JPH0747160B2 - 泥状物処理装置 - Google Patents

泥状物処理装置

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JPH0747160B2
JPH0747160B2 JP4082183A JP8218392A JPH0747160B2 JP H0747160 B2 JPH0747160 B2 JP H0747160B2 JP 4082183 A JP4082183 A JP 4082183A JP 8218392 A JP8218392 A JP 8218392A JP H0747160 B2 JPH0747160 B2 JP H0747160B2
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sludge
treatment tank
sludge treatment
turbulent flow
stirrer
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章 西田
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章 西田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糞尿、ヘドロなどを脱
水処理して小塊状に固体化する泥状物処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近、とみに、産業活動が自然環境に与
える悪影響の大きさが問題にされるようになってきてお
り、その結果、産業廃棄物の悉くが感情的に敵視される
ようになってきた。とくに、ヘドロなどの汚泥状の廃棄
物は、見た目に嫌悪感を催すこと甚だしく、その廃棄に
環境汚染をもたらし兼ねないことから、社会的に深刻で
ある。
【0003】そこで、従来から脱水による糞尿の堆肥化
を行っていた本件出願人は、糞尿の堆肥化と同様の方
法、つまり、化学的処理で汚泥を脱水固化することによ
って、その外見を変質させ、廃棄の際の嫌悪感を和らげ
ようと試みた。特に、汚泥に脱水固化の処理を施した場
合、外見が変化するばかりではなく、汚泥中の有害物質
や悪臭物質が固体中に封入されて遺棄場所周囲への散出
が防止できる上、全体の体積が減少し、しかもその取り
扱いが容易になって、廃棄に大変都合が良いことが分か
っている。
【0004】けれども、実際に、脱水固化の処理を行っ
ていると、固化した廃棄物が次第に処理装置に詰まって
きて、遂には装置が動かなくなってしまうことが多かっ
た。これは、脱水固化の処理をスクリューコンベア内で
行って、処理後に棒状の固形物が得られる装置(特公昭
57-48509号公報参照)を使用していたためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明におい
ては、固形物が詰まって停止するようなことがなく、安
定して使用できる脱水固化処理装置を提供することを技
術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下、上記課題解決のた
めに本発明において採用された手段を説明する。
【0007】即ち、汚泥の脱水固化の処理を、回転体状
の攪拌スペースを持った汚泥処理槽で行うようにする一
方、この汚泥処理槽の上部に排気孔を配置し、更に汚泥
処理槽へ、汚泥給送機で泥状物を、脱水剤供給機で脱水
剤を、それぞれ送り込むように構成した後、攪拌スペー
ス内で作動する攪拌機に回転羽根を設け、攪拌機の回転
羽根に対して相対的に運動する乱流羽根を攪拌スペース
採用すると共に、汚泥処理槽の排気孔から排気管を延
伸してこの排気管途中に発生ガスを燃焼処理する燃焼室
を装備させるという手段である。この手段によると、相
対的に運動する乱流羽根と回転羽根によって、固化しつ
つある汚泥物が揉み解ぐされ捩じ切られて、比較的小さ
な塊状に凝固していき、装置を停止してしまう程に詰ま
ることがなくなる。しかも、脱水固化時に発生するガス
を、汚泥処理槽上部の燃焼室で燃すので、有害ガスを大
気中へ排出する量が少なくなり悪臭の発生も減少する。
汚泥物の凝固時の塊を小さくすると、表面積が大きくな
って発生ガスの量が増えるので、かかる燃焼室の採用は
重要となる。また、汚泥処理槽下部に開閉自在の排出ダ
ンパーを装備する一方、当該排出ダンパー下方にはベル
トコンベアーが配置され、排出ダンパーを開放すること
によって汚泥処理槽内の汚泥をベルトコンベアー上へ取
り出すという手段を付加することもできる。固化汚泥が
小さな塊となったので、このような手段の付加による汚
泥取り出しが可能になって、便利である。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0009】円筒状の汚泥処理槽1が、高床式に設置さ
れる。この汚泥処理槽1の内部には、円柱形の攪拌スペ
ースが構成されており、当該攪拌スペースに、攪拌機2
の回転羽根21・21・…と乱流羽根3・3・…とが配設さ
れる。攪拌機2は、その回転軸を攪拌スペースの円柱中
心線と一致させており、更に、攪拌機2の櫂状の回転羽
根21・21・…は、棒状の羽根22・22・…から付加的に立
設されており、3つの同心環領域を形成しながら回転
し、かつ、その最外環領域が攪拌スペース側壁すれすれ
に位置するように回転すべく、配置されている。このた
め、仮に攪拌機の回転速度が遅くなっても、攪拌スペー
ス内の全体の攪拌が続行できる。また、回転羽根の形成
する3つの同心環領域の隙間、つまり、乱流羽根スペー
スには、乱流羽根3・3・…が設置される。この乱流羽
根3・3・…は、攪拌スペースの天井部から吊下された
じゃま板によって構成されている。この乱流羽根の存在
により、攪拌されて固化していく汚泥が、小さく捩じ切
られて過大な塊にならず、また、回転抵抗が大きくなり
すぎて攪拌機が停止されることも防止できるのである。
なお、攪拌機2の駆動部は、処理槽1下に設けられる。
また、棒状の羽根22・22・…は、攪拌スペースの床上す
れすれを回転するようになっているため、回転方向に対
して傾斜面が設けられて、汚泥を羽根の上方へ逃がすよ
うになっている。更に、櫂状の回転羽根21・21・…は、
最外位置のものが汚泥を内側へ逃がしながら回転し、最
外位置以外のものが汚泥を外側へ逃がしながら回転する
ように、それぞれ傾けられて配置されている。
【0010】汚泥処理槽1の上部には、汚泥投入孔と脱
水剤注入孔が開設されている。このそれぞれの孔に、汚
泥給送機4からの配管と、脱水剤供給機5からの配管が
つながれる。汚泥給送機4は、図示しない地下槽より吸
引した汚泥をタンク41に一時貯蔵しておき、電磁バルブ
42を開放することによって、処理槽1内へ汚泥を投入で
きるようになっている。また、脱水剤供給機5は、地上
でホッパーから投入した脱水剤をスクリューコンベアで
タンク51にまで持ち上げて一時貯蔵しておき、ソレノイ
ドで開閉するシャッター52を開放することによって、処
理槽1内へ脱水剤を注入できるようになっている。な
お、汚泥給送機4のタンク41、脱水剤供給機5のタンク
51には、タンク内の汚泥高さ、脱水剤高さを検出するセ
ンサ43・43・43・53・53が昇降自在に設けられており、
汚泥高さ、脱水剤高さが当該センサ配設高よりも高くな
ると検出信号を出力するようになっている。このため、
タンクへの汚泥や脱水剤の供給、及びタンクからの排出
を、所定高さにスライドされた2つのセンサの検出信号
で制御するようにすると、処理槽1へ定量の投入、注入
が行える。
【0011】更に、汚泥処理槽1の上部には、排気孔が
設けられていて、この排気孔に排気管がつながる。この
排気管には、燃焼室61が設けられており、排気管を伝っ
てくるガス中の有機物を酸化して、無臭無害化できるよ
うになっている。また、排気管の途中には、排気ダンパ
ー62が設けられていて、排気管を開閉できる。このダン
パー62の開閉は、主に処理槽1内の温度(温度センサ13
で検出)の変化にしたがって、行う。なお、排気管の燃
焼室61の手前には、バーナー63が配置されていて、燃焼
室61での有機物酸化を補助する。
【0012】また、汚泥処理槽1の下部には、排出ダン
パー11が設けられる。このダンパー11が開放されること
によって、攪拌スペース内で脱水固化、凝結した汚泥が
処理槽1から取り出される。ダンパー11から排出された
汚泥は、ダンパー11下方のベルトコンベア12上に落ち込
む。そして、ベルトコンベア12は、当該汚泥落下場所か
ら他の所定位置へ、固化汚泥を移送するのである。
【0013】次に、以上の処理装置の実際の運用を説明
する。まず、脱水剤供給機で所定量の脱水剤を汚泥処理
槽の攪拌スペース内へ注入する。この脱水剤には、粉末
生石灰と珪酸苦土石灰、重質炭酸カルシウムなどを混合
したもの(特公昭58-41918号公報参照)が用いられる。
次に、攪拌機を作動させた後、汚泥給送機で所定量の汚
泥を汚泥処理槽の攪拌スペース内へ投入する。投入後、
処理槽内の温度が上昇して、ガスが発生しだしたら、バ
ーナーを点火すると共に排気ダンパーを開いて、ガスを
酸化しながら排気する。所定時間が経過して、汚泥の脱
水固化、凝固が1段落したら、攪拌機を作動させたま
ま、ベルトコンベアを作動し排出ダンパーを開いて、汚
泥の凝固塊を排出する。更に、排出ダンパー開放後、所
定時間が経過したら、排出ダンパーを閉鎖し、ベルトコ
ンベアを停止し、排気ダンパーを閉鎖し、バーナーを消
火し、攪拌機を停止する。こうして、汚泥処理の1サイ
クルが終了する。なお、以上の処理工程においては、全
処理をタイマーで制御すれば充分である。
【0014】以上の処理装置は、汚泥を脱水固化する装
置であるが、糞尿を脱水固化して堆肥を製造する装置に
も、当然に転用できる。なお、本発明の乱流羽根は、回
転羽根に対して相対的に運動すれば足りるので、必ずし
も固定されたものを選択する必要はない。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明の処理装置によれ
ば、汚泥を過大に凝結させることなく脱水固化の処理が
行えるので、処理途中で装置が停止してしまったりする
ことがなくなる上、処理後の運搬も容易となる。また、
汚泥の凝固塊を小さくしたことにより、表面積が増して
処理時のガス発生が増えても、排気管中の燃焼室で対応
できる。更に、汚泥の凝固塊が小さいので、汚泥処理槽
下部に排出ダンパーを設けただけで、固化汚泥を取り出
すことが可能になった。したがって、本発明は、産業上
の利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の要部断面側面図である。
【図2】実施例における回転羽根と乱流羽根との関係を
説明する部分平面図である。
【図3】実施例における回転羽根と乱流羽根との関係を
説明するための、攪拌スペースの断面図である。
【符号の説明】
1 汚泥処理槽 2 攪拌機 3 乱流羽根 4 汚泥給送機 5 脱水剤供給機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体状の攪拌スペースを持つと共に、
    上部に発生ガスの排気孔を備えた汚泥処理槽と、 当該汚泥処理槽へ処理対象の泥状物を投入する汚泥給送
    機と、 同汚泥処理槽へ脱水剤を注入する脱水剤供給機と、 汚泥処理槽の攪拌スペース内で、回転羽根が乱流羽根ス
    ペースを開けながら回転する攪拌機と、 同攪拌スペース内で、乱流羽根スペースをすり抜けなが
    ら、攪拌機の回転羽根に対して相対的に運動する乱流羽
    根と 汚泥処理槽の排気孔より延伸される排気管途中に配置さ
    れて、発生ガスを燃焼処理する燃焼室と を有することを特徴とする泥状物処理装置。
  2. 【請求項2】 汚泥処理槽下部に開閉自在の排出ダンパ
    ーが装備される一方、当該排出ダンパー下方にはベルト
    コンベアーが配置され、排出ダンパーを開放することに
    よって汚泥処理槽内の汚泥をベルトコンベアー上へ取り
    出せるようになっていることを特徴とする請求項1記載
    の泥状物処理装置。
JP4082183A 1992-04-03 1992-04-03 泥状物処理装置 Expired - Lifetime JPH0747160B2 (ja)

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JP4082183A JPH0747160B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 泥状物処理装置

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JP4082183A JPH0747160B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 泥状物処理装置

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Publication Number Publication Date
JPH05277500A JPH05277500A (ja) 1993-10-26
JPH0747160B2 true JPH0747160B2 (ja) 1995-05-24

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ID=13767332

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4082183A Expired - Lifetime JPH0747160B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 泥状物処理装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000230709A (ja) * 1999-02-05 2000-08-22 Plantec Inc 回転式汚泥切出装置を有する汚泥混焼炉

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Publication number Publication date
JPH05277500A (ja) 1993-10-26

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