JPH074325B2 - 飲食品容器 - Google Patents

飲食品容器

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JPH074325B2
JPH074325B2 JP2268508A JP26850890A JPH074325B2 JP H074325 B2 JPH074325 B2 JP H074325B2 JP 2268508 A JP2268508 A JP 2268508A JP 26850890 A JP26850890 A JP 26850890A JP H074325 B2 JPH074325 B2 JP H074325B2
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JP
Japan
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container
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俊一 佐藤
照幸 阿波野
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自己燃焼性の発熱剤を利用して加熱用途に供
する飲食品容器に関するものである。
〔従来の技術〕
液体飲食物の容器の一部に自己燃焼性の発熱剤を組み込
んで加熱する容器については、従来よりよく知られてい
る。例えば、米国特許第2384278号やドイツ特許第31265
18AI号には容器の一部に発熱剤の収納室を設けて、自己
燃焼性の発熱剤を入れ、飲食品を加熱する方法が紹介さ
れている。また、特願昭61−17829号においても同様に
加熱機能を有する容器が記載されており、その中で一番
容器の構造について具体的に記述されている。
また容器の蓋については、酒の加熱や、固形分と液体成
分を含む食品などが加熱する場合には、容器の蓋をイー
ジーオープン(フルオープン)化するのが一般的であ
る。
〔解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の技術において容器の蓋を単にイー
ジーオープン化するだけでは、蓋が圧力に耐え切れずに
外れてしまう恐れがあった。すなわち、加熱の状態によ
っては加熱のための熱源が偏在して空間部の圧力が上昇
し、イージーオープン蓋の切目から外れてしまうという
問題があった。その結果、内容物がこぼれて、火傷や火
災の原因になる恐れがあった。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記問題点について検討を重ねた結果、
イージーオープン蓋を用いても安全に加熱できる飲食品
容器を発明するに至った。
すなわち本発明は、自己燃焼性の発熱剤を用いた発熱機
能付容器において、容器の構造が円筒状容器の底部に容
器の内側に向かって凸部を設けた金属の容器であって、
該容器の外径が40mmから100mmの範囲において凸部の径
aと該容器の外径bとの比が0.5≦a/b≦0.75であり、且
つ凸部の長さが円筒状容器の50〜75%であって、その中
に600cal/cc〜900cal/ccの発熱量を有する発熱剤が配置
され、容器の蓋が少なくとも3kg/cm2の耐圧強度を有す
るイージーオープンタイプの蓋であることを特徴とする
飲食品容器である。
本発明の飲食品容器の構造は、外観は円筒状からなり、
外筒部、凸部を有する底部、イージーオープンの蓋部に
よって構成される。ここに、凸部は容器の奥部に向って
凸出した空腔部を形成する外筒であって、空腔部には発
熱組成物を直接収容するかもしくは発熱組成物を封入し
た発熱体カートリッジが挿入固定される。
外筒部は飲食物をより高温に加熱しようとした場合に、
蓋の結合部が外れる恐れがあるので、鉄やアルミニウム
などの金属材料から構成される。また、凸部を有する底
部は、発熱剤の熱を効率的に伝えるために、鉄又はアル
ミニウムなどの金属が用いられる。本発明の外筒部と底
部とは、一般に一体に成型されるが、別体に成型された
後に結合することもできる。
本発明の外筒部と凸部を有する底部との形状は、発熱剤
の特性とを兼ねあわせて極めて重要な関係を要求され
る。すなわち、第1図(A),(B)に示すごとく外筒
部の経bと凸部の径aとの関係は 0.5≦a/b≦0.75 であって、且つ凸部の長さが円筒容器の延長軸方向の50
〜75%であることが必要とされる。
また、該容器を加熱するための発熱剤としては、600〜9
00cal/ccの自己燃焼性の発熱剤が選択される。
すなわち、容器の構造はa/bが0.5未満であると、凸部を
有する底部が上の状態で加熱すると、凸部に収納された
発熱剤が空間部を加熱して容器内部の圧力が上昇して、
イージーオープン蓋を外してしまう恐れが生じる。ま
た、0.75を越えると飲食品容器の全体が大きくなり、コ
ストがかかるという問題が生じる。
次に、凸部の長さが円筒容器の延長軸方向に対して50%
未満になると、凸部を有する底部が上の状態で加熱する
と、凸部に収納された発熱剤が空間部を加熱して容器内
部の圧力が上昇して、イージーオープン蓋を外してしま
う恐れが生じる。
また、75%を越えると、凸部を有する底部を下にして加
熱した場合に、凸部の先端部が空間部を加熱して容器内
部の圧力が上昇して、イージーオープン蓋を外してしま
う恐れが生じるか又は凸部の成型を深くするためにコス
トがかかるという問題が生じる。
本発明の飲食品容器は、通常外筒の径が40〜100mm程度
の範囲で構成される。
本発明のイージーオープン蓋は、蓋の外径より数ミリ小
さい程度の開封径を有するもので、予め開封するために
切目等の処理が施されたものである。イージーオープン
蓋の耐圧強度は、オートグラフを用いて機械的破壊強度
より求めたもので、3kg/cm2以上の耐圧強度が必要であ
る。すなわち、3kg/cm2未満になると正常に加熱が行な
われた場合であっても、蓋が切目から外れてしまう恐れ
がある。
次に本発明の飲食品容器の構造を満たすための発熱剤と
して、単位体積当りの発熱量が高いほど望ましいが、発
熱量が900cal/ccを越えると発熱剤が溶融して容器から
流れ出し、火災の原因となる恐れがある。また、600cal
/cc未満では、発熱剤の体積が大きくなり、加熱時に空
間部を加熱する恐れが生じる。
以上の条件を考慮して、本発明は極めて限られた条件に
おいてのみ、加熱機能を有する容器において、イージー
オープンの蓋を採用することに成功したのである。
本発明に用いられる自己燃焼性の発熱剤は、600〜900ca
l/ccの発熱量を有するもので、通常は無機酸化物と無機
還元物としては、酸化鉄、酸化銅、酸化鉛などの金属酸
化物が用いられるほか、過マンガン酸カリウム、過塩素
酸カリウムなどの無機酸素塩等も用いられる。無機還元
物としては、鉄、ケイ素、ケイ素鉄、ケイ化カルシウ
ム、アルミニウムなどの金属が用いられる。
自己燃焼性の発熱剤は断熱材等によって封入され、発熱
剤への直火は着火剤、発火石等によって着火される。
本発明の飲食品容器は、通常成型が用意に行なえるため
に、円筒型にするのが好ましいが、外筒部及び凸部を少
し異形にすることは、何ら差し支えない。
〔作用、効果〕
本発明の飲食品容器は、イージーオープン蓋を用いるに
も拘らず、取扱いが安全で且つ熱効率が優れているとい
う特徴を有する。
従って、酒の燗や、固形物含むスープなどの飲食品の加
熱に適した容器といえる。
〔実施例〕
実施例1 第1図に示すごとく、容器の内側に向かって凸部を設け
た円筒状のアルミ容器に日本酒190ccを入れ、イージー
オープン蓋で封入した。ここで外筒部の径bは65mm、凸
部の径aは40mmであり、a/b=0.62である。また、外筒
部の液体が封入された部分の長さは92mmで、凸部長さは
55mmである。イージーオープン蓋の耐圧強度はオートグ
ラフにて評価し3.8kg/cm2であった。
上記の容器に酸化銅粉末12g、ケイ素鉄粉末10g、鉄粉末
8gの混合物を凸部最奥部に入れ、ケイ素鉄粉末と四三酸
化鉛の混合物を芯薬にした着火線を挿入し、断熱剤で充
填した。
次に底部を上にして、着火線の端面から着火し発熱剤に
着火させ、そのまま放置した。
加熱は約4分後に終了したが、イージーオープン蓋は外
れることはなかった。
実施例2 第1図に示すごとく、容器の内側に向かって凸部を設け
た円筒状の鉄製容器に日本酒300ccを入れ、イージーオ
ープン蓋で封入した。ここで外筒部の径bは65mm、凸部
の径aは35mmであり、a/b=0.54である。また、外筒部
の液体が封入された部分の長さは120mmで、凸部長さは7
0mmである。イージーオープン蓋の耐圧強度はオートグ
ラフにて評価し3.8kg/cm2であった。上記の容器に酸化
銅粉末18g、ケイ素鉄粉末15g、鉄粉末12gの混合物を凸
部最奥部に入れ、ケイ素鉄粉末と四三酸化鉛の混合物を
芯薬にした着火線を挿入し、断熱剤で充填した。次に底
部を上にして、着火線の端面から着火し発熱剤に着火さ
せ、そのまま放置した。
加熱は約4分後に終了したが、イージーオープン蓋は外
れることはなかった。
比較例1 実施例1に用いた容器において、凸部がその長さが40mm
となるようにして、同様の評価を行なったところ、3分
後にイージーオープン蓋の切目の部分が破裂し、内容物
がこぼれた。
比較例2 実施例1に用いたイージーオープン蓋の代りに、1.2kg/
cm2のイージーオープン蓋を用いて同等の評価を行なっ
たところ、2.5分後にイージーオープン蓋の切目の部分
が破裂し、内容物がこぼれた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施態様で、第1(A)図は正面
断面図、第1(B)図は、底部平面図、第1(C)図
は、蓋部平面図である。 図中、1は外筒部、2は凸部、3はイージーオープン
蓋、4は切目線である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自己燃焼性の発熱剤を用いた発熱機能付容
    器において、容器の構造が円筒状容器の底部に容器の内
    側に向かって凸部を設けた金属の容器であって、該容器
    の外径が40mmから100mmの範囲において凸部の径aと該
    容器の外径bとの比が0.5≦a/b≦0.75であり、且つ凸部
    の長さが円筒状容器の50〜75%であって、その中に600c
    al/cc〜900cal/ccの発熱量を有する発熱剤が配置され、
    容器の蓋が少なくとも3kg/cm2の耐圧強度を有するイー
    ジーオープンタイプの蓋であることを特徴とする飲食品
    容器
JP2268508A 1990-10-08 1990-10-08 飲食品容器 Expired - Fee Related JPH074325B2 (ja)

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JPH04146705A JPH04146705A (ja) 1992-05-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0511136Y2 (ja) * 1987-08-19 1993-03-18
JPH02116227U (ja) * 1989-03-01 1990-09-18
JPH02116228U (ja) * 1989-03-01 1990-09-18

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