JPH0747525A - 窯業系素材からなる押出成形体の製造方法 - Google Patents

窯業系素材からなる押出成形体の製造方法

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JPH0747525A
JPH0747525A JP19652193A JP19652193A JPH0747525A JP H0747525 A JPH0747525 A JP H0747525A JP 19652193 A JP19652193 A JP 19652193A JP 19652193 A JP19652193 A JP 19652193A JP H0747525 A JPH0747525 A JP H0747525A
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extruded
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extrusion molded
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molding space
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JP19652193A
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Takashi Nakamura
隆 中村
Yasuhiro Akita
靖博 秋田
Tadashi Isoyama
正 磯山
Kozo Toyama
幸三 遠山
Masahiro Yoshinobu
正弘 吉信
Tatsuo Suenaga
龍夫 末永
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Kajima Corp
Nippon Steel Corp
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Kajima Corp
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 窯業系素材からなる押出成形体に形成される
オーバハング部の垂れ下がりを防止しつつ、この押出成
形体を製造することができるようにすることを目的とす
る。 【構成】 金型成形体23内に導入した窯業系素材から
なる原料は、押出成形体Wのオーバハング部Woの下側
部分Dをも含んだ外形形状で成形空間部出口部Oから押
出されるが、このとき、成形空間部出口部Oに設けたナ
イフ部材70によって、オーバハング部Woと下側部分
Dとの間に切れ目71を入れ、押出成形体Wと前記下側
部分Dとを切断した状態で押出す。そして、成形空間部
出口部Oから押出される押出成形体Wのオーバハング部
Woを、押出成形体Wと共に押出される前記下側部分D
で保持しつつ、押出成形体Wを製造するようにした方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セメント組成物をはじ
めとする窯業系素材を押出成形する押出成形体の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の外壁用建材は、高品質なものを多
量生産するため、生産性の高い押出成形法により生産さ
れている。この押出成形は、セメント組成物をはじめと
する窯業系素材などの流動性に乏しい素材を押出成形機
の金型成形体に圧入して押出し、所定形状の押出成形体
を形成するものであり、比較的容易に押出成形体を形成
することができる。
【0003】例えば、押出成形体の一例であるセメント
建材を示すと図5の通りである。このセメント建材W
は、セメント、硅砂、繊維、薬剤等が混練された原料と
してのモルタルを、原料の押出圧力や流速等の押出特性
を均一に保ちながら金型成形体内を圧送し、金型成形体
の出口部より排出することにより成形されている。金型
成形体内を圧送されるモルタルは、出口部付近に設けた
中子により空間部が形成され、外形は金型成形体の出口
部の形状である矩形状となる。これにより、金型成形体
から排出されたセメント建材Wは、内部に中空部31を
有する断面矩形のものとなる。
【0004】外壁材として具備すべき必要機能の1つと
して止水性があり、図6に示すように、横型に相互に組
み合わせた場合、製品断面形状の両端で図示する如くい
わゆるオーバハングをつけることにより、止水性が大幅
に向上する。
【0005】そこで、図5に示したセメント建材Wに
は、図中底面よりも上方位置で横方向に向けて突出した
オーバハング部Woが成形されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、窯業系
素材からなる押出成形体は、オートクレーブ等で乾燥し
て始めて十分な強度を得ることができるものであり、金
型成形体の出口部より排出された生製品は強度が不十分
である。
【0007】このため、図5に仮想線で示すように、セ
メント建材Wに形成したオーバハング部Woが、金型成
形体から排出されるときや搬送しているとき等のように
乾燥させる前に、下方に垂れ下がることがあり、保形性
つまり生製品が金型成形体出口部の断面形状を保持する
性質が不良となる虞があった。
【0008】本発明は、オーバハング部を有する押出成
形技術に関し、上記従来技術に伴う課題を解決するため
になされたものであり、窯業系素材からなる押出成形体
に形成されるオーバハング部の垂れ下がりを防止しつ
つ、この押出成形体を製造することができるようにする
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、原料供給手段から連続的に圧送された流動
性のある窯業系素材からなる原料を金型成形体の成形空
間部入口部より導入し、この導入された原料を前記金型
成形体の成形空間部出口部から押出してオーバハング部
を有する押出成形体を製造する窯業系素材からなる押出
成形体の製造方法において、押出成形体の前記オーバハ
ング部の下側部分を含んだ外形形状に対応する形状を有
する前記成形空間部出口部に設けられたナイフ部材によ
り、前記オーバハング部と前記下側部分との間に切れ目
を入れるカット工程と、前記成形空間部出口部から押出
される押出成形体のオーバハング部を、前記カット工程
で切り離されて押出成形体と共に押出される前記下側部
分で保持するオーバハング部保持工程と、押出成形体が
乾燥した後に、前記下側部分を前記オーバハング部の下
側から取り除く除去工程と、を有することを特徴とする
窯業系素材からなる押出成形体の製造方法である。
【0010】
【作用】金型成形体内に導入した窯業系素材からなる原
料は、押出成形体のオーバハング部の下側部分をも含ん
だ外形形状で成形空間部出口部から押出される。このと
き、成形空間部出口部に設けたナイフ部材によって、オ
ーバハング部と下側部分との間には切れ目が入れられ、
押出成形体と前記下側部分とが切断された状態で押出さ
れる。また、原料である窯業系素材は、モルタルへの加
圧力が低下している金型成形体出口近傍の最終成形工程
で、切断しつつ押出成形すると、切断された成形体同士
が相互に再付着しないという特性がある。このため、成
形空間部出口部から押出される押出成形体のオーバハン
グ部は、押出成形体と共に押出される前記下側部分で保
持されることになり、オーバハング部が垂れ下がること
が防止される。そして、押出成形体が乾燥した後に前記
下側部分をオーバハング部の下側から取り除けば、押出
成形体はある程度の強度を有するようになっているの
で、もはやオーバハング部が垂れ下がることはない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図1は、本発明に係る製造方法を具現化し
たセメント建材を製造する装置の一実施例を示す概念
図、図2は、図1に示される金型成形体の出口部を示す
斜視図、図3は、図2の3−3線に沿う断面図、図4
は、押出成形体が金型成形体の出口部より排出された状
態の要部を示す斜視図である。
【0013】まず、セメント建材Wを製造する装置の全
体を概説する。この製造装置は、図1に示されるよう
に、セメント、硅砂、繊維、薬剤等を混練し、原料であ
るモルタルを生成するミキサー11を有している。この
ミキサー11では、前記組成物を混練することによりモ
ルタルが生成される。モルタルは、ミキサー11のモル
タル排出口13より排出され、当該排出口13に連結さ
れた傾斜コンベヤ15により搬送されるようになってい
る。傾斜コンベヤ15の先端には押出機17の原料供給
口19が設置されている。この製造装置により成形され
た生製品段階のセメント建材Wは金型成形体23の出口
部Oより排出される。この出口部Oには、本発明に係る
製造方法を具現化したナイフ部材が組み込まれている。
金型成形体23の出口部Oには製品搬送コンベヤ57が
設置されており、出口部Oから排出され適当な長さに切
断されたセメント建材Wは、製品搬送コンベヤ57上に
載置されてトレー59に向けて搬送される。このトレー
59はトレー搬送コンベヤ58により搬送されている。
製品搬送コンベヤ57及びトレー搬送コンベヤ58は、
セメント建材Wが押し出される速度に同調して駆動され
る。トレー59上に搬送されたセメント建材Wは、トレ
ー59に載置されたまま、一次養生庫61に搬入され
る。一次養生が終了すると、セメント建材Wは、トレー
59から外され、次のオートクレーブ63に搬入されて
二次養生が行われる。出口部Oから押し出された生製品
は、このようにして乾燥され、十分な強度にした後に切
断加工され、最終製品のセメント建材Wとなる。
【0014】図示した製造装置は、図5に示されるよう
な、2段の中空部31、及び、いわゆるオーバハング部
Woを有するセメント建材Wを製造するものである。ま
た、この製造装置は、原料供給手段Gから連続的に圧送
された流動性のある原料であるモルタルを金型成形体2
3の入口部に導入すると共に複数枚のネット状補強材2
9も供給し、モルタル中にネット状補強材29を埋設し
たセメント建材Wを製造するためのものでもある。
【0015】原料供給手段Gは、図1に示すように、モ
ルタルを高圧で送り出すことができるオーガと呼ばれる
圧送装置21と、この圧送装置21に接続され2方向に
分岐して伸びる第1及び第2接続管25、27とを有し
ている。各接続管25、27は、圧送装置21より送り
出だされたモルタルを金型成形体23の成形空間部23
C(図3参照)内で再び合流させるように金型成形体2
3の側部に連結されている。
【0016】金型成形体23は、図3に示すように、そ
の内面に、成形空間部23Cの入口部Iから次第に原料
通路を狭めるように、テーパ面部23aと、このテーパ
面部23aに連設された平坦部23bとが形成されてい
る。この成形空間部23C内には、相互に平行に配置さ
れた2つのガイド部材35、35が設けられている。各
ガイド部材35は、ネット状補強体29を所定の位置に
正確に案内するものであり、内部に1枚のネット状補強
体29を収容すると共にこれをフラットにして通過させ
る間隙部37が形成されている。
【0017】前記ガイド部材35には、図2にも示され
るように、セメント建材Wの内部に中空部31を形成す
るための中子45が取り付けられている。この中子45
は、モルタルの流動方向に延び、基端がガイド部材35
に取り付けられており、その先端部は金型成形体23の
出口部Oに達している。また、各ガイド部材35には、
各接続管25、27内にまで伸延する分配プレート(図
示せず)が一体的に形成されており、圧送装置21より
送られ各接続管25、27を通って流下してきたモルタ
ルは、分配プレートにより3つの層に分離されて成形空
間部23C内に流入するようになっている。尚、図中符
号「R」は、金型成形体23の成形空間部23Cから流
出するモルタルを全体に渡り均一な流速とする流量制御
手段を示し、成形空間部23C内に進退移動してモルタ
ルの流速を調節する流速調節弁55を有している。
【0018】特に、本実施例の金型成形体23における
出口部Oは、図2に示されるように、セメント建材Wの
オーバハング部Woの下側部分D(図4参照、以下「切
除部分」ともいう)をも含んだ外形形状に対応する形状
を有している。更に、図3にも示されるように、出口部
Oに連なる平坦部23bには、切除部分Dを切り離して
オーバハング部Woを形成するナイフ部材70がモルタ
ルの流動方向に沿って取り付けられている。このナイフ
部材70によって、モルタルが平坦部23bを流れてい
る間に、オーバハング部Woとこれの下側部分Dとの間
に切れ目が入れられて、両者Wo、Dが切断される。そ
して、図4に示すように、出口部Oから押し出されるモ
ルタルは、オーバハング部Woが形成されたセメント建
材Wの部分と、切除部分Dとの間に切れ目71が形成さ
れた状態で、製品搬送コンベヤ57上に送り出される。
オーバハング部Woの下側に位置する切除部分Dは、セ
メント建材Wと同じ速度で押し出されることから、当該
切除部分Dはオーバハング部Woを保持する保持台とし
ての機能を発揮することになる。従って、セメント建材
Wは、そのオーバハング部Woが切除部分Dで保持され
て垂れ下がらない状態で、出口部Oから押し出され、製
品搬送コンベヤ57で搬送され、トレー59に載置され
て搬送されることになる。
【0019】保持台として機能した切除部分Dは、セメ
ント建材Wが乾燥してある程度の強度を有するようにな
った後、例えば、一次養生庫61で一次養生が終了した
後に、オーバハング部Woの下側から取り除かれる。
【0020】原料である窯業系素材は、切断しつつ押出
成形すると、切断された成形体同士が相互に再付着しな
いという特性がある。つまり、平坦部23bは、モルタ
ルが流れる流路のうち最も流路断面積が小さい部位、換
言すれば、モルタルに対して最も大きい接着圧力を付与
する部位である。このため、モルタルが平坦部23bを
流れるときにナイフ部材70で前記切れ目71を入れて
おくと、オーバハング部Woとこれの下側部分Dとを接
着する接着圧力が不足し、モルタルが出口部Oから排出
された後も両者Wo、Dが再度付着することはない。
【0021】また、本実施例で使用される窯業系素材の
組成の一例は、本件出願人よる特開平3−45545号
公報に示されるように、配合原料の固形分基準で、パル
プを0.5〜3重量%、雲母を3〜10重量%とし、石
綿を全く含有しないセメント組成物である。
【0022】ナイフ部材70は、図示例では、薄肉のプ
レートをオーバハング部Woの形状に対応させて折り曲
げることにより形成されているが、この構成に限定され
るものではない。例えば、折り曲げた棒部材をモルタル
の流動方向に沿って複数本設置するようにしても良い。
モルタルの流動方向に沿うナイフ部材70の長さLは、
モルタルの流動方向に沿う平坦部23bの長さL´の少
なくとも1/2以上、好ましくは、平坦部23bの長さ
L´と同じ長さにするのが良い。また、ナイフ部材70
の長さが平坦部23bの長さL´よりも短い場合には、
ナイフ部材70の上流端を平坦部23bの上流端に揃え
るのが好ましい。更に、ナイフ部材70の肉厚は、0.
5mm〜3mm程度とするのが良い。
【0023】セメント建材Wは、上述したように、オー
バハング部Woが切除部分Dで保持された状態で押し出
され、またこの状態で搬送されることから、オーバハン
グ部Woが垂れ下がることがない。このため、窯業系素
材のうち保形性が比較的悪い素材を用いてセメント建材
Wを製造する場合であっても、オーバハング部Woの垂
れ下がりを防止でき、寸法精度の良好な製品を得ること
ができる。例えば、保形性が比較的悪いとされる組成を
有する窯業系素材でも、本実施例ではオーバハング部W
oを有するセメント建材Wを成形することができる。
【0024】次に、本実施例によるセメント建材Wの製
造方法を説明する。まず、原料供給手段Gによってモル
タルを圧送する前に、ネット状補強体29をガイド部材
35内に挿入し、ネット状補強体29の先端部を、ガイ
ド部材35の先端開口39より金型成形体23内に突出
するようにセットする。ネット状補強体29の設置が完
了すると、ミキサー11を作動し、混練された流動性の
あるモルタルを押出機17に供給する。そして、押出機
17および圧送装置21の運転を開始し、モルタルを接
続管25、27内に供給する。モルタルは複数の層に別
れて金型成形体23の成形空間部23Cの入口部Iより
内部へ連続的に供給される。入口部Iから流入したモル
タルの流れにより、ネット状補強体29は、ガイド部材
35から順次引き出されて、モルタル内に埋設される。
【0025】次に、ネット状補強体29を埋設したモル
タルが金型成形体23内を圧送されると、このモルタル
は金型成形体23内の中子45により空間部が形成さ
れ、外形は金型成形体23の出口部Oの形状である矩形
状となる。モルタルが平坦部23bを流れるときには、
この平坦部23に設けたナイフ部材70によって、オー
バハング部Woとこれの下方位置の切除部分Dとの間に
切れ目71が入れられ、両者Wo、Dが切断される(カ
ット工程)。尚、壁面角部の建材を形成する場合には、
金型成形体23の出口部Oの形状を断面L字状とした
り、場合によってはU字状等にすることができる。
【0026】次いで、図4に示すように、セメント建材
Wは出口部Oから押し出されて製品搬送コンベヤ57上
に送り出される。このセメント建材Wは、外部にオーバ
ハング部Woを、内部に中空部31を有するものとな
る。またこのとき、カット工程で切り離された切除部分
Dもセメント建材Wと共に押出されているので、セメン
ト建材Wは、そのオーバハング部Woが切除部分Dで保
持されて垂れ下がらない状態で押し出されている(オー
バハング部保持工程)。更に、セメント建材Wは、その
オーバハング部Woが切除部分Dで保持された状態で、
製品搬送コンベヤ57で搬送され、トレー59上に載置
されて搬送される(オーバハング部保持工程)。
【0027】そして、一次養生庫61で一次養生等が終
了した後に、保持台として機能した切除部分Dは、オー
バハング部Woの下側から取り除かれる(除去工程)。
一次養生が終了した時点においては、セメント建材Wは
乾燥してある程度の強度を有するようになっているの
で、切除部分Dを取り除いてもオーバハング部Woが垂
れ下がることはない。
【0028】このように本実施例では、金型成形体23
の出口部Oより排出された生製品は強度が不十分である
ものの、オーバハング部Woが切除部分Dで保持された
状態で押し出され、またこの状態で搬送されることか
ら、オーバハング部Woが垂れ下がることがなくなり、
保形性を良好にして、寸法精度等の品質の良いセメント
建材Wを高い生産性の下で製造できることになる。
【0029】なお、上述したものは、本発明の一実施例
であり、本発明は、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱
することなく、種々変更することができる。例えば、前
記実施例では、原料としてモルタルを使用したがこれの
みに限定されるものではなく、種々の窯業系素材を使用
することができる。また、ネット状補強材29を埋設し
たセメント建材Wを製造する場合について説明したが、
補強材29を埋設しない押出成形体に適用できることは
言うまでもない。しかも、押出成形体を乾燥するに当た
っては一次養生庫61、オートクレーブ63を使用した
場合を示したが、自然乾燥であっても良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、金
型成形体内に導入した窯業系素材からなる原料は、押出
成形体のオーバハング部の下側部分をも含んだ外形形状
で成形空間部出口部から押出されるが、ナイフ部材でオ
ーバハング部と下側部分との間には切れ目が入れられ、
押出成形体と前記下側部分とが切断された状態で押出さ
れる。また、原料である窯業系素材は、切断しつつ押出
成形すると、切断された成形体同士が相互に再付着しな
いという特性がある。このため、成形空間部出口部から
押出される押出成形体のオーバハング部は、押出成形体
と共に押出される前記下側部分で保持されることにな
り、オーバハング部が垂れ下がることがなく、保形性が
良好なものとなる。そして、押出成形体が乾燥した後に
前記下側部分をオーバハング部の下側から取り除けば、
押出成形体はある程度の強度を有するようになっている
ので、もはやオーバハング部が垂れ下がることはない。
従って、寸法精度等の品質の良い押出成形体を高い生産
性の下で製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る製造方法を具現化したセメント
建材を製造する装置の一実施例を示す概念図である。
【図2】 図1に示される金型成形体の出口部を示す斜
視図である。
【図3】 図2の3−3線に沿う断面図である。
【図4】 押出成形体が金型成形体の出口部より排出さ
れた状態の要部を示す斜視図である。
【図5】 オーバハング部を有する押出成形体を示す斜
視図である。
【図6】 オーバハング部を有する押出成形体の組み合
わせ例を示す斜視図である。
【符号の説明】
23…金型成形体、 23C…
成形空間部、57…製品搬送コンベヤ、
70…ナイフ部材、71…切れ目、
G…原料供給手段、I…成形空間部入口
部、 O…成形空間部出口部、W…
セメント建材(押出成形体)、 Wo…オーバ
ハング部、D…切除部分(オーバハング部の下側部
分)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯山 正 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 遠山 幸三 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 吉信 正弘 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 末永 龍夫 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料供給手段(G) から連続的に圧送され
    た流動性のある窯業系素材からなる原料を金型成形体(2
    3)の成形空間部入口部(I) より導入し、この導入された
    原料を前記金型成形体(23)の成形空間部出口部(O) から
    押出してオーバハング部(Wo)を有する押出成形体(W) を
    製造する窯業系素材からなる押出成形体の製造方法にお
    いて、 押出成形体(W) の前記オーバハング部(Wo)の下側部分
    (D) を含んだ外形形状に対応する形状を有する前記成形
    空間部出口部(O) に設けられたナイフ部材(70)により、
    前記オーバハング部(Wo)と前記下側部分(D) との間に切
    れ目(71)を入れるカット工程と、 前記成形空間部出口部(O) から押出される押出成形体
    (W) のオーバハング部(Wo)を、前記カット工程で切り離
    されて押出成形体(W) と共に押出される前記下側部分
    (D) で保持するオーバハング部保持工程と、 押出成形体(W) が乾燥した後に、前記下側部分(D) を前
    記オーバハング部(Wo)の下側から取り除く除去工程と、
    を有することを特徴とする窯業系素材からなる押出成形
    体の製造方法。
JP19652193A 1993-08-06 1993-08-06 窯業系素材からなる押出成形体の製造方法 Withdrawn JPH0747525A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011168047A (ja) * 2010-01-21 2011-09-01 Ishikawa Toki Tekkosho:Kk 粘性体成形装置及び粘性体成形方法
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