JPH0743045A - 冷媒凝縮器 - Google Patents
冷媒凝縮器Info
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- JPH0743045A JPH0743045A JP6072059A JP7205994A JPH0743045A JP H0743045 A JPH0743045 A JP H0743045A JP 6072059 A JP6072059 A JP 6072059A JP 7205994 A JP7205994 A JP 7205994A JP H0743045 A JPH0743045 A JP H0743045A
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- pipe
- condenser
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- lubricating oil
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B39/00—Evaporators; Condensers
- F25B39/04—Condensers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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- F25B2339/00—Details of evaporators; Details of condensers
- F25B2339/04—Details of condensers
- F25B2339/044—Condensers with an integrated receiver
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2600/00—Control issues
- F25B2600/02—Compressor control
- F25B2600/027—Compressor control by controlling pressure
- F25B2600/0272—Compressor control by controlling pressure the suction pressure
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- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2700/00—Sensing or detecting of parameters; Sensors therefor
- F25B2700/19—Pressures
- F25B2700/193—Pressures of the compressor
- F25B2700/1933—Suction pressures
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- Physics & Mathematics (AREA)
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- Thermal Sciences (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、凝縮器での凝縮能力を負荷にあわ
せて変動させ、低負荷時には凝縮器内の凝縮圧力を所定
圧力以上に保つことのできる冷媒凝縮器を提供すること
を目的とする。 【構成】 凝縮器2の入口側ヘッダ15の上層部に第1
の配管17を接続し、この第1の配管はU字形状部17
aと立ち上がり部17bとを有している。またヘッダ1
5の下層部には第2の配管が接続されている。高負荷時
は冷媒の流速が大きいので、冷媒に混入された潤滑油が
前記立ち上がり部17bを上昇していけるが、低負荷と
なり冷媒の流速が小さくなると、立ち上がり部17bを
潤滑油が上昇していけず、U字形状部17aに停留し第
1の配管17を遮断する。したがって第2の配管のみか
ら冷媒は凝縮器2に流入することになる。
せて変動させ、低負荷時には凝縮器内の凝縮圧力を所定
圧力以上に保つことのできる冷媒凝縮器を提供すること
を目的とする。 【構成】 凝縮器2の入口側ヘッダ15の上層部に第1
の配管17を接続し、この第1の配管はU字形状部17
aと立ち上がり部17bとを有している。またヘッダ1
5の下層部には第2の配管が接続されている。高負荷時
は冷媒の流速が大きいので、冷媒に混入された潤滑油が
前記立ち上がり部17bを上昇していけるが、低負荷と
なり冷媒の流速が小さくなると、立ち上がり部17bを
潤滑油が上昇していけず、U字形状部17aに停留し第
1の配管17を遮断する。したがって第2の配管のみか
ら冷媒は凝縮器2に流入することになる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス冷媒を冷却して液
化凝縮する冷媒凝縮器に関し、例えば、車両用空調装置
の冷凍サイクル内の冷媒凝縮器として用いることができ
る。
化凝縮する冷媒凝縮器に関し、例えば、車両用空調装置
の冷凍サイクル内の冷媒凝縮器として用いることができ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、大気が汚れたために、冬期におけ
る車室内の暖房時に、内気循環にて車室内を暖房する場
合が多くなっている。内気循環にて車室内を暖房すると
窓が曇る。そこで、窓の曇りを防止するために、冬期に
おいても空調装置を作動させ、車室内を除湿させる場合
がある。
る車室内の暖房時に、内気循環にて車室内を暖房する場
合が多くなっている。内気循環にて車室内を暖房すると
窓が曇る。そこで、窓の曇りを防止するために、冬期に
おいても空調装置を作動させ、車室内を除湿させる場合
がある。
【0003】車両用空調装置の冷凍サイクルとしては、
図7に示すように、圧縮機1、凝縮器2、レシーバ3、
膨張弁4、蒸発器5を順次連結させるものが知られてい
る。この冷凍サイクルを冬期においても作動させ、蒸発
器5での冷却能力を除湿に利用する。しかしながら、冬
期の低負荷状態において冷凍サイクルを作動させると、
凝縮器2での凝縮圧力とともに蒸発器5での蒸発圧力も
低下することが知られている。すると、図4のモリエル
線図上の冷凍サイクルでの状態図に示すように、蒸発器
5での冷媒の温度が0℃を下回ることがある。蒸発器5
にて冷媒の温度が0℃を下回ると蒸発器5がフロストす
るため、温度が0℃を下回らないように、この温度と比
例する蒸発圧力が、所定圧力である2kgf/cm2 を下回
る時には圧縮機1の作動を停止し、冷凍サイクルの作動
を停止してフロストを防止する。そして、所定圧力以上
になれば、冷凍サイクルを作動させて除湿させる。この
ように圧縮機1の作動、停止を繰り返すことで、冬期に
おいても空調装置を作動させることができる。
図7に示すように、圧縮機1、凝縮器2、レシーバ3、
膨張弁4、蒸発器5を順次連結させるものが知られてい
る。この冷凍サイクルを冬期においても作動させ、蒸発
器5での冷却能力を除湿に利用する。しかしながら、冬
期の低負荷状態において冷凍サイクルを作動させると、
凝縮器2での凝縮圧力とともに蒸発器5での蒸発圧力も
低下することが知られている。すると、図4のモリエル
線図上の冷凍サイクルでの状態図に示すように、蒸発器
5での冷媒の温度が0℃を下回ることがある。蒸発器5
にて冷媒の温度が0℃を下回ると蒸発器5がフロストす
るため、温度が0℃を下回らないように、この温度と比
例する蒸発圧力が、所定圧力である2kgf/cm2 を下回
る時には圧縮機1の作動を停止し、冷凍サイクルの作動
を停止してフロストを防止する。そして、所定圧力以上
になれば、冷凍サイクルを作動させて除湿させる。この
ように圧縮機1の作動、停止を繰り返すことで、冬期に
おいても空調装置を作動させることができる。
【0004】ところで、車両用空調装置の冷凍サイクル
として、特開昭63−302257号公報に示されるよ
うに、蒸発圧力制御弁(以下EPRという)を用いた冷
凍サイクルが知られている。この冷凍サイクルは、図7
(a)に示すように、圧縮機1、凝縮器2、レシーバ
3、膨張弁4、蒸発器5を順次連結させ、そして蒸発器
5と圧縮機1との間にEPR6を配している。
として、特開昭63−302257号公報に示されるよ
うに、蒸発圧力制御弁(以下EPRという)を用いた冷
凍サイクルが知られている。この冷凍サイクルは、図7
(a)に示すように、圧縮機1、凝縮器2、レシーバ
3、膨張弁4、蒸発器5を順次連結させ、そして蒸発器
5と圧縮機1との間にEPR6を配している。
【0005】このEPR6は、上記の冷凍サイクルのよ
うに低負荷時における圧縮機1の作動、停止の繰り返し
を無くし、常時圧縮機1を作動させるために、蒸発器5
内での冷媒の蒸発圧力を一定に保たせるものである。冷
房負荷が低下して、蒸発器5内での蒸発圧力が低くなっ
てくると、これをEPR6が検知し、蒸発器5から圧縮
機1に向けて流れる冷媒量を減少させ、もって蒸発器5
内での蒸発圧力の低下を防いでいるのである。この冷凍
サイクルの状態は、図3のモリエル線図上に状態100
の如く示される。
うに低負荷時における圧縮機1の作動、停止の繰り返し
を無くし、常時圧縮機1を作動させるために、蒸発器5
内での冷媒の蒸発圧力を一定に保たせるものである。冷
房負荷が低下して、蒸発器5内での蒸発圧力が低くなっ
てくると、これをEPR6が検知し、蒸発器5から圧縮
機1に向けて流れる冷媒量を減少させ、もって蒸発器5
内での蒸発圧力の低下を防いでいるのである。この冷凍
サイクルの状態は、図3のモリエル線図上に状態100
の如く示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のEPR6を備え
た冷凍サイクルでは、図7(b)に示すように、膨張弁
4はEPR6の出口7での圧力Peとバネ8での押圧力
Psとの和(Pe+Ps)と、蒸発器5の出口側に設け
られた感熱筒9内のガス圧力Pfとの比較によりダイヤ
フラム10が移動し、開口部11の開度を調整する。こ
の調整により蒸発器5内に流入する冷媒量を制御してい
る。
た冷凍サイクルでは、図7(b)に示すように、膨張弁
4はEPR6の出口7での圧力Peとバネ8での押圧力
Psとの和(Pe+Ps)と、蒸発器5の出口側に設け
られた感熱筒9内のガス圧力Pfとの比較によりダイヤ
フラム10が移動し、開口部11の開度を調整する。こ
の調整により蒸発器5内に流入する冷媒量を制御してい
る。
【0007】ところで、図4のモリエル線図上の状態1
00に示すように、低負荷状態にてEPR6を備えた冷
凍サイクルを作動させると、凝縮器2での凝縮圧力が下
がり、同時に、蒸発器5の蒸発圧力が下がるはずである
が、EPR6により蒸発圧力は所定圧力以上に制御され
ている。このため、EPR6の入口側と出口側とで、圧
力差が生じる。従って、蒸発器5の出口側に設けられた
感熱筒9内の冷媒のガス圧力Pfは、EPR6の出口7
での圧力Peよりも大きくなる。この時の圧力差(Pf
−Pe)がバネ8の押圧力Psよりもかなり大きくなる
と、開口部11が開く方向に力が働き、膨張弁4内の開
口部11が全開状態となるので、蒸発器5に冷媒を多く
流入させることができる。
00に示すように、低負荷状態にてEPR6を備えた冷
凍サイクルを作動させると、凝縮器2での凝縮圧力が下
がり、同時に、蒸発器5の蒸発圧力が下がるはずである
が、EPR6により蒸発圧力は所定圧力以上に制御され
ている。このため、EPR6の入口側と出口側とで、圧
力差が生じる。従って、蒸発器5の出口側に設けられた
感熱筒9内の冷媒のガス圧力Pfは、EPR6の出口7
での圧力Peよりも大きくなる。この時の圧力差(Pf
−Pe)がバネ8の押圧力Psよりもかなり大きくなる
と、開口部11が開く方向に力が働き、膨張弁4内の開
口部11が全開状態となるので、蒸発器5に冷媒を多く
流入させることができる。
【0008】しかしながら、凝縮器2での凝縮圧力が低
いと、所定圧力以上に制御された蒸発器5での蒸発圧力
との圧力差が小さくなり、開口部11の全開状態におい
ても、膨張弁4を流れる冷媒の流量が低下する。流量が
低下すると、蒸発器5の除湿能力が低下し、窓の曇りを
防止することができないという問題がある。そこで、本
発明は凝縮器での凝縮能力を負荷にあわせて変動させ、
低負荷時には凝縮器内の凝縮圧力を所定圧力以上に保つ
ことのできる冷媒凝縮器を提供することを目的とする。
いと、所定圧力以上に制御された蒸発器5での蒸発圧力
との圧力差が小さくなり、開口部11の全開状態におい
ても、膨張弁4を流れる冷媒の流量が低下する。流量が
低下すると、蒸発器5の除湿能力が低下し、窓の曇りを
防止することができないという問題がある。そこで、本
発明は凝縮器での凝縮能力を負荷にあわせて変動させ、
低負荷時には凝縮器内の凝縮圧力を所定圧力以上に保つ
ことのできる冷媒凝縮器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、圧縮機、減圧手段、および蒸発器とともに
冷凍サイクルを構成する冷媒凝縮器であって、内部を流
れる冷媒が、外部を流れる熱交換媒体と熱交換して放熱
する上下方向に積層された複数のチューブと、この複数
のチューブ間に配設された放熱性能を向上させるための
フィンとにより構成された熱交換部と、前記圧縮機から
吐出された高温高圧のガス状冷媒を、前記熱交換部の一
部に導入させる第1の冷媒導入通路と、前記圧縮機から
吐出された高温高圧のガス状冷媒を、前記熱交換部の残
りの部位に導入させる第2の冷媒導入通路と、前記第2
の冷媒通路の途中に冷媒中に混入された潤滑油を停留さ
せるための潤滑油停留部を設け、冷媒の流量が所定値以
下のときに、前記潤滑油停留部に潤滑油が停留し、前記
第2の冷媒通路がこの停留した潤滑油によって遮断さ
れ、前記圧縮機より導入された冷媒が前記熱交換部の一
部にのみ導入されるという技術手段を採用する。
するために、圧縮機、減圧手段、および蒸発器とともに
冷凍サイクルを構成する冷媒凝縮器であって、内部を流
れる冷媒が、外部を流れる熱交換媒体と熱交換して放熱
する上下方向に積層された複数のチューブと、この複数
のチューブ間に配設された放熱性能を向上させるための
フィンとにより構成された熱交換部と、前記圧縮機から
吐出された高温高圧のガス状冷媒を、前記熱交換部の一
部に導入させる第1の冷媒導入通路と、前記圧縮機から
吐出された高温高圧のガス状冷媒を、前記熱交換部の残
りの部位に導入させる第2の冷媒導入通路と、前記第2
の冷媒通路の途中に冷媒中に混入された潤滑油を停留さ
せるための潤滑油停留部を設け、冷媒の流量が所定値以
下のときに、前記潤滑油停留部に潤滑油が停留し、前記
第2の冷媒通路がこの停留した潤滑油によって遮断さ
れ、前記圧縮機より導入された冷媒が前記熱交換部の一
部にのみ導入されるという技術手段を採用する。
【0010】
【作用および効果】上記構成の本発明の冷媒凝縮器で
は、高負荷時で導入配管を流れる冷媒の流速が大きいと
きは、冷媒中に混入された潤滑油が冷媒の流れによっ
て、潤滑油停留部に潤滑油が停留せずヘッダの上層部ま
で上昇できるので、第1の冷媒通路および第2の冷媒通
路の両方からガス冷媒が凝縮器内に流入し、熱交換部全
領域で放熱が行われ、凝縮器が最大性能を発揮する。一
方、低負荷時で冷媒流速が小さいときは、冷媒中の潤滑
油が第2の冷媒通路の立ち上がり部を上昇できず潤滑油
停留部に停留し、第1の冷媒通路のみから凝縮器内に流
入し、熱交換部の一部でのみ放熱が行われる。このよう
に熱交換部の作動面積が減少するので冷媒の放熱が減
り、凝縮器内の冷媒の温度が上昇する。凝縮器内の冷媒
の温度が上昇すれば、この温度に比例する凝縮器内の凝
縮圧力も上昇する。
は、高負荷時で導入配管を流れる冷媒の流速が大きいと
きは、冷媒中に混入された潤滑油が冷媒の流れによっ
て、潤滑油停留部に潤滑油が停留せずヘッダの上層部ま
で上昇できるので、第1の冷媒通路および第2の冷媒通
路の両方からガス冷媒が凝縮器内に流入し、熱交換部全
領域で放熱が行われ、凝縮器が最大性能を発揮する。一
方、低負荷時で冷媒流速が小さいときは、冷媒中の潤滑
油が第2の冷媒通路の立ち上がり部を上昇できず潤滑油
停留部に停留し、第1の冷媒通路のみから凝縮器内に流
入し、熱交換部の一部でのみ放熱が行われる。このよう
に熱交換部の作動面積が減少するので冷媒の放熱が減
り、凝縮器内の冷媒の温度が上昇する。凝縮器内の冷媒
の温度が上昇すれば、この温度に比例する凝縮器内の凝
縮圧力も上昇する。
【0011】以上のように、低負荷時においても凝縮圧
力を上昇させて所定圧力以上を確保する事ができるの
で、冷凍サイクルを構成する蒸発器での蒸発圧力と凝縮
圧力との圧力差を所定圧力差以上に確保することができ
る。このように圧力差が確保できれば、減圧手段の入口
側と出口側との圧力差が確保できることになるので、減
圧手段を通過する冷媒の流量が所定流量以上となり、蒸
発器内に流入する冷媒流量も確保することができる。し
たがって、蒸発器内での蒸発能力を確保することができ
る。
力を上昇させて所定圧力以上を確保する事ができるの
で、冷凍サイクルを構成する蒸発器での蒸発圧力と凝縮
圧力との圧力差を所定圧力差以上に確保することができ
る。このように圧力差が確保できれば、減圧手段の入口
側と出口側との圧力差が確保できることになるので、減
圧手段を通過する冷媒の流量が所定流量以上となり、蒸
発器内に流入する冷媒流量も確保することができる。し
たがって、蒸発器内での蒸発能力を確保することができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の冷媒凝縮器を用いた冷凍サイ
クルの一実施例を図に基づいて説明する。本発明の凝縮
器を適用する冷凍12は、図7(a)に示すように従来
のものと同じであって、ガス状冷媒を圧縮する圧縮機
1、この圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス状冷媒を
冷却して液冷媒にする凝縮器2、凝縮器2で液状になっ
た冷媒をためておくレシーバ3、この液状の冷媒を膨張
させ霧状の冷媒にする減圧手段を構成する膨張弁4、こ
の膨張弁4で霧状となった冷媒を空気と熱交換させる蒸
発器5、およびこの蒸発器5での蒸発圧力を所定圧力以
下に保たせる蒸発圧力調整弁(EPR)6を備えてい
る。
クルの一実施例を図に基づいて説明する。本発明の凝縮
器を適用する冷凍12は、図7(a)に示すように従来
のものと同じであって、ガス状冷媒を圧縮する圧縮機
1、この圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス状冷媒を
冷却して液冷媒にする凝縮器2、凝縮器2で液状になっ
た冷媒をためておくレシーバ3、この液状の冷媒を膨張
させ霧状の冷媒にする減圧手段を構成する膨張弁4、こ
の膨張弁4で霧状となった冷媒を空気と熱交換させる蒸
発器5、およびこの蒸発器5での蒸発圧力を所定圧力以
下に保たせる蒸発圧力調整弁(EPR)6を備えてい
る。
【0013】上記の冷凍サイクル12を構成する凝縮器
2を正面から見た概要図を図1に示す。図1のように大
別して複数のチューブ13、このチューブ13の間に配
されたコルゲートフィン14により熱交換部が構成さ
れ、複数のチューブ13の両端にヘッダ15、16が接
続されている。
2を正面から見た概要図を図1に示す。図1のように大
別して複数のチューブ13、このチューブ13の間に配
されたコルゲートフィン14により熱交換部が構成さ
れ、複数のチューブ13の両端にヘッダ15、16が接
続されている。
【0014】チューブ13は、偏平な管で内部に多数の
冷媒通路が形成されている。コルゲートフィン14は、
各チューブ13の各間に挟まれ、チューブ13の間を流
れる空気と、チューブ13の内部を流れる冷媒との熱交
換効率を向上させるもので、極薄の板材を波状に曲折し
て設けたものである。なお、コルゲートフィン14に
は、伝熱促進のために多数のルーバが形成されている。
冷媒通路が形成されている。コルゲートフィン14は、
各チューブ13の各間に挟まれ、チューブ13の間を流
れる空気と、チューブ13の内部を流れる冷媒との熱交
換効率を向上させるもので、極薄の板材を波状に曲折し
て設けたものである。なお、コルゲートフィン14に
は、伝熱促進のために多数のルーバが形成されている。
【0015】ヘッダ15、16は、複数のチューブ13
の両端に接続されており、入口側のヘッダ15の上方入
口15aには冷媒流入用の第1の配管17が接続されて
おり、下方入口15bには冷媒流入用の第2の配管18
が接続されている。また、出口側のヘッダ16の出口1
6aには冷媒流出用の配管19がロウ付け等で接続され
ている。
の両端に接続されており、入口側のヘッダ15の上方入
口15aには冷媒流入用の第1の配管17が接続されて
おり、下方入口15bには冷媒流入用の第2の配管18
が接続されている。また、出口側のヘッダ16の出口1
6aには冷媒流出用の配管19がロウ付け等で接続され
ている。
【0016】冷媒流入用の第1の配管17および第2の
配管18は、圧縮機1からの導入配管20が分岐部21
にて分岐したものであり、その分岐部21の後流におい
て第1の配管17はアルミ材を曲げて作ったU字形状部
17aと、鉛直方向に上方に伸びて前記上方入口15a
にロウ付け等で接続される立ち上がり部17bとを有し
ている。ここで、前記U字形状部の曲げ半径は10〜3
0mm程度である。
配管18は、圧縮機1からの導入配管20が分岐部21
にて分岐したものであり、その分岐部21の後流におい
て第1の配管17はアルミ材を曲げて作ったU字形状部
17aと、鉛直方向に上方に伸びて前記上方入口15a
にロウ付け等で接続される立ち上がり部17bとを有し
ている。ここで、前記U字形状部の曲げ半径は10〜3
0mm程度である。
【0017】また、流出用の配管19は出口側のヘッダ
16の出口16aに接続されたもので、チューブ13を
通過して凝縮された液状の冷媒を流出する。尚、これら
の配管の径は8〜25mm程度としている。入口側のヘ
ッダ15は仕切り板22a,22b,22cによって上
から順に15A,15B,15C,15Dと4つの空間
に区画されている。また出口側のヘッダ16は仕切り板
23a,23bによって16A,16B,16Cと3つ
の空間に区画されている。これらの仕切り板22、23
がヘッダ15、16内を区画することによって、前記複
数のチューブ13が上側のチューブ群24、25、26
および下側のチューブ群27、28、29に分割され
る。そして前記上方入口15aから流入した冷媒はチュ
ーブ群24、25、26をS字状に蛇行し、前記下方入
口15bから流入した冷媒はチューブ群27、28、2
9を逆S字状に蛇行する。仕切り板22、23の数によ
って冷媒のターン回数が設定され、仕切り板22、23
の位置によって各チューブ群27〜29の本数の割合が
変化する。
16の出口16aに接続されたもので、チューブ13を
通過して凝縮された液状の冷媒を流出する。尚、これら
の配管の径は8〜25mm程度としている。入口側のヘ
ッダ15は仕切り板22a,22b,22cによって上
から順に15A,15B,15C,15Dと4つの空間
に区画されている。また出口側のヘッダ16は仕切り板
23a,23bによって16A,16B,16Cと3つ
の空間に区画されている。これらの仕切り板22、23
がヘッダ15、16内を区画することによって、前記複
数のチューブ13が上側のチューブ群24、25、26
および下側のチューブ群27、28、29に分割され
る。そして前記上方入口15aから流入した冷媒はチュ
ーブ群24、25、26をS字状に蛇行し、前記下方入
口15bから流入した冷媒はチューブ群27、28、2
9を逆S字状に蛇行する。仕切り板22、23の数によ
って冷媒のターン回数が設定され、仕切り板22、23
の位置によって各チューブ群27〜29の本数の割合が
変化する。
【0018】ここで、蒸発器5の除湿能力について説明
する。蒸発器5の除湿能力は次式のごとく表されるもの
である。
する。蒸発器5の除湿能力は次式のごとく表されるもの
である。
【0019】
【数1】Q=GR ×Δi ここで、GR は膨張弁4を通過する冷媒流量であり、Δ
iは蒸発器5の入口側から出口側までのエンタルピ量で
ある。Δiは、蒸発器5の能力により決まるものである
から、除湿能力Qは冷媒流量GR により決まる。この冷
媒流量は以下の式で示される。
iは蒸発器5の入口側から出口側までのエンタルピ量で
ある。Δiは、蒸発器5の能力により決まるものである
から、除湿能力Qは冷媒流量GR により決まる。この冷
媒流量は以下の式で示される。
【0020】
【数2】GR =CA(PH −PL )1/2 ここで、Cは定数であり、Aは膨張弁4の開口部の開口
面積である。膨張弁4の開口部11の開度は冬期の低負
荷状態では最大開度となる。PL は蒸発器5の入口側圧
力であり、冬期には低負荷状態であるために2kgf/cm
2 一定となる。
面積である。膨張弁4の開口部11の開度は冬期の低負
荷状態では最大開度となる。PL は蒸発器5の入口側圧
力であり、冬期には低負荷状態であるために2kgf/cm
2 一定となる。
【0021】PH は凝縮器2側での凝縮圧力である。こ
の凝縮圧力は変動し、低負荷状態では凝縮圧力PH が3
〜4kgf/cm2 と小さいために、冷媒流量GR が少なく
なり、結果として除湿能力Qが低下してしまう。図1に
示すような、MFコンデンサ2では、放熱能力が高いた
めに温度が低下し、凝縮圧力PH が低下するので、除湿
能力が低下する。
の凝縮圧力は変動し、低負荷状態では凝縮圧力PH が3
〜4kgf/cm2 と小さいために、冷媒流量GR が少なく
なり、結果として除湿能力Qが低下してしまう。図1に
示すような、MFコンデンサ2では、放熱能力が高いた
めに温度が低下し、凝縮圧力PH が低下するので、除湿
能力が低下する。
【0022】そこで、本発明の凝縮器2は冬期の低負荷
状態において凝縮器2での放熱を抑えることで、凝縮圧
力を上昇させ、膨張弁4での冷媒流量を増加させるもの
である。図4のモリエル線図上に示すように、夏期の高
負荷状態102においては、凝縮器2の入口での冷媒の
温度および圧力は高く、また流量が多いため導入配管2
0を流れる流速も大きくなる。冷媒中には冷凍サイクル
の圧縮機1の摺動部を潤滑するための潤滑油が混入され
ているが、このように高負荷状態で導入配管20を流れ
る冷媒の流速が大きいときは、冷媒中に混入された潤滑
油が前記第1の配管17の立ち上がり部17bを冷媒の
流れによって上昇できるので、U字形状部17aは潤滑
油によって遮断されず第1の配管17と第2の配管18
の両方を通って冷媒が凝縮器2に流入する。
状態において凝縮器2での放熱を抑えることで、凝縮圧
力を上昇させ、膨張弁4での冷媒流量を増加させるもの
である。図4のモリエル線図上に示すように、夏期の高
負荷状態102においては、凝縮器2の入口での冷媒の
温度および圧力は高く、また流量が多いため導入配管2
0を流れる流速も大きくなる。冷媒中には冷凍サイクル
の圧縮機1の摺動部を潤滑するための潤滑油が混入され
ているが、このように高負荷状態で導入配管20を流れ
る冷媒の流速が大きいときは、冷媒中に混入された潤滑
油が前記第1の配管17の立ち上がり部17bを冷媒の
流れによって上昇できるので、U字形状部17aは潤滑
油によって遮断されず第1の配管17と第2の配管18
の両方を通って冷媒が凝縮器2に流入する。
【0023】ここで、第1の配管17を通ってヘッダ1
5の空間15Aに流入した冷媒は、空間15A→チュー
ブ群24→空間16A→チューブ群25→空間15B→
チューブ群26→空間16BのS字状の経路を経て出口
16aより流出用配管19へ導出される。また、同様に
して第2の配管18を通ってヘッダ15の空間15Dに
流入した冷媒は、空間15D→チューブ群29→空間1
6C→チューブ群28→空間15C→チューブ群27→
空間15Bの逆S字状の経路を経て出口16aより流出
用配管19へ導出される。
5の空間15Aに流入した冷媒は、空間15A→チュー
ブ群24→空間16A→チューブ群25→空間15B→
チューブ群26→空間16BのS字状の経路を経て出口
16aより流出用配管19へ導出される。また、同様に
して第2の配管18を通ってヘッダ15の空間15Dに
流入した冷媒は、空間15D→チューブ群29→空間1
6C→チューブ群28→空間15C→チューブ群27→
空間15Bの逆S字状の経路を経て出口16aより流出
用配管19へ導出される。
【0024】このように凝縮器2の全流路に冷媒が流れ
るため、熱交換部の全領域を使用して凝縮が行われ、即
ち凝縮器2は最大性能を出すことができる。一方、図4
のモリエル線図上に示すように、冬場の低負荷状態10
0においては、圧縮機1で圧縮され、凝縮器2に流入す
る高温高圧のガス状の冷媒の温度および圧力は低く、ま
た流量も少なく50〜80l/hr程度になり、導入配
管20を流れる冷媒の流速は小さくなる。このように、
低負荷状態で導入配管20を流れる冷媒の流速が小さい
ときは、冷媒中に混入された潤滑油が立ち上がり部17
bを登れなくなる。
るため、熱交換部の全領域を使用して凝縮が行われ、即
ち凝縮器2は最大性能を出すことができる。一方、図4
のモリエル線図上に示すように、冬場の低負荷状態10
0においては、圧縮機1で圧縮され、凝縮器2に流入す
る高温高圧のガス状の冷媒の温度および圧力は低く、ま
た流量も少なく50〜80l/hr程度になり、導入配
管20を流れる冷媒の流速は小さくなる。このように、
低負荷状態で導入配管20を流れる冷媒の流速が小さい
ときは、冷媒中に混入された潤滑油が立ち上がり部17
bを登れなくなる。
【0025】ここで、冬季の低負荷時において冷媒中に
混入された潤滑油がU字形状部17aに停留し、立ち上
がり部17bを登っていけなくなるための立ち上がり部
17bの通路断面積の決め方について説明する。図2
は、潤滑油が立ち上がり部17bを登っていくための最
小ガス速度と管の内径との関係を、凝縮温度が35℃と
45℃のときについてそれぞれ示した図で、図3は、R
12を冷媒として用いたときのガス冷媒飽和温度と最小
ガス速度と立ち上がり部の断面積との関係を示した図で
ある。
混入された潤滑油がU字形状部17aに停留し、立ち上
がり部17bを登っていけなくなるための立ち上がり部
17bの通路断面積の決め方について説明する。図2
は、潤滑油が立ち上がり部17bを登っていくための最
小ガス速度と管の内径との関係を、凝縮温度が35℃と
45℃のときについてそれぞれ示した図で、図3は、R
12を冷媒として用いたときのガス冷媒飽和温度と最小
ガス速度と立ち上がり部の断面積との関係を示した図で
ある。
【0026】冷媒の圧力とその圧力におけるガス冷媒飽
和温度は1対1の関係にある。したがって、例えば冬季
の低負荷時の冷媒の高圧圧力が与えられればそのときの
ガス冷媒飽和温度は一意に決まる。また、立ち上がり部
17bでの流速は、冷媒の流量を立ち上がり部17bの
断面積で割ることによって求めることができるので、冬
季の低負荷時の冷媒の流量が与えられれば、立ち上がり
部17bの断面積を決めることによって冷媒の流速を得
ることができる。したがって、この冷媒流速が上記ガス
冷媒飽和温度のもとにおける最小ガス速度よりも小さく
なるように、立ち上がり部17bの断面積を図3から決
めてやれば、低負荷時の冷媒流量が小さくなった時にお
いてU字形状部17aに潤滑油が停留することになる。
和温度は1対1の関係にある。したがって、例えば冬季
の低負荷時の冷媒の高圧圧力が与えられればそのときの
ガス冷媒飽和温度は一意に決まる。また、立ち上がり部
17bでの流速は、冷媒の流量を立ち上がり部17bの
断面積で割ることによって求めることができるので、冬
季の低負荷時の冷媒の流量が与えられれば、立ち上がり
部17bの断面積を決めることによって冷媒の流速を得
ることができる。したがって、この冷媒流速が上記ガス
冷媒飽和温度のもとにおける最小ガス速度よりも小さく
なるように、立ち上がり部17bの断面積を図3から決
めてやれば、低負荷時の冷媒流量が小さくなった時にお
いてU字形状部17aに潤滑油が停留することになる。
【0027】このように、冷媒の流速が低下して冷媒中
に混入した潤滑油が立ち上がり部17bを上昇できなく
なると、潤滑油は第1の配管17のU字形状部17aに
停留する。その結果、第1の配管17が遮断され、冷媒
は立ち上がり部17bを流れなくなるので、入口側ヘッ
ダ15の上方入口15aからは冷媒が流入しなくなる。
したがって領域A内において放熱部分となるチューブ群
24、25、26には冷媒が流れないため、領域A内で
放熱できない分の放熱量が減少する。したがって、放熱
量が減少した分だけ冷媒の温度が上昇する。冷媒の温度
が上昇すれば、この温度と比例する凝縮圧力が上昇す
る。
に混入した潤滑油が立ち上がり部17bを上昇できなく
なると、潤滑油は第1の配管17のU字形状部17aに
停留する。その結果、第1の配管17が遮断され、冷媒
は立ち上がり部17bを流れなくなるので、入口側ヘッ
ダ15の上方入口15aからは冷媒が流入しなくなる。
したがって領域A内において放熱部分となるチューブ群
24、25、26には冷媒が流れないため、領域A内で
放熱できない分の放熱量が減少する。したがって、放熱
量が減少した分だけ冷媒の温度が上昇する。冷媒の温度
が上昇すれば、この温度と比例する凝縮圧力が上昇す
る。
【0028】図4のモリエル線図上に示す状態101の
如く、凝縮圧力が上昇すると、この凝縮圧力と、所定圧
力になるように制御された蒸発圧力との圧力差が大きく
なり、膨張弁4の入口側圧力とで出口側圧力との圧力差
が大きくなるので、流量が上昇し、蒸発能力が確保でき
る程度に冷媒の流量を確保することができる。この時の
凝縮圧力が約4.5kgf/cm2 程度であれば、蒸発器5
での蒸発圧力は2kgf/cm2 程度であるので、膨張弁4
の入口側と出口側で2.5kgf/cm2程度の圧力差がで
き、冷媒の流量が確保される。
如く、凝縮圧力が上昇すると、この凝縮圧力と、所定圧
力になるように制御された蒸発圧力との圧力差が大きく
なり、膨張弁4の入口側圧力とで出口側圧力との圧力差
が大きくなるので、流量が上昇し、蒸発能力が確保でき
る程度に冷媒の流量を確保することができる。この時の
凝縮圧力が約4.5kgf/cm2 程度であれば、蒸発器5
での蒸発圧力は2kgf/cm2 程度であるので、膨張弁4
の入口側と出口側で2.5kgf/cm2程度の圧力差がで
き、冷媒の流量が確保される。
【0029】次に本発明の第2実施例について説明す
る。図5は第2実施例の凝縮器41を正面からみた概要
図である。第1実施例の凝縮器と同様、複数のチューブ
42、このチューブ42の間に配されたコルゲートフィ
ン43により熱交換部が構成され、複数のチューブ42
の両端にヘッダ44、45が接続されている。
る。図5は第2実施例の凝縮器41を正面からみた概要
図である。第1実施例の凝縮器と同様、複数のチューブ
42、このチューブ42の間に配されたコルゲートフィ
ン43により熱交換部が構成され、複数のチューブ42
の両端にヘッダ44、45が接続されている。
【0030】ヘッダ44、45は、複数のチューブ42
の両端に接続されており、入口側のヘッダ44の上層入
口44aには冷媒流入用の第1の配管46が接続されて
おり、中層入口44bには冷媒流入用の第2の配管47
が接続され、さらに下層入口44cに第3の配管48が
接続されている。また、出口側のヘッダ45の出口45
aには冷媒流出用の配管49がロウ付け等で接続されて
いる。
の両端に接続されており、入口側のヘッダ44の上層入
口44aには冷媒流入用の第1の配管46が接続されて
おり、中層入口44bには冷媒流入用の第2の配管47
が接続され、さらに下層入口44cに第3の配管48が
接続されている。また、出口側のヘッダ45の出口45
aには冷媒流出用の配管49がロウ付け等で接続されて
いる。
【0031】冷媒流入用の第1の配管46および第2の
配管47は、圧縮機1からの導入配管50から分岐した
ものであり、まず第2の配管47が第1分岐部51で分
岐し、その後流の第2分岐部52で第1の配管46が分
岐する。第1分岐部51の後流において第2の配管47
はアルミ材を曲げて作ったU字形状部47aと、鉛直方
向に上方に伸びて前記中層入口44bに接続される立ち
上がり部47bとを有している。同様にして第2分岐部
52の後流において第1の配管46はU字形状部46a
と、鉛直方向に上方に伸びて前記上層入口44aに接続
される立ち上がり部46bとを有している。ここで、第
1の配管は第2の配管に比べて管内径を太くしている。
また、第2分岐部52の後流において第3の配管48は
そのまま水平に前記下層入口44cに接続される。一
方、流出用の配管49は出口側のヘッダ45の出口45
aに接続されたもので、チューブ42を通過して凝縮さ
れた液状の冷媒を流出する。入口側のヘッダ44は仕切
り板53a,53b,53c、53dによって上から順
に44A,44B,44C,44D、44Eと5つの空
間に区画されている。また出口側のヘッダ45は仕切り
板54a,54b,54c,54dによって45A,4
5B,45C,45D,45Eと5つの空間に区画され
ている。なお、仕切り板54a,54bには連通孔71
a、71bが設けられており、空間45Aと45B,空
間45Bと45Cがそれぞれ連通している。これらの仕
切り板53、54がヘッダ44、45内を区画すること
によって、前記複数のチューブ42が上層のチューブ群
55、中層のチューブ群56、および下層のチューブ群
57、58、59、60、61に分割される。そして前
記上層入口44aから流入した冷媒は上層のチューブ群
55を通ってヘッダ45へ移動し、前記中層入口44b
から流入した冷媒は中層のチューブ群56を通ってヘッ
ダ45に移動し、前記下層入口44cから流入した冷媒
は下層のチューブ群57、58、59、60、61を蛇
行する。第1実施例と同様、仕切り板53、54の数に
よって冷媒のターン回数が設定され、仕切り板53、5
4の位置によって各チューブ群55〜61の本数の割合
が変化する。
配管47は、圧縮機1からの導入配管50から分岐した
ものであり、まず第2の配管47が第1分岐部51で分
岐し、その後流の第2分岐部52で第1の配管46が分
岐する。第1分岐部51の後流において第2の配管47
はアルミ材を曲げて作ったU字形状部47aと、鉛直方
向に上方に伸びて前記中層入口44bに接続される立ち
上がり部47bとを有している。同様にして第2分岐部
52の後流において第1の配管46はU字形状部46a
と、鉛直方向に上方に伸びて前記上層入口44aに接続
される立ち上がり部46bとを有している。ここで、第
1の配管は第2の配管に比べて管内径を太くしている。
また、第2分岐部52の後流において第3の配管48は
そのまま水平に前記下層入口44cに接続される。一
方、流出用の配管49は出口側のヘッダ45の出口45
aに接続されたもので、チューブ42を通過して凝縮さ
れた液状の冷媒を流出する。入口側のヘッダ44は仕切
り板53a,53b,53c、53dによって上から順
に44A,44B,44C,44D、44Eと5つの空
間に区画されている。また出口側のヘッダ45は仕切り
板54a,54b,54c,54dによって45A,4
5B,45C,45D,45Eと5つの空間に区画され
ている。なお、仕切り板54a,54bには連通孔71
a、71bが設けられており、空間45Aと45B,空
間45Bと45Cがそれぞれ連通している。これらの仕
切り板53、54がヘッダ44、45内を区画すること
によって、前記複数のチューブ42が上層のチューブ群
55、中層のチューブ群56、および下層のチューブ群
57、58、59、60、61に分割される。そして前
記上層入口44aから流入した冷媒は上層のチューブ群
55を通ってヘッダ45へ移動し、前記中層入口44b
から流入した冷媒は中層のチューブ群56を通ってヘッ
ダ45に移動し、前記下層入口44cから流入した冷媒
は下層のチューブ群57、58、59、60、61を蛇
行する。第1実施例と同様、仕切り板53、54の数に
よって冷媒のターン回数が設定され、仕切り板53、5
4の位置によって各チューブ群55〜61の本数の割合
が変化する。
【0032】次に、図5に示す第2実施例の凝縮器41
の作動について説明する。夏期等の高負荷状態において
は、凝縮器41の入口での冷媒の温度および圧力は高
く、また流量が多いため導入配管50を流れる流速も大
きくなる。配管50を流れる流速が大きいので、冷媒中
に混入された潤滑油は冷媒の流れによって前記第1の配
管46の立ち上がり部46bを充分に上昇していける
し、当然それよりも細い第2の配管47の立ち上がり部
47bは上昇していけるので、それぞれの配管のU字形
状部46a、47aは潤滑油によって遮断されない。し
たがって、第1の配管46、第2の配管47、および第
3の配管48の全てを通って冷媒が凝縮器41に流入す
る。
の作動について説明する。夏期等の高負荷状態において
は、凝縮器41の入口での冷媒の温度および圧力は高
く、また流量が多いため導入配管50を流れる流速も大
きくなる。配管50を流れる流速が大きいので、冷媒中
に混入された潤滑油は冷媒の流れによって前記第1の配
管46の立ち上がり部46bを充分に上昇していける
し、当然それよりも細い第2の配管47の立ち上がり部
47bは上昇していけるので、それぞれの配管のU字形
状部46a、47aは潤滑油によって遮断されない。し
たがって、第1の配管46、第2の配管47、および第
3の配管48の全てを通って冷媒が凝縮器41に流入す
る。
【0033】ここで、第1の配管46を通ってヘッダ4
4の空間44Aに流入した冷媒は、空間44A→チュー
ブ群55→空間45A→空間45B→空間45Cの経路
を経て出口45aより流出用配管49へ導出される。同
様にして第2の配管47を通ってヘッダ44の空間44
Bに流入した冷媒は、空間44B→チューブ群56→空
間45B→空間45Cの経路を経て出口45aより流出
用配管49へ導出される。また、第3の配管48を通っ
てヘッダ44の空間44Eに流入した冷媒は、空間44
E→チューブ群61→空間45E→チューブ群60→空
間44D→チューブ群59→空間45D→チューブ群5
8→空間44C→チューブ群57→空間45Cの経路を
経て出口45aより流出用配管49へ導出される。
4の空間44Aに流入した冷媒は、空間44A→チュー
ブ群55→空間45A→空間45B→空間45Cの経路
を経て出口45aより流出用配管49へ導出される。同
様にして第2の配管47を通ってヘッダ44の空間44
Bに流入した冷媒は、空間44B→チューブ群56→空
間45B→空間45Cの経路を経て出口45aより流出
用配管49へ導出される。また、第3の配管48を通っ
てヘッダ44の空間44Eに流入した冷媒は、空間44
E→チューブ群61→空間45E→チューブ群60→空
間44D→チューブ群59→空間45D→チューブ群5
8→空間44C→チューブ群57→空間45Cの経路を
経て出口45aより流出用配管49へ導出される。
【0034】このように凝縮器2の全流路に冷媒が流れ
るため、熱交換部の全領域を使用して凝縮が行われ、即
ち凝縮器2は最大性能を出すことができる。なおこの時
の凝縮圧力は12〜20kgf/cm2 程度であり、凝縮温
度は60℃程度である。次に、徐々に負荷が小さくなり
中負荷の状態においては、圧縮機1で圧縮され、凝縮器
2に流入する高温高圧のガス状の冷媒の温度および圧力
が低くなり、また流量も少なくなり、導入配管20を流
れる冷媒の流速は高負荷の時に比べて小さくなる。この
ように、中負荷状態となり導入配管20を流れる冷媒の
流速が小さくなっていくと、図2、図3からもわかるよ
うに冷媒中に混入された潤滑油がまず太いほうの第1の
配管46の立ち上がり部46bを上昇できなくなる。こ
のように、冷媒中に混入した潤滑油が立ち上がり部46
bを上昇できなくなると、潤滑油は第1の配管46のU
字形状部46aにたまる。その結果、第1の配管46が
遮断され、冷媒は立ち上がり部46bを流れなくなるの
で、入口側ヘッダ44の上層入口44aからは冷媒が流
入しなくなる。したがって領域A内において放熱部分と
なるチューブ群55には冷媒が流れないため、領域A内
で放熱できない分の放熱量が減少する。そして、放熱量
が減少した分だけ冷媒の温度が上昇する。冷媒の温度が
上昇すれば、この温度と比例する凝縮圧力が上昇する。
なおこの時の凝縮圧力は10kgf/cm2 程度であり、凝
縮温度は30℃程度である。
るため、熱交換部の全領域を使用して凝縮が行われ、即
ち凝縮器2は最大性能を出すことができる。なおこの時
の凝縮圧力は12〜20kgf/cm2 程度であり、凝縮温
度は60℃程度である。次に、徐々に負荷が小さくなり
中負荷の状態においては、圧縮機1で圧縮され、凝縮器
2に流入する高温高圧のガス状の冷媒の温度および圧力
が低くなり、また流量も少なくなり、導入配管20を流
れる冷媒の流速は高負荷の時に比べて小さくなる。この
ように、中負荷状態となり導入配管20を流れる冷媒の
流速が小さくなっていくと、図2、図3からもわかるよ
うに冷媒中に混入された潤滑油がまず太いほうの第1の
配管46の立ち上がり部46bを上昇できなくなる。こ
のように、冷媒中に混入した潤滑油が立ち上がり部46
bを上昇できなくなると、潤滑油は第1の配管46のU
字形状部46aにたまる。その結果、第1の配管46が
遮断され、冷媒は立ち上がり部46bを流れなくなるの
で、入口側ヘッダ44の上層入口44aからは冷媒が流
入しなくなる。したがって領域A内において放熱部分と
なるチューブ群55には冷媒が流れないため、領域A内
で放熱できない分の放熱量が減少する。そして、放熱量
が減少した分だけ冷媒の温度が上昇する。冷媒の温度が
上昇すれば、この温度と比例する凝縮圧力が上昇する。
なおこの時の凝縮圧力は10kgf/cm2 程度であり、凝
縮温度は30℃程度である。
【0035】さらに、負荷が小さくなり冬期等の低負荷
の状態においては、凝縮器41に流入する高温高圧のガ
ス状の冷媒の温度および圧力が低くなり、また流量も少
なくなり、導入配管50を流れる冷媒の流速はさらに小
さくなる。このように、低負荷状態で導入配管50を流
れる冷媒の流速が小さくなると、冷媒中に混入された潤
滑油が細いほうの第2の配管47の立ち上がり部47b
も上昇できなくなる。先程と同様に、冷媒中に混入した
潤滑油が立ち上がり部47bを上昇できなくなると、潤
滑油は第2の配管47のU字形状部47aにたまる。そ
の結果、第2の配管47も遮断され、冷媒は立ち上がり
部47bを流れなくなるので、入口側ヘッダ44の中層
入口44bからも冷媒が流入しなくなる。したがって領
域Bにおいて放熱部分となるチューブ群56にも冷媒が
流れないため、領域Bで放熱できない分の放熱量がさら
に減少する。そして、放熱量が減少した分だけ冷媒の温
度が上昇する。冷媒の温度が上昇すればこの温度と比例
する凝縮圧力が上昇する。この時の凝縮圧力は4.5kg
f/cm2 程度であり、凝縮温度は15〜16℃程度であ
る。
の状態においては、凝縮器41に流入する高温高圧のガ
ス状の冷媒の温度および圧力が低くなり、また流量も少
なくなり、導入配管50を流れる冷媒の流速はさらに小
さくなる。このように、低負荷状態で導入配管50を流
れる冷媒の流速が小さくなると、冷媒中に混入された潤
滑油が細いほうの第2の配管47の立ち上がり部47b
も上昇できなくなる。先程と同様に、冷媒中に混入した
潤滑油が立ち上がり部47bを上昇できなくなると、潤
滑油は第2の配管47のU字形状部47aにたまる。そ
の結果、第2の配管47も遮断され、冷媒は立ち上がり
部47bを流れなくなるので、入口側ヘッダ44の中層
入口44bからも冷媒が流入しなくなる。したがって領
域Bにおいて放熱部分となるチューブ群56にも冷媒が
流れないため、領域Bで放熱できない分の放熱量がさら
に減少する。そして、放熱量が減少した分だけ冷媒の温
度が上昇する。冷媒の温度が上昇すればこの温度と比例
する凝縮圧力が上昇する。この時の凝縮圧力は4.5kg
f/cm2 程度であり、凝縮温度は15〜16℃程度であ
る。
【0036】以上のようにして、第2実施例ではU字形
状部を2箇所に設けて、それにあわせて立ち上がり部を
持つ配管を管径の大きいものと小さいものとすることに
よって、基本原理は第1実施例と同じであるが、順次冷
媒の流れる経路を切り替えることができるので、負荷の
変動に対してきめ細かく放熱量を制御することができ
る。そしてさらに、U字形状部を持つ配管の本数や管
径、および取り付け位置を適当に組み合わせて最適な制
御をすることが可能である。
状部を2箇所に設けて、それにあわせて立ち上がり部を
持つ配管を管径の大きいものと小さいものとすることに
よって、基本原理は第1実施例と同じであるが、順次冷
媒の流れる経路を切り替えることができるので、負荷の
変動に対してきめ細かく放熱量を制御することができ
る。そしてさらに、U字形状部を持つ配管の本数や管
径、および取り付け位置を適当に組み合わせて最適な制
御をすることが可能である。
【0037】なお上記の各実施例ではMF(マルチフロ
ー)型の凝縮器を例にして説明したが、サーペンタイン
型の凝縮器に本発明を適用することはもちろん可能であ
る。次に本発明の第3実施例について説明する。図6に
示す第3実施例では、低流量時に潤滑油を停留させるた
めのオイルトラップ部をマルチフロー型の凝縮器のヘッ
ダ部に内蔵したものである。図1に示した第1実施例の
凝縮器1と同様に本第3実施例の凝縮器71は、複数の
チューブ72、このチューブ72の間に配されたコルゲ
ートフィン73によって熱交換部が構成され、チューブ
72の両端に入口側ヘッダ74および出口側ヘッダ75
が接続されている。入口側ヘッダ74の上方入口74a
には冷媒流入用配管76が接続されており、出口側ヘッ
ダ75の出口75aには冷媒流出用配管77がロウ付け
等で接続されている。入口側ヘッダ74の内部にはL字
形状の仕切り板78が配設されており、複数のチューブ
72は第1のチューブ群79と第2のチューブ群80に
分割されている。また、入口側ヘッダ74の内部は上記
仕切り板78によって74A,74Bの2室に区画され
ている。そして室74Aと74Bを接続するヘッダ74
の底部74Cが本発明の潤滑油停留部を構成しており、
室74Bが第1実施例における立ち上がり部を構成する
ことになる。
ー)型の凝縮器を例にして説明したが、サーペンタイン
型の凝縮器に本発明を適用することはもちろん可能であ
る。次に本発明の第3実施例について説明する。図6に
示す第3実施例では、低流量時に潤滑油を停留させるた
めのオイルトラップ部をマルチフロー型の凝縮器のヘッ
ダ部に内蔵したものである。図1に示した第1実施例の
凝縮器1と同様に本第3実施例の凝縮器71は、複数の
チューブ72、このチューブ72の間に配されたコルゲ
ートフィン73によって熱交換部が構成され、チューブ
72の両端に入口側ヘッダ74および出口側ヘッダ75
が接続されている。入口側ヘッダ74の上方入口74a
には冷媒流入用配管76が接続されており、出口側ヘッ
ダ75の出口75aには冷媒流出用配管77がロウ付け
等で接続されている。入口側ヘッダ74の内部にはL字
形状の仕切り板78が配設されており、複数のチューブ
72は第1のチューブ群79と第2のチューブ群80に
分割されている。また、入口側ヘッダ74の内部は上記
仕切り板78によって74A,74Bの2室に区画され
ている。そして室74Aと74Bを接続するヘッダ74
の底部74Cが本発明の潤滑油停留部を構成しており、
室74Bが第1実施例における立ち上がり部を構成する
ことになる。
【0038】次に、この第3実施例の作動について説明
する。夏期の高負荷状態においては、凝縮器71の入口
での冷媒の温度および圧力は高く、また流量が多いため
流入用配管76から入口側ヘッダ74に流入する冷媒の
流速も大きくなる。高負荷状態で流入用配管76を流れ
る冷媒の流速が大きいときは、冷媒中に混入された潤滑
油がヘッダ74内の室74Bを冷媒の流れによって上昇
できるので、ヘッダの底部74Cは潤滑油によって遮断
されず、冷媒は第1のチューブ群79と第2のチューブ
群80の双方に流入する。
する。夏期の高負荷状態においては、凝縮器71の入口
での冷媒の温度および圧力は高く、また流量が多いため
流入用配管76から入口側ヘッダ74に流入する冷媒の
流速も大きくなる。高負荷状態で流入用配管76を流れ
る冷媒の流速が大きいときは、冷媒中に混入された潤滑
油がヘッダ74内の室74Bを冷媒の流れによって上昇
できるので、ヘッダの底部74Cは潤滑油によって遮断
されず、冷媒は第1のチューブ群79と第2のチューブ
群80の双方に流入する。
【0039】このように凝縮器72の全流路に冷媒が流
れるため、熱交換部の全領域を使用して凝縮が行われ、
即ち凝縮器72は最大性能を出すことができる。一方、
冬期の低負荷状態においては、圧縮機1で圧縮され、凝
縮器72に流入する高温高圧のガス状の冷媒の温度およ
び圧力は低く、また流量も少ないので流入用配管77か
ら入口側ヘッダ74に流入する冷媒の流速は小さくな
る。このように、低負荷状態で冷媒の流速が小さいとき
は、冷媒中に混入された潤滑油が立ち上がり部である室
74Bを昇れなくなる。
れるため、熱交換部の全領域を使用して凝縮が行われ、
即ち凝縮器72は最大性能を出すことができる。一方、
冬期の低負荷状態においては、圧縮機1で圧縮され、凝
縮器72に流入する高温高圧のガス状の冷媒の温度およ
び圧力は低く、また流量も少ないので流入用配管77か
ら入口側ヘッダ74に流入する冷媒の流速は小さくな
る。このように、低負荷状態で冷媒の流速が小さいとき
は、冷媒中に混入された潤滑油が立ち上がり部である室
74Bを昇れなくなる。
【0040】このように、冷媒の流速が低下して冷媒中
に混入した潤滑油が室74Bを上昇できなくなると、潤
滑油はヘッダ底部74Cに停留する。その結果、第2の
チューブ群80に冷媒が流れ込まなくなるので、第2の
チューブ群80において放熱できない分の放熱量が減少
する。したがって、放熱量が減少した分だけ冷媒の温度
が上昇する。冷媒の温度が上昇すれば、この温度と比例
する凝縮圧力が上昇する。上記第1実施例および第2実
施例と同様に凝縮圧力が上昇すると、この凝縮圧力と、
所定圧力になるように制御された蒸発圧力との圧力差が
大きくなり、膨張弁4の入口側圧力とで出口側圧力との
圧力差が大きくなるので、流量が上昇し、蒸発能力が確
保できる程度に冷媒の流量を確保することができる。
に混入した潤滑油が室74Bを上昇できなくなると、潤
滑油はヘッダ底部74Cに停留する。その結果、第2の
チューブ群80に冷媒が流れ込まなくなるので、第2の
チューブ群80において放熱できない分の放熱量が減少
する。したがって、放熱量が減少した分だけ冷媒の温度
が上昇する。冷媒の温度が上昇すれば、この温度と比例
する凝縮圧力が上昇する。上記第1実施例および第2実
施例と同様に凝縮圧力が上昇すると、この凝縮圧力と、
所定圧力になるように制御された蒸発圧力との圧力差が
大きくなり、膨張弁4の入口側圧力とで出口側圧力との
圧力差が大きくなるので、流量が上昇し、蒸発能力が確
保できる程度に冷媒の流量を確保することができる。
【図1】本発明の第1実施例の冷媒凝縮器を示す正面図
である。
である。
【図2】配管の立ち上がり部の管内径と最小ガス速度と
の関係である。
の関係である。
【図3】ガス冷媒飽和温度と最小ガス速度との関係であ
る。
る。
【図4】モリエル線図を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例の冷媒凝縮器を示す正面図
である。
である。
【図6】本発明の第3実施例の冷媒凝縮器を示す正面図
である。
である。
【図7】(a)は冷凍サイクルを示す図である。(b)
は膨張弁を示す図である。
は膨張弁を示す図である。
1 圧縮機 2 凝縮器 4 膨張弁 5 蒸発器 12 冷凍サイクル 13 チューブ 15 ヘッダ(入口側) 16 ヘッダ(出口側) 17 第1の配管 18 第2の配管 22 仕切り板 23 仕切り板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梯 伸治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 圧縮機、減圧手段、および蒸発器ととも
に冷凍サイクルを構成する冷媒凝縮器であって、 内部を流れる冷媒が、外部を流れる熱交換媒体と熱交換
して放熱する上下方向に積層された複数のチューブと、
この複数のチューブ間に配設された放熱性能を向上させ
るためのフィンとにより構成された熱交換部と、 前記圧縮機から吐出された高温高圧のガス状冷媒を、前
記熱交換部の一部に導入させる第1の冷媒導入通路と、 前記圧縮機から吐出された高温高圧のガス状冷媒を、前
記熱交換部の残りの部位に導入させる第2の冷媒導入通
路と、 前記第2の冷媒通路の途中に冷媒中に混入された潤滑油
を停留させるための潤滑油停留部を設け、 冷媒の流量が所定値以下のときに、前記潤滑油停留部に
潤滑油が停留し、前記第2の冷媒通路がこの停留した潤
滑油によって遮断され、 前記圧縮機より導入された冷媒が前記熱交換部の一部に
のみ導入されることを特徴とする冷媒凝縮器。 - 【請求項2】 圧縮機、減圧手段、および蒸発器ととも
に冷凍サイクルを構成する冷媒凝縮器であって、 内部を流れる冷媒が、外部を流れる熱交換媒体と熱交換
して放熱する上下方向に積層された複数のチューブと、 前記チューブの入口側端部に接合され、前記チューブを
複数のチューブ群に分割する仕切り板を備えたヘッダ
と、 U字の底部が下に両端が上に向くように配されたU字型
形状部を有し、このU字型形状部の一端側が直線状の立
ち上がり部を介して前記ヘッダの上層部に接続された第
1の配管と、 一端側を前記ヘッダの下層部に接続された第2の配管
と、 前記圧縮機から吐出された高温高圧のガス状冷媒を、前
記第1の配管と前記第2の配管に導入すべく、前記第1
の配管の他端側と前記第2の配管の他端側に連通してい
る導入配管とを備えていることを特徴とする冷媒凝縮
器。 - 【請求項3】 圧縮機、減圧手段、および蒸発器ととも
に冷凍サイクルを構成する冷媒凝縮器であって、 内部を流れる冷媒が、外部を流れる熱交換媒体と熱交換
して放熱する上下方向に積層された複数のチューブと、 前記チューブの入口側端部に接合され、前記チューブを
第1のチューブ群と第2のチューブ群とに分割すると同
時に、前記ヘッダの底部から所定の間隙を除いて前記ヘ
ッダ内部を上下方向に前記第1のチューブ群と連通して
いる第1の室と前記第2のチューブ群と連通している第
2の室に区画する仕切り板とを備えており、 冷媒の流量が所定値以下のときに、前記ヘッダの底部に
潤滑油が停留し、前記第1の室と第2の室とがこの停留
した潤滑油によって遮断され、前記圧縮機から導入され
た冷媒が前記第1のチューブ群のみに導入されることを
特徴とする冷媒凝縮器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6072059A JPH0743045A (ja) | 1993-05-24 | 1994-04-11 | 冷媒凝縮器 |
US08/247,971 US5444993A (en) | 1993-05-24 | 1994-05-23 | Condenser for refrigerating cycle |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-121462 | 1993-05-24 | ||
JP12146293 | 1993-05-24 | ||
JP6072059A JPH0743045A (ja) | 1993-05-24 | 1994-04-11 | 冷媒凝縮器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0743045A true JPH0743045A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=26413189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6072059A Withdrawn JPH0743045A (ja) | 1993-05-24 | 1994-04-11 | 冷媒凝縮器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5444993A (ja) |
JP (1) | JPH0743045A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012102979A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Espec Corp | 温度調節装置及び恒温恒湿装置 |
JP2015200478A (ja) * | 2014-04-10 | 2015-11-12 | 株式会社ケーヒン・サーマル・テクノロジー | コンデンサ |
WO2019207838A1 (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 冷媒分配器、熱交換器および空気調和機 |
KR102092400B1 (ko) * | 2019-09-04 | 2020-03-23 | 주식회사 해성화공 | 응축기의 성능 및 효율을 복원시키는 냉매배관구조 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019136702A1 (en) * | 2018-01-12 | 2019-07-18 | Schneider Electric It Corporation | System for head pressure control |
TWI718485B (zh) * | 2019-02-27 | 2021-02-11 | 雙鴻科技股份有限公司 | 熱交換裝置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2921448A (en) * | 1957-12-27 | 1960-01-19 | Thomas W Carraway | Lubricant separator for fluid compressing and condensing apparatus |
US3430453A (en) * | 1967-01-24 | 1969-03-04 | American Air Filter Co | Refrigerant condenser arrangement |
US3440833A (en) * | 1967-11-09 | 1969-04-29 | United Aircraft Prod | Vapor cycle refrigeration system |
US3481152A (en) * | 1968-01-18 | 1969-12-02 | Frick Co | Condenser head pressure control system |
US5146767A (en) * | 1991-05-13 | 1992-09-15 | General Motors Corporation | Condenser with dehydrator subcooler |
-
1994
- 1994-04-11 JP JP6072059A patent/JPH0743045A/ja not_active Withdrawn
- 1994-05-23 US US08/247,971 patent/US5444993A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012102979A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Espec Corp | 温度調節装置及び恒温恒湿装置 |
JP2015200478A (ja) * | 2014-04-10 | 2015-11-12 | 株式会社ケーヒン・サーマル・テクノロジー | コンデンサ |
WO2019207838A1 (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 冷媒分配器、熱交換器および空気調和機 |
CN112005074A (zh) * | 2018-04-27 | 2020-11-27 | 日立江森自控空调有限公司 | 制冷剂分配器、热交换器以及空调机 |
JPWO2019207838A1 (ja) * | 2018-04-27 | 2020-12-10 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 冷媒分配器、熱交換器および空気調和機 |
KR102092400B1 (ko) * | 2019-09-04 | 2020-03-23 | 주식회사 해성화공 | 응축기의 성능 및 효율을 복원시키는 냉매배관구조 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5444993A (en) | 1995-08-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010703 |