JPH0743287A - 回転式粘度計 - Google Patents

回転式粘度計

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JPH0743287A
JPH0743287A JP19015893A JP19015893A JPH0743287A JP H0743287 A JPH0743287 A JP H0743287A JP 19015893 A JP19015893 A JP 19015893A JP 19015893 A JP19015893 A JP 19015893A JP H0743287 A JPH0743287 A JP H0743287A
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JP
Japan
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shaft
torque
bearing
torque detection
conical rotor
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Application number
JP19015893A
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English (en)
Inventor
Koji Sekiguchi
宏治 関口
Yukio Takigawa
行夫 滝川
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TOKI SANGYO KK
Original Assignee
TOKI SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重錘を用いずに、ワイゼンベルク効果によっ
て円錐ロータに大きな押し上げ力が発生しても、円錐ロ
ータと平板との間の相対的位置関係を、確実に保持でき
る軸受機構を備えた粘度計を提供する。 【構成】 円錐ロータを用いる回転式粘度計において、
円錐ロータに連動するトルク検出軸30を支承する2個
の玉軸受13aと13bとを含み、それらに挾まれたト
ルク検出軸30の一部分30fに、ある一定の圧力が加
わるように、当該玉軸受の外輪を固定した軸受機構10
0を有し、さらに、弱剛性部30bを有することを特徴
とする回転式粘度計。 【効果】 ワイゼンベルク効果を持つ高粘度試料液を、
安定かつ信頼できる状態で、実用的な精度、再現性にお
いて測定することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転する円錐ロータを
用いて、液体の粘度を測定する回転式粘度計に係り、特
に、ワイゼンベルク効果による軸方向の推力を発生す
る、高粘度液を測定できる回転式粘度計に関する。
【0002】
【従来の技術】回転する円錐ロータと平板との間に、粘
度を測定する被測定液を介在させる、従来の回転式粘度
計(以下、円錐平板式粘度計とする)の構造および測定
原理を、以下に説明する。
【0003】従来技術による円錐平板式粘度計は、図1
に示すように、駆動源である減速機付きシンクロナスモ
ータ1と、目盛円盤3と、シンクロナスモータ1に連結
され、目盛り円盤3の中心を固着貫通して、その下まで
延出している駆動軸2とを有する。さらに、本粘度計
は、駆動軸2の下端2aに連結されるスプリング4と、
スプリング4の他端に連結されているロータ軸5と、ロ
ータ軸5に連結されている円錐ロータ7と、円板9とを
有する。この円板9と円錐ロータ7との間には、粘度を
測定する被測定液10が注入される。なお、前記ロータ
軸5から目盛り円盤3の上面に指針8が延出している。
【0004】この従来例においては、駆動源のシンクロ
ナスモータ1を回転させると、円錐ロータ7は、平板9
との間に、被測定液10を挾んだ状態で回転する。この
時、スプリング4は、被測定液10の粘性抵抗によって
発生する粘性トルクと、スプリング4の復元トルクがバ
ランスするまで捩られる。このスプリング4の捩れ角度
は、目盛り円盤3と指針8によって読み取られる。
【0005】被測定液10の粘度は、このように測定し
て求められた目盛り円盤3上の目盛り読み取り値、スプ
リング4のばね定数、円錐ロータ7の接続部寸法、円錐
傾斜角度、および、粘度計回転速度などのデータから、
計算によって求めることができる。
【0006】この測定原理を適用した、従来の円錐平板
式粘度計の詳細な構造の一例を図5に、この構造の概略
を図6に示す。
【0007】本例では、目盛り円盤上の指針指度を目視
で読み取るのではなく、駆動軸に対するトルク検出軸の
角変位を電気信号に変換して発信する信号変換器、つま
り、回転型差動トランス26が組み込まれている。
【0008】本例では、回転駆動源として減速機付きシ
ンクロナスモータ1(図1参照)ではなく、電子的に可
変速なパルスモータ20を用いている。このパルスモー
タ20の出力軸に設けたプーリ21と、回転駆動軸23
に設けたプーリ24との間にタイミングベルト25を介
装して、回転駆動軸23をベルト駆動するようにしてあ
る。また、図1では、スプリング4はコイルばねであっ
たが、本例では渦巻きばね4aを使用している。なお、
27は回転型差動トランス26を励磁し、また、出力を
取り出すためのスリップリング装置である。
【0009】回転駆動軸23は、図6に示す本例の概略
のように、中空管状の軸、すなわち、中空軸であり、そ
の中空部分をトルク検出軸30が、相互に接触しないよ
うに貫通している。トルク検出軸30の下端には、ピボ
ット31が設けてあり、ピボット31の先端は、中空の
回転駆動軸23の下端に取り付けられた第1のコの字型
部材28の下辺28aに設けた臼状の凹み穴付き宝石軸
受け29に陥入させてある。したがって、トルク検出軸
30の軸スラスト荷重は、この宝石軸受け29によって
保持されると同時に、トルク検出軸30のラジアル方向
の振れが拘束される。
【0010】ピボット31の上方には、第1のコの字型
部材28と干渉しないように、第2のコの字型部材32
が設けられている。第2のコの字型部材32の下辺32
aの、トルク検出軸30と同軸延長線上に、ロータ軸5
が固着されている。ロータ軸5の下端には、円錐ロータ
7が着脱可能に取り付けられる。
【0011】トルク検出軸30の上端部30aには、ピ
ン33が植え込まれている。ピン33は、回転駆動軸2
3の上端から延出するコの字型の腕34の、上方に取り
付けられた軸35の下端面35bに穿設された小穴35
aに貫入させて、ラジアル方向の振れ止めにしてある。
【0012】このように、従来の円錐平板式粘度計で
は、ピボット31・宝石軸受け29が軸支持構造として
用いられている。これは、粘度計が、粘性抵抗による微
小トルクを検出することを測定目的とする計測器なの
で、軸支持部の摩擦トルクが大きいと、測定が妨害され
て測定の信頼性を低下させる。したがって、ピボット3
1・宝石軸受け29のような、摩擦トルクが無視できる
程度に小さい軸受けを選択する理由である。
【0013】以上説明したピボット31・宝石軸受け2
9による、トルク検出軸30の軸支持構造では、粘度測
定時の粘性抵抗による発生トルクだけであれば、宝石軸
受け29は、ピボット31のロータ重量を含むトルク検
出軸の重量を受けて、下向きのスラストを支えるととも
に、ラジアル方向の位置を拘束する。そのため、トルク
検出軸30上端のピン33の振れ止めを併用することに
よって、トルク検出軸30を安定に支えることができ
る。
【0014】さらに、測定精度を保証するために、従来
の円錐平板式粘度計の粘度測定部では、図2に示すよう
に、円錐ロータ7の頂点Pが、平板9の表面と接するよ
うな位置的条件を満足させることが必要である。
【0015】実際には、円錐ロータ7の頂点Pが、平板
9に接触して、摩擦トルクを発生するのを避けるため
に、図3、および、図4に示すように、円錐の頂点部分
7aを僅かに平取りしておき、さらに円錐の中心部にピ
ン11を植込む。
【0016】通常、このときのピン11の植込み高さ
を、図4に示すように円錐の仮想頂点P′から微少量g
だけ引っ込ませてある。従って、円錐ロータ7と平板9
の相対的位置関係を決めるときには、ピン11の下端1
1aが、平板9に接触する位置を、電気導通などの検出
手段によって求め、その位置を基準にしてマイクロメー
タなどの微小送り機構を使って、距離gだけ、平板9の
位置を下方にずらす。そのことによって、図4に示すよ
うに、仮想頂点P′と平板9の表面とが一致するように
位置決めする。
【0017】このように、従来技術では、トルク検出軸
30の摩擦を軽減するだけではなく、円錐ロータ7と平
板9(図2参照)の位置関係を、高精度に保持すること
が必要となる。
【0018】しかし、このような従来の円錐平板式粘度
計を用いて、ワイゼンベルク効果を示す被測定液の粘度
を測定すると、主に、以下の2つの理由から、円錐ロー
タ7が浮き上がり、正確な粘度測定が実施できないこと
があった。
【0019】第1の理由は、この被測定液におけるワイ
ゼンベルグ効果によって、法線応力、すなわち円錐ロー
タ7を押し上げる方向の軸方向推力を発生するためであ
る。
【0020】第2の理由は、従来の円錐平板式粘度計で
は、円錐ロータ7に連結されているトルク検出軸30
は、図6に示すように、上向き方向変位には拘束されて
いないためである。そのため、ワイゼンベルク効果によ
る垂直方向の押し上げ力が、円錐ロータ7を含むロータ
軸5、および、トルク検出軸30の総重量の重力よりも
大きい場合には、円錐ロータ7の浮き上がりを生ずるこ
とになる。
【0021】円錐ロータ7が浮き上がると、本来保持し
なければならない円錐ロータ7と平板9との間の相対位
置関係、すなわち、円錐ロータ7の仮想円錐頂点と平板
表面が一致しているという、測定上の基本条件が損なわ
れる。そのため、測定結果の粘度値が不当に低い値とし
て現れ、測定の信頼性が全く失われることになる。
【0022】この円錐ロータ7の浮き上がりを防止する
ために、従来は、ワイゼンベルク効果を発生する対象被
測定液を測定する場合には、測定に先立って、図7に示
すように、円錐ロータ7の上にリング状の重錘12を付
加して取付けていた。この重錘12により、円錐ロータ
7およびロータ軸5を含む軸系の重量を出来るだけ大き
くして、円錐ロータ7の浮き上がりを抑えながら、測定
する方法が行われているのである。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、重錘12を使
用した方法では、対象被測定液によってワイゼンベルク
効果が様々であり、測定に先立って、適切な重錘重量を
選ぶことが実際上出来ない。そのため、必要以上に重い
リング状重錘12を付加することになり、ピボット31
に過大な重量負荷を加える。このような過大重量を付加
した状態は、粘度測定の精度を悪化させるばかりでな
く、ピボット31先端部の変形、宝石軸受け29の破損
など、粘度計そのものを故障させる原因となっていた。
【0024】また、粘度測定中に円錐ロータ7が浮き上
がっているかどうか、測定値が信頼できる状態にあるか
否か自体、浮き上がりが激しくなって測定指示値の変動
が甚だしい場合以外は、通常では全く判断する手段がな
い。そのため、測定結果をそのまま信用してしまう恐れ
が多分にあった。
【0025】本発明は、上記した問題に鑑みて成された
発明であって、ワイゼンベルク効果によって円錐ロータ
7に大きな押し上げ力が発生しても、リング状重錘12
を使わずに、円錐ロータ7を含むトルク検出軸30系が
浮き上がることなく、円錐ロータ7と平板9との間の相
対的位置関係を、確実に保持できる軸支持構造を備えた
粘度計を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的は、回転する円
錐ロータを用いて、被測定液の粘度を測定する回転式粘
度計において、円錐ロータ下方に固定して配置され、被
測定液をその上部に保持する平板と、円錐ロータ上部に
取り付けられ、円錐ロータに連動して回転するトルク検
出軸と、トルク検出軸の、下向きおよび上向き軸方向変
位を制限するとともに、回転可能に保持する軸受手段
と、軸受手段を保持する軸受保持手段と、回転駆動源
と、回転駆動源により駆動される回転主軸と、一端を回
転主軸に、他端をトルク検出軸に接続し、被測定液の粘
性抵抗による粘性抵抗トルクを、弾性力で平衡させる弾
性部材と、両軸の回転位相のずれを検出するねじれ角度
検出手段とを有することを特徴とする回転式粘度計によ
って達成できる。
【0027】
【作用】上記した課題は、従来のピボット・宝石軸受け
を用いた円錐平板式粘度計では、ロータを押し上げる方
向の力に対して、トルク検出軸系が全く拘束されていな
いために起こる不具合である。したがって、本発明で
は、従来の粘度計における円錐ロータ回転軸の軸支持構
造を見直しを行った。
【0028】すなわち、本発明では、従来技術による円
錐平板式の回転式粘度計において、円錐ロータを含む回
転軸系の重量による下向きの軸荷重に対して、また、同
時にワイゼンベルク効果による上向きの垂直力に対して
も、出来るだけ円錐ロータ回転軸の軸方向変位を生じな
いための構造を有する軸受手段を備えたものとする。
【0029】本発明においては、回転駆動源を回転させ
ると、回転主軸および弾性部材を介して、トルク検出軸
が回転する。トルク検出軸が回転すると、それに取付け
られている円錐ロータは、平板との間に、予め注入する
被測定液を挾んだ状態で回転する。
【0030】ここで、トルク検出軸は、軸受保持手段に
より固定された軸受手段によって、回転可能に保持され
とともに、上向きおよび下向き軸方向の変位が制限され
る。つまり、トルク検出軸に取付けられている円錐ロー
タに、被測定液のワイゼンベルグ効果による上向き推力
が作用しても、円錐ロータの変位は制限される。したが
って、粘度測定において必要な、円錐ロータと平板との
位置関係を、安定して保持することができる。
【0031】この時、被測定液の粘性抵抗によって発生
する粘性トルクのため、駆動源に連動する回転主軸の回
転位相と、円錐ロータに連動するトルク検出軸の回転位
相に差が生じる。この回転位相の差は、弾性部材にねじ
れを発生させる。ここで、弾性部材は、ねじれによる弾
性力と、被測定液の粘度に起因する粘性トルクとが、バ
ランスするまで捩られる。このバランスされた回転位相
の差、つまり、ねじれを、ねじれ角度検出手段によって
検出する。
【0032】被測定液の粘度は、検出されたねじれ角度
に加えて、弾性部材の弾性定数、円錐ロータの円錐傾斜
角度、および、回転速度等のデータから、計算によっ
て、求めることができる。
【0033】ただし、ワイゼンベルグ効果による上向き
推力の影響は、まったく無視することはできない。なぜ
なら、実用的な軸受手段では、外力が作用した場合に生
じる微小変位を無視できないからである。さらに、この
上向きの推力が、軸受手段に影響し、軸受手段によって
回転可能に保持されるトルク検出軸の回転摩擦を増加さ
せる。
【0034】したがって、実用的な粘度測定の精度を保
持するために必要な、微小変位および回転摩擦増加の許
容量を、予め検討しておく必要がある。以下では、実用
的な円錐平板式粘度計において、粘度測定上許容される
変位量、つまり、仮想円錐頂点と平板表面との距離を求
める。回転摩擦の増加に関しては、軸受手段の具体的構
造に関わるため、後の実施例の欄において、その許容値
を検討する。
【0035】円錐ロータ頂点Pと平板表面が、δだけず
れている状態を、図8に示す。ここで、円錐ロータ7の
半径をR、その傾斜角度をα、被測定液の粘度をηとす
ると、円錐ロータ7が、角速度ωで回転するときに発生
する粘性抵抗トルクMは、以下の数1で表される。
【0036】
【数1】
【0037】数1において、右辺の第1項は、円錐ロー
タ7の仮想頂点Pが、平板表面に完全に一致していると
きに円錐ロータ7に働く粘性抵抗トルクである。第2項
は、円錐ロータ7の仮想頂点がδだけずれているために
発生する誤差項である。
【0038】通常のこの種の回転式粘度計では、測定精
度がフルスケールの±2%が精度保証値とされている。
ここでは、それよりも厳しい、指示値に対する相対精度
±2%で計算すると、
【0039】
【数2】
【0040】数2に、標準的な円錐ロータ7に用いてい
る数値、半径R=24mm、円錐傾斜角α=1″34′
によって計算すると、ずれ量の許容値としてδ=0.0
09mmが求められる。
【0041】すなわち、本発明による円錐平板式粘度計
の軸受手段が、円錐ロータ7の頂点Pと平板表面のずれ
量を、9μm以下に抑えれば、ワイゼンベルグ効果によ
る円錐ロータ7の浮き上がりによる誤差は、指示値に対
する相対精度±2%以内となり、実用されている従来の
円錐平板式粘度計よりも、良い精度で測定することがで
きる。
【0042】
【実施例】以下に、本発明を適用した一実施例を、図9
から図15を用いて説明する。本実施例は、図6に示さ
れた従来の円錐平板式粘度計において、円錐ロータ7の
軸方向変位を制限する軸受機構と、トルク検出軸30の
一部に弱剛性部とを設けたものである。
【0043】本実施例の構成には、図15に示すよう
に、本発明の特徴である軸受機構100と弱剛性部30
bとに加え、主な構成要素として、軸受機構100を下
方に保持する第1のコの字型部材28と、固定された軸
受機構100によって回転可能に保持され、その一部に
弱剛性部30bを有するトルク検出軸30と、軸受機構
100の上方でトルク検出軸30に固着された第2のコ
の字型部材32と、第2のコの字型部材32の下方に連
結されるロータ軸5と、ロータ軸5に着脱可能に取り付
けられた円錐ロータ7と、その下方に設けられた、被測
定液10を保持する平板9とが含まれる。
【0044】本実施例には、さらに、軸受機構100を
保持している第1のコの字型部材28の上方に固着さ
れ、その中に、互いに触れ合わないようにトルク検出軸
30が貫通している中空の回転駆動軸23と、回転駆動
軸23をプーリ21、タイミングベルト25およびプー
リ24を介して駆動する電子的に可変速なパルスモータ
20と、回転駆動軸23上端に連結されたコの字型の腕
部材34と、コの字型の腕部材34に一端を連結され、
他端をトルク検出軸30上方に連結される渦巻きばね4
aと、回転駆動軸23とトルク検出軸30とのずれ角度
を検出する回転型差動トランス26と、回転型差動トラ
ンス26を励磁し、また、出力を取り出すためのスリッ
プリング装置27とを含む。
【0045】本実施例には、さらに、トルク検出軸30
のラジアル方向の振れを止める振れ止め部101が含ま
れる。振れ止め部101は、トルク検出軸30の上端部
30aに植え込まれたピン33と、回転駆動軸23の上
端から延出するコの字型の腕34の、上方に取り付けら
れた軸35の下端面35bに穿設され、ピン33を貫入
させる小穴35aとから構成される。
【0046】弱剛性部30bは、トルク検出軸30の一
部の軸径を、距離La部分で、軸直径Dまで細めるもの
である。これによって、トルク検出軸30の曲げ剛性を
弱め、トルク検出軸30のラジアル方向変位によって、
振れ止め部101に生じる弾性反力を小さくする。ここ
で、弾性反力を減少させると、小穴35aにおけるピン
33の回転摩擦も減少され、トルク検出軸30の回転摩
擦も減少する。
【0047】軸受機構100は、図9に示すように、従
来のピボット31・軸受け29(図6参照)の替わり
に、タンデムに組み合わせられた、2個のミニチュア玉
軸受け13a、13bと、これらを固定、収容する玉軸
受固定機構13cと、軸受ピン13dとから構成され
る。
【0048】玉軸受13a、13bの外輪は、玉軸受固
定機構13cの内表面に固着される。玉軸受固定機構1
3cは、第1のコの字型部材28の下端28a付近に設
けられた、貫通孔28bの内表面に保持される。一方、
玉軸受13a、13bの内輪は、軸受ピン13dに固着
されている。この軸受ピン13dの上端30eは、トル
ク検出軸30の下端30cに設けられた穴30dの内部
に挿入、固定されている。
【0049】軸受ピン13dは、トルク検出軸30と第
2のコの字型部材32とロータ軸5(図6参照)とを介
して、円錐ロータ7と連動している。したがって、円錐
ロータ7の軸方向の変位は、軸受ピン13dと連結して
いる玉軸受13a、13bによって、制限されている。
【0050】本実施例では、これら玉軸受13aと玉軸
受13bとの間には、予圧が加わるように、玉軸受固定
機構13cによって固定されている。これは、余圧を加
えることにより、トルク検出軸30に連結されている軸
受ピン13dの軸剛性を高め、それによって、軸方向の
変位を防ぐものである。
【0051】ただし、このように予圧をかけたミニチュ
ア玉軸受けを用いた軸受機構100は、従来のピボット
/宝石軸受けによる軸受手段に比べて、軸受け摩擦が大
きくなる。さらに、上記したように、振れ止め部101
における摩擦がある。したがって、実際の装置仕様決定
には、軸受機構100および振れ止め部101における
摩擦増加分と、達成できる測定精度とを、予め知ってお
くことが必要であるので、具体的数値についての検討経
過およびその結果を後で示す。
【0052】本実施例の全体作用を、図15を用いて説
明する。本実施例において、駆動源のパルスータ20を
回転させると、プーリ23、タイミングベルト25およ
びプーリ24とを介して、回転駆動軸23が回転する。
すると、トルク検出軸30に連動している円錐ロータ7
は、平板9との間に、被測定液10を挾んだ状態で回転
する。
【0053】ここで、トルク検出軸30は、回転駆動軸
23に連結された第1のコの字型部材28に保持された
軸受機構100により、回転可能に保持される。さら
に、トルク検出軸30は、軸受機構100によって、上
向きおよび下向き軸方向の変位が制限される。したがっ
て、トルク検出軸30に、第2のコの字型部材32およ
びロータ軸5を介して連動している円錐ロータ7に、被
測定液のワイゼンベルグ効果による上向き推力、また
は、トルク検出軸30等の重量による下向き荷重が作用
しても、円錐ロータ7の変位は制限される。したがっ
て、粘度測定において必要な、円錐ロータ7と平板9と
の位置関係を、精度良く、安定して保持することができ
る。
【0054】回転駆動軸23とトルク検出軸30とをつ
なぐ渦巻バネ4aは、被測定液10の粘性抵抗によって
発生する粘性トルクと、渦巻バネ4aの復元トルクがバ
ランスするまで捩られる。この渦巻バネ4aの捩れ角度
は、回転型差動トランス26によって、電気信号に変換
され、出力される。
【0055】被測定液10の粘度は、このように測定さ
れたねじれ角度、渦巻バネ4aのばね定数、円錐ロータ
7の接続部寸法、円錐傾斜角度、および、回転軸角回転
速度などのデータから、計算によって求めることができ
る。
【0056】以上説明した全体作用を有する本実施例に
おいて、従来の円錐平板式粘度計と同程度の精度を得る
ため、軸受機構100等の各部品や部分の寸法、および
それら機構に起因する摩擦等を具体的に検討する。
【0057】最初、軸受機構100における発生トルク
の検討を行う。通常の粘度計においては、被測定液10
の粘性トルクにバランスさせるために用いる渦巻きばね
4aとして、ばね定数が異なる数種類を用意しておき、
これらを選択して組み込むことによって、測定可能な対
象試料液の粘度範囲を広範に変えることができる。
【0058】本発明の粘度計は、特に、ワイゼンベルグ
効果を示す、高粘度測定用途の粘度計である。つまり、
通常の市販されているこの種の高粘度用粘度計で標準円
錐ロータを用いたときの測定可能な粘度上限である、5
10000mPa・sのものを対象とする。このような
高粘度液測定用の粘度計に用いられている渦巻きばね4
aのばね定数は、フルスケール・トルク値で、5750
μN・m/フルスケールが選択されている。
【0059】本実施例においては、このような従来の粘
度計と同じように、渦巻バネ4aのバネ定数のフルスケ
ールのトルク値を、5750μN・mとする。
【0060】一方、通常、この種の実用されている粘度
計の指度再現性は、フルスケールの0.4%以内まで許
容されている。したがって、上記の指度再現性を満足さ
せるには、粘度計の不感帯の幅がフルスケールの0.4
%以下でなければならないことになる。
【0061】ここで、不感帯とは次のように定義され
る。渦巻きばね4aの復元トルクと、粘性トルクとがバ
ランスする位置においては、軸受機構100に摩擦トル
クがあると、摩擦がまったく無視できる理想的な粘度計
における、理想的なバランス位置まで達することはでき
ない。これは、この摩擦トルクとばねの復元トルクとが
等しくなる指度範囲内では、ばね復元トルクが摩擦トル
クよりも小さくなるためである。すなわち、この摩擦ト
ルク範囲内では、如何なる位置でも偶然によって止まり
得ると考えられる。この範囲がいわゆる不感帯となる。
【0062】つまり、図9に示す、本実施例の軸受機構
100において発生する摩擦トルクが、フルスケール
(5750μN・m)の0.4%の幅、すなわちフルス
ケールの±0.2%幅とすると、この場合に許容される
軸受け摩擦トルクの最大値は、タンデムに軸受け2個を
組み合わせた合計値が、11.5μN・mまたは0.0
0115kgf・mm以下でなければならない。これが
ミニチュア玉軸受け13a、13bを、予圧を加えた状
態で使用する場合の条件になる。つまり、軸受け摩擦ト
ルクの許容最大値は、0.00115kgf・mmであ
る。
【0063】この条件を満たす、軸受けの構造を検討す
る。内径φ1.5mmのミニチュア玉軸受け1個につい
て、図11に、軸方向力(横軸)と始動摩擦モーメント
(縦軸)の関係を実測した測定データを示す。この図1
1から、このサイズのミニチュア玉軸受けでは、軸方向
力200grfを加えると、軸受け1個当り、0.00
058kgf・mmの始動摩擦モーメントを生ずること
が判る。この値は、丁度、このサイズの軸受け2個をタ
ンデムに組み合わせて、200grfの予圧を与えた場
合に発生する始動摩擦モーメントが、軸受け摩擦トルク
の許容最大値0.00115kgf・mmと等しくな
る。
【0064】実際には、図10に示される、トルク検出
軸30上端の振れ止め部101で発生する摩擦トルクが
加わることを考えれば、余裕を見て予圧量を100gr
f程度にするのが妥当である。
【0065】次に、トルク検出軸30の振れ止め部10
1での摩擦トルクを、弱剛性部30bを用いて軽減する
方法を検討する。
【0066】この摩擦トルクの大きさは、図10に示す
ように、トルク検出軸30の曲がり、あるいは、支持位
置13a、13b、35aの3点の配置アラインメント
のずれが原因となって、発生するラジアル方向力Fに左
右される。すなわち、このラジアル方向力を小さくでき
れば、振れ止め部101の摩擦トルクを減少することが
できる。
【0067】本実施例における軸受機構100は、その
構造上、それだけで、トルク検出軸30の軸中心線の位
置を決定する。したがって、図6に説明したトルク検出
軸30上端の振れ止めピン33を、軸35の下端面35
bに設けた小穴35aに差し込むと、図10に示すよう
に、トルク検出軸30系の支点の数が3点(支持点A、
B、C)になる。そのため、これら3点の支点の直線性
が悪ければ、あるいは、反対に直線性が良くてもトルク
検出軸30に曲がりがあれば、図10に示すように、ト
ルク検出軸30上端のピン33と小穴35aとの間に、
大きな接触力Fが発生して、摩擦トルクを生ずることに
なる。
【0068】一方、この種の粘度計では、図10に示す
ように、トルク検出軸30には、渦巻きばね4a、およ
び、差動トランス26のコアー26aが取り付けられる
ので、軸長さが比較的に長い。また、差動トランス26
のコアー26aが偏心したり、振動などでコアー位置が
変動することを避ける必要がある。そのため、トルク検
出軸30上端の振れ止めピン33、および、軸35に設
けた振れ止め穴35aによる構成される、振れ止め部1
01でのラジアル方向の軸拘束を省くことができない。
【0069】さらに、トルク検出軸30の曲がりを完全
に無くしたり、あるいは、3点の支持位置、A、B、C
各点のアラインメントを、厳密に仮想的な直線上に配置
することは不可能である。
【0070】これらの理由から、本実施例では、このラ
ジアル方向の力Fを減少させるため、図9に示すよう
に、トルク検出軸30の一部の軸径を細めた弱剛性部3
0bを用いた。ここで、トルク検出軸30のミニチュア
玉軸受機構10に近い位置の軸径を、軸の捩り剛性を損
なわない程度に細めることが必要である。さらに、トル
ク検出軸30上端で軸の曲げによって働くラジアル方向
力が作用する腕長さLを長くする。これによって、弾性
反力を、より小さくすることができる。
【0071】したがって、以上の点を考慮し、後記する
さらなる検討の結果、本実施例において、以下に示され
る装置仕様をそなえれば、ワイゼンベルグ効果を示す被
測定液の粘度測定を、実用的な精度と再現性によって実
現できることが判明した。
【0072】a.ミニチュア玉軸受け関係 ミニチュア玉軸受け :内径φ1.5mm 2個の玉軸受間の予圧量:100grf b.トルク検出軸関係 作用腕長さ L=130mm 弱剛性部軸径 D=φ1.1mm 弱剛性部長さ La=17.9mm ここで、ずれが生じた場合の振れ止め部101での弾性
反力(図10参照)、および、弱剛性部30b(図9参
照)における剛性は、以下の通りとなる。
【0073】弾性反力 :F=1grf 弱剛性部剛性:G=0.52deg=0.009rad 但し、弾性反力の計算においては、図10において、ミ
ニチュア玉軸受け13a(A点)、13b(B点)の中
心を結ぶ中心線延長軸線からの、C点のずれ量δを0.
2mmと仮定した。また、弱剛性部剛性の計算では、バ
ランス用渦巻きばねのフルスケール・トルク(最大トル
ク)5750μN・mを加えたときの、弱剛性部の捩れ
角度を示す。この値は、粘度計の指度誤差として0.9
%/フルスケールに相当する。
【0074】上記に示した数値の妥当性は、以下に説明
する検討によって得られた。ミニチュア玉軸受け関係に
ついては、図9に示すように、ミニチュア玉軸受け13
a、13bを組み込み、例示した予圧量を与えた軸受機
構100に、外力が加わった場合の玉軸受摩擦トルク1
3a、13bの変化を検討した。
【0075】図12は、図11のデータを用いて作成し
たもので、2個のミニチュア玉軸受け13a、13b
に、それぞれ100grfの予圧を加えた場合の、始動
摩擦モーメントを求めるためのグラフである。
【0076】ここで、予圧が加えられただけの状態で
は、軸受機構100の始動摩擦モーメントは、予圧0.
1kgfにおける、玉軸受け13aのM0と、玉軸受け
13bのM0の合計、すなわち、2M0である。この状態
で、軸受機構100にF1の軸方向外力が加えられる
と、軸受け負荷の動作点はP1に移動して、この時の始
動摩擦モーメントは13aに対するM1と、13bに対
するM2の合計値、すなわち、M1+M2になる。図12
から判るように、始動摩擦モーメントの特性線図が滑ら
かで殆ど直線に近いことから、これらの合計値、2
0、および、M1+M2の値は同等と見て差し支えな
い。
【0077】したがって、本実施例の玉軸受13a、1
3bでは、円錐ロータ7に、上向き、あるいは、下向き
に0.2kgfの範囲内で軸方向の外力が働いても、ト
ルク検出軸30の摩擦トルクの大きさには殆ど変動が無
いことが判った。
【0078】次に、このミニチュア玉軸受けを2個用い
た、本実施例の軸受機構100について、軸方向の外力
(例えば、ワイゼンベルグ効果による上向き推力)が加
わった時の軸方向変位量について検討する。
【0079】このミニチュア玉軸受け1個について、内
輪に軸方向の負荷が加わった時の負荷荷重(横軸)と内
輪の軸方向変位(縦軸)の関係を実測したデータを、図
13に示す。さらに、図13のデータを用いて作成し
た、2個のミニチュア玉軸受けに100grfの予圧を
加えた場合の、内輪側に固定した軸の軸方向変位を求め
るためのグラフを、図14に示す。
【0080】図14において、軸方向に予圧が加えられ
たままの状態では、この軸受機構100における変位
は、予圧0.1kgfにおける玉軸受け13aの変位量
0と、玉軸受け13bの変位量S0との差、すなわち、
ゼロである。
【0081】この状態で、軸受機構100の内輪に固定
した軸にF1の軸方向外力が加えられると、軸受け負荷
の動作点はP1に移動して、この時の軸受機構100に
おける軸変位は13aの変位量S1から、13bの変位
量S2を差し引いたS1−S2の値になる。図14のグラ
フから、最も変位量が大きくなるのはF1が0.2kg
fの時で、この場合は13aのみで軸方向外力F1を負
担し、軸受機構100における変位量は、約0.004
mmであることが判る。
【0082】このことから、図9に示す、軸受機構10
0では、円錐ロータ7に、上向き、あるいは、下向きに
0.2kgfの範囲内で軸方向の外力が働いても、軸受
機構100の軸方向変位は4μm程度である。これは、
先に数2で求めた、平板9に対する円錐ロータ7のずれ
許容限界である9μmを、十分に満足させることが出来
る(図8参照)。
【0083】トルク検出軸関係については、上記で求め
たトルク検出軸30の弾性反力Fの値から、トルク検出
軸30上端に設けた振れ止め部101において発生する
摩擦トルクM′を求める。なお、上記弾性反力Fは、3
点支持の支持点C(図10参照)の理想中心線からのず
れ量が、0.2mmとして求めた値である。これは、実
際の粘度計の組立ての際に生ずる組立て精度としては、
この程度の数字は悪い方の状態である。
【0084】ここで、摩擦トルクM’は、弾性反力Fと
弱剛性部剛性Gとピン33の接触部での摩擦係数とを、
掛け合わせたものであるから、
【0085】
【数3】
【0086】である。但し、ピン33接触部の摩擦係数
μ=0.3とする。
【0087】すなわち、この摩擦トルクM’と、図12
において、軸受機構100に0.2kgfの軸方向外力
が加えられた時の軸受機構100の摩擦トルク(0.0
0058kgf・mm)を合計すると、0.00073
kgf・mmとなる。
【0088】この合計摩擦トルクは、先に提示した、本
実施例の再現性の条件から求めた、摩擦トルクの限界値
0.00115kgf・mmの64%程度になる。した
がって、粘度測定における再現性の限界幅±0.2%に
対し、±0.13%の幅に収まるので、充分に実用に堪
える結果が得られている。
【0089】もし、本発明におけるような弱剛性部30
bを設けない場合は、トルク検出軸30の剛性が高くな
る。先端ピン33の位置で中心線からのずれδ=0.2
mmがあると、大きな弾性反力を生じ、この部分の摩擦
トルクが大きくなって指度の再現性を損なうことは明ら
かである。
【0090】試みに、この場合の弾性反力を、通常のト
ルク検出軸径φ3mm、L=130mmの条件を仮定す
ると、弾性反力F′=7.6grfが求められる。この
弾性反力による摩擦トルクは、1.1grf・mm=
0.0011kgf・mmにもなるため、上記摩擦トル
クの限界値に対してこの部分の摩擦だけで10倍に達す
る結果となる。
【0091】したがって、トルク検出軸30に、弾性的
な弱剛性部30bを設けることによって、トルク検出軸
上端の振れ止め部101の摩擦トルクを、著しく低減す
ることができる。
【0092】以上説明したように、本実施例において
は、以上で示した仕様の軸受機構100および弱剛性部
30bを有することで、ワイゼンベルグ効果を示す試料
液の粘度を、安定かつ信頼できる状態で測定することが
できる。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、ワイゼンベルク効果を
持つ高粘度試料液を、安定かつ信頼できる状態で、実用
的な精度、再現性において測定することが出来る。
【0094】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の円錐ロータおよび平板を用いた、回転式
粘度計の原理を説明する図。
【図2】従来の粘度計における円錐ロータおよび平板の
位置関係を説明する図。
【図3】従来の粘度計における円錐ロータおよび平板の
位置関係を説明する図。
【図4】従来の粘度計における円錐ロータおよび平板の
位置関係を説明する図。
【図5】従来の円錐ロータおよび平板を用いた回転式粘
度計の内部構造を示す図。
【図6】従来の円錐ロータおよび平板を用いた回転式粘
度計の内部構造において、円錐ロータ回転軸の軸受機構
に係る部分のみの構造を示す図。
【図7】従来の円錐平板式粘度計において、ワイゼンベ
ルグ効果を示す試料液を測定する場合の測定方法を説明
する図。
【図8】円錐平板式粘度計において、円錐ロータが平板
と接触していない状態を示す図。
【図9】本発明を適用した円錐平板式粘度計の一実施例
における、特徴部分だけを示した図。
【図10】本実施例におけるトルク検出軸の軸受構造を
説明する図。
【図11】本実施例に用いる玉軸受け1個について、軸
方向力と始動摩擦モーメントの関係を実測した測定デー
タ。
【図12】図11のデータを用いて作成した、2個のミ
ニチュア玉軸受けに100grfの予圧を加えた場合の
始動摩擦モーメントを求めるためのグラフ。
【図13】本実施例に用いる玉軸受け1個について、そ
の内輪に軸方向の負荷が加わった時の負荷荷重と、内輪
の軸方向変位の関係を実測したデータ。
【図14】図13のデータを用いて作成した、2個のミ
ニチュア玉軸受けに100grfの予圧を加えた場合
の、内輪側に固定した軸の軸方向変位を求めるためのグ
ラフ。
【図15】従来の円錐ロータおよび平板を用いた回転式
粘度計の内部構造において、円錐ロータ回転軸の軸受機
構に係る部分のみの構造を示す図。
【符号の説明】
1…シンクロナスモータ、 2…駆動軸、 3…目盛円
盤、 4…スプリング、4a…渦巻バネ、 5…ロータ
軸、 7…円錐ロータ、 7a…円錐ロータの頂点部
分、 8…指針、 9…円板、 10…被測定液、 1
1…ピン、 12…重錘、 13a、13b…ミニチュ
ア玉軸受け、 13c…玉軸受固定機構、13d…軸受
ピン、 20…パルスモータ、 21…プーリ、 23
…回転駆動軸、 24…プーリ、 25…タイミングベ
ルト、 26…差動トランス、27…スリップリング装
置、 28…第1のコの字型部材、 29…宝石軸受
け、 30…トルク検出軸、 30a…トルク検出軸上
端部、 30b…弱剛性部、 30c…トルク検出軸下
端部、 30d…穴、 30e…トルク検出軸ピン上端
部、 31…ピボット、 32…第2のコの字型部材、
33…ピン、 34…コの字型の腕部材、 35…
軸、 100…軸受機構、 101…振れ止め部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する円錐ロータを用いて、被測定液の
    粘度を測定する回転式粘度計において、 円錐ロータ下方に固定して配置され、被測定液をその上
    部に保持する平板と、 円錐ロータ上部に取り付けられ、円錐ロータに連動して
    回転するトルク検出軸と、 トルク検出軸の、下向きおよび上向き軸方向変位を制限
    するとともに、回転可能に保持する軸受手段と、 軸受手段を保持する軸受保持手段と、 回転駆動源と、 回転駆動源により駆動される回転主軸と、 一端を回転主軸に、他端をトルク検出軸に接続し、被測
    定液の粘性抵抗による粘性抵抗トルクを、弾性力で平衡
    させる弾性部材と、 両軸の回転位相のずれを検出するねじれ角度検出手段と
    を有することを特徴とする回転式粘度計。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記軸受保持手段は、
    前記回転主軸の一部に固定して設けられることを特徴と
    する回転式粘度計。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記軸受手段は、前記
    トルク検出軸を保持する1個以上の玉軸受を有すること
    を特徴とする回転式粘度計。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記軸受手段は、前記
    トルク検出軸を保持する2個の玉軸受を有し、 前記トルク検出軸に当該玉軸受の内輪が固着され、その
    内輪2個によって挾まれた前記トルク検出軸の一部分
    に、予め定めた圧力が加わるように、当該玉軸受の外輪
    を固定したことを特徴とする回転式粘度計。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記トルク検出軸は、
    その一部に、他の部分の剛性よりも相対的に弱い剛性を
    有する弱剛性部を有することを特徴とする回転式粘度
    計。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記トルク検出軸は、
    その一部に力が作用した場合、前記弱剛性部において曲
    がる構造であることを特徴とする回転式粘度計。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記弱剛性部は、前記
    軸受手段近傍の前記トルク検出軸の軸径を細めること
    で、その剛性を弱めたことを特徴とする回転式粘度計。
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