JPH0747046Y2 - ヘアドライヤー用スタンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） この考案は、ヘアドライヤーで整髪などをする際にその
ヘアドライヤーを据え置くために使用するヘアドライヤ
ー用スタンドに関する。

（従来の技術） 近年、ユーザがその両手を自由に使用して整髪などを行
なえるように、ヘアドライヤーを据え置くためのスタン
ドが提供されている。

従来のこの種のスタンドとしては、第２図に示すよう
に、上面の凹部31を有し、この凹部31の上面にヘアドラ
イヤーａを逆さに載置し、温風吐出口ｂを所定の方向に
向けて使用するタイプのもの、或いは第３図に示すよう
に、ベース32の上面にホルダ33を前後方向に回動可能に
設け、このホルダ33にヘアドライヤーａのハンドルｃを
差し込み、ホルダ33を前後方向に回動して温風吐出口ｂ
を所定の方向に向けて使用するタイプのものがある。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら第２図に示すスタンドにおいては、温風吐
出口ｂの向きを種々の方向に変換できる点では便利であ
るが、ヘアドライヤーａの保持状態が不安定で、振動な
どで容易に転倒してしまう難点があり、また第３図に示
すスタンドにおいては、ヘアドライヤーａの安定性は良
いが、温風吐出口ｃの向きを上下方向に対して変換でき
るだけで、左右方向に対しては変換できない不便な点が
ある。

この考案はこのようなことから、ヘアドライヤーを安定
して保持することができるとともに、温風吐出口の向き
を上下方向および左右方向に対して自在に変換して便利
に使用することができるヘアドライヤー用スタンドを提
供することを目的とするものである。

［考案の構成］ （課題を解決するための手段） この考案はこのような目的を達成するために、支持台の
上に、水平方向に対して回動可能なベースを設け、この
ベースの上に前後方向に対して回動可能なホルダを設
け、このホルダにヘアドライヤーの保持が可能な保持部
を設けるようにしたものである。

（作用） ヘアドライヤーを使用する際には、ユーザの手前にスタ
ンドを配置し、ヘアドライヤーをホルダに装着して保持
する。そしてホルダを前後方向に回動操作し、またベー
スを水平方向に回動操作する。このような操作により、
ヘアドライヤーの温風吐出口の向きが上下と左右の合成
方向に変化し、したがってこのような操作により温風吐
出口をユーザが所望する任意の方向に向けてヘアドライ
ヤーを効率よく便利に使用することが可能となる。

（実施例） 以下、この考案の１実施例について第１図を参照して説
明する。

図中１は弾性を有する合成樹脂により円形状に形成され
た支持台で、この支持台１の上面には中央部に支持軸２
が、この支持軸２の外周部に円環状の支持リブ３がそれ
ぞれ一体に突出形成されている。支持軸２は支持リブ３
よりも上方に突出し、その先端部の外周に係止爪４を一
体に有している。

支持台１の上面側には円形状の底板５が設けられ、この
底板５の中央部に係合孔６が形成され、この係合孔６が
前記係止爪４の弾性に抗して支持軸２の外周に挿入され
て前記係止爪４の下端部に係合し、この係合でその抜け
止めが図られている。そしてこの底板５の下面が前記支
持リブ３に当接し、この当接で底板５が水平にかつ回転
自在に支持されている。

底板５の上面側には、弾性を有する合成樹脂で円形状に
形成されたベース７が設けられている。このベース７は
天板８と周壁９とを有し、前記天板８の下面に円環状の
補強リブ10が、また前記周壁９の内面の下端部にその周
方向に沿って均等的に複数の係合爪11…がそれぞれ一体
に突出形成されている。そして周壁９の下端の開口が前
記底板５の上方側からその外周縁に押し込められ、これ
に伴い前記各係合爪11…が弾性的に変形して底板５の外
周縁の下面に係合し、かつ前記補強リブ10の下端が底板
５の上面に当接し、これによりベース７が底板５に一体
的に結合され、また支持台１の外周縁と底板５の外周縁
との間の隙間12が前記周壁９の下端部で覆い隠されてい
る。

ベース７における天板８の中央部には開口15が形成さ
れ、また天板８の上面側にホルダ16が設けられている。
このホルダ16はヘアドライヤーａを保持する保持部とし
て、ヘアドライヤーａにおけるハンドルｃの挿脱が可能
な収納筒17を有し、この収納筒17の下端から一体的にア
ーム18が延出し、このアーム18が前記開口15を通して天
板８の内側に突出するとともに、その突出端部がピン19
を介して天板８に回動自在に枢着されている。また天板
８の内面にはボス20を介して板ばね21が取り付けられ、
この板ばね21はその先端部に円弧状に湾曲する押圧部22
を有し、この押圧部22が前記アーム18の下端の円弧面に
圧接し、この圧接力でホルダ16の回動が阻止されてホル
ダ16が所定の姿勢を保つようになっている。

ヘアドライヤーａを使用する際には、ユーザの手前にス
タンドを配置し、ヘアドライヤーａのハンドルｃをホル
ダ16の収納筒17内に挿入してヘアドライヤーａを保持す
る。そして、アーム18と板ばね21との圧接力に抗してホ
ルダ16をピン19を支点に手先で前後方向に回動操作し、
またベース７を支持軸２を中心に水平方向に回動操作す
る。このような操作により、ヘアドライヤーａの温風吐
出口ｂの向きが上下と左右の合成方向に変化し、したが
ってこのような操作により温風吐出口ｂをユーザが所望
する任意の方向に向けてヘアドライヤーａを効率よく便
利に使用することができる。またヘアドライヤーａはホ
ルダ16により安定した状態に保持される。

スタンドの組み立てに当っては、支持台１の支持軸２に
底板５の係合孔６を押し込んでこの係合孔６と係止爪４
との係合で底板５を支持台１に取り付け、またこの底板
５の外周にベース７における周壁９の他端の開口を押し
込んで係合爪11…を底板５の外周縁に係合させることに
より、ねじなどの別個の部品を用いることなく、容易に
能率よく組み立てることができる。

［考案の効果］ 以上説明したようにこの考案によれば、ヘアドライヤー
を安定して保持することができるとともに、そのヘアド
ライヤーの温風吐出口を任意に上下と左右の合成方向に
変換して便利に使用することができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す断面図、第２図は従
来技術を示す斜視図、第３図は他の従来技術を示す断面
図である。 １…支持台、７…ベース、16…ホルダ、17…収納筒（保
持部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】支持台の上に、水平方向に対して回動可能
   なベースを設け、このベースの上に前後方向に対して回
   動可能なホルダを設け、このホルダにヘアドライヤーの
   保持が可能な保持部を設けてなるヘアドライヤー用スタ
   ンド。