JPH0742551Y2 - 溶解性鉄分回収用濾過槽 - Google Patents

溶解性鉄分回収用濾過槽

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JPH0742551Y2
JPH0742551Y2 JP9489190U JP9489190U JPH0742551Y2 JP H0742551 Y2 JPH0742551 Y2 JP H0742551Y2 JP 9489190 U JP9489190 U JP 9489190U JP 9489190 U JP9489190 U JP 9489190U JP H0742551 Y2 JPH0742551 Y2 JP H0742551Y2
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filter tank
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幸雄 笠
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三井石炭紘業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、濾過により、排水中の溶解性鉄分を回収す
るための溶解性鉄分回収用濾過槽に関するものである。
〔従来技術および解決しようとする課題〕
従来、いわゆる赤水の処理などの、排水中の溶解性鉄分
を回収、除去するには、薬品による凝集沈澱処理やオゾ
ン酸化処理、活性炭による吸着などの方法が行われてい
るが、薬品補給、濾過材の頻繁な交換など保守や運転経
費が多大であり、また多大の設備投資を必要とするとい
う問題点を有していた。
この考案は上記のような従来のもののもつ問題点を解決
したものであって、赤水の処理など排水中の溶解性鉄分
を効率よく回収、除去するのに適し、しかも設備が安価
で、狭い敷地で大量の排水処理をすることができ、保
守、運転が簡単で、ほとんど運転経費を必要としない溶
解性鉄分回収用濾過槽を提供することを目的とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、この考案は、上部に回収
部を有する濾過槽本体の内部下方に水抜板を、この水抜
板の上方に仕切板をそれぞれ配設して、前記濾過槽本体
の底面と水抜板との間で濾過水貯留部を、また水抜板と
仕切板との間で濾過室をそれぞれ形成し、前記濾過水貯
留部内に洗浄水供給管を設けるとともに、前記濾過室内
に空気供給管を設け、さらに前記濾過槽本体の底面に、
濾過水導出口を形成し、前記濾過室内にほぼ均一の粒径
となっている石炭を位置して下部石炭層を形成するとと
もに、前記仕切板の上方に、前記石炭層の粒径よりも小
径の石炭からなる上部石炭層を形成し、さらに、前記濾
過槽本体の上方に原排水供給管を臨ませた構成を採用し
たものである。
また、回収部は濾過槽本体の上部と協働する樋であり、
濾過槽本体からオーバーフローした排水を回収するよう
になっている。
さらに濾過水導出口には、開閉するバルブを有する濾過
水導出管が連結されている。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、いわゆる
赤水といわれる溶解性鉄分を含む排水を上部石炭層と、
下部石炭層とを順次通過させることにより各石炭層内の
石炭の表面に溶解性鉄分を吸着させ、排水から溶解性鉄
分を除去することができる。
また、長期間の使用により石炭の表面に溶解性鉄分が多
く吸着した場合、洗浄水供給管から洗浄水を供給して濾
過槽内を満たすとともに、空気供給管から空気を圧入す
ることにより、石炭の表面に吸着した溶解性鉄分を除去
して回収することができる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。
第1図、第2図にはこの考案による溶解性鉄分回収用濾
過槽の実施例が示されている。
上面が開放するとともに、両側板が上方に延びている矩
形の濾過槽本体11の内部下方に水抜板3を水平状態に設
置して濾過槽本体11の底面と水抜板3との間に濾過水貯
留部9を形成し、この濾過水貯留部9内に洗浄水供給管
6を設置する。
また、濾過槽本体11の底面に濾過水導出口10を穿設し、
濾過水導出口10にバルブ12を有する濾過水導出管7を取
り付ける。
従って、バルブ12が開放時には濾過水貯留部9は濾過水
導出管7を介して外部と連通することになる。
なお、前記水抜板3は適当な大きさの孔を多数設けた板
や金網等の網状の板等から形成されている。
次に、前記濾過槽本体11の内部の前記水抜板3の上方
に、金網又は多孔板により形成されている仕切板4を水
平状態に設置し、水抜板3と仕切板4との間に20〜30mm
の粒径に調整した石炭を位置して下部石炭層2bを形成
し、さらに、この下部石炭層2b内に複数に枝分かれする
とともに、複数の開孔を有する空気供給管5を埋設す
る。
さらに、前記仕切板4の上部に、1〜3mmの粒径に調整
した石炭を所定の厚みだけ載置して上部石炭層2aを形成
する。
なお、前記上部石炭層2aおよび下部石炭層2bに使用する
石炭としては瀝青炭、亜瀝青炭等の通常の工業用石炭を
使用することができる。
次に、第1図に示すように、矩形の濾過槽本体11の前板
の上端、およびこれと同一の高さ位置の両側板の部分に
それぞれ水平方向外方に延出する延出部およびこの延出
部の外側から起立する起立部を設け、また後板の上端か
ら起立する起立部を設けて濾過槽本体11の上部に樋8を
形成する。
さらに、この樋8の一部は開かれて外方への流出部16が
形成されている。
また、樋8の代わりに濾過槽14の側板上部に適当な排出
口(不図示)を設けてもよい。
一方、複数の開孔を有する原排水供給管1は溶解性鉄分
を含んだ処理前の排水を濾過槽14に供給するための供給
管であって、濾過槽14の上方に設けられている。
上記のように構成された溶解性鉄分回収用濾過槽におい
て濾過槽14の上方の原排水供給管1から濾過槽14に溶解
性鉄分を含んだ排水が供給されると、この排水は上部石
炭層2aおよび下部石炭層2bを通過して、濾過水貯留部9
に至り、バルブ12を開放にしておくと、濾過水導出口10
から濾過水導出管7を通って濾過槽14外に排出される。
この時、排水に含まれる赤水の原因である溶解性鉄分
は、排水が上部石炭層2aおよび下部石炭層2bを通過する
間に、各石炭層の石炭の表面に吸着されるため、濾過水
導出管7から排出される排水には赤水の原因である溶解
性鉄分は含まれないものとなる。
また、長時間使用すると石炭の表面に溶解性鉄分の吸着
が多くなり、溶解性鉄分の除去効率が低下するので、各
石炭層2a、2bの洗浄、再生を行う必要がある。
すなわち、除去効率が低下したら、排水の供給を一時停
止し、濾過水導出管7のバルブ12を閉じて洗浄水供給管
6から洗浄水を供給して、濾過槽14内を洗浄水で満た
し、これとともに、洗浄水を供給しながら空気供給管5
から空気を圧入して上部石炭層2aおよび下部石炭層2bを
ほぐすことにより洗浄を行うものである。
そして、上部石炭層2aおよび下部石炭層2bの石炭の表面
に吸着されていた濃縮鉄分は、供給された洗浄水と圧入
された空気の作用により洗い落とされ、洗浄水とともに
濾過槽14の上部に浮上する。
さらに、洗浄水供給管6から、洗浄水の供給を続ける
と、濾過槽14の上部に浮上した濃縮鉄分は、洗浄水とと
もにオーバーフローして樋8に導かれ、樋8の流出部16
を介して集められ、各石炭層における石炭の表面が洗浄
される。
そして、洗浄が完了したら洗浄水供給管6からの洗浄水
の供給と空気供給管5からの空気の圧入を停止し、濾過
水導出管7にあるバルブ12を開放して濾過槽14内の洗浄
水を放出する。
このようにして、各石炭層2a、2bの石炭の表面に吸着し
た濃縮鉄分が除去され、各石炭層2a、2bの石炭の表面に
おいて再び溶解性鉄分の吸着が可能となる。
従って以上の操作を繰り返すことにより溶解性鉄分の回
収、除去を効率よく行うことができる。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、赤水の原
因である排水中の溶解性鉄分を粒径の異なる上部石炭層
および下部石炭層の石炭の表面に吸着させることによ
り、効率良く回収除去することができる。
また、各石炭層には工業用石炭が使用できるため、設備
が安価となり、粒径の異なる2層の石炭層を設置した構
成になっているため狭い敷地で大量の排水を処理するこ
とができる。
また運転も簡単で、溶解性鉄分を含んだ排水を濾過槽の
供給する操作によって溶解性鉄分の除去ができる。
さらに、使用によって溶解性鉄分の除去効率が低下した
場合には、洗浄水を供給するとともに、空気を圧入し
て、各石炭層を洗浄することにより、再生が簡単に行
え、濾過材として使用する石炭を交換する必要がない。
そのため保守、運転が簡単でほとんど運転経費を必要と
しない。
このように本考案における溶解性鉄分回収用濾過槽は数
々のすぐれた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の溶解性鉄分回収用濾過槽を示す概略
図、第2図は本考案の溶解性鉄分回収用濾過槽の一部断
面概略図である。 1……原排水供給管 2a……上部石炭層 2b……下部石炭層 3……水抜板 4……仕切板 5……空気供給管 6……洗浄水供給管 7……濾過水導出管 8……樋 9……濾過水貯留部 10……濾過水導出口 11……濾過槽本体 12……バルブ 14……濾過槽 15……濾過室 16……流出部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に回収部を有する濾過槽本体(11)の
    内部下方に水抜板(3)を、この水抜板(3)の上方に
    仕切板(4)をそれぞれ配設して、前記濾過槽本体(1
    1)の底面と水抜板(3)との間で濾過水貯留部(9)
    を、また水抜板(3)と仕切板(4)との間で濾過室
    (15)をそれぞれ形成し、前記濾過水貯留部(9)内に
    洗浄水供給管(6)を設けるとともに、前記濾過室(1
    5)内に空気供給管(5)を設け、さらに前記濾過槽本
    体(11)の底面に濾過水導出口(10)を形成し、前記濾
    過室(15)内にほぼ均一の粒径となっている石炭を位置
    して下部石炭層(2b)を形成するとともに、前記仕切板
    (4)の上方に、前記下部石炭層の粒径よりも小径の石
    炭からなる上部石炭層を形成し、さらに、前記濾過槽本
    体(11)の上方に原排水供給管(1)を臨ませたことを
    特徴とする溶解性鉄分回収用濾過槽。
  2. 【請求項2】前記濾過槽本体(11)の上部に設けた回収
    部は、濾過槽本体(11)の上部と協働する樋(8)であ
    り、濾過槽本体(11)からオーバーフローした排水を、
    回収するようになっている請求項1記載の溶解性鉄分回
    収用濾過槽。
  3. 【請求項3】前記濾過水導出口(10)に、開閉するバル
    ブ(12)を有する濾過水導出管(7)が連結されている
    請求項1記載の溶解性鉄分回収用濾過槽。
JP9489190U 1990-09-10 1990-09-10 溶解性鉄分回収用濾過槽 Expired - Lifetime JPH0742551Y2 (ja)

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