JPH0744969A - ライブラリシステム - Google Patents

ライブラリシステム

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JPH0744969A
JPH0744969A JP5186359A JP18635993A JPH0744969A JP H0744969 A JPH0744969 A JP H0744969A JP 5186359 A JP5186359 A JP 5186359A JP 18635993 A JP18635993 A JP 18635993A JP H0744969 A JPH0744969 A JP H0744969A
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JP5186359A
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English (en)
Inventor
Tatsushi Higuchi
達志 樋口
Kenzo Kurihara
謙三 栗原
Ai Satoyama
愛 里山
Tatsuo Nanba
龍雄 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】使用予定の情報記録媒体を事前に保管専用のラ
イブラリ装置より記録再生装置を備えたライブラリ装置
に効率良く移動する。 【構成】ライブラリ制御装置2は、ホスト計算機より情
報記録媒体の利用予定リスト111を受け取ると、一定
時間内の利用予定を抽出し1031、保管専用のライブ
ラリ装置(サブ装置)より搬出する利用予定のある情報
記録媒体を、記録再生装置を備えた個々のライブラリ装
置(メイン装置)に何個づつ搬入するかを決定し、これ
を搬入するために個々のメイン装置よりサブ装置に搬出
する必要のある情報記録媒体の数を決定する。そして、
情報記録媒体を搬入した各サブ装置もしくはメイン装置
より、搬入に続いて搬出が行えるように、順次情報記録
媒体を搬入したメイン装置/サブ装置から情報記録媒体
を搬出するシミュレ−ションを行い、個々のサブ/メイ
ン装置から、どのメイン装置/サブ装置に何個の情報記
録媒体を搬送するかを定め、これを満足するように利用
予定のある個々の情報記録媒体の搬送先を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体を多数格
納し、格納した任意の情報記録媒体を必要に応じて記録
再生装置に搬送して利用するライブラリシステムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】通常オンライン計算機を用いて行われる
金融、証券、銀行業務等で生じたデータは、一日の業務
終了後、バックアップをとるために、計算機のディスク
装置からMT(磁気テープ)等の情報記録媒体にダウン
ロ−ドされる。
【0003】従来は、このようなバックアップ作業は人
手で行われていたが、作業工数が多く操作員の負担が大
きいため、近年では、ライブラリ装置が利用されるよう
になってきている。
【0004】このような、ライブラリ装置としては、た
とえば、カートリッジテープ約6000巻を保管する機
能と、自動マウント/デマウント(テープを記録再生す
るための動作)機能をもったカートリッジ・テープ・ラ
イブラリ装置等が製品化されている。しかし、テ−プの
保管数、一日当たりの利用数とも増加の傾向にあるた
め、ライブラリ装置の大容量化が望まれている。たとえ
ば、10万巻以上のテ−プを保有し、一日に6000巻
以上のテ−プを利用したいというニ−ズが現実に生じて
いる。このようなニ−ズには、複数のライブラリ装置を
備えれば応えることができるが、これではコスト等の面
から問題が生じる。
【0005】そこで、近年では、記録再生装置を備えた
従来のライブラリ装置の他に、保管専用のライブラリ装
置を設け、必要に応じて、保管専用のライブラリ装置よ
り記録再生装置を備えた従来のライブラリ装置に情報記
録媒体を搬送して利用するライブラリシステムが出現し
ている。
【0006】なお、これらのようなライブラリ装置につ
いては、たとえば、「日経エレクトロニクス」(1988.
7.25 no.452 P.149〜150、158)等に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、前述した記録再
生装置を備えた従来のライブラリ装置の他に、保管専用
のライブラリ装置を設けたライブラリシステムにおいて
は、記録/再生する情報記録媒体が記録再生装置を備え
たライブラリ装置内にあれば、従来の単独のライブラリ
装置と同等の性能が望める。しかし、情報記録媒体が保
管専用のライブラリ装置内にある場合には、情報記録媒
体を記録再生装置を備えたライブラリ装置に搬送する
分、余分に時間がかかる。
【0008】そこで、たとえば、特開平4−30348
7号公報記載の技術では、使用予定のある情報記録媒体
を事前に記録再生装置を備えたライブラリ装置に移動さ
せるようにしている。
【0009】さて、一般に、MTのデータ記録再生処理
は夜間に集中的に行われるため、昼間は情報記録媒体を
搬送能力に余裕がある。したがい、情報記録媒体を事前
に記録再生装置を備えたライブラリ装置に移動する作業
は、昼間に実行することが望ましい。しかし、1日に使
用する情報記録媒体数が多い場合、移動作業数も多くな
るので、夜間までの一定時間内に完了させるためには、
移動作業を効率良く実行しなければならない。
【0010】そこで、本発明は、記録再生装置を備えた
ライブラリ装置と保管専用のライブラリ装置より構成さ
れるライブラリシステムであって、装置使用予定の情報
記録媒体を事前に保管専用のライブラリ装置より記録再
生装置を備えたライブラリ装置に効率良く移動すること
のできるライブラリシステムを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
本発明は、可搬式の情報記録媒体を記録再生する1以上
の記録再生装置と複数の前記情報記録媒体を保管する複
数の保管手段とを有する複数のライブラリ装置と、複数
の前記情報記録媒体を保管する複数の保管手段を有する
複数の保管装置と、前記ライブラリ装置と前記保管装置
との間で前記情報記録媒体を搬送する搬送作業を実行す
る1以上の媒体搬送手段と、前記媒体搬送手段を制御す
る制御装置とを有し、前記ライブラリ装置は、前記記録
再生装置と保管手段と前記媒体搬送装置との間で前記情
報記録再生装置を搬送する装置内搬送手段とを備え、前
記保管装置は、前記保管手段と媒体搬送手段との間で前
記情報記録再生装置を搬送する装置内搬送手段とを備
え、前記制御装置は、複数の情報記録媒体の前記ライブ
ラリ装置と保管装置との間の搬送を要求された場合に、
前記媒体搬送手段に前回割り当てた搬送作業の搬送先を
搬出元とする、搬送を要求された情報記録媒体の搬送作
業の発生頻度が高くなるように、個々のライブラリ装置
から搬出する情報記録媒体を搬送する保管装置を特定
し、個々の保管装置から搬出する個々の情報記録媒体を
搬送するライブラリ装置を特定する手段と、前記媒体搬
送手段に、搬送を要求された情報記録媒体を、当該情報
記録媒体について特定した保管装置もしくはライブラリ
装置に搬送する搬送作業を実行させる手段とを有するこ
とを特徴とするライブラリシステムを提供する。
【0012】
【作用】本発明に係るライブラリシステムによれば、複
数の情報記録媒体の前記ライブラリ装置と保管装置との
間の搬送を要求された場合に、前記媒体搬送手段に前回
割り当てた搬送作業の搬送先を搬出元とする、搬送を要
求された情報記録媒体の搬送作業の発生頻度が高くなる
ように、個々のライブラリ装置から搬出する情報記録媒
体を搬送する保管装置を特定し、個々の保管装置から搬
出する個々の情報記録媒体を搬送するライブラリ装置を
特定する手段と、前記媒体搬送手段に、搬送を要求され
た情報記録媒体を、当該情報記録媒体について特定した
保管装置もしくはライブラリ装置に搬送する搬送作業を
実行させる。
【0013】これにより、媒体搬送手段は、少ない搬送
距離、搬送動作で多くの情報記録媒体を搬送できるの
で、装置使用予定の情報記録媒体を事前に保管専用のラ
イブラリ装置より記録再生装置を備えたライブラリ装置
に効率良く移動することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【0015】図2に本実施例に係るライブラリシステム
の構成を示す。
【0016】図示するように、本実施例に係るライブラ
リシステムは、記録再生装置を備えた複数のライブラリ
装置(以下、「メイン装置」という)6000と、記録
再生装置を備えていないライブラリ装置(以下、「サブ
装置」という)7000と、メイン装置6000とサブ
装置7000との間で情記録媒体を搬送する複数の装置
間媒体搬送装置202と、メイン装置6000とサブ装
置7000と装置間媒体搬送装置202の作業を制御す
る制御装置5000とを有している。
【0017】制御装置5000と、メイン装置600
0、サブ装置7000、装置間媒体搬送装置202は、
有線もしくは無線を用いた通信路により接続され、相互
に命令や情報の交換を行うことができる。このような、
通信路もしくはネットワ−クは、TCP/IP等の一般
的なプロトコルに従い構成できる。
【0018】メイン装置6000は、それぞれが一つの
情報記憶媒体を格納する複数のセル8000と、記録再
生装置9000と、装置間媒体搬送装置202との間で
受け渡す情報記憶媒体を一時保管する一時保管部201
と、各セル8000と記録再生装置9000と一時保管
部201との間の情報記録媒体の搬送を行う装置内媒体
搬送装置8100を有している。装置内媒体搬送装置8
100と装置間媒体搬送装置202は、一時保管部20
1との間で情報記録媒体の着脱を行うことができる。こ
のため、両者は非同期に搬送動作を行うことができる。
なお、装置間媒体搬送装置202が情報記録媒体を積み
替えるためのスペースは一時保管部201側の設けて
も、装置間媒体搬送装置202側に設けても良い。
【0019】一方、サブ装置7000は、メイン装置6
00から記録再生装置9000を除いた構成となってい
る。
【0020】なお、本実施例では、便宜上、メイン装置
とサブ装置を併せてn個の装置があり、装置間媒体搬送
装置が2台存在するものとして説明を行う。ただし、他
の構成の場合も本実施例は同様に適用することができ
る。
【0021】さて、本実施例に係るライブラリシステム
では、記録再生が必要な情報記録媒体はサブ装置からメ
イン装置へ搬送し、当面必要のない情報記録媒体はメイ
ン装置からサブ装置へ搬送するが、このような、搬送作
業を制御するのが制御装置5000である。
【0022】図1に、この制御装置5000の構成を示
す。
【0023】図示するように、制御装置5000は、コ
ンソ−ル5を備えたホスト計算機1とライブラリ制御装
置2とを有している。
【0024】ホスト計算機1は、情報記録媒体の利用ス
ケジュール作成と、ユーザ4からのデータの記録再生要
求の受け付けと、ライブラリ制御装置2への情報記録媒
体の利用予定リストの送出を行う。
【0025】ライブラリ制御装置2では、利用する情報
記録媒体の現在地をもとに搬送作業の作成と各装置への
搬送実行命令の送出を行う。
【0026】まず、ホスト計算機1について説明する。
【0027】ホスト計算機1は、情報記録媒体の利用予
定作成部101と、ライブラリ管理部102から構成さ
れる。
【0028】情報記録媒体の利用予定作成部101は、
今後N日間の情報記録媒体の利用スケジュールを立て、
情報記録媒体の利用予定リスト111を作成する。ライ
ブラリ管理部102は、情報記録媒体の利用予定リスト
111をライブラリ制御装置2へ送出する。また、ライ
ブラリ管理部102は、ユーザ4から、直接データの記
録再生を要求された情報記録媒体のリストを割込み作業
リストとしてライブラリ制御装置2へ送出する。
【0029】ここで、図3に、情報記録媒体の利用予定
リスト111の構成を示す。図示するように、情報記録
媒体の利用予定リスト111は、各利用予定毎に付した
作業番号と利用予定リスト111の作成時刻(と利用す
る情報記録媒体の番号と利用する予定の時刻とよりなる
レコ−ドのリストである。
【0030】次に、ライブラリ制御装置2について説明
する。
【0031】図1に示したように、ライブラリ制御装置
2は、装置間搬送計画部103と、搬送先セル決定部1
04と、搬送先記録再生装置決定部105と、搬送順序
決定部106と、ハードウエア実行制御部107から構
成される。
【0032】以下、ライブラリ制御装置2の動作を説明
する。
【0033】ユーザ4からのデータの直接の記録再生要
求に応じて作成された割込み作業リストは搬送先記録再
生装置決定部105で受け取られ、利用予定リストは装
置間搬送計画部103で受け取られる。
【0034】装置間搬送計画部103は、受け取った利
用予定リストより各情報記録媒体の搬送元装置と搬送先
装置を決定する。ここでは、記録再生装置9000の稼
働率を均一にする目的で、N日間に利用を予定している
情報記録媒体を利用する時間帯に分け、それぞれの時間
帯毎に、各メイン装置6000が保有する記録再生装置
9000数に合わせて搬送計画を立てる。また、装置間
媒体搬送装置202の搬送能力を最大限に活用すること
も同時に考慮する。
【0035】搬送先セル決定部104は、装置間搬送計
画部103が決定した搬送先装置に基づいて、情報記録
媒体の搬送元および搬送先となるセルを選択する。この
選択は、ライブラリシステム内のセルと記録再生装置の
現在の利用状況をもとに決定する。
【0036】一方、搬送先記録再生装置決定部105
は、割込み作業リストに基づいて、情報記録媒体の搬送
元となるセルおよび搬送先となる記録再生装置を選択す
る。この選択は、ライブラリシステム内の記録再生装置
の現在の利用状況をもとに決定する。
【0037】搬送順序決定部106は、搬送先セル決定
部104と搬送先記録再生装置決定部105がそれぞれ
決定した、各搬送元、搬送先間で搬送順序を決定し、搬
送作業リスト115を作成する。
【0038】ハードウエア実行制御部107では、搬送
作業リスト115従って各装置へ搬送命令を出し、搬送
実行状況を管理し、搬送が終了したら搬送順序決定部1
06へ搬送完了報告をする。
【0039】以下、各部の動作の詳細を説明する。
【0040】まず、装置間搬送計画部103の動作の詳
細について説明する。
【0041】装置間搬送計画部103では、まず、時間
帯を区切り、利用予定リスト111より、最も早い時間
帯に使用時間が属するものを抽出する1031。
【0042】次に、情報記録媒体の利用予定リスト11
1と、情報記録媒体管理情報112と、セルおよび記録
再生装置管理情報113に基づいて各装置の搬出数・搬
入数と、搬出する情報記憶媒体の位置と搬送先の装置を
決定する1032。そして、搬出する情報記憶媒体の位
置と搬送先の装置を筐体間搬送作業リスト114に登録
する。この処理では搬送の到着地点を次の搬送の出発地
点にすることができるように、各情報記憶媒体の搬送先
の装置を決定する。ここで、情報記録媒体管理情報11
2は、図4に示すように、各情報記録媒体の現在の位置
(装置とセル)と使用回数と最終日時を各情報記録媒体
の番号に対応付けて記録したものである。また、セルお
よび記録再生装置管理情報113は、図5に示すよう
に、セルもしくは記録再生装置の利用状況を、セルもし
くは記録再生装置の番号に対応付けて記録したものであ
る。セル領域については後述する。また、筐体間搬送作
業リスト114は、図6に示すように、搬出する情報記
録媒体の現在の位置(装置とセル)と搬送先の装置とを
搬出する情報記録媒体の番号に対応付けて登録したリス
トである。
【0043】次に、装置間搬送計画部103は、各装置
間媒体搬送装置が担う搬送担当領域を決定する。ステッ
プ1032で決定した搬出する情報記録媒体数を各メイ
ン装置、サブ装置ごとに2(本実施例における装置間媒
体搬送装置の個数)等分するように装置を2つの領域に
分割する1033。これにより、装置構成(メイン装置
とサブ装置の個数や位置関係)に依存することなく、搬
送作業を装置間媒体搬送装置に等しく負担させることが
できる。
【0044】以下、情報記録媒体の搬送先装置を決定す
る処理(ステップ1032)の処理手順の詳細を説明す
る。
【0045】情報記録媒体の搬送先装置を決定する処理
(ステップ1032)の処理手順を図7に示す。
【0046】図示するように、この処理では、まず、ス
テップ301で、ステップ1031で抽出したN日間の
情報記録媒体の利用予定と情報記録媒体管理情報112
より、利用する情報記録媒体数が保管されている位置を
認識し、各サブ装置内にある利用予定のある情報記憶媒
体数を各サブ装置からの搬出数とする。また、各サブ装
置内にある利用予定のある情報記憶媒体を、各サブ装置
から搬出する情報記録媒体とする。次に、ステップ30
2で各メイン装置の負荷が均等となるように、全サブ装
置から搬出される利用予定のある情報記憶媒体の搬入数
を、各メイン装置に配分する。次に、ステップ303で
情報記録媒体の使用予定リスト111と情報記録媒体管
理情報112より、各メイン装置内の、空きセル数やN
日間中に利用予定の無い情報記録媒体を認識し、これら
とサブ装置より搬入される情報記録媒体数より各メイン
装置から搬出する数と、搬出する情報記録媒体を決定す
る。そして、ステップ304で、全メイン装置より搬出
される情報記録媒体の、各サブ装置への搬入数を決定す
る。各サブ装置への搬入数は、各サブ装置へ、そのサブ
装置の搬出数と同じ数の搬入数を割り当てていく。
【0047】そして、ステップ305で、各サブ装置、
各メイン装置からの搬出数、各サブ装置、各メイン装置
への搬入数、を満足するように、各装置から搬出する情
報記録媒体を、どの装置へ何個づつ搬入するかを決定す
る。そして、最後に、ステップ306で、各サブ装置、
メイン装置から搬出する個々の情報記録媒体の、搬送先
装置をステップ305で求めた搬送数に従って決定し、
装置間搬送作業リストに登録する。
【0048】ここで、ステップ303のメイン装置から
の搬出数の決定手順を、図8に詳細に示す。メイン装置
からの搬出数の決定は、各メイン装置について図示する
処理を実行することにより決定する。
【0049】すなわち、まず、ステップ401で各メイ
ン装置内において、空けることができるセル数とメイン
装置内への搬入数を比較する。そして、前者が大きけれ
ばステップ402へ進み、後者が大きければステップ4
03へ進む。空けることができるセル数とは、N日間中
に利用しない情報記録媒体を保管しているセル数と、空
きセル数との和をいう。また、後に搬出先セルを決定す
るために、各装置には、式1で示す空きセル数Pを、常
に確保しなければならないので、ここでは、空きセル数
として、情報記録媒体が格納されていないセル数から数
Pを減算したものを用いるようにする。
【0050】P=1装置内に確保する空きセル数 =2×M×領域数×搬送元となりうる装置の数 − 式
1 ここでMは、一台の装置間媒体搬送装置が一度に搬送で
きる情報記録媒体数であり、本実施例では2である。
【0051】次に、ステップ402では、N日間中に利
用する情報記録媒体を搬入することにより、メイン装置
に保管しきれないことになる数の情報記録媒体(N日間
中に利用しない)を、メイン装置からの搬出数とする。
すなわち、搬入数から現在の空きセル数を差し引いた数
を搬出数とする。また、この場合、搬出する情報記録媒
体として、N日間中に利用しない情報記録媒体のうちよ
り、決定した搬出数分の情報切ろう媒体を選択する。な
お、空きセル数が搬入数より多い場合、該メイン装置か
らの搬出数は0とする。また、メイン装置内に空きセル
がない場合には、搬出数は搬入数と同数になる。
【0052】一方、空けることができるセル数よりメイ
ン装置内への搬入数の方が大きい場合には、ステップ4
03でN日間中に利用しない情報記録媒体数を搬出数と
し、N日間中に利用しない情報記録媒体を搬出する情報
記録媒体とし、ステップ404で、N日間中に利用しな
い情報記録媒体数を搬出しても受け入れられない数分の
情報記録媒体の搬入先を他のメイン装置に変更する。す
なわち、配分された搬入数のうち、空けることができる
セル数を超える分の数の搬入先を他のメイン装置に変更
する以上の処理により、各メイン装置から搬出する情報
記録媒体数を最小限にすることができる。
【0053】これで、各メイン装置より搬出する情報記
録媒体の総数が定まったので、ステップ304で、全メ
イン装置より搬出される情報記録媒体の、各サブ装置へ
の搬入数を決定する。この決定は、各サブ装置へ、その
サブ装置の搬出数と同じ数の搬入数を割り当てていくこ
とにより行う。ここで、ステップ304の処理より、全
メイン装置より搬出される情報記録媒体の数は、全サブ
装置より搬出される情報記録媒体の数と等しいか、それ
以下であるので、ステップ394の処理によって、自身
の搬出数と同じ数の搬入数を割り当てられたサブ装置
と、自身の搬出数より少ない数の搬入数を割り当てられ
たサブ装置以外は存在しないことになる。
【0054】次に、ステップ305(図7参照)の各装
置への搬送数決定手順を、図9に詳細に示す。
【0055】このステップでは、各装置から搬出する情
報記録媒体を、どの装置へ何個づつ搬入するかを決定す
る。すなわち、各装置から搬出する情報記録媒体の、他
装置への割当て個数を決定する。
【0056】装置間媒体搬送装置の搬送時間が短くなる
ように、この個数の決定は、各装置を順次訪問しながら
搬送を行えるよう決定する。
【0057】すなわち、まず、ステップ501で、全メ
イン装置からの搬出数と全サブ装置からの搬出数が等し
いか否かを判定する。そして、判定の結果、全サブ装置
からの搬出数の方が多い場合はステップ502へ進み、
両者が等しい場合はステップ506へ進む。
【0058】ここで、前述したステップ403の処理に
より、各メイン装置からの搬出数が搬入数より大きくな
ることはない。したがい、全メイン装置からの搬出数と
全サブ装置からの搬出数が等しければ、各メイン装置に
ついて、搬入数と搬出数が等しいことになる。また、こ
の場合は、全てのサブ装置よりの搬出数と、全てのサブ
装置への搬入数が等しいので、ステップ304の処理に
より、各サブ装置についての搬入数と、搬出数は等しい
ことになる。一方、全メイン装置からの搬出数が全サブ
装置からの搬出数より小さい場合には、搬出数の方が搬
入数より多いサブ装置と、搬入数の方が搬出数より多い
メイン装置が存在することになる。
【0059】ステップ502〜ステップ505では、各
サブ装置、メイン装置の搬出数と搬入数を一致させる。
【0060】すなわち、ステップ502で、まず、情報
記憶媒体を搬出するサブ装置を、搬出数の方が搬入数よ
り多いサブ装置の中から選択する。この選択の手順の詳
細は後述する。そして、次に、ステップ503で、選択
したサブ装置から情報記憶媒体を搬入するメイン装置
を、搬入数の方が搬出数より多いメイン装置の中から選
択する。この選択の処理の詳細についても後述する。
【0061】次に、ステップ504で、選択したサブ装
置の搬出数と、選択したメイン装置の搬入数からMを減
算する。ここでMとは、装置間媒体搬送装置の情報記録
媒体の最大積載数である。ただし、搬送元サブ装置の搬
出数と搬入数の差がMより小さい場合、もしくは、搬送
先メイン装置の搬入数と搬出数の差がMより小さい場合
には、その差の値を減算する。また、搬送元サブ装置の
搬出数と搬入数の差がMより小さく、かつ、搬送先メイ
ン装置の搬入数と搬出数の差がMより小さい場合には、
その差の小さい方の値を減算する。そして、選択したサ
ブ装置から選択したメイン装置に、減算した値(M、も
しくは、搬送元サブ装置の搬出数と搬入数の差、もしく
は、搬送先メイン装置の搬入数と搬出数の差)数の情報
記憶媒体を搬送することとする。
【0062】次に、ステップ505で、搬出数と搬入数
が等しくないサブ装置もしくはメイン装置が残っている
かを判定し、残っていればステップ502の処理に戻
り、残ってなければステップ506へ進む。
【0063】以上の処理で、各サブ装置およびメイン装
置の搬入数と搬入数を等しくなるので、以下、各装置を
順次訪問しながら搬送を行えるよう各装置から各装置へ
搬送する情報記録媒体の個数を順次定めていく。
【0064】すなわち、ます、ステップ506で残搬送
作業があるか否かを判定する。あればステップ507へ
進み、なければ処理を終了する。そして、ステップ50
7で、最初に情報記録媒体を搬出するメイン装置もしく
はサブ装置を適当に選択する。以下、選択した情報記録
媒体を搬出するメイン装置もしくはサブ装置を搬出装置
と呼ぶ。
【0065】次に、ステップ508で、搬出装置より搬
出した情報記憶媒体を搬入するメイン装置もしくはサブ
装置を選択する。以下、選択した情報記録媒体を搬入す
るメイン装置もしくはサブ装置を搬入装置と呼ぶ。この
搬入装置の選択手順については、後述する。
【0066】次に、ステップ509で搬出装置の搬出数
と、搬入装置の搬入数からMを、減算する。ここでMと
は、前述したように、装置間媒体搬送装置の情報記録媒
体の最大積載数である。搬出数もしくは搬入数がMより
小さい場合、小さい方の数を減算する。また、搬出装置
より搬入装置にM個の情報記録媒体を搬送することとす
る。搬出数もしくは搬入数がMより小さい場合、搬出数
と搬入数のうちの少ない方の数の情報記録媒体を、搬出
装置より搬入装置に搬送することとする。
【0067】次に、ステップ510で、残搬送作業があ
るか否かを判定し、あればステップ511へ進み、なけ
れば処理を終了する。
【0068】ステップ511では、新たな搬出装置を前
回の搬送における搬入装置とし、ステップ508の処理
に戻る。
【0069】さて、ここで、前述したように、ステップ
502とステップ503とステップ508で行った装置
の選択手順の詳細を図10を用いて説明する。
【0070】この処理では、図示するように、まず、ス
テップ601で、この処理が情報記憶媒体を搬入する装
置を選択するステップ503またはステップ508の処
理であるか否(情報記憶媒体を搬出する装置を選択する
ステップ502の処理)かを判定する。そして、前者で
あればステップ602へ進み、後者であればステップ6
03へ進む。
【0071】ステップ602では、情報記憶媒体の搬送
元がメイン装置かサブ装置かを判定する。メイン装置な
らばステップ603へ進み、サブ装置ならばステップ6
04へ進む。
【0072】ステップ603では、選択対象をサブ装置
に限定し、全搬出数を全サブ装置からの残搬出数とし、
ステップ605に進む。ただし、ステップ502、50
3の処理である場合には、搬出数が搬入数より多いサブ
装置に選択対象を限定する。一方、ステップ604で
は、選択対象をメイン装置に限定し、全搬出数を全メイ
ン装置からの残搬出数とし、ステップ605に進む。た
だし、ステップ503の処理である場合には、搬入数が
搬出数より多いメイン装置に選択対象を限定する。
【0073】ステップ605では、選択対象の装置の
中、全搬出数の半分以上を持つ装置がないか否かを判定
する。すなわち、サブ装置を選択する場合には、全搬出
数の半分以上の搬出数をもつ選択対象のサブ装置が無い
かを判定し、メイン装置を選択する場合には、全搬出数
の半分以上の搬出数をもつ選択対象のメイン装置が無い
かを判定する。そして、もし、なければステップ606
へ進み、あればステップ608へ進む。
【0074】ステップ606では、前回の搬送で情報記
憶媒体を搬出した装置以外への残搬送作業があるか否か
を判定する。前回の搬送で情報記憶媒体を搬出した装置
以外への残搬送作業があるとは、ステップ508の処理
であれば、前回の搬送で情報記憶媒体を搬出した装置以
外に搬入数が0でない選択対象の装置が存在することを
いい、ステップ503の処理であれば前回の搬送で情報
記憶媒体を搬出したメイン装置以外に搬入数が搬出数よ
り多い選択対象の装置が存在することをいい、ステップ
502の処理であれば前回の搬送で情報記憶媒体を搬出
したメイン装置以外に搬出数が搬入数より多い選択対象
の装置が存在することをいう。前回の搬送で情報記憶媒
体を搬出した装置以外への残搬送作業があればステップ
607へ進み、なければステップ608へ進む。
【0075】ステップ607では、前回の搬送で情報記
憶媒体を搬出した装置以外の、残搬送作業のある装置中
から、搬送距離が最短となる装置を選択する。
【0076】ここで、搬送距離としては、ステップ50
2の処理の場合、装置間媒体搬送装置の現在地からの距
離を考慮し、ステップ503およびステップ508の処
理の場合、情報記憶媒体を搬出する装置からの距離を考
慮する。
【0077】ステップ608では、全搬出数の半分以上
を持つ装置または前回の搬送で情報記憶媒体を搬出した
装置を選択する。
【0078】ここで、ステップ605からステップ60
8について説明を加える。本実施例では、これら一連の
処理によって、前回の搬送で装置間媒体搬送装置が訪れ
た装置以外の装置を極力選択するようにしている。
【0079】その理由を図11を用いて説明する。図1
1は、装置1から搬出した情報記録媒体を装置2へ搬入
する場合の装置間媒体搬送装置5000の動きを示した
ものである。
【0080】装置1および装置2は、装置内媒体搬送装
置8100を用いて搬出する情報記録媒体を一時保管部
201に格納する。その際、装置1の装置間媒体搬送装
置5000が情報記録媒体を取りに来る以前に格納を完
了させることにより、装置間媒体搬送装置5000が待
機することなく情報記録媒体を積載して装置2へ向かう
ことができる。装置2に関しても同様である。
【0081】しかし、装置2を搬出した情報記録媒体を
装置1へ搬送すると、装置1では次の搬出すべき情報記
録媒体が一時保管部201に格納し終っていない可能性
がある。その場合、装置間媒体搬送装置5000が待機
することによるロスタイムが生じる。
【0082】したがって、装置2から搬出される情報記
録媒体は装置1以外の装置へ搬送されることが望まし
い。このように装置間媒体搬送装置5000が1つの装
置に1回おきに訪れることを回避できる条件は、全メイ
ン/サブ装置の残りの搬出情報記録媒体数の過半数の搬
出数を持つメイン/サブ装置が存在しないことである。
仮に、全メイン装置の残りの搬出情報記録媒体数の半数
を持つメイン装置(これをメイン装置Aとする)がある
場合、装置間媒体搬送装置が次の順序で装置を訪れるよ
うに搬送作業を実行すればよい。即ち、メイン装置A→
サブ装置→他のメイン装置→サブ装置→メイン装置A→
…。サブ装置についても同様である。この事実により、
全搬出情報記録媒体の半数以上を持つ装置があるときは
その装置を選択し、そうでない場合は前回の搬送におけ
る搬送元装置以外を選択すれば、上記の問題によるロス
タイムを最小にすることができる。
【0083】以上、各情報記録媒体の搬送先装置を決定
する処理(図1、ステップ1031参照)処理の詳細に
ついて説明した。
【0084】次に、装置間搬送装置の担当領域を決定す
る処理(ステップ1032)の詳細を説明する。
【0085】図12に、この処理の詳細な手順を示す。
【0086】図示するように、この処理では、まず、ス
テップ801で、k(メイン装置およびサブ装置に順番
に付した番号)の値を0にする。次に、ステップ802
で、kに1を加算する。そして、ステップ803で、番
号kによって特定されるメイン装置もしくはサブ装置の
セルを2個の領域に分割する。その際、各領域には搬出
する情報記録媒体が同数の含まれるようにする。そし
て、分割した2つの領域を、2つの装置間媒体搬送装置
500のそれぞれに割り当てる。
【0087】次に、ステップ804で、k=n(nはメ
イン装置とサブ装置装置の総数)か否かを判定する。等
しければ処理を終了し、等しくなければステップ802
に戻る。
【0088】この処理により領域に分割された各装置の
セルのようすを図13に示す。
【0089】図は、ステップ803で分割されたそれぞ
れの領域を、異なる装置間媒体搬送装置1,2に割り当
てたところを示している。装置内媒体搬送装置の搬送効
率の観点から、このように分担するのが合理的である。
【0090】以上、装置間搬送計画部(図1、103)
の動作の詳細について説明した。
【0091】次に、搬送先セル決定部104の動作の詳
細について説明する。
【0092】搬送先セル決定部104は、筐体間搬送作
業リスト114に登録されている情報記憶媒体のそれぞ
れの搬送先となるセルを決定し、セル間の搬送作業リス
ト115に各搬送作業を登録する。なお、この決定の際
には、それぞれの搬送作業が、装置間搬送計画部103
がステップ1033前記搬送担当領域に閉じるように決
定する。すなわち、搬送する情報記憶媒体が格納されて
いる搬送元セルと搬送先セルが同一の搬送担当領域内に
あるように決定する。
【0093】ここで、図14に、セル間の搬送作業リス
ト115の構成を示す。図示するように、このリスト
は、搬送する情報記録媒体毎に、搬送する情報記録媒体
の搬出元の装置とセルと、搬入される装置とセルと、搬
出元のセルの属する領域と、この搬送の要求を受付けた
時刻を登録したものである。
【0094】次に、図15に、搬送先セル決定部104
の行う処理の手順の詳細を示す。
【0095】図示するように、この処理では、まず、ス
テップ1001で、搬送の種類ごとに2M個の情報記録
媒体を筐体感反訴作業リスト114より選択する。ここ
で搬送の種類とは、情報記録媒体を搬出する装置、搬出
した情報記録媒体を搬入する装置、および、搬出する情
報記録媒体の格納されているセルの賊する領域が割り当
てられている装置間媒体搬送装置がいずれも等しいもの
を同一種類として定義する。
【0096】次に、ステップ1002では、ステップ1
001で選択した2M個の情報記憶媒体の内から情報記
録媒体を1個抽出する。そして、ステップ1003で、
この情報記録媒体を搬入する装置に、この情報記録媒体
の搬出元のセルの属する領域と同じ装置間媒体搬送装置
に割り当てられた領域内に空きセルがあるか否かを、セ
ルおよび記録再生装置管理情報113より判定する。あ
ればステップ1004へ進み、なければステップ100
5へ進む。
【0097】そして、ステップ1004では、情報記録
媒体を搬入する装置の、この情報記録媒体の搬出元のセ
ルの属する領域と同じ装置間媒体搬送装置に割り当てら
れた領域内から任意の空きセルを選択する。そして、セ
ル間の搬送作業リスト115に、搬送する情報記録媒体
の搬出元の装置とセルと、搬入される装置とセルを登録
する。なお、このとき、搬送作業は、搬送を行う装置間
媒体搬送装置について担当領域内に閉じた搬送になる。
【0098】一方、ステップ1005では、情報記録媒
体の搬出元のセルの属する領域と同じ装置間媒体搬送装
置に割り当てられた領域外の空きセルのうち、この領域
に最も近いセルを選択する。そして、セル間の搬送作業
リスト115に、搬送する情報記録媒体の搬出元の装置
とセルと、搬入される装置とセルを登録し、セルおよび
記録再生装置管理情報113と情報記録媒体管理情報1
12を、セル間の搬送作業リストに登録した各搬送の終
了後の状態に更新する。
【0099】そして、最後に、ステップ1006で搬送
先セルが決定していない情報記録媒体がステップ100
1の中にないか否かを判定し、なければして処理を終了
し、あればステップ1002の処理に戻る。
【0100】さて、この後、装置間媒体搬送装置によっ
て1回の搬送が実際に完了されるたびに、搬送先セル決
定部104は、ハ−ドウェア実行制御部より通知を受
け、ステップ1001で、完了した搬送と、同一種類の
搬送をM個の情報記録媒体を任意に選択し、ステップ1
002〜1006で選択したM個の情報記録媒体につい
ての処理を実行する。これにより、各種類の搬送につい
て情報記録媒体2M個分の残作業が残っているようにす
る。また、2M個分を一度に決定するのは、同一種類の
搬送を1回おきに実行(1回の実行で装置間媒体搬送装
置はM個搬送できる)する場合、1回目の搬送が完了し
ない、すなわち、搬送先セルに格納されないうちに2回
目の搬送を開始できるようにするためである。
【0101】以上、搬送先セル決定部104の動作の詳
細について説明した。
【0102】ここで、メイン装置とサブ装置のセルにつ
いて説明しておく。
【0103】各装置が有するセルには、任意の情報記録
媒体を保管できる。すなわち、ある情報記録媒体に対し
てセルを1つ対応させて使用後にそこへ格納するのでは
なく、任意の空きセルを任意の情報記録媒体の保管に使
用できる。ただし、使用頻度の高い情報記録媒体にはメ
イン装置内に専用のセルを割り当てて常駐させておき、
記録再生の要求の際に直ちに実行できるようにするのが
望ましい。また、搬送先セル決定部104において搬送
の各種類ごとに2M個の情報記録媒体の搬送先セルを決
定するので、それぞれの装置は前記式1で算出される数
だけ空きセルを必要とする。
【0104】P=1装置内に確保する空きセル数 =2×M×領域数×搬送元となりうる装置の数 −式1 本実施例ではM=2、領域数=装置間媒体搬送装置数=
2であるから、たとえばメイン装置4個とサブ装置8個
の構成の場合、メイン装置内には64個、サブ装置内に
は32個の空きセルを確保する。
【0105】以下、搬送先記録再生装置決定部105の
動作の詳細について説明する。
【0106】搬送先記録再生装置決定部105は、前述
したように、割込み作業リストに基づいて、情報記録媒
体の搬送元となるセルおよび搬送先となる記録再生装置
を選択する。
【0107】搬送先記録再生装置決定部105の行う処
理の手順を図16に示す。
【0108】図示するように、搬送先記録再生装置決定
部105は、まず、ステップ1101で、記録/再生を
要求された情報記録媒体を割込み作業リストから1つ抽
出する。そして、ステップ1102で、抽出した情報記
録媒体の搬送先装置として、抽出した情報記録媒体の位
置する搬送元装置に最も近いメイン装置を選択する。抽
出した情報記録媒体が位置する搬送元装置がメイン装置
の場合は、搬送元装置を選択する。すなわち、1つの装
置内での搬送となる。
【0109】次に、ステップ1103で、搬送先記録再
生装置を選択する。これは、装置内媒体搬送装置の搬送
距離が最短となる空き記録再生装置を選択する。そし
て、セル間の搬送作業リスト115に、搬送する情報記
録媒体の位置する装置とセルと、搬送先の装置と記録再
生装置を登録し、情報記録媒体管理情報112とセルお
よび記録再生管理情報113の内容を、セル間の搬送作
業リストに登録した各搬送の終了後の状態に更新する。
なお、記録再生装置は、各情報記録媒体に対して任意の
ものを使用して記録再生できる。
【0110】最後に、ステップ1104で、未処理の情
報記録媒体が割込み作業リストにあるか否かを判定す
る。あればステップ1101へ進み、なければ処理を終
了する。
【0111】次に、実行順序決定部106の動作の詳細
を説明する。
【0112】図17に、実行順序決定部106が行う処
理の手順を示す。
【0113】図示するように、実行順序決定部106
は、まずステップ1201で搬送先が記録再生装置であ
る搬送作業が、セル間の搬送作業リスト115に登録さ
れていか否かを判定し、あればステップ1202へ進
み、なければステップ1204へ進む。
【0114】ステップ1202では、搬送先が記録再生
装置である搬送作業の中から、要求時刻が最も早いもの
を選択し、ステップ1203で選択した搬送作業を装置
間搬送作業順序リストに登録する。装置間搬送作業順序
リストは、図18に示すように、セル間搬送作業リスト
と同じ構成となる。ただし、その搬送作業の順序は並べ
替えられたものとなる。
【0115】一方、ステップ1204では、搬送先がセ
ルである搬送作業を順位付けする。順位付けは、図19
に示す優先度に従い行う。そして、ステップ1205で
順位付けされた搬送作業の中で第一位のものを選択し、
ステップ1206で第一位の搬送作業と搬送元・搬送先
がともに一致するものがあるか否かを判定し、あればス
テップ1208へ進み、なければステップ1207へ進
む。
【0116】そして、ステップ1207では、第一位の
搬送作業と搬送元と搬送元が一致するもの、もしくは、
搬送先と搬送先が一致するものがあるか否かを判定す
る。あればステップ1208へ進み、なければステップ
1209へ進む。
【0117】ステップ1208では、第一位の搬送作業
と、ステップ1206またはステップ1207の条件を
満たす搬送作業の中で順位が最上位のものを搬送作業群
として選択する。
【0118】そして、ステップ1209で、選択した搬
送作業群を装置間搬送作業順序リストに登録する。
【0119】最後に、ステップ1210で搬送作業が1
15に残っているか否かを判定する。残っていればステ
ップ1201に戻り、なければ処理を終了する。
【0120】以下、ハードウエア実行制御部107の動
作の詳細を、図20を用いて説明する。
【0121】ハードウエア実行制御部107は、搬送順
序決定部105が作成した装置間搬送作業順序リスト1
411を搬送作業分配部1401で認識し、各搬送作業
を各装置間媒体搬送装置、各装置内媒体搬送装置の作業
に分配し、装置間媒体搬送装置の作業については装置間
媒体搬送装置作業リスト1412に、装置内媒体搬送装
置の作業については装置内媒体搬送装置作業リスト14
13に登録する。そして、装置間媒体搬送装置制御部1
402と装置内媒体搬送装置制御部1403に、リスト
に登録した作業の処理を指令する。
【0122】ここで、装置間媒体搬送装置作業リスト1
412を図21に、装置内媒体搬送装置作業リスト14
13を図22に示す。
【0123】装置間媒体搬送装置作業リスト1412
は、図示するように、装置間媒体搬送装置毎に設けら
れ、各リストは、2つの情報記録媒体の搬送作業が、一
つの装置間搬送作業として登録される。
【0124】なお、搬送作業分配部1401は、装置間
搬送作業順序リスト1411中の、搬送先が記録再生装
置である搬送作業を認識した際には、この搬送作業を装
置間媒体搬送装置、各装置内媒体搬送装置の作業に分配
し、装置間媒体搬送装置の作業については装置間媒体搬
送装置作業リスト1412の先頭に登録し、装置内媒体
搬送装置の作業については、既に登録されている筐体内
搬送作業の実行状態(図22参照)に実行凍結を登録し
て、装置内媒体搬送装置作業リスト1413の末尾に登
録する。
【0125】装置間媒体搬送装置制御部1402は、装
置間媒体搬送装置作業リスト1412の順序に従い装置
間媒体搬送装置に搬送作業の命令を送出する。装置内媒
体搬送装置制御部1403は、装置内媒体搬送装置作業
リスト1413に従い装置内媒体搬送装置に搬送作業の
命令を送出すると共に、装置内媒体搬送装置作業リスト
1413の対応する搬送作業の実行状態に実行中を登録
する。ただし、実行状態として実行凍結が装置内媒体搬
送リスト1413に登録されている搬送作業について
は、これを飛ばして処理する。
【0126】装置間媒体搬送装置および装置内媒体搬送
装置は、命令に従い装置間搬送作業、装置内搬送作業を
実行する。
【0127】一方、進行状況管理部1404は装置間媒
体搬送装置と装置内媒体搬送装置の搬送実行の状況を管
理し、1つの作業が完了したらこれを搬送作業分配部1
401に通知する。
【0128】搬送作業分配部1401は、実行の終了を
装置間媒体搬送装置作業リスト1412と装置内媒体搬
送装置作業リスト1413に登録すると共に、搬送先が
記録再生装置である搬送作業が終了した場合には、この
搬送作業について装置内媒体搬送装置作業リスト141
3に登録した実行凍結を解除する。また、さらに作業の
終了を搬送先セル決定部104に通知する。
【0129】以上のように、本実施例によれば、装置間
媒体搬送装置が情報記録媒体を載せずに走行したり、装
置内媒体搬送装置が情報記録媒体を一時保管装置に格納
するまで待機するといったロスタイムをなくし、合計の
搬送実行時間を短縮できる。また、情報記録媒体を利用
時間帯ごとに分割し、各メイン装置が保有する記録再生
装置数に従って分配することで、記録再生装置の稼働率
を均等にすることができる。また、記録再生要求を事前
搬送要求よりも優先的に実行できるようにスケジューリ
ングすることで記録再生要求の応答時間を長くすること
がなくなる。
【0130】なお、以上の実施例では、搬送順序決定部
106が、各情報記憶媒体の搬送順序を決定したが、装
置間搬送計画部103がステップ1032で、順次定め
た情報記録媒体を搬出する装置と情報記録媒体を搬入す
る搬入装置によって規定される搬送作業の順に、実際の
搬送作業の順序も定めるようにしてもよい。ただし、こ
の場合も、割込み作業リストによって指示される記録再
生装置への搬送は、他に優先して行うようにする。
【0131】また、本実施例において説明した、ライブ
ラリ制御装置2の各部は、計算機上で実行されるプロセ
スとしてホスト計算機1上に備えるようにしてもよい。
【0132】なお、ハ−ドウェア実行制御手段は、情報
記録媒体を搬出する装置の装置内媒体搬送装置による搬
出情報記録媒体の一時保管部内への格納動作が、装置間
媒体搬送装置が到着する以前に完了するように、装置内
媒体搬送装置に搬出作業を指示するようにするのがよ
い。また、装置内媒体搬送装置が他の動作を行っていな
い場合には、装置内媒体搬送装置は、前記一時保管部の
近くで待機するようにするのがよい。
【0133】また、本実施例に係るライブラリシステム
の情報記録媒体としては、データ記録用MT(磁気テ−
プ)の他、ビデオテ−プ、磁気ディスク、光ディスク、
光磁気ディスク等、各種の可搬型記録媒体を用いること
ができる。
【0134】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、記録再
生装置を備えたライブラリ装置と保管専用のライブラリ
装置より構成されるライブラリシステムであって、装置
使用予定の情報記録媒体を事前に保管専用のライブラリ
装置より記録再生装置を備えたライブラリ装置に効率良
く移動することのできるライブラリシステムを提供する
ことができる。
【0135】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るライブラリシステムの
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係るライブラリシステムの
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る情報記録媒体の利用予
定リストを示す説明図である。
【図4】本発明の一実施例に係る情報記録媒体管理情報
の内容を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施例に係るセルおよび記録再生装
置管理情報の内容を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施例に係る装置間搬送作業リスト
を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施例に係る装置間搬送計画部の行
う処理の手順を示すフロ−チャ−トである。
【図8】本発明の一実施例に係る装置間搬送計画部の行
う処理の手順を示すフロ−チャ−トである。
【図9】本発明の一実施例に係る装置間搬送計画部の行
う処理の手順を示すフロ−チャ−トである。
【図10】本発明の一実施例に係る装置間搬送計画部の
行う処理の手順を示すフロ−チャ−トである。
【図11】本発明の一実施例に係る装置間搬送計画部の
行う処理を説明するための説明図である。
【図12】本発明の一実施例に係る装置間搬送計画部の
行う処理の手順を示すフロ−チャ−トである。
【図13】本発明の一実施例に係る装置間搬送計画部の
行う処理の内容を示す説明図である。
【図14】本発明の一実施例に係るセル間の搬送作業リ
ストを示す説明図である。
【図15】本発明の一実施例に係る搬送先セル決定部の
行う処理の手順を示すフロ−チャ−トである。
【図16】本発明の一実施例に係る搬送先記録再生装置
決定部の行う処理の手順を示すフロ−チャ−トである。
【図17】本発明の一実施例に係る搬送順序決定部の行
う処理の手順を示すフロ−チャ−トである。
【図18】本発明の一実施例に係る装置間搬送作業順序
リストを示す説明図である。
【図19】本発明の一実施例に係る搬送順序決定部が考
慮する優先度を示した説明図である。
【図20】本発明の一実施例に係るハ−ドウェア実行制
御部の行う処理を示した説明図である。
【図21】本発明の一実施例に係る装置間媒体搬送装置
作業リストを示す説明図である。
【図22】本発明の一実施例に係る装置内媒体搬送装置
作業リストを示す説明図である。
【符号の説明】
1 計算機 2 ライブラリ制御装置 5 コンソ−ル 101 情報記録媒体の利用予定作成部 102 ライブラリ管理部 103 装置間搬送計画部 104 搬送先セル決定部 105 搬送先記録再生装置決定部 106 搬送順序決定部 107 ハードウエア実行制御部 201 一時保管部 202 装置間媒体搬送装置 5000 制御装置 6000 メイン装置 7000 サブ装置 8000 セル 8100 装置内媒体搬送装置 9000 記録再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 難波 龍雄 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可搬式の情報記録媒体を記録再生する1以
    上の記録再生装置と、複数の前記情報記録媒体を保管す
    る複数の保管手段とを備えた、1以上のライブラリ装置
    と、前記ライブラリ装置間で、前記情報記録媒体を搬送
    する搬送作業を実行する1以上の媒体搬送手段と、前記
    媒体搬送手段を制御する制御装置とを備え、 前記制御装置は、複数の情報記録媒体の前記ライブラリ
    装置間の搬送を要求された場合に、前記媒体搬送手段に
    前回割り当てた搬送作業の搬送先を搬出元とする搬送作
    業の発生頻度が高くなるように、前記媒体搬送手段に、
    搬送を要求された情報記録媒体を搬送する搬送作業を順
    次割り当てる手段を有することを特徴とするライブラリ
    システム。
  2. 【請求項2】可搬式の情報記録媒体を記録再生する1以
    上の記録再生装置と複数の前記情報記録媒体を保管する
    複数の保管手段とを有する複数のライブラリ装置と、複
    数の前記情報記録媒体を保管する複数の保管手段を有す
    る複数の保管装置と、前記ライブラリ装置と前記保管装
    置との間で前記情報記録媒体を搬送する搬送作業を実行
    する1以上の媒体搬送手段と、前記媒体搬送手段を制御
    する制御装置とを有し、 前記ライブラリ装置は、前記記録再生装置と保管手段と
    前記媒体搬送装置との間で前記情報記録再生装置を搬送
    する装置内搬送手段を備え、 前記保管装置は、前記保管手段と媒体搬送手段との間で
    前記情報記録再生装置を搬送する装置内搬送手段を備
    え、 前記制御装置は、複数の情報記録媒体の前記ライブラリ
    装置と保管装置との間の搬送を要求された場合に、前記
    媒体搬送手段に前回割り当てた搬送作業の搬送先を搬出
    元とする、搬送を要求された情報記録媒体の搬送作業の
    発生頻度が高くなるように、個々のライブラリ装置から
    搬出する情報記録媒体を搬送する保管装置を特定し、個
    々の保管装置から搬出する個々の情報記録媒体を搬送す
    るライブラリ装置を特定する手段と、前記媒体搬送手段
    に、搬送を要求された情報記録媒体を、当該情報記録媒
    体について特定した保管装置もしくはライブラリ装置に
    搬送する搬送作業を実行させる手段とを有することを特
    徴とするライブラリシステム。
  3. 【請求項3】可搬式の情報記録媒体を記録再生する1以
    上の記録再生装置と複数の前記情報記録媒体を保管する
    複数の保管手段とを有する複数のライブラリ装置と、複
    数の前記情報記録媒体を保管する複数の保管手段を有す
    る複数の保管装置と、前記ライブラリ装置と前記保管装
    置との間で前記情報記録媒体を搬送する搬送作業を実行
    する1以上の媒体搬送手段と、前記媒体搬送手段を制御
    する制御装置とを有し、 前記ライブラリ装置は、前記記録再生装置と保管手段と
    前記媒体搬送装置との間で前記情報記録再生装置を搬送
    する装置内搬送手段を備え、 前記保管装置は、前記保管手段と媒体搬送手段との間で
    前記情報記録再生装置を搬送する装置内搬送手段を備
    え、 前記制御装置は、複数の情報記録媒体の前記ライブラリ
    装置と保管装置との間の搬送を要求された場合に、個々
    のライブラリ装置および保管装置について、搬出される
    情報記録媒体の数と搬入される情報記録媒体の数を等し
    くする搬送作業を前記媒体搬送手段に実行させ、その後
    に、順次、前記媒体搬送手段に、前回割り当てた搬送作
    業の搬送先装置を搬出元とする搬送作業を順次実行させ
    る手段を有することを特徴とするライブラリシステム。
  4. 【請求項4】可搬式の情報記録媒体を記録再生する1以
    上の記録再生装置と複数の前記情報記録媒体を保管する
    複数の保管手段とを有する1以上のライブラリ装置と、
    複数の前記情報記録媒体を保管する複数の保管手段を有
    する1以上の保管装置と、前記ライブラリ装置と前記保
    管装置との間で前記情報記録媒体を搬送する搬送作業を
    実行する1以上の媒体搬送手段と、前記媒体搬送手段を
    制御する制御装置とを有し、 前記ライブラリ装置は、前記記録再生装置と保管手段と
    前記媒体搬送装置との間で前記情報記録再生装置を搬送
    する装置内搬送手段を備え、 前記保管装置は、前記保管手段と媒体搬送手段との間で
    前記情報記録再生装置を搬送する装置内搬送手段を備
    え、 前記制御装置は、個々の保管装置に保管されている利用
    予定のある情報記録媒体の数と、その総数を求め、求め
    た保管装置に保管されている利用予定のある情報記録媒
    体の総数を分割して、各ライブラリ装置に分割した数の
    情報記録媒体の保管装置よりの搬入を割り当てる手段
    と、 個々のライブラリ装置に配分した数の情報記録媒体を搬
    入するために、個々のライブラリ装置より搬出しなけれ
    ばならない情報記録媒体の数と、その総数を求め、個々
    のライブラリ装置より搬出する、個々のライブラリ装置
    より搬出しなければならない情報記録媒体の数分の情報
    記録媒体を決定し、求めたライブラリ装置より搬出しな
    ければならない情報記録媒体の総数を分割して、各保管
    装置に分割した数の情報記録媒体のライブラリ装置より
    の搬入を割り当てる手段と、 前回割り当てた搬送作業の搬送先装置を搬出元装置とす
    る搬送作業の発生頻度が高くなるように、前記媒体搬送
    手段に、順次、利用予定のある情報記録媒体を保管して
    いる保管装置もしくは情報記録媒体を搬出しなければな
    らないライブラリ装置を搬出元装置とし、当該搬出元装
    置より搬出した情報記録媒体の搬入を割り当てられてい
    るライブラリ装置もしくは保管装置であって、未だ割り
    当てられた数の情報記録媒体が搬入されていないものを
    搬出先装置とする搬送作業を実行させるシミュレ−ショ
    ンを実行することにより、個々のライブラリ装置より個
    々の保管装置に搬送する情報記録媒体の数と、個々の保
    管装置より個々のライブラリ装置に搬送する情報記録媒
    体の数を定める搬送割り当て決定手段と、 定めた個々のライブラリ装置より個々の保管装置に搬送
    する情報記録媒体の数を満足するように、個々のライブ
    ラリ装置より搬出する情報記録媒体の搬出先装置を決定
    し、定めた個々の保管装置より個々のライブラリ装置に
    搬送する情報記録媒体の数を満足するように個々の保管
    装置に保管されている利用予定のある情報記録媒体の搬
    出先装置を決定する搬出先決定手段とを有することを特
    徴とするライブラリシステム。
  5. 【請求項5】請求項4記載のライブラリシステムであっ
    て、 前記シミュレ−ションは、個々のライブラリ装置および
    保管装置について、搬出される情報記録媒体の数と搬入
    される情報記録媒体の数を等しくする搬送作業を前記媒
    体搬送手段に実行させ、その後に、順次、前記媒体搬送
    手段に、前回割り当てた搬送作業の搬送先装置を搬出元
    とし、当該搬出元装置より搬出した情報記録媒体の搬入
    を割り当てられているライブラリ装置もしくは保管装置
    であって、未だ割り当てられた数の情報記録媒体が搬入
    されていないものを搬出先装置とする搬送作業を順次実
    行させるシミュレ−ションであることを特徴とするライ
    ブラリシステム。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載のライブラリシステ
    ムであって、 前記搬送割り当て決定手段が実行するシミュレ−ション
    において前記媒体搬送手段に実行させる各搬送作業にお
    ける搬出先装置は、当該搬送作業における搬出元装置よ
    り搬出した情報記録媒体の搬入を割り当てられているラ
    イブラリ装置もしくは保管装置であって、未だ割り当て
    られた数の情報記録媒体が搬入されていない装置のうち
    から、前記媒体搬送手段に前回割り当てた搬送作業の搬
    送元装置以外の装置を、前記媒体搬送手段に前回割り当
    てた搬送作業の搬送元装置より高い優先度で選択したラ
    イブラリ装置もしくは保管装置であることを特徴とする
    ライブラリシステム。
  7. 【請求項7】請求項4記載のライブラリシステムであっ
    て、 前記制御装置は、前記利用予定のある情報記録媒体とし
    て、所定の時間帯ごとに、当該時間帯に利用が予定され
    ている情報記録媒体を抽出する手段を有することを特徴
    とするライブラリシステム。
  8. 【請求項8】請求項4、5、または6記載のライブラリ
    システムであって、 前記制御装置は、保管装置に保管されている利用予定の
    ある情報記録媒体と、個々のライブラリ装置より搬出す
    る情報記録媒体の、前記搬出先決定手段が決定した搬出
    先装置への搬送を行う搬送作業を、順次、前記媒体搬送
    手段に実行させる実行制御手段を有することを特徴とす
    るライブラリシステム。
  9. 【請求項9】請求項8記載のライブラリシステムであっ
    て、 前記媒体搬送手段を複数有し、かつ、 前記搬出先決定手段は、さらに、各ライブラリ装置およ
    び各保管装置それぞれの保管手段の集合を、搬出する情
    報記録媒体の数が等しくなるように複数の領域に区分
    し、各領域を前記媒体搬送手段のそれぞれに対応付ける
    手段と、個々のライブラリ装置より搬出する情報記録媒
    体を搬入する保管手段と、個々の保管装置に保管されて
    いる利用予定のある情報記録媒体を搬入する保管手段
    を、決定した搬出先装置の、搬出する情報記録媒体が保
    管されている保管手段の属する領域に対応する媒体搬送
    手段に対応する領域に属する保管手段のうちから決定す
    る手段とを有し、 前記実行制御手段は、保管装置に保管されている利用予
    定のある情報記録媒体と、個々のライブラリ装置より搬
    出する情報記録媒体の、前記搬出先決定手段が決定した
    搬出先装置への搬送を行う搬送作業を、順次、搬出する
    情報記録媒体の保管されている保管手段の属する領域に
    対応する前記媒体搬送手段に実行させ、前記各装置内搬
    送手段に、前記媒体搬送手段より受け取った前記情報記
    録媒体の、前記搬出先決定手段が決定した保管手段への
    搬送を実行させることを特徴とするライブラリシステ
    ム。
  10. 【請求項10】請求項2、3または8記載のライブラリ
    システムであって、 前記ライブラリ装置と保管装置は、それぞれ、一定数の
    情報記録媒体を蓄えることのできる一時保管手段を備
    え、前記ライブラリ装置の装置内搬送装置と保管装置の
    装置内搬送装置は、前記一時保管手段を介して、前記媒
    体搬送装置との間で、情報記録媒体の受け渡しを行うこ
    とにより、前記媒体搬送装置の搬送動作と非同期に情報
    記録媒体の搬送を行うことを特徴とするライブラリシス
    テム。
  11. 【請求項11】請求項8記載のライブラリシステムであ
    って、 前記制御装置は、特定の情報記録媒体の記録もしくは再
    生を要求された場合に、前記特定の情報記録媒体を搬送
    するライブラリ装置の記録再生装置を決定する手段を有
    し、 前記実行制御手段は、前記特定の情報記録媒体の決定さ
    れたライブラリ装置の記録再生装置への搬送を行う搬送
    作業を、前記媒体搬送手段に、前記保管装置に保管され
    ている利用予定のある情報記録媒体と、個々のライブラ
    リ装置より搬出する情報記録媒体の搬送を行う搬送作業
    に優先して実行させる手段を有することを特徴とするラ
    イブラリシステム。
  12. 【請求項12】可搬式の情報記録媒体を記録再生する1
    以上の記録再生装置と複数の前記情報記録媒体を保管す
    る複数の保管手段とを有する1以上のライブラリ装置
    と、複数の前記情報記録媒体を保管する複数の保管手段
    を有する1以上の保管装置と、前記ライブラリ装置と前
    記保管装置との間で前記情報記録媒体を搬送する搬送作
    業を実行する1以上の媒体搬送手段とを有するライブラ
    リシステムにおいて、ライブラリ装置と保管装置間の前
    記情報記録媒体の搬送を制御する方法であって、 個々の保管装置に保管されている利用予定のある情報記
    録媒体の数と、その総数を求め、求めた保管装置に保管
    されている利用予定のある情報記録媒体の総数を分割し
    て、各ライブラリ装置に分割した数の情報記録媒体の保
    管装置よりの搬入を割り当て、 個々のライブラリ装置に配分した数の情報記録媒体を搬
    入するために、個々のライブラリ装置より搬出しなけれ
    ばならない情報記録媒体の数と、その総数を求め、個々
    のライブラリ装置より搬出する、個々のライブラリ装置
    より搬出しなければならない情報記録媒体の数分の情報
    記録媒体を決定し、求めたライブラリ装置より搬出しな
    ければならない情報記録媒体の総数を分割して、各保管
    装置に分割した数の情報記録媒体のライブラリ装置より
    の搬入を割り当て、 個々のライブラリ装置および保管装置について、搬出さ
    れる情報記録媒体の数と搬入される情報記録媒体の数を
    等しくする搬送作業を前記媒体搬送手段に実行させ、そ
    の後に、順次、前記媒体搬送手段に、前回割り当てた搬
    送作業の搬送先装置を搬出元とし、当該搬出元装置より
    搬出した情報記録媒体の搬入を割り当てられているライ
    ブラリ装置もしくは保管装置であって、未だ割り当てら
    れた数の情報記録媒体が搬入されていないものを搬出先
    装置とする搬送作業を順次実行させるシミュレ−ション
    を実行することにより、個々のライブラリ装置より個々
    の保管装置に搬送する情報記録媒体の数と、個々の保管
    装置より個々のライブラリ装置に搬送する情報記録媒体
    の数を定め、 定めた個々のライブラリ装置より個々の保管装置に搬送
    する情報記録媒体の数を満足するように、個々のライブ
    ラリ装置より搬出する情報記録媒体の搬出先装置を決定
    し、定めた個々の保管装置より個々のライブラリ装置に
    搬送する情報記録媒体の数を満足するように個々の保管
    装置に保管されている利用予定のある情報記録媒体の搬
    出先装置を決定することを特徴とするライブラリシステ
    ムにおける搬送制御方法。
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