JPH0743364Y2 - 作業現場用防寒シート - Google Patents

作業現場用防寒シート

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JPH0743364Y2
JPH0743364Y2 JP1990404905U JP40490590U JPH0743364Y2 JP H0743364 Y2 JPH0743364 Y2 JP H0743364Y2 JP 1990404905 U JP1990404905 U JP 1990404905U JP 40490590 U JP40490590 U JP 40490590U JP H0743364 Y2 JPH0743364 Y2 JP H0743364Y2
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JP
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sheet
seat
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cold
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JP1990404905U
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JPH0490639U (ja
Inventor
隆夫 赤坂
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開隆建設工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、寒冷地における建物の
建築現場等の屋外作業場で用いて好適な作業現場用防寒
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば建物の建築現場においては、外部
の人を飛来落下物や塗料の飛散から防止すると共に、突
風等から内部の作業者を保護するため、建築現場の周囲
に立設した足場に複数枚の合成樹脂製或は帆布製の作業
現場用シートを列設し、建築現場の周囲全体を覆うこと
が行なわれている。
【0003】そして、従来の作業現場用シートには、略
長方形の一枚のシート地によって形成し、その外周縁に
複数の係着用鳩目を隔設すると共に、シート地の少なく
とも一側面に防炎処理を施したものを用いており、各鳩
目に挿通した針金、ロープ等を足場のパイプ等に諦着す
ることにより、足場全体にシートを張設している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術の作業現場用シートは一枚物であって防寒性がな
いため、寒冷地では次のような問題が生じている。第1
に、寒さのために作業者の動きが悪くなり、作業性が低
下すると共に、安全面での危険性が増すことである。第
2に、低温のためにコンクリート、モルタル等の硬化時
間が夏期と比較して長くなり、工期が伸びることであ
る。
【0005】このように、寒冷地での冬期工事には上述
した問題があるにも拘らず、現実には通年工事が要請さ
れて来ているし、そのための作業者の確保も必要になっ
ている。このため、現在は作業現場内に電気式或は灯油
式の暖房機器を設置して上述した問題に対処しようとし
ている。
【0006】しかし、作業現場内には多数の暖房機器を
設置しなければならず設備費が掛るし、電気代、灯油代
等の維持費が嵩むという欠点がある。
【0007】本考案は従来の作業現場用シートが一枚物
であったことに鑑み、シートを二枚物に構成することに
より、前述した従来の欠点、問題点を解決するものであ
る。なお、従来二枚のシート部材を用いたものとして作
業現場用防音シートが知られている。この防音シートは
二枚のシート部材間にグラスウールなどの吸音材を挟ん
だ構造からなっており、防寒用シートとして使用するこ
とも可能であるが、折畳むことができない、重量がある
ために足場の高所に張設できない、構造が複雑でコスト
が高いという欠点があり、冬期の作業現場における防寒
という用途に用いるのに適当なものではない。
【0008】かくして、本考案は取り扱いが簡単で、低
価格であり、しかも防寒効果を確実に持つことができる
作業現場用防寒シートを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された本考案の手段は、防炎性及び気密性を
有する内側シート部(2)及び少なくとも気密性を有
し、外周縁側が該内側シート部(2)と気密に固着され
た外側シート部(3)から構成され、内部に断熱気体充
填部(6)を形成したシート本体(1)と、前記断熱気
体充填部(6)に連通して該シート本体(1)に設けら
れた開閉自在な気体充填口部(9)と、前記シート本体
(1)を相手方部材に張設すべく該シート本体(1)の
外周側に設けられた係着部(10)とからなり、前記断
熱気体充填部(6)内に位置して前記内側シート部
(2)及び外側シート部(3)の内面間には膨張規制片
(7)を連結し、かつ、前記シート本体(1)には前記
内側シート部(2)及び外側シート部(3)にかけて換
気口(11)を開口形成すると共に、該換気口(11)
には内部が断熱気体充填部になった蓋部材(12)をス
ライドファスナ(14)を介して着脱可能に設けたこと
にある。
【0010】二枚重ねのシート本体と該シート本体内に
充填された断熱用気体とによって、作業現場内の空気が
外気によって冷却されるのを防止し、また外部に放熱す
るのを防止する。膨張規制片は断熱気体充填部に断熱用
気体を充填した時に、シート本体が一定の厚さ以上に膨
張するのを防止する。また、防寒シートには内部が断熱
気体充填部になった蓋部材をスライドファスナを介して
着脱可能な換気口を形成してあり、防寒シートに換気扇
装置を容易に接続することができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき詳述す
る。図において、1、1、・・・は上側縁1A、下側縁
1B、左、右側縁1C、1Dを有する平面略縦長矩形状
に形成されたシート本体を示す。2は該各シート本体1
を構成する内側シート部で、該内側シート部2は気密性
を有するように例えば塩化ビニル樹脂、ナイロン、ポリ
エチレン等の合成樹脂製の矩形状シート地からなってお
り、その外側面2Aには防炎処理を施すことによって防
炎性が付与されている。
【0012】一方、3は前記内側シート部2と共にシー
ト本体1を構成する外側シート部で、該外側シート部3
は内側シート部2と同様に気密性を有するように合成樹
脂製シート地からなっているが、その外側面3Aに防炎
処理は施されていない。
【0013】そして、上述した内側シート部2と外側シ
ート部3は各内側面2B、3Bを対面した状態で衝合
し、外周縁を外向き又は内向き(実施例では外向き)に
折り返して重畳した後、外周縁に沿ってミシン縫による
縫着部4を形成すると共に、該縫着部4に沿って内側の
位置に電気鏝等の手段を用いて熱溶着部5を形成するこ
とにより、外周側が気密に固着された袋状のシート本体
1が構成されている。
【0014】6は前記シート本体1内に形成された断熱
気体充填部で、該断熱気体充填部6は前記内側シート部
2の内側面2B、外側シート部3の内側面3B及び熱溶
着部5によって気密に画成されており、取り扱いに安全
な断熱用気体、例えば空気、ヘリウムガス等が充填され
るようになっている。
【0015】7、7、・・・は前記断熱気体充填部6内
に複数配設された膨張規制片(但し図中は一個のみを図
示)である。シート地によって帯状片に形成されている
該各膨張規制片7はその長手方向両端側7A、7Aが内
側シート部2と外側シート部3の各内側面2B、3Bに
接着されており、断熱気体充填部6内に空気等を充填し
た時に、シート本体1が一定の厚さ以上に膨張するのを
防止するようになっている。
【0016】8は前記気体充填部6内に空気等を注入
し、また該充填部6から空気等を排出するため、内側シ
ート部2に開口形成された通気口、9は内側シート部2
の外側面2Aに貼着され、該通気口8を介して断熱気体
充填部6と連通した口栓部材で、該口栓部材9の給排気
口9Aは挿脱自在な栓体9Bによって密封できるように
構成されている。
【0017】次に、10、10、・・・はシート本体1
の各側縁1A、1B、1C、1Dに所定間隔離間して列
設された複数の鳩目で、該各鳩目10はシート本体1を
足場の支柱Aに締着するためのロープ、針金等を挿通す
るためのものである。更に、11はシート本体1の中間
に図示しない換気扇装置を接続するため、内側シート部
2と外側シート部3に開口形成した換気口である。12
は該換気口11を閉塞するための蓋部材で、該蓋部材1
2は2枚のシート部を用いて内部に断熱気体充填部を設
けた構成になっており、該断熱気体充填部は口栓部材1
3を介して空気等が給排されるようになっている。そし
て、蓋部材12はスライドファスナ14を介して換気口
11に着脱可能に設けてある。なお、図中1’は前記換
気口11を設けていない本実施例の防寒シートを示し、
その基本的構成要素は防寒シート1と異なるところはな
いので、符号を援用して説明を省略する。
【0018】本実施例の作業現場用防寒シートは上述の
如く構成されており、足場に張設する場合には先ずコン
プレッサ等を用いて口栓部材9から断熱気体充填部6内
に空気を適宜量だけ注入した後、給排気口9Aを栓体9
Bによって密封する。しかる後従来のシートと同様に各
鳩目10に挿通したロープBを支柱Aに諦着することに
より、作業現場全体を防寒シート1、1、・・・によっ
て囲繞する。
【0019】一方、工事終了に伴って足場から外した防
寒シートは給排気口9Aから栓体9Bを抜き取り、断熱
気体充填部6内の空気を排出した後、従来の一枚物シー
トと同様に折畳み、次の作業現場での使用に備える。
【0020】叙上の如く本実施例によれば、シート本体
1の断熱気体充填部6内には断熱効果のある空気を充填
してあるから、周囲から吹付ける冷たい外気によって建
築現場内が冷やされるのを防止できると共に、建築現場
内の比較的暖かい空気が放熱するのを防止することがで
き、建築現場内を快適な作業環境に保つことができる。
【0021】そして、防寒シートは繰り返し使用できる
し、シート本体1内には建築作業に用いるエアコンプレ
ッサを用いて空気を充填するだけでよいから、設備費、
維持費を低く抑えることができる。また、寒さが厳しい
ために暖房機器を用いる場合であっても、設置台数を大
幅に削減できるし、維持費も低減できる。
【0022】しかも、本実施例によれば、防寒シートに
換気扇装置を接続するための換気口11を開口形成して
あるから、予め或は必要に応じて換気扇装置を接続する
ことにより、作業現場内を快適な作業環境に保つことが
可能である。
【0023】なお、本実施例ではシート本体1の内側シ
ート部2と外側シート部3を熱溶着手段により固着する
ものとして述べたが、接着剤を用いて固着してもよい
し、ミシン縫による縫着部4にシール剤を塗布して固着
し、内部の気密性を保つようにしてもよい。
【0024】また、シート本体1の内側シート部2と外
側シート部3は2部材からなるものとして述べたが、例
えば一枚のシート地を2っ折りにし、衝合した三辺を縫
着すると共に四辺に熱溶着部5を形成してシート本体1
を構成してもよい。
【0025】更に、内側シート部2のみならず外側シー
ト部3の外側面3Aにも防炎処理を施してもよいことは
勿論であり、こうすることによってシート本体1の内外
側を間違って張設した場合でも安全性を確保することが
できる。
【0026】更にまた、口栓部材9を内側シート部2に
1っ設けたが、外側シート部3に設けてもよいし、内側
シート部2及び/または外側シート部3に複数設けても
よい。そして、本実施例では、地上でシート本体1内に
空気を充填した後、足場に張設するものとして述べた
が、例えば各防寒シートの口栓部材9に接続する複数の
充填用接続口を隔設した充填用ホースを用いて複数の防
寒シートを並列接続し、各防寒シートを足場に張設した
後地上から充填用ホースを介して空気を充填するように
してもよく、適宜の充填方法を採用することができる。
【0027】また、本考案の防寒シートは一般のシート
と同様に緑色又は青色に着色できるが、内部に透明の気
体を充填する構造であるから、採光用の透明防寒シート
に構成することができる。
【0028】更に、シート本体1内には複数の膨張規制
片7、7、・・・を貼着したが、該膨張規制片を用いず
に内側シート部2と外側シート部3を適宜の位置で直接
接着することにより、全体の膨張を規制するようにして
もよい。
【0029】更にまた、本実施例では建築現場の周囲を
覆う使用例を示したが、更に作業現場の上方を防寒シー
トで覆うように使用してもよい。
【0030】
【考案の効果】本考案は以上詳述した如く構成したか
ら、下記の諸効果を奏する。 (1)防寒シートを二枚のシート部によって構成し、内
部に断熱用気体を充填するようにしたから、作業現場内
の温度条件を快適に維持できる結果、寒冷地における冬
期工事も支障なく行なうことができるし、暖房費も大幅
に低減できる。 (2)シート本体内に複数の膨張規制片を設けることに
より、断熱気体充填部内に空気等を充填した時にシート
本体が一定の厚さ以上に膨張するのを防止するようにし
たから、気体を必要以上に充填することなく充填量を適
正に保つことができ、充填作業を効率良く行なうことが
できる。また、足場に張設した各防寒シートが不揃に膨
張する事態を防止できる。 (3)防寒シートには内部が断熱気体充填部になった蓋
部材をスライドファスナを介して着脱可能な換気口を形
成し、防寒シートに換気扇装置を接続することができる
ように構成したから、防寒シートによって覆われた作業
現場内を快適な作業環境に保持することが可能である。 (4)防寒シートは2枚のシート部から構成してあるか
ら、事故に対する強度性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る作業現場用防寒シートの
正面図である。
【図2】図1中のII−II矢示方向拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シート本体 2 内側シート部 3 外側シート部 6 断熱気体充填部 7 膨張規制片 9 気体充填口部 10 鳩目(係着部) 11 換気口 12 蓋部材 14 スライドファスナ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防炎性及び気密性を有する内側シート部
    (2)及び少なくとも気密性を有し、外周縁側が該内側
    シート部(2)と気密に固着された外側シート部(3)
    から構成され、内部に断熱気体充填部(6)を形成した
    シート本体(1)と、前記断熱気体充填部(6)に連通
    して該シート本体(1)に設けられた開閉自在な気体充
    填口部(9)と、前記シート本体(1)を相手方部材に
    張設すべく該シート本体(1)の外周側に設けられた係
    着部(10)とからなり、前記断熱気体充填部(6)内
    に位置して前記内側シート部(2)及び外側シート部
    (3)の内面間には膨張規制片(7)を連結し、かつ、
    前記シート本体(1)には前記内側シート部(2)及び
    外側シート部(3)にかけて換気口(11)を開口形成
    すると共に、該換気口(11)には内部が断熱気体充填
    部になった蓋部材(12)をスライドファスナ(14)
    を介して着脱可能に設けてあることを特徴とする作業現
    場用防寒シート。
JP1990404905U 1990-12-25 1990-12-25 作業現場用防寒シート Expired - Lifetime JPH0743364Y2 (ja)

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JPH0490639U JPH0490639U (ja) 1992-08-07
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6278374A (ja) * 1985-09-28 1987-04-10 酒見 照始 組立仮屋根
JPH01129357U (ja) * 1988-02-18 1989-09-04

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