JPH0746615B2 - ナトリウム−硫黄電池 - Google Patents

ナトリウム−硫黄電池

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JPH0746615B2
JPH0746615B2 JP60229295A JP22929585A JPH0746615B2 JP H0746615 B2 JPH0746615 B2 JP H0746615B2 JP 60229295 A JP60229295 A JP 60229295A JP 22929585 A JP22929585 A JP 22929585A JP H0746615 B2 JPH0746615 B2 JP H0746615B2
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    • H01M10/36Accumulators not provided for in groups H01M10/05-H01M10/34
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、ナトリウム−硫黄電池に係り、特に陽極部の
集電構造の改良に関する。
〔発明の背景〕
従来のナトリウム−硫黄電池は、溶融多硫化ナトリウム
を陽極活物質、溶融金属ナトリウムを陰極活物質として
用い、陽極部と陰極部をナトリウムイオンに対して選択
透過性を有する固体電解質を介して相対向させる構造と
なつている。
電池放電時には、ナトリウムイオンが陰極側から陽極側
に移動し、陽極内部の硫黄と反応して硫黄原子に核外電
子2個を吸収せしめて硫黄モル比の低い多硫化ナトリウ
ムを形成するが、この際、1.78〜2.08Vの起電力が発生
する。この起電力により外部回路に対して仕事を行うべ
き電子は、陰極側固体電解質表面にてナトリウム原子が
電離して固体電解質内に移動する際に放出されるもので
ある。その結果として、電子が陰極から陽極に外部回路
を通じて流れることになる。
電池充電時には、上記と逆の過程を経て硫黄陽極内部か
ら電子が放出され、外部回路より与えられる電圧により
陽極から陰極に流入するナトリウムイオンを中性化する
ことにより、電気エネルギーが化学エネルギーに変換さ
れる。
上記の電池放電時または電池充電時に行われる反応にお
いて、陽極内部で行われる硫黄原子や多硫化ナトリウム
イオンと外部回路との電子の交換を円滑に行うことは、
陽極部分の内部抵抗を低く保つ上で必要不可欠な問題で
ある。このために、一般のナトリウム−硫黄電池では、
陽極部の集電体として溶融陽極活物質との接触面積を大
きくして、接触抵抗が小さくなるように多孔質電子伝導
材を用いている。この陽極集電体として用いられる多孔
質電子伝導材の例としては黒鉛または炭素フエルト等の
硫黄や多硫化ナトリウムに対する耐腐食性の高い材料が
用いられている。
これら電子伝導材は、例えば特開昭52-38125号で開示さ
れているように適宜の構造に陽極内部に封入され、多硫
化ナトリウムとの接触部分以外での抵抗損失、例えば陽
極活物質を保持する金属容器と多孔質電子伝導材の接触
抵抗や電子伝導材内部の抵抗による電位降下を低減する
ような工夫がなされている。
上記陽極部の構造では、固体電解質管表面と多孔質電子
伝導材が接触している。したがつて、このままでは米国
特許願653865号に記載されるように、多孔質電子伝導材
と多硫化ナトリウムの濡れ性を充分大きくしておかない
と固体電解質管表面に原子硫黄が析出し、多硫化ナトリ
ウムの硫黄モル比が5.5以上となるまで充電を行うこと
ができない。このため、濡れ性を向上するために毒性の
高いエチレンテトラシアネートを陽極に入れる方法や、
不純物を含みやすい多硫化ナトリウムを電池製作時に陽
極に充填する方法が検討されている。一方、これとは別
に電池製作時に陽極に硫黄のみを充填し、充填を硫黄モ
ル比が5.5以上となるまで行うようにする方法として、
例えば特公昭59-10539号や実開昭55-42392号で開示され
ているように、固体電解質管の周囲をガラスフアイバク
ロスやアルミナフエルトシートで覆う方法が有効とされ
てきている。
上記ガラスフアイバクロス等は、電子伝導性材と固体電
解質の表面との間の電子移動を禁止するので、充電反応
の際電子による硫黄の生成が電解質管表面付近で抑制さ
れ、固体電解質表面が絶縁性の硫黄薄膜で覆われること
なく充電が進行する。その結果、硫黄モル比が5.5以上
となるまで再充電可能なナトリウム−硫黄電池を添加物
や多硫化ナトリウムの初期充填なしに得ることができる
ようになつた。
上記のように固体電解質表面と多孔質電子伝導材との間
に絶縁層を設ける方法は、電池充電特性を改良するうえ
で有効であるが、多孔質電子伝導材の体積抵抗を小さく
すると電気化学反応が多孔質電子伝導材と絶縁層との界
面に集中し、この領域に存在する陽極活物質は他の領域
より反応が進行してしまう。このような反応活物質の分
布の不均一は、放電時に電池電圧を低くし、充電時に電
池電圧を高くする。したがつて、これでは電池のエネル
ギー貯蔵効率を低下せしめることになる。また、ナトリ
ウム−硫黄電池の陽極では、多硫化ナトリウムの硫黄モ
ル比が3以下になると固相に変化してそれ以上放電しな
くなるので、電池反応が不均一に起こるとき、反応が集
中する領域において放電終了となる。
また、固体電解質管表面での電気化学反応を抑制する層
は、内部抵抗を小さくするために薄い方が望ましい。し
かし、この層が薄い場合には、充電時に固体電解質管表
面へ、層と対向した電子伝導材の存在する領域から拡散
による原子硫黄の輸送が行われるため、陽極内に未還元
の多硫化ナトリウムが存在しても充電終了となる。
すなわち、従来のナトリウム−硫黄電池の構造では、電
気化学反応が陽極内多孔質電子伝導材と固体電解質管付
近に集中するため、陽極活物質を完全に利用できず、エ
ネルギー貯蔵効率も低下してしまうとの問題があつた。
この問題は、電池の高速充放電時や陽極部の厚みの大き
な電池に対して特に顕著であり、陽極活物質の利用効率
は80〜90%を下まわるものであつた。したがつて、ナト
リウム−硫黄電池の利用分野や電池の構造に制約が与え
られることとなつていた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、ナトリウム−硫黄電池の陽極活物質を
均一に反応せしめ、充放電容量が大きくエネルギー効率
の高い陽極構造を有するナトリウム−硫黄電池を提供す
ることにある。
〔発明の概要〕
ナトリウム−硫黄電池内部での電気化学反応率の分布を
均一にするためには、多硫化ナトリウムと電子伝導性多
孔質集電体間に流れる単位体積当りの電流を陽極内部の
すべての領域で一定となるようにすればよいことにな
る。これを実現するためには、電気化学反応率を決定す
る二つの要因である多孔質電子伝導材の単位体積当りの
表面積と、多硫化ナトリウムと電子伝導材の間の反応過
電圧を調整する必要がある。これら二つの物理量は、多
孔質電子伝導材の体積抵抗率、界面分極抵抗係数(もし
くは限界拡散電流密度)および単位体積当りの表面積を
適正に定めることにより、陽極内で任意の分布とするこ
とができる。特に、電気化学反応率が陽極内で一定であ
る場合には、陽極内を流れるイオン電流密度の拡散の勾
配が消滅する。この状態において、固体電解質壁を内径
とし、外部電極に接続された導電性の外径r0cmの同軸同
筒形陽極では、中心からの距離rcmにおいて流れるイオ
ン電流密度jmが、 に比例するように電子伝導材の諸量が変化する。逆に、
(1)式を満すように伝導材の物理定数を定めれば、陽
極部での電池反応は均一に起ることになる。
例えば、界面分極抵抗係数と単位体積当りの表面積が一
定な電子伝導材の体積抵抗率のみを変化させて(1)式
の電流分布を得るためには、陽極内部で多硫化ナトリウ
ムのイオンに対する体積抵抗率の数倍であり、陽極外形
で多硫化ナトリウムのイオンに対する体積抵抗率に比較
して無視できる程度に小さくなるように電子伝導材の体
積抵抗率を連続的に変化させればよい。
本発明は、このような知見によりなされたもので、その
構成は、陰極活物質が保持された陰極部と、多孔質電子
伝導材に含浸された陽極活物質が保持された陽極部と、
該陽極部と前記陰極部との間に設けられ、前記陰極活物
質に対して透過性を有する固体電解質とを備えてなるナ
トリウム−硫黄電池において、前記多孔質電子伝導材
は、固体電解質に高抵抗多孔質層を介して接しかつ多層
で構成されており、そして高抵抗多孔質層及び多孔質電
子伝導材の各層は、陰極部から前記陽極部の厚さ方向に
向つて、体積抵抗率が小さくなるように、または単位体
積当りの表面積が大きくなるように、または界面分極抵
抗係数が大きくなるように構成されていることを特徴と
するナトリウム−硫黄電池である。
上記本発明の構成によれば、陽極部でのイオン電流密度
の拡散の勾配が消滅し、電気化学反応が均一に生じてい
る。
上記本発明の陽極部における多孔質電子伝導材は、その
体積抵抗率等が特定の関数形で連続的に変化するものは
製作が困難である。したがつて、体積抵抗率等が異なる
複数の多孔質電子伝導材のシート状の部材を積層状とす
ることにより、要求される抵抗率の関数形をよく近似す
る多孔質電子伝導材を形成することができる。このよう
な積層構造による陽極の形成は、電子伝導材の界面分極
抵抗係数(もしくは限界拡散電流密度)や単位体積当り
の表面積および、これらと体積抵抗率の複数を変化させ
て陽極反応を均一化する場合にも用いることができる。
〔発明の実施例〕
次に本発明に係るナトリウム−硫黄電池の実施例につい
て添付図面に従つて詳説する。
第1図は円筒形状のナトリウム−硫黄電池の一実施例を
示す断面構成図であり、第2図は第1図のB部分の拡大
図である。
図において、電極容器7、絶縁リング6および固体電解
質管2により形成される空間には、溶融金属ナトリウム
1が充填されている。
固体電解質管2の周囲には高抵抗領域3、中間抵抗率の
多孔質電子伝導材4、低抵抗率の多孔質電子伝導材5に
より層状に構成される陽極が設けられている。金属ナト
リウム1は固体電解質管2中をイオン状態で透過し、陽
極に移動する。
これら多孔質電子伝導材としては、高温焼成された炭素
フエルト、黒鉛フエルトや多孔質ガラス状炭素体等を用
いることができる。
高抵抗領域は陽極中の多硫化ナトリウムのみにより構成
されることが電池寿命の点から好ましいが、体積抵抗率
が1KΩ・cm以上であるか、体積当りの表面積が10cm2/c
m3以下である多孔質材料で硫黄および多硫化ナトリウム
に対する耐腐食性の高いものであれば、いかなる材料で
も使用することができる。このような材料の例として、
セラミツクフエルト、ガラス繊維フエルトや繊維径の小
さいフエルト状原料を低温で炭化焼成したもの、単位体
積当りの比表面積の小さな繊維径の大きな高剛性カーボ
ン繊維の織布等がある。
陽極領域内で放電時に吸収、充電時に放出されるべき電
子は、陽極金属容器8に電子伝導的に接続された多孔質
電子伝導材中を移動し、陽極金属容器8を通つて充電時
には外部回路より供給され、放電時には外部回路に供給
される。このとき、陽極内全域を満たす多硫化ナトリウ
ムの硫黄モル比は放電が進むにつれて大きくなり、充電
が進むにつれて小さくなる。硫黄がナトリウムイオンと
反応して多硫化ナトリウムとなると、その部分にイオン
伝導性が発生するので、円滑な電池反応が起こる。しか
し、陽極内部領域全部が硫黄で満された電池製作直後の
状態においては、硫黄が電子に対してもナトリウムイオ
ンに対しても絶縁性であるため、放電を起こさない。そ
こで電池底部に固体電解質管2が高抵抗領域3を経ない
で直接電子伝導材に接する初期放電反応領域9を設けて
おく。このことにより、初回放電をこの部分で発生さ
せ、その反応によつて生成する多硫化ナトリウムを拡
散、泳動により陽極内全域に移動するのを待つたうえ
で、充放電運転を行う。特にこの初回充放電操作で肝要
となる点は、低い電流密度で放電させ、電池内部に局所
的な分極を起こさせて、活物質の分布を不均一としない
よう注意する点である。
第1図の4,5の多孔質伝導材の体積抵抗率および厚み
は、陽極内部が均一となつた場合に陽極内を流れるイオ
ン電流の拡散が領域内で一定となるように設定されてい
る。このために、抵抗率の異なる二つの伝導材4,5の間
に生じる接触抵抗と、多孔質電子伝導材5と金属容器8
の間に生じる接触抵抗の効果を充分に前もつて把握して
おき、反応の局所化を未然に防いでおく。このうち、金
属容器8と外側の多孔質電子伝導材5の間の接触抵抗
は、できるだけ小さく保つことが必要である。一方、二
つの電子伝導材4と5の界面の接触抵抗係数は、多孔質
電子伝導材の界面分極抵抗係数の数倍以内であれば実用
上支障がない。
以上のように各電子伝導部材間の接触抵抗は、弾力性を
もつ多孔質電子伝導材を圧縮、成形して陽極金属内に封
入し、電子伝導材の弾力により電子伝導部材間相互にか
かる圧力を大きくとつておけば、小さく保つことができ
る。他に、高弾性ガラスフアイバ、カーボンフアイバ系
のスプリング材を高抵抗領域3と中間抵抗率の多孔質電
子伝導材4との間に挿入しておけば、簡単に多硫化ナト
リウムのみの領域である高抵抗領域3が形成され、また
中間抵抗率の多孔質電子伝導材4と低抵抗率の多孔質電
子伝導材5との接触抵抗、低抵抗率の多孔質電子伝導材
5と陽極金属容器8との接触抵抗を小さく保つことがで
きる。
多孔質電子伝導材の体積抵抗率は、多硫化ナトリウムの
イオン伝導性に基づいた電気抵抗率が基準となつて決定
される。ところが、多硫化ナトリウムの抵抗率は、多硫
化ナトリウム中の硫黄モル比とともに変化し、充放電に
伴つて硫黄モル比が変化するため、充放電中一定である
ということはできない。そこで、多孔質電子伝導材の抵
抗率を設定するには、その電池が充放電する範囲内で陽
極各部の電気化学反応量を積分し、放電終了時期と充放
電打ち切り時期に至る多硫化ナトリウム中の硫黄モル比
が均一となるように定めればよいことになる。
上記のナトリウム−硫黄電池の充放電特性の一例を第3
図に示す。図において、従来電池として示されているも
のは、均一な多孔質電子伝導材を有する陽極部をもつナ
トリウム−硫黄電池を意味する。
第3図で示されるように、従来電池に比較して、本発明
電池は充放電深度が大きく、また充放電切り換え時の電
池内部抵抗損が小さい。さらに、陽極活物質である硫黄
の60%以上が反応した領域において、電池電圧が理論開
路電圧に近く、総合的に従来電池よりも内部抵抗を小さ
くすることができる。
これらの効果は、前記したとおり陽極部における電池反
応の均一化によるものである。このように充放電特性の
改善は、電池の充放電電流を大きくしたときに特に顕著
となり、電池の高速充電時、例えば電気自動車のモータ
駆動電源等への本発明に係るナトリウム−硫黄電池の応
用が可能となる。
本実施例では、陽極内の多孔質電子伝導材を4と5の二
層としているが、本発明の根本原理である理想的なイオ
ン電流密度分布を実現するための構造という立場に戻る
と、むしろ第4図に示される構造をとることが最も好ま
しい。
すなわち、電子伝導材4を多層巻として、一つ一つの電
子伝導材の体積抵抗率が陽極容器8から固体電解質管2
に向つて段階状に増加し、最後は高抵抗領域3の抵抗率
に近似することがより好ましい。
また、本実施例では、多孔質電子伝導材の抵抗率のみを
変化させる場合について述べたが、全く同等の効果が伝
導材と多硫化ナトリウムの界面分極抵抗係数、もしくは
多孔質電子伝導材の単位体積当りの表面積、あるいはこ
れらの変数の二つかないし三つの量を変化させることに
よつて、電池反応を均一化させることができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明に係るナトリウム−硫黄電池
によれば、陽極内部の電池反応を均一に起こすことがで
きるので、充放電深度を向上することができる。したが
つて、ナトリウム−硫黄電池の単位重量、および単位体
積当りの蓄電能力を大きくすることができる。このこと
は、高速充放電時に特に効果があり、本発明に係るナト
リウム−硫黄電池の応用範囲をさらに広げるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るナトリウム−硫黄電池の長手方向
の断面図、第2図は第1図の固体電解質管付近(B)の
拡大図、第3図は第1図のナトリウム−硫黄電池の充放
電特性を表わすグラフ、第4図はナトリウム−硫黄電池
の陽極部を多層巻構造とした場合の多孔質電子伝導材の
体積抵抗率の分布を示すグラフである。 1……溶融金属ナトリウム、2……固体電解質管、3…
…高抵抗領域、4……中間抵抗率の多孔質電子伝導材、
5……低抵抗率の多孔質電子伝導材、6……絶縁リン
グ、7……陰極容器、8……陽極金属容器、9……初期
放電反応領域。
フロントページの続き (72)発明者 和田 元 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (56)参考文献 特開 昭62−20259(JP,A) 特開 昭60−235371(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極活物質が保持された陰極部と、多孔質
    電子伝導材に含浸された陽極活物質が保持された陽極部
    と、該陽極部と前記陰極部との間に設けられ、前記陰極
    活物質に対して透過性を有する固体電解質を備えてなる
    ナトリウム−硫黄電池において、前記多孔質電子伝導材
    は、前記固体電解質に高抵抗多孔質層を介して接しかつ
    多層で構成され、該高抵抗多孔質層及び前記多孔質電子
    伝導材の各層は、前記陰極部から前記陽極部の厚さ方向
    に向って体積抵抗率が小さくなるように、または単位体
    積当りの表面積が大きくなるように、または界面分極抵
    抗係数が大きくなるように構成されていることを特徴と
    するナトリウム−硫黄電池。
JP60229295A 1985-10-15 1985-10-15 ナトリウム−硫黄電池 Expired - Lifetime JPH0746615B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60235371A (ja) * 1984-05-08 1985-11-22 Yuasa Battery Co Ltd ナトリウム−硫黄電池
JPS6220259A (ja) * 1985-07-18 1987-01-28 Yuasa Battery Co Ltd ナトリウム−硫黄電池

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