JPH0745480B2 - ピリミジンおよび2−メチル−および/または2−エチルピリミジンの製法 - Google Patents

ピリミジンおよび2−メチル−および/または2−エチルピリミジンの製法

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JPH0745480B2
JPH0745480B2 JP61029123A JP2912386A JPH0745480B2 JP H0745480 B2 JPH0745480 B2 JP H0745480B2 JP 61029123 A JP61029123 A JP 61029123A JP 2912386 A JP2912386 A JP 2912386A JP H0745480 B2 JPH0745480 B2 JP H0745480B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ピリミジン、2−メチルピリミジンおよび/
または2−エチル−ピリミジンの製法に関する。
従来の技術 前記のような方法は、ヤクガク・ザツシ(Yakugaku Zas
hi)96、1005〜1012頁(1976)から公知である。前記文
献は、主として、4種の触媒即ちPd(2%)−Al2O3、P
t(2%)−Al2O3、Rh(2%)−Al2O3およびPt(1
%)−Rh(1%)−Al2O3の存在におけるジアミノプロ
パンとアルデヒドとからの2−アルキルピリミジンの合
成に関する。前記文献によれば、実施された多くの閉環
実験で最良の結果は、Pt-Rh触媒を用いかつRh触媒を用
いて得られた。Pd触媒は活性がほとんどなかつた。この
文献は、付随的にジアミノプロパンおよびホルムアミド
からのピリミジン収率を6%(これと並んで2−メチル
ピリミジン6%および2−エチルピリミジン19%)を示
している。この文献の第I表から、この実験では、Pt-R
h触媒が使用されたことが結論できる。この文献の終り
に、著者は、ヘキサヒドロピリミジン中間体の不安定性
並びにこの中間体の副反応に対する敏感さを指摘し、低
いピリミジン収率を説明している。この文献の著者は、
一般に、その記載のように、閉環実験におけるPd触媒の
使用に反対の提言をしている。
ヤクガク・ザツシ97、373〜381頁(1977)には、同じ研
究グループが、ジアミノプロパンとメタノールとの反応
で、ピリミジンを7%の収率で形成することを記載して
いる。この反応の詳細は記載されていないが、使用触媒
は、おそらくPt(1%)−Al2O3であつた。2−エチル
−または2−メチルピリミジン収率は40〜50%である。
発明を達成するための手段 本発明は、ピリミジン、2−メチル−および/または2
−エチル−ピリミジンの製法に関し、これはピリミジン
を得るために、液相でのホルムアミドと1,3−ジアミノ
プロパンとの反応生成物、1−アミノ−3−ホルムアミ
ドプロパン、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジンおよび
/または1,3−ジホルムアミドプロパンから選択した窒
素成分を、2−メチルピリミジンを得るためには、1−
アミノ−3−アセタミドプロパン、2−メチル−1,4,5,
6−テトラヒドロピリミジンおよび/または1,3−ジアセ
タミドプロパンを、かつ2−エチルピリミジンを得るた
めには、1−アミノ−3−プロピオンアミドプロパン、
2−エチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジンおよび
/または1,3−ジプロピオンアミドプロパンをパラジウ
ム含有触媒と接触させ、これは、気相で200〜500℃の温
度で、かつ、一酸化炭素−水素成分の存在で行ない、得
られた反応混合物からピリミジン、2−メチル−ピリミ
ジンおよび/または2−エチルピリミジンを回収するこ
とによりなる。
一酸化炭素−水素成分とは、一酸化炭素及び水素および
/または、反応条件下に少なくとも部分的に分解して一
酸化炭素と水素になることのできる化合物と解すべきで
ある。
この方法の使用の際に、非置換のピリミジンは窒素部分
に対して計算して40〜60%の収率で、2−メチル−また
は2−エチル−ピリミジンは80〜90%の収率で製造でき
る。
ピリミジンの製造時に、前記のように、未反応の1,3−
ジアミノプロパンまたは分離後のホルムアミドの再循環
の可能性及び液相反応におけるその再使用の可能性があ
る。従つて、これは、特に前記の気相変換の価値を決定
する収率である。
本質的に、1,3−ジアミノプロパン(DAP)とホルムアミ
ドとの液相での反応は、西ドイツ特許(DE−A)第2748
976号明細書から公知である。その公報によれば、1−
アミノ−3−ホルムアミドプロパン(以後これをAFPと
する)を、不活性溶剤の存在又は不在で、50〜200℃の
温度で、1,3−ジアミノプロパンとホルムアミドとの反
応から形成している。第2工程で、西ドイツ特許(DE−
A)第2748976号明細書記載の方法で、AFPを減圧下での
高熱分解により、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン
(以後これをTHPと称す)に変えることができる。
しかしながら、NMR分析並びに質量スペクトル分析によ
れば、ホルムアミドとモル過剰の1,3−ジアミノプロパ
ンとの間での液相反応で、(過剰の1,3−ジアミノプロ
パンの除去の後に)AFPと共にかなりの量のTHPを含有す
る反応混合物が得られることが判明した。実験結果は、
このような混合物がモル基準で計算して、AFPよりもTHP
がより多くさえ含有しうることを示している。
更に、2モル過剰のホルムアミドと1,3−ジアミノプロ
パンを用いる実施態様で、主として1,3−ジホルムアミ
ドプロパン(DFP)が存在する反応混合物が得られるこ
とも判明した。
更に、AFP−およびTHP−含有混合物およびDFP−含有混
合物は、双方共、気相で高収率でピリミジン含有反応混
合物に変えられることも判明した。
アセタミドプロパンおよび/またはメチル−1,4,5,6−
テトラヒドロピリミジンの液相での製造は、例えば、酢
酸、無水酢酸、酢酸アミドまたは酢酸クロリドと1,3−
ジアミノプロパンとの反応で行なわれ、プロピオンアミ
ドプロパンおよび/またはエチル−1,4,5,6−テトラヒ
ドロピリミジンは類似方法でプロピオン酸誘導体から製
造される。
前記のような種々の物質を含有する粗製反応混合物の代
りに、純粋(2−アルキル)−1,4,5,6−テトラヒドロ
ピリミジンを気相で(2−アルキル)ピリミジンに変え
ることもできる。
例えば、西ドイツ特許(DE−A)第2748976号明細書に
記載の方法でのAFPの高熱分解により純粋なTHPを得るこ
とができる。AFPは、高めた温度で公知の脱水触媒例え
ばアルミナと接触させることもできる。ヘミツシエ・ベ
リヒテ(Chemische Berichte)98、1342〜1349頁(1965
年)によれば、HCNとDAPからTHPを製造することもでき
る。次いで、ピリミジンは、おそらく、THP中間体から
も、純粋AFPから出発する際にも形成される。AFPは、例
えばフランス特許(FR−A)第976959号明細書に記載の
方法で、アクリロニトリルとホルムアミドから、引続き
ニツケルまたはコバルト触媒の存在での水素添加により
製造することができる。
更に、この反応機構に関する確実性を得ることはできな
かつたので、この発明はこの点の理論に限定されるもの
ではない。
DFPがピリミジンに変換する方法に関する説明はできな
いが、おそらく、ここでもTHPが中間体の役割をはたし
ている(例えば西ドイツ特許DE−A第3245109号明細書
参照)。DFPを経るDAPに対して2モル過剰のホルムアル
デヒドを使用する態様は、精製を必要としないので工業
的に魅力的である。同じことが、アルキル基としてメチ
ルまたはエチルを有する2−アルキルピリミジンの製造
のためにも適用できる。
パラジウム触媒の存在で、気相で実施されるDAPとアル
カンカルボン酸アミドとから出発する置換ピリミジンの
製造は、米国特許(US−A)第4376201号明細書から公
知であることにも注目すべきである。この公知方法で
は、一酸化炭素−水素成分は使用されず、収率は、アミ
ドのモル量に対して計算して5〜9%の間で変動するこ
とが明らかである。
本発明による方法は、250〜400℃で実施するのが有利で
あり、ピリミジン収率は最高である。
本発明の方法は、一酸化炭素と水素との混合物および/
または反応条件下に少なくとも部分的に分解して一酸化
炭素と水素になることのできる化合物の存在で実施す
る。このような化合物の例は、アルコール例えばメタノ
ールおよびエタノールである。このような物質または混
合物を、本明細書中で一酸化炭素−水素成分と称する。
COとH2の合計として計算したそのモル量は、一般に変換
されるべき(アルキル)アミノプロパンおよび/または
(2−アルキル)−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン
の量の0.5〜100倍有利に2〜50倍である。2モル過剰よ
り少ない一酸化炭素−水素成分の量では、(2−アルキ
ル)ピリミジン収率は低下する。50倍モル過剰を越える
量は、付加的利点を提供しないが、比較的大きい反応器
を要求し、これはこの方法の固定経費に逆の効果を及ぼ
す。このCO:H2比は厳密ではなく、例えば1:10〜10:1の
間で変動しうる。
一酸化炭素−水素成分と共に不活性ガス例えば、窒素ま
たはヘリウムも、出発物質の均一蒸発を達成するために
通すことができる。メタノールおよび/またはエタノー
ルの使用は、一方で、これは、出発物質の均一な蒸発を
敏感にする利点を有し、他方で、反応条件下で反応に好
適な割合でその1部が分解して一酸化炭素と水素になる
利点を有する。更に、出発物質はこの型のアルコール中
に良好に溶けるから、出発物質を簡単な方法で気相に変
えることができる利点を有する。
本発明の方法では、パラジウム含有触媒が使用される。
これら触媒は、一般に触媒全量に対してパラジウム0.1
〜10重量%、有利に0.5〜5重量%を含有する。付加的
に、この触媒に全触媒に対して計算して0.1〜2重量%
の量でアルカリ金属を添加することができる。
この触媒は、自体公知の担体上で使用できる。このよう
な担体は、例えば酸化アルミニウム、炭素および酸化珪
素を含有していてよい。酸化アルミニウムが非常に良好
な結果が達成されるので、有利である。
この触媒は、触媒作用の寿命が増大されるので、促進さ
れたアルカリ金属である。
前記のような触媒は、通例市場で入手される。
本発明方法の実際的実現のために、自体公知の気相反応
の態様が使用でき、例えば、ガス出発混合物を固体床の
形またはいわゆる流動床の形の触媒間に通す態様を使用
することができる。空間速度は、例えば、1時間当りの
触媒物質(嵩量)1ml当りの出発物質0.001〜2gの間で変
動しうる。
気相反応それ自体を行なう圧力は重要ではなく、反応
は、一般に、自己圧力で実施されうる。
この反応で得られる(2−アルキル)ピリミジンの仕上
げは、それ自体公知の方法で、冷却、引続く例えば蒸溜
または抽出により行なうことができる。
これらピリミジンは、特に、有機化合物例えば、作物保
護剤の合成の中間体として使用される。
実施例 次の実施例につき本発明を説明する。
例1 5l−丸底フラスコ中で、1,3−ジアミノプロパン(DAP)
296.5g(4.0モル)を130℃に加熱した。この温度で、引
続きホルムアミド126g(2.8モル)を撹拌下に添加し
た。この反応で形成されたアンモニアガスを稀硫酸中に
集め、滴定は、計量されたホルムアミド量に関連するア
ンモニア量を示した(モル量で計算)。すべてのホルム
アミドを添加した後に、過剰のDAPを、この反応の間に
形成された水と共に10mバールで蒸発させた。集めたDAP
−水混合物はDAP1.84モルを含有することが判明した。2
02gの残分は、AFP、THP及びいくらかのDFPの混合物であ
つた。この出発混合物1g当り、DAP10.7mモルが装入され
るべきことが判明した(残分202g中のDAP4.0〜1.84モ
ル)。
蒸発されるべきこの出発混合物を10倍過剰のメタノール
(出発混合物1g当りエタノール0.107モル)中に溶か
し、生じる溶液を蒸発器中で350℃の温度にした。メタ
ノール含有出発混合物を、触媒20mlの帯域を有する垂直
管状反応器(長さ400mm、直径20mm)に通した。これ
は、Pd(1%)−Na(1%)−Al2O3触媒であつた。出
発物質に関する空間速度(LHSV)は、1時間当り触媒1m
l当り0.23mlであつた。付加的に、1方でより均一な蒸
発が達成するため、かつ他方で触媒床中の減圧環境を保
持するために、1時間当り水素3.6lをこの反応器に通し
た。
反応ガスを凝縮させ、三段冷却系(12℃、0℃及び−80
℃)を経て集めた。ピリミジンの量を、気液クロマトグ
ラフイ(GLC)を用いて測定し、凝縮された反応生成物
の量を4時間集めた。ピリミジン収率は、出発混合物中
に装入されたDAPの量に対する反応生成物中のピリミジ
ンの量に基づき計算した。こうして、これから、理論的
に、DAP1モル当りピリミジン1モルが形成できる前提が
出発した。
第1表に、種々の反応時間でのピリミジン収率を示す。
すべての場合の触媒床の温度は350℃であつた。
例2 例1に記載の方法で、液体出発混合物から、メタノール
の量を変えて、ピリミジンを製造した。メタノールの量
は、装入されたDAP(液体出発混合物中の)1モル当り
のモル量で表わされている。各実験を24時間で終り、こ
の後に、この時間内に集められた反応生成物の量から、
ピリミジン収率を測定した。結果を第2表に示す。
例3 例2に記載の方法で、エタノールを計量装入し、メタノ
ールの代りに変動させた。結果を第3表に示す。
例4 例2に記載の方法で、メタノールの代りに、CO/H2混合
物を計量装入した。結果を第4表に示す。例1による1
時間当りの3.6lの計量装入水素の量が第4表の量に包含
されていることに注目すべきである。従つて、1つの場
合には、水素を全く計量装入しなかつた。
例5 例1に記載の方法で、種々の温度及びLHSV値で24時間実
験を行なつた。結果を第5表に示す。
例6 例1に記載の方法で、液相で得られた出発物質の代りに
純粋なTHPをメタノール7倍過剰量中に溶かし、得られ
た溶液を触媒上に通した。LHSVは0.25モル/触媒モル/h
であつた。第6表に、種々の反応時間でのTHPの脱水素
により得られたピリミジンの収率を示す。
例7 例6に記載の方法で、メタノールの代りに、THPに対す
るCO 3モル及びH27モルのモル比で過剰のCO/H2混合
物を計量装入した。例4と同様に過剰のH2は計量装入し
た全水素を包含する。24時間の反応時間の後に、58.8%
のピリミジン収率が記録された。
例8 THPに対してそれぞれ3.3および10のモル過剰のCOおよび
H2を用いて、例7を繰り返した。24時間後のピリミジン
収率は57%であつた。
例9 例1に記載の方法で、ホルムアミド360g(8.0モル)とD
AP296.5g(4.0モル)との液相反応を実施した。DFP503g
の収量であつた。このDFPを10倍過剰モル量のメタノー
ル中に溶かし、蒸溜装置に通した。更に、例1の記載と
同様に、LHSV0.2ml/触媒モル/hで気相反応を実施した。
種々の反応時間の後のピリミジン収率を第7表に示す。
例10 例1の記載と同じ出発混合物および反応条件を用い、種
々の触媒を用いて、24時間気相反応を実施してピリミジ
ン収率を測定した。結果を第8表に示す。
例11 フランス特許(FR−A)第976959号明細書の記載によ
り、ホルムアミドとアクリロニトリルとのカツプリン
グ、引続く液相での高めた圧力で、アルカリ性アンモニ
ア雰囲気中で、コバルト触媒を用いる水素添加により、
精製AFPを製造した。この精製AFPを、例1の方法で、蒸
発装置を経た触媒上の気相中に通す前に、10倍過剰のメ
タノール中に溶かした。16時間の間に凝縮生成物を集
め、ピリミジンに関して分析した。AFNに対して計算し
て、49.7%の収率が認められた。
例12 例1により実施された205時間の長時間実験で、出発物
質1kgをメタノール3.4kg中に溶かし、蒸発装置を経て、
触媒上のこの気相に通した。合計して、凝縮された生成
物3.52kgが集められ、これは、ピリミジン442mgを含有
することが判明した。蒸溜によるこのピリミジンの精製
で、融点21〜22℃及び純度99.7%以上のピリミジン397g
が得られた。水分含量は、0.01重量%より少なかつた。
例13 A) 70℃で、無水酢酸123gを、エタノール200ml中に
溶かしたジアミノプロパン111gに、徐々に滴加した。
得られた反応混合物を引続き蒸溜させた。
エタノールの除去の後に、なお、殆ど水が排除されてい
る溜出物23.9g分が得られた。164〜180℃及び0.9mmHg
で、2−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン約1
0重量%および2−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリ
ミジンの相応する酢酸塩約90重量%よりなる混合物136.
8gが得られ、これは、テトラヒドロピリミジンの全量に
対して約0.87モルに相当した。
蒸溜残渣は、ほとんどもつぱら、ジアミノプロパンのジ
アミド即ち1,3−ジアセタミドプロパンを含有した。
B) A)に記載のピリミジン混合物130gをメタノール
270g中に溶かした。得られた溶液を21g/hの流速で、蒸
発器を経て20gの触媒床上に通した。蒸発器および触媒
床の双方を350℃の温度に保持した。内径20mmの管状反
応器中に例1の記載と同じ触媒を置いた。
還元性環境の保持のために、この蒸発器から、触媒上に
水素2.5l/hをも通した。反応ガスを2段冷却系(12℃、
0℃)中で凝縮させ、集めた。GLC分析は、完全凝縮さ
れた反応生成物が所望2−メチル−ピリミジン67.2gを
含有することを示した。蒸溜時に、純粋2−メチル−ピ
リミジン60.2gの収量を得た。
例14 例13A)に記載と同様な方法で、多量の2−メチル−1,
4,5,6−テトラヒドロピリミジンと相応する酢酸塩との
所望混合物(600g)が得られた。
20g/hの流速で、エタノール中のこの混合物の25%溶液
を蒸発器を経て触媒上に通した。付加的に、水素ガス2l
/hを通した。
触媒は、Pd(1%)−Na(1%)−Al2O320gの床よりな
り、これは蒸発器と同様に330℃に保持された。反応ガ
スを2段冷却系中で凝縮させた。
時間の関数として、4時間にわたり試料を取つた。
試料を秤量し、GLC分析に供し、収率を、同じ時間に計
量装入した2−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミ
ジン1モル当りの反応生成物中で4時間にわたり分析し
た2−メチル−ピリミジンのモル%として計算した。
第9表に結果を示す。時間(h)は試料採取前の時間で
ある。
排出ガスをも定期的に分析した;これはH2(約30%)以
外に、COおよびCH4を、約30%の同量で含有し、いくら
かのCO2(1%)も分析できた。COとCH4含分は時間に応
じていくらか減少した。
例15 20g/hの速度で、メタノール中の2−エチル−1,4,5,6−
テトラヒドロピリミジンの20%溶液を例14と同様に、触
媒上に通した。(この2−エチル−1,4,5,6−テトラヒ
ドロピリミジンは、特に、ジアミノプロパンとプロピオ
ン酸から製造できる)。反応生成物の凝縮の後に、この
化合物も、水素添加して、40時間の実験の間の85%の収
率で相応する2−エチルピリミジンにすることができる
ことが判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フーベルトウス・ヨハネス・アロイシウ ス・ヴイクトール・デラハヤエ オランダ国ヴエーレンダール・スペクホウ ヴエルストラート 63

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピリミジン、2−メチル−および/または
    2−エチルピリミジンを製造するために、ピリミジンを
    得るため、液相でのホルムアミドと1,3−ジアミノプロ
    パンとの反応生成物、1−アミノ−3−ホルムアミド−
    プロパン、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジンおよび/
    または1,3−ジホルムアミドプロパンから選択した窒素
    成分を、2−メチルピリミジンを得るため、1−アミノ
    −3−アセタミドプロパン、2−メチル−1,4,5,6−テ
    トラヒドロピリミジンおよび/または1,3−ジアセタミ
    ドプロパンを、かつ2−エチルピリミジンを得るため、
    1−アミノ−3−プロピオンアミドプロパン、2−エチ
    ル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジンおよび/または
    1,3−ジプロピオンアミドプロパンをパラジウム含有触
    媒と接触させ、この反応を、ガス相で、200〜550℃の温
    度で、かつ一酸化炭素−水素成分の存在で実施し、反応
    混合物からピリミジン、2−メチルおよび/または2−
    エチル−ピリミジンを回収することを特徴とする、ピリ
    ミジン、2−メチル−および/または2−エチル−ピリ
    ミジンの製法。
  2. 【請求項2】液相でホルムアミドと1,3−ジアミノプロ
    パンとを反応させ、双方の出発物質の1方の過剰分を分
    離することにより得た反応生成物から出発する、特許請
    求の範囲第1項記載のピリミジンの製法。
  3. 【請求項3】気相反応を250〜400℃の温度で実施する、
    特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】一酸化炭素−水素成分を、(アルキル)ア
    ミドアミノプロパン、ジ(アルキル)アミドプロパンお
    よび(アルキル)テトラヒドロピリミジンに対して計算
    して2〜50倍のモル過剰で使用する、特許請求の範囲第
    1項から第3項までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】メタノールまたはエタノールを一酸化炭素
    −水素成分として使用する、特許請求の範囲第1項から
    第4項までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】触媒は、全触媒に対して計算してパラジウ
    ム0.5〜5重量%を含有する、特許請求の範囲第1項か
    ら第5項までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】触媒は全触媒に対して計算してアルカリ金
    属0.1〜2重量%を含有する、特許請求の範囲第1項か
    ら第6項までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】触媒は、酸化アルミニウムの担体を含有す
    る、特許請求の範囲第1項から第7項までのいずれか1
    項に記載の方法。
  9. 【請求項9】液相でホルムアミドと1,3−ジアミノプロ
    パンとを0.1〜10のモル比で反応させ、場合により双方
    の出発物質の1方の過剰分の分離の後に得られた反応生
    成物から出発する、特許請求の範囲第1項又は第2項に
    記載のピリミジンの製法。
JP61029123A 1985-02-15 1986-02-14 ピリミジンおよび2−メチル−および/または2−エチルピリミジンの製法 Expired - Lifetime JPH0745480B2 (ja)

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