JPH0747265Y2 - 自動車の外板構造 - Google Patents
自動車の外板構造Info
- Publication number
- JPH0747265Y2 JPH0747265Y2 JP14676589U JP14676589U JPH0747265Y2 JP H0747265 Y2 JPH0747265 Y2 JP H0747265Y2 JP 14676589 U JP14676589 U JP 14676589U JP 14676589 U JP14676589 U JP 14676589U JP H0747265 Y2 JPH0747265 Y2 JP H0747265Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer panel
- adhesive layer
- panel
- inner panel
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Superstructure Of Vehicle (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本考案は、自動車のフロントフードやトランクリッドな
どに採用する外板構造に関し、詳しくはインナパネルと
アウタパネルを互いに接着固定してなる構造に関する。
どに採用する外板構造に関し、詳しくはインナパネルと
アウタパネルを互いに接着固定してなる構造に関する。
b.従来の技術 自動車のフロントフード1は、第7図に示すようにアウ
タパネル2とインナパネル3を互いに接合した構造から
なる。第8図は第7図のインナパネル3をアウタパネル
2から取り外した場合の図で、該パネル3には、これを
打ち抜いて形成した多数の孔3aと、これら孔3aによって
画成される断面コ字状のリブ部3bとを設けてある。ま
た、リブ部3bはその端縁の一部を孔3a側に折曲げて舌片
3cを形成してあり、該舌片3cは前記各孔3aの周囲に適数
個配置してある。そして、第4図に示すようにこれら舌
片3cに接着剤(マスチックシラーなど)を塗布してか
ら、インナパネル3をアウタパネル2に押し付けてこれ
らパネル2,3を互いに接着固定してある。その際、接着
層4の厚さl1はいずれも3mm位になるまでインナパネル
3を均等な力で押し付けていた。
タパネル2とインナパネル3を互いに接合した構造から
なる。第8図は第7図のインナパネル3をアウタパネル
2から取り外した場合の図で、該パネル3には、これを
打ち抜いて形成した多数の孔3aと、これら孔3aによって
画成される断面コ字状のリブ部3bとを設けてある。ま
た、リブ部3bはその端縁の一部を孔3a側に折曲げて舌片
3cを形成してあり、該舌片3cは前記各孔3aの周囲に適数
個配置してある。そして、第4図に示すようにこれら舌
片3cに接着剤(マスチックシラーなど)を塗布してか
ら、インナパネル3をアウタパネル2に押し付けてこれ
らパネル2,3を互いに接着固定してある。その際、接着
層4の厚さl1はいずれも3mm位になるまでインナパネル
3を均等な力で押し付けていた。
c.考案が解決しようとする課題 このようにして接合したアウタ・インナパネル2,3は、
塗装後、乾燥炉に入れて塗膜を乾燥させている。その
際、接着層4も熱を受けて固化することになる。ところ
で、接着層4が固化するまでに、作業者が誤ってアウタ
パネル2やインナパネル3を押え付けてしまうことがあ
る。そのような場合には、接着層4が第5図に示すよう
に舌片3cから大きくはみ出し、押圧力が解除されると、
接着層4が第6図に示すように復元してインナパネル3
を、もとの位置まで押し戻すことになる。その際、接着
層4がアウタパネル2から剥離していき、接着層4の全
体に亘って空洞4aが生じ、接着強度が大幅に低下する原
因となっていた。
塗装後、乾燥炉に入れて塗膜を乾燥させている。その
際、接着層4も熱を受けて固化することになる。ところ
で、接着層4が固化するまでに、作業者が誤ってアウタ
パネル2やインナパネル3を押え付けてしまうことがあ
る。そのような場合には、接着層4が第5図に示すよう
に舌片3cから大きくはみ出し、押圧力が解除されると、
接着層4が第6図に示すように復元してインナパネル3
を、もとの位置まで押し戻すことになる。その際、接着
層4がアウタパネル2から剥離していき、接着層4の全
体に亘って空洞4aが生じ、接着強度が大幅に低下する原
因となっていた。
d.課題を解決するための手段 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、上述のような接着不良が生じる虞
れのない自動車の外板構造を提供することにあり、その
要旨は、インナパネルの片面に多数の舌片を全体に亘っ
て突設し、これら舌片を接着剤でアウタパネルに固着し
てなる構造において、適宜分散配置した一部の舌片をア
ウタパネル側に延設し、これら舌片とアウタパネルとの
間に介設する前記接着剤用の間隙を狭く構成したことを
特徴とする自動車の外板構造にある。
目的とするところは、上述のような接着不良が生じる虞
れのない自動車の外板構造を提供することにあり、その
要旨は、インナパネルの片面に多数の舌片を全体に亘っ
て突設し、これら舌片を接着剤でアウタパネルに固着し
てなる構造において、適宜分散配置した一部の舌片をア
ウタパネル側に延設し、これら舌片とアウタパネルとの
間に介設する前記接着剤用の間隙を狭く構成したことを
特徴とする自動車の外板構造にある。
以下、本考案の一実施例を、添付図面を参照しながら詳
細に説明する。
細に説明する。
本実施例では、第8図のインナパネル3に設けた舌片3c
のうち、該パネル3の全体に亘って分散配置し適数個の
舌片3c、例えば同図において3c1で示した4個の舌片
を、アウタパネル2側へ突出させてある。具体的には、
これら突出させた舌片3c1とアウタパネル3の間には、
第1に示すように厚さl2が約1mmの接着層4′が形成さ
れるようにしてある。なお、これら舌片3c1の突出寸法
は、製作誤差を考慮してアウタパネル3と接触しない範
囲で出来るだけ小さくするのが好ましい。その他の部材
は上述の従来例と同様に構成してあるので、同一符号を
付し説明を省略する。
のうち、該パネル3の全体に亘って分散配置し適数個の
舌片3c、例えば同図において3c1で示した4個の舌片
を、アウタパネル2側へ突出させてある。具体的には、
これら突出させた舌片3c1とアウタパネル3の間には、
第1に示すように厚さl2が約1mmの接着層4′が形成さ
れるようにしてある。なお、これら舌片3c1の突出寸法
は、製作誤差を考慮してアウタパネル3と接触しない範
囲で出来るだけ小さくするのが好ましい。その他の部材
は上述の従来例と同様に構成してあるので、同一符号を
付し説明を省略する。
本実施例はこのように構成してあるので、接着層4,4′
が固化するまでに、アウタパネル2やインナパネル3を
押圧しても、押圧力は突出した舌片3c1を介して接着層
4′に均等に分散されることになる。したがって、これ
ら突出した舌片3c1下方の接着層4′が舌片3c1からはみ
出していくが、他の舌片3c下方の接着層4はあまりはみ
出さなくなる(第2図参照)。そして、押圧力が解除さ
れると、接着層4,4′が復元してインナパネル3をもと
の位置まで押戻すようになるので、突出した舌片3c1下
方の接着層4′に空洞4a′が生じるが、他の接着層4に
はこのような空洞が生じることはない。この空洞4a′の
接着層4に対する面積比は僅かなものであるので、接着
強度の低下は殆んどない。
が固化するまでに、アウタパネル2やインナパネル3を
押圧しても、押圧力は突出した舌片3c1を介して接着層
4′に均等に分散されることになる。したがって、これ
ら突出した舌片3c1下方の接着層4′が舌片3c1からはみ
出していくが、他の舌片3c下方の接着層4はあまりはみ
出さなくなる(第2図参照)。そして、押圧力が解除さ
れると、接着層4,4′が復元してインナパネル3をもと
の位置まで押戻すようになるので、突出した舌片3c1下
方の接着層4′に空洞4a′が生じるが、他の接着層4に
はこのような空洞が生じることはない。この空洞4a′の
接着層4に対する面積比は僅かなものであるので、接着
強度の低下は殆んどない。
なお、本考案は自動車のフロントフード1に適用を限定
されるものではない。
されるものではない。
e.考案の効果 本考案によれば、接着剤が固化するまで、アウタパネル
やインナパネルに押圧力が作用しても、押圧力は突出し
た舌片を介して接着層に分散していくので、従来の構造
のように接着層全体に空洞が生じ、接着強度が大幅に低
下することはない。
やインナパネルに押圧力が作用しても、押圧力は突出し
た舌片を介して接着層に分散していくので、従来の構造
のように接着層全体に空洞が生じ、接着強度が大幅に低
下することはない。
第1図ないし第3図は本考案に係る構造の一実施例を示
し、第1図は第7図に示したA−A線による断面図、第
2図は第1図のアウタ・インナパネルに押圧力が作用し
た場合の図、第3図はこの押圧力を解除した場合の図、
第4図ないし第6図はそれぞれ第1図ないし第3図と対
応する従来例を示す図、第7図は自動車のフロントフー
ドを示す斜視図、第8図は第7図のインナパネルをアウ
タパネルから取外してアウタパネル側から見た図であ
る。 1……フロントフード、2……アウタパネル、3……イ
ンナパネル、3a……孔、3b……リブ部、3c……舌片、3c
1……突出した舌片、4,4′……接着層。
し、第1図は第7図に示したA−A線による断面図、第
2図は第1図のアウタ・インナパネルに押圧力が作用し
た場合の図、第3図はこの押圧力を解除した場合の図、
第4図ないし第6図はそれぞれ第1図ないし第3図と対
応する従来例を示す図、第7図は自動車のフロントフー
ドを示す斜視図、第8図は第7図のインナパネルをアウ
タパネルから取外してアウタパネル側から見た図であ
る。 1……フロントフード、2……アウタパネル、3……イ
ンナパネル、3a……孔、3b……リブ部、3c……舌片、3c
1……突出した舌片、4,4′……接着層。
Claims (1)
- 【請求項1】インナパネルの片面に多数の舌片を全体に
亘って突設し、これら舌片を接着剤でアウタパネルに固
着してなる構造において、適宜分散配置した一部の舌片
をアウタパネル側に延設し、これら舌片とアウタパネル
との間に介設する前記接着剤用の間隙を狭く構成したこ
とを特徴とする自動車の外板構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14676589U JPH0747265Y2 (ja) | 1989-12-20 | 1989-12-20 | 自動車の外板構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14676589U JPH0747265Y2 (ja) | 1989-12-20 | 1989-12-20 | 自動車の外板構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0384284U JPH0384284U (ja) | 1991-08-27 |
JPH0747265Y2 true JPH0747265Y2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=31693310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14676589U Expired - Lifetime JPH0747265Y2 (ja) | 1989-12-20 | 1989-12-20 | 自動車の外板構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747265Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100916256B1 (ko) * | 2007-10-31 | 2009-09-10 | 현대자동차주식회사 | 차량용 인출식 키 유닛 |
CN204915569U (zh) * | 2015-09-17 | 2015-12-30 | 延锋彼欧宁波汽车外饰系统有限公司 | 一种保险杠总成 |
-
1989
- 1989-12-20 JP JP14676589U patent/JPH0747265Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0384284U (ja) | 1991-08-27 |
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