JPH0742452A - 内圧自動調整装置を取付けた複層ガラス - Google Patents

内圧自動調整装置を取付けた複層ガラス

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JPH0742452A
JPH0742452A JP5208392A JP20839293A JPH0742452A JP H0742452 A JPH0742452 A JP H0742452A JP 5208392 A JP5208392 A JP 5208392A JP 20839293 A JP20839293 A JP 20839293A JP H0742452 A JPH0742452 A JP H0742452A
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JP
Japan
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double glazing
internal pressure
cylinder
air
glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP5208392A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Miyaake
雄司 宮明
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】外気導入孔を持つシリンダーと、該シリンダー
内部に移動可能なように配置された可動棒材とを有する
内圧自動調整装置4を、密閉空間を形成している複層ガ
ラス7に取付けたもの。 【効果】複層ガラスの内部を気密に保ちつつ、内圧を常
にほぼ大気圧と同一にすることが可能となり、夏期・冬
季および高地を問わず使用可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複層ガラスに関し、更に
詳細には内圧自動調整装置を取付けた複層ガラスに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、断熱窓に使用されている2枚の
ガラス板をサッシに取付けた二重窓は、ガラス板の内面
に水分が付着したり、僅かの隙間から水蒸気、汚染物が
侵入し、温度の昇降作用によりガラス板内面に曇りや汚
れが生じるという欠点があった。そこで、この問題を解
決するために複層ガラスが採用されているが、複層ガラ
スには以下に述べるような問題があった。
【0003】即ち、複層ガラスは一般に温度がコントロ
ールされ、かつ低湿に維持された作業環境で製造されて
いるため、製造環境の温度と実際の使用環境の温度が大
きく違うことがおきる可能性がある。このため、例えば
複層ガラスを春に製造し夏に出荷したときは、製造環境
の温度より使用環境の温度が高くなることにより複層ガ
ラス内部の空気層が膨張し、複層ガラスを通して物が歪
んで見えたり、或いはガラス板とシール材等の間に無理
な力が加わりシール性が悪くなったり、更に場合によっ
ては膨張によってガラス板が破損する危険性が懸念され
る。
【0004】また、低地で製造した複層ガラスを高地に
て使用する場合にも、大気圧が変わることにより、やは
り同様に歪の発生、シール性の悪化やガラス板が破損す
る危険性等が懸念される。
【0005】また、冬季に出荷したときは、製造環境の
温度より使用環境の温度が低くなることにより複層ガラ
ス内部の空気層が収縮し、複層ガラスを通して物が歪ん
で見えたり、或いはガラスとシール材等との間に無理な
力が加わってシール性能の劣化を早める等のことが懸念
される。
【0006】例えば、図5は従来の密閉空間を持つ複層
ガラスが温度変化や気圧変化でどのように挙動するか
を、複層ガラスの断面図で概略示したものである。図5
(a)は例えば気温約20℃の環境下で製造された複層
ガラスの断面図である。図5(b)はこの複層ガラスが
その製造環境よりも温度の低い冬季に至ったときにおけ
る複層ガラスの断面図であり、複層ガラス内部の空気層
が収縮し、ガラス板が凹形に変形している。また図5
(c)は製造環境よりも温度の高い夏期に至ったとき、
あるいは気圧の低い高地における複層ガラスの断面図で
あり、複層ガラス内部の空気層が膨張し、ガラス板が凸
形に変形している。なお、符号1はガラス板であり、符
号2はスペーサーであり、符号3はシール材である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、密閉空間を
形成する複層ガラスの内圧と大気圧とを常にほぼ同一に
することを可能にする複層ガラスの提供を目的としてな
されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、少なくとも2枚のガラ
ス板をその周縁部にスペーサーを介在して隔置し、その
周辺をシール材によってシールし、スペーサーとガラス
板とにより密閉空間が形成されるようにした複層ガラス
において、該複層ガラスの少なくとも1カ所に上記密閉
空間を連通する内外貫通孔を設け、内外貫通孔に該複層
ガラスの内圧と大気圧とを常にほぼ同一にすることを可
能とする内圧自動調整装置を取付けたことを特徴とする
複層ガラスを提供するものである。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0010】図1は、本発明の密閉空間に連通する内圧
自動調整装置を取付けた複層ガラスの1例である。即
ち、2枚のガラス板をその周縁部に、コーナーにコーナ
ーブロックを配したスペーサーを介在させて隔置した複
層ガラスの左右上部のコーナーブロックに孔をあけて、
左右2個の内圧自動調整装置を取付けた複層ガラスの斜
視図である。なお、符号4は内圧自動調整装置であり、
符号7は密閉空間を持つ複層ガラスである。
【0011】図2は、図1における内圧自動調整装置を
取付けた複層ガラスのX−X線断面図である。また図3
は、内圧自動調整装置と該内圧自動調整装置の設置部分
の部品の斜視図である。スペーサー8のコーナー部のコ
ーナーブロック5に内外貫通孔6を設け、ガラス板とス
ペーサーおよびシール材により形成される密閉空間を外
気と遮断するために、内圧調整装置4と複層ガラスのコ
ーナーブロック5の連結部にはフランジを形成し、この
フランジに気密リング13を装着している。更に具体的
に述べれば、本例では両端にフランジ15のあるエルボ
14に気密リングを装着して用いている。
【0012】また、内圧自動調整装置4はシリンダー9
と、該シリンダー内部に設置されていて、気密リング1
2を装着してなる可動棒材11を主な構成要素としてい
る。なお、シリンダー9には可動棒材11が移動可能な
ように外気導入孔10を設けている。
【0013】図4は、図1において他の実施例による内
圧自動調整装置を取付けた複層ガラスのX−X線断面図
を示したものである。即ち、外気導入孔10を持つシリ
ンダーの内部に移動可能なように可動棒材16が配置さ
れており、該可動棒材は両端の円周部にナイフエッジの
形状をした凸部が設けられており、シリンダー内部で移
動するのに抵抗が少ない構造となっている。
【0014】両端の凸部とシリンダーにより挟まれてで
きる円筒状の部分には半固体状粘調物質17が満たされ
ている。本実施例における半固体状粘調物質はグリース
である。なお、両端の凸部は2個ずつ設けられており半
固体状粘調物質が漏れにくい構造となっている。
【0015】シリンダーには半固体状粘調物質の注入口
18と空気抜き19が設けられており、該内圧自動調整
装置の組立時にシリンダー内に所定長さだけ可動棒材を
挿入した後、半固体状粘調物質を注入しエンドキャプを
取付けてやると、必要十分な量だけ半固体状粘調物質を
注入することができて、内圧自動調整装置が十分な気密
性を保ちつつ、しかもスムーズに作動することができ
る。また、半固体状粘調物質の特性等を勘案し必要があ
れば吸収フィルター20を設けてもよい。
【0016】本発明が上記実施例に限られるものでない
ことはもちろんであり、例えば、内圧調整装置の厚みを
複層ガラスの厚さよりも薄くすれば、サッシ等への納ま
り具合も向上し、かつ複層ガラス内に内蔵することも可
能である。また、複層ガラスに用いられるガラス板は3
枚以上であってもよく、例えば、ガラス板を3枚用い
て、2つの密閉空間が形成される場合には、該密閉空間
を形成する複層ガラスの少なくとも2カ所に内外貫通孔
を設け、該内外貫通孔に2つの密閉空間の内圧の各々と
大気圧とをほぼ同一にすることを可能とする内圧自動調
整装置を設けることも可能である。
【0017】気密リング12、13は一般的にOリング
等を使用するが、シリコーン系のOリングを使用すれば
さらに耐久性、気密性が向上する。なお、このOリング
は用途等に応じて単体使用や複数本使用の場合もある。
【0018】
【作用】例えば、冬季には製造環境の温度より使用環境
の温度が低くなることにより、複層ガラス内部の空気層
は収縮し内圧は減少しようとするが、その場合には外気
導入孔10よりシリンダー9内に空気を取り入れつつ、
内圧自動調整装置4の可動棒材11が外気導入孔のある
方向とは逆の方向に動き、シリンダー内の空気を複層ガ
ラスの内部に送り、複層ガラスの内圧を大気圧とほぼつ
り合わせる。
【0019】また、例えば夏期には製造環境の温度より
使用環境の温度が高くなることにより、複層ガラス内部
の空気層は膨張し内圧は増加しようとするが、その場合
には外気導入孔10よりシリンダー9外に空気を吐き出
しつつ、内圧自動調整装置の可動棒材11が外気導入孔
のある方向に動き、複層ガラス内部の空気をシリンダー
内に取り込み、複層ガラスの内圧を大気圧とほぼつり合
わせる。
【0020】高地での使用の場合には、同様に内圧は大
気圧より高くなろうとするが、その場合にも外気導入孔
10よりシリンダー9外に空気を吐き出しつつ、内圧自
動調整装置の可動棒材11が外気導入孔のある方向に動
き、複層ガラス内部の空気をシリンダー内に取り込み、
複層ガラスの内圧を大気圧とほぼつり合わせる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により密閉
空間を形成する複層ガラスの内圧を常に大気圧とほぼ同
一にすることが可能になるため、定温・低湿条件で製造
した複層ガラスを夏期・冬季および高地を問わず不都合
なく使用可能となり、かつ複層ガラスのガラス板の厚み
も薄くして複層ガラスの最小寸法もより小さくすること
が可能となり、用途の拡大も期待される。なお、本発明
の複層ガラスは密閉空間を保っているため、ガラス板内
部が曇ったり、汚れが着いたりすることがほぼ完全に生
じないのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内圧自動調整装置を取付けた複層ガラ
スの斜視図。
【図2】図1における内圧自動調整装置を取付けた複層
ガラスのX−X線部分断面図。
【図3】本発明の、内圧自動調整装置と該内圧自動調整
装置の設置部分の部品の斜視図。
【図4】図1において他の実施例による内圧自動調整装
置を取付けた複層ガラスの要部のX−X線断面図。
【図5】従来の密閉空間を持つ複層ガラスの挙動を複層
ガラスの断面図で示した概略図。
【符号の説明】
1:ガラス板 2:スペーサー 3:シール材 4:内圧自動調整装置 5:コーナーブロック 6:内外貫通孔 7:密閉空間を持つ複層ガラス 8:枠体 9:シリンダー 10:外気導入孔 11:可動棒材 12:気密リング 13:気密リング 14:エルボ 15:フランジ 16:他の形状の可動棒材 17:半固体状粘調物質(例:グリース) 18:半固体状粘調物質注入口 19:空気抜き 20:フィルター 21:エルボ 22:ニップル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2枚のガラス板をその周縁部に
    スペーサーを介在して隔置し、その周辺をシール材によ
    ってシールし、スペーサーとガラス板とにより密閉空間
    が形成されるようにした複層ガラスにおいて、該複層ガ
    ラスの少なくとも1カ所に上記密閉空間を連通する内外
    貫通孔を設け、内外貫通孔に該複層ガラスの内圧と大気
    圧とを常にほぼ同一にすることを可能とする内圧自動調
    整装置を取付けたことを特徴とする複層ガラス。
  2. 【請求項2】複層ガラスのスペーサーのコーナー部をコ
    ーナーブロックで形成し、該コーナーブロックに内外貫
    通孔を設けたことを特徴とする請求項1の複層ガラス。
  3. 【請求項3】内圧自動調整装置を気密リングを用いて内
    外貫通孔に取付けたことを特徴とする請求項1または2
    の複層ガラス。
  4. 【請求項4】内圧自動調整装置は、外気導入孔を持つシ
    リンダーと、該シリンダー内部に移動可能なように配置
    された可動棒材とを有し、該可動棒材の円周には気密リ
    ングを装着していることを特徴とする請求項1、2また
    は3の複層ガラス。
  5. 【請求項5】気密リングがシリコーン系のOリングであ
    ることを特徴とする請求項3または4の複層ガラス。
JP5208392A 1993-07-30 1993-07-30 内圧自動調整装置を取付けた複層ガラス Pending JPH0742452A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001065047A1 (en) * 2000-02-28 2001-09-07 Park Kwang Don Pair glass structure with air inhaling and discharging part
US6800114B2 (en) 2002-08-07 2004-10-05 Andrew Corporation Pressure equalization apparatus and methods
JP2019202928A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 Agc−Lixilウィンドウテクノロジー株式会社 複層ガラス及び袋体付き複層ガラス並びに袋体付き複層ガラスの圧力調整方法
JP2020113417A (ja) * 2019-01-10 2020-07-27 トヨタ自動車株式会社 蓄電装置

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