JPH074407A - 結合保持部品、結合部材、電池装置、分離用部品 - Google Patents

結合保持部品、結合部材、電池装置、分離用部品

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JPH074407A
JPH074407A JP16620493A JP16620493A JPH074407A JP H074407 A JPH074407 A JP H074407A JP 16620493 A JP16620493 A JP 16620493A JP 16620493 A JP16620493 A JP 16620493A JP H074407 A JPH074407 A JP H074407A
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cooling
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JP16620493A
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English (en)
Inventor
Keiko Kitagawa
桂子 喜多川
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Original Assignee
Sony Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2201/00Properties
    • C08L2201/12Shape memory

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、複数の部材3、4を結合して構成さ
れた結合部材1において、形状記憶材料でなる結合保持
部品2Aを用いて複数の部材3、4を結合保持する。 【構成】形状記憶材料でなるクランプ材を所定加熱雰囲
気中(通常なりにくい温度、例えば+ 100〔℃〕)で結
合力の無い形状(例えば板状)に記憶させる。このクラ
ンプ材を、部材3及び4を結合させるように所定の温度
で加工して止め具として用いる。結合部材1を高温槽で
所定の温度まで加熱すると、クランプ材2Aは予め記憶
した結合力の無い形状に変形するので、結合部材1は分
解する。従つて結合部材1を構成する複数の部材3、4
を、形状記憶材料でなる結合保持部品2Aを用いて結合
保持することにより、結合部材1を解体するときに容易
に分解することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図8) 作用(図1〜図8) 実施例 (1)第1実施例(図1〜図3) (2)第2実施例(図4〜図6) (3)第3実施例(図7、図8) (4)他の実施例(図9〜18) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は結合保持部品、結合部
材、電池装置、分離用部品に関し、例えば電化製品に使
用されているねじ等に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、ビデオテープレコーダ等の電化製
品は多数の部品が多数のねじやピンで締結されたり、嵌
め殺し等の手法で容易に分離、分解しないように組み立
てられている。また電化製品は部品相互の組合せや部品
相互を結合させるねじ等の締結が機械化されることによ
り容易に、しかも大量に組み立てられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述のように
大量に生産された電化製品の部品をリサイクルして資源
を有効利用すると共に、資源の浪費を抑制したり、有害
物質を取り出して安全に処理することにより地球環境を
保全する等のため、廃棄された電化製品を分解しようと
するとき、分解が容易でないと共に、分解に多くの人手
を掛ける必要があつた。
【0005】すなわち電化製品は通常の使用状態では容
易に分離、分解しないように組み立てられていると共
に、種類が極めて多く、その大きさ、形状、構造等が多
岐にわたり、これにより廃棄された電化製品のねじやピ
ン等の締結部品を捜し出して除去し、筐体や回路基板等
を分解することは多くの人手と時間とを必要とする問題
があつた。
【0006】従つて実際上、廃棄された電化製品に共通
の分解方法を用いることは極めて困難であると共に、短
時間で大量に分解することは困難である。これにより分
解の機械化、設備システム化が困難である。また分解が
困難な電化製品は一般的に潰して焼却する等の処理方法
しかなく、このとき処理される電化製品が有害物質を有
する場合、有害物質が飛散して環境を汚染する恐れがあ
る。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、例えば電化製品が廃棄されて解体されることを想定
して容易に解体できるようにする結合保持及び分離用部
品を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、複数の部材3、4を結合保持する
結合保持部品2Aにおいて、形状記憶材料でなり、結合
力を有する形状2Aで1又は複数の部材3、4を結合保
持し、加熱又は冷却によつて予め記憶した結合力の無い
形状2に変形するようにする。
【0009】また本発明においては、複数の部材3、4
が結合されて構成された結合部材1において、複数の部
材3、4を、形状記憶材料でなり、結合力を有する形状
でなる結合保持部品2Aを用いて結合保持し、加熱又は
冷却によつて結合保持部品2Aが予め記憶した結合力の
ない形状2に変形することにより、複数の部材3、4が
分解されるようにする。
【0010】また本発明においては、複数の部材11、
12が結合されて構成された結合部材10において、複
数の部材11、12のうちの少なくとも1つの部材は、
形状記憶材料でなり、結合力を有する形状14Aで他の
部材12と結合すると共に、加熱又は冷却によつて予め
記憶した結合力の無い形状14に変形することにより他
の部材12と分離する結合手段14を有するようにす
る。
【0011】また本発明においては、複数の部材11、
12で構成された筐体で、内部に電池が収納される電池
装置10において、複数の部材11、12のうちの少な
くとも1つの部材は、形状記憶材料でなり、結合力を有
する形状14Aで他の部材12と結合すると共に、加熱
又は冷却によつて予め記憶した結合力の無い形状14に
変形することにより他の部材12と分離し、筐体が分解
され、電池を筐体と分離し得るようにする。
【0012】また本発明においては、形状記憶材料でな
り、複数の部材21、22が結合されて構成された結合
部材間に配置されると共に、加熱又は冷却によつて予め
記憶した形状26に変形することにより複数の部材2
1、22の結合を分離するようにする。
【0013】また本発明においては、複数の部材21、
22が結合されて構成され、かつ内部に形状記憶材料で
なる分離用部品26Aが配設された結合部材20におい
て、加熱又は冷却によつて結合部材20の内部に配設さ
れた分離用部品26Aが予め記憶した形状26に変形す
るときに発生する力を利用することにより、複数の部材
21、22が分解されるようにする。
【0014】
【作用】形状記憶材料でなり、予め記憶した結合力の無
い形状を有する結合保持部品を結合力を有する形状に加
工し、これを用いて複数の部材を結合保持して結合部材
を形成する。この結合部材を冷却又は加熱すると結合保
持部品が予め記憶した結合力の無い形状に変形するの
で、結合部材は複数の部材に容易に分離し得る。
【0015】少なくとも1つの部材が、結合力を有する
形状で他の部材と結合すると共に、加熱又は冷却によつ
て予め記憶した結合力の無い形状に変形する結合手段を
有する複数の部材で結合部材を構成する。この結合部材
を加熱又は冷却すると結合手段が予め記憶した結合力の
ない形状に変形するので、結合部材は複数の部材に容易
に分離し得る。
【0016】内部に電池を収納している電池装置を、形
状記憶材料でなり、結合力を有する形状で他の部材と結
合し、加熱又は冷却によつて予め記憶した結合力の無い
形状に変化する筐体で構成する。この電池装置を加熱又
は冷却すると、形状記憶合金でなる部材が予め記憶した
形状に戻るので、筐体が分解され、従つて電池と筐体と
が容易に分離し得る。
【0017】形状記憶材料でなり、加熱又は冷却によつ
て予め記憶した形状に変形する分離用部品を内部に配設
した、複数の部材で構成された結合部材内を形成する。
この結合部材を加熱又は冷却すると分離用部品が予め記
憶した形状に変形するので、結合部材は容易に分離し得
る。
【0018】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0019】(1)第1実施例 図1において1は全体として電化製品を示し、クランプ
材2Aを用いて、断面がL字状である部材3及び4の底
面(L字の底部に相当する部分)同士を合わせて結合さ
せている。
【0020】クランプ材は形状記憶合金でなる。ここで
形状記憶合金とは、所定の温度で記憶させた形状(以下
これを記憶形状と呼ぶ)を所定の温度で塑性変形して
も、所定の形状を記憶させた温度(以下これを記憶温度
と呼ぶ)にすると変形前の形状すなわち記憶形状に戻る
性質を有する合金を言う。
【0021】図2に示すクランプ材2の記憶形状は、所
定の加熱雰囲気中(通常なりにくい温度、例えば+ 100
〔℃〕)で記憶させた形状であり板状である。すなわち
クランプ材2の記憶形状は部材3及び4を分離させる形
状である。
【0022】これに対して、図1に示すクランプ材2A
は、クランプ材2を、部品3及び4の底面が当接して固
定するような、クランプ材2の長手方向における2点に
おいて直角方向に下方に折り曲げ、さらにその各先端部
が「ハ」の字を形成するように鋭角的に内側に折り曲が
るように所定の温度で加工した加工形状を有し、部材3
及び4を結合させている。
【0023】以上の構成において、図3に示すように電
化製品1を搬送台5上に載せ、高温槽6で記憶温度まで
加熱すると、クランプ材2Aは記憶形状すなわち板状に
戻るので、電化製品1はクランプ材2、部品3及び部品
4に分解する(図3)。
【0024】以上の構成によれば、形状記憶合金でなる
クランプ材を止め具として電化製品に使用することによ
り、廃棄処分になつた電化製品を容易に分解することが
できるので製品の解体を機械化及びシステム化し得、こ
れにより人手及び時間を格段的に節約できると共に、解
体された個々の部品等をリサイクルとして再利用でき、
環境問題に対する1つの有効な解決策になり得ると考え
られる。
【0025】(2)第2実施例 図4において10は全体としてバツテリケースを示し、
形状記憶合金でなる上ケース11及び下ケース12で構
成された直方体形状の筐体であり、充電可能な電池を内
部に収納している。
【0026】図5はバツテリケース10を矢印13の方
向から見たときの上ケース11の断面図である。図5に
示す上ケース11の係合部14の記憶形状は所定の加熱
雰囲気中(通常なりにくい温度、例えば+ 100〔℃〕)
で記憶させた形状であり、上ケースの側面の先端から、
当該側面と直角になるように内側方向に延び、続いて一
対の係合部14が「ハ」の字を逆さまにしたような形に
なるような方向に延び、さらにその先端を直角に外側に
向けて延ばした形状を有する。すなわち係合部14の記
憶形状は、上ケース11と下ケース12とを分離させる
形状である。
【0027】図6はバツテリケース10の断面図であ
り、上ケース11及び下ケース12の係合状態を示す。
また図6に示す上ケース11の係合部14Aは、係合部
14を所定の温度でコ字形に加工した加工形状を有し、
上ケース11を下ケース12に押し込んだときに下ケー
ス12の係合部15と噛み合つて上ケース11及び下ケ
ース12を係合させる。
【0028】図6に示すように下ケース12の側面の先
端15は槍状に形成されている。この係合部15は、上
ケース11を下ケース12に押し込んだときに係合部1
4Aと噛み合う。
【0029】以上の構成において、上ケース11を下ケ
ース12に押し込むと、係合部14Aと係合部15とが
噛み合つて上ケース42及び下ケース44が係合する。
【0030】またバツテリケース10を図3の高温槽6
で記憶温度まで加熱すると、係合部14Aが記憶形状
(図5の係合部14)に戻つて係合部15から自動的に
外れるので、上ケース11と下ケース12が分離する。
【0031】以上の構成によれば、バツテリケース10
の上ケース11を形状記憶合金で形成することによりバ
ツテリケース10を上ケース11及び下ケース12に容
易に分離し得るので、従来のように潰して解体する必要
はなく、従つてバツテリケース10内に含まれるカドミ
ウムや鉛等の有害な物質を取り出して安全に焼却処理す
ることができる。
【0032】(3)第3実施例 図7において20は全体としてビデオテープレコーダを
示し、カバー21及び下ケース22で構成される直方体
形状の筐体である。
【0033】図8に示すようにカバー21はコ字形に形
成され、側面21Aには一対のねじ孔23が設けられて
いる。
【0034】また図8に示すように、下ケース22の対
向する一対の側面22A間に一対の板状の梁24が、そ
れぞれ側面22Aの長手方向の各終端近くに下ケース2
2の底面と平行となるように設けられている。さらに各
梁24には、形状記憶合金でなる押し上げ材26とこれ
を収容するための溝が設けられている。
【0035】図8に示す押し上げ材26の記憶形状は、
所定の加熱雰囲気中(通常なりにくい温度、例えば+ 1
00〔℃〕)で記憶させた形状でありU字形である。すな
わち押し上げ材26の記憶形状は、カバー21及び下ケ
ース22を分離させる形状である。
【0036】これに対して図7に示す押し上げ材26A
は、押し上げ材26の鉛直方向に延びている棒状の部分
を水平方向に折り曲げて板状になるように所定の温度で
加工した加工形状を有し、対応する溝に収容されてい
る。
【0037】以上の構成において、カバー21及び下ケ
ース22を結合させているねじ等を取り外した後、ビデ
オテープレコーダ20を図3の高温槽6で記憶温度まで
加熱すると、押し上げ材26Aの両端部が矢印27の方
向に持ち上がつて記憶形状すなわちU字形に戻る(図
8)。これによりカバー21は、加工形状の押し上げ材
26Aが記憶形状の押し上げ材26に戻るときに発生す
る約60〔kg/mm2 〕のはね上げ力を受けるのでカバー2
1は上方に持ち上がり、下ケース22と分離する。
【0038】以上の構成によれば、下ケース22の梁2
6に形状記憶合金でなる押し上げ材26Aを設けること
によりカバー21及び下ケース22を人手を使わずに自
動的に容易に分離することができるので、こうしたビテ
オテープレコーダ20の分解を自動化する際に有用であ
る。
【0039】(4)他の実施例 なお上述の第1実施例においては、結合保持部品をクラ
ンプ材に適用したが、本発明はこれに代え、図9(B)
に示すように針金状線材30を用いてもよい。すなわち
直線状の記憶形状を有する線材30A(図9(A))
を、部品31及び32に設けられた孔を通して螺旋状に
ひねつて部品31及び32を結合させる(図9
(B))。
【0040】また上述の第1実施例においては、結合保
持部品をクランプ材に適用したが、本発明はこれに代
え、図10(B)に示すように戻り止め材40を用いて
もよい。すなわち板状の記憶形状を有する戻り止め材4
0A(図10(A))の中央に設けられた正方形状の抜
け止め部41を所定の高さに持ち上げた戻り止め材40
を、矢印42の方向にスライドさせて係合部材43の開
口44に嵌めて戻り止め材40及び43を係合させる。
【0041】また上述の第1実施例においては、結合保
持部品をクランプ材に適用したが、本発明はこれに代
え、図11(C)に示すようにくさび形材50を用いて
もよい。すなわち、板状の部材を長手方向で2つに折つ
て重ねた平面状の記憶形状を有するくさび形材50A
(図11(A))をくさび形に広げ、かつその中央に設
けられた2つの正方形状の抜け止め部51及び52を外
側に押し出すように加工したくさび形材50(図11
(B))を用いて、抜け止め部51及び52と係合する
部分が設けてある部材53及び54を結合させる。
【0042】また上述の第1実施例においては、結合保
持部品をクランプ材に適用したが、本発明はこれに代
え、図12(B)に示すようにビス60を用いてもよ
い。すなわち先端にねじ山62が設けられ、かつ先端か
ら2分割されている軸部62が閉じた状態の記憶形状を
有するビス60Aの軸部63(図12(A))を、V字
形に広げたビス60を用いて、ねじ孔が穿設された部材
64及び貫通孔が穿設された部材65にスプリング66
を介して挿通させて部材64及び65を締結させる(図
12(B))。ここでスプリング66を用いたのは、ビ
ス60が記憶形状に回復したときにスプリングの反発力
でビスが抜けるようにしたからであり、必ずしもスプリ
ングを使用する必要はない。
【0043】また上述の第1実施例においては、結合保
持部品をクランプ材に適用したが、本発明はこれに代
え、図13(B)に示すように割りピン70を用いても
よい。すなわち先端から2分割されている軸部71が閉
じた状態の記憶形状を有する割りピン70A(図13
(A))を、貫通孔が穿設されかつこれらの位置を合わ
せて重ねてある部材72及び73にスプリング74を介
して挿通させ、部材73から突出した部分を外側方向に
180°折り曲げるように加工(図13(B))して部材
72及び73を締結させる。ここでスプリング74を用
いたのは上述した理由と同じ理由による。
【0044】また上述の第1実施例においては、結合保
持部品をクランプ材に適用したが、本発明はこれに代
え、図14(B)に示すようなねじ80を用いてもよ
い。すなわち軸部81がねじ孔の内径に比して格段的に
細い針状の記憶形状を有するねじ80A(図14
(A))の軸部81を、先端部を除いて螺旋状に加工し
たねじ80(図14(B))を用いて、部材同士を締結
させる。
【0045】また上述の第1実施例においては、結合保
持部品をクランプ材に適用したが、本発明はこれに代
え、図15(B)に示すようなねじ90を用いてもよ
い。すなわち、軸部91がねじ孔の内径より少し細い棒
状の記憶形状を有するねじ90A(図15(A))の頭
部92にドライバを当てるための−形又は+形の溝を設
け、かつ軸部91にねじ山93を設けて所定の外径を有
するように加工したねじ90(図15(B))を用い
て、部材同士を締結させる。
【0046】また上述の第1実施例においては、結合保
持部品をクランプ材に適用したが、本発明はこれに代
え、図16(B)に示すように基板支持材100を用い
てもよい。すなわち、その中央部を所定の長さに2分割
された軸部101が閉じた状態の記憶形状を有する基板
支持材100A(図16(A))の軸部101を広げて
菱形に加工した軸部101を有する基板支持材100
(図16(B))を用いて基板102を支持する。
【0047】また上述の第1実施例においては、結合保
持部品をクランプ材に適用したが、本発明はこれに代
え、図17(B)に示すように基板挟持材110を用い
てもよい。すなわち挟持部111がL字状の記憶形状を
有する基板挟持具110A(図17(A))の挟持部1
11を、文字「U」を右に90°倒したような形状に加工
した基板挟持具110(図17(B))を用いて基板1
12を挟持する。
【0048】また上述の他の実施例のうちのくさび形
材、ビス、割りピン及びねじの場合においては、これら
の部材が磁性を有する形状記憶合金であれば、分解時に
磁石によつて吸着させて取り出すようにしてもよい。
【0049】また上述の第2実施例においては、上ケー
ス全体が形状記憶合金でなる場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、上ケースや下ケースの係合部等、
ケースの一部が形状記憶合金でなる場合でも同様の効果
を得ることができる。
【0050】また上述の第3実施例においては、分離用
部品の記憶形状がU字形である場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、記憶形状に戻つたときにカバー
を持ち上げるように動作する記憶形状にしてもよい。
【0051】また上述の実施例においては、結合保持部
品や分離用部品を高温槽で加熱することによつて、結合
部材を分離する場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、結合保持部品や分離用部品を冷却槽で冷却する
ことによつて結合部材を分離させてもよい。すなわち電
化製品を冷却槽120(液体窒素を用いる)で記憶温度
まで冷却すると、電化製品はこれを構成する部材に分解
する。またこの場合、冷却槽の代わりに「ポイントクー
ラー」等の携帯用冷却スプレーを用いることにより、客
先等のサービス現場でも容易に使用し得る。
【0052】さらに上述の実施例においては、形状記憶
合金でなる場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、形状記憶樹脂等の形状記憶材料を用いても同様の効
果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、形状記憶
材料でなり、結合力を有する形状で1又は複数の部材を
結合保持し、加熱又は冷却によつて予め記憶した結合力
の無い形状に変化する結合保持部品を用いることより、
簡易かつ確実に結合部材を分離又は分解し得る。
【0054】また本発明においては、形状記憶材料でな
り、結合力を有する形状で他の部材と結合すると共に、
加熱又は冷却によつて予め記憶した結合力の無い形状に
変形する結合手段を用いて結合部材を構成することによ
り、結合部材を簡易かつ確実に分離することができる。
【0055】また本発明においては、内部に電池を収容
している電池装置を、形状記憶材料でなり、結合力を有
する形状で他の部材と結合し、加熱又は冷却によつて予
め記憶した結合力の無い形状に変化する筐体で構成する
ことにより、廃棄処分時に簡易かつ確実に筐体と電池と
を分離し得る。
【0056】また本発明においては、形状記憶材料でな
り、加熱又は冷却によつて予め記憶した形状に変形する
分離用部品を、複数の部材で構成された結合部材内に配
設することにより、簡易かつ確実に結合部材を分離し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランプ材の記憶形状の説明に供する斜視図で
ある。
【図2】クランプ材の加工形状及び使用状態の説明に供
する斜視図である。
【図3】電化製品等を分解するための、高温槽を含む装
置の略線図である。
【図4】本発明による上ケース及び下ケースで構成され
るバツテリケースの斜視図である。
【図5】上ケースの記憶形状の説明に供する上ケースの
断面図である。
【図6】上ケース及び下ケースの係合状態の説明に供す
るバツテリケースの断面図である。
【図7】本発明による分離用部品の一実施例によるカバ
ー押し上げ材の加工形状及び使用状態の説明に供する斜
視図である。
【図8】本発明によるカバー押し上げ材が記憶形状に回
復した場合の説明に供する分解斜視図である。
【図9】図9(A)は他の実施例による針金状線材の記
憶形状であり、図9(B)は他の実施例による針金状線
材の加工形状及び使用状態の説明に供する略線図であ
る。
【図10】図10(A)は他の実施例による戻り止め材
の記憶形状であり、図10(B)は他の実施例による戻
り止め材の加工形状及び使用状態の説明に供する略線図
である。
【図11】図11(A)は他の実施例によるくさび形材
の記憶形状であり、図11(B)は他の実施例によるく
さび材の加工形状の説明に供し、図11(C)は他の実
施例によるくさび材の使用状態の説明に供する略線図で
ある。
【図12】図12(A)は他の実施例によるビスの記憶
形状であり、図12(B)は他の実施例によるビスの加
工形状及び使用状態の説明に供する略線図である。
【図13】図13(A)は他の実施例による割りピンの
記憶形状であり、図13(B)は他の実施例による割り
ピンの加工形状及び使用状態の説明に供する略線図であ
る。
【図14】図14(A)は他の実施例によるねじの記憶
形状であり、図14(B)は他の実施例によるねじの加
工形状の説明に供する略線図である。
【図15】図15(A)は他の実施例によるねじの記憶
形状であり、図15(B)は他の実施例によるねじの加
工形状の説明に供する略線図である。
【図16】図16(A)は他の実施例による基板支持具
の記憶形状であり、図16(B)は他の実施例による基
板支持具の加工形状及び使用状態の説明に供する略線図
である。
【図17】図17(A)は他の実施例による基板挟持具
の記憶形状であり、図16(B)は他の実施例による基
板挟持具の加工形状及び使用状態の説明に供する略線図
である。
【図18】電化製品を分解するための、液体窒素を用い
る冷却槽を含む装置の略線図である。
【符号の説明】
1……電化製品、1A……分解された電化製品、2、2
A……クランプ材、3、4、31、32、53、54、
64、65、72、73……部材、5……搬送台、6…
…高温槽、10……バツテリケース、11……上ケー
ス、12、22……下ケース、14、14A、15……
係合部、20……ビデオテープレコーダ、21……カバ
ー、23……ねじ孔、24……梁、26、26A……押
し上げ材、30、30A……針金状線材、40、40A
……戻り止め材、41……突出部、43……係合部材、
44……開口、50、50A……くさび材、51、52
……抜け止め部、60、60A……ビス、63、71、
81、91、101……軸部、70、70A……割りピ
ン、62、93……ねじ山、66、74……スプリン
グ、80、80A、90、90A……ねじ、92……頭
部、100、100A……基板支持具、101……支持
部、102、112……基板、110、110A……基
板挟持具、111……挟持部、120……冷却槽。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の部材を結合保持する結合保持部品に
    おいて、 形状記憶材料でなり、結合力を有する形状で1又は複数
    の部材を結合保持し、加熱又は冷却によつて予め記憶し
    た結合力の無い形状に変形することを特徴とする結合保
    持部品。
  2. 【請求項2】上記結合力を有する形状は、ねじ形状、針
    金形状、くさび形状、止め具形状又はばね形状を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の結合保持部品。
  3. 【請求項3】複数の部材が結合されて構成された結合部
    材において、 上記複数の部材を、形状記憶材料でなり、結合力を有す
    る形状でなる結合保持部品を用いて結合保持し、加熱又
    は冷却によつて上記結合保持部品が予め記憶した結合力
    のない形状に変形することにより、上記複数の部材が分
    解されることを特徴とする結合部材。
  4. 【請求項4】複数の部材が結合されて構成された結合部
    材において、 上記複数の部材のうちの少なくとも1つの部材は、形状
    記憶材料でなり、結合力を有する形状で他の部材と結合
    すると共に、加熱又は冷却によつて予め記憶した結合力
    の無い形状に変形することにより、上記他の部材と分離
    する結合手段を有することを特徴とする結合部材。
  5. 【請求項5】複数の部材で構成された筐体で、内部に電
    池が収納される電池装置において、 上記複数の部材のうちの少なくとも1つの部材は、形状
    記憶材料でなり、結合力を有する形状で他の部材と結合
    すると共に、加熱又は冷却によつて予め記憶した結合力
    の無い形状に変形することにより上記他の部材と分離
    し、上記筐体が分解され、上記電池を筐体と分離し得る
    ことを特徴とする電池装置。
  6. 【請求項6】形状記憶材料でなり、複数の部材が結合さ
    れて構成された結合部材間に配設されると共に、加熱又
    は冷却によつて予め記憶した形状に変形することにより
    上記複数の部材の結合を分離することを特徴とする分離
    用部品。
  7. 【請求項7】複数の部材が結合されて構成され、かつ内
    部に形状記憶材料でなる分離用部品が配設された結合部
    材において、 加熱又は冷却によつて上記結合部材の内部に配設された
    上記分離用部品が予め記憶した形状に変形するときに発
    生する力を利用することにより、上記複数の部材を分解
    することを特徴とする結合部材。
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