JPH0747051A - カバー式内視鏡 - Google Patents

カバー式内視鏡

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JPH0747051A
JPH0747051A JP5194874A JP19487493A JPH0747051A JP H0747051 A JPH0747051 A JP H0747051A JP 5194874 A JP5194874 A JP 5194874A JP 19487493 A JP19487493 A JP 19487493A JP H0747051 A JPH0747051 A JP H0747051A
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JP
Japan
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endoscope
cover
channel
lumen tube
tube
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Withdrawn
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JP5194874A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yokoi
武司 横井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内視鏡カバー内に内設されているカバー用内視
鏡が汚染されることなく、カバー用内視鏡の内視鏡カバ
ーへの挿抜を容易にするカバー式内視鏡を提供するこ
と。 【構成】カバー式内視鏡2の挿入部カバー部3aは、固
定用口体部と先端構成部50とをカバー用内視鏡挿通用
チャンネル61及び送気・送水・吸引管路など各種管路
配設用チャンネルなど複数のチャンネルとを仕切部66
によって分割する一方、先端構成部近傍で仕切部66を
切除して連通部67を形成した軟質樹脂のマルチルーメ
ンチューブ60で水密に連結し、このマルチルーメンチ
ューブ60に形成した内視鏡挿通用チャンネル61に送
り込んだ空気が管路配設用チャンネルを介して排気され
ながらカバー用内視鏡4を挿入するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡カバーに挿抜す
るカバー用内視鏡の挿抜性を良好にしたカバー式内視鏡
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は工業分野・医療分野など
において広く利用されている。特に、体腔内を観察する
医療用の内視鏡は、各種疾患を発見したり、患部を治療
するため、医療分野で大きな役割を果たしている。
【0003】前記医療用の内視鏡は、体腔内に内視鏡挿
入部を挿入して使用するため、同一内視鏡を他の患者に
使用して検査・処置を行う場合、予め、内視鏡を洗浄、
殺菌しておく必要があった。
【0004】しかし、内視鏡の洗浄、殺菌を充分に行う
ためには相当の時間を要するため、内視鏡使用効率低下
の要因であると共に、医療現場担当者にとって内視鏡を
確実に洗浄、殺菌する作業は非常に神経を使う煩わしい
作業であった。
【0005】そこで、近年、送気管路、送水管路、吸引
管路、鉗子チャンネルなどを備え、且つ、洗浄、殺菌済
みの使い捨て型の内視鏡カバーと、内視鏡観察に必要な
光学的要素のみを備えたカバー用内視鏡とをそれぞれ別
々に形成し、前記カバー用内視鏡に使い捨てタイプの内
視鏡カバーを被覆して体腔内を観察するようにしたカバ
ー式内視鏡が提案されている。
【0006】前記カバー式内視鏡の場合、カバー用内視
鏡を被覆する内視鏡カバーだけに体腔内の体液などが付
着するので、内視鏡カバーに覆われたカバー用内視鏡自
体は汚染されず、検査・処置終了後に体液などが付着し
た内視鏡カバーだけを廃棄することで、カバー用内視鏡
の洗浄、殺菌という作業を簡略化するようにしている。
【0007】しかし、カバー用内視鏡の挿入部を内視鏡
カバーに挿入する際、スムースにカバー用内視鏡を内視
鏡カバーに挿入することができないという問題があっ
た。そこで、特開平3―29635号公報、特開平3―
37029号公報や実開昭51―47587号公報には
内視鏡カバーとカバー用内視鏡との挿抜性を向上させる
ようにしたカバー式内視鏡が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平3―29635号公報及び特開平3―37029号
公報に示されているカバー式内視鏡では、内視鏡カバー
とカバー用内視鏡との挿抜性を向上させるため、内視鏡
カバーの手元側に内視鏡カバー内に空気を送り込んで内
視鏡カバーを拡張させる送気口及びカバー内に送り込ん
だ空気を排出するための排気口と、水密性を保持するパ
ッキン部とを設け、拡張された内視鏡カバー内にカバー
用内視鏡を挿入するようにしていた。
【0009】ところが、カバー用内視鏡は手元側ではカ
バー用内視鏡と内視鏡カバーとの間に間隙が形成されて
スムースに挿入していくが、カバー用内視鏡が先端部側
に挿入されていくにつれて、内視鏡カバー内の空気が排
気口から排出され難くなり、内視鏡カバー内の空気が圧
縮されて空気圧が上昇し、カバー用内視鏡の挿入力量が
重くなり、カバー用内視鏡を内視鏡カバー先端の所定位
置まで挿入することが難しかった。
【0010】また、内視鏡カバーに装着されているカバ
ー用内視鏡を抜去する際には内視鏡カバー先端部が陰圧
になって抜去性が悪くなっていた。
【0011】さらに、内視鏡カバー内に空気を送り込ん
だとき、このカバー内の空間部に配設されている管路チ
ャンネルなどを形成するチューブが送り込まれた空気に
よって移動して、内視鏡カバー内を挿抜するカバー用内
視鏡を圧迫して挿抜性が悪くなっていた。
【0012】一方、前記実開昭51―47587号公報
に示されているカバー式内視鏡では、内視鏡カバーの先
端部にカバー用内視鏡を挿入するにつれて圧縮される空
気を排出するための排気口を設けている。
【0013】ところが、この排気口が内視鏡カバー外部
に連通しているので内視鏡カバー内に体液などが進入し
て内視鏡カバー内に配設されているカバー用内視鏡を汚
染する虞れがあり、カバー式内視鏡本来の目的を果たし
ていなかった。。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、内視鏡カバー内に内設されるカバー用内視鏡を汚
染することなく、カバー用内視鏡の内視鏡カバーへの挿
抜性を向上させたカバー式内視鏡を提供することを目的
にしている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のカバー式内視鏡
は、内視鏡カバーと、この内視鏡カバーに挿入して使用
するカバー用内視鏡とを備えるカバー式内視鏡であっ
て、前記内視鏡カバーの可撓性を有する挿入部をカバー
用内視鏡挿通用チャンネルを含む少なくとも2つ以上の
チャンネルを設けたマルチルーメンチューブで形成し、
前記マルチルーメンチューブに設けたカバー用内視鏡挿
通用チャンネルと他のチャンネルとを内視鏡カバー先端
部近傍で連通させている。
【0016】
【作用】この構成で、内視鏡カバーのカバー用内視鏡挿
通用チャンネル内にカバー用内視鏡を挿入していくと、
カバー用内視鏡挿通用チャンネル内の空気が内視鏡カバ
ー先端側に移動する。内視鏡カバー先端側に移動する空
気は、内視鏡カバー先端部近傍でカバー用内視鏡挿通用
チャンネルと連通している他のチャンネルに移動してい
く。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図6は本発明の第1実施例に係り、図
1はカバー式内視鏡を有する内視鏡装置の概略構成を示
す説明図、図2は内視鏡カバーの概略構成を示す説明
図、図3はカバー用内視鏡の概略構成を示す説明図、図
4は内視鏡カバー先端構成部に接続するマルチルーメン
チューブの概略構成を示す断面図、図5はマルチルーメ
ンチューブの連通部の加工工程を示す説明図、図6は内
視鏡カバーにカバー用内視鏡を挿入する状態を示す説明
図である。なお、本実施例において、カバー用内視鏡は
電子内視鏡である。
【0018】図1に示すように内視鏡装置1は、カバー
式内視鏡2を有する装置であり、このカバー式内視鏡2
は、内視鏡カバー3と、この内視鏡カバー3で覆うカバ
ー用内視鏡4とから構成されている。また、内視鏡装置
1には前記カバー式内視鏡2と接続される各種周辺機器
を積載したカート5と、前記カバー用内視鏡4を挿抜す
るときに内視鏡カバー3を保持するカバー保持具6とを
備えている。
【0019】前記カート5には、例えば、光源装置7,
ビデオプロセッサ8,流体制御装置9,内視鏡カバー3
にカバー用内視鏡4などを挿入する際に使用する内視鏡
カバー拡張器(以下拡張器と記載)10などが収納さ
れ、このカート5の上面部にはビデオプロセッサ8から
の映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ11が
載置されている。
【0020】カバー用内視鏡4は、細長の内視鏡挿入部
41の手元側基端部に太径の把持部を兼ねた操作部42
を連設し、この操作部42の側部からユニバーサルコー
ド43を延出し、このユニバーサルコード43の端部に
接続用のコネクタ44を配設している。
【0021】なお、前記内視鏡カバー3は、カバー用内
視鏡4の挿入部41を覆う挿入部カバー部3a、操作部
42を被覆する操作部カバー部3b、操作部42から延
出するユニバーサルコード43を被覆するユニバーサル
コードカバー部3cによって構成されている。
【0022】また、前記拡張器10からは内視鏡カバー
3の挿入部カバー部3aの内部に空気を送り込むための
拡張チューブ10aが延出されており、この拡張チュー
ブ10aの先端部を固定用口体部30に設けた拡張チュ
ーブ口体31に接続して送気することによって後述する
マルチルーメンチューブに形成したカバー用内視鏡挿通
用チャンネルを拡張する。
【0023】図2に示すようにカバー式内視鏡2の内視
鏡カバー3の挿入部カバー部3aは、手元側に配設した
前記固定用口体部30と先端側に配設した硬質塩化ビニ
ル,変性PPOなど黒色の硬質プラスチックで形成した
先端構成部50とをカバー用内視鏡挿通用チャンネル6
1及び送気・送水・吸引管路など各種管路配設用チャン
ネル62など複数のチャンネルを形成した軟質塩化ビニ
ル,ポリウレタン,ポリエチレンなど軟質樹脂製のマル
チルーメンチューブ60で水密に連結して形成されてい
る。そして、このマルチルーメンチューブ60に形成し
た内視鏡挿通用チャンネル61にカバー用内視鏡4を挿
入するようになっている。
【0024】なお、前記内視鏡カバー3の先端構成部5
0の先端面には透明プラスチック性の対物用レンズカバ
ー51及び照明用レンズカバー52がカバー用内視鏡4
に設けた対物レンズ45及び照明レンズ46に対応する
位置に配設し、送水チューブ63・送気チューブ64の
先端側に送水ノズル53・送気ノズル54を固定し、吸
引チューブ65の先端側には吸引口55を形成してい
る。また、図1に示すように送水チューブ63・送気チ
ューブ64・吸引チューブ65の手元側端部は、各管路
の開・閉を司る電磁弁9aを介して流体制御装置9に接
続されている。さらに、図3に示すようにカバー用内視
鏡4は、内視鏡カバー3への挿入部41が略D字形状に
形成されており、内視鏡先端部41a,内視鏡湾曲部4
1b,内視鏡可撓管部41cを連設している。
【0025】図4を参照してマルチルーメンチューブ6
0の構成を説明する。図4の横断面図及び断面BBに示
すように内視鏡カバー先端構成部50に水密に連結する
マルチルーメンチューブ60にはカバー用内視鏡4を挿
通するためのカバー用内視鏡挿通用チャンネル61と送
水チューブ63・送気チューブ64・吸引チューブ65
などを配設するための管路配設用チャンネル62とを仕
切部66で分割して形成している。そして、本実施例に
おいては、前記管路配設用チャンネル内に、例えば、先
端構成部50に形成した吸引口55に連通する吸引チュ
ーブ65を配設している。
【0026】一方、図4の横断面図及び断面AAに示す
ようにマルチルーメンチューブ60に設けた仕切部66
で分割し、それぞれ独立して形成されているカバー用内
視鏡挿通用チャンネル61と管路配設用チャンネル62
とは先端構成部近傍で仕切部を切除して連通部67を形
成している。すなわち、カバー用内視鏡挿通用チャンネ
ル61と管路配設用チャンネル62とは先端構成部近傍
で連通している。
【0027】ここで、図5を参照して内視鏡カバー先端
構成部50に連結するマルチルーメンチューブ端部に形
成する連通部の加工工程を説明する。まず、図5の
(a)に示すようにマルチルーメンチューブ端部の仕切
部66をナイフなどの刃物71で切落す。次に、同図の
(b)に示すように切落としたときに残った仕切部66
の残渣部66aを外形が変形しないように変形防止用リ
ング72などを被せたマルチルーメンチューブ内部にヒ
ーター73aを備えた熱成形こて73を挿入して熱成形
し、同図の(c)に示すようにマルチルーメンチューブ
内面が滑らかな連通部67を形成する。なお、残渣部6
6aの除去に溶剤を使用することによって滑らかなマル
チルーメンチューブ内部を形成しても良い。
【0028】図6を参照して上述のように形成した内視
鏡カバー3を備えたカバー式内視鏡2の作用を説明す
る。図に示すように固定用口体部30には内視鏡挿通用
チャンネル61に連通する拡張チューブ口体31と管路
配設用チャンネル62に連通する排気口金32とが設け
られ、前記拡張チューブ口体31には拡張器10から延
出する拡張チューブ10aが接続されている。
【0029】そして、カバー用内視鏡挿通用チャンネル
内に空気を送り込んで内視鏡挿通用チャンネル61を拡
張し、この拡張したカバー用内視鏡挿通用チャンネル6
1にカバー用内視鏡4を挿入していく。
【0030】このとき、内視鏡挿通用チャンネル内に送
り込まれた空気は、この内視鏡挿通用チャンネル61と
管路配設用チャンネル62との連通部67及び管路配設
用チャンネル62を介して固定用口体部30に設けた空
気圧が所定圧力以上に到達したとき開口する逆止弁32
aを備えた排気口金32から外部に排出されるようにな
っている。
【0031】このため、内視鏡挿通用チャンネル内にカ
バー用内視鏡4を挿入していくにしたがって圧縮されて
圧力が上昇する空気が外部に排出されるので、挿入され
ていくカバー用内視鏡4と内視鏡挿通用チャンネル61
との間には常に空気層による間隙が形成されるので、カ
バー用内視鏡4が内視鏡挿通用チャンネル61に密着す
ることなく内視鏡カバー先端構成部までスムースに挿入
されていく。
【0032】また、カバー式内視鏡を使用しての検査・
処置終了後にはカバー用内視鏡4を装着しているマルチ
ルーメンチューブ60のカバー用内視鏡挿通用チャンネ
ル61に空気を送り込んでカバー用内視鏡4とカバー用
内視鏡挿通用チャンネル61との間に空気層を形成し、
内視鏡カバー3からカバー用内視鏡4を抜去して使用済
みの内視鏡カバー4を廃棄する。なお、図中の矢印は空
気の流れる方向を示している。
【0033】このように、内視鏡カバーを構成するマル
チルーメンチューブにカバー用内視鏡を挿入するカバー
用内視鏡挿通用チャンネルと管路配設用チャンネルとを
形成すると共に内視鏡カバー先端構成部近傍に連通部を
設けることによって、カバー用内視鏡挿通用チャンネル
内に送り込んだ空気でカバー用内視鏡挿通用チャンネル
を拡張することができると共に、マルチルーメンチュー
ブ内の空気圧が上昇した際には固定用口体部に設けた排
気口金から内部の空気を排出して、常に、カバー用内視
鏡とカバー用内視鏡挿通用チャンネルとの間に空気層の
間隙を形成してスムースにカバー用内視鏡を内視鏡カバ
ーに挿抜することができる。
【0034】また、内視鏡カバーの内視鏡挿通用チャン
ネルに送り込まれた空気は、固定用口体部の排気口金に
設けた逆止弁によって、マルチルーメンチューブ内部の
空気圧を常に一定の圧力以上には上昇しないのでカバー
用内視鏡の挿抜を一定の力量で安定的に行うことができ
る。
【0035】さらに、排気口金を挿入部カバー部の固定
用口体部に設けているので、排気口が体腔内で開口する
ことがないので、内視鏡カバーの挿入部カバー内部に体
液などが進入することが無く、内視鏡カバー内部の汚染
を無くすことができる。
【0036】なお、前記カバー用内視鏡挿通用チャンネ
ルと他チャンネルとの連通部は内視鏡カバー先端構成部
近傍の一ヶ所に限定されるものではなく、内視鏡カバー
先端構成部近傍のほかに挿入部の中間部を含め複数箇所
に形成しても良い。
【0037】また、カバー用内視鏡挿通用チャンネルと
他チャンネルとが内視鏡カバー先端構成部近傍で連通す
ることによって、カバー用内視鏡挿通用チャンネル内の
空気が他チャンネル側に分散するので、これだけで充分
カバー用内視鏡の内視鏡カバーへの挿抜性が向上するの
で、安価な内視鏡カバーを構成する際には固定用口体部
から拡張用口体部及び配置口金を無くしても良い。
【0038】図7ないし図9は本発明の第2実施例に係
り、図7は内視鏡カバー先端構成部に連結するマルチル
ーメンチューブの概略構成を示す断面図、図8は前記図
7のカバー式内視鏡の各位置における断面図、図9はマ
ルチルーメンチューブの他の構成を示す断面図である。
図7(a)に示すように本実施例においてはマルチルー
メンチューブ60の外周部が内視鏡カバー先端構成部5
0に連結する際、前記マルチルーメンチューブ60に形
成した各管路用の専用チャンネル、例えば、吸引用チャ
ンネル65が内視鏡カバー先端構成部50に固定したチ
ャンネルと略同内径の接続パイプ56に連結するように
なっている。そして、同図の(b)に示すようにマルチ
ルーメンチューブ60の外周部を内視鏡カバー先端構成
部50に連結するとマルチルーメンチューブ60に形成
した吸引用チャンネル65が内視鏡カバー先端構成部5
0に固定した接続パイプ56に連結する。
【0039】また、図7及び図8に示すようにマルチル
ーメンチューブ60に形成した吸引用チャンネル65の
略全周にはカバー用内視鏡挿通用チャンネル内に送り込
んだ空気を図示しない排気口金から排出する排気用チャ
ンネルを兼ねる変形量吸収用ルーメン68が形成されて
いる。そして、前記変形量吸収ルーメン68とカバー用
内視鏡挿通用チャンネル61とは図8の断面DDに示す
ように内視鏡カバー先端構成部近傍で連通部67を形成
している。その他の構成は前記第1実施例と同様であ
り、同部材には同符号を符して説明を省略する。
【0040】上述のように構成した内視鏡カバー3の作
用を説明する。図7(b)に示すようにマルチルーメン
チューブ60の外周部を内視鏡カバー先端構成部50に
連結したとき、接続パイプ56に嵌入するマルチルーメ
ンチューブ60に形成した吸引用チャンネル65の肉部
は、接続パイプ56によって外側に向かって押し広げら
れるが、吸引用チャンネル65の略全周に設けた変形量
吸収用ルーメン68によって形成された空間部内に吸引
用チャンネル肉部の変形分を収めた状態で接続パイプ5
6に連結して挿入部カバー部3aを形成している。
【0041】このように、マルチルーメンチューブに形
成した管路の周囲に変形量吸収用ルーメンを形成し、内
視鏡カバー先端構成部近傍を切除してカバー用内視鏡挿
通用チャンネルと変形量吸収用ルーメンとを連通させる
ことによって、変形量吸収用ルーメンを排気用管路とし
て前記第1実施例と同様にカバー用内視鏡挿通用チャン
ネルに送り込まれた空気を外部に排気して内視鏡カバー
へのカバー用内視鏡の挿抜を容易にすることができる。
【0042】また、マルチルーメンチューブに変形量吸
収用ルーメンを形成したことによって、マルチルーメン
チューブに形成した管路チャンネルを接続パイプに連結
したとき、管路の変形分が変形量吸収用ルーメンで吸収
されるのでマルチルーメンチューブ本体に変形による影
響が出ないので、連結後も管路チャンネルの内径d1が
変形することなく、管路チャンネルの内径d1 を接続パ
イプの内径d2 と略一致させることによって連結部に段
差の無いチャンネルを形成することができ、把持鉗子な
ど内視鏡処置具の連結部でのひっかかりを無くすことが
できる。
【0043】さらに、図9(a)に示すようにマルチル
ーメンチューブに複数の管路用チャンネル(送水用チャ
ンネル,送気用チャンネル)などを形成する際には、マ
ルチルーメンチューブに形成したこれらの管路用チャン
ネルの周囲に複数の変形量吸収用ルーメンを形成してい
る。
【0044】このことによって、同図(b)に示すよう
に接続パイプに連結した際、管路用チャンネル肉部の変
形分を変形量吸収用ルーメンで吸収するので管路チャン
ネルの内径d1 及びマルチルーメンチューブの外径がD
1 がほとんど変形しないので、管路チャンネルの内径d
1 と接続パイプの内径d2 とが略一致すると共に、マル
チルーメンチューブの連結前の外形D1 と連結後の外形
D2 とが略一致した状態で連結することができる。その
他の作用及び効果は前記第1実施例と同様である。
【0045】ところで、内視鏡カバーにカバー用内視鏡
を挿入して使用するカバー式内視鏡において、内視鏡カ
バーに対するカバー用内視鏡の挿抜性を向上させるため
にカバー用内視鏡を以下のように構成することができ
る。
【0046】図10(a)に示すように本実施例におい
ては、内視鏡カバー側に排気用管路を形成する代わり
に、カバー用内視鏡4の挿入部41に排気用管路と同様
の効果を有する排気用溝41dを形成している。すなわ
ち、カバー用内視鏡挿入部41は、フレックス(螺旋
管)41a,ブレード(編組管)41b,水密樹脂41
cの三層構造で形成され、このカバー用内視鏡挿入部4
1の外周部に挿入軸と略平行な排気用溝41dをプレス
加工などで形成している。
【0047】このことによって、同図の(b)に示すよ
うに変形量吸収用ルーメンを形成した挿入部カバー部の
カバー用内視鏡挿通用チャンネルにカバー用内視鏡を挿
通させたとき、カバー用内視鏡挿入部41の外周部に形
成した排気用溝41dがカバー用内視鏡挿通用チャンネ
ルと密着することなく排気管路となり、カバー内に送り
込まれた空気が排気用溝41d、図示しない排気口金を
介して外部に排出される。
【0048】このように、カバー用内視鏡挿通用チャン
ネルにカバー用内視鏡を挿通させたとき、カバー用内視
鏡挿入部の外周部に形成した排気用溝が前記カバー用内
視鏡挿通用チャンネル内面に密着することなく排気用管
路を形成するのでカバー用内視鏡挿通用チャンネル内に
送り込んだ空気を排気用溝を介して排気口金から排気す
ることができる。
【0049】また、マルチルーメンチューブの内視鏡カ
バー先端構成部近傍にカバー用内視鏡挿通用チャンネル
と変形量吸収用ルーメンとを連通させる連通部を形成す
る必要が無くなるので加工工程が減少しコストダウンが
可能となる。
【0050】一方、図11に示すようにカバー用内視鏡
4′の操作部42に拡張チューブ口体31を設け、この
拡張チューブ口体31に連通する拡張チャンネル69を
操作部42及び挿入部41の内部に配設し、内視鏡先端
部に送気吐出口を開口している。その他の構成は前記図
1のカバー用内視鏡と同様であり、同部材には同符号を
符して説明を省略する。
【0051】上述のように構成したカバー用内視鏡4′
の作用を説明する。図示しないカバー用内視鏡挿通用チ
ャンネルにカバー用内視鏡4を挿通する際、カバー用内
視鏡4の操作部42に設けた拡張チューブ口体31に接
続した拡張チューブ10aから空気を送る。すると、こ
の空気は、拡張チューブ口体31に連通している拡張チ
ャンネル69を介して内視鏡先端部で開口する送気吐出
口69aからカバー用内視鏡挿通用チャンネル内に送り
込まれる。そして、カバー用内視鏡挿通用チャンネルを
拡張して、カバー用内視鏡4とカバー用内視鏡挿通用チ
ャンネルとの間に間隙を形成してスムースにカバー用内
視鏡をカバー用内視鏡挿通用チャンネル内に挿入してい
く。なお、同様にカバー用内視鏡の抜去も行う。
【0052】このように、カバー用内視鏡に拡張用の拡
張チャンネルと拡張チューブ口体を設けることによって
カバー用内視鏡によって送気口を塞ぐことが無いので、
カバー内に確実に拡張のための空気を送り込むことがで
きる。また、前述の実施例のようにカバー用内視鏡挿入
部外周に排気用溝を形成することによってカバー用内視
鏡の挿抜性を更に向上させることができる。さらに、使
い捨ての内視鏡カバーに拡張チューブ口体を設ける必要
が無くなるので内視鏡カバーの部品点数を減らせるので
コストダウンに貢献する。
【0053】なお、上記実施例においては、カバー用内
視鏡に専用の拡張用チャンネルを設けているが、専用の
拡張用チャンネルを設ける代わりに送気吐出口だけを内
視鏡先端部に形成して拡張用空気を内視鏡挿入部内を介
して送り込むようにしても良い。また、カバー用内視鏡
操作部に設けた拡張チューブ口体をコネクタに設けても
良い。
【0054】ところで、内視鏡カバーに挿入されるカバ
ー用内視鏡の対物レンズ及び照明レンズに対応させて配
設した内視鏡カバーのレンズカバーによって、視野けら
れや照明光フレアなどの不具合が発生して所望の内視鏡
画像を得られないことがあった。そこで、以下のように
レンズカバーを構成することによって視野けられや照明
光フレアなど無くして配光性の良いカバー式内視鏡を提
供することができる。
【0055】図12及び図13に示すように不透明部材
で形成した内視鏡カバー先端構成部50にはカバー用内
視鏡4の対物光学系45Aの中心軸と同軸上に位置する
ように略円形の対物用レンズカバー51を配設し、カバ
ー用内視鏡4の照明光学系46Aの中心軸からhだけず
らして可能な限り大径な照明用レンズカバー52を配設
している。
【0056】図13に示すように本実施例の場合照明用
レンズカバー52をカバー用内視鏡に配設した照明光学
系46Aの中心軸からhだけずらしているので二点鎖線
に示す従来の照明用レンズカバー52′に対して斜線分
だけ出射光部の面積を増加させることができるので明る
く配光の良いカバー式内視鏡を構成することができる。
【0057】また、図14に示すように照明光学光学系
46Aの中心軸と同軸上に略楕円形状のレンズカバー5
2aを配設することによって従来の照明用レンズカバー
52′に対して斜線分だけ出射光部の面積を増加させる
ことができる。
【0058】さらに、図15に示すようにレンズカバー
81を略D字状で可能な限り大きく形成することによっ
て従来の照明用レンズカバー52′に対して斜線分だけ
出射光部の面積を増加させることができる。
【0059】なお、上述のように形成したレンズカバー
をカバー式以外の一般タイプの内視鏡に用いることがで
きる。すなわち、図16に示すように照明光伝達用のラ
イトガイドバンドル83の中心軸に対して照明用凹レン
ズ82の凹部82aを中心軸に一致させる一方で照明用
凹レンズ82の中心軸をl2 だけずらせて外形をできる
だけ大きくして配設することによって明るく配光の良い
内視鏡85を構成することができると共に、ライトガイ
ドバンドル83を固定する固定用ビス84を有効的に配
置することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、内視鏡カバー内に内設
されるカバー用内視鏡を汚染することなく、カバー用内
視鏡の内視鏡カバーへの挿抜性を向上させたカバー式内
視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図6は本発明の第1実施例に係り、
図1はカバー式内視鏡を有する内視鏡装置の概略構成を
示す説明図
【図2】内視鏡カバーの概略構成を示す説明図
【図3】カバー用内視鏡の概略構成を示す説明図
【図4】内視鏡カバー先端構成部に接続するマルチルー
メンチューブの概略構成を示す断面図
【図5】マルチルーメンチューブの連通部の加工工程を
示す説明図
【図6】内視鏡カバーにカバー用内視鏡を挿入する状態
を示す説明図
【図7】図7ないし図9は本発明の第2実施例に係り、
図7は内視鏡カバー先端構成部に連結するマルチルーメ
ンチューブの概略構成を示す断面図
【図8】前記図7のカバー式内視鏡の各位置における断
面図
【図9】マルチルーメンチューブの他の構成を示す断面
【図10】図10及び図11は本発明の変形例に係り、
図10は排気用溝を形成したカバー用内視鏡を示す説明
【図11】送気用チャンネルを設けたカバー用内視鏡を
示す説明図
【図12】内視鏡カバーに配設されるレンズカバーとカ
バー用内視鏡に配設されている光学系との関係を示す図
【図13】照明光学系レンズカバーと照明光学系との関
係を説明する図
【図14】照明光学系レンズカバーと照明光学系との他
の関係を説明する図
【図15】一体型レンズカバーと照明光学系との関係を
説明する図
【図16】図12に示すレンズカバーを内視鏡に配設し
たときの作用を示す図
【符号の説明】
2…カバー式内視鏡 3…内視鏡カバー 4…カバー用内視鏡 60…マルチルーメンチューブ 61…カバー用内視鏡挿通用チャンネル 62…管路配設用チャンネル(他チャンネル)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡カバーと、この内視鏡カバーに挿
    入して使用するカバー用内視鏡とを備えるカバー式内視
    鏡において、 前記内視鏡カバーの可撓性を有する挿入部をカバー用内
    視鏡挿通用チャンネルを含む少なくとも2つ以上のチャ
    ンネルを設けたマルチルーメンチューブで形成し、前記
    カバー用内視鏡挿通用チャンネルと他のチャンネルとを
    内視鏡カバー先端部近傍で連通させたことを特徴とする
    カバー式内視鏡。
JP5194874A 1993-08-05 1993-08-05 カバー式内視鏡 Withdrawn JPH0747051A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012227252A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Yaskawa Electric Corp 電力変換装置及びそのコンデンサカバー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012227252A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Yaskawa Electric Corp 電力変換装置及びそのコンデンサカバー
US8787018B2 (en) 2011-04-18 2014-07-22 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Power converting apparatus and capacitor cover thereof

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