JPH0744552A - 文字入力装置及び文字入力方法 - Google Patents

文字入力装置及び文字入力方法

Info

Publication number
JPH0744552A
JPH0744552A JP5184659A JP18465993A JPH0744552A JP H0744552 A JPH0744552 A JP H0744552A JP 5184659 A JP5184659 A JP 5184659A JP 18465993 A JP18465993 A JP 18465993A JP H0744552 A JPH0744552 A JP H0744552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
character
input
cycle
word
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5184659A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Tomita
ひろみ 冨田
Hiroyuki Kumai
裕之 隈井
Akira Nakajima
晃 中島
Yasumasa Matsuda
泰昌 松田
Hirobumi Kashiwa
博文 柏
Yukinori Itabe
征典 板部
Kazufumi Takagishi
一史 高岸
Masanori Kawase
正紀 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5184659A priority Critical patent/JPH0744552A/ja
Publication of JPH0744552A publication Critical patent/JPH0744552A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Document Processing Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】入力された複数の字種が混在した信号列を検知
し、最適な文字列に変換する文字入力装置を提供する。 【構成】入力装置102から入力されたキーコード列は
103の入力キーコードバッファに記憶される。字種変
更検知部105により、字種の変更を検知すると、10
6の単語検出処理部において単語辞書を用いて入力キー
コード列から単語とその字種を判定する。110の文字
コード変換部において、109の辞書キーコードレジス
タと108サイクル記憶部の内容により、入力キーコー
ド列をそれぞれ正しい文字コードに変換し、表示を行
う。 【効果】ユーザが文字モードの指定を行う必要がなく、
文字入力効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字を入力するための
文字入力装置において、字種(文字モード)の変更を必
要とする文字入力装置及び文字入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在知られている文字入力装置におい
て、ユーザが目的の字種の文字列を入力するためには、
文字入力装置の文字モードキーにより任意に字種を指定
し、入力した信号および信号列を指定した文字モードの
文字コードに変換し、画面に表示することで多くの文字
が入力出来るようになっている。すなわち、従来の文字
入力装置は、1つのキーに対して、ひらがな、カタカ
ナ、英文字などの複数の字種を割り当てており、それら
の字種の切り換えは、文字モードキーにより字種を指定
して切り換えている。
【0003】一般的な文書では、単一の字種のみでなく
複数の字種が混在していることが多い。これらの文書入
力のためには、字種にあわせた文字モードの切り換えが
不可欠となる。その際、ユーザが文字モードの切り換え
を忘れてキーを入力すると、対応する信号及び信号列
は、既定のユーザが意図しない文字モードの文字コード
に変換され、意味不明な文字の羅列が表示されてしま
う。上記従来技術では、ユーザは、意図する文字列に訂
正をするためには、文字モードを切り替えてもう一度入
力し直すといった操作が必要である。
【0004】このような、キーの打鍵は正しいが設定さ
れている文字モードが誤っていたために入力し直す、と
いった煩わしい手間をなるべく省くための問題解決法が
いくつか知られている。これらの例としては、特開平2
−30223号公報に述べられているように入力したキ
ーを英文字列とかな文字列の2系統に変換し、変換した
単語を辞書と一致するかしないかを判断し、単語の有無
をそれぞれ調べて有意な文字モードを選択するといった
方法が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、対象
としている文字をすべて同一の字種として扱っているた
め、入力した信号及び信号列のすべてが判定した同一の
字種に変換されてしまう。
【0006】しかしながら、文字の入力においては、字
種の混在した文字列を入力する時、文字モードの切替を
忘れてそのまま文字を入力してしまう場合も多い。
【0007】例えば、「2mmのながさに」という文字
列を入力する場合を例にする。画面表示の様子を図16
(a)に示すように、英数モードに設定されて「2m
m」の入力を受付けたとする。続けて英数モードのまま
「のながさに」とかな−ひらがなモードのつもりで入力
されると、英数モードであるので、表示装置には「ku
t@xi」と表示する。図16(a)において、システ
ム領域1603に現在設定されている文字モード160
4を表示する。編集領域1601には、上述のように入
力した結果1606のようなユーザの意図とは反した文
字列が並ぶ。つまり、英数モードで「2mmkut@x
i」と入力されたことになる。この文字列をユーザの意
図通りの文字列に修正しようとした場合、従来は、ユー
ザが字種の切り替わり位置を明示的に指示しないかぎ
り、どこまでが英数モードで、どこからがかな−ひらが
なモードになるのか判別出来ない。
【0008】このように、複数の字種として信号列を入
力しても単一の字種に変換してしまうといった問題があ
り、ユーザの意図する文字列が得られない。これは、対
象としている文字はどこからどこまでかを考慮していな
いため、複数の字種が混在していても対象としている文
字をすべて同一の字種として扱っている。また、同一の
字種へ変換後は、字種の切り替わっている位置も見つけ
づらいため、ユーザが意図する文字列へと修正すること
はたいへんな手間となっている。
【0009】このような問題点に鑑み、本発明の目的は
ユーザの入力した複数字種が混在した信号列からある字
種の文字列を検出し、最適な文字列に変換する文字入力
方法および文字入力装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、1の入力に対してあらかじめ複数の種
類の信号を割り当てて、該種類の指定及び/または複数
の入力を受付ける入力手段と、前記入力手段で受付けた
入力を指定された種類の信号に対応する文字に変換する
変換手段と、変換された文字を表示する表示手段とを有
する文字入力装置において、文字の種類を変更する信号
を検知する字種変更検知手段と、前記信号および信号列
において単語を構成する信号および信号列を記憶する単
語辞書と、入力手段における入力に対して前記単語辞書
の信号および信号列と一致するか否かを判定し、最長に
一致しかつ最適な文字および文字列を検出する単語検出
処理手段と、文字の種類を変更する変更順序を記憶する
サイクル記憶手段とを有する。
【0011】前記変換手段は、前記単語検出処理手段で
検出した信号および信号列を前記単語辞書の種類の文字
として変換し、残りの信号および信号列をサイクル記憶
手段によって指定した種類の文字として変換することが
できる。
【0012】また、前記サイクル記憶手段は、単一の文
字の種類からなるサイクルと複数の文字の種類からなる
サイクルを合わせて1つのサイクルとしてもよい。その
場合、まず、サイクルに従って単一の文字の種類からな
る文字列に変換し一通り表示し終えた後に、複数文字の
種類からなる文字列をサイクルに従って変換し表示して
もよい。また、単一の文字の種類からなる文字列に変換
し表示し、次に該単一の文字の種類に関連のある複数の
文字の種類からなる文字列に変換し表示するというパタ
ーンを文字の種類ごとに繰り返すサイクルとしてもよ
い。さらに、前記単語検出処理手段により検出した単語
の前後の文字列に対して、同じ文字の種類の文字列に変
換し表示してもよいし、前後の文字列を各々異なった文
字の種類の文字列に変換し表示してもよい。
【0013】さらに、前記サイクル記憶手段は、入力を
受付けた文字の種類別に異なったサイクルを持ち、その
場合、そのサイクルに従って文字列を変換し表示をして
もよい。
【0014】前記サイクル記憶手段は、文字の入力方法
別にサイクルが異なることもできる。この場合、前記サ
イクル記憶手段は、複数の入力方式が混在したサイクル
を合わせて持ち、入力方式が確定したと同時に、入力方
式を別のサイクルに切り変え、そのサイクルに従って文
字を変換し表示してもよい。
【0015】前記単語検出処理手段により単語が検出さ
れなかった場合は、前記サイクル記憶手段において検出
されなかった文字の種類とそれ以外の種類からなる文字
のサイクルを実行せず、また、表示を行わなくてもよ
い。
【0016】また、1の入力に対してあらかじめ複数の
種類の信号を割り当てて、該種類の指定及び/または複
数の入力を受付ける入力手段と、前記入力手段で受付け
た入力を指定された種類の信号に対応する文字に変換す
る変換手段と、変換された文字を表示する表示手段とを
有する文字入力装置において、文字及び文字列をかな漢
字混じりの文字及び文字列に変換する信号を検知するか
な漢字変換検知手段と、前記信号および信号列において
単語を構成する信号および信号列を記憶する単語辞書
と、入力手段における入力に対して前記単語辞書の信号
および信号列と一致するか否かを判定し、最長に一致し
かつ最適な文字および文字列を検出する単語検出処理手
段と、文字及び文字列をかな漢字混じりの文字及び文字
列に変換するかな漢字変換手段とを有する。
【0017】前記変換手段は、前記単語検出処理手段で
検出した信号および信号列を前記単語辞書の種類の文字
として変換し、残りの信号および信号列をかな文字に変
換することができる。
【0018】さらに、前記単語検出手段で単語が検出さ
れなかった場合は、前記信号および信号列を全てかな文
字とみなし、かな漢字変換し表示をしてもよい。
【0019】
【作用】入力手段は、1の入力に対してあらかじめ複数
の種類の信号を割り当てて、該種類の指定及び/または
複数の入力を受付ける。変換手段は、前記入力手段で受
付けた入力を指定された種類の信号に対応する文字に変
換する。表示手段は、変換された文字を表示する。字種
変更検知手段は、文字の種類を変更する信号を検知す
る。単語辞書は、前記信号および信号列において単語を
構成する信号および信号列を予め記憶している。単語検
出処理手段は、入力手段における入力に対して前記単語
辞書の信号および信号列と一致するか否かを判定し、最
長に一致しかつ最適な文字および文字列を検出する。サ
イクル記憶手段は、文字の種類を変更する変更順序を予
め記憶している。
【0020】前記変換手段は、前記単語検出処理手段で
検出した信号および信号列を前記単語辞書の種類の文字
として変換し、残りの信号および信号列をサイクル記憶
手段によって指定した種類の文字として変換する。これ
により、複数種類の文字列をサイクリックに表示させる
ことができる。
【0021】前記サイクル記憶手段は、単一の文字の種
類からなるサイクルと複数の文字の種類からなるサイク
ルを合わせて1つのサイクルとしてもよい。これによ
り、単一の種類の文字列や複数の種類から成る文字列を
同じサイクルで得ることができる。その場合、まず、サ
イクルに従って単一の文字の種類からなる文字列に変換
し一通り表示し終えた後に、複数文字の種類からなる文
字列をサイクルに従って変換し表示してもよい。また、
単一の文字の種類からなる文字列に変換して表示し、次
に該単一の文字の種類に関連のある複数の文字の種類か
らなる文字列に変換し表示するというパターンを文字の
種類ごとに繰り返すサイクルとしてもよい。以上のよう
なサイクルとすることで、サイクルに規則性を持たせる
ことができる。さらに、前記単語検出処理手段により検
出した単語の前後の文字列に対して、同じ文字の種類の
文字列に変換して表示してもよいし、前後の文字列を各
々異なった文字の種類の文字列に変換して表示してもよ
い。これより、字種変更の指示だけで複数種類の文字列
を表示することができる。
【0022】また、前記サイクル記憶手段は、入力を受
付けた文字の種類別に異なったサイクルを持ってもよ
く、その場合、そのサイクルに従って文字列を変換し表
示をしてもよい。これにより、複数の種類から成る文字
列を、より効率よく得ることができる。
【0023】さらに、前記サイクル記憶手段は、文字の
入力方法別にサイクルが異なってもよい。これは、意図
しない余計な入力方法のサイクルがないため、より端的
なサイクルとすることができる。この場合、前記サイク
ル記憶手段は、複数の入力方式が混在したサイクルを合
わせて持ち、入力方式が確定したと同時に、入力方式別
のサイクルに切り変え、そのサイクルに従って文字を変
換して表示してもよい。
【0024】前記単語検出処理手段により単語が検出さ
れなかった場合は、前記サイクル記憶手段において検出
されなかった文字の種類とそれ以外の種類からなる文字
のサイクルを実行せず、また、表示を行わなくてもよ
い。これにより、単語が検出されなかった種類の文字の
サイクルを縮小することができる。
【0025】入力手段は、1の入力に対してあらかじめ
複数の種類の信号を割り当てて、該種類の指定及び/ま
たは複数の入力を受付ける。変換手段は、前記入力手段
で受付けた入力を指定された種類の信号に対応する文字
に変換する。表示手段は、変換された文字を表示する。
かな漢字変換検知手段は、文字及び文字列をかな漢字混
じりの文字及び文字列に変換する信号を検知する。単語
辞書は、前記信号および信号列において単語を構成する
信号および信号列を予め記憶している。単語検出処理手
段は、入力手段における入力に対して前記単語辞書の信
号および信号列と一致するか否かを判定し、最長に一致
しかつ最適な文字および文字列を検出する。かな漢字変
換手段は、既知の方法を用いて、文字及び文字列をかな
漢字混じりの文字及び文字列に変換する。
【0026】前記変換手段は、前記単語検出処理手段で
検出した信号および信号列を前記単語辞書の種類の文字
として変換し、残りの信号および信号列をかな文字に変
換することができる。これにより、単一の種類の文字列
から直接かな漢字混じりの複数種類の文字列を得ること
ができる。
【0027】また、前記単語検出手段で単語が検出され
なかった場合は、前記信号および信号列を全てかな文字
とみなし、かな漢字変換し表示してもよい。これによ
り、入力した全ての文字をかな漢字混じりの文字列に変
換する場合に対応できる。
【0028】
【実施例】
<実施例1>以下図面を用いて、本発明の一実施例につ
いて説明する。
【0029】図1に本発明の一実施例のブロック構成図
を示す。図1において、101は、制御部であり、全体
の動きを制御する。102は、キーボードなどの入力手
段であり、入力されたキーに対応して信号を発生する入
力装置である。それぞれのキーには、文字を表す信号や
文書編集などを行う機能を指示する信号をあらかじめ割
り当てている。特に文字を表す信号をキーコードと呼ぶ
ことする。後述するようにキーコードの中には複数の異
なる文字に同一のキーコードが割り当てられているもの
がある。103は、記憶手段の入力キーコードバッファ
であり、入力装置によって入力されたキーコードを記憶
する。104は、設定文字モード記憶レジスタであり、
入力装置102によって設定された文字モードや字種の
変更に伴う文字モードの変更を記憶する。105は、字
種変更検知部であり、字種の変更を促す信号を検知す
る。106は、単語検出処理部であり、字種別単語辞書
107を用いて、入力キーコードについて単語を検出
し、字種の切り替わりを判定する。字種別単語辞書10
7は、字種別の単語がキーコードでROM(Read OnlyM
emory)やRAM(Random Access Memory)、FD(Fle
xible Desk)などの記憶手段に記憶されている。詳細に
ついては後述する。108は、サイクル記憶部であり、
どの字種に変更するか、文字モードのサイクル(順序)
を記憶する。109は、辞書キーコード記憶レジスタで
あり、106の単語検出処理部で検出した単語の字種と
その単語のキーコード数を記憶する。110は、文字コ
ード変換部であり、サイクル記憶部108や辞書キーコ
ード記憶レジスタ109の内容を参照して入力されたキ
ーコードを文字コードに変換する。111は、文字バッ
ファであり、変換された文字コード列を記憶する。11
2は、表示制御部であり、文字バッファの内容を表示装
置113に表示するために表示制御を行う。113は、
表示装置であり、ユーザが入力した結果や、文書編集の
メッセージなどを表示する。
【0030】次に、文字キーと文字モードの関係につい
て説明する。
【0031】図2は、入力文字を信号として発生させる
入力装置の一種であるキーボードを表したものである。
図2に示すキーボードでは、キーコードは字種に関係な
くキーボード上の各文字キーについて付けた値であり、
本実施例では図3のように設定する。図3(a)はシフ
トキーなしの場合の各キーに割り当てたキーコードを示
し、図3(b)はシフトキー押下時のキーコードであ
る。図2において、例えば、1つの文字キー207に刻
印されている文字は「3」「#」「あ」「ぁ」の4種類
あり、それぞれ、英数、英記号、かな、かな記号とよば
れており、機能キーである文字モード指定キー202、
203および204は、キー入力をどの種類の文字に対
応させるかの文字モードを指定するために使用する。本
実施例の文字入力装置では、ひらがなモード指定キー
(以下<ひらがな>と表す)203、カタカナモード指
定キー(以下<カタカナ>と表す)204、英数モード
指定キー(以下<英数>と表す)202は、それぞれが
排他的に働き、一度押下されると次に上述の何れかのモ
ード指定キーが入力されるまで、指定モードにしたがっ
た文字コードを発生する。シフトキー205及び206
は、同時押下形のキーで、文字キーと同時に押下するこ
とによって、指定モードが英数の状態では英記号の、指
定モードがひらがなまたはカタカナのときはかな記号の
文字コードを発生するようになっている。例えば<ひら
がな>が押下された後は、文字キー207の入力によ
り、「あ」の文字コードを表示し、シフトキーと同時に
文字キー207を押下することで、かな記号「ぁ」の文
字コードを表示する。この状態が、次に<カタカナ>ま
たは<英数>が押下されるまで継続する。
【0032】
【表1】
【0033】次にローマ字モード指定キー(以下<ロー
マ字>と表す)201について説明する。<ローマ字>
は、ひらがなまたはカタカナの入力方式を指定するキー
で、一度押下する毎に、ローマ字入力方式とかな入力方
式を交互に切り替える。ローマ字変換方式は既知の方法
を用いており、キー配列を英数とみなして入力したロー
マ字綴りをかなに変換するものである。例えばキーが
「kyo」と入力されたときに、装置が内部的にかなの
「きょ」に変換する。一方、かな入力方式は、キー配列
をかな配列のままひらがなまたはカタカナを入力するも
のである。このローマ字綴りからかなへの変換は、文字
コード変換部110によって行われる。以降、ローマ字
入力方式のひらがな文字モードをローマ字−ひらがなモ
ード、ローマ字入力方式のカタカナ文字モードをローマ
字−カタカナモード、かな入力方式のひらがな文字モー
ドをかな−ひらがなモード、かな入力方式のカタカナ文
字モードをかな−カタカナモードと表す。
【0034】表1に各文字モードで文字キー207を押
下したときに表示される文字コードについて示す。表1
に示すように、ローマ字入力方式のひらがな文字モード
の時に文字キー207を押下した場合は、文字コードは
3となる。
【0035】字種変更キー208は入力した文字列を別
の文字モードの文字列に変更するときに用いる。押下す
る度に、表示の文字列を、サイクル記憶部108の字種
変更サイクルに従った文字モードの文字列に変換し、表
示する。
【0036】変換キー209は、入力した文字列をかな
漢字変換するときに用いる。押下すると、入力文字列を
かな漢字変換した結果を表示する。
【0037】尚、図2のキーブロックの鍵盤配列は、J
ISX6002を用いているが、鍵盤配列が異なるもの
に関しても本発明を実施することに別に問題はない。
【0038】次に字種別単語辞書107について説明す
る。
【0039】字種別単語辞書は、図5に示すように、見
出しとなるキーコード数(501)及びキーコード(5
02)と、対応する属性番号(503)、補助属性(5
04)、スペース(505)により構成されたレコード
の集まりである。キーコード数501は、一単語をキー
コードで表した時のキーコードの数を示す。また、キー
コード502は、単語の文字コードに対応するキーコー
ド列である。属性番号503は、その単語が持っている
性質、例えば、単位ならば数字とともに入力される場合
が多いなど、性質別に分類した番号である。補助属性5
04は、属性の分類を補うものである。スペース505
は、端に1つのデータの終わりを示すものである。図1
4に以上の辞書レコードの一例を示す。1401はかな
−ひらがな、1402は単位、1403は英数+ローマ
字−カタカナの単語についての、それぞれ、単語辞書レ
コードの例を示している。
【0040】ここで属性と補助属性について表2を用い
て説明する。
【0041】
【表2】
【0042】表2には、単語における属性の種類の例を
示す。属性1は「M7.5」(マグニチュード)の
「M」など後側に数字がくる単語に用いる属性である。
属性2は「2mm」の「mm」など前側に数字がくる単
位等の単語に用いる。数字を特別扱いにする理由は、数
字と単語の組合せというのは無限大であり、単語辞書に
数字も含んだ形で単語を登録するよりも単語の属性とし
て持つことの方が効率的であるからである。従って、入
力されたキーコードに数字を表すキーコードが含まれて
いる場合には、数字部分を除いて単語辞書を検索する。
その上で一致したレコードに属性1または属性2が含ま
れている場合には、前後のキーコードとの整合性をチェ
ックする。
【0043】表2において、属性3、属性4、属性5、
属性6、属性7、属性8、属性9、属性10、属性1
1、属性12、属性13、属性14は単語自体が複数の
字種を持つときの属性である。例えば属性4は「Tシャ
ツ」など英数モード+かな−カタカナモードよりなる単
語に用いる。また、属性3、属性4、属性5、属性6を
持つ単語は英数の辞書に含まれていることを示す。ま
た、属性7、属性8を持つ単語はかな−ひらがなの辞書
に、属性9、属性10を持つ単語はかな−カタカナの辞
書に、属性11、属性12を持つ単語はローマ字−ひら
がなモードの辞書に、属性13、属性14を持つ単語は
ローマ字−カタカナモードの辞書にそれぞれ含まれてい
る。更に属性3〜属性14については、単語のどこまで
が辞書のモードなのか記憶するために、補助属性を用い
る。補助属性は辞書のモードであるキーコードの個数を
入れる。
【0044】以上の字種別単語辞書107においては、
一単語で排他的でない複数の属性を持つことも可能であ
る。この場合、補助属性を2個以上有するようにしても
よい。このように、字種別単語辞書107には、字種別
に各単語のキーコードと属性及び補助属性とを予め辞書
に登録しておく。
【0045】次に単語検出処理部106の働きについて
説明する。単語検出処理部106では入力されたキーコ
ードを以前に設定された文字モードに従った字種別単語
辞書107と比較し、その字種の単語を検出する。その
際、単語辞書のレコードに属性がある場合には、前後の
キーコードとの整合性をチェックして判定する。例えば
英字の「mm」、「kg」、「km」などは前側に数字
を必要とする単位を表す単語なので、単語辞書中には、
先に述べた属性2が付加されている。このような単語が
入力されたキーコードと一致した場合、前側に英数モー
ドで入力した数字のキーコードが無ければ単語の使い方
が適当でない、つまり整合性がとれないと判断する。ま
た「M(マグニチュード)」や「R(ルートNo.)」
などは後に数字を続けるのが一般的な使い方であり、こ
れらの単語が、入力キーコードと一致した場合には、後
側に英数モードで入力した数字のキーコードが無ければ
整合性がとれない。単語検出処理部106では、字種別
単語辞書107と入力されたキーコードのマッチング処
理を行い、更に、一致した単語の属性に従って前後のキ
ーコードの整合性を判定し、整合性がとれない場合に
は、その一致した単語を無効にする処理を行なう。
【0046】また、整合性を判定した後、一致した単語
を除いた、残りのキーコード列を別の文字モードの文字
としてよいのか、単語の直後または直前の禁則を調べて
判定する。禁則の判定とは、あるキーコードの位置があ
る字種の並びとして適当であるか否かをチェックするも
のである。一般に文字列において、字種ごとに、文字列
の先頭や終わりには存在しない文字がある。例えば、か
なの小文字「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」「ゃ」
「ゅ」「ょ」や「ん」は直前に必ずかな文字を必要と
し、かな文字列の先頭文字とならない。この他に、かな
−ひらがなモードの場合には濁点、半濁点、長音
「ー」、促音「っ」が、禁則文字となる。つまり「ab
cゃ」や「ttん」「LS゜」は文として正しくないと
する。また、単一の文字だけでなく文字の組み合わせに
よる禁則も存在する。例えば、かな文字列では「あゃ」
「くょ」等のかなの組み合わせは存在しない。従ってこ
の場合は、「あ」や「く」もかな文字列の先頭の禁則文
字となる。ローマ字では、子音の重なり、例えば「k
m」「kn」等の組み合わせにおける「k」はローマ字
文字列の先頭文字としては相応しくない。この場合
「k」はローマ字文字列の禁則文字となる。禁則の判定
では、このような禁則文字が単語を検出した位置にない
かチェックする。更に、入力されたキーコードがその字
種の文字として変換できない場合、例えば図3(b)に
おけるキーコード:49は、英数では「!」となるが、
かなでは対応する文字がなく、字種をかなとして変換す
ることができない。従ってキーコード:49は、かな文
字列の中に含むことはできない。禁則の判定では、この
ような禁則文字が、文字列に含まれていないかチェック
する。以上の処理は、例えば、禁則文字のパターンをテ
ーブルとしてもち、マッチングを行う方法など、様々な
方法で実現しうるが、本実施例では図9に示すように、
すべてアルゴリズムで禁則を調べる方法を用いる。
【0047】禁則の判定を行った後、最終的に、入力さ
れたキーコード列に対する、字種の切り替わる位置を出
力する。
【0048】次に、サイクル記憶部108について説明
する。サイクル記憶部108では、字種の変更順序を記
憶している。図11に字種の変更順序の一例を示す。字
種変更の信号を検知するごとに、単語検出処理部106
が、変更順序に従った変更先の文字モードを参照する。
例えば、1102の文字モードが設定されているときに
字種変更を検知した場合、1103の設定文字モードを
字種の変更で用いる。本実施例では、字種変更サイクル
の一例として、図11に示すように、文字入力を行って
いたカレント入力モードを基準とし、各カレント入力モ
ードに従った、文字モード別の字種変更サイクルを用い
る。
【0049】次に本発明の文字入力装置における文字入
力方法の一実施例を説明する。図2のような入力手段の
キーボードは、複数の字種(文字モード)より成る文字
列の入力を受け付ける。その際、従来ならばユーザが目
的の字種を設定することで、キーボード上のキーが、設
定された字種の文字コードに変換される。違う字種を続
けて入力する場合は、字種を設定変更し、その後入力し
なければならない。本実施例においては、字種の設定変
更なしに続けて入力を受け付け、ユーザの字種変更の指
示により、ある字種の文字列を検出し、残りの文字列を
ほかの字種にサイクリックに変換し表示する。
【0050】最適な字種を判断し、文字モードとそれに
従った文字列をサイクリックに表示する。
【0051】以下、上述の例について図4を用いて処理
の流れを説明する。字種変更検知部105で字種の変更
の信号を検知したならば、まず、401で入力情報とし
て、カレント入力モード(ユーザにより以前に設定され
ている文字モード)、入力キーコード数(ユーザが入力
したキーの数)、入力キーコード列(ユーザが入力した
キーコードの列)を受け取る。上記の例では、カレント
入力モード:英数モード、入力キーコード数:9、入力
キーコード列:02、44、44、33、20、18、
24、39、21が入力情報となる。また、入力キーコ
ードバッファの例を図6に示す。
【0052】入力情報から、単語の検出と各字種の判定
を行ない、文字コードを決定する。まず、402で入力
キーコードの先頭から、数字のキーコードであるか、判
定する。数字のキーコードである場合には、そのキーコ
ード数を記憶し(403)、残りの入力キーコード列を
対象として、辞書の検索を行う(404)。
【0053】次に、405〜413において前述したカ
レント入力モードをもとに、字種別単語辞書を用い、入
力キーコード列と辞書を照合させていく。405で、単
語辞書の1レコードとキーコード列が一致するか判定
し、一致したならば、属性解析処理406を行い、キー
コードの属性を調べる。
【0054】ここで図8を用いて、属性解析処理406
について説明する。801において、数字のキーコード
があるか、判定し、あるならば802で単語辞書のレコ
ードから、属性2「単語の前に数字がくる」を持つか調
べる。属性2がない場合には、数字とのつながりが不適
当である(単位以外の単語では、直前に数字が並ぶこ
と、つまり「2FAX」「5NHK」等は適当ではな
い)ので、属性は成り立たない。数字キーコードがない
場合は、803で属性2を持たないか調べる。802、
803と、それぞれ整合性がとれるならば、前側の数字
に関しては属性成立とする。次に、805において、属
性2以外の属性が単語辞書レコードにあるか調べ、ある
ならば、806〜810で属性別の整合性の判定をす
る。本フローでは、属性6「単語の前一部が英数で後ろ
一部がローマ字−カタカナである」の例を示す。806
で属性番号が6か調べ、属性6でないならば807で別
の属性の処理へ移る。属性6ならば、808で字種変更
のサイクルがローマ字入力方式の文字モードであるか判
定する。ローマ字入力方式の文字モードであるならば、
809で単語キーコード数、ローマ字−カタカナモー
ド、補助属性の値を記憶する。ローマ字入力方式の文字
モードでないならば、810で属性は不成立とし、処理
を抜ける。
【0055】属性解析処理406の後、407におい
て、属性が成立したか判定する。属性が不成立ならば、
単語辞書と一致したキーコードは、その単語ではないた
め、以下の処理は行わず、ステップ412に移る。属性
が成立したならば、記憶している単語キーコード数(前
後の数字キーコードを含む)を除いた入力キーコード列
をサイクル記憶部108の設定文字モードの文字列とし
てよいか、408において、禁則チェック処理を行う。
【0056】図9において、禁則チェック処理408を
説明する。901で字種の変更先の文字モードがかな−
ひらがなであるか調べる。かな−ひらがなでない場合
は、902で別の文字モードの禁則について、判定する
処理を行う。かな−ひらがなモードである場合には、9
03で検出した単語の直後、つまり字種が切り替わる先
頭のキーコードが単一の禁則に当てはまるか、判定す
る。禁則に当てはまるならば、904において禁則のフ
ラグを立てる。単語の直後が禁則でないならば、905
において、単語の直後の次のキーコードが「ゃ、ゅ、
ょ」であるか調べる。「ゃ、ゅ、ょ」ならば、906
で、単語の直後のキーコードは「ゃ、ゅ、ょ」がついて
もよい、かなであるか調べる。ついてもよいかなである
ならば、そのまま処理を抜け、つくことなどないかなで
ある場合は、904で禁則のフラグを立てる。「ゃ、
ゅ、ょ」でないならば、907において、単語の直後が
は行であるかを調べる。は行であるならば、処理を抜
け、は行でないならば、908で、次のキーコードが半
濁点であるか調べる。半濁点であるならば、は行以外の
かなに半濁点がつくこととなるため、909で禁則のフ
ラグを立てる。半濁点でないならば、910で濁点であ
るか調べる。濁点であるならば、911で単語の直後が
濁点がついてもよいかなであるか調べる。濁点がついて
もよいかなである場合はそのまま処理を抜け、濁点が付
くことがない、かなであるならば、909で禁則のフラ
グを立てる。
【0057】禁則チェック処理408の後、409で禁
則にあてはまっていないか調べる。禁則に当てはまって
いる場合は、単語キーコード数は無効とし、ステップ4
12に移る。禁則に当てはまっていない場合には、41
0において、単語キーコード数が辞書キーコード記憶レ
ジスタ109に記憶しているキーコード数よりも長いか
を判定する。長いならば、411において、辞書キーコ
ード記憶レジスタの内容を単語キーコード数とその文字
モードに書き替える。412で単語辞書のすべてのレコ
ードを検索したか判定し、まだ検索し終わっていないな
らば、413で次のレコードを対象とし、405〜41
3を繰り返す。
【0058】字種別単語辞書を検索し終わったならば、
414において、辞書キーコード記憶レジスタとサイク
ル記憶部の文字モードに従い、キーコードを変換し、表
示する。また、415で再度、字種変更を検知したなら
ば、414の処理を行う。
【0059】上述の例では402においてキーコード:
02が数字キーコードなので、403で数字キーコード
数:1をセットする。404で先頭の数字に該当する部
分を除いた入力キーコード列:44、44、33、2
0、18、24、39、21とし、先頭から辞書と一致
させていく。図7に示す辞書では701のキーコードを
もつレコードとまず一致する。一致したキーコードの属
性702は属性2「単語の前に数字が来る」である。4
06で属性解析処理を行った結果、この属性は成り立つ
ので408で禁則チェック処理を行なう。禁則チェック
処理では、サイクル記憶部を参照し、設定文字モード記
憶レジスタ104の文字モードから1101のサイクル
を参照する。1102の文字モードでの字種変更指示な
ので、つぎの1103を参照する。1103では字種変
更後に設定する文字モード:かな−ひらがなとなってい
るため、単語の直後のキーコード:33がかな−ひらが
なの禁則かを調べる。禁則チェック処理の結果、禁則で
はないため、410で現在の単語キーコード数:2が辞
書キーコード記憶レジスタの内容より長いか調べ、現在
の単語キーコード数:2と字種:英数を辞書キーコード
記憶レジスタに格納する。
【0060】次に、ステップ413で次のレコードを参
照する。次のレコードの703キーコード:44、44
(英数でmm)が一致するため、同様の処理405〜4
12を行ない、図10のように前に格納したものに替え
て字種:英数、キーコード数:3を辞書キーコード記憶
レジスタに格納する。
【0061】以上より入力キーコード列の辞書検索が終
了したら、414でサイクル記憶部108を参照し、1
103の文字モード:英数+かな−ひらがなモードによ
り、図12のように、先頭から3キーコードを英数モー
ドの文字コードへ、残りをかな−ひらがなモードの文字
コードへ変換する。
【0062】この時の画面表示の様子を図16(b)に
示す。本発明を実施することにより、ユーザの意図通り
の1607のような文字列に変換し、また字種の設定も
1608のように変更する。
【0063】又、文字列の一単語が複数字種を含む場合
について本発明を適用しても意図する文字列を得ること
が出来る。図17について「Tshatuwokau
(Tシャツを買う)」(キーコード列:66、27、3
1、26、18、20、15、22、33、26、2
0)と1702のモードで入力すると画面には1701
のように表示される。この文字入力に関して本発明を実
施した場合、まず入力キーコード列と辞書との照合を行
なう。図14の1403の辞書レコードによりキーコー
ド列66、27、31、26、18、20が一致する。
又辞書の属性、補助属性、キーコード数により英数モー
ドキーコード数:1(T)、ローマ字カタカナキーコー
ド数:キーコード数−英数モードキーコード数=5(s
hatu)と判定できる。図15にこの例の辞書キーコ
ードレジスタの内容を示す。辞書に一致したキーコード
以外の残りのキーコード列は、サイクル記憶部を参照
し、例えば、1103の文字モード:英数+かな−ひら
がなモードの文字コードに変換する。1701の文字列
は1703、文字モードは1704のように設定し、ユ
ーザの意図する文字列へと変換し表示する。
【0064】なお、上記実施例では、サイクル記憶部の
例として、カレント入力モードに従った字種別の変更サ
イクルを用いたが、全ての字種の組合せの字種変更パタ
ーンを含んだ変更サイクルを用いても別に問題はない。
【0065】その場合、単語検出処理において、上記実
施例ではカレント入力モードの字種別単語辞書を参照し
たが、すべての字種別単語辞書を参照し、すべての字種
の組合せの字種変更パターンに変更しサイクリックに表
示してもよい。
【0066】さらに、入力モードの設定を誤りやすい字
種についてだけの字種変更パターンを用いた字種変更サ
イクルでもよい。例えば、英数モードから他モードへの
戻し忘れが多い場合、図18に示すような字種変更サイ
クルを用いる。これにより、字種の混在した字種変更が
英数+かなまたはローマ字の文字列だけとなるため、サ
イクルが端的になり、かつ誤りやすい字種に対して処理
を行っているため効率よい字種変更サイクルを提供でき
る。また、字種別単語辞書も誤りやすい字種、例えば英
数モードの辞書だけでよいため、辞書容量を削減でき
る。
【0067】またさらに、図13に示すような、入力方
式別の字種変更サイクルを用いてもよい。これは、一連
の文字入力に対して、かなの入力方式、かな入力方式と
ローマ字入力方式が混在することはまずないため、どち
らか一方の字種変更サイクルを提供することにより、短
いサイクルで、早く最適な文字列を提供することができ
る。この入力方式別の字種変更サイクルは、設定文字モ
ード記憶レジスタの入力方式を用いてもよいし、かな漢
字変換や文字列の確定などの行為によって、ユーザの入
力方式が確定した後、入力方式の混在した字種変更サイ
クルから図14のような字種変更サイクルに変わっても
よい。
【0068】単語検出処理部106で単語が検出されな
かった場合は、字種変更サイクルにおいて、単語が検出
されなかった字種とそれ以外の字種からなる字種変更サ
イクルを実行せず、他のサイクルへ移ってもよい。例え
ば、図11の1101の字種変更サイクルでは、英数モ
ードの単語が検出されなかった場合、1103〜110
6のサイクルを省略する。これにより、単語が検出され
なかった場合のサイクルを必要最小限のサイクルとする
ことができる。
【0069】また、字種変更サイクルの順序として、ま
ず単一の字種の文字列のサイクルを全て表示し終えた後
に字種の混在した文字列のサイクルを表示してもよい。
ほかに、単一の字種の文字列を表示したあと、その字種
の混在した文字列を表示するパターンを持つ字種変更サ
イクルでもよい。いずれも、規則化することでユーザは
字種変更の順序を記憶したり、予測することができる。
【0070】さらに、上記実施例では、先頭の入力キー
コードから単語の検出を行ったが、入力キーコードごと
に単語の検出を行ってもよい。その場合、入力キーコー
ドの何キーコード目からの辞書検索であるかを記憶す
る。また、禁則チェック処理においては、検出した単語
の直前のキーコードについて文字列の終わりの禁則文字
でないか、上述した禁則チェック処理と同様に判定す
る。この場合の字種変更サイクルにおいては、検出した
単語の前後のキーコード列をそれぞれ同じ文字モードに
変更するサイクルを用いてもよいし、それぞれ異なる文
字モードに変更するサイクルを用いてもよい。
【0071】<実施例2>以下図面を用いて、本発明の
2番目の一実施例について説明する。
【0072】本実施例においては、図2のような入力手
段のキーボードから受付けた、字種の変更を忘れてその
まま入力したキー入力に対して、ユーザのかな漢字変換
指示により、ある字種の文字列を検出し、残りの文字列
をかな文字とみなし、かな漢字変換を行い、複数字種の
混在したかな漢字変換結果を表示する。
【0073】図19に本発明の2番目の一実施例のブロ
ック構成図を示す。図19において、1901〜190
4、1906〜1907、1909〜1913は、上述
の実施例1で用いた101〜104、106〜107、
109〜113にそれぞれ対応しているため、ここでは
説明を省略する。1905は、かな漢字変換検知部であ
り、入力文字列に対してかな漢字変換行う信号を検知す
る。1908は、かな漢字変換部であり、文字列をかな
漢字変換するための処理であり、既知の方法を用いてか
な漢字変換を行う。
【0074】以下、上述の例について図20を用いて処
理の流れを説明する。かな漢字変換検知部1905でか
な漢字変換の信号を検知したならば、以下の処理を行
う。2001〜2013については、実施例1で用いた
401〜413と同様なため、ここでは説明を省略す
る。2014で辞書キーコード記憶レジスタに記憶して
いるキーコード数分、対応する文字モードの文字コード
に変換し、残りの入力キーコード列を、設定文字モード
記憶レジスタ1904に記憶している入力方式のかなの
文字コードに変換する。2015において、文字コード
に変換した入力キーコード列に対して、既知のかな漢字
変換を行う。かな漢字変換の結果、2016でかな漢字
混じりの文字列を表示する。
【0075】上述の処理を、例を用いて説明する。図2
1において、2102の文字モードで2101のような
文字列が入力され、かな漢字変換の指示がされた場合を
例とする。2101の文字列に対する入力キーコードバ
ッファの例を図6に示す。2001〜2013の処理の
例については、401〜413の例と同様なため、省略
する。2013までの処理の結果、図10に示すような
辞書キーコードレジスタの内容となる。この内容から、
入力キーコード列の先頭から3キーコードを英数モード
の文字コードに変換し、残りの入力キーコード列を設定
文字モード記憶レジスタに記憶している文字モード:英
数モード(入力方式:かな入力方式)から、かな入力方
式の文字コードに変換する。変換の結果、図12に示す
ような文字コード列となり、かな漢字変換を行う。かな
漢字変換を行った結果、2103に示すような文字列を
表示し、入力モードを2104の文字モードに変更す
る。
【0076】これにより、ユーザが字種変更を行い、最
適な文字列を得た後、かな漢字変換を行うといった作業
が、字種変更を行わずに、直接かな漢字変換の指示だけ
で、最適なかな漢字文字列を得ることができる。
【0077】上記の例では、字種別単語辞書に一致した
キーコード列があったため、字種の混在した文字列に変
換したが、辞書に一致するキーコードがなかった場合
は、先頭からかなの文字コードに変換し、かな漢字変換
を行い、図22のような文字列を表示させてもよい。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、入力された複数の字種
が混在した信号列を検知し、最適な文字列に変換するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図2】一実施例で用いるキーボードの説明図である。
【図3】一実施例で用いるキーコードを示した説明図で
ある。
【図4】本発明の一実施例の全体処理フロー図(フロー
チャート)である。
【図5】単語辞書のレコード構成図である。
【図6】入力キーコードバッファの例を示した説明図で
ある。
【図7】単語辞書検索の説明図である。
【図8】属性解析処理フロー図(フローチャート)であ
る。
【図9】禁則チェック処理フロー図(フローチャート)
である。
【図10】辞書キーコード記憶レジスタの例を示した説
明図である。
【図11】サイクル記憶部の例を示した説明図である。
【図12】文字コードへの変換の説明図である。
【図13】サイクル記憶部の例を示した説明図である。
【図14】単語辞書のレコードの例を示した説明図であ
る。
【図15】辞書キーコード記憶レジスタの例を示した説
明図である。
【図16】一実施例の画面表示例である。
【図17】一実施例の画面表示例である。
【図18】サイクル記憶部の例を示した説明図である。
【図19】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図20】本発明の一実施例の全体処理フロー図(フロ
ーチャート)である。
【図21】一実施例の画面表示例である。
【図22】一実施例の画面表示例である。
【符号の説明】
101…制御部、 102…入力装置、 103…入力キーコードバッファ、 104…設定文字モード記憶レジスタ、 105…字種変更検知部、 106…単語検出処理部、 107…字種別単語辞書、 108…サイクル記憶部、 109…辞書キーコード記憶レジスタ、 110…文字コード変換部、 111…文字バッファ、 112…表示制御部、 113…表示装置、 201、202、203、204…文字モード指定キ
ー、 207…文字キー、 208…字種変更キー、 209…変換キー、 1601…テキスト領域、 1602…カラムインジケータ、 1603…ガイダンス領域、 1604…文字モード指定を示すガイダンス表示、 1605…カーソル表示、 1606…入力文字列、 1607…変換文字列、 1901…制御部、 1902…入力装置、 1903…入力キーコードバッファ、 1904…設定文字モード記憶レジスタ、 1905…かな漢字変換検知部、 1906…単語検出処理部、 1907…字種別単語辞書、 1908…かな漢字変換部、 1909…辞書キーコード記憶レジスタ、 1910…文字コード変換部、 1911…文字バッファ、 1912…表示制御部、 1913…表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 晃 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マイクロエレクトロニクス 機器開発研究所内 (72)発明者 松田 泰昌 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マイクロエレクトロニクス 機器開発研究所内 (72)発明者 柏 博文 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号株式 会社日立製作所情報映像メディア事業部内 (72)発明者 板部 征典 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号株式 会社日立製作所情報映像メディア事業部内 (72)発明者 高岸 一史 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号株式 会社日立製作所情報映像メディア事業部内 (72)発明者 川瀬 正紀 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号株式 会社日立製作所情報映像メディア事業部内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1の入力に対してあらかじめ複数の種類の
    信号を割り当てて、該種類の指定及び/または複数の入
    力を受付ける入力手段と、前記入力手段で受付けた入力
    を指定された種類の信号に対応する文字に変換する変換
    手段と、変換された文字を表示する表示手段とを有する
    文字入力装置において、 文字の種類を変更する信号を検知する字種変更検知手段
    と、前記信号および信号列において単語を構成する信号
    および信号列を記憶する単語辞書と、入力手段における
    入力に対して前記単語辞書の信号および信号列と一致す
    るか否かを判定し、最適な文字および文字列を検出する
    単語検出処理手段と、文字の種類を変更する変更順序を
    記憶するサイクル記憶手段とを有することを特徴とする
    文字入力装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記変換手段は、前記
    単語検出処理手段で検出した信号および信号列を前記単
    語辞書の種類の文字として変換し、残りの信号および信
    号列をサイクル記憶手段によって指定した種類の文字と
    して変換することを特徴とする文字入力装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記サイクル記憶手段
    は、単一の文字の種類からなるサイクルと複数の文字の
    種類からなるサイクルを合わせて1つのサイクルとする
    ことを特徴とする文字入力装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の文字入力装置を使う文字入
    力方法において、前記入力手段で受け付けた入力を、サ
    イクルに従って単一の文字の種類からなる文字列に変換
    し、単一の文字の種類を全て表示した後に、サイクルに
    従って複数の文字の種類からなる文字列に変換し、表示
    することを特徴とする文字入力方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の文字入力装置を使う文字入
    力方法において、前記入力手段で受け付けた入力を、単
    一の文字の種類からなる文字列の次が、該単一の文字の
    種類に関連のある複数の文字の種類から成る文字列であ
    るサイクルに従って、文字列を変換して表示することを
    特徴とする文字入力方法。
  6. 【請求項6】請求項1記載の文字入力装置を使う文字入
    力方法において、前記入力手段で受け付けた入力を、前
    記単語検出処理手段により検出した単語の前後の文字列
    に対して、同じ文字の種類の文字列に変換し表示するこ
    とを特徴とする文字入力方法。
  7. 【請求項7】請求項1記載の文字入力装置を使う文字入
    力方法において、前記入力手段で受け付けた入力を、前
    記単語検出処理手段により検出した単語の前後の文字列
    に対して、異なった文字の種類の文字列に変換し表示す
    ることを特徴とする文字入力方法。
  8. 【請求項8】請求項1において、前記サイクル記憶手段
    は、入力を受け付けた文字の種類別にサイクルが異なる
    ことを特徴とする文字入力装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載の文字入力装置を使う文字入
    力方法において、前記入力手段で受け付けた入力を、入
    力を受け付けた文字の種類別のサイクルに従って文字列
    を変換し表示することを特徴とする文字入力方法。
  10. 【請求項10】請求項1において、前記サイクル記憶手
    段は、文字の入力方法別にサイクルが異なることを特徴
    とする文字入力装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記サイクル記憶
    手段は、複数の入力方式が混在したサイクルを合わせて
    持ち、入力方式が確定したと同時に、入力方式別のサイ
    クルにきり変えることを特徴とする文字入力装置。
  12. 【請求項12】請求項1記載の文字入力装置を使う文字
    入力方法において、前記入力手段で受け付けた入力を、
    入力方式が確定したと同時に、複数の入力方式が混在し
    たサイクルから入力方式別のサイクルにきり変え、該サ
    イクルに従って文字列を変換し表示することを特徴とす
    る文字入力方法。
  13. 【請求項13】請求項2において、前記単語検出処理手
    段により単語が検出されなかった場合は、前記サイクル
    記憶手段において検出されなかった文字の種類とそれ以
    外の種類からなる文字の変換は実行しないサイクルとす
    ることを特徴とする文字入力装置。
  14. 【請求項14】請求項1記載の文字入力装置を使う文字
    入力方法において、前記単語検出処理手段により単語が
    検出されなかった場合は、前記入力手段で受け付けた入
    力を、検出されなかった文字の種類とそれ以外の種類か
    らなる文字の変換は実行せず表示しないサイクルとなる
    ことを特徴とする文字入力方法。
  15. 【請求項15】1の入力に対してあらかじめ複数の種類
    の信号を割り当てて、該種類の指定及び/または複数の
    入力を受付ける入力手段と、前記入力手段で受付けた入
    力を指定された種類の信号に対応する文字に変換する変
    換手段と、変換された文字を表示する表示手段とを有す
    る文字入力装置において、 文字及び文字列をかな漢字混じりの文字及び文字列に変
    換する信号を検知するかな漢字変換検知手段と、前記信
    号および信号列において単語を構成する信号および信号
    列を記憶する単語辞書と、入力手段における入力に対し
    て前記単語辞書の信号および信号列と一致するか否かを
    判定し、最適な文字および文字列を検出する単語検出処
    理手段と、文字及び文字列をかな漢字混じりの文字及び
    文字列に変換するかな漢字変換手段とを有することを特
    徴とする文字入力装置。
  16. 【請求項16】請求項15において、前記変換手段は、
    前記単語検出処理手段で検出した信号および信号列を前
    記単語辞書の種類の文字として変換し、残りの信号およ
    び信号列をかな文字に変換することを特徴とする文字入
    力装置。
  17. 【請求項17】請求項15において、前記単語検出処理
    手段で単語が検出されなかった場合は、前記信号および
    信号列を全てかな文字とみなし、かな漢字変換すること
    を特徴とする文字入力装置。
  18. 【請求項18】請求項15記載の文字入力装置を使う文
    字入力方法において、前記単語検出処理手段で単語が検
    出されなかった場合は、前記入力手段で受け付けた入力
    を、すべてかな漢字混じりの文字及び文字列に変換し表
    示することを特徴とする文字入力方法。
JP5184659A 1993-07-27 1993-07-27 文字入力装置及び文字入力方法 Pending JPH0744552A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5184659A JPH0744552A (ja) 1993-07-27 1993-07-27 文字入力装置及び文字入力方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5184659A JPH0744552A (ja) 1993-07-27 1993-07-27 文字入力装置及び文字入力方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0744552A true JPH0744552A (ja) 1995-02-14

Family

ID=16157108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5184659A Pending JPH0744552A (ja) 1993-07-27 1993-07-27 文字入力装置及び文字入力方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0744552A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1219805A2 (en) 2000-12-19 2002-07-03 Nissan Motor Co., Ltd. Fuel injection control system and method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1219805A2 (en) 2000-12-19 2002-07-03 Nissan Motor Co., Ltd. Fuel injection control system and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0696056A (ja) 文字入力装置
JPH0744552A (ja) 文字入力装置及び文字入力方法
EP0737910A2 (en) Method and apparatus for inputting data
EP0268262B1 (en) Character entry device
JPH0128973B2 (ja)
KR890002957B1 (ko) 한글 문자 입력장치
JP2721617B2 (ja) 情報処理装置
JPH0683808A (ja) 文字入力方法および文字入力装置
US20020090081A1 (en) Electronic device with keyboard
JP2649139B2 (ja) ローマ字入力用のキーボード
JPH08297663A (ja) 入力ミス修正装置及び修正方法
JP2003196011A (ja) 文字入力装置
JP3763467B2 (ja) 文書処理装置およびそのスペルコレクション方法
JP3130856B2 (ja) 16キーによる日本語文字入力方法と装置
AU747901B2 (en) Reduced keyboard disambiguating system
JPS63146157A (ja) 文書処理装置
JPS63269252A (ja) 文書作成支援装置
JPH06243122A (ja) 文字入力装置
JPH08335217A (ja) 読み変換方法及び文書作成装置
JPS6361316A (ja) カナ入力方式
JPH01128157A (ja) 日本語文書作成装置
JPH08297662A (ja) 日本語入力装置
JPH05204522A (ja) 文字入力装置
JPH10187700A (ja) 文書処理装置
JPH07271786A (ja) ワードプロセッサ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060417