JPH074629A - ゴミ焼却炉 - Google Patents
ゴミ焼却炉Info
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- JPH074629A JPH074629A JP14725393A JP14725393A JPH074629A JP H074629 A JPH074629 A JP H074629A JP 14725393 A JP14725393 A JP 14725393A JP 14725393 A JP14725393 A JP 14725393A JP H074629 A JPH074629 A JP H074629A
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- zone
- combustion
- refuse
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 乾燥帯、燃焼帯でのゴミ厚さを正確に計測し
て、それら計測結果に基づいてゴミの投入速度、乾燥
帯、燃焼帯の搬送速度をそれぞれ独立して調節すること
により、燃焼状態の変動を抑えて安定的にゴミを燃焼さ
せることができるゴミ焼却炉を提供する。 【構成】 炉内にゴミを投入するゴミ投入機構30と、
投入されたゴミを乾燥処理する乾燥帯6、燃焼処理する
燃焼帯7、灰化処理する後燃焼帯8の順に上流から下流
に向けてゴミを搬送するストーカ式の搬送機構40と、
前記乾燥帯6及び燃焼帯7におけるゴミ厚さを検出する
赤外線検出手段19と、前記赤外線検出手段19により
検出されたゴミ厚さに基づいて、前記ゴミ投入機構30
又は搬送機構40によるゴミの投入速度又は乾燥帯6及
び燃焼帯7の搬送速度をそれぞれ独立して調節する速度
調節手段20bを設けて構成する。
て、それら計測結果に基づいてゴミの投入速度、乾燥
帯、燃焼帯の搬送速度をそれぞれ独立して調節すること
により、燃焼状態の変動を抑えて安定的にゴミを燃焼さ
せることができるゴミ焼却炉を提供する。 【構成】 炉内にゴミを投入するゴミ投入機構30と、
投入されたゴミを乾燥処理する乾燥帯6、燃焼処理する
燃焼帯7、灰化処理する後燃焼帯8の順に上流から下流
に向けてゴミを搬送するストーカ式の搬送機構40と、
前記乾燥帯6及び燃焼帯7におけるゴミ厚さを検出する
赤外線検出手段19と、前記赤外線検出手段19により
検出されたゴミ厚さに基づいて、前記ゴミ投入機構30
又は搬送機構40によるゴミの投入速度又は乾燥帯6及
び燃焼帯7の搬送速度をそれぞれ独立して調節する速度
調節手段20bを設けて構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炉内にゴミを投入する
ゴミ投入機構と、投入されたゴミを乾燥処理する乾燥
帯、燃焼処理する燃焼帯、灰化処理する後燃焼帯の順に
上流から下流に向けてゴミを搬送するストーカ式の搬送
機構と設けてあるゴミ焼却炉に関する。
ゴミ投入機構と、投入されたゴミを乾燥処理する乾燥
帯、燃焼処理する燃焼帯、灰化処理する後燃焼帯の順に
上流から下流に向けてゴミを搬送するストーカ式の搬送
機構と設けてあるゴミ焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のゴミ焼却炉では、乾燥帯の一方の
側壁に電磁波の発信器を上下方向に複数個設置し、他方
の側壁に前記発信器からの信号を選択的に受信する受信
器を同じく上下方向に複数個設置して、対応する発信器
からの信号が受信されるか否かによりゴミ厚さを検出す
るゴミ厚検出手段を設けてあり、速度調節手段を、その
ゴミ厚検出手段による検出ゴミ厚さに基づいて、前記ゴ
ミ投入機構と、搬送機構によるゴミの投入速度、乾燥帯
の搬送速度、燃焼帯の搬送速度を一定の比例関係を持た
せるように調節していた。
側壁に電磁波の発信器を上下方向に複数個設置し、他方
の側壁に前記発信器からの信号を選択的に受信する受信
器を同じく上下方向に複数個設置して、対応する発信器
からの信号が受信されるか否かによりゴミ厚さを検出す
るゴミ厚検出手段を設けてあり、速度調節手段を、その
ゴミ厚検出手段による検出ゴミ厚さに基づいて、前記ゴ
ミ投入機構と、搬送機構によるゴミの投入速度、乾燥帯
の搬送速度、燃焼帯の搬送速度を一定の比例関係を持た
せるように調節していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の速度調
節手段では、ゴミ厚検出手段をその耐熱性能故に乾燥帯
にしか設置できなかったために、ゴミの投入速度、乾燥
帯の搬送速度、燃焼帯の搬送速度を一定の比例関係を持
たせて、乾燥帯でのゴミ厚さに基づいてその速度を全て
調節せざるを得なかった。しかも、そのようなゴミ厚検
出手段で、搬送方向に沿ってゴミ厚さを検出するために
は、数多くのセンサが必要となるばかりでなく、幅方向
のゴミ厚さの分布も判らず、たまたま一部にゴミが高く
積載されて全体としては薄い場合であっても厚いと判断
される場合もある。もちろん、燃焼帯での燃焼状態に応
じてその速度を増減するものであり、燃焼状態が悪化す
ればゴミの供給を増し、異常な高温になればゴミの供給
を制限する前提である。しかし、燃焼状態が悪化すれば
ゴミの供給を増すために、乾燥帯でのゴミの搬送速度を
上昇させると、ゴミの投入速度、燃焼帯での搬送速度と
もに一定の比率で上昇し、燃焼状態が回復したときに
は、逆に乾燥帯に乾燥不十分なゴミが増えることにな
る。異常な高温になればゴミの供給を制限するために、
乾燥帯でのゴミの搬送速度を低下させると、ゴミの投入
速度、燃焼帯での搬送速度ともに一定の比率で低下し、
燃焼状態が回復したときには、逆に乾燥帯上のゴミが減
ることになる。そのため、燃焼状態の変動を抑えて安定
的にゴミを燃焼させることが困難となるという欠点があ
った。本発明の目的は、乾燥帯、燃焼帯でのゴミ厚さを
正確に計測して、それら計測結果に基づいてゴミの投入
速度、乾燥帯、燃焼帯の搬送速度をそれぞれ独立して調
節することにより、燃焼状態の変動を抑えて安定的にゴ
ミを燃焼させることができるゴミ焼却炉を提供する点に
ある。
節手段では、ゴミ厚検出手段をその耐熱性能故に乾燥帯
にしか設置できなかったために、ゴミの投入速度、乾燥
帯の搬送速度、燃焼帯の搬送速度を一定の比例関係を持
たせて、乾燥帯でのゴミ厚さに基づいてその速度を全て
調節せざるを得なかった。しかも、そのようなゴミ厚検
出手段で、搬送方向に沿ってゴミ厚さを検出するために
は、数多くのセンサが必要となるばかりでなく、幅方向
のゴミ厚さの分布も判らず、たまたま一部にゴミが高く
積載されて全体としては薄い場合であっても厚いと判断
される場合もある。もちろん、燃焼帯での燃焼状態に応
じてその速度を増減するものであり、燃焼状態が悪化す
ればゴミの供給を増し、異常な高温になればゴミの供給
を制限する前提である。しかし、燃焼状態が悪化すれば
ゴミの供給を増すために、乾燥帯でのゴミの搬送速度を
上昇させると、ゴミの投入速度、燃焼帯での搬送速度と
もに一定の比率で上昇し、燃焼状態が回復したときに
は、逆に乾燥帯に乾燥不十分なゴミが増えることにな
る。異常な高温になればゴミの供給を制限するために、
乾燥帯でのゴミの搬送速度を低下させると、ゴミの投入
速度、燃焼帯での搬送速度ともに一定の比率で低下し、
燃焼状態が回復したときには、逆に乾燥帯上のゴミが減
ることになる。そのため、燃焼状態の変動を抑えて安定
的にゴミを燃焼させることが困難となるという欠点があ
った。本発明の目的は、乾燥帯、燃焼帯でのゴミ厚さを
正確に計測して、それら計測結果に基づいてゴミの投入
速度、乾燥帯、燃焼帯の搬送速度をそれぞれ独立して調
節することにより、燃焼状態の変動を抑えて安定的にゴ
ミを燃焼させることができるゴミ焼却炉を提供する点に
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明によるゴミ焼却炉の特徴構成は、炉内にゴミを投
入するゴミ投入機構と、投入されたゴミを乾燥処理する
乾燥帯、燃焼処理する燃焼帯、灰化処理する後燃焼帯の
順に上流から下流に向けてゴミを搬送するストーカ式の
搬送機構と、前記乾燥帯及び燃焼帯におけるゴミ厚さを
検出する赤外線検出手段と、前記ゴミ厚検出手段により
検出されたゴミ厚さに基づいて、前記ゴミ投入機構又は
搬送機構によるゴミの投入速度と、乾燥帯の搬送速度
と、燃焼帯の搬送速度をそれぞれ独立して調節する速度
調節手段を設けてある点にある。
本発明によるゴミ焼却炉の特徴構成は、炉内にゴミを投
入するゴミ投入機構と、投入されたゴミを乾燥処理する
乾燥帯、燃焼処理する燃焼帯、灰化処理する後燃焼帯の
順に上流から下流に向けてゴミを搬送するストーカ式の
搬送機構と、前記乾燥帯及び燃焼帯におけるゴミ厚さを
検出する赤外線検出手段と、前記ゴミ厚検出手段により
検出されたゴミ厚さに基づいて、前記ゴミ投入機構又は
搬送機構によるゴミの投入速度と、乾燥帯の搬送速度
と、燃焼帯の搬送速度をそれぞれ独立して調節する速度
調節手段を設けてある点にある。
【0005】
【作用】赤外線検出手段により求まる、乾燥帯や燃焼帯
のゴミ表面温度を示す位置からゴミ厚さを検出する。例
えば、赤外線カメラを用いて乾燥帯、燃焼帯を撮影する
と、焼却処理帯上のゴミの表面温度分布を表す画像デー
タが得られる。画像データから乾燥帯、燃焼帯における
底面からゴミの表面までの距離、即ち、その厚さ分布が
判明するので、その値に応じて投入速度、乾燥帯、燃焼
帯の搬送速度を独立に調節することにより、乾燥帯での
ゴミ量やゴミ質の急激な変動を抑えるのである。
のゴミ表面温度を示す位置からゴミ厚さを検出する。例
えば、赤外線カメラを用いて乾燥帯、燃焼帯を撮影する
と、焼却処理帯上のゴミの表面温度分布を表す画像デー
タが得られる。画像データから乾燥帯、燃焼帯における
底面からゴミの表面までの距離、即ち、その厚さ分布が
判明するので、その値に応じて投入速度、乾燥帯、燃焼
帯の搬送速度を独立に調節することにより、乾燥帯での
ゴミ量やゴミ質の急激な変動を抑えるのである。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、乾燥帯のみならず燃焼
帯でのゴミ厚さをも正確に検出できるので、ゴミの投入
速度、乾燥帯、燃焼帯の搬送速度を独立に調節でき、燃
焼帯での燃焼状態が多少変動しても、その変動に対応す
る搬送速度等の調節の影響により、新たな変動を招くと
いうことなく、安定燃焼が可能となる。
帯でのゴミ厚さをも正確に検出できるので、ゴミの投入
速度、乾燥帯、燃焼帯の搬送速度を独立に調節でき、燃
焼帯での燃焼状態が多少変動しても、その変動に対応す
る搬送速度等の調節の影響により、新たな変動を招くと
いうことなく、安定燃焼が可能となる。
【0007】
【実施例】以下に実施例を説明する。ゴミ焼却炉は、図
2に示すように、被焼却物であるゴミを収容するホッパ
3と、ゴミを焼却する燃焼室2と、焼却済みの灰を集め
る灰ピット4等を設けて構成してある。燃焼室2は、ホ
ッパ3の下端部に設けられたプッシャ5により投入され
たゴミを乾燥させ着火点近傍まで加熱する乾燥帯6と、
乾燥ゴミを燃焼させる燃焼帯7と、その燃焼帯7で燃焼
したゴミを灰化する後燃焼帯8とからなる焼却処理帯1
を上方から下方に段階的に配置して構成してある。各焼
却処理帯1は、固定の火格子Gと可動の火格子Gとを搬
送方向に沿って交互に配置して構成してあり、油圧シリ
ンダC1,C2,C3により可動の火格子Gを斜め上下
方向に往復摺動させてゴミを搬送する。プッシャ5は油
圧シリンダC4による往復駆動で前記燃焼室2にゴミを
押し出し投入し、後燃焼帯8で灰化したゴミは灰押し出
し装置9に落下し、灰出しコンベア10により前記灰ピ
ット4に搬送集積される。即ち、前記プッシャ5と油圧
シリンダC4とで炉内にゴミを投入するゴミ投入機構3
0を構成し、油圧シリンダC1,C2,C3と火格子G
とでゴミを搬送するストーカ式の搬送機構40を構成し
てある。
2に示すように、被焼却物であるゴミを収容するホッパ
3と、ゴミを焼却する燃焼室2と、焼却済みの灰を集め
る灰ピット4等を設けて構成してある。燃焼室2は、ホ
ッパ3の下端部に設けられたプッシャ5により投入され
たゴミを乾燥させ着火点近傍まで加熱する乾燥帯6と、
乾燥ゴミを燃焼させる燃焼帯7と、その燃焼帯7で燃焼
したゴミを灰化する後燃焼帯8とからなる焼却処理帯1
を上方から下方に段階的に配置して構成してある。各焼
却処理帯1は、固定の火格子Gと可動の火格子Gとを搬
送方向に沿って交互に配置して構成してあり、油圧シリ
ンダC1,C2,C3により可動の火格子Gを斜め上下
方向に往復摺動させてゴミを搬送する。プッシャ5は油
圧シリンダC4による往復駆動で前記燃焼室2にゴミを
押し出し投入し、後燃焼帯8で灰化したゴミは灰押し出
し装置9に落下し、灰出しコンベア10により前記灰ピ
ット4に搬送集積される。即ち、前記プッシャ5と油圧
シリンダC4とで炉内にゴミを投入するゴミ投入機構3
0を構成し、油圧シリンダC1,C2,C3と火格子G
とでゴミを搬送するストーカ式の搬送機構40を構成し
てある。
【0008】図1に示すように、乾燥帯6の下部には単
一の風箱11を、燃焼帯7及び後燃焼帯8の下部には搬
送方向、及び、幅方向に沿って複数に分割した風箱1
2,13を設けてあり、それら風箱11,12,13
に、送風機14により送られ加熱器(図示せず)で加熱
された空気を乾燥・燃焼用の空気として供給路15を介
して供給するとともに、各風箱11,12,13に、燃
焼用の空気の供給量をそれぞれ調節するダンパDを設け
て燃焼用空気供給手段21を構成してある。
一の風箱11を、燃焼帯7及び後燃焼帯8の下部には搬
送方向、及び、幅方向に沿って複数に分割した風箱1
2,13を設けてあり、それら風箱11,12,13
に、送風機14により送られ加熱器(図示せず)で加熱
された空気を乾燥・燃焼用の空気として供給路15を介
して供給するとともに、各風箱11,12,13に、燃
焼用の空気の供給量をそれぞれ調節するダンパDを設け
て燃焼用空気供給手段21を構成してある。
【0009】前記燃焼室2で発生した燃焼ガスは、排熱
ボイラ16によって発電機17のエネルギーとして利用
すべく熱エネルギーが蒸気の形で取り出され場外に供給
され、電気集塵機等からなる排ガス処理設備18により
塵埃等の有害ガスを除去して排気される。
ボイラ16によって発電機17のエネルギーとして利用
すべく熱エネルギーが蒸気の形で取り出され場外に供給
され、電気集塵機等からなる排ガス処理設備18により
塵埃等の有害ガスを除去して排気される。
【0010】前記燃焼室2の後壁部には、焼却処理帯1
上のゴミ表面温度及びゴミ厚さを検出する赤外線検出手
段19たる赤外線テレビカメラを焼却処理帯1を臨む姿
勢で取り付けてある。赤外線検出手段19は、ゴミ表面
から輻射される赤外線エネルギーを検出するもので、図
3及び図4に示すように、前記燃焼帯7上で発生する火
炎中のCO,CO2,NOX,SOX、さらにはH2Oに
よる赤外線エネルギー吸収帯域を回避して、ガス体から
の放射エネルギーを検出しないように、波長が約3.9
(3.6〜4)μmのバンドパスフィルタを設けた赤外
線カメラ1aと、赤外線カメラ1aによる検出画像を解
析する画像処理手段1b等で構成してある。赤外線カメ
ラ1aでゴミ表面から放射される赤外線を検出して、画
像処理手段1bでゴミの表面温度分布を検出するととも
に、その表面温度分布から判明するゴミの表面位置に基
づいて焼却処理帯1の底面からの距離、つまりゴミ厚さ
を演算導出する。即ち、乾燥帯6及び燃焼帯7における
ゴミ厚さを検出する赤外線検出手段19となる。
上のゴミ表面温度及びゴミ厚さを検出する赤外線検出手
段19たる赤外線テレビカメラを焼却処理帯1を臨む姿
勢で取り付けてある。赤外線検出手段19は、ゴミ表面
から輻射される赤外線エネルギーを検出するもので、図
3及び図4に示すように、前記燃焼帯7上で発生する火
炎中のCO,CO2,NOX,SOX、さらにはH2Oに
よる赤外線エネルギー吸収帯域を回避して、ガス体から
の放射エネルギーを検出しないように、波長が約3.9
(3.6〜4)μmのバンドパスフィルタを設けた赤外
線カメラ1aと、赤外線カメラ1aによる検出画像を解
析する画像処理手段1b等で構成してある。赤外線カメ
ラ1aでゴミ表面から放射される赤外線を検出して、画
像処理手段1bでゴミの表面温度分布を検出するととも
に、その表面温度分布から判明するゴミの表面位置に基
づいて焼却処理帯1の底面からの距離、つまりゴミ厚さ
を演算導出する。即ち、乾燥帯6及び燃焼帯7における
ゴミ厚さを検出する赤外線検出手段19となる。
【0011】さらに、焼却炉には、コンピュータを搭載
してなる燃焼制御手段20を備えて、上述の赤外線検出
手段による検出温度分布、検出ゴミ厚さを入力して、油
圧シリンダC1,C2,C3,C4の駆動制御によるゴ
ミの搬送速度の調節や、燃焼用空気供給手段のダンパD
の開度の調節により、設定量のゴミを焼却処理しながら
所定の発電量を確保する。
してなる燃焼制御手段20を備えて、上述の赤外線検出
手段による検出温度分布、検出ゴミ厚さを入力して、油
圧シリンダC1,C2,C3,C4の駆動制御によるゴ
ミの搬送速度の調節や、燃焼用空気供給手段のダンパD
の開度の調節により、設定量のゴミを焼却処理しながら
所定の発電量を確保する。
【0012】以下に、燃焼制御手段20の一部機能を説
明する。赤外線検出手段19により検出された画像デー
タから得られる温度分布に従って、温度が異常に高い箇
所では吹き抜けによる異常燃焼が発生していると判断し
て、複数の風箱12のなかからその箇所に対応する風箱
12のダンパDの開度を小さくして異常燃焼を阻止し、
周辺部が高く中央部が低い箇所では質の悪いゴミが多く
堆積して燃焼状態が悪化している等と判別して、複数の
風箱12のなかからその箇所に対応する風箱12のダン
パDの開度を大きくして燃焼を促進する。即ち、前記燃
焼制御手段20の一部が、燃焼帯7で燃焼中のゴミ量の
分布を赤外線検出手段により検出された温度分布と対応
付けて効率的な燃焼空気の供給制御を行う空気供給量制
御手段20aとなる。
明する。赤外線検出手段19により検出された画像デー
タから得られる温度分布に従って、温度が異常に高い箇
所では吹き抜けによる異常燃焼が発生していると判断し
て、複数の風箱12のなかからその箇所に対応する風箱
12のダンパDの開度を小さくして異常燃焼を阻止し、
周辺部が高く中央部が低い箇所では質の悪いゴミが多く
堆積して燃焼状態が悪化している等と判別して、複数の
風箱12のなかからその箇所に対応する風箱12のダン
パDの開度を大きくして燃焼を促進する。即ち、前記燃
焼制御手段20の一部が、燃焼帯7で燃焼中のゴミ量の
分布を赤外線検出手段により検出された温度分布と対応
付けて効率的な燃焼空気の供給制御を行う空気供給量制
御手段20aとなる。
【0013】同様に、赤外線検出手段19により検出さ
れた画像データから得られる乾燥帯6及び燃焼帯7のゴ
ミ厚さ分布から得られる平均ゴミ厚さに基づいて、図5
に示すように、油圧シリンダC1,C2,C3,C4を
駆動制御する。即ち、乾燥帯6でのゴミ厚さが設定厚さ
で、燃焼帯7でのゴミ厚さが厚ければ燃焼帯7(油圧シ
リンダC2)のみ減速して燃焼を促進し、薄ければ、プ
ッシャ5と乾燥帯6(油圧シリンダC1,C4)を加速
して燃焼帯7でのゴミ量を増す。乾燥帯6でのゴミ厚さ
が設定厚さよりも厚い場合には、燃焼帯7でのゴミ厚さ
が厚ければ、プッシャ5と乾燥帯6と燃焼帯7(油圧シ
リンダC1,C2,C4)をそれぞれ減速して燃焼を促
進しながらゴミの供給を抑制し、適当であれば、プッシ
ャ5(油圧シリンダC4)を減速して乾燥帯6でのゴミ
厚さを適正値に戻し、薄ければ、乾燥帯6(油圧シリン
ダC1)を加速して燃焼帯7にゴミを供給するとともに
乾燥帯6でのゴミ厚さを適正値に戻す。一方、乾燥帯6
でのゴミ厚さが設定厚さよりも薄い場合には、燃焼帯7
でのゴミ厚さが厚ければ、プッシャ5(油圧シリンダC
4)を加速して乾燥帯6でのゴミ厚さを適正値に戻すと
ともに燃焼帯7(油圧シリンダC2)を減速して燃焼を
促進し、適当であればプッシャ5(油圧シリンダC4)
を加速して乾燥帯6でのゴミ厚さを適正値に戻し、薄け
れば、プッシャ5(油圧シリンダC4)を加速してゴミ
厚さを適正値に戻すとともに乾燥帯6(油圧シリンダC
1)を加速して燃焼帯7にゴミを供給する。即ち、前記
燃焼制御手段20の一部が、ゴミ投入機構30又は搬送
機構40によるゴミの投入速度又は乾燥帯6及び燃焼帯
7の搬送速度をそれぞれ独立して調節する速度調節手段
20bとなる。
れた画像データから得られる乾燥帯6及び燃焼帯7のゴ
ミ厚さ分布から得られる平均ゴミ厚さに基づいて、図5
に示すように、油圧シリンダC1,C2,C3,C4を
駆動制御する。即ち、乾燥帯6でのゴミ厚さが設定厚さ
で、燃焼帯7でのゴミ厚さが厚ければ燃焼帯7(油圧シ
リンダC2)のみ減速して燃焼を促進し、薄ければ、プ
ッシャ5と乾燥帯6(油圧シリンダC1,C4)を加速
して燃焼帯7でのゴミ量を増す。乾燥帯6でのゴミ厚さ
が設定厚さよりも厚い場合には、燃焼帯7でのゴミ厚さ
が厚ければ、プッシャ5と乾燥帯6と燃焼帯7(油圧シ
リンダC1,C2,C4)をそれぞれ減速して燃焼を促
進しながらゴミの供給を抑制し、適当であれば、プッシ
ャ5(油圧シリンダC4)を減速して乾燥帯6でのゴミ
厚さを適正値に戻し、薄ければ、乾燥帯6(油圧シリン
ダC1)を加速して燃焼帯7にゴミを供給するとともに
乾燥帯6でのゴミ厚さを適正値に戻す。一方、乾燥帯6
でのゴミ厚さが設定厚さよりも薄い場合には、燃焼帯7
でのゴミ厚さが厚ければ、プッシャ5(油圧シリンダC
4)を加速して乾燥帯6でのゴミ厚さを適正値に戻すと
ともに燃焼帯7(油圧シリンダC2)を減速して燃焼を
促進し、適当であればプッシャ5(油圧シリンダC4)
を加速して乾燥帯6でのゴミ厚さを適正値に戻し、薄け
れば、プッシャ5(油圧シリンダC4)を加速してゴミ
厚さを適正値に戻すとともに乾燥帯6(油圧シリンダC
1)を加速して燃焼帯7にゴミを供給する。即ち、前記
燃焼制御手段20の一部が、ゴミ投入機構30又は搬送
機構40によるゴミの投入速度又は乾燥帯6及び燃焼帯
7の搬送速度をそれぞれ独立して調節する速度調節手段
20bとなる。
【0014】以下に別実施例を説明する。先の実施例で
は、ゴミの燃焼状態を調節するのに、空気供給量制御手
段20aがゴミの表面温度に基づいて燃焼状態を調節
し、速度調節手段20bがゴミ厚さに基づいてプッシ
ャ、乾燥帯、燃焼帯の速度を調節する例を説明したが、
速度調節手段20bがゴミの表面温度及びゴミ厚さに基
づいてプッシャ、乾燥帯、燃焼帯の速度を調節するもの
であってもよい。いずれの場合であっても、そのパター
ンは図5に示すようになるが、調節すべきゴミ厚さや、
搬送速度等の具体的な値はそれぞれの炉の構造や容量に
より異なり適宜設定すればよい。また、その制御方法
も、PID制御を始めとして、エキスパートシステムや
ファジィ制御等任意の制御方法を用いることができる。
後燃焼帯の搬送速度調節については言及していないが、
これも、独立に調節することにより、灰化を効率良く促
進して未燃重量を低減することができる。
は、ゴミの燃焼状態を調節するのに、空気供給量制御手
段20aがゴミの表面温度に基づいて燃焼状態を調節
し、速度調節手段20bがゴミ厚さに基づいてプッシ
ャ、乾燥帯、燃焼帯の速度を調節する例を説明したが、
速度調節手段20bがゴミの表面温度及びゴミ厚さに基
づいてプッシャ、乾燥帯、燃焼帯の速度を調節するもの
であってもよい。いずれの場合であっても、そのパター
ンは図5に示すようになるが、調節すべきゴミ厚さや、
搬送速度等の具体的な値はそれぞれの炉の構造や容量に
より異なり適宜設定すればよい。また、その制御方法
も、PID制御を始めとして、エキスパートシステムや
ファジィ制御等任意の制御方法を用いることができる。
後燃焼帯の搬送速度調節については言及していないが、
これも、独立に調節することにより、灰化を効率良く促
進して未燃重量を低減することができる。
【0015】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】要部の概略制御構成を示す斜視図
【図2】焼却炉の概略構成図
【図3】黒体輻射エネルギーの波長特性図
【図4】大気の透過率の特性図
【図5】制御説明図
6 乾燥帯 7 燃焼帯 19 赤外線検出手段 20b 速度調節手段 30 ごみ投入機構 40 搬送機構
Claims (1)
- 【請求項1】 炉内にゴミを投入するゴミ投入機構(3
0)と、投入されたゴミを乾燥処理する乾燥帯(6)、
燃焼処理する燃焼帯(7)、灰化処理する後燃焼帯
(8)の順に上流から下流に向けてゴミを搬送するスト
ーカ式の搬送機構(40)と、前記乾燥帯(6)及び燃
焼帯(7)におけるゴミ厚さを検出する赤外線検出手段
(19)と、前記赤外線検出手段(19)により検出さ
れたゴミ厚さに基づいて、前記ゴミ投入機構(30)又
は搬送機構(40)によるゴミの投入速度と、乾燥帯
(6)の搬送速度と、燃焼帯(7)の搬送速度をそれぞ
れ独立して調節する速度調節手段(20b)を設けてあ
るゴミ焼却炉。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1993
- 1993-06-18 JP JP14725393A patent/JP2788394B2/ja not_active Expired - Fee Related
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