JPH0743392A - 落雷電流測定方法 - Google Patents
落雷電流測定方法Info
- Publication number
- JPH0743392A JPH0743392A JP5208764A JP20876493A JPH0743392A JP H0743392 A JPH0743392 A JP H0743392A JP 5208764 A JP5208764 A JP 5208764A JP 20876493 A JP20876493 A JP 20876493A JP H0743392 A JPH0743392 A JP H0743392A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- magnetic field
- measuring
- lightning current
- lightning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型、軽量で、Ｓ／Ｎ比が良好で、ダイナミ
ックレンジを大きくとることができるようにする。 【構成】 被落雷物１に設置した光磁界センサ２に測定
光を供給し、その測定光の偏波面の回転角を光磁界セン
サ２において、被落雷物１に流れる落雷電流の回りに発
生する磁界変化に伴って変化させ、その光磁界センサ２
から出力される測定光の回転角を光強度に置き換え、そ
の光強度を測定することにより落雷電流を測定するよう
にした。光磁界センサ２として、その磁界印加面３に磁
性体片４を取付けたものを使用するようにした。
ックレンジを大きくとることができるようにする。 【構成】 被落雷物１に設置した光磁界センサ２に測定
光を供給し、その測定光の偏波面の回転角を光磁界セン
サ２において、被落雷物１に流れる落雷電流の回りに発
生する磁界変化に伴って変化させ、その光磁界センサ２
から出力される測定光の回転角を光強度に置き換え、そ
の光強度を測定することにより落雷電流を測定するよう
にした。光磁界センサ２として、その磁界印加面３に磁
性体片４を取付けたものを使用するようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は避雷針、煙突、鉄塔等の
被落雷物へ落雷した時に発生する落雷電流の測定方法に
関するものである。
被落雷物へ落雷した時に発生する落雷電流の測定方法に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来は落雷電流の測定には変流器（Ｃ
Ｔ）を使用してその二次側出力を測定し、落雷発生時の
二次側出力の変化から落雷電流を計測していた。
Ｔ）を使用してその二次側出力を測定し、落雷発生時の
二次側出力の変化から落雷電流を計測していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の変流器
による落雷電流測定方法には次のような問題があった。 ．落雷電流は〜５０ｋＡの大電流であるため、鉄心を
用いる変流器では、鉄心の磁気飽和を防ぐために鉄心の
断面積を大きくしなければならなず、そのようにすると
変流器が大きくなり、また重くなってしまう。
による落雷電流測定方法には次のような問題があった。 ．落雷電流は〜５０ｋＡの大電流であるため、鉄心を
用いる変流器では、鉄心の磁気飽和を防ぐために鉄心の
断面積を大きくしなければならなず、そのようにすると
変流器が大きくなり、また重くなってしまう。
【０００４】．落雷電流は〜１μｓｅｃという速いパ
ルスであるため、鉄心用の磁性体は良好な周波数特性を
持つ必要がある。そのような磁性体として例えばフェラ
イトがあるが、それは一般にコストが高く、また透磁率
が大きいため飽和磁束密度が低いという問題がある。
ルスであるため、鉄心用の磁性体は良好な周波数特性を
持つ必要がある。そのような磁性体として例えばフェラ
イトがあるが、それは一般にコストが高く、また透磁率
が大きいため飽和磁束密度が低いという問題がある。
【０００５】．雷は一般的に高いところに落ちるた
め、変流器の二次側出力は受信器側までかなり長い距離
を電気信号で伝送する必要がある。そのため、その伝送
中に電磁誘導等によるノイズの影響を受け易く、その結
果Ｓ／Ｎ比が低下し、測定時のダイナミックレンジが小
さくなってしまう。
め、変流器の二次側出力は受信器側までかなり長い距離
を電気信号で伝送する必要がある。そのため、その伝送
中に電磁誘導等によるノイズの影響を受け易く、その結
果Ｓ／Ｎ比が低下し、測定時のダイナミックレンジが小
さくなってしまう。
【０００６】本発明の目的は小型、軽量で、Ｓ／Ｎ比が
良好で、ダイナミックレンジを大きくとることができる
落雷電流測定方法を提供することにある。
良好で、ダイナミックレンジを大きくとることができる
落雷電流測定方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】一般に導体に電流が流れ
るとその回りには電流の大きさに比例した磁界が発生す
る。この磁界を光磁界センサを用いて測定することによ
り電流値を測定することができる。本発明はこの原理を
利用したものである。
るとその回りには電流の大きさに比例した磁界が発生す
る。この磁界を光磁界センサを用いて測定することによ
り電流値を測定することができる。本発明はこの原理を
利用したものである。
【０００８】本発明のうち請求項１の落雷電流測定方法
は、図１に示す様に避雷針、煙突、鉄塔等の被落雷物１
に設置した光磁界センサ２に測定光を供給し、その測定
光の偏波面の回転角を光磁界センサ２において、被落雷
物（導体）１に流れる落雷電流の回りに発生する磁界変
化に伴って変化させ、その光磁界センサ２から出力され
る測定光の回転角を光強度に置き換え、その光強度を測
定することにより測定することにより落雷電流を測定す
るようにしたものである。
は、図１に示す様に避雷針、煙突、鉄塔等の被落雷物１
に設置した光磁界センサ２に測定光を供給し、その測定
光の偏波面の回転角を光磁界センサ２において、被落雷
物（導体）１に流れる落雷電流の回りに発生する磁界変
化に伴って変化させ、その光磁界センサ２から出力され
る測定光の回転角を光強度に置き換え、その光強度を測
定することにより測定することにより落雷電流を測定す
るようにしたものである。
【０００９】本発明のうち請求項２の落雷電流測定方法
は、請求項１の落雷電流測定方法において、図２、３に
示す様に光磁界センサ２として、その磁界印加面３に磁
性体片４を取付けたものを使用するようにしたものであ
る。
は、請求項１の落雷電流測定方法において、図２、３に
示す様に光磁界センサ２として、その磁界印加面３に磁
性体片４を取付けたものを使用するようにしたものであ
る。
【００１０】
【作用】一般に、光磁界センサの磁気光学素子に外部か
ら磁界を加え、磁界と同じ方向に光を透過させると、フ
ァラデー効果により光偏波面が回転する。光偏波面の回
転角をθ［ｄｅｇ］とすると、 θ＝Ｖr ＨＬ Ｖr ：ベルデ定数［ｄｅｇ／Ａ］ Ｈ ：磁界 ［Ａ／ｍ］ Ｌ ：磁気光学素子長 と表される。光偏波面のこの回転角θから磁界の強さを
測定することができる。
ら磁界を加え、磁界と同じ方向に光を透過させると、フ
ァラデー効果により光偏波面が回転する。光偏波面の回
転角をθ［ｄｅｇ］とすると、 θ＝Ｖr ＨＬ Ｖr ：ベルデ定数［ｄｅｇ／Ａ］ Ｈ ：磁界 ［Ａ／ｍ］ Ｌ ：磁気光学素子長 と表される。光偏波面のこの回転角θから磁界の強さを
測定することができる。
【００１１】即ち、本発明では被落雷物１に流れる電流
の回りに発生する磁界と同じ方向に測定光を通すことに
より、その測定光の偏波面が回転する。この回転角θを
磁気光学素子３の出力側に置いた直方体状の検光子２４
により光強度に置き代え、その光強度を測定することに
より落雷電流を測定することができる。
の回りに発生する磁界と同じ方向に測定光を通すことに
より、その測定光の偏波面が回転する。この回転角θを
磁気光学素子３の出力側に置いた直方体状の検光子２４
により光強度に置き代え、その光強度を測定することに
より落雷電流を測定することができる。
【００１２】
【実施例】本発明の落雷電流測定方法に使用される測定
装置の一例を図１に示す。図１に示す測定装置は避雷
針、煙突、鉄塔等の被落雷物１に磁気光学素子（ファラ
デー回転素子）３を備えた光磁界センサ２を設置してあ
る。図１の１１は磁気光学素子３に光を送るために電気
を光に変換するＥ／Ｏ変換器、１２は光磁界センサ２か
らの光を電気に変換するためのＯ／Ｅ変換器である。そ
して、図１の光磁界センサ２は、Ｅ／Ｏ変換器１１から
の光（測定光）が落雷電流Ｉの流れる方向に対して垂直
な方向に発生する磁場と平行に磁気光学素子３に入射す
るように被落雷物１に設置してある。
装置の一例を図１に示す。図１に示す測定装置は避雷
針、煙突、鉄塔等の被落雷物１に磁気光学素子（ファラ
デー回転素子）３を備えた光磁界センサ２を設置してあ
る。図１の１１は磁気光学素子３に光を送るために電気
を光に変換するＥ／Ｏ変換器、１２は光磁界センサ２か
らの光を電気に変換するためのＯ／Ｅ変換器である。そ
して、図１の光磁界センサ２は、Ｅ／Ｏ変換器１１から
の光（測定光）が落雷電流Ｉの流れる方向に対して垂直
な方向に発生する磁場と平行に磁気光学素子３に入射す
るように被落雷物１に設置してある。
【００１３】次に、図１の測定装置により本発明の落雷
電流を測定する場合を図２に基づいて説明する。図２の
Ｅ／Ｏ変換器１１から発光される光（測定光）は、光フ
ァイバ２１、ロッドレンズ２２を通り、直方体状の偏光
子２３を通過して直線偏波となり、ついで直方体状の光
磁界センサ２に入射し、この光磁界センサ２において、
磁界の影響により測定光の偏波面が角度θだけ回転され
て出力される。このときの測定光の偏波面の回転角θは
磁気光学素子３の出力側に置いた直方体状の検光子２４
により光の強度に置き換えられる。そしてこの光はロッ
ドレンズ２５、光ファイバ２６を通って出射し、この測
定光の強度がフォトダイオード等のＥ／Ｏ変換器１２で
検知され、落雷電流が測定される。
電流を測定する場合を図２に基づいて説明する。図２の
Ｅ／Ｏ変換器１１から発光される光（測定光）は、光フ
ァイバ２１、ロッドレンズ２２を通り、直方体状の偏光
子２３を通過して直線偏波となり、ついで直方体状の光
磁界センサ２に入射し、この光磁界センサ２において、
磁界の影響により測定光の偏波面が角度θだけ回転され
て出力される。このときの測定光の偏波面の回転角θは
磁気光学素子３の出力側に置いた直方体状の検光子２４
により光の強度に置き換えられる。そしてこの光はロッ
ドレンズ２５、光ファイバ２６を通って出射し、この測
定光の強度がフォトダイオード等のＥ／Ｏ変換器１２で
検知され、落雷電流が測定される。
【００１４】本発明の落雷電流測定方法に使用される測
定装置の他の例を図２に示す。これらは光磁界センサ２
の磁界印加方向に垂直な面に、直方体の形状をした磁性
体片４を取付けたものである。このように磁性体片４を
取付けることにより、落雷電流により発生する磁界が光
磁界センサの回りに集中し、磁界強度が向上し、高感度
化を計ることができる。
定装置の他の例を図２に示す。これらは光磁界センサ２
の磁界印加方向に垂直な面に、直方体の形状をした磁性
体片４を取付けたものである。このように磁性体片４を
取付けることにより、落雷電流により発生する磁界が光
磁界センサの回りに集中し、磁界強度が向上し、高感度
化を計ることができる。
【００１５】磁性体片４は面積が大きい程感度が向上す
るが、取付けスペースの制約等のため、むやみに面積を
大きくすることはできない。そこで図３の磁性体片４は
光磁界センサ２への取付け部分７を図２の磁性体片４の
取付け部分７と同じ大きさにし、その取付け部７から外
側部分８に向けて次第に広くすることにより、その外側
部分８から取付け部７側に磁界が集中するようにして、
より一層、磁界強度が向上し、感度も向上するようにし
てある。
るが、取付けスペースの制約等のため、むやみに面積を
大きくすることはできない。そこで図３の磁性体片４は
光磁界センサ２への取付け部分７を図２の磁性体片４の
取付け部分７と同じ大きさにし、その取付け部７から外
側部分８に向けて次第に広くすることにより、その外側
部分８から取付け部７側に磁界が集中するようにして、
より一層、磁界強度が向上し、感度も向上するようにし
てある。
【００１６】
【発明の効果】本発明の落雷電流測定方法は次のような
効果がある。 ．鉄心が不要な光磁界センサ２を使用するので小型化
され、また、従来の変流器の１／４０以下に軽くなる。 ．光磁界センサ２は１０ＭＨｚ以上の周波数応答性を
もつので周波数応答性の良いシステム構築が可能であ
る。 ．光磁界センサ２を使用するので、光磁界センサ２へ
の測定光の伝送及びそれから出力される測定光の伝送に
光ファイバ２１、２６を使用することができる。このた
め電磁誘導によるノイズの影響を全く受けず、その結果
Ｓ／Ｎ比が低下せず、測定時のダイナミックレンジが小
さくなることもない。
効果がある。 ．鉄心が不要な光磁界センサ２を使用するので小型化
され、また、従来の変流器の１／４０以下に軽くなる。 ．光磁界センサ２は１０ＭＨｚ以上の周波数応答性を
もつので周波数応答性の良いシステム構築が可能であ
る。 ．光磁界センサ２を使用するので、光磁界センサ２へ
の測定光の伝送及びそれから出力される測定光の伝送に
光ファイバ２１、２６を使用することができる。このた
め電磁誘導によるノイズの影響を全く受けず、その結果
Ｓ／Ｎ比が低下せず、測定時のダイナミックレンジが小
さくなることもない。
【図１】本発明の落雷電流測定方法に使用される測定装
置の一例を示す説明図。
置の一例を示す説明図。
【図２】図１の測定装置に使用される光磁界センサの一
例を示す説明図。
例を示す説明図。
【図３】図１の測定装置に使用される光磁界センサの他
例を示す説明図。
例を示す説明図。
【図４】図１の測定装置を使用して落雷電流を測定する
場合の説明図。
場合の説明図。
１ 被落雷物 ２ 光磁界センサ ３ 磁界印加面 ４ 磁性体片
Claims (2)
- 【請求項１】 被落雷物（１）に設置した光磁界センサ
（２）に測定光を供給し、その測定光の偏波面の回転角
を光磁界センサ（２）において、被落雷物（１）に流れ
る落雷電流の回りに発生する磁界変化に伴って変化さ
せ、その光磁界センサ（２）から出力される測定光の回
転角を光強度に置き換え、その光強度を測定することに
より落雷電流を測定することを特徴とする落雷電流測定
方法。 - 【請求項２】 請求項１の落雷電流測定方法において、
光磁界センサ（２）として、その磁界印加面（３）に磁
性体片（４）を取付けたものを使用するようにしたこと
を特徴とする落雷電流測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5208764A JPH0743392A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 落雷電流測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5208764A JPH0743392A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 落雷電流測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0743392A true JPH0743392A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=16561707
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5208764A Pending JPH0743392A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 落雷電流測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0743392A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007123016A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Densei Lambda Kk | 電池パック |
| US8692539B2 (en) | 2006-11-30 | 2014-04-08 | Powersense A/S | Faraday effect current sensor |
| WO2014157110A1 (ja) | 2013-03-26 | 2014-10-02 | 三菱重工業株式会社 | 雷電流計測装置及び雷電流計測方法 |
| CN115166318A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-10-11 | 山东中呈防雷科技有限公司 | 一种农村地区防雷自动预警报警装置 |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP5208764A patent/JPH0743392A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007123016A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Densei Lambda Kk | 電池パック |
| JP4730705B2 (ja) * | 2005-10-27 | 2011-07-20 | Ｔｄｋラムダ株式会社 | 電池パック |
| US8692539B2 (en) | 2006-11-30 | 2014-04-08 | Powersense A/S | Faraday effect current sensor |
| WO2014157110A1 (ja) | 2013-03-26 | 2014-10-02 | 三菱重工業株式会社 | 雷電流計測装置及び雷電流計測方法 |
| US9983237B2 (en) | 2013-03-26 | 2018-05-29 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Lightning current measuring device and lightning current measuring method |
| CN115166318A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-10-11 | 山东中呈防雷科技有限公司 | 一种农村地区防雷自动预警报警装置 |
| CN115166318B (zh) * | 2022-09-05 | 2022-12-02 | 山东中呈防雷科技有限公司 | 一种农村地区防雷自动预警报警装置 |
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