JPH0742555A - 副室式エンジン - Google Patents
副室式エンジンInfo
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- JPH0742555A JPH0742555A JP20558293A JP20558293A JPH0742555A JP H0742555 A JPH0742555 A JP H0742555A JP 20558293 A JP20558293 A JP 20558293A JP 20558293 A JP20558293 A JP 20558293A JP H0742555 A JPH0742555 A JP H0742555A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、副室と主室を連通する複数の連絡
孔の形状を主室の空気量分布に対応させてガス量を噴射
させるように形成し、主室での空気とガスとの混合を均
一化する副室式エンジンを提供する。 【構成】 本発明は、主室1と副室2とを連通する連絡
孔4を副室構造体9に複数個形成する。各連絡孔4C,
4Eは、それらの内壁面23に螺旋溝22がそれぞれ形
成されている。螺旋溝22の傾斜角度θ1 ,θ2 は、各
連絡孔4C,4Eによって異なっており、主室1に存在
する空気量分布に対応するガス量が副室2から主室1へ
噴出されるようにそれぞれ設定されている。
孔の形状を主室の空気量分布に対応させてガス量を噴射
させるように形成し、主室での空気とガスとの混合を均
一化する副室式エンジンを提供する。 【構成】 本発明は、主室1と副室2とを連通する連絡
孔4を副室構造体9に複数個形成する。各連絡孔4C,
4Eは、それらの内壁面23に螺旋溝22がそれぞれ形
成されている。螺旋溝22の傾斜角度θ1 ,θ2 は、各
連絡孔4C,4Eによって異なっており、主室1に存在
する空気量分布に対応するガス量が副室2から主室1へ
噴出されるようにそれぞれ設定されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主室、副室及び該副
室に燃料を噴霧する燃料噴射ノズルを有する副室式エン
ジンに関する。
室に燃料を噴霧する燃料噴射ノズルを有する副室式エン
ジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの燃焼改善を目的として
渦流室を持つ副室式エンジンが開発されている。このよ
うな副室式エンジンは、シリンダヘッドに形成した渦流
室即ち副室、該副室とシリンダ側に形成した主室とを連
通する連絡孔及び副室内に燃料を噴霧する燃料噴射ノズ
ルを有し、連絡孔を通じて副室に流入する渦流によって
副室内に噴射された燃料とで混合気を形成させ、着火燃
焼させている。燃料が副室で着火燃焼して副室内の圧力
が上昇して膨張行程になり、副室から主室へ火炎、未燃
混合気等のガスが連絡孔を通じて主室へ噴出され、主室
に存在する新気と混合して二次燃焼し、エンジンに仕事
をさせるものである。
渦流室を持つ副室式エンジンが開発されている。このよ
うな副室式エンジンは、シリンダヘッドに形成した渦流
室即ち副室、該副室とシリンダ側に形成した主室とを連
通する連絡孔及び副室内に燃料を噴霧する燃料噴射ノズ
ルを有し、連絡孔を通じて副室に流入する渦流によって
副室内に噴射された燃料とで混合気を形成させ、着火燃
焼させている。燃料が副室で着火燃焼して副室内の圧力
が上昇して膨張行程になり、副室から主室へ火炎、未燃
混合気等のガスが連絡孔を通じて主室へ噴出され、主室
に存在する新気と混合して二次燃焼し、エンジンに仕事
をさせるものである。
【0003】従来、実開昭51−150304号公報に
は、ディーゼル機関の予燃焼室が開示されている。該デ
ィーゼル機関の予燃焼室は、予燃焼室と主燃焼室を連結
する噴口の周壁に複数個の旋回溝を設けたものである。
は、ディーゼル機関の予燃焼室が開示されている。該デ
ィーゼル機関の予燃焼室は、予燃焼室と主燃焼室を連結
する噴口の周壁に複数個の旋回溝を設けたものである。
【0004】また、実開昭57−200622号公報に
は、渦流室式ディーゼルエンジンの燃焼室が開示されて
いる。該渦流室式ディーゼルエンジンの燃焼室は、渦流
室と主室とを連通する主噴口に加えてほぼ燃料噴射方向
に沿って副噴口を開口し、主噴口の渦流室側開口部を渦
流室の接線方向に、他方主室側開口部を副噴口の主室側
開口部に対し異なる方向に向けて開口し、ピストン頂面
に上死点位置近傍で主、副噴口と各対向する部位から互
いに異なる領域に向けて主、副キャビティ部を形成した
ものである。
は、渦流室式ディーゼルエンジンの燃焼室が開示されて
いる。該渦流室式ディーゼルエンジンの燃焼室は、渦流
室と主室とを連通する主噴口に加えてほぼ燃料噴射方向
に沿って副噴口を開口し、主噴口の渦流室側開口部を渦
流室の接線方向に、他方主室側開口部を副噴口の主室側
開口部に対し異なる方向に向けて開口し、ピストン頂面
に上死点位置近傍で主、副噴口と各対向する部位から互
いに異なる領域に向けて主、副キャビティ部を形成した
ものである。
【0005】また、実開昭58−18025号公報に
は、渦流室式ディーゼル機関が開示されている。該渦流
室式ディーゼル機関は、渦流室側出口が主室側出口より
大きい主噴孔、及び1個以上の補助噴孔を設け、上記主
噴孔の主室側出口をピストンキャビティ内に向けると共
に、上記補助噴孔の主室側出口をピストンキャビティ外
に向けたものである。
は、渦流室式ディーゼル機関が開示されている。該渦流
室式ディーゼル機関は、渦流室側出口が主室側出口より
大きい主噴孔、及び1個以上の補助噴孔を設け、上記主
噴孔の主室側出口をピストンキャビティ内に向けると共
に、上記補助噴孔の主室側出口をピストンキャビティ外
に向けたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の副室
式エンジンでは、スワールチャンバタイプのもので、副
室容積比を52〜58%、副室連絡孔面積比を1.2〜
1.6%程度で、単噴孔ノズルで燃焼の最適化を図って
いる。副室式燃焼室の燃料噴霧と空気との混合は、圧縮
行程で圧縮された空気が絞りとなる連絡孔を通ることに
より、空気の流速が増し、これが混合気生成エネルギー
となり、燃料噴霧との混合を促進していると考えられて
いる。また、膨張行程では副室での燃焼と連絡孔の絞り
効果により、燃焼ガスの副室から主室への噴出エネルギ
ーとなり、主室での燃焼を促進していると考えられてい
る。このような副室式エンジンでは、燃焼に重要な混合
気生成エネルギー、及び噴出エネルギーを連絡孔の絞り
により形成されているため、連絡孔の通路面積を大きく
することができず、そのためポンプ損失が大きく、ま
た、混合気生成を激しい空気流動により得ているため
に、副室内の熱伝導率が大きく、冷却水損失が大きくな
っている。
式エンジンでは、スワールチャンバタイプのもので、副
室容積比を52〜58%、副室連絡孔面積比を1.2〜
1.6%程度で、単噴孔ノズルで燃焼の最適化を図って
いる。副室式燃焼室の燃料噴霧と空気との混合は、圧縮
行程で圧縮された空気が絞りとなる連絡孔を通ることに
より、空気の流速が増し、これが混合気生成エネルギー
となり、燃料噴霧との混合を促進していると考えられて
いる。また、膨張行程では副室での燃焼と連絡孔の絞り
効果により、燃焼ガスの副室から主室への噴出エネルギ
ーとなり、主室での燃焼を促進していると考えられてい
る。このような副室式エンジンでは、燃焼に重要な混合
気生成エネルギー、及び噴出エネルギーを連絡孔の絞り
により形成されているため、連絡孔の通路面積を大きく
することができず、そのためポンプ損失が大きく、ま
た、混合気生成を激しい空気流動により得ているため
に、副室内の熱伝導率が大きく、冷却水損失が大きくな
っている。
【0007】特に、副室式エンジンでは、主室に存在す
る空気分布は場所によって異なっている。このような異
なった空気分布の領域に副室から同様な形状の連絡孔を
通じて主室へ火炎、未燃混合気等のガスの噴流を噴出さ
せた場合に、主室での空気と噴流との混合が不均一にな
ってスモーク、すす等の発生の原因になる。また、副室
に流入する時の空気流動が強すぎる場合には、副室内で
生じるスワール流はオーバースワールの状態となり、N
OX の排出量が増加することになったり、副室内の空気
流動の速度が増加することにより、副室壁面の熱伝導率
が上昇し、壁面からの放熱が増加することにより、出力
が低下したり、また、副室内の空気流動の速度が増加す
ることにより、副室壁面の温度が上昇するため、圧縮温
度が上昇し、着火遅れ時間が短縮され、燃焼が悪化す
る。上記のことより、副室から主室へ噴出する火炎のペ
ネトレーションの増加と、副室内の燃焼の悪化は、背反
する関係になり、連絡孔の径は両者がバランスする寸法
となり、最適な値はとれない。
る空気分布は場所によって異なっている。このような異
なった空気分布の領域に副室から同様な形状の連絡孔を
通じて主室へ火炎、未燃混合気等のガスの噴流を噴出さ
せた場合に、主室での空気と噴流との混合が不均一にな
ってスモーク、すす等の発生の原因になる。また、副室
に流入する時の空気流動が強すぎる場合には、副室内で
生じるスワール流はオーバースワールの状態となり、N
OX の排出量が増加することになったり、副室内の空気
流動の速度が増加することにより、副室壁面の熱伝導率
が上昇し、壁面からの放熱が増加することにより、出力
が低下したり、また、副室内の空気流動の速度が増加す
ることにより、副室壁面の温度が上昇するため、圧縮温
度が上昇し、着火遅れ時間が短縮され、燃焼が悪化す
る。上記のことより、副室から主室へ噴出する火炎のペ
ネトレーションの増加と、副室内の燃焼の悪化は、背反
する関係になり、連絡孔の径は両者がバランスする寸法
となり、最適な値はとれない。
【0008】また、渦流室式エンジンでは、副室と主室
とを連通する連絡孔が小さいので、該連絡孔による絞り
損失が発生し、エンジン出力を低減する原因になる。一
般に、主室と副室とを連通する連絡孔は、シリンダ中心
部或いは外周部の1つの部位のいずれかに設けられてい
るので、噴流の到達しなければならない距離が長くな
り、主室での空気との混合が不十分になり、HC、スモ
ークの発生原因になる。特に、主室での混合促進のため
連絡孔面積を小さくすると、副室での渦流が強く成り過
ぎて副室内での燃焼が悪化する。
とを連通する連絡孔が小さいので、該連絡孔による絞り
損失が発生し、エンジン出力を低減する原因になる。一
般に、主室と副室とを連通する連絡孔は、シリンダ中心
部或いは外周部の1つの部位のいずれかに設けられてい
るので、噴流の到達しなければならない距離が長くな
り、主室での空気との混合が不十分になり、HC、スモ
ークの発生原因になる。特に、主室での混合促進のため
連絡孔面積を小さくすると、副室での渦流が強く成り過
ぎて副室内での燃焼が悪化する。
【0009】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、副室をシリンダヘッドに構成し、
主室をシリンダ側に形成し、主室と副室とを連通する連
絡孔を複数設け、火炎、未燃混合気等のガスが副室から
連絡孔を通じて主室へ噴出される場合に、副室から主室
への噴流の到達距離を連絡孔壁面に形成した螺旋溝の形
状を連絡孔ごとに異ならせ、主室の全領域に噴流が短期
に到達させ、それによって、主室に存在する空気量分布
に対応させて連絡孔を通じて主室へ噴出するガス量を適
正化させ、主室での空気利用率を向上させ、主室での混
合を促進して燃焼スピードを短縮して熱効率を向上さ
せ、スモーク、HC、NOX 等の発生を抑制する副室式
エンジンを提供することである。
解決することであり、副室をシリンダヘッドに構成し、
主室をシリンダ側に形成し、主室と副室とを連通する連
絡孔を複数設け、火炎、未燃混合気等のガスが副室から
連絡孔を通じて主室へ噴出される場合に、副室から主室
への噴流の到達距離を連絡孔壁面に形成した螺旋溝の形
状を連絡孔ごとに異ならせ、主室の全領域に噴流が短期
に到達させ、それによって、主室に存在する空気量分布
に対応させて連絡孔を通じて主室へ噴出するガス量を適
正化させ、主室での空気利用率を向上させ、主室での混
合を促進して燃焼スピードを短縮して熱効率を向上さ
せ、スモーク、HC、NOX 等の発生を抑制する副室式
エンジンを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、次のように構成されている。即ち、この
発明は、シリンダ側に形成された主室、シリンダヘッド
に設けられた副室、前記主室と前記副室を連通する複数
の連絡孔及び前記副室内に燃料を噴霧する燃料噴射ノズ
ルを有する副室式エンジンにおいて、前記副室をシリン
ダ中心から偏心して配置し、前記連絡孔を形成する内壁
面に螺旋溝を形成し、前記各連絡孔にそれぞれ形成した
前記各螺旋溝をそれぞれ異なった傾斜角度に形成し、前
記副室から前記連絡孔を通って前記主室に噴出する噴流
の到達距離を前記主室の空気分布に対応して異ならせた
ことを特徴とする副室式エンジンに関する。
達成するため、次のように構成されている。即ち、この
発明は、シリンダ側に形成された主室、シリンダヘッド
に設けられた副室、前記主室と前記副室を連通する複数
の連絡孔及び前記副室内に燃料を噴霧する燃料噴射ノズ
ルを有する副室式エンジンにおいて、前記副室をシリン
ダ中心から偏心して配置し、前記連絡孔を形成する内壁
面に螺旋溝を形成し、前記各連絡孔にそれぞれ形成した
前記各螺旋溝をそれぞれ異なった傾斜角度に形成し、前
記副室から前記連絡孔を通って前記主室に噴出する噴流
の到達距離を前記主室の空気分布に対応して異ならせた
ことを特徴とする副室式エンジンに関する。
【0011】また、この副室式エンジンにおいて、前記
主室をピストン頂面に形成した凹部で構成し、前記主室
の終端までの距離が長い領域に対応した前記連絡孔に形
成した前記螺旋溝の傾斜角度を大きくしたものである。
主室をピストン頂面に形成した凹部で構成し、前記主室
の終端までの距離が長い領域に対応した前記連絡孔に形
成した前記螺旋溝の傾斜角度を大きくしたものである。
【0012】
【作用】この発明による副室式エンジンは、上記のよう
に構成され、次のように作用する。即ち、この副室式エ
ンジンは、副室をシリンダ中心から偏心して配置し、連
絡孔を形成する内壁面に螺旋溝を形成し、前記各連絡孔
にそれぞれ形成した前記各螺旋溝をそれぞれ異なった傾
斜角度に形成したので、前記副室から前記連絡孔を通っ
て主室に噴出する火炎、未燃混合気等のガス即ち噴流
は、異なった前記螺旋溝によってそれぞれ異なった旋回
流となり、前記主室内で乱流即ち乱れを発生させて空気
との混合を短期に促進すると共に、噴流の到達距離が異
なることになり、前記主室の空気分布における空気量に
対応して噴流の噴出量を適正にコントロールすることが
でき、前記主室での全領域において混合を均一に且つ短
期に達成でき、前記主室での空気利用率を向上し、燃焼
スピードを速くして燃焼を短期に完結することができ、
カーボン、煤、HC等の発生を低減することができ、熱
効率を向上できる。
に構成され、次のように作用する。即ち、この副室式エ
ンジンは、副室をシリンダ中心から偏心して配置し、連
絡孔を形成する内壁面に螺旋溝を形成し、前記各連絡孔
にそれぞれ形成した前記各螺旋溝をそれぞれ異なった傾
斜角度に形成したので、前記副室から前記連絡孔を通っ
て主室に噴出する火炎、未燃混合気等のガス即ち噴流
は、異なった前記螺旋溝によってそれぞれ異なった旋回
流となり、前記主室内で乱流即ち乱れを発生させて空気
との混合を短期に促進すると共に、噴流の到達距離が異
なることになり、前記主室の空気分布における空気量に
対応して噴流の噴出量を適正にコントロールすることが
でき、前記主室での全領域において混合を均一に且つ短
期に達成でき、前記主室での空気利用率を向上し、燃焼
スピードを速くして燃焼を短期に完結することができ、
カーボン、煤、HC等の発生を低減することができ、熱
効率を向上できる。
【0013】また、この副室式エンジンでは、前記主室
から前記副室へ流入する空気流動は前記各連絡孔に形成
した前記螺旋溝が異なっているので、減衰され、前記副
室でオーバスワールになることがなく、適正な空気流動
を形成する。また、前記主室をピストン頂面に形成した
凹部で構成し、前記主室の終端までの距離が長い領域に
対応した前記連絡孔に形成した前記螺旋溝の傾斜角度を
大きくしたので、前記副室から前記連絡孔を通って前記
主室へ噴き出す噴流は前記主室の終端まで短期に到達で
きる。
から前記副室へ流入する空気流動は前記各連絡孔に形成
した前記螺旋溝が異なっているので、減衰され、前記副
室でオーバスワールになることがなく、適正な空気流動
を形成する。また、前記主室をピストン頂面に形成した
凹部で構成し、前記主室の終端までの距離が長い領域に
対応した前記連絡孔に形成した前記螺旋溝の傾斜角度を
大きくしたので、前記副室から前記連絡孔を通って前記
主室へ噴き出す噴流は前記主室の終端まで短期に到達で
きる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による副室
式エンジンの実施例を説明する。図1はこの発明による
副室式エンジンの一実施例を示す断面図、図2は図1の
線A−Aにおける断面図、図3は図2の線B−Bにおけ
る断面図、及び図4は図2の線C−Cにおける断面図で
ある。
式エンジンの実施例を説明する。図1はこの発明による
副室式エンジンの一実施例を示す断面図、図2は図1の
線A−Aにおける断面図、図3は図2の線B−Bにおけ
る断面図、及び図4は図2の線C−Cにおける断面図で
ある。
【0015】この副室式エンジンは、シリンダブロック
6にガスケット15を介在して固定されたシリンダヘッ
ド5を有し、シリンダブロック6にはエンジンの気筒数
に対応する孔部16が形成され、孔部16にはシリンダ
3を形成するシリンダライナ14が嵌合されている。シ
リンダヘッド5は、吸排気弁18(一方のみ図示)を配
置した吸排気ポート17(一方のみ図示)に形成したバ
ルブシート13が配置されている。シリンダライナ14
に形成されるシリンダ3には、ピストン8が往復運動す
るように組み込まれている。主室1は、シリンダ3側に
形成され、図1では、ピストン8のピストン頂面に形成
された凹部19によって構成されている。また、副室2
は、シリンダヘッド5に形成したキャビティ12に配置
された副室構造体9で構成されている。燃料噴射ノズル
10は、副室2内に燃料噴射するように、シリンダヘッ
ド5に配置された副室構造体9の中央挿入孔11を貫通
し、その多噴孔7を副室2内に開口している。主室1と
副室2とを連通する連絡孔4(符号4は連絡孔の総称を
示す)は、副室構造体9の下面部24に複数形成されて
いる。
6にガスケット15を介在して固定されたシリンダヘッ
ド5を有し、シリンダブロック6にはエンジンの気筒数
に対応する孔部16が形成され、孔部16にはシリンダ
3を形成するシリンダライナ14が嵌合されている。シ
リンダヘッド5は、吸排気弁18(一方のみ図示)を配
置した吸排気ポート17(一方のみ図示)に形成したバ
ルブシート13が配置されている。シリンダライナ14
に形成されるシリンダ3には、ピストン8が往復運動す
るように組み込まれている。主室1は、シリンダ3側に
形成され、図1では、ピストン8のピストン頂面に形成
された凹部19によって構成されている。また、副室2
は、シリンダヘッド5に形成したキャビティ12に配置
された副室構造体9で構成されている。燃料噴射ノズル
10は、副室2内に燃料噴射するように、シリンダヘッ
ド5に配置された副室構造体9の中央挿入孔11を貫通
し、その多噴孔7を副室2内に開口している。主室1と
副室2とを連通する連絡孔4(符号4は連絡孔の総称を
示す)は、副室構造体9の下面部24に複数形成されて
いる。
【0016】この副室式エンジンにおいて、副室2はシ
リンダ中心から離れたサイド側に偏心即ちオフセットし
て位置設定されている。連絡孔4は、副室構造体9の下
面部24に互いに隔置して複数個(図2では3個)形成
されている。各連絡孔4は、主室1の拡がりに対応して
それぞれ位置設定されている。図2では、連絡孔4は、
副室構造体9の径方向に並んだ状態で形成されており、
副室2側の開口20から主室1側の開口21へ向かって
ピストン8に形成した主室1側へ傾斜して形成されてい
る。
リンダ中心から離れたサイド側に偏心即ちオフセットし
て位置設定されている。連絡孔4は、副室構造体9の下
面部24に互いに隔置して複数個(図2では3個)形成
されている。各連絡孔4は、主室1の拡がりに対応して
それぞれ位置設定されている。図2では、連絡孔4は、
副室構造体9の径方向に並んだ状態で形成されており、
副室2側の開口20から主室1側の開口21へ向かって
ピストン8に形成した主室1側へ傾斜して形成されてい
る。
【0017】この副室式エンジンにおいて、連絡孔4
は、特に、図3及び図4に示すように、副室構造体9の
下面部24に形成された連絡孔4を構成する内壁面23
には、ライフリングである螺旋溝22が形成されてい
る。各連絡孔4C,4Eにそれぞれ形成された各螺旋溝
22は、それぞれ異なった傾斜角度θ1 ,θ2 に形成さ
れると共に、噴出方向が異なった方向になるように径方
向に対して傾斜した方向に位置設定されて延びている。
連絡孔4C,4Eに形成した螺旋溝22の傾斜角度
θ1 ,θ2 を変化させることによって、副室2から連絡
孔4C,4Eを通って主室1に噴出する噴流の到達距離
は異なり、主室1の空気分布の空気量に適正に対応させ
ることができる。即ち、主室1の終端までの距離が長い
領域に対応した連絡孔4Cに形成した螺旋溝22の傾斜
角度θ2 を大きくし、主室1の終端までの距離が短い領
域に対応した連絡孔4Eに形成した螺旋溝22の傾斜角
度θ1 を小さく形成している。
は、特に、図3及び図4に示すように、副室構造体9の
下面部24に形成された連絡孔4を構成する内壁面23
には、ライフリングである螺旋溝22が形成されてい
る。各連絡孔4C,4Eにそれぞれ形成された各螺旋溝
22は、それぞれ異なった傾斜角度θ1 ,θ2 に形成さ
れると共に、噴出方向が異なった方向になるように径方
向に対して傾斜した方向に位置設定されて延びている。
連絡孔4C,4Eに形成した螺旋溝22の傾斜角度
θ1 ,θ2 を変化させることによって、副室2から連絡
孔4C,4Eを通って主室1に噴出する噴流の到達距離
は異なり、主室1の空気分布の空気量に適正に対応させ
ることができる。即ち、主室1の終端までの距離が長い
領域に対応した連絡孔4Cに形成した螺旋溝22の傾斜
角度θ2 を大きくし、主室1の終端までの距離が短い領
域に対応した連絡孔4Eに形成した螺旋溝22の傾斜角
度θ1 を小さく形成している。
【0018】この副室式エンジンでは、連絡孔4C,4
Eに形成された螺旋溝22は、具体的には、図3及び図
4に示すように、形成されている。即ち、図3に示すよ
うに、副室2の端部に位置する連絡孔4Eはその噴出方
向がシリンダ3の径方向に対して傾斜した方向に延びて
おり、副室2の端部に位置する連絡孔4Eに形成した螺
旋溝22の傾斜角度θ1 は小さく形成され、従って隣接
する螺旋溝22間のピッチP1 は短くなる。螺旋溝22
の傾斜角度θ1 を小さく形成すると、副室2から連絡孔
4Eを通じて主室1へ噴き出す噴流の到達距離は、主室
1内で短い距離となる。また、図4に示すように、副室
2の中央に位置する連絡孔4Cはその噴出方向がシリン
ダ3の径方向に延びており、副室2の中央に位置する連
絡孔4Cに形成した螺旋溝22の傾斜角度θ2 は大きく
形成され、従って隣接する螺旋溝22間のピッチP2 は
長くなる。螺旋溝22の傾斜角度θ2 を大きく形成する
と、副室2から連絡孔4Cを通じて主室1へ噴き出す噴
流の到達距離は、主室1内で径の長い遠くまで飛び、ペ
ネトレーションを長く伸ばすことができる。従って、副
室2から連絡孔4を通じて主室1へ噴出される噴流は、
主室1のシリンダ壁面までの距離に対応し、主室1に存
在する空気分布に対応した噴流が噴出されることにな
る。
Eに形成された螺旋溝22は、具体的には、図3及び図
4に示すように、形成されている。即ち、図3に示すよ
うに、副室2の端部に位置する連絡孔4Eはその噴出方
向がシリンダ3の径方向に対して傾斜した方向に延びて
おり、副室2の端部に位置する連絡孔4Eに形成した螺
旋溝22の傾斜角度θ1 は小さく形成され、従って隣接
する螺旋溝22間のピッチP1 は短くなる。螺旋溝22
の傾斜角度θ1 を小さく形成すると、副室2から連絡孔
4Eを通じて主室1へ噴き出す噴流の到達距離は、主室
1内で短い距離となる。また、図4に示すように、副室
2の中央に位置する連絡孔4Cはその噴出方向がシリン
ダ3の径方向に延びており、副室2の中央に位置する連
絡孔4Cに形成した螺旋溝22の傾斜角度θ2 は大きく
形成され、従って隣接する螺旋溝22間のピッチP2 は
長くなる。螺旋溝22の傾斜角度θ2 を大きく形成する
と、副室2から連絡孔4Cを通じて主室1へ噴き出す噴
流の到達距離は、主室1内で径の長い遠くまで飛び、ペ
ネトレーションを長く伸ばすことができる。従って、副
室2から連絡孔4を通じて主室1へ噴出される噴流は、
主室1のシリンダ壁面までの距離に対応し、主室1に存
在する空気分布に対応した噴流が噴出されることにな
る。
【0019】従って、この副室式エンジンについては、
副室2からの噴流が主室1内の空気量に対応して噴出さ
れれば、副室2からの火炎、未燃混合気等のガスの噴流
と主室1に残存する新気との混合が均一に且つ短期間に
良好に達成され、二次燃焼のスピードをアップし、燃焼
期間を短縮して熱効率を向上でき、カーボン、煤、HC
等のパティキュレートの発生が抑制される。しかるに、
この副室式エンジンでは、ぞれの連絡孔4に形成した螺
旋溝22の傾斜角度がそれぞれ異なった角度に連絡孔4
の壁面23に形成されているので、主室2内への火炎、
未燃混合気等のガスの噴出エネルギー及び噴出量を各連
絡孔4に応じてそれぞれ変更させることができる。そし
て、主室1での連絡孔4から主室1のシリンダ周辺まで
の到達距離が短いところでは、火炎、未燃混合気等のガ
スGを遠くまで飛ばす必要が無いので、噴出エネルギー
を小さくし、また、主室1における連絡孔4から主室1
のシリンダ周辺までの到達距離が長い領域即ち主室1の
拡がりが大きいところでは、火炎、未燃混合気等のガス
Gの噴出エネルギーを増大させ、主室1でのペネトレー
ションを強化して主室1での空気利用率を向上させるこ
とができる。
副室2からの噴流が主室1内の空気量に対応して噴出さ
れれば、副室2からの火炎、未燃混合気等のガスの噴流
と主室1に残存する新気との混合が均一に且つ短期間に
良好に達成され、二次燃焼のスピードをアップし、燃焼
期間を短縮して熱効率を向上でき、カーボン、煤、HC
等のパティキュレートの発生が抑制される。しかるに、
この副室式エンジンでは、ぞれの連絡孔4に形成した螺
旋溝22の傾斜角度がそれぞれ異なった角度に連絡孔4
の壁面23に形成されているので、主室2内への火炎、
未燃混合気等のガスの噴出エネルギー及び噴出量を各連
絡孔4に応じてそれぞれ変更させることができる。そし
て、主室1での連絡孔4から主室1のシリンダ周辺まで
の到達距離が短いところでは、火炎、未燃混合気等のガ
スGを遠くまで飛ばす必要が無いので、噴出エネルギー
を小さくし、また、主室1における連絡孔4から主室1
のシリンダ周辺までの到達距離が長い領域即ち主室1の
拡がりが大きいところでは、火炎、未燃混合気等のガス
Gの噴出エネルギーを増大させ、主室1でのペネトレー
ションを強化して主室1での空気利用率を向上させるこ
とができる。
【0020】この副室式エンジンでは、連絡孔4に螺旋
溝22を形成し、傾斜角度を変更することで、副室2で
の旋回流を調整して適正な渦流を生成させることがで
き、燃料噴射ノズル10の多噴孔7から燃料を噴霧する
ことによって、噴霧燃料と副燃焼室2内の適正な渦流と
の混合を均一化して着火燃焼させ、高当量比即ち燃料リ
ッチで燃焼させて、NOX の発生を低減することがで
き、連絡孔4を複数設けてトータルの連絡孔通路面積を
大きくして絞り損失を低減し、熱効率を向上させること
ができる。
溝22を形成し、傾斜角度を変更することで、副室2で
の旋回流を調整して適正な渦流を生成させることがで
き、燃料噴射ノズル10の多噴孔7から燃料を噴霧する
ことによって、噴霧燃料と副燃焼室2内の適正な渦流と
の混合を均一化して着火燃焼させ、高当量比即ち燃料リ
ッチで燃焼させて、NOX の発生を低減することがで
き、連絡孔4を複数設けてトータルの連絡孔通路面積を
大きくして絞り損失を低減し、熱効率を向上させること
ができる。
【0021】
【発明の効果】この発明による副室式エンジンは、上記
のように構成されており、次のような効果を有する。こ
の副室式エンジンは、副室をシリンダ中心から偏心して
配置し、主室と前記副室とを連通する連絡孔を形成する
内壁面に螺旋溝を形成し、前記各連絡孔にそれぞれ形成
した前記各螺旋溝をそれぞれ異なった傾斜角度に形成
し、前記副室から前記連絡孔を通って前記主室に噴出す
る噴流の到達距離を異ならせたので、前記主室に存在す
る空気量分布に対応するガス量が前記副室から前記主室
へ噴出させることができ、また、前記主室に存在する新
気の空気分布と前記副室から前記主室へ噴出されるガス
量とを適正に対応させることができ、前記主室での空気
と火炎、未燃混合気等のガスとが均一に混合促進され、
前記主室での空気利用率が向上し、前記主室での燃焼ス
ピードを速くして燃焼を短期に完結することができ、H
C、カーボン、スモーク等のパティキュレート等の発生
を抑制し、熱効率を向上させる。
のように構成されており、次のような効果を有する。こ
の副室式エンジンは、副室をシリンダ中心から偏心して
配置し、主室と前記副室とを連通する連絡孔を形成する
内壁面に螺旋溝を形成し、前記各連絡孔にそれぞれ形成
した前記各螺旋溝をそれぞれ異なった傾斜角度に形成
し、前記副室から前記連絡孔を通って前記主室に噴出す
る噴流の到達距離を異ならせたので、前記主室に存在す
る空気量分布に対応するガス量が前記副室から前記主室
へ噴出させることができ、また、前記主室に存在する新
気の空気分布と前記副室から前記主室へ噴出されるガス
量とを適正に対応させることができ、前記主室での空気
と火炎、未燃混合気等のガスとが均一に混合促進され、
前記主室での空気利用率が向上し、前記主室での燃焼ス
ピードを速くして燃焼を短期に完結することができ、H
C、カーボン、スモーク等のパティキュレート等の発生
を抑制し、熱効率を向上させる。
【0022】しかも、前記副室には、前記各連絡孔を通
じて前記主室から前記副室へ各方向から流入し、前記副
室での乱れを良好にしてオーバスワールにならない適正
な渦流を形成させることができ、前記副室で燃料リッチ
で燃焼してNOX の発生を抑制し、また、前記主室には
空気量分布に応じて、即ち、空気量が多い領域には多く
のガス量を噴出させ、空気量が少ない領域では少量のガ
ス量を噴出させ、また、到達距離の長いところではガス
の噴出エネルギーを強力にし、到達距離の短いところで
はガスの噴出エネルギーを小さくし、それによって、前
記主室に残存する新気を有効に利用して、空気利用率を
向上させ、燃焼スピードをアップさせて二次燃焼を短期
に完結し、燃焼を改善する。
じて前記主室から前記副室へ各方向から流入し、前記副
室での乱れを良好にしてオーバスワールにならない適正
な渦流を形成させることができ、前記副室で燃料リッチ
で燃焼してNOX の発生を抑制し、また、前記主室には
空気量分布に応じて、即ち、空気量が多い領域には多く
のガス量を噴出させ、空気量が少ない領域では少量のガ
ス量を噴出させ、また、到達距離の長いところではガス
の噴出エネルギーを強力にし、到達距離の短いところで
はガスの噴出エネルギーを小さくし、それによって、前
記主室に残存する新気を有効に利用して、空気利用率を
向上させ、燃焼スピードをアップさせて二次燃焼を短期
に完結し、燃焼を改善する。
【0023】また、この副室式エンジンでは、前記主室
と前記副室との通路面積を前記副室に形成した多数の前
記連絡孔の合計で全体として大きく形成でき、しぼり損
失を低減できる。また、膨張行程で火炎、未燃混合気等
のガスを前記副室から前記主室へ噴き出させる時に、前
記各連絡孔の通路面積を小さくして且つ噴射方向を個々
に異ならせて噴流を調整設定し、前記主室の周辺領域へ
の到達期間を短縮して空気利用率を向上させ、前記主室
に残存する新気との混合を促進させ、燃焼スピードを短
縮することができる。また、前記副室から前記主室への
噴出エネルギーを絞って有効に増強することができ、前
記副室から前記主室へ大きな噴出エネルギーを与えるこ
とができるので、噴出時の速度を増大させ、火炎のペネ
トレーションを増加させ、前記主室での新気との混合を
促進でき、前記主室内での燃焼スピードを促進して燃焼
を短期に完結し、スモーク、HC、NOX 等の発生を低
減でき、熱効率を向上できる。
と前記副室との通路面積を前記副室に形成した多数の前
記連絡孔の合計で全体として大きく形成でき、しぼり損
失を低減できる。また、膨張行程で火炎、未燃混合気等
のガスを前記副室から前記主室へ噴き出させる時に、前
記各連絡孔の通路面積を小さくして且つ噴射方向を個々
に異ならせて噴流を調整設定し、前記主室の周辺領域へ
の到達期間を短縮して空気利用率を向上させ、前記主室
に残存する新気との混合を促進させ、燃焼スピードを短
縮することができる。また、前記副室から前記主室への
噴出エネルギーを絞って有効に増強することができ、前
記副室から前記主室へ大きな噴出エネルギーを与えるこ
とができるので、噴出時の速度を増大させ、火炎のペネ
トレーションを増加させ、前記主室での新気との混合を
促進でき、前記主室内での燃焼スピードを促進して燃焼
を短期に完結し、スモーク、HC、NOX 等の発生を低
減でき、熱効率を向上できる。
【図1】この発明による副室式エンジンの一実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】図1の線A−Aにおける断面図である。
【図3】図2の線B−Bにおける断面図である。
【図4】図2の線C−Cにおける断面図である。
1 主室 2 副室 3 シリンダ 4 連絡孔 4C 中央の連絡孔 4E 端部の連絡孔 5 シリンダヘッド 8 ピストン 9 副室構造体 10 燃料噴射ノズル 12 キャビティ 19 凹部 20 連絡孔の副室側開口 21 連絡孔の主室側開口 22 螺旋溝 23 内壁面 24 下面部 θ1 ,θ2 傾斜角度 P1 ,P2 螺旋溝のピッチ
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダ側に形成された主室、シリンダ
ヘッドに設けられた副室、前記主室と前記副室を連通す
る複数の連絡孔及び前記副室内に燃料を噴霧する燃料噴
射ノズルを有する副室式エンジンにおいて、前記副室を
シリンダ中心から偏心して配置し、前記連絡孔を形成す
る内壁面に螺旋溝を形成し、前記各連絡孔にそれぞれ形
成した前記各螺旋溝をそれぞれ異なった傾斜角度に形成
し、前記副室から前記連絡孔を通って前記主室に噴出す
る噴流の到達距離を前記主室の空気分布に対応して異な
らせたことを特徴とする副室式エンジン。 - 【請求項2】 前記主室をピストン頂面に形成した凹部
で構成し、前記主室の終端までの距離が長い領域に対応
した前記連絡孔に形成した前記螺旋溝の傾斜角度を大き
くしたことを特徴とする請求項1に記載の副室式エンジ
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20558293A JP3275470B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 副室式エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20558293A JP3275470B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 副室式エンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742555A true JPH0742555A (ja) | 1995-02-10 |
JP3275470B2 JP3275470B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=16509272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20558293A Expired - Fee Related JP3275470B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 副室式エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3275470B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013170466A (ja) * | 2012-02-17 | 2013-09-02 | Hino Motors Ltd | 内燃機関 |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP20558293A patent/JP3275470B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013170466A (ja) * | 2012-02-17 | 2013-09-02 | Hino Motors Ltd | 内燃機関 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3275470B2 (ja) | 2002-04-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |