JPH0742789Y2 - 組合せ見出し紙 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は見出し紙と透明シート
の袋とを組合せた組合せ見出し紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４に通常用いられているファイルを示
し、ファイル５は左右の表紙５１，５２および背表紙５
３を有し、背表紙５３には、透明なシート５４を貼着し
て背表紙５３との間にポケット部を形成し、その間に見
出し紙４が挿入されている。

【０００３】しかしこのような構成では、見出し紙４上
の印字等のカーボンがシート５４上に移行するという不
具合を免れなかった。

【０００４】そこで、図５に示すように、見出し紙４と
背表紙のシート５４の間に別のシート６０を挿入するこ
とが考えられた。

【０００５】さらに図６に示すように、挿入用シート６
０の表面に識別用の傾斜線６１を表示することも行われ
ている。この表示のためにシート６０に任意の色の傾斜
線を所定の位置に印刷したものでもよいし、または紐状
のテープを貼着した者でもよい。

【０００６】この識別線６１は、図７に示すように、フ
ァイル５，５’，５”……と順次配列したとき、各ファ
イルの識別線６１，６１’，６１”……が一直線を形成
するように各ファイルの挿入用シート６０の識別用傾斜
線６１の位置を定めておく。（なお、１０は書架を示し
ている。）。

【０００７】すると、例えば図８の如く、ファイル５’
の次に５’”がくれば、識別線６１，６１’，６１’”
が連続しないので、ファイルの収納の順を誤ったこと
が、背表紙の記載をいちいち読まなくともすぐ判る。

【０００８】逆に図７で左から４番目のファイルであっ
たファイル５’”が３番目のファイルとして用いること
に変更されたとき、図８のように識別線が一直線となら
ないので、ファイル５’”のシートを、ファイル５”に
用いられていたシートの識別線と同じ位置に識別線のあ
るシートと取り替える必要があるなど手間がかかるとい
う不具合があった。また、たとえば図７で左から２番目
のファイル５’と３番目のファイル５”の間に新たなフ
ァイルを追加する場合のように、その新たに加えられた
ファイルの識別線はもちろん、その加えられたファイル
よりも右のファイルの識別線は一直線になるようにすべ
て変更しなければないので大変手間がかかる。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この考案は、前記の不具
合を解消するために、帯状の透明シートの長手方向の両
端部を貼着することによって形成されたリング状透明シ
ートと、そのリング状透明シートの内部に収納された見
出し紙とからなり、リング状透明シートの表面には識別
用の１本の傾斜した線が表示されていることを特徴とす
る組合せ見出し紙を得たものである。

【００１０】

【作用】この考案の組合せ見出し紙はファイルの背表紙
とそれに貼着されたシートの間のポケット部に挿入して
使用される。見出し紙はリング状透明シートの内部に収
納されているので、見出し紙上の印字のカーボンが背表
紙のシートに付着することがない。

【００１１】また、ファイルの配列順序が変更されて、
識別用の線の位置を変えたいときは、エンドレスのリン
グ状となっている透明シートを見出し紙の周りで回せば
それによって、識別用の線の位置が上下し、簡単に識別
用の線を所望の位置に変えることができる。

【００１２】

【実施例】図１は見出し紙１を示す。その表面には所定
の事項が記入されている。図２は帯状の透明シートの長
手方向の両端部を貼着することによって形成されたエン
ドレスのリング状をなす透明シート２を示している。そ
してこのリング状透明シート２の表面には識別用の１本
の傾斜線３が表示されている。この傾斜線３は、シート
上に印刷してもよく、又紐状のテープを貼着してもよ
く、任意の手段で形成できる。その色とか傾斜は適宜決
定すればよい。

【００１３】しかして、見出し紙１を図３に示すように
リング状透明シート３の内部に収納すれば、組合せ見出
し紙４０が構成される。

【００１４】使用のときは、この組合せ見出し紙４０
を、図４に示すような、背表紙５３と透明シート５４の
間のポケット部に、通常の見出し紙４の代わりに挿入す
ればよい。

【００１５】そうすれば、見出し紙１はリング状透明シ
ート２で囲まれているので、見出し紙１上の印字のカー
ボンが背表紙５３に貼着されている透明シート５４に付
着することはない。

【００１６】さらにまた前述の如く、書架などの棚に並
べられたファイルの追加、廃止、順序の入れ替えなどで
識別用の傾斜線が連続した一直線をなす状態が崩れたと
きは 、新しい配列位置のファイルの組合せ見出し紙４０
のエンドレスのリング状透明シート２を見出し紙１の周
りで回して傾斜線３の位置を上下させ、新しい所望の位
置までずらして、左右のファイルの識別用の傾斜線が一
直線になるようにすればよい。 このように、傾斜線の位
置を変えたいときも、傾斜線を異なる位置に表示してい
る別のシートと取り替えるという従来行っていた作業を
いちいち行わなくても簡単に変えることができるもので
ある。

【００１７】

【効果】この考案の組合せ見出し紙は前記の如き構成で
あって、見出し紙の印字のカーボンが背表紙に貼着され
た透明シートに付着することを防止するとともに、見出
し紙を囲むエンドレスのリング状に形成された透明シー
ト上に表示された識別用の傾斜線の位置を簡単に変更す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 見出し紙を示す図

【図２】 リング状透明シートを示す図

【図３】 組合せ見出し紙を示す図

【図４】 ファイルの背表紙の部分を示す図

【図５】 ファイルの背表紙の部分を示す図。

【図６】 背表紙に挿入するシートを示す図

【図７】 ファイルを書架に収めた状態の説明図

【図８】 識別線の作用の説明図

【符号の説明】

１ 見出し紙 ２ リング状透明シート ３ 識別用の傾斜線 ４ 見出し紙 ５ ファイル板 ４０ 組合せ見出し紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 組合せ見出し紙において、帯状の透明
   シートの長手方向の両端部を貼着することによって形成
   されたリング状透明シート２と、そのリング状透明シー
   ト２の内部に収納された見出し紙１とからなり、リング
   状透明シート２の表面には識別用の１本の傾斜した線が
   表示されていることを特徴とする組合せ見出し紙。