JPH0743656Y2 - 電気測定装置 - Google Patents
電気測定装置Info
- Publication number
- JPH0743656Y2 JPH0743656Y2 JP14965089U JP14965089U JPH0743656Y2 JP H0743656 Y2 JPH0743656 Y2 JP H0743656Y2 JP 14965089 U JP14965089 U JP 14965089U JP 14965089 U JP14965089 U JP 14965089U JP H0743656 Y2 JPH0743656 Y2 JP H0743656Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input amplifier
- housing
- measuring instrument
- instrument body
- impedance
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は電気測定装置に関し、さらに詳しく言えば、
複数の入力アンプユニットを有する電気測定装置に関す
るものである。
複数の入力アンプユニットを有する電気測定装置に関す
るものである。
第3図に示されている多チヤンネル記録計などにおいて
は、測定器本体1に対して複数、この従来例では最大4
つの入力アンプユニット2が接続されるようになってい
る。この場合、入力アンプユニット2の筐体2aは金属製
であるが、例えばその上面と前面には電気絶縁性の樹脂
カバー2bが設けられている。これに対して、測定器本体
1側には、筐体2aの下面を支持する電気絶縁性の樹脂か
らなる支持部材3が設けられている。すなわち、入力ア
ンプユニット2はその樹脂カバー2bと支持板3とによ
り、測定器本体1に対して電気的に絶縁された状態で取
付けられる。なお、4a,4bは入力アンプユニット2と測
定器本体1とを電気的に接続するコネクタである。
は、測定器本体1に対して複数、この従来例では最大4
つの入力アンプユニット2が接続されるようになってい
る。この場合、入力アンプユニット2の筐体2aは金属製
であるが、例えばその上面と前面には電気絶縁性の樹脂
カバー2bが設けられている。これに対して、測定器本体
1側には、筐体2aの下面を支持する電気絶縁性の樹脂か
らなる支持部材3が設けられている。すなわち、入力ア
ンプユニット2はその樹脂カバー2bと支持板3とによ
り、測定器本体1に対して電気的に絶縁された状態で取
付けられる。なお、4a,4bは入力アンプユニット2と測
定器本体1とを電気的に接続するコネクタである。
通常、入力アンプユニット2はその筐体2a内にA/D変換
器などを有し、これが原因で同筐体2aから輻射ノイズが
発生し、測定に悪影響をおよぼすことがある。この輻射
ノイズを低減させるには、筐体2aを測定器本体1の接地
基板などに接地すればよいのであるが、他方において、
CMRR(common mode rejection ratio;同相電圧除去比)
の面からはむしろ対地フローティングが要求される。
器などを有し、これが原因で同筐体2aから輻射ノイズが
発生し、測定に悪影響をおよぼすことがある。この輻射
ノイズを低減させるには、筐体2aを測定器本体1の接地
基板などに接地すればよいのであるが、他方において、
CMRR(common mode rejection ratio;同相電圧除去比)
の面からはむしろ対地フローティングが要求される。
すなわち第4図に示されている入力アンプユニット2の
等価回路において、Vn;測定入力信号、Vc;大地電圧など
のコモンモード信号、Zin;入力インピーダンス、Z1,
Z2;測定回路と筐体2aと間のインピーダンス、Z3;筐
体2aと測定器本体1の接地基板との間の絶縁インピーダ
ンスとすると、Z1,Z2=∝かつZ1=Z2の場合、コモン
モード信号Vcからの電流は入力インピーダンスZinに流
れないことから、CMRRは無限大となるが、上記各インピ
ーダンスは抵抗とコンデンサの複合回路と考えられるこ
とから、周波数に対して影響を受けることになる。
等価回路において、Vn;測定入力信号、Vc;大地電圧など
のコモンモード信号、Zin;入力インピーダンス、Z1,
Z2;測定回路と筐体2aと間のインピーダンス、Z3;筐
体2aと測定器本体1の接地基板との間の絶縁インピーダ
ンスとすると、Z1,Z2=∝かつZ1=Z2の場合、コモン
モード信号Vcからの電流は入力インピーダンスZinに流
れないことから、CMRRは無限大となるが、上記各インピ
ーダンスは抵抗とコンデンサの複合回路と考えられるこ
とから、周波数に対して影響を受けることになる。
また、複数の入力アンプユニット2,2′,2″…を並設し
た場合、その各筐体2a,2a′,2a″…と接地基板との間に
は、絶縁インピーダンスZ3,Z3′,Z3″…が存在し、各
入力アンプユニットの入力接続点におけるコモンモード
信号Vcは通常不定であるため、安全性の面からZ3,
Z3′,Z3…=∝、すなわち一般には絶縁状態とされる。
この場合、各筐体2a,2a′,2a″…は絶縁された金属物と
なり、輻射ノイズの発生もしくはそのノイズを受けるこ
とに対して無防備となる。
た場合、その各筐体2a,2a′,2a″…と接地基板との間に
は、絶縁インピーダンスZ3,Z3′,Z3″…が存在し、各
入力アンプユニットの入力接続点におけるコモンモード
信号Vcは通常不定であるため、安全性の面からZ3,
Z3′,Z3…=∝、すなわち一般には絶縁状態とされる。
この場合、各筐体2a,2a′,2a″…は絶縁された金属物と
なり、輻射ノイズの発生もしくはそのノイズを受けるこ
とに対して無防備となる。
上記課題を解決するため、この考案においては、A/D変
換器などを含む複数の入力アンプユニットを測定器本体
に接続してなる電気測定装置において、上記測定器本体
には、同測定器本体に対して上記入力アンプユニットの
金属製筐体を電気絶縁的に支持する支持部材と、上記金
属製筐体に直接接しないように上記支持部材の支持面よ
りも下方に配置された接地基板とが設けられ、上記各金
属製筐体と上記接地基板との間に、所定周波数以上おい
て上記各金属製筐体と上記接地基板との間の絶縁インピ
ーダンスよりも十分に低いインピーダンスを示すバイパ
スコンデンサを介在させた構成としている。
換器などを含む複数の入力アンプユニットを測定器本体
に接続してなる電気測定装置において、上記測定器本体
には、同測定器本体に対して上記入力アンプユニットの
金属製筐体を電気絶縁的に支持する支持部材と、上記金
属製筐体に直接接しないように上記支持部材の支持面よ
りも下方に配置された接地基板とが設けられ、上記各金
属製筐体と上記接地基板との間に、所定周波数以上おい
て上記各金属製筐体と上記接地基板との間の絶縁インピ
ーダンスよりも十分に低いインピーダンスを示すバイパ
スコンデンサを介在させた構成としている。
上記バイパスコンデンサのインピーダンスをZfcとする
と、ある周波数以上の輻射ノイズに対してのみ、Zfc≪
Z3,Z3′,Z3″…となるため、各入力アンプユニット間
のCMRRの整合は直流からある周波数以下の範囲において
くずれることがない。また、輻射ノイズの低減も図れ
る。なお、輻射ノイズの周波数fcは数MHz以上と高いこ
とから、コモンモード信号Vcに対する一般利用上の絶縁
安全性が確保できる。他方上記の構成によれば、接地基
板と金属筐体との間に所定の空間が確保されるため、そ
れらの間にバイパスコンデンサを簡単に取付けることが
できる。
と、ある周波数以上の輻射ノイズに対してのみ、Zfc≪
Z3,Z3′,Z3″…となるため、各入力アンプユニット間
のCMRRの整合は直流からある周波数以下の範囲において
くずれることがない。また、輻射ノイズの低減も図れ
る。なお、輻射ノイズの周波数fcは数MHz以上と高いこ
とから、コモンモード信号Vcに対する一般利用上の絶縁
安全性が確保できる。他方上記の構成によれば、接地基
板と金属筐体との間に所定の空間が確保されるため、そ
れらの間にバイパスコンデンサを簡単に取付けることが
できる。
以下、この考案の実施例を第1図および第2図を参照し
ながら詳細に説明する。なお、この実施例において先に
説明の従来例と同一の部分には同一の参照符号が用いら
れている。
ながら詳細に説明する。なお、この実施例において先に
説明の従来例と同一の部分には同一の参照符号が用いら
れている。
この実施例によると、測定器本体1の入力アンプユニッ
ト2が装着される部位の底部には接地基板5が露出する
ように配置されている。また、同部位には入力アンプユ
ニット2の底面を接地基板5に接することなく、それよ
りも高い位置に支持する電気絶縁性樹脂からなるボス6
が立設されている。
ト2が装着される部位の底部には接地基板5が露出する
ように配置されている。また、同部位には入力アンプユ
ニット2の底面を接地基板5に接することなく、それよ
りも高い位置に支持する電気絶縁性樹脂からなるボス6
が立設されている。
入力アンプユニット2はそのコネクタ4aを測定器本体1
側のコネクタ4bに差込むようにしてボス6上に載置さ
れ、例えばネジ7にて固定されるのであるが、この場
合、筐体2aの底面と接地基板5との間には所定の空間が
確保されているため、その間にバイパスコンデンサ8が
配置され、その一方のリード端子8aが筐体2aとボス6と
の間に介在される。また、バイパスコンデンサ8の他方
のリード端子8bは例えばネジ9にて接地基板5に取付け
られる。
側のコネクタ4bに差込むようにしてボス6上に載置さ
れ、例えばネジ7にて固定されるのであるが、この場
合、筐体2aの底面と接地基板5との間には所定の空間が
確保されているため、その間にバイパスコンデンサ8が
配置され、その一方のリード端子8aが筐体2aとボス6と
の間に介在される。また、バイパスコンデンサ8の他方
のリード端子8bは例えばネジ9にて接地基板5に取付け
られる。
これにより、このバイパスコンデンサ8は第4図の等価
回路に示されているように、筐体2aと接地基板5との間
に介在する絶縁インピーダンスZ3に対して並列的に接
続されることになる。
回路に示されているように、筐体2aと接地基板5との間
に介在する絶縁インピーダンスZ3に対して並列的に接
続されることになる。
第1図には一つしか示されていないが、このようにし
て、複数の入力アンプユニット2,2′,2″…がバイパス
コンデンサ8を介して測定器本体1の接地基板5に電気
的に接続されるのであるが、この場合、上記と同じくバ
イパスコンデンサ8のインピーダンスをZfc、各筐体2a,
2a′,2a″…の接地基板5に対する絶縁インピーダンス
をZ3,Z3′,Z3″…とすると、同コンデンサ8として
は、ある周波数以上の輻射ノイズに対してZfc≪Z3,
Z3′,Z3″…となるような静電容量(例えば数pF〜数10p
F)をもつものが用いられる。
て、複数の入力アンプユニット2,2′,2″…がバイパス
コンデンサ8を介して測定器本体1の接地基板5に電気
的に接続されるのであるが、この場合、上記と同じくバ
イパスコンデンサ8のインピーダンスをZfc、各筐体2a,
2a′,2a″…の接地基板5に対する絶縁インピーダンス
をZ3,Z3′,Z3″…とすると、同コンデンサ8として
は、ある周波数以上の輻射ノイズに対してZfc≪Z3,
Z3′,Z3″…となるような静電容量(例えば数pF〜数10p
F)をもつものが用いられる。
以上説明したように、この考案によれば、入力アンプユ
ニットの各金属製筐体をバイパスコンデンサを介して接
地するようにしたことにより、それら各入力アンプユニ
ット間のCMRRの整合をとりながら、輻射ノイズを低減す
ることができる。また、入力アンプユニットの筐体と接
地基板との間に所定の空間を確保するようにしたことに
より、バイパスコンデンサを作業性よく簡単に取付ける
ことができる。
ニットの各金属製筐体をバイパスコンデンサを介して接
地するようにしたことにより、それら各入力アンプユニ
ット間のCMRRの整合をとりながら、輻射ノイズを低減す
ることができる。また、入力アンプユニットの筐体と接
地基板との間に所定の空間を確保するようにしたことに
より、バイパスコンデンサを作業性よく簡単に取付ける
ことができる。
第1図はこの考案の実施例に係る電気測定装置の測定器
本体と入力アンプユニットを分離して示した斜視図、第
2図は同実施例の側面図、第3図は従来例を示した第1
図と同様な斜視図、第4図は上記実施例および従来例の
CMRRを説明するための等価回路図である。 図中、1は測定器本体、2は入力アンプユニット、2aは
筐体、2bはカバー、4a,4bはコネクタ、5は接地基板、
6はボス、8はバイパスコンデンサである。
本体と入力アンプユニットを分離して示した斜視図、第
2図は同実施例の側面図、第3図は従来例を示した第1
図と同様な斜視図、第4図は上記実施例および従来例の
CMRRを説明するための等価回路図である。 図中、1は測定器本体、2は入力アンプユニット、2aは
筐体、2bはカバー、4a,4bはコネクタ、5は接地基板、
6はボス、8はバイパスコンデンサである。
Claims (1)
- 【請求項1】A/D変換器などを含む複数の入力アンプユ
ニットを測定器本体に接続してなる電気測定装置におい
て、 上記測定器本体には、同測定器本体に対して上記入力ア
ンプユニットの金属製筐体を電気絶縁的に支持する支持
部材と、上記金属製筐体に直接接しないように上記支持
部材の支持面よりも下方に配置された接地基板とが設け
られ、上記各金属製筐体と上記接地基板との間に、所定
周波数以上おいて上記各金属製筐体と上記接地基板との
間の絶縁インピーダンスよりも十分に低いインピーダン
スを示すバイパスコンデンサを介在させたことを特徴と
する電気測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14965089U JPH0743656Y2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 電気測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14965089U JPH0743656Y2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 電気測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0388173U JPH0388173U (ja) | 1991-09-09 |
JPH0743656Y2 true JPH0743656Y2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=31696029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14965089U Expired - Fee Related JPH0743656Y2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 電気測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0743656Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4579365B2 (ja) * | 1999-11-22 | 2010-11-10 | 日置電機株式会社 | 測定装置 |
-
1989
- 1989-12-26 JP JP14965089U patent/JPH0743656Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0388173U (ja) | 1991-09-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |