JPH0744106Y2 - 送信ろ波回路 - Google Patents

送信ろ波回路

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JPH0744106Y2
JPH0744106Y2 JP1990012785U JP1278590U JPH0744106Y2 JP H0744106 Y2 JPH0744106 Y2 JP H0744106Y2 JP 1990012785 U JP1990012785 U JP 1990012785U JP 1278590 U JP1278590 U JP 1278590U JP H0744106 Y2 JPH0744106 Y2 JP H0744106Y2
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JP
Japan
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filter
transmission
power amplifier
transmission power
duplexer
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Inventor
哲雄 小野寺
淳一 柴田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、無線送信機の不要高調波を低減するための送
信ろ波回路に関するものである。
(従来の技術) 自動車電話装置では、1本のアンテナを用いて送受同時
通話を行うことから、1本のアンテナを送信と受信に共
用するための送受信共用回路が用いられる。この送受共
用回路は、送信波と受信波を分離するための2つのろ波
器を結合して構成され、デュプレクサと呼ばれている。
また、自動車電話システムは他の無線システムと同様
に、無線送信機から出力される帯域外の高調波が他シス
テムに妨害を与えないように、その高調波発生量を抑え
ることが重要である。
しかし、UHF帯においては、デュプレクサを構成するろ
波器によっては奇数次の高調波について必要とする減衰
量を得ることは期待できないとされている。これを解決
するため、ろ波器自身を改良する方法も検討されている
が一般的には他の高調波減衰手段を前記ろ波器とは別に
設けることが多い。
従来、上記高調波減衰手段として、分布定数回路による
低域ろ波器や、アイソレータの同調特性を利用するのが
一般的であった。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、分布定数回路による低域ろ波器では、取
付面積の制限でろ波器の次数(段数)を増やすことがで
きないため、通過帯域をいきおい狭くせざるを得なくな
り、通過帯域内の損失が増加することとなる。
また、アイソレータを利用する方法においても、それ自
身の損失が存在する。
これらの損失は、一般に0.6〜0.8dBであり、送信波の損
失を招くため、規定の出力電力をアンテナに供給するた
めには送信電力増幅器の出力を損失分だけ増大しなけれ
ばならず、従って、直流供給電力が増えることから、消
費電力の増大、発熱量の増大を招くこととなり、小形、
低消費電流を指向する自動車電話システム用携帯電話機
では特に問題であった。
本考案は、上記問題を解決するためになされたものであ
って、単同調回路を用いることにより所定の高調波減衰
量が低挿入損で得られる送信ろ波回路を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、すくなくとも第1のろ波器と第2のろ波器と
を結合して構成され、前記第1のろ波器と前記第2のろ
波器との結合部となる一端にアンテナと接続される第1
の接続部をもち、前記第1のろ波器の他端に第2の接続
部をもつデュプレクサと、送信信号を増幅する送信電力
増幅器と、コンデンサと、前記送信信号の波長より短い
分布定数線路からなるインダクタンスとを有し、前記送
信電力増幅器の出力部と前記デュプレクサの前記第2の
接続部との間に、前記送信電力増幅器の送信出力の高調
波を減衰させるように、前記コンデンサと前記インダク
タンスとを並列に接続したことを特徴とする送信ろ波回
路である。
(作用) 送信電力増幅器の出力は、単同調回路、デュプレクサを
通ってアンテナから送信される。この単同調回路は、チ
ップコンデンサと、波長より充分短い分布定数線路によ
るインダクタンスとからなる並列回路であるので挿入損
が低く、高調波に対して充分減衰量が得られる。従っ
て、送信電力増幅器の出力に含まれる高調波成分は単同
調回路とデュプレクサとを通過することにより充分に除
去される。また、単同調回路は低挿入損であり、小形で
あるので、低消費電流化、装置の小形に大きく寄与す
る。
(実施例) 第1図は本考案の実施例を示すブロック図であって、1
は送信電力増幅器、2は単同調回路、3はデュプレク
サ、4はアンテナである。
前記単同調回路2は希望波に同調する共振回路であっ
て、残留インダクタンスの少いチップコンデンサと、波
長に比して充分短い分布定数線路を利用したインダクタ
ンスとを並列接続し、その一端を接地したものである。
このインダクタンスの値Lは次式で表わすことができ
る。
L=(Z0/ω)tan(2πl/λg) ここで、Z0は線路の特性インピーダンス、ωは角周波
数、lは線路の長さ、λgは管内波長である。
ところで、送信電力増幅器1の出力に存在する第3次高
調波は一般に、基本波に対して−30dB程度の大きさであ
る。通常、デュプレクサ3による第3次高調波減衰量は
10〜30dB程度であるので、アンテナ4の出力で60dB以上
の第3次高調波減衰量を得るためには、単同調回路2に
より20dB以上の減衰量を確保する必要がある。単同調回
路の選択度特性aは、 a=〔1+{2Q(()/)}1/2 で表わされる。ここで、選択度特性aは中心周波数
における値で基準化したものである。前記単同調回路2
によれば、Qが3程度であれば、第3次高調波に対して
20dB以上の減衰量を得ることができる。
一方、単同調回路2の損失Sは、無負荷時のQをQ0で、
負荷時のQをQeで表わすと、 S=20log(1+Qe/Q0)dB の関係にあるから、単同調回路2のインダクタンスを構
成する線路として銅管ケーブルを用いれば、チップコン
デンサの損失は殆んど無視することができるのでQ020
0は容易に得ることができる。従って、負荷時のQを3
とすれば(上述のように、Qが3程度であれば、第3次
高調波に対し所定の減衰量が得られる。)、単同調回路
2の損失Sは0.1dB程度となる。なお、線路として銅管
ケーブル以外の分布定数線路を用いても、材質、構造を
適切に選定すれば、0.2dB程度の損失で実現できる。上
記損失0.1〜0.2dBは、従来の方式に比し、0.5dB程度の
損失低減となり、送信電力増幅器1の消費電流に換算し
て約10%の電流低減となる。
又、単同調回路2の挿入位置を送信電力増幅器1の終段
トランジスタから適当な距離に選定することにより、該
終段トランジスタの動作波形を変えて電力効率を改善す
ることができる。すなわち、単同調回路2により、前記
終段トランジスタからの出力のうち高周波成分を該終段
トランジスタへ反射させることにより、該終段トランジ
スタがスイッチモードに近い動作をするようにして電力
効率を改善し、電力損失を減少させようとするものであ
る。これにより、消費電流の低減が可能となる。
なお、単同調回路2をデュプレクサ3とアンテナ4の間
に設けても、当然、上記と同様な高調波減衰量を得るこ
とができる。
(考案の効果) 本考案は送信出力の高調波を減衰させるために単同調回
路を用いているので、小形の素子で構成し、特別の実装
体積を要さずに実装できることから、従来の低域ろ波器
やアイソレータによる高調波低減回路に比し、大幅に小
形化が可能である。また、単一同調回路を低損失化する
ことができるので、低消費電流化にも寄与することがで
きる。
従って、小形・低消費が重要である自動車電話システム
用携帯電話機に適用してその効果が大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すブロック図である。 1……送信電力増幅器、2……単同調回路、3……デュ
プレクサ、4……アンテナ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】すくなくとも第1のろ波器と第2のろ波器
    とを結合して構成され、前記第1のろ波器と前記第2の
    ろ波器との結合部となる一端にアンテナと接続される第
    1の接続部をもち、前記第1のろ波器の他端に第2の接
    続部をもつデュプレクサと、 送信信号を増幅する送信電力増幅器と、 コンデンサと、 前記送信信号の波長より短い分布定数線路からなるイン
    グクタンスとを有し、 前記送信電力増幅器の出力部と前記デュプレクサの前記
    第2の接続部との間に、前記送信電力増幅器の送信出力
    の高調波を減衰させるように、前記コンデンサと前記イ
    ンダクタンスとを並列に接続したことを特徴とする送信
    ろ波回路。
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JPH03105040U JPH03105040U (ja) 1991-10-31
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