JPH0742751B2 - コンクリート製プレキャスト版及び該プレキャスト版を用いた合成スラブ - Google Patents

コンクリート製プレキャスト版及び該プレキャスト版を用いた合成スラブ

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JPH0742751B2
JPH0742751B2 JP16957390A JP16957390A JPH0742751B2 JP H0742751 B2 JPH0742751 B2 JP H0742751B2 JP 16957390 A JP16957390 A JP 16957390A JP 16957390 A JP16957390 A JP 16957390A JP H0742751 B2 JPH0742751 B2 JP H0742751B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は多階構築物の合成スラブに使用するコンクリー
ト製プレキャスト版(以下PCa版と称する)、及びそのP
Ca版を使用した合成スラブに関する。
(従来の技術) 従来のPCa版、及びPCa版を用いた合成スラブとして第8
図〜第10図に示す如き構造のものがある。図において21
はPCa版であり、該PCa版に平板状部21aの底面に複数の
突条21b,21bが長手方向に向けて一体に突設され、上面
には現場打コンクリートと一体化させるための連結用鉄
筋22がフープ状に突出されている。このPCa21は底面に
長手方向の突条21bを設けることにより、PCa版自体の曲
げ強度を高めている。また更に、強度を高めるため前記
突状21b内に、長手方向に向けてPC鋼材を挿通し、該PC
鋼材を緊張してPCa版にプレストレスを付与した例も知
られている。
このPCa版の使用に際しては、第9図,第10図に示すよ
うに大梁23の両縁にPCa版21の端部を掛け渡した後、補
強鉄筋24,25を配筋し、布設されたPCa版21及び大梁23上
に連続して現場打コンクリート26を打設し、PCa版1及
び大梁23を一体化させて合成スラブを構成している。
(考案が解決しようとする課題) 上述の如き従来のPCa版は、長手方向の突条は一定の強
度発現のために一定以上の断面積となす必要がある。こ
のため、全体の軽量化を図るために平板状部を薄くする
必要があるが、平板状部を薄くすると、幅方向の曲げ強
度が小さくなり、突条間の薄い部分に亀裂が入り易くな
るために軽量化に限界があった。また、保管や運搬に際
してPCa版を積み重ねる際に、そのままでは表面に突出
している連結用鉄筋が上部のものの重みによって変形し
てしまうため、各PCa版間に角材等のスペーサーを介在
させなければならないものであった。
更にこのようなPCa版を用いた従来の合成スラブにおい
ては、大梁の縁部にPCa版の平板状部を延長させて端部
を掛けているいるため、スラブ中央部分に比べて大梁両
縁部の強度が小さく、垂直荷重に対する応力が大梁両縁
部に集中する虞れがあるという問題があった。
本発明は、このような従来の問題にかんがみ、幅方向の
曲げに対しても充分な強度を有し、しかも平板状部を薄
くして軽量化できるPCa版の提供及び該PCa版を用いて該
PCa版相互間の一体化がより強く、梁上部分の水平方向
の引張力に充分に対応できる合成スラブの提供を目的と
したものである。
(課題を達成するための手段) 上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、矩形状をした平板
状部を有し、該平板状部の底面に、両端部の架設端部を
除いてその長手方向に互いに並行な複数の突条を一体に
有し、前記平板状部の両端部上面に、該平板状部の両縁
部を除いて前記突条間にまたがる配置に肉盛部を一体に
突設してなるPCa版及びPCa版の多数を、その各両端の架
設端部を大梁の両縁の上に支持させて幅方向及び延長方
向に並べて架設し、互いに側面が隣り合うPCa版の上面
の各肉盛部間に構成される凹部に、前記大梁上を横切っ
て両側にまたがる連結補強筋を配設し、各々のPCa版及
び大梁上に連続した現場打コンクリートを打設してなる
PCa版を用いた合成スラブに存する。
(作用) このPCa版は、平板状部の上面の両端に底面の突条間に
またがらせて肉盛部を突設したことにより、幅方向の曲
げに対する強度となり、幅方向にかかる曲げ応力のため
に発生する底面の突条間の亀裂が防止される。また、こ
の肉盛部によって両端の架設端部の断面積が大きくな
り、架設端部の垂直荷重に対する強度が大きくなる。
また、平板状部の上面に突出している連結用鉄筋の高さ
よりも高い位置に前記肉盛部を突設することにより、保
管又は運搬時のPCa版の積み重ねの際には、突出した連
結用鉄筋が積載した上部のPCa版に接触することがなく
重ねられ、角材等のスペーサーを介在させることなく、
表面より突出している連結用鉄筋の変形を防ぐことがで
きる。また、大梁の両縁に掛け渡した互いに側面が隣り
合う該PCa版の上面の各肉盛部間に構成される凹部に前
記大梁を横切って両側にまたがる連結補強筋を掛け渡す
ことにより、該連結補強筋には十分なコンクリートかぶ
り量を確保できるので、大梁を挾んだPCa版間の結合度
を大きくとることができる。
(実施例) 次に本発明の実施例の一例を第1図〜第7図について説
明する。
図において1はPCa版であり、平板上部の底面1aには、
両端部の架設端部を除いて複数の突条1b,1bが長手方向
に向けて一体に突設され、上面には現場打コンクリート
と一体化させるための連結用鉄筋2がフープ状に突出さ
れている。また、前記平板状部の上面には該平板状部の
両縁部を除いて前記突条1b間にまたがる配置に突設され
た肉盛部1cが一体に突設されている。
平板状部内には補強鉄筋3,4が配筋され、上面の両端の
肉盛部1cには補強鉄筋5が配筋されている。底面の突条
部1b内には、長手方向にPC鋼材6が挿通され、該PC鋼材
6を緊張してプレストレスが付与されている。
また、平板状部の上面の肉盛部1c,1c間の平板部には突
条1b内に一端側を埋設した連結用鉄筋2が、その高さが
前記上面の肉盛部の高さを越えないようにフープ状に突
出されている。
第5図,第6図は、前記PCa版1を用いた合成スラブを
示している。図において7は大梁である。この合成スラ
ブは、PCa版1,1を大梁7の間に並べて掛け渡し、その上
面でPCa版1より突出している連結用鉄筋2、大梁7に
設けてある連結用鉄筋8及び補強鉄筋9,10が互いに結束
されている。
大梁7の両縁に掛け渡されたPCa版1,1上面の肉盛部1c,1
cの間に構成される凹部には、側面が隣り合うPCa版1,1
にまたがる補強鉄筋11と、大梁を横切って両側にまがる
太径の連結補強筋12が配筋されている。
前記凹部に配筋された補強鉄筋11及び連結補強筋12は、
他の補強鉄筋9,10より低い位置に配されるので、十分な
コンクリートかぶり量を確保することができる。
前述の如くにPCa版の布設と配筋を行った後、現場打コ
ンクリート13を打設することにより布設されたPCa版と
一体になる合成スラブが成形される。
第7図は保管又は運搬に際してPCa版を積み重ねた場合
を示している。
積載されているPCa版1の底面の突条1bは、その下のPCa
版1の上面の肉盛部1cの上に乗せられるので、頂部が肉
盛部1cの高さよりも低く設けられて突出している連結用
鉄筋2は、上部に積載されたPCa版1と接触することが
ない。
(発明の効果) 上述したように本発明におけるPCaでは、PCa版上面の両
端部に突設された肉盛部が幅方向曲げに対する補強と同
時に架設端部の垂直荷重によるせん断力に対する補強と
もなるので、平板部の暑さを従来よりも薄くすることが
でき、軽量のPCa版の成形が可能となる。
また、大梁上に掛け渡したPCa版上面の肉盛部の間に構
成される凹部に、大梁を横切って両側のPCa版にまたが
る連結補強筋を配し、該連結補強筋に十分なコンクリー
トかぶり量を持たせて現場打コンクリートを打設するこ
とにより、大梁を介して相対するPCa版の結合をより強
固にすることができ、梁上部の水平方向の引張力に充分
に対応できる。
また、PCa版上面の端部に連結用鉄筋よりも高い位置に
肉盛部を突設したことにより、保管又は運搬の際のPCa
版の積み重ねにあたっては、前記連結用鉄筋が積載した
PCa版に接触することにより変形するという虞れもなく
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のPCa版の一実施例を示す斜視図、第2
図は同正面図、第3図は第2図中のA−A線断面図、第
4図は同B−B線断面図、第5図は本発明の合成スラブ
の一実施例を示す断面図、第6図は第5図中のC−C線
断面図、第7図はPCa版を積み重ねた状態の断面図、第
8図は従来例のPCa版の斜視図、第9図は従来例の合成
スラブの断面図、第10図は第9図中のD−D線断面図で
ある。 1……PCa版、1a……平板状部の底面、1b……底面の突
条、1c……肉盛部、2,8……連結用鉄筋、3,4,5,9,10,11
……補強鉄筋、6……PC鋼材、7……大梁、12……連結
補強筋、13……現場打コンクリート。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状をした平板状部を有し、該平板状部
    の底面に、両端部の架設端部を除いてその長手方向に互
    いに並行な複数の突条を一体に有し、前記平板状部の両
    端部上面に、該平板状部の両縁部を除いて前記突条間に
    またがる配置に肉盛部を一体に突設してなるコンクリー
    ト製プレキャスト版。
  2. 【請求項2】矩形状をした平板状部を有し、該平板状部
    の底面に、両端部の架設端部を除いてその長手方向に互
    いに並行な複数の突条を一体に有し、前記平板状部の両
    端部上面に、該平板状部の両端部を除いて前記突条間に
    またがる配置に肉盛部を一体に突設してなる多数のコン
    クリート製プレキャスト版を、その各両端の架設端部を
    大梁の両縁の上に支持させて幅方向及び延長方向に並べ
    て架設し、互いに側面が隣り合うコンクリート製プレキ
    ャスト版の上面の各肉盛部間に構成される凹部に、前記
    大梁上を横切って両側にまたがる連結補強筋を配設し、
    各々のコンクリート製プレキャスト版及び大梁上に連続
    した現場打コンクリートを打設してなるコンクリート製
    プレキャスト版を用いた合成スラブ。
JP16957390A 1990-06-27 1990-06-27 コンクリート製プレキャスト版及び該プレキャスト版を用いた合成スラブ Expired - Fee Related JPH0742751B2 (ja)

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