JPH0746675B2 - 電解コンデンサ電極用アルミニウム合金箔 - Google Patents
電解コンデンサ電極用アルミニウム合金箔Info
- Publication number
- JPH0746675B2 JPH0746675B2 JP61235355A JP23535586A JPH0746675B2 JP H0746675 B2 JPH0746675 B2 JP H0746675B2 JP 61235355 A JP61235355 A JP 61235355A JP 23535586 A JP23535586 A JP 23535586A JP H0746675 B2 JPH0746675 B2 JP H0746675B2
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- JP
- Japan
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- electrolytic capacitor
- aluminum alloy
- capacitor electrodes
- alloy foil
- foil
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、電解コンデンサ電極用、特に陽極用のアル
ミニウム合金箔に関する。
ミニウム合金箔に関する。
従来の技術 電解コンデンサ用のアルミニウム電極箔は、その実効表
面積を拡大して単位体積当りの静電容量を増大するた
め、一般に電気的あるいは化学的なエッチング処理が施
される。而して、かかる用途に用いられる好ましいアル
ミニウム箔材料としては、エッチングにより可及的大な
る拡面率が得られ、従って静電容量を大なるものとなし
得ると共に、拡面率との相対関係において腐食減量が少
なく、優れた機械的強度を保有せしめうるものであるこ
とが望まれる。
面積を拡大して単位体積当りの静電容量を増大するた
め、一般に電気的あるいは化学的なエッチング処理が施
される。而して、かかる用途に用いられる好ましいアル
ミニウム箔材料としては、エッチングにより可及的大な
る拡面率が得られ、従って静電容量を大なるものとなし
得ると共に、拡面率との相対関係において腐食減量が少
なく、優れた機械的強度を保有せしめうるものであるこ
とが望まれる。
このような要請に基づき、従来から電解コンデンサ電極
用アルミニウム箔については、その材料組成と箔の製造
工程の両面から種々の改善が試みられている。
用アルミニウム箔については、その材料組成と箔の製造
工程の両面から種々の改善が試みられている。
材料面からの改善手段の主なものとして、高純度アルミ
ニウムに微量の添加元素を加えて、エッチング時のエッ
チング密度を向上することが行われており、そのような
添加元素として、Ag、In、Cd、Pb、Bi、Sr、Zr、Th、等
の有効性が既に報告されている（例えば特公昭42−1428
9号、特公昭44−29577号、特開昭54−43563号、特開昭5
7−66617号、特開昭57−66618号、特開昭57−66619
号）。
ニウムに微量の添加元素を加えて、エッチング時のエッ
チング密度を向上することが行われており、そのような
添加元素として、Ag、In、Cd、Pb、Bi、Sr、Zr、Th、等
の有効性が既に報告されている（例えば特公昭42−1428
9号、特公昭44−29577号、特開昭54−43563号、特開昭5
7−66617号、特開昭57−66618号、特開昭57−66619
号）。
上記のような背景のもとにおいて、上記同様に材料組成
の面からの改善をはかることを目的として種々実験と研
究の結果、静電容量の向上に有効な更に他の種類の添加
元素を見出すことにより完成し得たものである。
の面からの改善をはかることを目的として種々実験と研
究の結果、静電容量の向上に有効な更に他の種類の添加
元素を見出すことにより完成し得たものである。
目的を達成するための手段 この発明に係る電解コンデンサ電極用アルミニウム箔
は、アルミニウムの純度が99.9％以上であり、かつ、C
o、Pd、およびPtのうちの１種または２種以上を１〜10p
pm含有することを特徴とするものである。
は、アルミニウムの純度が99.9％以上であり、かつ、C
o、Pd、およびPtのうちの１種または２種以上を１〜10p
pm含有することを特徴とするものである。
この発明に用いる上記の添加元素、即ちCo、PdおよびPt
は、周期律表のVIII族に属し、いずれもその微量添加に
よりアルミニウム合金のエッチングによる拡面率の向上
に寄与する作用の面で相互に実質的に均等であり、それ
らのうちから選ばれた１種または２種以上の添加によっ
て所期効果を達成しうる。
は、周期律表のVIII族に属し、いずれもその微量添加に
よりアルミニウム合金のエッチングによる拡面率の向上
に寄与する作用の面で相互に実質的に均等であり、それ
らのうちから選ばれた１種または２種以上の添加によっ
て所期効果を達成しうる。
上記元素のいずれか１種以上の含有量が1ppm未満（0.00
01wt％）未満では静電容量を増大する効果がなく、逆に
8ppm（0.0008wt％）を超えると腐食減量が多くなり、機
械的強度が低下すると共に、表面溶解により静電容量も
低下する。従って、Co、Pd、Ptの含有量はそれらのうち
の１種以上の合計量において１〜8ppmの範囲内で選ぶべ
きである。
01wt％）未満では静電容量を増大する効果がなく、逆に
8ppm（0.0008wt％）を超えると腐食減量が多くなり、機
械的強度が低下すると共に、表面溶解により静電容量も
低下する。従って、Co、Pd、Ptの含有量はそれらのうち
の１種以上の合計量において１〜8ppmの範囲内で選ぶべ
きである。
Co、Pd、およびPtのいずれか１種以上の含有により箔の
静電容量を増大させるのは、次の理由によるものと考え
られる。即ち、静電容量の大小は、前記のようにエッチ
ングによる箔の実効表面積の拡大効率に依存するが、上
記元素を含有した箔は、これを含有しない通常の高純度
アルミニウム箔に較べて、単位面積当りのエッチング孔
の数が顕著に増え、その密度が高くなるためのと考えら
れる。しかしながら、その含有量が8ppmを超えると、エ
ッチング孔の密度が大になる反面、箔の表面の溶解も起
こるため、結果的に静電容量が低下し、機械的強度にも
乏しいものとなる。
静電容量を増大させるのは、次の理由によるものと考え
られる。即ち、静電容量の大小は、前記のようにエッチ
ングによる箔の実効表面積の拡大効率に依存するが、上
記元素を含有した箔は、これを含有しない通常の高純度
アルミニウム箔に較べて、単位面積当りのエッチング孔
の数が顕著に増え、その密度が高くなるためのと考えら
れる。しかしながら、その含有量が8ppmを超えると、エ
ッチング孔の密度が大になる反面、箔の表面の溶解も起
こるため、結果的に静電容量が低下し、機械的強度にも
乏しいものとなる。
一方、電解コンデンサ電極用アルミニウム箔とくに陽極
用箔として、アルミニウム純度が99.9％以上要求せられ
ることは周知のとおりであり、いうまでもなく99.99％
以上のものの方が好ましい。
用箔として、アルミニウム純度が99.9％以上要求せられ
ることは周知のとおりであり、いうまでもなく99.99％
以上のものの方が好ましい。
実施例 次に、この発明の実施例を比較例との対比において示
す。
す。
アルミニウムの純度が99.99％であり、かつ、Co、Pd、
及びPtのそれぞれについてその含有量を変えた各種アル
ミニウム合金箔と、上記いずれの元素をも添加しないア
ルミニウム箔を供試材として用い、これらの箔を浴温75
℃の３％塩酸水溶液中で、電流密度15A/dm2の直流電流
を通じて８分間エッチングを行い、350Vに化成した場合
の静電容量を測定した。結果は下表のとおりであった。
及びPtのそれぞれについてその含有量を変えた各種アル
ミニウム合金箔と、上記いずれの元素をも添加しないア
ルミニウム箔を供試材として用い、これらの箔を浴温75
℃の３％塩酸水溶液中で、電流密度15A/dm2の直流電流
を通じて８分間エッチングを行い、350Vに化成した場合
の静電容量を測定した。結果は下表のとおりであった。
上表の結果から明らかなように、Co、Pd、およびPtのい
ずれかを所定量含有する高純度アルミニウム合金箔によ
れば、これを含有しないものに較べて静電容量の明らか
な増大効果が認められた。またいずれも腐食減量は比較
例に較べてほとんど増大することなく、機械的強度の点
においても優れたものであった。
ずれかを所定量含有する高純度アルミニウム合金箔によ
れば、これを含有しないものに較べて静電容量の明らか
な増大効果が認められた。またいずれも腐食減量は比較
例に較べてほとんど増大することなく、機械的強度の点
においても優れたものであった。
発明の効果 この発明によれば、上述のようにエッチングによる拡面
率を増大し、大きな静電容量を有する電解コンデンサ電
極用アルミニウム合金箔を提供しうる。
率を増大し、大きな静電容量を有する電解コンデンサ電
極用アルミニウム合金箔を提供しうる。
Claims (1)
- 【請求項１】アルミニウムの純度が99.9％以上であり、
かつ、Co、Pd、およびPtのうちの１種または２種以上を
１〜8ppm含有する電解コンデンサ電極用アルミニウム合
金箔。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61235355A JPH0746675B2 (ja) | 1986-10-02 | 1986-10-02 | 電解コンデンサ電極用アルミニウム合金箔 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61235355A JPH0746675B2 (ja) | 1986-10-02 | 1986-10-02 | 電解コンデンサ電極用アルミニウム合金箔 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6390116A JPS6390116A (ja) | 1988-04-21 |
| JPH0746675B2 true JPH0746675B2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=16984861
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61235355A Expired - Fee Related JPH0746675B2 (ja) | 1986-10-02 | 1986-10-02 | 電解コンデンサ電極用アルミニウム合金箔 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0746675B2 (ja) |
-
1986
- 1986-10-02 JP JP61235355A patent/JPH0746675B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6390116A (ja) | 1988-04-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |