JPH0744017A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH0744017A
JPH0744017A JP18520393A JP18520393A JPH0744017A JP H0744017 A JPH0744017 A JP H0744017A JP 18520393 A JP18520393 A JP 18520393A JP 18520393 A JP18520393 A JP 18520393A JP H0744017 A JPH0744017 A JP H0744017A
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JP18520393A
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Kazuo Yasuda
和夫 安田
Hiroshi Morimoto
浩史 森本
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像領域での導電性異物の混入による極部的
な空中放電を防止し、画像欠陥の発生しない現像を行う
ことのできる現像装置を提供する。 【構成】 磁性キャリアとトナーとからなる2成分の現
像剤Dを使用し、現像スリーブ21に交流バイアス電圧を
印加して交番電界下で非接触現像を行う現像装置20にお
いて、前記現像スリーブ21表面を厚さ2〜100μm、体積
抵抗率109〜1011Ω・cmの絶縁性皮膜をもって被覆し、
その表面のあらさをJISのRz値で0.1〜10μmとした
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写装置等に
おいて、磁性キャリア粒子とトナー粒子とを混合した2
成分現像剤を用いて静電潜像あるいは磁気潜像を現像す
る現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写装置等においては、
2成分現像剤を用いた磁気ブラシ現像方式の現像装置が
用いられている。この現像装置は、内部に複数の磁極を
有する磁石体からなる磁石ロールを備え回転可能に支持
された円筒状の現像スリーブを有し、この現像スリーブ
表面にトナー粒子を付着させた磁性キャリアを保持し現
像領域に搬送して現像を行うもので、トナー粒子の摩擦
帯電制御が比較的容易で、トナー粒子の凝集が起こりに
くく、磁気ブラシの穂立ちがよくて、像担持体面の摩擦
性に優れ、クリーニングとの兼用においても十分なクリ
ーニング効果が発揮される等の特長を有し、像担持体面
と非接触で現像する非接触現像にも適していることか
ら、キャリア粒子に対するトナー粒子の量の管理を必要
とするにも拘わらず、多く用いられている。
【0003】このような2成分現像剤を用いる現像装置
としては、現像剤担持体である現像スリーブが固定で周
方向に複数のN,S磁極を有する内蔵磁石体が回転する
もの、現像スリーブと磁石体が共に回転するもの、及び
現像スリーブが回転して内蔵磁石体の磁極が固定のもの
が多く用いられている。このうち、内蔵磁石体が回転す
るものは、磁石体を高速回転するために大きな回転力を
必要とし、振動が生じ、回転機構も複雑で装置が大型に
なるという問題点があり、内蔵磁石体が固定して現像ス
リーブが回転する構成の現像装置が多く用いられてい
る。かかる現像装置では内蔵固定した磁石体によって現
像スリーブ上に付着・保持された現像剤は現像スリーブ
の回転に伴って移動・搬送され、潜像を有した像形成体
と最も近接した現像領域において現像がなされる。
【0004】現像領域における現像は、現像スリーブ上
に付着・保持された現像剤層が像形成体を摺擦しつつ現
像がなされる接触現像と、僅かの間隙をもった非接触状
態で交流成分を含む現像バイアス電圧を印加し、トナー
を飛翔させ潜像部分に付着させ現像を行う非接触現像が
ある。非接触現像は、像形成体上にトナー像を重ね合わ
すようにしたカラー画像形成法に対しては現像時に先に
形成されたトナー像を乱れさせないことから好ましい現
像法である。非接触現像は現像領域での像形成体と現像
スリーブとの間隙をなるべく小さくとり、現像スリーブ
上の現像剤層を薄くして像形成体に対して非接触状態と
し、薄層をなした現像剤層中のトナーを磁性キャリアか
ら離れ飛翔して潜像部分に付着し現像を行う現像法であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記非接触現像方式の
現像装置において、現像剤に導電性の異物が混入すると
現像領域で局部的な気中放電が発生し、このため画像に
小さなリング状のマークが現れる画像欠陥が発生すると
いう問題点がある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決し、現像領域
での気中放電を防止し画像欠陥の発生しない現像を行う
ことのできる現像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、現像スリー
ブに交流バイアス電圧を印加して交番電界下で非接触現
像を行う現像装置において、前記現像スリーブ表面を厚
さ2〜100μm、体積抵抗率109〜1011Ω・cmの絶縁性皮膜
をもって被覆し、その表面のあらさをJISのRz値で
0.1〜10μmとしたことを特徴とする現像装置によって達
成される。
【0008】
【実施例】図3は本発明の現像装置を備えるカラー画像
形成装置の一例を示した断面図でである。本発明の説明
に先だって、この画像形成装置の構成、動作について説
明する。この説明では負に帯電したトナーを用い、感光
体を負に帯電させる反転現像を行う場合について述べる
が、負に帯電したトナーを用い感光体を正に帯電させる
正転現像の場合も同様である。
【0009】図において、10は像形成体である感光体ド
ラムで、OPC感光体をドラム上に塗布したもので接地
されて時計方向に回転する。12はスコロトロン帯電器
で、感光体ドラム10周面に対しVH(−600〜−800V)の
一様な帯電をVG(−550〜850V)に電位保持されたグリ
ッドとコロナ放電ワイヤによるコロナ放電によって与え
る。このスコロトロン帯電器12による帯電に先立って、
前プリントまでの感光体の履歴をなくするために発光ダ
イオード等を用いたPCL11による露光を行って感光体
周面の除電をしておく。
【0010】感光体への一様帯電ののち像露光手段13に
より画像信号に基づいた像露光が行われる。像露光手段
13は図示しないレーザダイオードを発光光源とし回転す
る回転多面鏡131、fθレンズ等を経て複数の反射ミラ
ー132により光路を曲げられ走査がなされるもので、感
光体ドラム10の回転(副走査)によって潜像が形成され
る。本実施例では文字部に対して露光を行い、文字部の
方が低電位VL(−100V〜0V)となるような反転潜像を
形成する。
【0011】感光体ドラム10周縁にはイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等のトナーとキャリ
アとから成る現像剤をそれぞれ内蔵した後述する現像装
置20が設けられていて、先ず1色目の現像が磁石体を内
蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ21によって
行われる。
【0012】現像剤はフェライトをコアとしてその回り
に絶縁性樹脂を被覆したキャリアと、ポリエステルを主
材料として色に応じた顔料と荷電制御剤、シリカ、酸化
チタン等を加えたトナーからなるもので、現像剤は穂切
り規制板によって現像スリーブ21上に層厚を規制されて
現像スリーブ21上に付着し、現像域へと搬送される。
【0013】現像域における現像スリーブ21と感光体ド
ラム10との間隙は現像剤層厚よりも大きい間隙DSDとし
て、この間にACバイアス電圧とVDC(−500〜−700V)
のDCバイアス電圧が重畳して印加される。VDC
H、トナーの帯電はいずれも同極性であるため、AC
バイアス電圧によってキャリアから離脱するきっかけを
与えられたトナーはVDCより電位の低いVHの部分には
付着せず、VDCより電位の高いVL部分に付着し顕像化
(反転現像)が行われトナー像を形成する。
【0014】1色目の顕像化が終わった後2色目の画像
形成行程に入り、再びスコロトロン帯電器12による一様
帯電が行われ、2色目の画像データによる潜像が像露光
手段13によって形成される。このとき1色目の画像形成
行程で行われたPCL11による除電は、1色目の画像部
に付着したトナーが周りの電位の急激な低下により飛び
散るため行わない。
【0015】再び感光体ドラム10周面の全面に亙ってV
Hの電位となった感光体の内、1色目の画像のない部分
に対しては1色目と同様の潜像が形成され現像が行われ
るが、1色目の画像がある部分に対し再び現像を行う部
分では、1色目の付着したトナーにより遮光とトナー自
身の持つ電荷によってVM′の潜像が形成され、VDC
M′の電位差に応じた現像が行われる。この1色目と
2色目との画像の重なりの部分では1色目の現像をVL
の潜像を作って行うと、1色目と2色目とのバランスが
崩れるため、1色目の露光量を減らしてVH>VM(−100
〜−300V)>VLとなる中間電位とすることもある。
【0016】3色目、4色目についても2色目と同様の
画像形成行程が行われ、感光体ドラム10周面上には順次
積層された4色のトナー像が形成される。
【0017】一方、給紙カセット41より給紙機構42によ
って給送された記録紙Pは、転写ベルト31を張架した転
写ベルト装置30によって転写域へと搬送され、感光体ド
ラム10周面上の4色トナー像の多色像が一括して記録紙
P上に転写される。
【0018】転写ベルト31はウレタンゴムの基体の外側
にFLC層を形成した106〜1014Ω・cmの抵抗を持つ厚さ
0.4〜1.0mmの無端状のゴムベルトである。この転写ベル
ト31を張架する保持ローラ32,33の上流側保持ローラ32
の軸に対してはVPCの電圧が印加されており、この軸に
転写ベルト31を介して設置する位置には記録紙Pへの電
荷付与手段として図示しない導電性のブラシが接地状態
で設置されている。給送されて来た記録紙Pはブラシと
転写ベルト31の間に進入し、ブラシより記録紙Pに対し
て電荷が注入され、記録紙Pと転写ベルト31との間に吸
着力が生じる。こののち記録紙Pは感光体ドラム10と転
写ベルト31とで形成されるニップ部(転写域)に進入
し、転写ベルト31裏面よりコロナ放電器36あるいはこれ
に代えてバイアスローラにより転写電界が付与され、記
録紙P上に多色像が転移し転写される。
【0019】感光体ドラム10より分離した記録紙Pは、
転写ベルト31を張架する下流側の保持ローラ33の軸を対
向電極としてACコロナ放電による除電を受けたのち、
あるいはACコロナ放電を受けながら転写ベルト31から
分離する。この転写ベルト装置30の転写ベルト31は多色
像形成中は下流側の保持ローラ33の軸33aを回動中心と
して感光体ドラム10より離間されている。
【0020】転写ベルト装置30から分離した多色像を保
持した記録紙Pは、少なくとも一方のローラ内部にヒー
タを有する2本の圧着ローラからなる定着装置17へと搬
送され、圧着ローラ間で熱と圧力を加えられることによ
り付着トナーは溶融し、記録紙P上に固定されたのち、
装置外へ排出される。
【0021】転写後の感光体ドラム10周面上に残った残
留トナーはACコロナ放電器を用いた除電器15により除
電されたのち、クリーニング装置16に至り感光体に当接
したゴム材から成るクリーニングブレード16aによって
クリーニング装置16内に掻き落とされ、スクリュー等に
より排出あるいは貯留される。
【0022】クリーニング装置16によって残留トナーを
除去された感光体ドラム10はPCL11による露光を受け
たのちスコロトロン帯電器12によって一様帯電を受け、
次の画像形成サイクルに入る。多色像形成中はクリーニ
ングブレード16aは感光体ドラム10表面から離間され、
除電器15によるAC除電はオフ状態に保たれ支障のない
ようにされる。
【0023】図1は、本発明の現像装置の一実施例を示
す断面図である。図において、20は現像装置、21はアル
ミニウム等の非磁性材料からなる現像スリーブ、22は現
像スリーブ21の内部に固定して設けられ表面に複数の
N,S磁極を周方向に有するロール状の固設された磁石
体で、この現像スリーブ21と磁石体22とで現像剤搬送担
体を構成している。そして、現像スリーブ21は固定した
磁石体22に対して回転可能であり、現像スリーブ21は矢
示方向に回転する感光体ドラム10に対向して配置され
る。磁石体22のN,S磁極は通常500〜1,500ガウスの磁
束密度に磁化されており、その磁力によって現像スリー
ブ21の表面に現像剤Dの層即ち、磁気ブラシを形成す
る。23は磁気ブラシの高さ、量を規制するため設けられ
た非磁性の隙間形成手段からなる現像剤規制手段である
Hcut、24はアルミニウム、黄銅等の非磁性材料からな
るHcut板23の支持体である。25は現像領域Aを通過し
た現像剤Dを現像スリーブ21上から除去する磁石ロー
ラ、25aは磁石ローラ25から現像剤Dを掻き落とすLア
ングル、27はケーシング、26a,26bは互いに逆方向に
回転してケーシング27内の現像剤Dを撹拌して成分を均
一にする撹拌スクリュー、28は現像スリーブ21に現像剤
Dを供給するスポンジ状の供給ローラ、29は現像スリー
ブ21に印加する交流バイアス電圧を供給するバイアス電
源、Dは現像剤である。
【0024】図2は現像領域A近傍を示す拡大断面図で
ある。現像領域Aでの感光体ドラム10との最近接間隙を
SD(mm)、現像領域Aにおける現像剤Dの層厚をHD(m
m)とするとき、画像ムラ発生やキャリア付着を防止し、
高い現像効率を保持するために、0.02≦DSD−HD≦0.3
(mm)の条件を満たすとともに、現像領域Aにおける現
像剤Dの搬送量を5〜50mg/cm2とするのが好ましい。
【0025】また、磁石体22の現像領域Aにおける磁極
は図に示すように現像領域Aを挟む位置に設けられ、そ
の2つの磁極22a及び22bが磁石体22の軸(中心)に対し
て張る角は25°〜80°としているので、現像剤D層表面
は感光体ドラム10の周面とほぼ平行になる。
【0026】さらに、本発明の現像装置の現像スリーブ
21の表面は図に示すように、厚さ2〜100μm、体積抵抗
率109〜1011Ω・cmの絶縁性皮膜21aをもって被覆し、
その表面のあらさをJISのRz値で0.1〜10μmとなる
ようサンドブラスト等の処理を施して微細な凹凸を設け
て現像剤Dの搬送を良好にしている。特に、Rz=0.5〜
5.0μmのとき良好な結果が得られた。
【0027】本現像装置に用いられる現像剤Dについて
説明する。
【0028】トナーは例えば下記の組成から成るもの
で、 スチレン−メタクリル酸ブチル(75:25)共重合体樹脂 100重量部 着色剤 10重量部 バリファースト(オリエント化学社製) 0.2重量部 軟化点120℃のポリプロピレン 2重量部 上記組成物を溶融,練肉,冷却,粉砕し重量平均粒径8
μm径のトナーとしたもので、5〜15μm径の間が好まし
く用いられる。
【0029】トナーに用いられる樹脂としては、スチレ
ン系樹脂,ビニル系樹脂,エチル系樹脂,ロジン変成樹
脂,アクリル系樹脂,ポリアミド樹脂,エポキシ樹脂,
ポリエステル樹脂等が挙げられ、それにカーボン等の着
色剤や必要に応じて定着性向上剤、帯電制御剤等を加え
て、従来公知のトナー粒子製造方法と同様の方法によっ
て作ることができる。さらに、トナー粒子がスプレード
ライ法、あるいは粒子化後の球形化処理によって球形化
されたものであると、現像剤の流動性が向上して凝集し
にくくなり、キャリアとの均一混合性、搬送性及び帯電
性も向上する。
【0030】トナー用の着色剤としては、一般に染料及
び顔料が用いられるが、耐候堅牢度が高い顔料が広く用
いられる。顔料としては、カーボンブラック(黒色),ベ
ンジジンイエロー(黄),ローダミンB(マゼンタ),銅フ
タロシアニン(シアン)等が用いられる。これら有機及び
無機顔料は所望に応じて単独又は複数を選択併用して、
求める色調に調えられる。また顔料の添加量は樹脂に対
し3〜15部が好ましく選択される。磁性キャリアは平均
粒径が大きく、磁化の強さが強いと反発磁界を通過しに
くくなる。また、平均粒径が大きいと、現像スリーブ21
上に形成される磁気ブラシの穂の状態が荒いために、電
界により振動を与えながら静電潜像を現像しても、トナ
ー像にムラが現れ易く、穂におけるトナー濃度が低くな
るので高濃度の現像が行われない等の問題点がある。こ
の問題点を解消するには、磁性キャリア粒子の平均粒径
を小さくすればよく、実験の結果重量平均粒径が60μm
以下であると上記問題点は発生しないことが判明した。
しかし、磁性キャリアの粒径が小さ過ぎると、トナーと
共に感光体ドラム10表面に付着するようになったり、飛
散し易くなる。これらの現象はキャリアに作用する磁界
の強さ、それによるキャリアの磁化の強さにも関係する
が、一般的には、磁性キャリアの重量平均粒径が15μm
以下になると次第に上記傾向が出始め、5μm以下で顕
著に現れるようになる。従って、この現像装置20では現
像剤Dの磁性キャリアには、重量平均粒径が20〜100μ
m、磁界500エルステッド下での磁化率が25〜50emu/gの
ものが好ましく用いられる。なお、磁性キャリアが球形
化されていると、トナーとキャリアの撹拌性及び現像剤
Dの搬送性を向上させ、さらにトナーの荷電制御性を向
上させて、トナー粒子同志やトナーとキャリアの凝集を
起こりにくくするので好ましい。
【0031】このような磁性キャリアは、磁性体として
従来の磁性キャリアにおけると同様の、鉄,クロム,ニ
ッケル,コバルト等の金属、あるいはそれらの化合物や
合金、例えば、四三酸化鉄,γ-酸化第二鉄,二酸化ク
ロム,酸化マンガン,フェライト,マンガン−銅系合
金、といった強磁性体ないしは常磁性体の粒子を球形化
したり、又はそれらの磁性体粒子の表面をスチレン系樹
脂,ビニル系樹脂,エチル系樹脂,ロジン変性樹脂,ア
クリル系樹脂,ポリアミド樹脂,エポキシ樹脂,ポリエ
ステル樹脂等の樹脂やパルミチン酸,ステアリン酸等の
脂肪酸ワックスで球状に被覆するか、あるいは、磁性体
微粒子を分散して含有した樹脂や脂肪酸ワックスの球状
粒子を作るかして得られた粒子を従来公知の平均粒径選
別手段で粒径選別することによって得られる。
【0032】現像剤Dは、上記の磁性キャリアに対して
トナーが5wt%となるよう混合するとともに疎水シリカ
を0.5wt%となるよう加えて現像剤としたものが多く用
いられる。
【0033】ケーシング27内の2成分現像剤Dは撹拌ス
クリュー26a及び26bによって撹拌され、帯電してトナ
ーは磁性キャリアの周囲に静電的に付着する。この時の
トナーの帯電量(Q/M)は15〜30μc/g、好ましくは2
5μc/gとなるように設定される。かかる状態の現像剤
Dは回転する供給ローラ28によって移動し磁石体22の磁
力によって現像スリーブ21に付着する。現像が行われる
とトナーが消費されるが、現像剤Dのトナー濃度は例え
ばケーシング27の底部に設けられたトナー濃度センサに
よって透磁率の変化することからトナー濃度の変化を検
知するL検方式のセンサの出力に基づいて図示しないト
ナー供給スクリューの回転を制御することによって一定
の値に保持される。
【0034】本実施例では、現像剤Dのトナー濃度は5
〜7%に設定される。この理由は、7%以上ではトナー
飛散が著しくなり機内汚れを起こし駆動ギヤの摩耗が増
大し、5%以下ではトナー不足となり記録画像のベタ黒
部の十分な濃度が得られないからである。現像剤Dのト
ナー濃度制御に関しては、例えば湿度センサと組み合わ
せて制御することにより環境条件の変化に対応した適切
なトナー濃度とすることが好ましい。
【0035】以上のような現像装置において、現像スリ
ーブ21を感光体ドラム10に対して表面間隔が数0.4〜0.6
mmの範囲にあるように設定し、現像スリーブ21上での現
像剤の搬送量を5〜50mg/cm2,好ましくは8mg/cm2
維持すると、感光体ドラム10の静電潜像を現像すると、
現像スリーブ21の表面に形成された磁気ブラシは、現像
スリーブ21の回転に伴って感光体ドラム10の表面に対し
均一な現像効果を与えることとなって、安定して高いト
ナー濃度の現像を可能にする。それには、かぶりの発生
を防ぎ、現像効果を向上させるために、現像スリーブ21
にバイアス電源29によって前記交流バイアス電圧が接地
した感光体ドラム10の基体との間に印加して形成される
交番電界下で現像が行われている。この交流バイアス電
圧はその直流成分がかぶりの発生を防止し、交流成分が
トナーに振動を与えて現像効果を向上させる。なお、通
常直流成分には非画像部電位とほぼ等しいか、それより
も低い絶対値50〜750Vの電圧が用いられ、交流成分の
周波数は2KHz〜20KHzの間にあり、そのピーク・ピーク
電圧VP-Pは現像領域Aでの間隙DSDによって相違する
が、 2000≦VP-P/DSD≦5000(V/mm) の範囲内にあることが望ましい条件である。
【0036】VP-P/DSD<2000の条件下では現像スリ
ーブ21うえのキャリアに付着状態にあったトナーはキャ
リアからの離脱できない現像不良の状態となり、VP-P
/DSD>5000の条件下では現像条件は十分満たしている
ものの、トナー像の重ね合わせ時は先に像形成体10の潜
像部分に付着していた他色のトナーを引き戻して褪色さ
せたり、気中放電(これを落雷という)により画像汚れ
となるので好ましくない。なお、交流成分の波形は、正
弦波に限らず、矩形波や三角波であってもよい。
【0037】以上説明した非接触現像方式の現像装置に
おいて、現像剤Dに導電性の異物が混入すると現像領域
で局部的な気中放電(落雷)が起き、このため画像に小さ
なリング状のマークが現れる画像欠陥が発生するという
問題点がある。
【0038】本発明はこの問題点を解決するために現像
スリーブ21表面を合成樹脂等からなる絶縁性皮膜21aで
被覆するようにしたものである。
【0039】図4は現像剤Dに平均粒径100〜200μmの
アルミニウム粉末を混合したものを用い、絶縁性皮膜の
体積抵抗率の異なる現像スリーブを作成し、テストを行
った結果を示したもので、絶縁性皮膜の体積抵抗率と像
形成体10上への局部的落雷の発生頻度との関係を表すグ
ラフである。
【0040】この実験の条件は、DSD=0.57mm,VP-P
=2KV,絶縁性皮膜の厚さ20μmである。この結果体積
抵抗率が108Ω・cm 以下では落雷頻度が高く使用に適せ
ず、体積抵抗率が1011以上では現像性が悪化して使用で
きず、体積抵抗率の使用可能な範囲は109Ω・cm以上、1
011Ω・cm以下の範囲であることが判った。
【0041】また、絶縁性皮膜の厚さと体積抵抗率を変
化させた時の現像性その他の特性の変化を実験すると図
5に示す結果が得られた。すなわち、図の左側ハッチン
グ部分では落雷頻度が大きく、図の右側ハッチング部分
ではプリントの履歴によって濃度ムラが現れるゴースト
が発生し、絶縁性皮膜の厚さ100μm以上では現像スリー
ブ21上の現像剤Dの薄層形成が困難になり使用不能で、
使用可能領域は図の実線で囲んだ範囲であることが判明
した。すなわち、現像スリーブ21の表面を厚さ2〜100μ
m、体積抵抗率109〜1011Ω・cmの皮膜を被覆し、その表
面のあらさをJISのRz値で0.1〜10μmとすると優れ
た画像品質の得られる現像が行われることが判明した。
【0042】本発明者らは図3のカラー画像形成装置に
本発明の現像装置を取り付け作動させることによって、
極めて良好な現像がなされることを確認している。
【0043】その具体的データを示すと次の通りであ
る。
【0044】(実施例1) 現像スリーブ21:外径20mm,感光体ドラム10と現像領域
Aで同方向、 回転速度;数感光体ドラム10の3倍 現像領域Aでの2磁極(22a,22b)間の角度:60° 2磁極22a,22bの現像スリーブ21上での磁束密度:650
Gauss 現像領域Aでの間隙:DSD=0.57mm 現像剤Dの搬送量:20〜30mg/cm2 現像バイアス条件:VDC=−750V, VAC; 周波数8KHz,VP-P=2.0KV,矩形波 上記の設定条件では、DSD−HD=0.05〜0.1mm VP-P/DSD=4400 となる。
【0045】絶縁性皮膜21a:体積抵抗率=1012Ω・c
m,厚さ10μm,Rz=5μm(この皮膜はフッ素樹脂をエ
ポキシ系樹脂に分散して得られた) 上記条件でのテスト結果はゴーストやリングマークの発
生もなく画像濃度も十分で文字の再現性も良好であっ
た。
【0046】(実施例2)実施例1と絶縁性皮膜21aの
外は同様であり、 絶縁性皮膜21a:体積抵抗率=108Ω・cm,厚さ15μm,
Rz=12μm (この皮膜はウレタンゴムにカーボンを添加して得られ
た) この条件でのテスト結果も実施例1と同様で良好であっ
た。
【0047】なお、絶縁性皮膜21aとしてはフッ素樹脂
をポリエチレン系樹脂に分散したもの、セラミック粉末
を合成樹脂に分散させたもの、有機けい素化合物を焼結
させたものなどで、硬度が鉛筆硬度4H以上で、上記の
体積抵抗率や膜厚条件を満足するものであれば使用でき
る。また弾性ゴム板でも、ゴム硬度で60°以上であれば
使用できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の現像装置
は、現像スリーブ表面を絶縁性皮膜で被覆することによ
り、現像スリーブ上の現像領域での局部的な空中放電を
防止し、画像欠陥の発生しない現像が可能であるという
効果を奏することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図1の現像装置の現像領域近傍の拡大断面図で
ある。
【図3】本発明の現像装置を備えたカラー画像形成装置
を示す断面図である。
【図4】絶縁性皮膜の体積抵抗率と局部的落雷頻度との
関係を示すグラフである。
【図5】絶縁性被膜の厚さと体積抵抗率と使用可能領域
を示すグラフである。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(像形成体) 12 スコロトロン帯電器 13 像露光手段 16 クリーニング装置 20 現像装置 21 現像スリーブ 21a 絶縁性皮膜 29 バイアス電源 A 現像領域 D 現像剤 P 記録紙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像スリーブに交流バイアス電圧を印加
    して交番電界下で非接触現像を行う現像装置において、 前記現像スリーブ表面を厚さ2〜100μm、体積抵抗率109
    〜1011Ω・cmの絶縁性皮膜をもって被覆し、その表面の
    あらさをJISのRz値で0.1〜10μmとしたことを特徴
    とする現像装置。
JP18520393A 1993-07-27 1993-07-27 現像装置 Pending JPH0744017A (ja)

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