JPH0747035A - 泡状石鹸発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ノズルからの液体滴下を防止する泡状石鹸発
生装置の開発。 【構造】 泡化洗剤発生ポンプ３の吸気側６に負圧蓄積
タンク１を具備せしめる。 【効果】 ポンプの非駆動時において、泡化洗剤吐出ノ
ズルから液体が滴下されることがない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば洗面場所等に設
備されて、水石鹸等の粘性を有する液体を泡状となして
吐出せしめるための泡状石鹸発生装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】例えば液状洗剤を泡状となして吐出せし
めるための泡状石鹸発生装置には各種構造のものが知ら
れており、本願発明構造に最も接近している従来構造の
ものとしては、図１に示す如き構造のものがある。

【０００３】この従来構造のものは粘性を有する液状洗
剤１を入れた液体タンク２と、上記液状洗剤１と空気と
を吸引混合するポンプ３と、該ポンプ３により混和され
たエアー混合剤を泡化して吐出せしめるためのメッシュ
内装のノズル４を有し、スイッチ５の閉路によりポンプ
３を駆動することによりタンク２より吸入された洗剤
と、空気吸入管６より吸入されるエアーとが混合してノ
ズル４へ圧送され、このエアー混合洗剤がノズル４内を
圧送されることで泡化洗剤となり、該ノズル４から吐出
されるものである。

【０００４】そしてポンプ３の停止時には、ノズル４か
ら泡化洗剤が強制的に吐出されることはないが、ノズル
４内に残存する泡が、時間の経過につれて潰れ、その結
果、ポンプを駆動していないときノズル４から洗剤が垂
れ落ちるという不具合があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこでこの不具合を解
消するために上記ノズル４の開口部に、図２に示すよう
に、スリット７を施してなる可撓弾性を有する例えばゴ
ム製の防滴板８を被着し、泡の吐出時には、ポンプ３の
押圧力で、そのスリット７が開いて泡の吐出がなされる
が、ポンプの非駆動時にはスリット７が塞がって、ノズ
ル４内に残存する洗剤が垂れ落ちにくいように工夫され
ているものの、長時間経過すると、その防滴板８のスリ
ット７から液体の滲み出が生じ、この滲み出た液体がノ
ズル４先端外側部に付着して見栄えが悪い等のことで商
品性が損なわれるという問題点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題点に
着目してなされたもので、泡化洗剤の吐出後におけるノ
ズル内残存洗剤を、負圧タンクの吸引力で、ポンプ方向
へ戻してノズルからの洗剤垂下を未然に防止せしめる構
造の泡状石鹸発生装置を提供することにある。

【０００７】さらに本発明を具体的に述べるならば、ポ
ンプの吸気側に負圧タンクを設けて、泡化洗剤を吐出せ
しめるときのポンプの駆動力で上記負圧蓄積タンク内を
負圧状態となし、そしてポンプの駆動を停止したとき、
負圧蓄積タンク内の負圧力で、ノズル内に残存している
液体をポンプ方向へ吸い戻してノズルから液体が垂れ落
ちることを防止できるようにした泡状石鹸発生装置であ
る。

【０００８】

【実施例】以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳
細に説明するが、本実施例の構造と、従来例で説明した
構造との同一部分は、従来例で使用した符号を付してそ
の同一構造部分の構造説明は省略する。

【０００９】実施例１ 図において、本実施例は、ポンプ３に接続される空気吸
気管６の先端に、一定のエアー流通抵抗を有する流量規
制弁１１を設けると共に、この弁１１とポンプ３との間
に例えばベローズ構造の負圧蓄積タンク１を、三又接続
管１３を介して接続したものである。その他の構造は従
来例とかわりない。

【００１０】次にその作用について述べると、今泡化洗
剤をノズル４より吐出せしめるために、ポンプ３を駆動
すると、タンク２内の液状洗剤１を吸引し、また吸気管
６から空気を吸込むが、この吸気管６の先端には流量規
制弁１１が設けられていることから、負圧蓄積タンク１
２内のエアーが吸い込まれ、該負圧蓄積タンク１２内が
負圧となる。

【００１１】かくしてポンプ３の駆動によってエアー混
合の液状洗剤が吐出管１４よりノズル４に向けて圧送さ
れ、その結果ノズル４より泡化洗剤が吐出されるもので
あるが、所定量の泡化洗剤を吐出せしめた後、ポンプ３
の駆動を停止せしめると、負圧蓄積タンク１２内の負圧
力が吐出管１４を介してノズル４に作用するため、その
ノズル４内に残存する洗剤が吐出管１４を経てポンプ３
方向へ引き戻されるため、そのノズル４内に洗剤が残存
することがなく、これによりノズル４から洗剤が垂れ落
ちるといった不具合が防止できる。

【００１２】なお図３の鎖線で示すようにエアーの吸気
管６と吐出管１４とをバイパス管１５で直結してポンプ
３の非駆動時の負圧蓄積タンク内の負圧力を、ポンプを
介さず吐出管１４に作用してノズル４内残存洗剤を吸引
するようにしてもよい。

【００１３】実施例２ 図４において、本実施例は、吸気管６の先端に設けた吸
引ノズル１６を吐出管１４内部のノズル４近傍に挿入
し、さらにその吸引ノズル１６と負圧蓄積タンク１２と
の間に、負圧蓄積タンク１２内に洗剤を吸い込ませない
ためのオリフィス１７を介在せしめたものである。

【００１４】従ってこの実施例によれば、ポンプ３を駆
動して、泡化洗剤をノズル４より吐出せしめた後、ポン
プ３を停止せしめれば、負圧蓄積タンク１２内の負圧力
が吸引ノズル１６に作用し、その結果ノズル４内に残存
する洗剤がオリフィス１７方向へ吸い込まれる。なおオ
リフィス１７が設けられていることで洗剤が負圧蓄積タ
ンク１２に侵入することはない。またベローズ構造の負
圧蓄積タンクを使用していることから、液体の吸い戻し
時において、吸入音等を発生することがなく静粛性に優
れる。

【００１５】なお上記いずれの実施例に使用されている
負圧蓄積タンク１２の容積は、１回の洗面等に必要な泡
を吐出し得る量のエアーを貯えるものであればよく、ま
たスイッチ５は、タイムスイッチとなして、ポンプ３の
駆動で負圧タンク内のエアーが全量吸い出される頃合
で、スイッチ５を開路するものであってもよい。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明は、石鹸液１及びエ
アーを夫々吸引撹拌するポンプ３と、該ポンプによりエ
アー混合石鹸液を泡化して吐出するノズル４を有する泡
状石鹸発生装置において、前記ポンプ３に接続されるエ
アー吸気管６の先端部に、流量制御部１１又は１７と、
この流量制御部１１又は１７とポンプ３との間に負圧蓄
積タンク１２を設けて、前記ポンプの停止後、蓄積タン
ク１２内の負圧力でノズル４内に残存する液体を吸引す
る泡状石鹸発生装置であるから、これによれば泡化洗剤
吐出時におけるポンプの駆動力でその負圧蓄積タンクの
内部は負圧となり、そして上記ポンプの停止時において
その負圧蓄積タンク内の負圧力を利用してノズル４内に
残存する液体（泡化洗剤）を吸い戻させる（ポンプ方向
へ吸引）ことができるので、ノズル４内では液体が残存
することがなく、従ってノズル４から液体が垂れ落ちる
という不具合が未然に防止できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の泡状石鹸発生装置の構造説明図。

【図２】従来例の防滴板のみの説明図。

【図３】本発明実施例の泡状石鹸発生装置の構造説明
図。

【図４】本発明第２実施例の泡状石鹸発生装置の構造説
明図。

【符号の説明】

１１…流量規制弁 １２…負圧蓄積タンク １３…三又接続管 １４…吐出管 １５…バイパス管 １６…吸引ノズル １７…オリフィス

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 石鹸液（１）及びエアーを夫々吸引撹拌
   するポンプ（３）と、該ポンプによりエアー混合石鹸液
   を泡化して吐出するノズル（４）を有する泡状石鹸発生
   装置において、前記ポンプ（３）に接続されるエアー吸
   気管（６）の先端部に、流量制御部（１１）又は（１
   ７）と、この流量制御部（１１）又は（１７）とポンプ
   （３）との間に負圧蓄積タンク（１２）を設けて、前記
   ポンプの停止後、蓄積タンク（１２）内の負圧力でノズ
   ル（４）内に残存する液体を吸引することを特徴とする
   泡状石鹸発生装置。