JPH0745452Y2 - 食品載置部を備えた食品移送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、食品移送装置、詳しく
は送られてきた食品をトレー等の載置部材の所定の食品
配設部に載せる食品載置部を備えた食品移送装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から食品をコンベア機構によって移
送する食品移送装置は、食品を自動的に揚げたり、焼き
上げたりするため等に広く使用されている。この食品移
送装置は、無端状に形成した長尺移送体と、この長尺移
送体を巻回して食品移送部の始端及び終端を形成して移
送する移送部材とを備え、長尺移送体に揚物，焼き物等
の食品を載置して長尺移送体を順送することにより食品
を所定区間移送できるものとし、そして、その移送の間
に食品を油で揚げたり、あるいは焼き上げたり等して加
工を施すことができるようにしたものである。

【０００３】しかしながら、このものにおいては、食品
を油で揚げたり、あるいは焼き上げたり等の加工を施す
だけのものであり、加工されて送られてきた食品を製品
としてトレー等の載置部材に詰める作業まで自動処理で
きるというものではない。一方、移送物が柔らかい食品
である場合には上記トレー等の載置部材に詰める作業を
機械的に行うとその際、食品に変形を起こしてしまう危
険性が高いため、自動食品収納装置の付設は困難である
とされている。そのため、従来からトレー等の載置部材
に詰める作業は人間の手によって行われ、送られてくる
食品を一つずつ、トレー等に所定数、所定の食品配設部
に並べて詰められていた。この結果、せっかく自動的に
油で揚げたり、あるいは焼き上げたりしてもこの載置部
材に詰める作業に時間がかかってしまい、全体の自動化
による効率をより高めることができないという課題があ
る。

【０００４】又、実公昭４８−３０３８０号公報には、
カステラ等の食品を食品移送体の巻回部に沿って反転さ
せつつ送れるようにした食品移送装置が提案されてい
る。この装置は、図６に示すように食品移送体ａの終端
部をなす巻回部ａ１に、長尺移送体ａの食品載置面との
間に間隙ｃを形成する湾曲板状の案内部材ｂを固設した
ものである。ところが、このような案内部材ｂを設ける
とカステラ等の食品Ｓが巻回部ａ１に沿って下方側から
上方側又は上方側から下方側に移動する際に食品Ｓの角
部Ｓ１…Ｓ１が案内部材ｂに当接する場合が多く、食品
Ｓが案内部材ｂに当接すると、案内部材ｂが固定されて
いるため、食品Ｓが移送方向と反対方向（図示のＸ方
向）の力を受け、案内部材ｂに引きずられて長尺移送体
ａの食品載置面を滑ってしまい、食品Ｓを間隙ｃを円滑
に移送できない場合がある。特に、食品Ｓの厚さが厚い
場合には、より一層、移送方向と反対方向の力が大きく
なってしまい、間隙ｃを円滑に移送できない。又、食品
Ｓが食品載置面を滑ってしまうと、食品Ｓが変形するお
それがある。従って、個々に厚さにバラツキの生じる餃
子やハンバーグ等の食品である場合は、間隙ｃを円滑に
移送し難く、しかも、変形するおそれが生じ、適応させ
難いものとなる。

【０００５】一方、特公昭４６−３４３３３号公報に
も、食品を覆い被せた載置部材を食品移送体の巻回部に
沿って反転させつつ送れるようにした連続脱型装置が提
案されている。この装置は、食品載置面に所定間隔毎に
複数の押送片を有する食品移送体の終端部をなす巻回部
に、長尺移送体の食品載置面との間に間隙を形成する湾
曲板状の案内部材を固設し、食品を覆い被せた載置部材
を食品移送体の巻回部に沿って下方側から上方側に送る
ことにより、食品から載置部材を自動的に外せるように
したものである。しかし、このものにおいては、食品が
長尺移送体の食品載置面を滑った場合でも押送片によっ
て食品を送ることができるが、載置部材が案内部材に当
接すると、案内部材が固定されているため、上記実公昭
４８−３０３８０号公報のものと同様に食品及び載置部
材が移送方向と反対方向の力を受けることになる。従っ
て、食品及び載置部材が案内部材からの力に抗して押送
片が載置部材を押すと食品が変形してしまう。特に、食
品の厚さが厚く載置部材までの高さが高くなると、より
一層、移送方向と反対方向の力が大きくなってしまい、
食品の変形するおそれが高くなる。よって、このものに
おいても、個々に厚さにバラツキの生じる餃子やハンバ
ーグ等の食品には、適応させ難いものとなる。更に、食
品載置面に所定間隔毎に複数の押送片を設けたのでは、
装置自体がコスト高になってしまうことになる。

【０００６】一方、上記の実公昭４８−３０３８０号公
報や特公昭４６−３４３３３号公報において、食品等と
長尺移送体の食品載置面との間隙を、食品等が案内部材
に当接しないように予め広くしておくことも考えられる
が、複数の食品を一つの載置部材の所定位置に並べて入
れるような場合には、食品が載置部材に対して移動して
しまい、所定位置からずれてしまうことになる。従っ
て、食品等と長尺移送体の食品載置面との間隙を広くし
ておいたのでは、上記公報のように食品のみを反転させ
る場合や食品から載置部材を外すような場合に使用でき
たとしても、複数の食品を載置部材の所定位置に並べて
入れるような場合には使用できない。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】本考案は、以上の実情
に鑑み提案されたものでその目的とするところは、載置
部材が案内部材に当たった場合でも案内部材と長尺移送
体の食品載置面との間隙を円滑に、しかも食品を変形さ
せることなく移送させ、自動連続的に食品を載置部材の
所定位置に並べて載置できる食品載置部を備えた食品移
送装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】揚物，焼き物等の食品Ｓ
を載置する長尺移送体３と、この長尺移送体３を巻回し
て移送する移送部材とを備え、長尺移送体３に食品Ｓを
載置して長尺移送体３を順送することにより食品Ｓを所
定区間移送する食品移送装置において本考案は、次の特
徴を有する食品移送装置を提供することにより上記課題
を解決する。本考案の食品移送装置は、この食品移送区
間の終端部をなす巻回部に、送られてきた食品Ｓを上面
の開口されたトレー等の載置部材Ｔの食品配設部Ｔ１各
々に載せる食品載置部６０が設けられる。この食品載置
部６０は、巻回部における長尺移送体３の食品載置面と
の間に間隙ｔを形成する案内部材４０を有する。そし
て、この案内部材４０と長尺移送体３の食品載置面とに
よって形成される間隙ｔが、送られてきた長尺移送体３
上の食品Ｓとその食品Ｓに上記開口から食品配設部Ｔ１
各々に食品Ｓを配して覆い被せた載置部材Ｔとを通せる
ように形成される。この案内部材４０は、長尺移送体３
の移送方向に沿って、食品Ｓと食品Ｓに覆い被せた載置
部材Ｔとを、その食品配設状態を保持して反転させた状
態で巻回部の下方位置に案内できる所定間に長尺移送体
３と同方向に長尺移送体３と共に移動し得るように配設
されてなるものである。

【０００９】

【作用】本考案においては、案内部材４０を、長尺移送
体３と同方向に長尺移送体３と共に移動し得るように配
設するため、食品Ｓに覆い被せた載置部材Ｔが案内部材
４０に当接しても、食品Ｓ及び載置部材Ｔに移送方向と
反対方向の力をかけるようなことがなく、食品Ｓ及び載
置部材Ｔが案内部材４０に引きずられて長尺移送体３の
食品載置面を滑るようなことを防止できる。これによ
り、食品Ｓを、載置部材Ｔの所定位置に配した状態を保
持し、しかも変形させることなく円滑に巻回部の下方位
置に至るまで送ることができる。

【００１０】

【実施例】以下、図面を基に本考案の一実施例を具体的
に説明する。図１は、本考案の食品載置部を備えた食品
移送装置の一実施例の側面図である。本考案の食品移送
装置は、食品移送本体５０と、この食品移送本体５０に
付設される食品載置部６０とを備えてなる。食品移送本
体５０は、食品を載置して所定間移送するもので、この
実施例では、図１に示すように餃子，ハンバーグ等の食
品Ｓを載置して右側から左側に移送するとともに、その
移送する間に食品Ｓを焼き上げるようになされたもので
ある。

【００１１】この食品移送本体５０は、基台１と、この
基台１上部に固定される焼上部材２と、この焼上部材２
を加熱する加熱手段と、餃子，ハンバーグ等の食品Ｓを
載置して焼上部材の一端側から他端側まで移送する移送
手段とを備えてなる。焼上部材２は、一枚の鉄板からな
り、上面が餃子，ハンバーグ等の食品を焼き上げる部分
をなし、上面の左右両側部には前後方向に沿う縦溝２
１，２２が設けられている。右側部の縦溝２１は、上面
に油を供給するためのものであり、一方、左側部の縦溝
２２は、油あるいは食品屑を取り除くためのものであ
る。又、この焼上部材２の左端部、中央部、及び右端部
の各々には温度測定部２ａ…２ａが備えられ、焼上部材
２の温度が測定できるようになされている。加熱手段
は、焼上部材２の下方に略等間隔に配設される複数の加
熱バーナー１０…１０からなり、基台１の前後両側方に
設けた換気孔１１…１１から排気される。

【００１２】移送手段は、餃子，ハンパーグ等の食品Ｓ
を載置する長尺移送体３と、この長尺移送体３を焼上部
材２の右端側から左端側まで移送する移送部材とからな
る。この移送部材は、焼上部材２の左右両側方に配設さ
れる二つの巻回ホイール４，５と、右側方に配設される
巻回ホイール５にベルト等を介して接続されてこの巻回
ホイール５を回転駆動させる駆動装置（図示せず）とを
有してなる。一方、長尺移送体３は、全体が網状から構
成されて上面全体が食品載置部をなし、長手方向に接続
されて無端環状に形成されている。そして、二つの巻回
ホイール４，５に巻回されて焼上部材２の上方及び下方
に配設され、巻回ホイール４の回転に伴い焼上部材２の
上面上方を右端側から左端側まで順送できるようになさ
れている。又、この実施例では、長尺移送体３は焼上部
材２の上面上方の略中央部で三つのホイール３０…３０
によって段部が形成され、食品Ｓを裏返す反転部６を備
えている。従来の焼上部材自身が可動するものでは反転
部６を焼上部材とは別途に設けなければならないが、本
考案のように焼上部材２を固定し、長尺移送体３を使用
することによって反転部６を、上記三つのホイール３０
…３０だけで容易に形成することができる。

【００１３】尚、この反転部６は、例えばハンバーグ等
のように裏表面を焼き上げるものに用する場合に便利な
ものであるが、餃子等のように裏面だけで足りる場合に
は設けなくとも良く、適宜変更できるものである。更
に、焼上部材２の下方の右側方で三つのホイール３１…
３１によって基台１に設けた油槽９中に侵漬され、焼上
部材２に付着した食品屑等を取り除くようになされてい
る。尚、これらの反転部６、食品屑取り除き手段は、こ
の態様のものに限らず、例えば反転部６を従来と同様に
長尺移送体３とは別途に設けるようにして良く、適宜変
更できるものである。

【００１４】食品載置部６０は、上記食品移送本体５０
によって焼き上げられて送られてくる食品Ｓをトレー等
の上面の開口された載置部材Ｔに収納させるためのもの
であり、この実施例においては食品移送部の終端部をな
す左端側の巻回ホイール４の外周に沿って所定間隔を隔
てて配設される案内部材４０を有してなる。この案内部
材４０は、図２乃至図４に示すようにゴム製のベルト状
のものから構成され、巻回ホイール４２…４２によって
順送可能とされている。詳しくは、図４に示すように食
品移送本体の左側の巻回ホイール４の両端部に形成され
た径大の鍔部４ａ，４ａ外周に、案内部材４０が当接さ
れることにより、図２に示すように巻回ホイール４の左
部外周に沿って巻回ホイール４の軸芯と同芯となる半円
弧状の円弧面４１が形成され、円弧面４１と巻回ホイー
ル４の外周との間の間隔ｔが等間隔になるようになされ
ている。又、この間隔ｔは、送られてきた長尺移送体３
上の食品Ｓとその食品Ｓに開口面から覆い被せた載置部
材Ｔとの高さと略同程度に設定され、食品Ｓ及び覆い被
せた載置部材Ｔとを通すことができ、しかもそれらが通
過する間、載置部材Ｔが食品Ｓから離れないようになさ
れている。又、案内部材４０が巻回ホイール４の鍔部４
ａ，４ａ外周に当接されることにより、巻回ホイール４
の回転に伴い案内部材４０の円弧面４１が長尺移送体３
の移送方向に沿って長尺移送体３と同方向に移送できる
ようになされている。

【００１５】次に、この装置による食品Ｓの収納方法に
ついて説明する。先ず、食品移送本体５０の長尺移送体
３の始端側（図１のＸ部）に食品Ｓ…Ｓを載置する際、
トレーＴの食品配設部Ｔ１…Ｔ１に並べる配設状態（図
３参照）と同様に並べて載置しておく。そして、焼き上
げられて左側の巻回ホイール４近くまで送られてきた食
品Ｓ…Ｓに図３に示すように載置部材Ｔを開口面から食
品配設部Ｔ１…Ｔ１各々に入るようにして食品Ｓ…Ｓ上
方から覆い被せる。これにより、長尺移送体３の移送に
伴い食品Ｓ…Ｓと覆い被せた載置部材Ｔとが案内部材４
０と巻回ホイール４との間に通され、巻回ホイール４の
下方位置まで送られる。その際、載置部材Ｔは案内部材
４０の円弧面４１に受けられているため、食品Ｓ…Ｓか
ら離れるようなことなく食品Ｓ…Ｓが食品配設部Ｔ１…
Ｔ１各々に入った状態で維持される。そして、下方位置
まで送られることにより載置部材Ｔが反転して、載置部
材Ｔ内の所定の食品配設部Ｔ１…Ｔ１に食品Ｓ…Ｓが詰
められた状態のものとなって送られてくる。しかも、案
内部材４０の円弧面４１が巻回ホイール４の鍔部４ａ，
４ａ外周に当接されることにより、巻回ホイール４の回
転に伴い案内部材４０の円弧面４１が長尺移送体３の移
送方向に沿って長尺移送体３と同方向に移送できるよう
になされているため、例えば食品Ｓの厚さが厚く載置部
材Ｔが案内部材４０に当接する場合でも、食品Ｓ及び載
置部材Ｔに移送方向と反対方向の力をかけるようなこと
がなく、食品Ｓ及び載置部材Ｔが案内部材４０に引きず
られて長尺移送体３の食品載置面を滑るようなことを防
止でき、巻回部の下方位置に至るまで円滑に送ることが
できる。従って、焼き上げられて送られてきた食品Ｓ…
Ｓを一つづつ手で載置部材Ｔの食品配設部Ｔ１…Ｔ１に
並べなくとも巻回ホイール４の上方位置で食品Ｓ…Ｓに
載置部材Ｔを被せるだけで良いものとなり、効率的に行
うことのできるものとなる。又、巻回ホイール４の上方
位置で食品Ｓ…Ｓに載置部材Ｔを被せる作業を手でよる
のみならず機械的にするようにすれば完全自動化を計る
ことができるものとなる。しかも、長尺移送体３の食品
載置面を滑ることによる食品Ｓの変形のおそれもないも
のにできる。

【００１６】尚、本実施例では、案内部材４０を、食品
移送本体の左側の巻回ホイール４の両端部の鍔部４ａ，
４ａ外周に当接させて巻回ホイール４の回転によってベ
ルト状の案内部材４０も順送させて長尺移送体３の移動
速度に合わせて案内部材４０も移動できるようにしてい
るが、図５に示すように巻回ホイール４の両端部に巻回
ホイール４とは別の円板状の回転部材７０，７０を配設
し、そして、このベルト状の案内部材４０を円板状の両
回転部材７０，７０の外周に当接させて回転部材７０，
７０の回転によって自在に移動できるものとし、長尺移
送体３の移動速度に合わせて案内部材４０も移動できる
ものとしても良い。このようにすれば、例えば右側の駆
動用の巻回ホイール５のみを稼働させ左側の巻回ホイー
ル４を回転させずに巻回ホイール４上に沿って長尺移送
体３を滑らせるようにした場合にも案内部材４０を移動
でき、適応させることができる便利なものとなる。

【００１７】又、本実施例においては、食品移送本体５
０を食品Ｓを焼き上げる食品焼き上げ装置とし、これに
食品載置部６０を付設したものとしているが、これに限
らず、食品移送本体５０を油で揚げる装置等としてこれ
に付設するようにしても良く、あるいは単に所定間食品
を移送する移送装置に食品載置部６０を付設したものと
し、これを上記食品焼き上げ装置，油で揚げる装置等の
後端部に接続させるようにしても良く、適宜変更できる
ものである。一方、本実施例においては、食品移送本体
５０の焼上部材２を、一枚の鉄板から構成し、網状の長
尺移送体３によって食品Ｓを移送するようにしている
が、例えば焼上部材２を、複数の鉄板を輪状に連結し、
焼上部材２で食品Ｓを焼き上げつつ移送するようにして
しても良い。更に、本実施例では、案内部材４０を円弧
状に形成しているが、この形状のものに限らず、例え
ば、多角形状に形成する等適宜変更できるものである。
一方、案内部材４０の長さは、図２に示したように巻回
ホイール４の下方位置まで設けたものに限らず、例え
ば、巻回ホイール４の下方側をカットして案内部材４０
の下端位置を巻回ホイール４の中央やや下寄り程度にし
ても良い。この場合には、載置部材Ｔは完全に反転せず
傾く程度であるが、例えば巻回ホイール４下方側に搬送
コンベアを設けるようにすればコンベアによって傾いた
載置部材Ｔの先端を受けてコンベア上で完全に反転させ
て順次送ることができるものとなる。又、載置部材Ｔは
トレーに限らず、シート状物、あるいは上面が開口され
た容器等であれば使用でき、食品に応じて適宜使用変更
できるものである。

【００１８】

【考案の効果】以上、実施例で述べたように本考案は、
食品に覆い被せた載置部材が案内部材に当接しても、食
品及び載置部材に移送方向と反対方向の力をかけるよう
なことがなく、食品及び載置部材が案内部材に引きずら
れて長尺移送体の食品載置面を滑るようなことを防止で
きる。従って、食品を、載置部材の所定位置に配した状
態を保持し、しかも変形させることなく円滑に巻回部の
下方位置に至るまで送ることができ、厚さにバラツキの
生じる餃子やハンバーグ等の食品である場合でも、自動
連続的に食品を載置部材の所定位置に並べて入れられる
ものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】食品載置部を備えた食品移送装置の一実施例の
側面図である。

【図２】食品載置部の要部拡大側面図である。

【図３】食品載置部に食品を送る際の部分拡大平面図で
ある。

【図４】図２のＩＶ−ＩＶ線断面図である。

【図５】案内部材の他の実施例を示す断面説明図であ
る。

【図６】従来例を示す部分断面説明図である。

【符号の説明】

１ 基台 ２ 焼上部材 ３ 長尺移送体 ４，５ 巻回ホイール ６ 反転部 ４０ 案内部材 ５０ 食品移送本体 ６０ 食品載置部 Ｓ 食品 Ｔ 載置部材 Ｔ１ 食品配設部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】揚物，焼き物等の食品（Ｓ）を載置する長
   尺移送体（３）と、この長尺移送体（３）を巻回して移
   送する移送部材とを備え、長尺移送体（３）に食品
   （Ｓ）を載置して長尺移送体（３）を順送することによ
   り食品（Ｓ）を所定区間移送する食品移送装置におい
   て、 この食品移送区間の終端部をなす巻回部に、送られてき
   た食品（Ｓ）を上面の開口されたトレー等の載置部材
   （Ｔ）の食品配設部（Ｔ１）各々に載せるための食品載
   置部（６０）が設けられ、 この食品載置部（６０）が、巻回部における長尺移送体
   （３）の食品載置面との間に間隙（ｔ）を形成する案内
   部材（４０）を有し、この案内部材（４０）と長尺移送
   体（３）の食品載置面とによって形成される間隙（ｔ）
   が、送られてきた長尺移送体（３）上の食品（Ｓ）とそ
   の食品（Ｓ）に上記開口から食品配設部（Ｔ１）各々に
   食品（Ｓ）を配して覆い被せた載置部材（Ｔ）とを通せ
   るように形成され、 この案内部材（４０）が、長尺移送体（３）の移送方向
   に沿って、食品（Ｓ）と食品（Ｓ）に覆い被せた載置部
   材（Ｔ）とを、その食品配設状態を保持して反転させた
   状態で巻回部の下方位置に案内できる所定間に長尺移送
   体（３）と同方向に長尺移送体（３）と共に移動し得る
   ように配設されてなるものであることを特徴とする食品
   載置部を備えた食品移送装置。