JPH0746210Y2 - アイスペール - Google Patents
アイスペールInfo
- Publication number
- JPH0746210Y2 JPH0746210Y2 JP1992067070U JP6707092U JPH0746210Y2 JP H0746210 Y2 JPH0746210 Y2 JP H0746210Y2 JP 1992067070 U JP1992067070 U JP 1992067070U JP 6707092 U JP6707092 U JP 6707092U JP H0746210 Y2 JPH0746210 Y2 JP H0746210Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ice
- water
- tub
- outer tub
- inner tub
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Table Devices Or Equipment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、家庭や飲食店において
卓上で使用するアイスペールに関し、特に入れた氷が溶
けにくい構造のアイスペールに関する。
卓上で使用するアイスペールに関し、特に入れた氷が溶
けにくい構造のアイスペールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭や飲食店において、主として
ウイスキーのような酒類をオンザロックや水割りにて飲
む際に、コップに入れることのできる大きさに割った氷
や製氷皿で作った角氷を収容するためのアイスペールが
卓上で使用されている。アイスペールには、ガラス製、
木製、合成樹脂製、金属製などさまざまなタイプのもの
がある。
ウイスキーのような酒類をオンザロックや水割りにて飲
む際に、コップに入れることのできる大きさに割った氷
や製氷皿で作った角氷を収容するためのアイスペールが
卓上で使用されている。アイスペールには、ガラス製、
木製、合成樹脂製、金属製などさまざまなタイプのもの
がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来のアイスペール
は、断熱材の有無に拘らず、氷が溶けた水はアイスペー
ルの内面底部の水切り皿の下に、もしくは直に底部に溜
まる構造である。このような構造のアイスペールにおい
ては、時間の経過につれ、溶けて溜まった水の水位が徐
々に上昇し、水に浸った部分の氷が溶けやすい。加え
て、底部に溜まった水が蒸発して上方の氷の冷気で冷や
され、再度水になって氷の表面に付着し、付着した水が
氷を溶かすので、長時間貯蔵することが困難であった。
は、断熱材の有無に拘らず、氷が溶けた水はアイスペー
ルの内面底部の水切り皿の下に、もしくは直に底部に溜
まる構造である。このような構造のアイスペールにおい
ては、時間の経過につれ、溶けて溜まった水の水位が徐
々に上昇し、水に浸った部分の氷が溶けやすい。加え
て、底部に溜まった水が蒸発して上方の氷の冷気で冷や
され、再度水になって氷の表面に付着し、付着した水が
氷を溶かすので、長時間貯蔵することが困難であった。
【0004】よって本考案の目的は、収容されている氷
が一部溶解した水が、さらに氷を溶かすように作用する
ことがなく、よって氷の保ちが良好になるような構造の
アイスペールを提供することにある。
が一部溶解した水が、さらに氷を溶かすように作用する
ことがなく、よって氷の保ちが良好になるような構造の
アイスペールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、上面が開口し、氷の溶けた水が内側から外
側に通過可能な内桶と、上面が開口し、内側側面部及び
底部に空隙を有しつつ前記内桶が挿入固定され、開口近
くの側面部に空気が内側から外側に通過できる複数の通
気孔が側面の全周にわたって略連続するように配設され
た外桶とを含んでアイスぺールを構成した。
に本考案は、上面が開口し、氷の溶けた水が内側から外
側に通過可能な内桶と、上面が開口し、内側側面部及び
底部に空隙を有しつつ前記内桶が挿入固定され、開口近
くの側面部に空気が内側から外側に通過できる複数の通
気孔が側面の全周にわたって略連続するように配設され
た外桶とを含んでアイスぺールを構成した。
【0006】
【作用】本考案は上記の構成としたので、次のような作
用を奏する。
用を奏する。
【0007】本考案に係るアイスペールは内桶と外桶と
の2層構造となっている。内桶は、上面が開口し、空気
及び氷の溶けた水が内側から外側に通過可能である。外
桶は上面が開口しており、内側面部及び底部に空隙を有
しつつ内桶が挿入固定されるので、氷の溶けた水は内桶
の内側から外側に通過し、外桶の底部の内桶との間の空
隙に溜まる。よって氷と、氷が溶けた水とは完全に分離
することができる。
の2層構造となっている。内桶は、上面が開口し、空気
及び氷の溶けた水が内側から外側に通過可能である。外
桶は上面が開口しており、内側面部及び底部に空隙を有
しつつ内桶が挿入固定されるので、氷の溶けた水は内桶
の内側から外側に通過し、外桶の底部の内桶との間の空
隙に溜まる。よって氷と、氷が溶けた水とは完全に分離
することができる。
【0008】また外桶の開口近くの側面部には、空気が
内側から外側に通過できるように、側面の全周にわたっ
て略連続するように複数の通気孔を設けたので、外桶底
部に溜まった水の蒸発が促進される。水は蒸発して蒸発
潜熱を奪うので、溜まっている水は冷たい状態のまま保
持される。
内側から外側に通過できるように、側面の全周にわたっ
て略連続するように複数の通気孔を設けたので、外桶底
部に溜まった水の蒸発が促進される。水は蒸発して蒸発
潜熱を奪うので、溜まっている水は冷たい状態のまま保
持される。
【0009】さらにまた、外桶底部に溜まった水が蒸発
し、氷の冷気で再度水になっても、外桶と内桶が分離さ
れており、また空気とともに通気孔から外部に排出され
るため、氷に付着する量が極めて少なくなる。よって氷
が溶けにくくなるとともに、氷の水切りが良くなるの
で、氷の表面では昇華により熱が奪われ、氷が溶けるの
を防止する作用がある。
し、氷の冷気で再度水になっても、外桶と内桶が分離さ
れており、また空気とともに通気孔から外部に排出され
るため、氷に付着する量が極めて少なくなる。よって氷
が溶けにくくなるとともに、氷の水切りが良くなるの
で、氷の表面では昇華により熱が奪われ、氷が溶けるの
を防止する作用がある。
【0010】本考案に係るアイスペールの外桶は、例え
ば塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、メタクリル樹脂、ABS樹脂、FRPその他
の硬質の合成樹脂、またはガラス、竹、木、もしくは金
属にて製造可能である。内桶は、水が通過できるように
細かい網目状、簀の子状、もしくは多数の小孔があけら
れた構造であって、外桶と同じか、もしくは異なる素
材、例えば上記のような合成樹脂、竹、木、金属で製造
される。
ば塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、メタクリル樹脂、ABS樹脂、FRPその他
の硬質の合成樹脂、またはガラス、竹、木、もしくは金
属にて製造可能である。内桶は、水が通過できるように
細かい網目状、簀の子状、もしくは多数の小孔があけら
れた構造であって、外桶と同じか、もしくは異なる素
材、例えば上記のような合成樹脂、竹、木、金属で製造
される。
【0011】外桶の底部に溜まった水は気化しても構わ
ないので、外桶の材質は熱伝導性が高い金属製でも良い
が、内桶は氷を収容しているので、合成樹脂のような熱
伝導性のより低い材質が好ましい。
ないので、外桶の材質は熱伝導性が高い金属製でも良い
が、内桶は氷を収容しているので、合成樹脂のような熱
伝導性のより低い材質が好ましい。
【0012】
【実施例】以下図示の実施例について説明する。
【0013】図1は、本考案に係るアイスペールの一実
施例の横断面図であり、図2は同じ実施例を示す斜視図
である。
施例の横断面図であり、図2は同じ実施例を示す斜視図
である。
【0014】各図において、アイスペールは外桶1と、
外桶1の内側に挿入された内桶2とからなる。内桶2は
開口している上端から張り出したフリンジ3において外
桶1に固定されており、外桶1の内側の側面及び底面
と、内桶2の外側の側面及び底面との間には、空隙が設
けられている。
外桶1の内側に挿入された内桶2とからなる。内桶2は
開口している上端から張り出したフリンジ3において外
桶1に固定されており、外桶1の内側の側面及び底面
と、内桶2の外側の側面及び底面との間には、空隙が設
けられている。
【0015】内桶2の上面は開口しており、開口には蓋
4が被せられている。外桶1の上端近くの外側面には、
ブラケット5、5が突設されており、人が手でつかんで
運ぶための吊り手6の両端が取り付けられている。
4が被せられている。外桶1の上端近くの外側面には、
ブラケット5、5が突設されており、人が手でつかんで
運ぶための吊り手6の両端が取り付けられている。
【0016】外桶1はステンレス製であって、その上端
近くの側面には、外桶1の内側と外側の間に通じる通気
孔7が複数設けられている。内桶2もポリエチレン製で
あり、外桶2よりも厚さが厚く、表面に内側と外側の間
に通じ、水が通過することのできる多数の小孔8が設け
られている。蓋4もポリエチレン製であり、吊り手6は
金属製である。
近くの側面には、外桶1の内側と外側の間に通じる通気
孔7が複数設けられている。内桶2もポリエチレン製で
あり、外桶2よりも厚さが厚く、表面に内側と外側の間
に通じ、水が通過することのできる多数の小孔8が設け
られている。蓋4もポリエチレン製であり、吊り手6は
金属製である。
【0017】また、外桶1の上端近くの外側面には氷挟
み吊り9が設けられている。氷挟み吊り9は挟み込む部
分に歯の付いたクリップ状であって、氷挟み10を挟ん
で吊ることができる。氷挟み吊り9に氷挟み10を吊っ
ておくことにより、氷挟み10をなくしたりすることが
なく、また運んでいる最中に落としたりすることもな
い。
み吊り9が設けられている。氷挟み吊り9は挟み込む部
分に歯の付いたクリップ状であって、氷挟み10を挟ん
で吊ることができる。氷挟み吊り9に氷挟み10を吊っ
ておくことにより、氷挟み10をなくしたりすることが
なく、また運んでいる最中に落としたりすることもな
い。
【0018】次に、本実施例の作用に付いて説明する。
本実施例のアイスペールは、家庭や飲食店などにおいて
卓上で用いる。蓋4を外し、内桶2の内部に多数の氷片
11を収容する。
本実施例のアイスペールは、家庭や飲食店などにおいて
卓上で用いる。蓋4を外し、内桶2の内部に多数の氷片
11を収容する。
【0019】収容された氷片11は、時間の経過につれ
て溶け出し、水になる。溶けた水は、内桶2の小孔8を
通って内桶2の外側に出て、外桶1の底部に溜まる。溜
まった水12は、外桶1の内側の底面と、内桶2の外側
の底面との間の空隙に溜まっているので、相当量が溶け
たとしても、内桶2内の氷片11が浸されることはな
い。
て溶け出し、水になる。溶けた水は、内桶2の小孔8を
通って内桶2の外側に出て、外桶1の底部に溜まる。溜
まった水12は、外桶1の内側の底面と、内桶2の外側
の底面との間の空隙に溜まっているので、相当量が溶け
たとしても、内桶2内の氷片11が浸されることはな
い。
【0020】なお、水12の水位が内桶2の底部に達す
るほどに上昇したら、アイスペールを傾けて、通気孔7
から排水することができる。その際、水12は外桶1の
内側面と内桶2の外側面との間の空隙を通るので、氷片
11に触れることはなく、よって氷片11の温度を上げ
て溶かすことはない。
るほどに上昇したら、アイスペールを傾けて、通気孔7
から排水することができる。その際、水12は外桶1の
内側面と内桶2の外側面との間の空隙を通るので、氷片
11に触れることはなく、よって氷片11の温度を上げ
て溶かすことはない。
【0021】外桶1の底部に溜まった水12は、外桶1
の外面から伝導する熱や外気に暖められることによって
少しずつ気化し、潜熱を奪う。気化した水蒸気は、外桶
1の内側面と内桶2の外側面との間の空隙を通り、さら
に外桶1の上部の通気孔7を通って外桶1の外部に排出
される。よって気化が促進され、潜熱が多く奪われるの
で、溜まった水12の温度は低いままに維持される。
の外面から伝導する熱や外気に暖められることによって
少しずつ気化し、潜熱を奪う。気化した水蒸気は、外桶
1の内側面と内桶2の外側面との間の空隙を通り、さら
に外桶1の上部の通気孔7を通って外桶1の外部に排出
される。よって気化が促進され、潜熱が多く奪われるの
で、溜まった水12の温度は低いままに維持される。
【0022】気化した水蒸気の一部は、氷片11の冷気
で再度水になる。しかし、小孔8は設けられているもの
の、外桶1と内桶2とがほとんど分離されており、また
大部分が直ちに通気孔7から外部に排出されるため、内
桶2の内部に入り込んで氷片11に付着する量が極めて
少なくなる。よって水の付着により氷片11が溶けるこ
とが防止される。
で再度水になる。しかし、小孔8は設けられているもの
の、外桶1と内桶2とがほとんど分離されており、また
大部分が直ちに通気孔7から外部に排出されるため、内
桶2の内部に入り込んで氷片11に付着する量が極めて
少なくなる。よって水の付着により氷片11が溶けるこ
とが防止される。
【0023】また、気化した水蒸気が外部に排出される
ために、アイスペール内部は湿度が低い、乾燥状態とな
る。よって氷片11の表面には水分が少なくなり、昇華
が起きる。昇華により多くの熱が氷片11から奪われる
ので、氷片11が溶けるのを防止する作用がある。
ために、アイスペール内部は湿度が低い、乾燥状態とな
る。よって氷片11の表面には水分が少なくなり、昇華
が起きる。昇華により多くの熱が氷片11から奪われる
ので、氷片11が溶けるのを防止する作用がある。
【0024】以上のように本実施例のアイスペールによ
ると、アイスペールの内桶11の内部に収容された氷片
11は、従来のアイスペールに比べて温度が低く保た
れ、溶けにくく、長持ちする。
ると、アイスペールの内桶11の内部に収容された氷片
11は、従来のアイスペールに比べて温度が低く保た
れ、溶けにくく、長持ちする。
【0025】以上本考案の実施例について説明したが、
本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案
の要旨の範囲内において適宜変形実施可能であることは
言うまでもない。
本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案
の要旨の範囲内において適宜変形実施可能であることは
言うまでもない。
【0026】
【考案の効果】以上のように、本考案に係るアイスペー
ルによれば、氷から溶けた水は内桶の外の外桶との間の
空隙に溜まり、氷に浸ることはなく、また蒸発して潜熱
を奪うとともに、通気孔から排出されるので、氷片の温
度は低く保たれ、長時間の貯蔵に耐えることができる。
ルによれば、氷から溶けた水は内桶の外の外桶との間の
空隙に溜まり、氷に浸ることはなく、また蒸発して潜熱
を奪うとともに、通気孔から排出されるので、氷片の温
度は低く保たれ、長時間の貯蔵に耐えることができる。
【図1】図1は、本考案に係るアイスペールの一実施例
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図2】図2は、図1に示した実施例の斜視図である。
1 外桶 2 内桶 7 通気孔 8 小孔 11 氷片 12 水
Claims (1)
- 【請求項1】 上面が開口し、氷の溶けた水が内側から
外側に通過可能な内桶と、上面が開口し、内側側面部及
び底部に空隙を有しつつ前記内桶が挿入固定され、開口
近くの側面部に空気が内側から外側に通過できる複数の
通気孔が側面の全周にわたって略連続するように配設さ
れた外桶とを含むことを特徴とするアイスペール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992067070U JPH0746210Y2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | アイスペール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992067070U JPH0746210Y2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | アイスペール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0624578U JPH0624578U (ja) | 1994-04-05 |
JPH0746210Y2 true JPH0746210Y2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=13334234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992067070U Expired - Fee Related JPH0746210Y2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | アイスペール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0746210Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7132641B2 (ja) * | 2020-08-04 | 2022-09-07 | 紀伊産業株式会社 | アイスペール |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5593383U (ja) * | 1978-12-22 | 1980-06-27 | ||
JPS56106672U (ja) * | 1979-12-18 | 1981-08-19 | ||
JPH0235265Y2 (ja) * | 1985-04-12 | 1990-09-25 | ||
JPH01285213A (ja) * | 1988-05-13 | 1989-11-16 | Naoki Sato | アイスペイル |
-
1992
- 1992-09-01 JP JP1992067070U patent/JPH0746210Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0624578U (ja) | 1994-04-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |