JPH0745580Y2 - 改良された人工芝用パイル糸及び人工芝 - Google Patents

改良された人工芝用パイル糸及び人工芝

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JPH0745580Y2
JPH0745580Y2 JP1989036664U JP3666489U JPH0745580Y2 JP H0745580 Y2 JPH0745580 Y2 JP H0745580Y2 JP 1989036664 U JP1989036664 U JP 1989036664U JP 3666489 U JP3666489 U JP 3666489U JP H0745580 Y2 JPH0745580 Y2 JP H0745580Y2
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JP
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yarn
pile
artificial grass
pile yarn
artificial turf
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JP1989036664U
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富雄 山沢
修二 和田
俊孝 岩本
昭晴 草野
勝美 斉木
敏博 山本
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JNC Corp
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Chisso Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は人工芝を構成する素材であるパイル糸及びこれ
を用いて作つた人工芝に関する。
〔従来の技術〕
人工芝は、一般的に、タフテイングマシンによつて一次
基布と称するポリプロピレンテープヤーン、ポリエステ
ルフイラメントを素材とする織物又は不織布にパイル糸
を刺し通してループ状又はカツト状の形態とした後、裏
面にラテツクスを塗つてパイル糸が固定され作られる。
人工芝の用途としては多くは、さまざまなスポーツにお
けるグラウンド又は床に用いられるスポーツ用途と、一
般住宅のベランダなどの床に用いられる家庭用途があ
る。パイル糸の素材としてはポリオレフイン、特にポリ
プロピレンが圧倒的に多く、次いでナイロン、塩化ビニ
リデンとなつている。特に、ポリオレフインを素材とす
るパイル糸の繊維形態としては延伸テープをスプリツト
加工したものが多く使用されている。パイル糸は、摩耗
や嵩へたりせず長期間の使用に耐えるよう、単糸使いの
ものでは単糸デニールが1000デニール以上、撚糸(又は
引揃え糸)使いのものではトータルデニールが1000デニ
ール以上とするのが一般的である。ポリオレフインは他
素材に比べ経済的ではあるが、反面原着糸を主体とする
ポリオレフインでは特にはげしく摩擦を受けるような場
所での使用においては摩擦、衝撃によつて被物体への色
の付着が問題となつている。
従つてこのような用途へは融点が高く色の付着しにくい
ナイロンが素材として主に使用されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は人工芝におけるポリオレフイン製着色延伸テー
プヤーン又はスプリツトヤーンのパイル糸において、摩
擦、衝撃による被物体への色の付着を生じないパイル糸
及びこれを用いて作つた人工芝を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は少なくとも3層より構成され、中間層が着色さ
れ、表面層が無着色で、1000デニール以上の延伸テープ
ヤーンからなる人工芝用パイル糸、及びこれを用いて作
つたループパイルの人工芝である。
本考案は従来のポリオレフイン製パイル糸の上記問題点
を、複層における樹脂の組合わせによつて改良するもの
であり、次の〜の手段を取るものである。
少なくとも3層構造のフイルムとする。製膜方法とし
ては、特に限られるものではなく空冷、水冷インフレー
シヨン、Tダイ方式による共押出し、ラミネーシヨンな
どの貼り合わせでも製造される。このフイルムをスリツ
トし延伸して延伸テープ(ヤーン)とする。好ましくは
更にこれをスプリツトする。
被物体に対する色の付着防止手段として、樹脂及び層
比(フイルム厚み比)は特に限定されるものではないが
中間層を着色し、表面層は無着色とする。
このような1000デニール以上の複層延伸テープヤーンを
パイル糸とし、常法によりループパイルの人工芝を作る
ことができる。
〔実施例〕
以下実施例を示すが本考案はこれらに限定されるもので
はないのは勿論である。
実施例1 表面層の2層に沸騰n−ヘプタン不溶部のアイソタクチ
ツクペンタツド分率が0.951のポリプロピレン(メルト
フローレート2.2)樹脂を使用し中間層に沸騰n−ヘプ
タン不溶部のアイソタクチツクペンタツド分率が0.932
のポリプロピレン(メルトフローレート3.8)樹脂を使
用して空冷インフレーシヨン方式の複層ダイスから3層
フイルムを製膜した。又、中間層のみに顔料を1.5重量
%添加して着色し、表面層は無着色とした。耐候剤は3
層ともに4重量%添加した。該フイルムをスリツトし倍
率7倍にて延伸して、テープ幅8mm、厚み40μm(層比
は表面層20%×2、中間層60%)の、延伸テープを得
た。この延伸テープをスプリットして、繊維幅0.7mm、
パイル太さ2500デニールのパイル糸とした。
次に該パイル糸を30cm巾のタフトマシンでタフトを実施
した。タフトとしては、1/8ゲージ、ステツチ10、パイ
ル高さ4mm、パイル目付490g/m2、ループパイルの条件で
行なつた。得られたタフト生機(きばた)のパイル糸を
固定するためラテツクスを塗布しループ状の人工芝を作
つた。
比較例1 従来の人工芝用パイル糸の製法に従い、1層のフイルム
から実施例1と同様のスリツト、延伸を行ないスプリツ
ト後のパイル糸としても同等のものを作つた。従つて顔
料添加による着色はパイル糸全体に均一なものである。
製造装置は実施例1と同じものを使用した。次に、得ら
れたパイル糸を用いて実施例1と同様にして人工芝を作
つた。
本考案の課題とする被物体への色付着の解消については
まず製造工程におけるスプリツトの段階で確認すること
ができた。従来の製法の比較例1においては着色した色
の粉がスプリツターに付着したのに対し実施例1ではほ
とんどみられなかつた。更に人工芝の状態において色付
着をみるため、ゴルフボールを用いて概ね均一な力で50
回ループ状のパイルの上に擦りつけた。その結果実施例
1の人工芝では色付着はみられなかつたが、比較例1の
人工芝ではゴルフボールの表面に色の付着がみられた。
〔考案の効果〕
本考案により摩擦、衝撃等受けても被物体へ色の付着が
起こりにくい人工芝用パイル糸及び人工芝が提供され
る。
すなわちポリオレフイン樹脂を少なくとも3層以上のテ
ープあるいはスプリツトヤーンとし更に表面層を無着色
とすることによりループ形態にタフトされた人工芝のパ
イル糸の表面が常に無着色の層を有し前述の課題を解決
した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる人工芝用パイル糸の断面図であ
る。第2図はループ状人工芝の縦断面図である。 これら図において、1は表面層、2は中間層の着色部、
3はパイル糸、4は一次基布、5はラテツクスを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 斉木 勝美 熊本県水俣市長野町1番8号 (72)考案者 山本 敏博 熊本県水俣市袋1830番地 (56)参考文献 特開 昭59−47418(JP,A) 特開 昭47−11316(JP,A) 実開 昭54−82132(JP,U) 実開 昭49−70263(JP,U) 特公 昭47−35347(JP,B1) 実公 昭51−3269(JP,Y2)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィンの少なくとも3層構造から
    なり、中間層が着色され両表面層が無着色で、1000デニ
    ール以上の延伸テープヤーンからなる人工芝用パイル
    糸。
  2. 【請求項2】請求項(1)の延伸テープヤーンがスプリ
    ットヤーンである人工芝用パイル糸。
  3. 【請求項3】請求項(1)又は(2)のパイル糸を用い
    て作ったループパイルの人工芝。
JP1989036664U 1989-03-30 1989-03-30 改良された人工芝用パイル糸及び人工芝 Expired - Lifetime JPH0745580Y2 (ja)

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JPH02131571U JPH02131571U (ja) 1990-11-01
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007182669A (ja) * 2005-12-30 2007-07-19 Mondo Spa 人工芝製造用糸、その製造方法、及びその様な糸を用いて製造された人工芝構造

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