JPH0744638Y2 - 生ビール注出装置におけるビール注出弁 - Google Patents

生ビール注出装置におけるビール注出弁

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JPH0744638Y2
JPH0744638Y2 JP1990406115U JP40611590U JPH0744638Y2 JP H0744638 Y2 JPH0744638 Y2 JP H0744638Y2 JP 1990406115 U JP1990406115 U JP 1990406115U JP 40611590 U JP40611590 U JP 40611590U JP H0744638 Y2 JPH0744638 Y2 JP H0744638Y2
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beer
valve
cylinder
slide
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伸幸 印丸
弘 沢口
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Kirin Brewery Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は生ビール注出装置におけ
るビール注出弁に係り、特に生ビール注出装置に設けら
れ、容器に生ビールを注出する際に使用する自動開閉可
能なビール注出弁であり、ビールの注出機能に加えて泡
出し機能を有したビール注出弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のビール注出弁においては、弁操作
は全て手動操作になっており、ビールの注出工程及び泡
出し工程のいずれをもタップのレバーを手動で操作する
ことにより行っている。そのため、ジョッキあるいは紙
コップ等の容器を片手で持ってタップのノズルの処で支
えておき、タップのレバーをもう一方の手で開閉しなけ
ればならないため、作業員は容器に生ビールを注出して
いる間は両手もふさがっており、生ビール注出装置を離
れることができず、また、この間に他の作業を併行して
行うことができないという問題点があった。このよう
な、問題点を解決するために本出願人は既にビール注出
弁を自動開閉可能な弁とするとともに、ビールの注出機
能に加えて泡出し機能を有し、ビール注出とともに必要
かつ充分な量の泡の生成ができるビール注出弁を提案し
ている。すなわち、図7〜図8に示されるようにすでに
本出願人が提案しているビール注出弁115は、ディス
ペンサに連通接続されたビール注出管14の管路に設け
られた自動開閉弁を構成する自動ボール弁116を備え
て構成されている。自動ボール弁116は、弁本体11
6aと、弁本体116a内に介装された貫通孔119a
を有したボール119と、ボール119に連結されたジ
ョイント120と、ボール119を90°回転させるた
めの開閉用シリンダ122と、弁本体116aを半開状
態にするための中間停止用シリンダ135とを備えてい
る。弁本体116a内にはボール119を挾むように左
右1対のボールシート121a,121aが介装され、
これによってボール119の外周面のシールを行なって
いる。
【0003】開閉用シリンダ122の外筒123内には
左右1対のピストン124,125が摺動自在に嵌装さ
れ、これらピストン124,125より内方にアーム1
24a,125aが一体に突設されている(図8参
照)。そして、外筒123に回転支承された回転軸12
6と前記アーム124a,125aとがリンク127,
128により連結されている。
【0004】一方、外筒123には、図8に示されるよ
うに作動流体をシリンダ内に供給するための作動流体供
給路123a,123bが設けられている。しかして、
作動流体供給路123aより作動流体が中央室122C
に流入すると、ピストン124,125は互いに離間す
るように矢印方向に移動する結果、リンク127,12
8がほぼ水平状態になるまで矢印方向に回転し、回転軸
126が回転して弁が開状態となる。このとき右室12
2R及び左室122L内の流体は作動流体供給路123
bより排出される。
【0005】一方、作動流体供給路123bより作動流
体が右室122R及び左室122L内に流入するとピス
トン124,125は互いに接近するように移動し、リ
ンク127,128及び回転軸126が前記と逆方向に
回転し、弁が閉状態となる。このとき、中央室122C
の作動流体は作動流体供給路123aより排出される。
【0006】中間停止用シリンダ135は、前記外筒1
23の一側端に別個の外筒136を連結し、外筒136
内に摺動自在に設けられたピストン137に、一体にロ
ッド138を突設したものである。そして、ロッド13
8の一側端138aは外筒123内に出没自在に突出す
るように構成され、これによりロッド138の一側端1
38aが突出した時にピストン124の摺動を規制する
ようになっている。また、ロッド138の他側端部には
螺子138bが螺刻され、この螺子138bに調整ナッ
ト145及びロックナット146が螺合されている。調
整ナット145及びロックナット146の締付け位置を
調整することにより、ロッド138の外筒123内への
突出程度を調整できるようになっている。これにより、
ピストン124,125の規制位置を調整し、弁開度を
調整する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の提案のものは、回転運動により弁の開閉を行ってい
るために、装置自体が複雑となり構造的にも大きくな
り、コンパクト性に欠ける。その結果、装置自体も高価
となり、設置スペースも大きくなる。また、ボール弁の
摺動部分での作動およびシールの安定性に欠け、時とし
て漏れ等が発生し耐久性が十分でない。すなわち、シー
ル面が球面シールとなるため、シール接触面積必要以上
に大きくなり、摺動面を堅くすれば作動がにぶくなり、
逆に柔らかくすれば耐久性がない、漏れが発生しやすい
等の問題がある。弁の開閉動作は泡立ち防止のため、迅
速な切り替えが要求されるが、従来のボール弁の回動運
動による切り替え方式では十分とは言えない。また、き
めの細かい絹泡を生成させる必要性から弁の半開調整を
行う必要性があるが、従来の方法では開度を回転運動で
行っているため位置決めがやりずらいという問題があ
る。
【0008】このような実情に鑑み、本考案は創案され
たものであり、その目的は上記の問題点を解決し、シン
プルな装置構造でコンパクト性に優れ、さらには弁開閉
の耐久性に優れ、さらには迅速な弁の開閉動作が行え、
しかも半開位置決めが容易であり、さらにはボール通し
洗浄も可能で洗浄性に優れるビール注出弁を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、生ビール収納容器内の生ビールを炭酸ガ
ス供給源から供給される炭酸ガスの圧力により注出する
生ビール注出装置におけるビール注出弁であって、ビー
ル通路の途中にこのビール通路の一部を形成するように
取り付けられたバルブ本体と、このバルブ本体に取り付
けられ、平坦部とこの平坦部の中央部に形成された貫通
穴を有するとともに平坦部によってビール通路を閉鎖す
る全閉位置と貫通穴によってビール通路を全開する全開
位置との間をスライド自在なプレート弁部と、このプレ
ート弁部に連結されたピストン部とを有するスライド体
と、このスライド体のピストン部を付勢することにより
スライド体を前記両位置の方向にスライドさせる第一駆
動部と、前記ピストン部のスライド範囲内に突出自在に
配置されこのスライド範囲内に突出することにより前記
ピストン部に係合してスライド体が前記全開位置の方向
にスライドするのを規制するストッパ体と、このストッ
パ体を突出および後退の両方向にスライドさせる第二駆
動部と、前記ピストン部を付勢することによりスライド
体を前記全閉位置の方向または全開位置の方向にスライ
ドさせるように第一駆動部を駆動し、スライド体が全開
位置の方向にスライドする際にストッパ体を突出させて
スライド体をその貫通穴がビール通路を半開にする位置
に係止するように第二駆動部を駆動する制御手段とを備
えていることを特徴としている。
【0010】
【作用】上記本考案によるビール注出弁は、制御手段が
第一駆動部を駆動してスライド体のピストン部を一方の
方向に付勢することによりスライド体をその平坦部によ
ってビール通路を閉鎖する全閉位置の方向にスライドさ
せ、またピストン部を他方の方向に付勢することにより
スライド体をその貫通穴によってビール通路を全開する
全開位置にスライドさせて、ビールの注出を行う。そし
て、スライド体が全開位置の方向にスライドする際に、
制御手段が第二駆動部を駆動しストッパ体を突出させ
て、スライド体をその貫通穴がビール通路を半開にする
位置に係止する。
【0011】
【実施例】以下、本考案に係る生ビール注出装置におけ
るビール注出弁の実施例を図1乃至図6を参照して説明
する。図1は生ビール注出装置の基本構成図を示し、同
図において符号1はディスペンサであり、ディスペンサ
1は冷却槽2内に冷却コイル3を有し、この冷却コイル
3にて熱交換が行われて冷却コイル3内のビールが冷却
されるようになっている。なお、ディスペンサ1には冷
却槽2内の冷却媒体(例えば水)を冷す冷凍機(図示せ
ず)が設置されている。冷却コイル3の出口側端部には
ビール注出管14が設けられ、このビール注出管14に
本考案のビール注出弁20が設けられている。
【0012】また、ディスペンサ1に隣接して生ビール
収納容器を構成する生ビール樽5が設置され、この生ビ
ール樽5の口部にはディスペンスヘッド6が着脱可能に
装着されている。ディスペンスヘッド6は樽内に垂下し
たサイホンパイプ7と樽内上部と連通された炭酸ガス供
給パイプ8とを有しており、このサイホンパイプ7はビ
ール供給パイプ9により冷却コイル3の入口側に連通接
続され、炭酸ガス供給パイプ8はこれに連設された炭酸
ガス供給パイプ10により手動減圧弁VN を介して炭酸
ガスボンベ13に連通接続されている。
【0013】次に、図1乃至図6を参照して本考案のビ
ール注出弁20を詳細に説明する。ビール注出弁20
は、図2および図3に示されるようにビール通路31を
形成すると共に、後述するスライド体40の一部を収納
するためのプレート受部33を有するバルブ本体30
と、前記プレート受部33に収納され、前記ビール通路
31を横切ってスライド移動し、ビール通路の開閉を行
うスライド体40と、前記スライド体40と離接し、ビ
ール注出口の半開位置の位置決め機能をするストッパ体
50と、主として前記スライド体40の作動流体路の切
り替えを行う電磁弁60と、主として前記ストッパ体の
作動流体路の切り替えを行う電磁弁70と、これら電磁
弁60,70のON,OFF制御をし、ビール注出口を
全開位置と半開位置と全閉位置の3位置をとるための制
御装置80(図1)とを有している。
【0014】バルブ本体30は本考案の場合、図2に示
されるように外径略直方体形状をなし、その内部にはビ
ール通路31が貫通して形成され、このビール通路31
を横切るように凹状のプレート受部33が形成される。
そして、ビール通路31の略中央部には、それぞれバル
ブシート35,35、Oリング37,37が挿入され、
さらにバルブシート押え39,39が螺着される。な
お、バルブシート35は金属材料から形成されている。
【0015】前記凹状のプレート受部33にはスライド
弁機構を有するスライド体40が摺動可能に挿嵌され
る。スライド体40は、本考案の場合、図2に示される
ようにプレート弁部42とピストン部46を備えてい
る。プレート弁部42は、板状形状をなし、このものは
前記凹状のプレート受部33の中で、バルブシート35
と摺動可能に挿嵌されるようになっている。そして、プ
レート弁部42の略中央には、貫通口43が穿設されて
おり、また端部には、切り欠かれた係止部44が設けら
れている(図2)。一方、ピストン部46は、ロッド4
7と、このロッド47の一方端に設けられたフランジ部
48と、ロッド47の他方端に設けられた凸リング部4
9とを備えている。この凸リング部49は前記プレート
弁部42の係止部44内に挿入・係合される(図2)。
前記フランジ部48の外周面にはリング溝48aが形成
されており、このリング溝48aにはOリング45が嵌
着される(図2)。そして、このようなフランジ部48
は図3乃至図6に示されるようにシリンダ90の第一シ
リンダ部92内に気密に挿着され、第一シリンダ部92
内のエア圧操作でスライド体40を適宜スライド移動さ
せ、後述するようにビール通路の弁の切り替えを行うよ
うになっている。
【0016】すなわち、スライド体40を駆動させるた
めに本実施例では高圧の炭酸ガスを注入ないし排出する
ためのポートB1およびA1がそれぞれ第一シリンダ部
92および第二シリンダ部97に連通して設けられてい
る。これらのポートA1およびB1には、図3に示され
るように作動流体供給路61a,61bの一端が接続さ
れる。この一方で、作動流体供給路61a,61bの他
端は押しボタン付き電磁弁60のポートAおよびBに接
続される。この電磁弁60にはさらにポートCが設けら
れており、このポートCには作動流体供給路10aが接
続され、さらに作動流体供給路10を介して炭酸ガスボ
ンベ13に接続される(図1)。
【0017】前記第一シリンダ部92は第二シリンダ部
97と連通しており(両者でシリンダ90を形成)、こ
の第二シリンダ部97の内径は前記第一シリンダ部92
のそれよりも大きく、この第二シリンダ部97の中には
前記スライド体40、特に、フランジ部48の後部と当
接し、弁半開位置の位置決め機能をするストッパ体50
がスライド移動可能に挿入されている。このストッパ体
50は、前記スライド体40と当接することのあるロッ
ド51と、ピストン部55を備えている。ピストン部5
5はシリンダ90の第二シリンダ部97内に気密に挿着
され、第二シリンダ部97内のエア圧操作で、後述する
ように第二シリンダ部97内をスライド移動するように
なっている。また、ピストン部55の後部には開度調節
ロッド57が突出して設けられ、この開度調整ロッド5
7の突出先端には調整ナット58およびロックナット5
9が螺合されている。そして、調整ナット58およびロ
ックナット59の締め付け位置を調整することにより、
ロッド57のピストン部46側への突出程度を調整でき
るようになっている。これにより、ピストン部46の停
止位置は適宜、調整でき、弁開度が調整される。
【0018】前記第二シリンダ部97にはポートC1が
設けられており、第二シリンダ部97はこのポートC1
に接続される作動流体供給路71a(図3)を介して3
ポート電磁弁70(ポートA2の部分)に接続される。
さらに、3ポート電磁弁70にはポートB2およびC2
が備えられており、ポートB2には作動流体供給路10
bが接続され、さらにこの供給路10bは、作動流体供
給路10を介して炭酸ガスボンベ13に接続される(図
1)。
【0019】前記押しボタン付き電磁弁60および3ポ
ート電磁弁70は、それぞれ制御装置80に接続され、
この制御装置80からの信号に基づいて、スライド体4
0およびストッパ体50の動作制御が行われる。次に、
前述のように構成されたビール注出装置及びビール注出
弁の動作を図1乃至図6を参照して説明する。なお、図
4〜図6に示されるポートA1およびB2は紙面の奥方
向の異なる位置にそれぞれ設定されており、ポートA1
は第二シリンダ部97に連通するようになっている。
【0020】生ビールを注出しない時には、図4に示さ
れるようにスライド体40の貫通口43は、ビール通路
31と全く一致せず、弁は閉状態にある。即ち、スライ
ド体40の作動流体である炭酸ガスは炭酸ガスボンベ1
3から炭酸ガス供給パイプ10、作動流体供給路10a
を介して押しボタン付き電磁弁60のポートCに供給さ
れる。そして、炭酸ガスは電磁弁60のポートCからポ
ートAを通り、さらに作動流体供給路61aを介して、
第一シリンダ部92のポートA1を通り、第一シリンダ
部92の左室92L(図3)に流入する一方、第一シリ
ンダ部の右室92R(図3)内のガスはポートB1、作
動流体供給路61b、電磁弁60のポートBおよびCを
介して大気に排出される。このとき、第2シリンダ部9
7の左室97L内のガスはポートC1、作動流体供給路
71a、ポートA2およびC2を介して大気に排出さ
れ、ストッパ体50は後退した状態になっている。
【0021】生ビール樽5から生ビールを注出する際に
は、スライド体40を後方に移動させて、貫通口43
と、ビール通路31とを完全に一致させ、弁を開の状態
にする。即ち、制御装置80から電磁弁60のソレノイ
ドに通電すると、電磁弁60の流路切換えが行われ、炭
酸ガスはポートCからポートBを通り、さらに作動流体
供給路61bを介して第一シリンダ部92のポートB1
を通り、第一シリンダ部92の右室92Rに流入する一
方、第一シリンダ部92の左室92L内のガスはポート
A1、作動流体供給路61a、電磁弁60のポートAお
よびDを介して大気に排出される。かくして、炭酸ガス
ボンベ13内の炭酸ガスは炭酸ガス供給パイプ10を介
してディスペンスヘッド6の炭酸ガス供給パイプ8を経
て生ビール樽5内に供給され、この供給された炭酸ガス
の圧力によって樽5内の生ビールはディスペンサ1の冷
却コイル3に供給され、ここで冷却されてビール注出管
14及びビール注出弁を通って容器34内にビール液と
して注出される。このとき、ビール注出管14の先端は
容器34内に位置している。容器34内に所定量(容器
容量の7割程度)のビール液が注出された段階で、押し
ボタン付き電磁弁60の流路切換えを行い注出弁を閉
じ、ビール液の注出を終える(図4)。
【0022】次ぎに、ビール注出弁半開による、いわゆ
る泡出し動作を説明する。3ポート電磁弁70及び前記
押しボタン付電磁弁60がそれぞれONされ、ポートB
2とポートA2とが連通し、炭酸ガス供給パイプ10,
10bから炭酸ガスが第二シリンダ97の左室97Lに
供給されるとともに、右室97R内の作動用炭酸ガス
は、ポートA1、作動流体供給路61aを介して、押し
ボタン付き電磁弁60のポートAからポートDを通って
排出され、半開状態にするための中間停止用のストッパ
体50は、開度調整ロッド57で予め設定された範囲で
スライド体40側に移動する。また、作動用炭酸ガスは
電磁弁60のポートCおよびポートB、さらには作動流
体供給路61bを通って第一シリンダ92の右室92R
に流入する一方、左室92L内の作動用炭酸ガスはポー
トAからポートDを通って排出され、スライド体40は
図の左側に移動し、注出弁は弁を開き始め、図6の状態
に至る。この時、第二シリンダ部97の内径は第一シリ
ンダ部92の内径よりも大きいため、ストッパ体50が
受ける全圧は、スライド体40が受けるそれより大き
い。そして、ビール注出管14から供給されたビール液
は半開状態の注出弁を通過する際、急激な流路の変化に
より流速が変り、きめの細かい絹泡が生成され、容器3
4内に注出される。所定時間泡出しを行った後、電磁弁
60および70がそれぞれOFFになり注出弁は全閉と
なり(図4の状態)ビール泡の注出が終了する。
【0023】なお、本実施例では、スライド体40およ
びストッパ体50の作動流体として炭酸ガスを使用する
場合について説明したが、勿論、エアを使用しても良
い。また、実施例では、ディスペンサは瞬冷式のディス
ペンサを例として説明したが、本考案は樽冷式またはコ
ールドプレート式のディスペンサにも勿論適用可能であ
る。
【0024】
【考案の効果】本考案は、上記構成を有することによ
り、ビール注出弁が全開位置と半開位置と全閉位置の3
位置に位置され、半開位置に位置されることによってき
めの細かい泡を生成することができる。そして、ボール
弁を使用しないことにより、ビール通路を開閉する弁の
シール面の面積を小さくすることができるので、これに
よってビール注出弁からのビールの漏れを防止すること
ができるとともにビール注出弁の耐久性を向上させるこ
とができ、さらに、ビール注出弁をシンプルでコンパク
トな構造にすることができる。そして、ビール注出弁に
よるビール通路の開閉が弁の回転運動によらないので、
迅速な弁の開閉動作を行うことができ、しかも半開位置
への位置決めが容易で正確に行うことが出来るととも
に、ボール通し洗浄も可能になって洗浄性に優れるとい
う効果を奏することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る生ビール注出装置におけるビール
注出弁を含む生ビール注出装置の基本構成図である。
【図2】ビール注出弁の、特にスライド体とバルブ本体
との組み立て前の分解斜視図である。
【図3】図1におけるビール注出弁付近の拡大図であ
る。
【図4】ビール注出弁の全閉時の状態を示す部分断面図
である。
【図5】ビール注出弁の全開時の状態を示す部分断面図
である。
【図6】ビール注出弁の半開時の状態を示す部分断面図
である
【図7】従来のビール注出弁の弁部の縦断面図である。
【図8】図7のビール注出弁の弁部の横断面図である。
【符号の説明】
1 ディスペンサ 5 生ビール樽 10 炭酸ガス供給パイプ 13 炭酸ガスボンベ 14 ビール注出管 30 バルブ本体 31 ビール通路 40 スライド体 42 プレート弁部 43 貫通口 46 ピストン部 50 ストッパ体 51 ロッド 55 ピストン部 80 制御手段 92 第一シリンダ 97 第二シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−228292(JP,A) 特開 昭50−109516(JP,A) 実開 平2−8799(JP,U)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ビール収納容器内の生ビールを炭酸ガ
    ス供給源から供給される炭酸ガスの圧力により注出する
    生ビール注出装置におけるビール注出弁であって ビール通路の途中にこの ビール通路の一部を形成する
    うに取り付けられたバルブ本体と、このバルブ本体に取り付けられ、平坦部とこの平坦部の
    中央部に形成された貫通穴を有するとともに平坦部によ
    ってビール通路を閉鎖する全閉位置と貫通穴によってビ
    ール通路を全開する全開位置との間をスライド自在なプ
    レート弁部と、このプレート弁部に連結されたピストン
    部とを有するスライド体と、 このスライド体のピストン部を付勢することによりスラ
    イド体を前記両位置の方向にスライドさせる第一駆動部
    と、 前記ピストン部のスライド範囲内に突出自在に配置され
    このスライド範囲内に突出することにより前記ピストン
    部に係合してスライド体が前記全開位置の方向にスライ
    ドするのを規制する ストッパ体と、このストッパ体を突出および後退の両方向にスライドさ
    せる第二駆動部と、 前記ピストン部を付勢することによりスライド体を前記
    全閉位置の方向または全開位置の方向にスライドさせる
    ように第一駆動部を駆動し、スライド体が全開位置の方
    向にスライドする際にストッパ体を突出させてスライド
    体をその貫通穴がビール通路を半開にする位置に係止す
    るように第二駆動部を駆動する 制御手段と を備えている ことを特徴とする生ビール注出装置におけ
    るビール注出弁。
  2. 【請求項2】 前記スライド体のピストン部は第一シリ
    ンダ内に気密に挿着され、前記ストッパ体のピストン部
    は第二シリンダ内に気密に挿着され、第一シリンダと第
    二シリンダは一体連通されており、かつ、第二シリンダ
    の内径が第一シリンダの内径より大きく設定されてい
    求項1記載の生ビール注出装置におけるビール注出
    弁。
  3. 【請求項3】 前記バルブ本体とスライド弁部は金属性
    のバルブシートを介して摺動可能に設けられている請
    項1記載の生ビール注出装置におけるビール注出弁。
JP1990406115U 1990-12-29 1990-12-29 生ビール注出装置におけるビール注出弁 Expired - Lifetime JPH0744638Y2 (ja)

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