JPH074348A - 熱磁気駆動方法及びアクチュエータ - Google Patents

熱磁気駆動方法及びアクチュエータ

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JPH074348A
JPH074348A JP5148941A JP14894193A JPH074348A JP H074348 A JPH074348 A JP H074348A JP 5148941 A JP5148941 A JP 5148941A JP 14894193 A JP14894193 A JP 14894193A JP H074348 A JPH074348 A JP H074348A
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悦 橋本
Hidenao Tanaka
秀尚 田中
Yuji Uenishi
祐司 上西
Akinori Watabe
昭憲 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型化構成を可能とすると共に広範に適用可能
な熱磁気駆動方法及びアクチュエータを提供する。 【構成】感温磁性材料からなる羽根車型回転子32の可
動部材を閉磁気回路のギャップ31間隙に回動自在に介
在し、当該回転子32の所要回転子突極33a〜33f
を加熱して所要回転子突極33a〜33fの磁化を一時
消失させ、当該ギャップ31間隙内部の磁束Φ分布を変
化させて当該回転子32を回動したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型の機械スイッチ、
小型モータ、その他各種の小型精密駆動機器等を駆動す
る為の熱磁気駆動方法及びその実施に直接使用するアク
チュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気エネルギーを一旦磁気エ
ネルギーに変換した後、さらに機械エネルギーに変換し
て作動する電磁アクチュエータは数多く存在しており、
各種モータや電磁リレー等として広範な産業分野で使用
されている。以下に従来の電磁アクチュエータの代表例
を漸次示す。
【0003】(従来例1)図17は従来例の電磁アクチ
ュエータを示す6極パルスモータの縦断正面図である。
図中、αは6極パルスモータ、1は固定子鉄心、2a〜
2fは固定子磁極、3a〜3fは固定子巻線、4は駆動
軸、5a〜5dは回転子突極、6は回転子である。
【0004】図17においてパルスモータαは、固定子
鉄心1と、当該固定子鉄心1内周面に等間隔毎に突設さ
れた固定子磁極2a〜2fと、当該各固定子磁極2a〜
2fにそれぞれ捲着された固定子巻線3a〜3fと、前
記固定子磁極2a〜2fに回転円周方向等間隔に囲撓さ
れ4つの回転子突極4a〜4dを放射状十字型に形成し
かつ駆動軸5に貫着された回転子6より構成されてい
る。
【0005】ここで磁気回路は、固定子鉄心1−固定子
磁極2a〜2f−回転子突極4a〜4d−固定子磁極2
a〜2f−固定子鉄心1なる閉ループ回路を構成してい
る。
【0006】従来例の6極パルスモータαの動作原理を
説明する。パルスモータαは、相対向した1組の固定子
巻線3a〜3fに励磁電流を流し、相対向した回転子突
極4a〜4dを吸引することで所定の角度θsを単位と
して回転する。この固定子巻線3a〜3fへ励磁電流を
流す組み合わせ、組み合わせを切り替える向き、組み合
わせを切り替える速さ等を制御することにより、任意の
向き、角度、速度を持った回転出力を駆動軸5に取り出
すことができる。
【0007】(従来例2)図18は従来例の直流整流子
モータの一部破断斜視図である。図中、βは直流整流子
モータ、7はケーシング、8a,8bは界磁磁石、9は
成層鉄心、10は電機子巻線、11は電機子、12は駆
動軸、13a,13bは軸受、14は整流子片、15は
ブラシ、16は整流子、17は絶縁部材、18は端子で
ある。
【0008】図18において直流整流子モータβは、ケ
ーシング7と、当該ケーシング7内周面に沿い相互に対
向して着設された界磁磁石8a,8bと、成層鉄心9及
び当該成層鉄心9に捲着された複数の電機子巻線10よ
り構成された電機子11と、当該電機子11に直結され
た駆動軸12と、当該駆動軸12を回動自在に軸支する
軸受13a,13bと、前記電機子11に接続された整
流子片14及び当該整流子片14に接触摺動し前記電機
子11に駆動電流を供給するブラシ15より構成された
整流子16と、当該整流子16を前記ケーシング7から
電気的に絶縁支持する絶縁部材17と、当該ブラシ15
に電気的に接続された端子18より構成されている。
【0009】ここで磁気回路は、ケーシング7−界磁磁
石8a−成層鉄心9−界磁磁石8b−ケーシング7なる
閉ループ回路を構成している。
【0010】従来例の直流整流子モータβの動作原理を
説明する。電機子巻線10に通電して成層鉄心9に磁束
を発生させ、界磁磁石8a,8bによる界磁磁界との吸
引反発力を利用して回転力を得る。電機子11の回転角
に伴い電機子巻線10の供給電流の向きを切り替えるこ
とにより、連続的に回転力を得ている。
【0011】(従来例3)図19は従来例の電磁リレー
の透視側面図である。図中、γは電磁リレー、19はベ
ース、20は操作コイル、21は固定鉄心、22は固定
接触子、23は支持部材、24は梃軸、25は可動接触
子、25aは梃杆、26は圧縮コイルバネ、27はケー
シング、28a,28bは端子である。
【0012】図19において電磁リレーγは、ベース1
9と、当該ベース19上に着設された操作コイル20
と、当該操作コイル20にて発生した磁束を集束し励磁
する固定鉄心21と、当該固定鉄心21上部に形設され
た固定接触子22と、前記固定鉄心21底部に接続され
磁気回路を構成する支持部材23と、当該支持部材23
に枢支軸24を介して回動自在に枢支された可動接触子
25と、当該可動接触子25及び前記支持部材23に両
端を係着され常時当該可動接触子25を断路状態に付勢
支持する圧縮コイルバネ26と、前記ベース19と嵌合
し前記各部材20〜26を内部に収容する透明材料より
構成されたケーシング27と、前記操作コイル20に電
気的に接続され外部から励磁電流が供給される端子28
a,28bより構成されている。
【0013】ここで磁気回路は、固定鉄心21−固定接
触子22−可動接触子25−支持部材23−固定鉄心2
1なる閉ループ回路を構成している。
【0014】従来例の電磁リレーγの動作原理を説明す
る。操作コイル20に励磁電流を流さない状態では、圧
縮コイルバネ26により梃軸24を支点中心に梃動する
梃杆25aと一体に可動接触子25は固定接触子22か
ら離れる習性を常時付勢されており、接点回路は断路状
態である。ここで端子28a,28bを介して操作コイ
ル20に励磁電流を流すことにより、固定鉄心21に磁
束が発生し、当該固定鉄心21先端に形成された固定接
触子22に可動接触子25が圧縮コイルバネ26の弾発
力に抗して梃軸24を支点中心に梃動回転する梃杆25
aと一体に吸着され、接点回路が接路状態となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
前記従来例の電磁アクチュエータα,β,γは、以下に
列記するような構成上の欠点を本質的に有していた。ま
ず、パルスモータαは、固定子磁極2a〜2fと回転子
突極4a〜4dとのギャップ間隙が通常の小型パルスモ
ータにおいても漏洩磁束を可能な限り少なくするために
30〜50μmと狭く、同一構造でより小型のミリメー
トルオーダからマイクロメートルオーダのパルスモータ
αを実現する為には、当該ギャップ間隙を数マイクロメ
ートルと非常に微小に形成せねばならず、高い加工精度
が要求され製造が非常に困難であった。
【0016】また、直流整流子型モータβの場合には、
電機子11が絶縁層を介して鉄板を多数積層した成層鉄
心9上に複数の電機子巻線10を多重回捲着して構成さ
れており、さらに電機子11への供給電流極性を切り替
える為の整流子片14及びブラシ15よりなる整流子1
6を構成上必要とするので、機械的構造が複雑化し、可
動部分の小型化構成が困難であった。
【0017】さらに直流整流子モータβは、構造上高速
回転に適しており、低速回転時には特性上回転トルクが
非常に大きくなることから、所望の回転角で電機子11
を停止させ、或いは精密に電機子11の回転角制御を行
うことが非常に困難である欠点を有していた。
【0018】また電磁リレーγでは、操作コイル20と
可動接触子25とが一対一で対応しており、相互に独立
して動作する多数の回路の断接動作を行わせるには、当
該回路数に対応して複数の電磁リレーγが必要となり、
操作コイル20等の励磁機構の寸法及び消費電力が大き
く、集積化による小型化の妨げになっていた。
【0019】これに加えて操作コイル20への励磁電流
の供給を断って可動接触子25の接路状態を保持するに
は、有極リレーやラッチングリレー等の特殊な電磁リレ
ーγを使用する必要があり、構造が複雑大型化し構成に
要する費用が増加すると共に所望の機能を有する特殊な
電磁リレーγが必ずしも入手できるとは限らないといっ
た問題があった。
【0020】このように従来の電磁アクチュエータは、
本質的に可動部分が磁気回路の一部を形成しているの
で、構成上小型化は困難であった。さらに機械構造と磁
気回路を分離独立して構成不可能であるため、設計上及
び構造上の制約が大きい欠点を有していた。ここにおい
て本発明は、小型化構成を可能とすると共に広範に適用
可能な熱磁気駆動方法及びアクチュエータを提供せんと
するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決は、本発
明が次に列挙する新規な特徴的構成手法及び手段を採用
することにより達成される。すなわち、本発明方法の特
徴は、感温磁性材料からなる可動部材を磁気回路のギャ
ップ間隙に可動自在に介在し、当該可動部材の所要箇所
を局部加熱して磁化を部分的に一時消失させ、当該ギャ
ップ間隙空間の磁束分布を変化させて当該可動部材を駆
動してなる熱磁気駆動方法である。
【0022】本発明装置の第1の特徴は、磁石と,当該
磁石の両端に基端をそれぞれ接続するとともに先端相互
をギャップを間設して相対向することにより当該磁石の
磁束を誘導する磁路を形成したヨークと,当該ギャップ
とよりなる閉磁気回路と、前記ギャップ間隙内に配置さ
れた感温磁性材料からなる可動部材と、当該感温磁性材
料の所要箇所を局部加熱する加熱手段とを具備してなる
熱磁気アクチュエータである。
【0023】本発明装置の第2の特徴は、前記装置の第
1の特徴における可動部材が、回動自在に軸支された回
転体である熱磁気アクチュエータである。
【0024】本発明装置の第3の特徴は、前記装置の第
1の特徴における可動部材が、感温磁性材料からなる複
数の固定接点と、高透磁率材料からなる可動接点である
熱磁気アクチュエータである。
【0025】本発明装置の第4の特徴は、前記装置の第
2の特徴における回転体が、等角放射状に複数の突極を
突設した羽根車型か円盤型である熱磁気アクチュエータ
である。
【0026】本発明装置の第5の特徴は、前記装置の第
4の特徴における加熱手段が、羽根車型回転子の突極数
に対応する数の加熱源と、当該加熱源の駆動組合せを制
御する加熱源コントローラと、前記加熱源から出射した
それぞれの加熱光をコリメートレンズと集光レンズを通
して対応する前記突極を照射加熱する並列光学系とを具
備してなる熱磁気アクチュエータである。
【0027】本発明装置の第6の特徴は、前記装置の第
4の特徴における加熱手段が、所要数の加熱源と、当該
加熱源の駆動を制御する加熱源コントローラと、前記加
熱源から出射した加熱光をそれぞれコリメートミラーと
ビームスプリッタで途中分岐し、一方の分岐光は全反射
ミラーと集光レンズをかつ他方の分岐光は直接集光レン
ズをそれぞれ経由して最終的に必要に応じミラーコント
ローラにより前記選択突極に向けて角度制御自在な可動
ミラーを介し羽根車型回転子の選択突極に照射加熱する
並列光学系とを具備してなる熱磁気アクチュエータであ
る。
【0028】本発明装置の第7の特徴は、前記装置の第
3の特徴における加熱手段が、固定接点と可動接点を載
着するベースの当該各固定接点載着面に個別に埋設した
電熱素子である熱磁気アクチュエータである。
【0029】本発明装置の第8の特徴は、前記装置の第
3の特徴における加熱手段が、固定接点自体にそれぞれ
装着されヒータコントローラにより個別に通電制御自在
な電熱薄膜である熱磁気アクチュエータである。
【0030】本発明装置の第9の特徴は、前記装置の第
3,第7又は第8の特徴における可動接点が、一対の固
定接点間に二者択一的に先端を臨ませた弾性揺動型であ
る熱磁気アクチュエータである。
【0031】本発明装置の第10の特徴は、前記装置の
第3,第7又は第8の特徴における可動接点が、先端に
固定接点との接触片を突設した可逆回転型である熱磁気
アクチュエータである。
【0032】
【作用】本発明は、前記のような手法及び手段を講じた
ので、感温磁性材料を加熱手段により局部加熱して、当
該被駆動体における当該加熱部分の透磁率を局所的に変
化せしめ、磁場勾配を形成し任意動作を可能とする。ま
た、可動部分全体を磁気回路のギャップ中に介入したの
で、当該可動部分と駆動機構とを別個に分離独立して構
成することが可能となる。
【0033】
【実施例】
(装置例1)本発明の第1装置例を図面につき詳説す
る。図1は本装置例の熱磁気アクチュエータを示す6極
パルスモータの正断面図、図2は同・回転子の拡大斜視
図、図3乃至図6は回転子の駆動原理の第1〜第4段階
説明図、図7(a)はFeNiの飽和磁化−温度特性線
図、図7(b)はFeRhの飽和磁化−温度特性線図、
図8は駆動装置の一構成例、図9は同・他の構成例であ
る。
【0034】図中、α’は本装置例の6極パルスモー
タ、29は棒磁石、30は左右両コ字形ヨーク、31は
ギャップ、32は被駆動体、33a〜33fは回転子突
極、34は羽根車型回転子、35は駆動軸、36は軸着
部材、37,37’は加熱源コントローラ、38a〜3
8f,38a’,38b’は加熱源、39a〜39f,
39a’,39b’はコリメートレンズ、40a〜40
f,40a’〜40d’は集光レンズ、41a,41b
はビームスプリッタ、42a,42bは全反射ミラー、
43はミラーコントローラ、44a,44bはガルバノ
メータ等の角度調整が可能な可動ミラーである。
【0035】図1に示す本装置例のパルスモータα’
は、永久磁石や電磁石等よりなる棒磁石29と、当該棒
磁石29の両端極に磁気的に基端を接続され先端30a
相互を相対向させた純鉄等の高透磁率材料からなる閉磁
気回路を形成する左右ヨーク30と、当該ヨーク30の
先端30a対向間のギャップ31と、当該ギャップ31
中に配置された被駆動体32とより構成されている。
【0036】図2に示すように被駆動体32は、FeN
i等の感温磁性材料からなる6本の等角放射状の回転子
突極33a〜33fを有する回転子34と、回転出力を
取り出す駆動軸35と、当該駆動軸35を前記回転子3
4に貫着する軸着部材36より構成されている。
【0037】(方法例1)本装置例はこのような具体的
実施態様を呈し、次に本装置例に適用する熱磁気駆動方
法について詳説する。以下の図中における点は磁化分布
を表している。まず最初に、図3において棒磁石29か
ら発生した磁束Φは左右両ヨーク30を介してギャップ
31に導かれる。ギャップ31中の磁束空間に配置され
た感温磁性材料からなる回転子34は、常温では当該磁
束Φに平行な向きに均一に磁化されており、磁束Φの分
布は駆動軸35中心を通る磁極方向に対して線対称であ
って、回転子34を回転させようとする力は相互に釣り
合って偶力F=0となるので、回転子34は回転しない
状態で保持される。
【0038】図4および図8(a)(b)において、回
転子突極33a,33c,33d,33fに加熱光Lを
照射して加熱すると、当該加熱された回転子突極33
a,33c,33d,33fの磁化が消失し、加熱され
なかった回転子突極33b,33eのみに磁化が残存す
る。磁束Φは当該加熱されなかった回転子突極33b,
33eを通過しようとするので、回転子34には偶力F
が発生する。
【0039】図5において、回転子34は磁束Φの分布
に偏りがなくなる角度まで回転する。図6において、回
転子突極33a,33c,33d,33fは冷却されて
磁化が再び戻磁復現し、回転子34の磁束Φの分布は均
一となり再び安定した状態となる。この一連の手順を経
ることにより、所定の角度ずつ回転を行う。
【0040】感温磁性材料としては、キュリー温度Tc
が200℃以下の強磁性材料で、比較的容易な加熱で磁
化を一時可逆的に喪失するキュリー点利用感温磁性材料
がある。代表的なものとしてはNiFe合金系、NiF
eCr合金系、MnZnフェライト系の材料が存在す
る。
【0041】また、磁化発生温度(磁気一次相転移温
度)Tfが200℃以下の強磁性材料で、比較的容易な
加熱により磁化を一時可逆的に発現する転移点利用感温
磁性材料もある。このような材料としてFeRh合金系
の材料が存在する。これら感温磁性材料としてFeNi
及びFeRhを使用した時の飽和磁化−温度特性線図を
図7(a)及び図7(b)にそれぞれ示す。
【0042】任意の回転子突極33a〜33fをそれぞ
れ独立して加熱するには、図8若しくは図9に示すよう
な加熱装置を用いる。図8では、加熱源コントローラ3
7により6極の回転子突極33a〜33fにそれぞれ対
応させるために6台の加熱源38a〜38fをそれぞれ
独立して駆動する。加熱源38a〜38fから発生した
加熱光Lは、コリメートレンズ39a〜39fと集光レ
ンズ40a〜40fからなる光学系PSa〜fを通るに
当り、コリメートレンズ39a〜39fにより平行光に
変換され、集光レンズ40a〜40fにて集束された
後、目的の回転子突極33a〜33fをそれぞれ加熱す
る。
【0043】図9では、加熱源コントローラ37a’に
より2台の加熱源38a’,38b’をそれぞれ独立し
て駆動する。加熱源38a’,38b’から発生した加
熱光Lは、コリメートレンズ39a’,39b’とビー
ムスプリッタ41a,41bと全反射ミラー42a,4
2bと可動ミラー44a,44bからなる光学系PS
a’〜b’を通るに当り、コリメートレンズ39a’,
39b’により平行光に変換された後、ビームスプリッ
タ41a,41bにより分岐され、全反射ミラー42
a,42b及び集光レンズ40a’〜40d’を経由
し、ミラーコントローラ43により制御された可動ミラ
ー44a,44bにより照射される回転子突極33a〜
33fが選択される。
【0044】光路の途中にビームスプリッタ41a,4
1bを挿入して加熱光Lを分岐し、任意の回転子突極3
3a〜33fを加熱する場合には、ミラーコントローラ
43で可動ミラー44a,44bそれぞれの角度制御を
行い、加熱光を所望の回転子突極33a〜33fに導
く。本例では前記図8では6台必要であった加熱源38
a〜38fが、加熱源38a’,38b’の2台と、大
幅に削減されている。これらの例において、加熱箇所、
加熱出力、加熱スポット径等を変化させることにより回
転特性を制御しても良い。
【0045】また、前記図5において磁場Hの向きに対
し変位角θを有する強磁性体の棒に生じる偶力Fは、 F=Jm SlHsinθ と表される。ここでJm は飽和磁化、Sは棒の断面積、
lは棒の長さである。構成の一例として、0.1Tの磁
気空間にて飽和磁化0.36TのFeNi感温磁性体か
らなる直径4mm,厚さ1mmの回転子34から発生す
るトルクは略0.5×10-6N・mと算出される。
【0046】このように本方法例では、1回の加熱操作
により所定角度回転するステッピング動作を行うことが
可能であり、従来のパルスモータと同様の動作を実現す
る。
【0047】(装置例2)本発明の第2装置例を図面に
つき詳説する。図10は本装置例の熱磁気アクチュエー
タを示すモータを構成する回転子の斜視図、図11乃至
図14は回転子の駆動原理の第1〜第4段階説明図であ
る。図中、β’は本装置例のモータ、45は被駆動体、
46は円盤型回転子、47は駆動軸、48は軸着部材で
ある。尚、従来と同一要素には同一符号を付した。
【0048】本装置例のモータβ’は、磁気回路を図1
に示す棒磁石29及び左右両ヨーク30並びにギャップ
31により構成している。本装置例では前記第1装置例
における突極構造の被駆動体32の代わりに、図10に
示す円盤状の被駆動体45を用いている。
【0049】当該被駆動体45は、FeNi等の感温磁
性材料からなる円盤型の回転子46と、回転出力を取り
出す駆動軸47と、当該駆動軸47を前記回転子46に
貫着する軸着部材48より構成されている。
【0050】(方法例2)本装置例はこのような具体的
実施態様を呈し、次に本装置例に適用する熱磁気駆動方
法について詳説する。まず最初に、図11において棒磁
石29から発生した磁束Φは左右両ヨーク30を介して
ギャップ31に導かれる。ギャップ31中の磁束Φ空間
に配置された感温磁性材料からなる回転子46は、常温
では当該磁束Φに平行な向きに磁化されており、磁束Φ
の分布は駆動軸47中心を通る磁極方向に対して線対称
であって、回転子46を回転させようとする偶力Fは相
互に釣り合っているので、回転子46は回転しない状態
で保持される。
【0051】図12において、回転子表面部分46a,
46bに加熱光Lを局部照射して加熱すると、当該加熱
された回転子表面部分46a,46b付近のみの磁化が
消失する。この為、磁束Φは当該加熱されなかった回転
子表面を通過しようとし、透磁率の分布に偏りが生じ、
磁場勾配が生じるので回転子46には偶力Fが発生す
る。
【0052】図13において、回転子46は磁束Φの分
布に偏りがなくなる角度まで回転する。図14におい
て、回転子表面46a,46bは冷却されて再び磁性が
発現するので、再び磁束Φの分布は元の状態に戻り、回
転子46にかかる偶力は釣り合って安定した状態とな
る。この一連の挙動手順を経ることにより、所定の角度
ずつ回転を行う。
【0053】本方法例に適用した本装置例では、前記第
1装置例の放射状の突極構造を有する回転子34に代え
て、円盤状の回転子46を採用したことにより、回転子
46の温度分布及び磁化分布が連続的に変化するので回
転を連続的に行うことが可能となる。
【0054】本方法例はこのような手法を採用するの
で、連続的に回転を行うモータとしての動作をさせるこ
とが可能となる。さらに加熱を制御することにより、回
転子46の回転の向き、回転角、回転速度等を任意に制
御することも可能となる。
【0055】前記第1方法例及び第2方法例では、加熱
箇所の数を4つとしたが、可動体34,46に磁化勾配
が形成され、回転方向、回転角度、回転速度を制御可能
とする限りにおいて、加熱箇所の数を適宜自由に選択す
ることも可能である。
【0056】(装置例3)本発明の第3装置例を図面に
つき詳説する。図15(a)は本発明の第3装置例の熱
磁気アクチュエータを示すラッチングリレーの平面図、
図15(b)は同・正面図、図16(a)〜(d)は動
作説明図である。
【0057】図中、γ’は本装置例のラッチングリレ
ー、49はベース、50は棒磁石、51は正面コ字形左
右両ヨーク、52a,52bはペルチェ素子、53a,
53bは固定接点、54a,54bはセレクト端子、5
5は弾性揺動型可動接点、56はコモン端子である。
尚、従来と同一要素には同一符号を付した。
【0058】図15(a)(b)に示す本装置例のラッ
チングリレーγ’は、非磁性材料からなるベース49
と、当該ベース49下面に着設された棒磁石50と、当
該棒磁石50により発生した磁束を誘導し磁路を形成す
る左右両ヨーク51と、前記ベース49表面に埋設され
たペルチェ素子52a,52bと、当該ペルチェ素子5
2a,52b上にそれぞれ着設されたFeNi等の感温
磁性材料からなる固定接点53a,53bと、当該固定
接点53a,53bにそれぞれ電気的に接続されたセレ
クト端子54a,54bと、前記ベース49上に着設さ
れたパーマロイ等の高透磁率材料よりなる可動接点55
と、当該可動接点55を動作自在に支持する支持部材5
5aと、当該可動接点55に電気的に接続されたコモン
端子56より構成されている。固定接点53a,53b
及び可動接点55には導電率を高めるため金めっき処理
等が施されている。
【0059】(方法例3)本装置例はこのような具体的
実施態様を呈し、次に本装置例に適用する熱磁気駆動方
法について詳説する。図16(a)では全体に亙り磁化
が存在し、可動接点55が接している固定接点53aを
通過する磁束密度が、可動接点55が接していない固定
接点53bを通過する磁束密度より大きいので、可動接
点55に働く吸引力は固定接点53aの方が固定接点5
3bより大きく、接点状態は保持されている。
【0060】図16(b)において、ペルチェ素子52
aに一定方向に電流を通電して固定接点53aを加熱す
ると、当該固定接点53aの磁化が消失し、可動接点5
5は磁束密度の大きい固定接点53b側へ切り替わる。
【0061】図16(c)において、可動接点55は固
定接点53b側に切り替わると、安定して接点状態を保
持する。図16(d)において、固定接点53aが冷却
されると再び磁化が発生するが、既に可動接点55は固
定接点53b側に動作しており、可動接点55に働く吸
引力は固定接点53bの方が固定接点53aより大き
く、接点状態は保持される。逆にこの状態で固定接点5
3bを加熱すると、可動接点55は固定接点53aに切
り替わると共に接点状態を保持する。
【0062】本方法例はこのような手法を採用するの
で、可動接点55を磁気回路内に導入し、これとは別の
手段で固定接点53a,53bの磁化を消失させて可動
接点55を駆動するので、駆動手段を大幅に小型化構成
することが可能となる。さらに接点が自己保持機能を有
し、双安定動作を行わせることができる。
【0063】(装置例4)本発明の第4装置例を図面に
つき詳説する。図17(a)は本装置例の熱磁気アクチ
ュエータを示す1回路4接点ステッピングスイッチの平
面図、図17(b)は同・可動部分の拡大図である。図
中、δ’は本装置例のステッピングスイッチ、57は回
動軸、58は可逆回転型可動接点、59はコモン端子、
60は接触片、61a〜61dは固定接点、62a〜6
2dはセレクト端子、63a〜63dは薄膜ヒータ、6
4はヒータコントローラである。尚、従来と同一要素に
は同一符号を付した。
【0064】本装置例のステッピングスイッチδ’は、
閉磁気回路を図15(a)(b)に示すベース49及び
棒磁石50並びに正面コ字形左右両ヨーク51により構
成している。本装置例ではペルチェ素子52a,52b
は具備していない。さらに当該磁気回路のギャップ5
2、則ち第3装置例における弾性揺動型可動接点55
を、図16(a)に示すように可逆回転型可動接点58
に置換する。
【0065】図17(a)は、本装置例のステッピング
スイッチδ’の接点構造を示しており、当該接点構造
は、回動軸57と、パーマロイ等の高透磁率材料からな
る可動接点58と、当該可動接点58に電気的に接続さ
れたコモン端子59と、当該可動接点58先端に固着さ
れた接触片60と、FeNi等の感温磁性材料より構成
された固定接点61a〜61dと、当該固定接点61a
〜61dにそれぞれ電気的に接続されたセレクト端子6
2a〜62dと、当該固定接点61a〜61dにそれぞ
れ貼着された薄膜ヒータ63a〜63dと、当該薄膜ヒ
ータ63a〜63dをそれぞれ独立制御するヒータコン
トローラ64より構成されている。可動接点58及び固
定接点61a〜61dには導電率を高めるため金めっき
処理等が施されている。
【0066】(方法例4)本装置例はこのような具体的
実施態様を呈し、次に本装置例に適用する熱磁気駆動方
法について詳説する。図17(a)(b)において、最
初に可動接点58は接触片60を介して固定接点61b
に接触しているものとする。全体に亙り磁化が存在し、
可動接点58が現在接触している固定接点61bを通過
する磁束Φ密度が最も大きいので、接点状態は保持され
ている。
【0067】ここで現在接触している固定接点61b及
び可動接点58を動作させたい側に対して逆隣の薄膜ヒ
ータ63a,63bに電流iを通電して固定接点61
a,61bを加熱すると、当該固定接点61a,61b
の磁化が消失し、可動接点58はより磁束Φの大きな固
定接点61cに切り替わり、当該接点状態を保持する。
可動接点55を目的の固定接点61a〜61dに切り替
えるには、前記手順を繰り返し行うことにより、1ステ
ップずつ当該可動接点58を切り替えて行う。固定接点
61a〜61dは、磁場方向に対して45°以内の範囲
に配設する限り、接点数は任意に設けて良い。
【0068】本方法例はこのような手法を採用するの
で、可動接点58を磁気回路内に導入し、これとは別の
手段で固定接点61の磁化を消失させて可動接点58を
駆動することにより、複数の接点を選択するロータリー
セレクターを実現することができる。
【0069】前記第1乃至第4方法例においては、加熱
源又は加熱光としてレーザ光、赤外光、電気ヒータ等任
意の加熱源又は加熱光を使用することが可能であり、さ
らに前記第3方法例及び第4方法例においては、ペルチ
ェ素子を採用しても良い。加熱源に光源を用いた場合に
は光ファイバ内に加熱光を導入して所望の箇所に導いた
り、加熱源としてペルチェ素子を採用した場合には、供
給電流の極性を逆にして感温磁性材料からなる可動部分
の強制冷却を行い、当該可動部分の反復動作を高速に行
わせることもできる。
【0070】
【発明の効果】かくして本発明によれば、アクチュエー
タの構成の小型化に伴ってギャップ間隙を微小に形成す
る必要がなく、ギャップ加工の困難さを緩和できる。こ
の結果、アクチュエータ単体の構造が単純になり、小型
化及び高密度集積化が容易となり、安価に作製可能であ
るので初期投資額の低減を図ることができる。また、ア
クチュエータの機械構造と磁気回路を独立して作製し得
る利点を有し、設計の困難さを軽減し、小型化構成を容
易となす。
【0071】さらに、機械構造と磁気回路を別個独立し
て作製可能なため、機械構造をプロセス加工で行い集積
度を高め大量生産を可能とし、磁気回路のようにプロセ
ス作製の難しいものは従来の機械加工で済ませることも
でき、優れた生産性、加工性のメリットを享受する。加
えて、磁気回路に同一のものを使用し、可動部分のみを
変更するだけで多種多様のアクチュエータを作製可能で
あり、設計製作の融通性に優れる。
【0072】感温磁性材料及び加熱源に放射光を用いる
ことにより、光による直接駆動を可能とし、可動部分に
駆動素子を配設する必要がなくなり、遠隔から非接触で
駆動制御可能であると共に、駆動部分を別設し集合構成
して小型化構成し得る利点を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1装置例の熱磁気アクチュエータを
示す6極パルスモータの正断面図である。
【図2】同上・羽根車型回転子の拡大斜視図である。
【図3】回転子の駆動原理の第1段階説明図である。
【図4】同上・駆動原理の第2段階説明図である。
【図5】同上・駆動原理の第3段階説明図である。
【図6】同上・駆動原理の第4段階説明図である。
【図7】(a)はFeNiの飽和磁化−温度特性線図、
(b)はFeRhの飽和磁化−温度特性線図である。
【図8】本発明の第1装置例における加熱装置の一構成
例である。
【図9】同上・加熱装置の他の構成例である。
【図10】本発明の第2装置例の熱磁気アクチュエータ
を示すモータを構成する円盤型回転子の斜視図である。
【図11】回転子の駆動原理の第1段階説明図である。
【図12】同上・駆動原理の第2段階説明図である。
【図13】同上・駆動原理の第3段階説明図である。
【図14】同上・駆動原理の第4段階説明図である。
【図15】(a)は本発明の第3装置例の熱磁気アクチ
ュエータを示すラッチングリレーの平面図、(b)は同
・正面図である。
【図16】同上・(a)〜(d)は各段階の動作説明図
である。
【図17】(a)は本発明の第4実施例の熱磁気アクチ
ュエータを示す1回路4接点ステッピングスイッチの平
面図、(b)は同上・可動部分の拡大図である。
【図18】第1従来例の電磁アクチュエータを示す6極
パルスモータの縦断正面図である。
【図19】第2従来例の電磁アクチュエータを示す直流
整流子モータの一部破断斜視図である。
【図20】第3従来例の電磁アクチュエータを示す電磁
リレーの透視側面図である。
【符号の説明】
α,α’…6極パルスモータ β…直流整流子モータ β’…モータ γ…電磁リレー γ’…ラッチングリレー δ’…1回路4接点ステッピングスイッチ i…電流 L…加熱光 Tc…キュリー温度 Tf…磁化発生温度 1…固定子鉄心 2a〜2f…固定子磁極 3a〜3f…固定子巻線 4a〜4d…回転子突極 5…駆動軸 6…回転子 7…ケーシング 8a,8b…界磁磁石 9…成層鉄心 10…電機子巻線 11…電機子 12…駆動軸 13a,13b…軸受 14…整流子片 15…ブラシ 16…整流子 17…絶縁部材 18…端子 19…ベース 20…操作コイル 21…固定鉄心 22…固定接触子 23…支持部材 24…回動軸 25…可動接触子 26…圧縮コイルバネ 27…ケーシング 28a,28b…端子 29…棒磁石 30…ヨーク 31…ギャップ 32…被駆動体 33…回転子突極 34…回転子 35…駆動軸 36…軸着部材 37…加熱源コントローラ 38a〜38f,38a’,38b’…加熱源 39a〜39f,39a’,39b’…コリメートレン
ズ 40a〜40f,40a〜40d…集光レンズ 41a,41b…ビームスプリッタ 42a,42b…全反射ミラー 43…ミラーコントローラ 44a,44b…可動ミラー 45…被駆動体 46…回転子 46a,46b…回転子表面部分 47…駆動軸 48…軸着部材 49…ベース 50…棒磁石 51…ヨーク 52a,52b…ペルチェ素子 53a,53b…固定接点 54a,54b…セレクト端子 55…可動接点 55a…支持部材 56…コモン端子 57…回動軸 58…可動接点 59…コモン端子 60…接触片 61a〜61d…固定接点 62a〜62d…セレクト端子 63a〜63d…薄膜ヒータ 64…ヒータコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 昭憲 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感温磁性材料からなる可動部材を磁気回路
    のギャップ間隙に可動自在に介在し、当該可動部材の所
    要箇所を局部加熱して磁化を部分的に一時消失させ、当
    該ギャップ間隙空間の磁束分布を変化させて当該可動部
    材を駆動したことを特徴とする熱磁気駆動方法。
  2. 【請求項2】磁石と,当該磁石の両端に基端をそれぞれ
    接続するとともに先端相互をギャップを間設して相対向
    することにより当該磁石の磁束を誘導する磁路を形成し
    たヨークと,当該ギャップとよりなる閉磁気回路と、前
    記ギャップ間隙内に配置された感温磁性材料からなる可
    動部材と、当該感温磁性材料の所要箇所を局部加熱する
    加熱手段とを具備したことを特徴とする熱磁気アクチュ
    エータ。
  3. 【請求項3】可動部材は、回動自在に軸支された回転体
    であることを特徴とする請求項2記載の熱磁気アクチュ
    エータ。
  4. 【請求項4】可動部材は、感温磁性材料からなる複数の
    固定接点と、高透磁率材料からなる可動接点であること
    を特徴とする請求項2記載の熱磁気アクチュエータ。
  5. 【請求項5】回転体は、等角放射状に複数の突極を突設
    した羽根車型か円盤型であることを特徴とする請求項3
    記載の熱磁気アクチュエータ。
  6. 【請求項6】加熱手段は、羽根車型回転子の突極数に対
    応する数の加熱源と、当該加熱源の駆動組合せを制御す
    る加熱源コントローラと、前記加熱源から出射したそれ
    ぞれの加熱光をコリメートレンズと集光レンズを通して
    対応する前記突極を照射加熱する並列光学系とを具備し
    たことを特徴とする請求項5記載の熱磁気アクチュエー
    タ。
  7. 【請求項7】加熱手段は、所要数の加熱源と、当該加熱
    源の駆動を制御する加熱源コントローラと、前記加熱源
    から出射した加熱光をそれぞれコリメートミラーとビー
    ムスプリッタで途中分岐し、一方の分岐光は全反射ミラ
    ーと集光レンズをかつ他方の分岐光は直接集光レンズを
    それぞれ経由して最終的に必要に応じミラーコントロー
    ラにより前記選択突極に向けて角度制御自在な可動ミラ
    ーを介し羽根車型回転子の選択突極に照射加熱する並列
    光学系とを具備したことを特徴とする請求項5記載の熱
    磁気アクチュエータ。
  8. 【請求項8】加熱手段は、固定接点と可動接点を載着す
    るベースの当該各固定接点載着面に個別に埋設した電熱
    素子であることを特徴とする請求項4記載の熱磁気アク
    チュエータ。
  9. 【請求項9】加熱手段は、固定接点自体にそれぞれ装着
    されヒータコントローラにより個別に通電制御自在な電
    熱薄膜であることを特徴とする請求項4記載の熱磁気ア
    クチュエータ。
  10. 【請求項10】可動接点は、一対の固定接点間に二者択
    一的に先端を臨ませた弾性揺動型であることを特徴とす
    る請求項4,8又は9記載の熱磁気アクチュエータ。
  11. 【請求項11】可動接点は、先端に固定接点との接触片
    を突設した可逆回転型であることを特徴とする請求項
    4,8又は9記載の熱磁気アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010137597A1 (ja) * 2009-05-28 2010-12-02 国立大学法人東京工業大学 複合磁性体リングおよびエネルギー変換器
CN110313075A (zh) * 2016-11-18 2019-10-08 德累斯顿莱布尼茨固体材料研究所 用于将热能转换成电能的装置和方法

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CN110313075A (zh) * 2016-11-18 2019-10-08 德累斯顿莱布尼茨固体材料研究所 用于将热能转换成电能的装置和方法

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