JPH0743007Y2 - 保冷容器 - Google Patents
保冷容器Info
- Publication number
- JPH0743007Y2 JPH0743007Y2 JP1990076563U JP7656390U JPH0743007Y2 JP H0743007 Y2 JPH0743007 Y2 JP H0743007Y2 JP 1990076563 U JP1990076563 U JP 1990076563U JP 7656390 U JP7656390 U JP 7656390U JP H0743007 Y2 JPH0743007 Y2 JP H0743007Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer box
- box
- cold air
- inner frame
- air introduction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
- Packages (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は保冷容器に関するものである。特に生鮮野菜果
実などを収容するに好適な孔あき紙製容器に関するもの
である。
実などを収容するに好適な孔あき紙製容器に関するもの
である。
[従来の技術と問題点] 従来、第8図(a〜b)のように側壁に複数の冷気孔を
備えてなる段ボール製保冷箱の側壁外周に、リング状ス
リーブを摺動可能に巻付けた果菜等用保冷箱が実開平2
−15816号公報により提案されている。この保冷箱は上
記のスリーブを予冷時に冷気孔を閉鎖しない位置に装備
しておき、予冷後はそのスリーブを冷気孔を閉鎖する位
置まで移動して、外気の侵入および内部冷気の逃散を防
止する構造であったから、取扱いの際に、冷気孔を閉鎖
する位置からスリーブが動いてしまう虞れがある。そこ
でスリーブの固定を確実にするために、別途、スリーブ
内面に粘着または接着手段を設けて保冷箱に接着固定す
る必要があるが、作業性が悪くなるだけでなく接着コス
トが増える。また、上記スリーブはポリエチレン製等の
薄フイルムまたはシート製であってそれ自体の断熱効率
はそれ程高いものでなく、しかも保冷箱側壁の冷気孔に
巻付けるだけであるから、冷気の外部逃散を十分に防止
することができず、さらに包装箱としての外観の面から
も好ましいものではなかった。また前記薄フイルムやシ
ートは、角張ったもの尖ったものに当たるとすぐに破れ
てしまう欠点がある。
備えてなる段ボール製保冷箱の側壁外周に、リング状ス
リーブを摺動可能に巻付けた果菜等用保冷箱が実開平2
−15816号公報により提案されている。この保冷箱は上
記のスリーブを予冷時に冷気孔を閉鎖しない位置に装備
しておき、予冷後はそのスリーブを冷気孔を閉鎖する位
置まで移動して、外気の侵入および内部冷気の逃散を防
止する構造であったから、取扱いの際に、冷気孔を閉鎖
する位置からスリーブが動いてしまう虞れがある。そこ
でスリーブの固定を確実にするために、別途、スリーブ
内面に粘着または接着手段を設けて保冷箱に接着固定す
る必要があるが、作業性が悪くなるだけでなく接着コス
トが増える。また、上記スリーブはポリエチレン製等の
薄フイルムまたはシート製であってそれ自体の断熱効率
はそれ程高いものでなく、しかも保冷箱側壁の冷気孔に
巻付けるだけであるから、冷気の外部逃散を十分に防止
することができず、さらに包装箱としての外観の面から
も好ましいものではなかった。また前記薄フイルムやシ
ートは、角張ったもの尖ったものに当たるとすぐに破れ
てしまう欠点がある。
ところで外箱と内箱とからなり側壁を2重構造にした包
装箱は、例えばJIS(Z1507)においてC−3型かぶせ箱
として従来より知られている。この箱は、常に側面が高
さ方向において2重になるため、側面からの衝撃或いは
積圧に対して高い強度を発揮する。しかるにこの箱は側
壁に冷気孔の設けられていないため収容物に予冷処理を
施すことができず、生鮮野菜等の保冷を必要とする物品
を収容することができなかった。
装箱は、例えばJIS(Z1507)においてC−3型かぶせ箱
として従来より知られている。この箱は、常に側面が高
さ方向において2重になるため、側面からの衝撃或いは
積圧に対して高い強度を発揮する。しかるにこの箱は側
壁に冷気孔の設けられていないため収容物に予冷処理を
施すことができず、生鮮野菜等の保冷を必要とする物品
を収容することができなかった。
ここにおいて本考案は、上記従来型の欠点を防止した新
規な保冷容器を提案することを目的とする。
規な保冷容器を提案することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案が提案する第1の容器
は、C型構造のかぶせ箱であって、 紙の少なくとも片面に、金属蒸着膜またはラミネートフ
イルムを貼るかワックス処理を施した厚紙または段ボー
ルなどのシート材料を用いて形成した、底面開放型の外
箱と、 上記外箱と同様なシート材料で形成された、外箱胴部と
相似形でかつ胴部と同じ高さに形成した胴部内側に挿入
できる天面開放型の内箱とから成り、 上記外箱と内箱とを互いに嵌合させたときに外箱及び内
箱の相対向する一対の側面に、相互に連通する冷気導入
孔を備えていると共に、 上記内箱を、180度回転して外箱に挿入したとき上記冷
気導入孔が閉塞されるように構成されている紙製保冷容
器である。
は、C型構造のかぶせ箱であって、 紙の少なくとも片面に、金属蒸着膜またはラミネートフ
イルムを貼るかワックス処理を施した厚紙または段ボー
ルなどのシート材料を用いて形成した、底面開放型の外
箱と、 上記外箱と同様なシート材料で形成された、外箱胴部と
相似形でかつ胴部と同じ高さに形成した胴部内側に挿入
できる天面開放型の内箱とから成り、 上記外箱と内箱とを互いに嵌合させたときに外箱及び内
箱の相対向する一対の側面に、相互に連通する冷気導入
孔を備えていると共に、 上記内箱を、180度回転して外箱に挿入したとき上記冷
気導入孔が閉塞されるように構成されている紙製保冷容
器である。
また、本考案が提案する第2の容器は、紙の少なくとも
片面に、金属蒸着膜またはラミネートフイルムを貼るか
ワックス処理を施した厚紙または段ボールなどのシート
材料を用いて形成した、A型構造の外箱と、 上記外箱と同様なシート材料で形成された、外箱胴部と
相似形でかつ胴部と同じ高さに形成した胴部内側に挿入
できる内枠とから成り、 上記外箱に内枠を挿入したときに外箱及び内枠の相対向
する一対の側面に、相互に連通する冷気導入孔を備えて
いると共に、 上記内枠を、180度回転して外箱に挿入したとき上記冷
気導入孔が閉塞されるように構成されている紙製保冷容
器である。
片面に、金属蒸着膜またはラミネートフイルムを貼るか
ワックス処理を施した厚紙または段ボールなどのシート
材料を用いて形成した、A型構造の外箱と、 上記外箱と同様なシート材料で形成された、外箱胴部と
相似形でかつ胴部と同じ高さに形成した胴部内側に挿入
できる内枠とから成り、 上記外箱に内枠を挿入したときに外箱及び内枠の相対向
する一対の側面に、相互に連通する冷気導入孔を備えて
いると共に、 上記内枠を、180度回転して外箱に挿入したとき上記冷
気導入孔が閉塞されるように構成されている紙製保冷容
器である。
[実施例] 次に、本考案の構成を図面を参照して具体的に説明す
る。第1図ないし第5図に示すものは、本考案の一実施
例を示す保冷容器である。この保冷容器は、段ボールな
どを主体とする厚紙で形成される外箱11と、同じく段ボ
ールなどを主体とする厚紙で形成される内箱13とから構
成されている。上記外箱11は底を有しない底面解放型の
箱であり、一方内箱13は天蓋を有しない天面解放型の箱
であって、蓋を有しない内箱13の外側に外箱11を摺動可
能にかつ被せ蓋形式に組合わせ、好ましくは内箱と外箱
とを互いに密着するように組合わせて、少なくとも壁面
を2重構造にして使用するものである。外箱11と内箱13
は、第2図に示すようにほぼ矩形状の2枚のブランクシ
ート12と14とから形成されている。各シートには箱の胴
部を構成する4枚の側片1、2、1b、2bまたは6、7、
6b、7bが一方向に区画形成されており、それぞれのシー
トの先端部に上記側片を角筒状に接続するための繋片5
または10が連設されている。また各側片の上縁或いは下
縁にそれぞれ蓋フラップ3、4、3b、4bまたは8、9、
8b、9bが連設され、これらは組立られた状態で外箱の蓋
或いは内箱の底となる。
る。第1図ないし第5図に示すものは、本考案の一実施
例を示す保冷容器である。この保冷容器は、段ボールな
どを主体とする厚紙で形成される外箱11と、同じく段ボ
ールなどを主体とする厚紙で形成される内箱13とから構
成されている。上記外箱11は底を有しない底面解放型の
箱であり、一方内箱13は天蓋を有しない天面解放型の箱
であって、蓋を有しない内箱13の外側に外箱11を摺動可
能にかつ被せ蓋形式に組合わせ、好ましくは内箱と外箱
とを互いに密着するように組合わせて、少なくとも壁面
を2重構造にして使用するものである。外箱11と内箱13
は、第2図に示すようにほぼ矩形状の2枚のブランクシ
ート12と14とから形成されている。各シートには箱の胴
部を構成する4枚の側片1、2、1b、2bまたは6、7、
6b、7bが一方向に区画形成されており、それぞれのシー
トの先端部に上記側片を角筒状に接続するための繋片5
または10が連設されている。また各側片の上縁或いは下
縁にそれぞれ蓋フラップ3、4、3b、4bまたは8、9、
8b、9bが連設され、これらは組立られた状態で外箱の蓋
或いは内箱の底となる。
ところで上記実施例の箱胴部には、比較的幅の狭い側片
と幅広の側片を交互に連設しこれらを繋片により角筒状
に連係させて構成したものである。内箱13の胴部を構成
する各側片6、7、6b、7bの幅(w′)(L′)は、外
箱11の胴部を構成する各側片1、2、1b、2bの幅(w)
(L)よりも若干短く形成させ、内箱13の外側に外箱11
を摺動可能に組合わせることができるように相似形に設
定されている。また外箱11と内箱13の高さ(D)はほぼ
同じ寸法に設定されている。各箱の胴部を構成する2組
の側片のうち少なくとも一方には(上記実施例では幅広
の側片に対し)相対する一対の冷気導入孔15、15b、1
6、16bが穿設されている。この冷気導入孔は第5図のよ
うに、外箱および内箱の相対向する一対の側面に、それ
ぞれ相互に連通する関係を保つように形成される。また
使用時上記外箱と内箱の取付位置関係を180°変換(回
転)すると、上記冷気導入孔を塞ぐことができるように
構成されている(第3図参照)。
と幅広の側片を交互に連設しこれらを繋片により角筒状
に連係させて構成したものである。内箱13の胴部を構成
する各側片6、7、6b、7bの幅(w′)(L′)は、外
箱11の胴部を構成する各側片1、2、1b、2bの幅(w)
(L)よりも若干短く形成させ、内箱13の外側に外箱11
を摺動可能に組合わせることができるように相似形に設
定されている。また外箱11と内箱13の高さ(D)はほぼ
同じ寸法に設定されている。各箱の胴部を構成する2組
の側片のうち少なくとも一方には(上記実施例では幅広
の側片に対し)相対する一対の冷気導入孔15、15b、1
6、16bが穿設されている。この冷気導入孔は第5図のよ
うに、外箱および内箱の相対向する一対の側面に、それ
ぞれ相互に連通する関係を保つように形成される。また
使用時上記外箱と内箱の取付位置関係を180°変換(回
転)すると、上記冷気導入孔を塞ぐことができるように
構成されている(第3図参照)。
使用に当たっては上記のように構成したブランクシート
12、14を常法通りに組立て底貼りした内箱13の内部に保
冷を必要とする野菜類等を収容する。また内箱の外側に
は外箱を被せ、外箱天面をフラップで封鎖する。箱内の
収納物に予冷処理を施こす場合は、内外箱の冷気導入孔
15、15b、16、16bを第5図のように、それぞれ相互に連
通する関係を保つように組合わせて予冷倉庫内部に箱を
複数段に積重ねて予冷処理を施こす。
12、14を常法通りに組立て底貼りした内箱13の内部に保
冷を必要とする野菜類等を収容する。また内箱の外側に
は外箱を被せ、外箱天面をフラップで封鎖する。箱内の
収納物に予冷処理を施こす場合は、内外箱の冷気導入孔
15、15b、16、16bを第5図のように、それぞれ相互に連
通する関係を保つように組合わせて予冷倉庫内部に箱を
複数段に積重ねて予冷処理を施こす。
予冷処理を終えたならば、冷気の逃散および高い外気温
の侵入を防止するため上記冷気導入孔を閉鎖するように
外箱と内箱の取付位置関係を変えて組合わせる(第4図
から第3図へ)。この様に内外両箱の取付位置関係を相
対的に180°動かし(回転させる)、冷気導入孔15、15
b、16、16bを閉鎖して冷気を箱内に封入した状態で貨車
或いは保冷車に積込んで出荷する。出荷に際しては、必
要に応じ第1図のようにバンド掛けBを施してから搬送
する。
の侵入を防止するため上記冷気導入孔を閉鎖するように
外箱と内箱の取付位置関係を変えて組合わせる(第4図
から第3図へ)。この様に内外両箱の取付位置関係を相
対的に180°動かし(回転させる)、冷気導入孔15、15
b、16、16bを閉鎖して冷気を箱内に封入した状態で貨車
或いは保冷車に積込んで出荷する。出荷に際しては、必
要に応じ第1図のようにバンド掛けBを施してから搬送
する。
第6図ないし第7図は、本考案保冷容器の第2実施例を
示すものである。この保冷容器は、従来より知られてい
る所謂A式構造の外箱21とその外箱の内側に出入れ自在
に装着できるほぼ同じ高さの内枠23とから構成されてい
る。第7図の符号22と24で示すものは上記外箱および内
枠を形成するブランクシートであり、同図において符号
31ないし32bは外箱の胴部を構成するために一方向に連
設された4枚の側片で、これとシート端部に付設した繋
片37により角型の筒体が形成される。符号33ないし36b
は各側片の上縁および下縁に連設した蓋フラップと底フ
ラップである。また符号40、40bは相対応する幅広の側
片32、32bに穿設した一対の冷気導入孔である。また符
号38ないし39bは内枠を構成する側片で、前記4枚の側
片31ないし32bと相似形に形成されている。そして相対
応する幅広の側片39、39bに一対の冷気導入孔41、41bが
穿設されている。これら冷気導入孔は第7図のように、
外箱および内枠の相対応する一対の側面に、それぞれ相
互に連通する関係を保つように形成されている。
示すものである。この保冷容器は、従来より知られてい
る所謂A式構造の外箱21とその外箱の内側に出入れ自在
に装着できるほぼ同じ高さの内枠23とから構成されてい
る。第7図の符号22と24で示すものは上記外箱および内
枠を形成するブランクシートであり、同図において符号
31ないし32bは外箱の胴部を構成するために一方向に連
設された4枚の側片で、これとシート端部に付設した繋
片37により角型の筒体が形成される。符号33ないし36b
は各側片の上縁および下縁に連設した蓋フラップと底フ
ラップである。また符号40、40bは相対応する幅広の側
片32、32bに穿設した一対の冷気導入孔である。また符
号38ないし39bは内枠を構成する側片で、前記4枚の側
片31ないし32bと相似形に形成されている。そして相対
応する幅広の側片39、39bに一対の冷気導入孔41、41bが
穿設されている。これら冷気導入孔は第7図のように、
外箱および内枠の相対応する一対の側面に、それぞれ相
互に連通する関係を保つように形成されている。
この実施例の保冷容器は、外箱21の胴部と内部に収容し
た物品との間に内枠23を挿入して使用する。使用に際
し、箱内の収納物に予冷処理施こす場合は外箱と内枠の
冷気導入孔40、40b、41、41bをそれぞれ相互に連通する
関係を保つように組合わせて予冷倉庫内部に箱を複数段
に積重ねて予冷処理を施こす。予冷処理を終えたなら
ば、一旦内枠を外して倉庫内で外箱21の冷気導入孔を閉
鎖するように内枠23の取付位置を180°回転させて再セ
ットする。然る後外箱の天面フラップを封鎖し必要に応
じ第1図のようにバンドBを施してから出荷に供する。
た物品との間に内枠23を挿入して使用する。使用に際
し、箱内の収納物に予冷処理施こす場合は外箱と内枠の
冷気導入孔40、40b、41、41bをそれぞれ相互に連通する
関係を保つように組合わせて予冷倉庫内部に箱を複数段
に積重ねて予冷処理を施こす。予冷処理を終えたなら
ば、一旦内枠を外して倉庫内で外箱21の冷気導入孔を閉
鎖するように内枠23の取付位置を180°回転させて再セ
ットする。然る後外箱の天面フラップを封鎖し必要に応
じ第1図のようにバンドBを施してから出荷に供する。
なお第4図の実施例の場合においても第6図の実施例の
場合においても、第5図に示すように、外箱の4側片を
角筒状に連繋する繋片を外箱の外面側に接合し、内枠な
いし内箱を形成する4側片を角筒状に連繋する繋片をそ
れらの内面側に接合すると、収容物の収容効率の低下を
招く内外箱間の隙間を小さくすることが可能となる。
場合においても、第5図に示すように、外箱の4側片を
角筒状に連繋する繋片を外箱の外面側に接合し、内枠な
いし内箱を形成する4側片を角筒状に連繋する繋片をそ
れらの内面側に接合すると、収容物の収容効率の低下を
招く内外箱間の隙間を小さくすることが可能となる。
本考案で使用される段ボールとしては、例えばライナの
片面または両面にアルミニウム等の金属蒸着膜を形成さ
せたもの、または金属蒸着膜と樹脂フイルムの積層体を
設けたもの或いは樹脂フイルムをラミネートしたものが
使用できる。また段ボールにワックス処理を施したもの
等の断熱性の高い段ボールを使用するのが好適である。
片面または両面にアルミニウム等の金属蒸着膜を形成さ
せたもの、または金属蒸着膜と樹脂フイルムの積層体を
設けたもの或いは樹脂フイルムをラミネートしたものが
使用できる。また段ボールにワックス処理を施したもの
等の断熱性の高い段ボールを使用するのが好適である。
[考案の効果] 以上にのべたように本考案の保冷容器は、胴部がすべて
2層の構造となり、また天面および底面においてもフラ
ップが2重に貼り合わされているから胴部側面の衝撃、
積重ね強度が共に高く胴膨れも防止される。
2層の構造となり、また天面および底面においてもフラ
ップが2重に貼り合わされているから胴部側面の衝撃、
積重ね強度が共に高く胴膨れも防止される。
段ボール箱の保冷効果は材料シートの厚みに比例する
が、上述のように本考案の容器は、紙の少なくとも片面
に、金属蒸着膜またはラミネートフイルムを貼るかワッ
クス処理を施した厚紙または段ボールなどのシート材料
を用いて形成されているから保冷断熱効果に富むもので
ある。そのうえ本容器の使用に当たっては、予冷処理が
外箱及び内箱に設けた冷気導入孔を介して簡単に行え、
しかも予冷処理を終えた冷気導入孔は上記内箱を、180
度回転して外箱に挿入するだけで簡単に閉塞でき、冷気
導入孔に特別にシール片などを貼り付けたり、スリーブ
を巻き付ける必要がない。従来のリング状スリーブを巻
きつけた保冷箱に比べ保冷効果が格段に優れ、また、固
いもの角張ったもの尖ったものに当たっても破れ難いと
いう効果がある。そして発泡樹脂製の保冷容器に比べ焼
却処理に際して公害問題や焼却設備の破損の問題を生ず
ることがない上に、この樹脂容器に匹敵する保温保冷効
果が得られるので、野菜果実など重量のある生鮮食品の
出荷に好適なものであり、外観上の体裁もよい。
が、上述のように本考案の容器は、紙の少なくとも片面
に、金属蒸着膜またはラミネートフイルムを貼るかワッ
クス処理を施した厚紙または段ボールなどのシート材料
を用いて形成されているから保冷断熱効果に富むもので
ある。そのうえ本容器の使用に当たっては、予冷処理が
外箱及び内箱に設けた冷気導入孔を介して簡単に行え、
しかも予冷処理を終えた冷気導入孔は上記内箱を、180
度回転して外箱に挿入するだけで簡単に閉塞でき、冷気
導入孔に特別にシール片などを貼り付けたり、スリーブ
を巻き付ける必要がない。従来のリング状スリーブを巻
きつけた保冷箱に比べ保冷効果が格段に優れ、また、固
いもの角張ったもの尖ったものに当たっても破れ難いと
いう効果がある。そして発泡樹脂製の保冷容器に比べ焼
却処理に際して公害問題や焼却設備の破損の問題を生ず
ることがない上に、この樹脂容器に匹敵する保温保冷効
果が得られるので、野菜果実など重量のある生鮮食品の
出荷に好適なものであり、外観上の体裁もよい。
また、本考案の容器は、A式箱の自動封函マシンにかけ
て天面および底面を自動的に封函できる効果を有するも
のである。
て天面および底面を自動的に封函できる効果を有するも
のである。
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は上記
実施例の外箱と内箱のブランクシートを示した平面図、
第3図と第4図は外箱と内箱の取付位置関係を180°変
換(回転)する途中の状態を示した斜視図、第5図は外
箱および内箱の冷気導入孔をそれぞれ相互に連通する関
係を保つように組合わせた状態を示した横断面図、第6
図は第2実施例を示した斜視図、第7図は上記実施例の
外箱と内箱のブランクシートを示した平面図、第8図
(a〜b)は従来型の斜視図である。1、2、1b、2b:
側片、6、7、6b、7b:側片、5、10;繋片、3、4、3
b、4b:蓋フラップ、8、9、8b、9b:蓋フラップ、11:外
箱、13:内箱、15、15b、16、16b:一対の冷気導入孔12、
14、22、24:ブランクシート、31、32、31b、32b:側片、
38、39、38b、39b:側片、37、40;繋片、40,41、40b、41
b:一対の冷気導入孔
実施例の外箱と内箱のブランクシートを示した平面図、
第3図と第4図は外箱と内箱の取付位置関係を180°変
換(回転)する途中の状態を示した斜視図、第5図は外
箱および内箱の冷気導入孔をそれぞれ相互に連通する関
係を保つように組合わせた状態を示した横断面図、第6
図は第2実施例を示した斜視図、第7図は上記実施例の
外箱と内箱のブランクシートを示した平面図、第8図
(a〜b)は従来型の斜視図である。1、2、1b、2b:
側片、6、7、6b、7b:側片、5、10;繋片、3、4、3
b、4b:蓋フラップ、8、9、8b、9b:蓋フラップ、11:外
箱、13:内箱、15、15b、16、16b:一対の冷気導入孔12、
14、22、24:ブランクシート、31、32、31b、32b:側片、
38、39、38b、39b:側片、37、40;繋片、40,41、40b、41
b:一対の冷気導入孔
Claims (2)
- 【請求項1】C型構造のかぶせ箱であって、 紙の少なくとも片面に、金属蒸着膜またはラミネートフ
イルムを貼るかワックス処理を施した厚紙または段ボー
ルなどのシート材料を用いて形成した、底面開放型の外
箱と、 上記外箱と同様なシート材料で形成された、外箱胴部と
相似形でかつ胴部と同じ高さに形成した胴部内側に挿入
できる天面開放型の内箱とから成り、 上記外箱と内箱とを互いに嵌合させたときに外箱及び内
箱の相対向する一対の側面に、相互に連通する冷気導入
孔を備えていると共に、 上記内箱を、180度回転して外箱に挿入したとき上記冷
気導入孔が閉塞されるように構成されている紙製保冷容
器。 - 【請求項2】紙の少なくとも片面に、金属蒸着膜または
ラミネートフイルムを貼るかワックス処理を施した厚紙
または段ボールなどのシート材料を用いて形成した、A
型構造の外箱と、 上記外箱と同様なシート材料で形成された、外箱胴部と
相似形でかつ胴部と同じ高さに形成した胴部内側に挿入
できる内枠とから成り、 上記外箱に内枠を挿入したときに外箱及び内枠の相対向
する一対の側面に、相互に連通する冷気導入孔を備えて
いると共に、 上記内枠を、180度回転して外箱に挿入したとき上記冷
気導入孔が閉塞されるように構成されている紙製保冷容
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990076563U JPH0743007Y2 (ja) | 1990-07-20 | 1990-07-20 | 保冷容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990076563U JPH0743007Y2 (ja) | 1990-07-20 | 1990-07-20 | 保冷容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0435571U JPH0435571U (ja) | 1992-03-25 |
JPH0743007Y2 true JPH0743007Y2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=31618148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990076563U Expired - Fee Related JPH0743007Y2 (ja) | 1990-07-20 | 1990-07-20 | 保冷容器 |
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JP (1) | JPH0743007Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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Family Cites Families (3)
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-
1990
- 1990-07-20 JP JP1990076563U patent/JPH0743007Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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