JPH0742710U - 自動車用シート - Google Patents

自動車用シート

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JPH0742710U
JPH0742710U JP075496U JP7549693U JPH0742710U JP H0742710 U JPH0742710 U JP H0742710U JP 075496 U JP075496 U JP 075496U JP 7549693 U JP7549693 U JP 7549693U JP H0742710 U JPH0742710 U JP H0742710U
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seat
blower
command signal
key
heater
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栄治 杉本
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Delta Kogyo Co Ltd
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Delta Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車に搭乗するに際し、短時間にシートの
温度を調節することができ、その結果着座者に不快感を
与えないようにする。 【構成】 シートボトム2およびシートバック3のいず
れか一方または双方の表面から着座者に向けて空気が吹
き付けられるように構成された自動車用シートにおい
て、上記空気を送出するための送風機4を備えた送風系
統が形成され、上記送風機4の運転を制御する制御装置
7が設けられ、この制御装置7にはドアーの施錠がキー
インによって解除されたときに上記送風機4に駆動指令
信号を発信し、この駆動指令信号発信後予め設定された
所定時間が経過してもイグニッションキーによるキーオ
ンが行われないときは上記駆動指令信号を解除する対送
風機指令発信手段が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、シートの着座面の温度が調節されるように構成された自動車用シー トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常自動車用のシートは、着座席としてのシートボトムと、このシートボトム の後部に立設された背凭れであるシートバックとから構成され、シートへの着座 者は自身の臀部をシートボトムの表面に密着させるとともに、背中をシートバッ クの表面に密着させるようにしてシートに着座するようになっている。従って、 シートに着座したことによって得られる快適さは、直接身体が接触している上記 シートの密着面の状況に左右されるため、通常その形状やクッション性に意が払 われ、種々の工夫が凝らされている。
【0003】 このような自動車用のシートにおいて、シートへの着座をより快適なものにす るために、シートの着座面の温度が調節可能に構成されたものがある。具体的に は、シートボトムあるいはシートバックの着座面のクッション材および表皮を極 めて通気性に富んだものにし、この着座面に裏側から空気が送風されるように構 成されたり、着座面に可撓状のヒータ(シートヒータ)が配設されたり、さらに はその両者が兼ね備えられたりしている。
【0004】 このようにすることによって、夏場の暑いときにはシートの表面から涼風を吹 き出させることによって汗が溜り易いシート表面に対する身体の接触部が涼しく なるとともに、冬場の寒いときにはシートヒータに通電することによってそれを 発熱させ、身体を温めることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の上記のような涼風吹き出し機構や加温機能等が備えられ、シ ート表面の温度調節が可能に構成された自動車用シートにあっては、それら機構 の運転操作は、車室内の操作パネル上に設けられた所定のスイッチを操作するこ とによって行われるようになっているため、例えば夏の暑いときに自動車に搭乗 し、シートに着座したときには、締め切った車内のシートは相当の高温になって おり、その結果着座した当初のシートは非常に熱く、不快感を催すことが多い。 また逆に、冬の寒いときには着座当初はシートは冷えきっているため、シートを 温めるまでに相当の時間を要し、それまでは不快感が継続されるという不都合が 存在する。
【0006】 本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、自動車 に搭乗してシートに着座するに際し、短時間にシートの温度を調節することがで き、その結果着座者に不快感を与えない自動車用シートを提供することを目的と している。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1記載の自動車用シートは、シートボトムとこのシートボトム の後部に立設されたシートバックとからシートが構成され、シートボトムおよび シートバックのいずれか一方または双方の表面から着座者に向けて空気が吹き付 けられるように構成された自動車用シートにおいて、上記空気を送出するための 送風機が設けられ、上記送風機の駆動、停止を制御する制御装置が設けられ、こ の制御装置にはドアーの施錠がキーインによって解除されたときに上記送風機に 駆動指令信号を発信し、この駆動指令信号発信後予め設定された所定時間が経過 してもイグニッションキーによるキーオンが行われないときは上記駆動指令信号 を解除する対送風機指令発信手段が設けられていることを特徴とするものである 。
【0008】 本考案の請求項2記載の自動車用シートは、シートボトムとこのシートボトム の後部に立設されたシートバックとからシートが構成され、シートボトムおよび シートバックのいずれか一方または双方の表面にシートヒータが設けられてなる 自動車用シートにおいて、上記シートヒータに対する電力の供給、遮断を制御す る制御装置が設けられ、この制御装置にはドアーの施錠がキーインによって解除 されたときに上記シートヒータに電力供給指令信号を発信し、この電力供給指令 信号発信後予め設定された所定時間が経過してもイグニッションキーによるキー オンが行われないときは上記電力供給指令信号を解除する対シートヒータ指令発 信手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
上記請求項1記載の自動車用シートによれば、シートに風を供給するための送 風機の運転を制御する制御装置には、ドアーの施錠がキーインによって解除され たときに上記送風機に駆動指令信号を発信し、この駆動指令信号発信後予め設定 された所定時間が経過してもイグニッションキーによるキーオンが行われないと きは上記駆動指令信号を解除する対送風機指令発信手段が設けられているため、 自動車に搭乗するに際し施錠されているドアーの錠にキーを差し入れて解錠する と、そのことを検知した制御装置内の対送風機指令発信手段から送風機に駆動指 令信号が発信され、この信号を受けた送風機は駆動を開始し、搭乗者がシートに 着座したときにはすでにシートの表面から風が吹き出た状態になっている。従っ て、搭乗者がシートに着座した時点においては、すでにシートの表面は風で冷却 された状態になっている。
【0010】 また、ドアーの施錠がキーインによって解除された後にイグニッションがキー オンされなかった場合、つまり何らかの理由で乗車が行われなかったような場合 には、予め設定された所定時間の経過後に対送風機指令発信手段から送風機に発 信されていた駆動指令信号が解除されるため、送風機の駆動は停止され、無駄な 電力の消費が有効に抑制される。
【0011】 上記請求項2記載の自動車用シートによれば、シートヒータに対する電力の供 給、遮断を制御する制御装置には、ドアーの施錠がキーインによって解除された ときに上記シートヒータに電力供給指令信号を発信し、この電力供給指令信号発 信後予め設定された所定時間が経過してもイグニッションキーによるキーオンが 行われないときは上記電力供給指令信号を解除する対シートヒータ指令発信手段 が設けられているため、自動車に搭乗するに際し施錠されているドアーの錠にキ ーを差し入れて解錠すると、そのことを検知した制御装置内の対シートヒータ指 令信号発信手段からシートヒータに電力供給指令信号が発信されるため、この信 号を受けたシートヒータは発熱を開始し、搭乗者がシートに着座したときにはす でにシートの表面は加温されつつある状態になっている。
【0012】 また、ドアーの施錠がキーインによって解除された後にイグニッションがキー オンされなかった場合、つまり何らかの理由で乗車が行われなかったような場合 には、予め設定された所定時間の経過後に対シートヒータ指令信号発信手段から シートヒータに発信されていた電力供給指令信号が解除されるため、シートヒー タの発熱は停止され、無駄な電力の消費が有効に抑制される。
【0013】
【実施例】
まず、本考案に適用される自動車用シートについて説明する。図1は、本考案 に適用される自動車用シートの第一の例を示す断面視の説明図である。この図に 示すように、自動車用のシート1は、着座席であるシートボトム2と、このシー トボトム2の後部に立設された背凭れであるシートバック3とから構成されてい る。
【0014】 上記シートボトム2の着座面は通気性を有するパッド材21で覆われており、 この通気パッド材21の下部には側部および底部が壁面22で覆われた空洞部2 3が形成されている。また、上記シートバック3の背凭れ面には上記同様の通気 パッド材31が設けられており、この通気パッド材31の背面部には壁面32に よって囲まれた空洞部33が形成されている。
【0015】 そして、上記シートボトム2の下部であって、空洞部23の外側には送風機4 が配設されており、この送風機4の送風口41は空洞部23の中に導入されてい る。また、上記シートバック3の空洞部33には開口面を通気パッド材31の背 面に向けたフード43が設けられており、このフード43と上記送風機4とは伸 縮自在のフレキシブル送風管42によって連通されている。
【0016】 従って、送風機4を駆動させると、この送風機4から送出された空気流は、送 風口41および通気パッド材21を介してシートボトム2の着座面から上方に吹 き出されるとともに、送風管42を通った空気流はフード43および通気パッド 材31を介してシートバック3の背凭れ面から前方に向けて吹き出されるように なっている。なお、本実施例においては、フード43へは送風機4から送風管4 2を介して空気が供給されるようになっているが、フード43に別途専用の送風 機を付設するようにしてもよい。
【0017】 このような送風機4には自動車に搭載されたバッテリーで構成された電源5か ら、送風機用スイッチ機構51を介して電力が供給されるようになっている。上 記スイッチ機構51は、いわゆるリレー装置で形成され、制御装置からの指令信 号に応じてON・OFF操作が行われるようになっている。
【0018】 なお、上記通気パッド材21の材質については特に限定はないが、本実施例に おいては、空間率が極めて大きい合成樹脂製の繊維質のパッド材が適用されてい る。具体的にはポリプロピレン製、ポリビニルクロライド製、またはポリアミド 製の腰が強くて細い線材をランダムに折り曲げてパッド材とし、このパッド材を シートの着座面または背凭れ面の形状に成形したものが採用されている。
【0019】 図2は、本考案に適用される自動車用シートの第二の例を示す断面視の説明図 である。この例の場合は、シート1aは、内部に発泡性合成樹脂製のパッド材2 4が配置されこの発泡パッド材24の上面および側面が表皮25で被覆されたシ ートボトム2aと、同様に内部の発泡パッド材34が表皮35で被覆されたシー トバック3aとから構成されている。
【0020】 そして、このようなシートボトム2aの発泡パッド材24と表皮25との間に 可撓性を有するシートボトム用のシートヒータ61が挾持されているとともに、 シートバック3aの発泡パッド材34と表皮35との間にシートバック用のシー トヒータ62が挾持されている。これらシートヒータ6にはシートヒータ用スイ ッチ機構52を介して電源5から電力が供給されるようになっている。このスイ ッチ機構52は、上記と同様に制御装置からの指令信号に応じてON・OFF操 作が行われるようになっている。
【0021】 図3は、本考案に適用される自動車用シートの第三の例を示す断面視の説明図 である。この例の場合は、シート1bは、通気パッド材21の上面に通気性を有 するシートボトム用シートヒータ63が積層されたシートボトム2bと、同様に 通気パッド材31の表面に通気性を有するシートヒータ64が積層されたシート バック3bとから構成されている。
【0022】 そして、通気パッド材21の下部には第一の例と同様の空洞部23が形成され ているとともに、通気パッド材31の背面部には空洞部33が形成されている。 また、上記通気パッド材21の下部であって、空洞部23の外部には送風機4が 設けられ、この送風機4から突出した送風口41は空洞部23の内部に導入され ているとともに、空洞部33にはフード43が配設され、このフード43と上記 送風機4とは互いに送風管42によって連絡されている。
【0023】 また、上記送風機4には電源5から送風機用スイッチ機構51を介して電力が 供給されるようになっているとともに、上記両通気性シートヒータ6aには、電 源5からシートヒータ用スイッチ機構52を介して電力が供給されるようになっ ている。なお、上記通気性シートヒータ6aは、線状の通電発熱体を芯にした繊 維体が網状に織製されてなるものであり、この織製品の網目から良好に空気の流 通が行われるようになっているものである。
【0024】 つまり、第三の例のシート1bは、一つのシート1bに第一の例のシート1が 有する通風機能と、第二の例のシート1aが有する発熱機能とが兼ね備えられた ものであり、従って、第一の例のシート1は夏場にしか適用することができず、 また第二の例のシート1aは冬場にしか適用することができないのに対し、第三 の例のシート1bは夏冬兼用で使用することができるものである。
【0025】 以上のような本考案に係るシートの温度制御について、以下図4をもとに詳細 に説明する。図4は、本考案に係る自動車用シートの制御機構を説明するための ブロック図である。なお、このブロック図においては、図3に示す第三の例のシ ート1bを対象にしているが、第一の例のシート1を対象にする場合は、図4に おいてシートヒータ6aが設けられていない状態にすればよく、また、第二の例 のシート1aを対象にする場合は、同図において、送風機4が設けられておらず シートヒータ6のみが設けられているようにすればよい。
【0026】 まず、図4に示すように、車上に形成された制御系統には、上記送風機4およ びシートヒータ6a(具体的には上記両スイッチ機構51、52)に指令信号を 発信するマイクロコンピュータからなる制御装置7が設けられている。
【0027】 一方、自動車CのドアーDにはドアーDの施錠機構が設けられており、施錠機 構を構成する錠Rにはドアーセンサ71が設けられている。そしてドアーセンサ 71から制御装置7にドアーDの施錠状態が入力されるようになっている。従っ て、施錠状態のドアーDがキーKによって解錠されたときには、そのことを知ら せる解錠検知信号X1が制御装置7に入力されるのである。
【0028】 また、車室内の図外の操作パネル上に設けられたイグニッション錠にはイグニ ッションセンサ72が設けられており、このイグニッションセンサ72からは制 御装置7に向けてイグニッションON・OFF信号X2が入力されるようになっ ている。
【0029】 さらに、操作パネル上には上記ドアーセンサ71およびイグニッションセンサ 72から発信される信号とは独立し、かつ上記センサ71、72からの検出信号 よりも優先順位の高い操作信号を制御装置7に入力するための操作スイッチ8が 設けられている。この操作スイッチ8は、送風機4を駆動させる送風機選択位置 と、シートヒータ6aを発熱させるシートヒータ選択位置と、いずれにも電力を 供給しないようにする中立位置との三段階の切換えが可能な運転対象設定スイッ チ81と、電力の供給量の程度を選択する供給電力量選択スイッチ82とから構 成されている。
【0030】 上記供給電力量選択スイッチ82は、電力供給量が最大の強スイッチ82aと 、同中程度の中スイッチ82bと、同最小の弱スイッチ82cとで構成されてい る。そして切換スイッチ81からは制御装置7に設定信号X3が入力され、供給 電力量選択スイッチ82からは強、中、弱に応じた電力選択信号X4が制御装置 7に入力されるようになっている。従って例えば、切換スイッチ81で送風機4 の駆動を選択するとともに、供給電力量選択スイッチ82の中スイッチ82bを 選択すれば、送風機2に中程度の電力が供給されることになる。
【0031】 そして、上記制御装置7には、ドアーDの施錠がキーKの操作によって解除さ れたときに、送風機4に駆動指令信号X5を発信し、この駆動指令信号X5が発 信されてから予め設定された所定時間が経過してもキーKによるイグニッション 錠のキーオンが行われないときは、上記駆動指令信号X5を解除する対送風機指 令発信手段7aが設けられている。
【0032】 また、対送風機指令発信手段7aの他に、制御装置7内には、ドアーDの施錠 がキーインによって解除されたときに通気性シートヒータ6aに電力供給指令信 号X6を発信し、この電力供給指令信号X6を発信した後、予め設定された所定 時間が経過してもイグニッションキーKによるキーオンが行われないときは上記 電力供給指令信号X6を解除する対シートヒータ指令発信手段7bが設けられて いる。
【0033】 上記対送風機指令発信手段7aおよび対シートヒータ指令発信手段7bが送風 機4を停止させ、あるいはシートヒータ6aの発熱を中止させるための駆動指令 信号X5および電力供給指令信号X6を発信するために、制御装置7内にタイマ ー7cが設けられている。そしてこのタイマー7cにより予め設定された時間が 経過した時点でイグニッションセンサ72からイグニッションがONされたこと を示すイグニッションON・OFF信号X2が入力されていなければ、対送風機 指令発信手段7aからは送風機4を停止させるための駆動指令信号X5が発信さ れ、対シートヒータ指令発信手段7bからはシートヒータ6aの発熱を中止させ るための電力供給指令信号X6が発信されるようになっている。
【0034】 また、上記送風機4および通気性シートヒータ6aには車上に搭載されたバッ テリーからなる電源5から送風機4およびシートヒータ6aに、それぞれ送風機 用スイッチ機構51およびシートヒータ用スイッチ機構52を介して電力が供給 されるようになっている。
【0035】 そして、上記駆動指令信号X5は送風機用スイッチ機構51に向けて出力され 、上記電力供給指令信号X6はシートヒータ用スイッチ機構52に向けて出力さ れるようになっているため、それらの信号を受けたリレー装置からなるスイッチ 機構51、52は、信号に応じた接点の開閉操作が適宜行われ、状況に応じた送 風機4およびシートヒータ6aへの電力の供給および遮断が行われるのである。
【0036】 以下本考案に係る自動車用シートの作用について図5を基に説明する。図5は 、本考案に係る自動車用シートの制御フローを例示するフローチャートである。 このフローチャートにおいては、ステップS1のドアーロック解除からスタート するように表現している。すなわち、このステップS1においてキーKが錠Rに 差し入れられ、キー操作によって解錠されると、ドアーセンサ71はそれを検知 してそのことを知らせる解錠検知信号X1が制御装置7に入力される。
【0037】 そして、ステップS2が実行され、送風機4またはシートヒータ6aがONに なる。具体的には、予め図4に示す切換スイッチ81から送風機4およびシート ヒータ6aの内のいずれを使用するかの設定信号X3が入力されており、この信 号によって選択された方のみに電力が供給されるのである。例えば、切換スイッ チ81によって送風機4を選択する設定信号X3が予め制御装置7に入力されて いたとすると、上記ドアーセンサ71からの解錠検知信号X1が制御装置7に入 力されたとき、その信号に対して対送風機指令発信手段7aのみが働くようにプ ログラミングされているのである。
【0038】 従って、対送風機指令発信手段7aから送風機用スイッチ機構51に向けて駆 動指令信号X5が発信され、これを受けたスイッチ機構51は電源回路の接点が 閉通するように作動し、電源5からの電力が送風機4に供給され、送風機4は駆 動し、搭乗者が着座する前に涼風がシート1bの表面から噴出する。
【0039】 切換スイッチ81によって予めシートヒータ6aが選択されている場合も上記 と同様の過程を経てシートヒータ6aに電力が供給され、搭乗者が着座する前に シート1bの表面は温められる。
【0040】 つぎに、ステップS3が実行され、一定時間内にイグニッションがONになっ たか否かが判別される。具体的には、図4に示すタイマー7cに設定された所定 時間が経過した後、イグニッションセンサ72から制御装置7に入力されるイグ ニッションON・OFF信号X2に基づいてそれが判別され、ドアーDの錠Rが 解除されてから一定時間が経過したにも拘らずイグニッションがONになってい ないときは、すなわちステップS3でNOのときは、ステップS7が実行されて 送風機4またはシートヒータ6aへの電力の供給が遮断される。
【0041】 この電力供給の遮断は、対送風機指令発信手段7aまたは対シートヒータ指令 発信手段7bから送風機用スイッチ機構51またはシートヒータ用スイッチ機構 52に入力される駆動指令信号X5または電力供給指令信号X6によって行われ る。
【0042】 逆に、ステップS3においてYESのときは、つぎのステップS4が実行され 、送風機4またはシートヒータ6aへの電力の供給は続けられ、送風機4または シートヒータ6aの運転は引き続き継続されるのである。
【0043】 そして、つぎのステップS5においてマニュアルの操作スイッチ8によって送 風機4またはシートヒータ6aの運転を中止させる操作が行われたか否かが判別 される。そして、それがYESの場合、すなわち図4に示す切換スイッチ81の 操作によって中立位置が設定された場合には、ステップS7が実行されて送風機 4またはシートヒータ6aへの電力の供給が遮断される。
【0044】 逆に、ステップS5においてNOの場合はつぎのステップS6が実行され、イ グニッションがOFFになったか否かが問われる。そしてNOの場合、すなわち イグニッションのONの状態が継続されているときは再度ステップS5に戻され 、YESの場合、すなわちイグニッションがOFFになっていれば、つぎのステ ップS7が実行され、送風機4またはシートヒータ6aはその運転が停止される のである。
【0045】 すなわち、以上詳述したように、本考案の自動車用シートにあっては、夏場の 暑いときには送風機4が運転されるように切換スイッチ81によってそれを選択 しておくと、閉止されたドアーDを開けるために解錠すれば、直ちに送風機4が 運転を開始し、涼風がシート1bの表面から噴出するので、搭乗者がシート1b に着座したときはすでにある程度シート1bは冷された状態になっており、シー ト1bへの着座当初から爽快感を得ることができる。また冬場の寒いときには切 換スイッチ81によってシートヒータ6aを選択しておくことにより、上記同様 着座前にシート1bの表面は予め温められた状態になっており、着座当初から身 体が温められ好都合である。
【0046】 以上の実施例においては、送風機4はシートボトム2,2a,2bの下部に専 用のものが設置されているが、車内に搭載された空調設備から供給される空気流 を分流させて供給するようにしてもよい。このようにすれば、夏場には冷気をシ ートの表面から吹き出させることができより効果的であるとともに、冬場には暖 機を供給することが可能になり、特にシートヒータ6,6aを設けなくてもよい ようになる。
【0047】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の請求項1記載の自動車用シートは、シートに風を 供給するための送風機の運転を制御する制御装置に、ドアーの施錠がキーインに よって解除されたときに上記送風機に駆動指令信号を発信し、この駆動指令信号 発信後予め設定された所定時間が経過してもイグニッションキーによるキーオン が行われないときは上記駆動指令信号を解除する対送風機指令発信手段が設けら れてなるものである。
【0048】 従って、自動車に搭乗するに際し施錠されているドアーの錠にキーを差し入れ て解錠すると、そのことを検知した制御装置内の対送風機指令発信手段から送風 機に駆動指令信号が発信されるため、この信号を受けた送風機は駆動を開始し、 搭乗者がシートに着座したときにはすでにシートの表面から風が吹き出た状態に なっている。従って、搭乗者がシートに着座した時点においては、すでにシート の表面は風で冷却された状態になっており、夏場の暑いときなど従来のようにシ ートへの着座当初に着座面が熱くて不愉快な思いをするようなことはなく好都合 である。
【0049】 そして、ドアーの施錠がキーインによって解除された後にイグニッションがキ ーオンされなかった場合、つまり何らかの理由で乗車が行われなかったような場 合には、予め設定された所定時間の経過後に対送風機指令発信手段から送風機に 発信されていた駆動指令信号が解除されるため、送風機の駆動は停止され、無駄 な電力の消費が有効に抑制される。
【0050】 また、本考案の請求項2記載の自動車用シートは、シートヒータに対する電力 の供給、遮断を制御する制御装置には、ドアーの施錠がキーインによって解除さ れたときに上記シートヒータに電力供給指令信号を発信し、この電力供給指令信 号発信後予め設定された所定時間が経過してもイグニッションキーによるキーオ ンが行われないときは上記電力供給指令信号を解除する対シートヒータ指令発信 手段が設けられてなるものである。
【0051】 従って、自動車に搭乗するに際し施錠されているドアーの錠にキーを差し入れ て解錠すると、そのことを検知した制御装置内の対シートヒータ指令信号発信手 段からシートヒータに電力供給指令信号が発信されるため、この信号を受けたシ ートヒータは発熱を開始し、搭乗者がシートに着座したときにはすでにシートの 表面は加温されつつある状態になっており、冬場の寒いときなど従来のようにシ ートへの着座当初に着座面が冷たくて不愉快な思いをするようなことはなく好都 合である。
【0052】 また、ドアーの施錠がキーインによって解除された後にイグニッションがキー オンされなかった場合、つまり何らかの理由で乗車が行われなかったような場合 には、予め設定された所定時間の経過後に対シートヒータ指令信号発信手段から シートヒータに発信されていた電力供給指令信号が解除されるため、シートヒー タの発熱は停止され、無駄な電力の消費が有効に抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に適用される自動車用シートの第一の例
を示す断面視の説明図である。
【図2】本考案に適用される自動車用シートの第二の例
を示す断面視の説明図である。
【図3】本考案に適用される自動車用シートの第三の例
を示す断面視の説明図である。
【図4】本考案に係る自動車用シートの制御機構を説明
するためのブロック図である。
【図5】本考案に係る自動車用シートの制御フローを例
示するフローチャートである。
【符号の説明】
1,1a,1b シート 2,2a,2b シートボトム 21 通気パッド材 22 壁面 23 空洞部 24 発泡パッド材 25 表皮 3,3a,3b シートバック 31 通気パッド材 32 壁面 33 空洞部 34 発泡パッド材 35 表皮 4 送風機 41 送風 42 送風管 43 フード 5 電源 51 送風機用スイッチ機構 52 シートヒータ用スイッチ機構 6,6a シートヒータ 61,63 シートボトム用シートヒータ 62,64 シートバック用シートヒータ 7 制御装置 7a 対送風機指令発信手段 7b 対シートヒータ指令発信手段 71 ドアーセンサ 72 イグニッションセンサ 8 操作スイッチ 81 切換スイッチ 82 供給電力量選択スイッチ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートボトムとこのシートボトムの後部
    に立設されたシートバックとからシートが構成され、シ
    ートボトムおよびシートバックのいずれか一方または双
    方の表面から着座者に向けて空気が吹き付けられるよう
    に構成された自動車用シートにおいて、上記空気を送出
    するための送風機が設けられ、上記送風機の駆動、停止
    を制御する制御装置が設けられ、この制御装置にはドア
    ーの施錠がキーインによって解除されたときに上記送風
    機に駆動指令信号を発信し、この駆動指令信号発信後予
    め設定された所定時間が経過してもイグニッションキー
    によるキーオンが行われないときは上記駆動指令信号を
    解除する対送風機指令発信手段が設けられていることを
    特徴とする自動車用シート。
  2. 【請求項2】 シートボトムとこのシートボトムの後部
    に立設されたシートバックとからシートが構成され、シ
    ートボトムおよびシートバックのいずれか一方または双
    方の表面にシートヒータが設けられてなる自動車用シー
    トにおいて、上記シートヒータに対する電力の供給、遮
    断を制御する制御装置が設けられ、この制御装置にはド
    アーの施錠がキーインによって解除されたときに上記シ
    ートヒータに電力供給指令信号を発信し、この電力供給
    指令信号発信後予め設定された所定時間が経過してもイ
    グニッションキーによるキーオンが行われないときは上
    記電力供給指令信号を解除する対シートヒータ指令発信
    手段が設けられていることを特徴とする自動車用シー
    ト。
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