JPH0742439Y2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents
ゴルフクラブヘッドInfo
- Publication number
- JPH0742439Y2 JPH0742439Y2 JP1989073353U JP7335389U JPH0742439Y2 JP H0742439 Y2 JPH0742439 Y2 JP H0742439Y2 JP 1989073353 U JP1989073353 U JP 1989073353U JP 7335389 U JP7335389 U JP 7335389U JP H0742439 Y2 JPH0742439 Y2 JP H0742439Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating layer
- club head
- golf club
- electroless nickel
- nickel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Golf Clubs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はゴルフクラブヘッドに関する。
〔従来の技術〕 一般に、ゴルフクラブヘッド、特にアイアンクラブヘッ
ドの場合、電気めっきにより、クロム、ニッケル−クロ
ム等の外層が形成されている。従って、外観色は白色で
ある。
ドの場合、電気めっきにより、クロム、ニッケル−クロ
ム等の外層が形成されている。従って、外観色は白色で
ある。
しかして、今日、外観色が白色であるクラブヘッドで
は、消費者が満足しない場合がある。そこで、従来で
は、外観色を白色以外でファッション性のあるものとす
るために、例えば、電気ニッケルめっきを施していた。
は、消費者が満足しない場合がある。そこで、従来で
は、外観色を白色以外でファッション性のあるものとす
るために、例えば、電気ニッケルめっきを施していた。
外観色を白色以外とするために、電気ニッケルめっきを
施したものでは、耐摩耗性に劣り、耐久性に劣るものと
なっていた。また、このめっき層は電極に近い方は厚さ
寸法が大となる欠点もあった。
施したものでは、耐摩耗性に劣り、耐久性に劣るものと
なっていた。また、このめっき層は電極に近い方は厚さ
寸法が大となる欠点もあった。
そこで、本考案では、外観色を白色以外(黄色)とする
ことができ、しかも、厚さ寸法が均一であり、耐摩耗性
にも優れたゴルフクラブヘッドを提供することを目的と
する。
ことができ、しかも、厚さ寸法が均一であり、耐摩耗性
にも優れたゴルフクラブヘッドを提供することを目的と
する。
上述の目的を達成するために、本考案のゴルフクラブヘ
ッドは、表面の全体又は一部に金属表面部を有するゴル
フクラブヘッドに於て、上記金属表面部上に、順次、下
地用電気ニッケルめっき層と中間電気ニッケルめっき層
と無電解ニッケル−ホウ素めっき層とを形成すると共
に、上記下地用電気ニッケルめっき層の厚さ寸法を12.0
〜15.0ミクロンとし、上記中間電気ニッケルめっき層の
厚さ寸法を0.3〜0.5ミクロンとし、上記無電解ニッケル
−ホウ素めっき層の厚さ寸法を8.0〜10.0ミクロンとし
たものである。
ッドは、表面の全体又は一部に金属表面部を有するゴル
フクラブヘッドに於て、上記金属表面部上に、順次、下
地用電気ニッケルめっき層と中間電気ニッケルめっき層
と無電解ニッケル−ホウ素めっき層とを形成すると共
に、上記下地用電気ニッケルめっき層の厚さ寸法を12.0
〜15.0ミクロンとし、上記中間電気ニッケルめっき層の
厚さ寸法を0.3〜0.5ミクロンとし、上記無電解ニッケル
−ホウ素めっき層の厚さ寸法を8.0〜10.0ミクロンとし
たものである。
厚さ寸法が均一であると共に耐摩耗性に優れた黄色の無
電解ニッケル−ホウ素めっき層にて、このゴルフクラブ
ヘッドの金属表面部が被覆されることになる。
電解ニッケル−ホウ素めっき層にて、このゴルフクラブ
ヘッドの金属表面部が被覆されることになる。
また、金属表面部上には下地用電気ニッケルめっき層が
形成されるので、該金属表面部の錆発生を防止すること
ができ、無電解ニッケル−ホウ素めっき層の下には、中
間電気ニッケルめっき層が形成されているので、無電解
ニッケル−ホウ素めっき層を形成する際、密着性が向上
する。
形成されるので、該金属表面部の錆発生を防止すること
ができ、無電解ニッケル−ホウ素めっき層の下には、中
間電気ニッケルめっき層が形成されているので、無電解
ニッケル−ホウ素めっき層を形成する際、密着性が向上
する。
以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説する。
第2図は本考案に係るゴルフクラブヘッド(アイアン
型)を示し、このヘッドは、第1図に示す様に、金属製
のヘッド本体1と、該ヘッド本体1の金属表面部2を被
覆する無電解ニッケル−ホウ素めっき層3と、からな
る。
型)を示し、このヘッドは、第1図に示す様に、金属製
のヘッド本体1と、該ヘッド本体1の金属表面部2を被
覆する無電解ニッケル−ホウ素めっき層3と、からな
る。
しかして、上述の如く構成されるゴルフクラブヘッドを
製造するには、まず、ヘッド本体1の表面(つまり、金
属表面部2)に、下地用電気ニッケルめっき層4を形成
し、その上に、さらに、中間電気ニッケルめっき層5を
形成する。ここに、電気ニッケルめっき層4は、錆防止
のためであり、電気ニッケルめっき層5は、無電解ニッ
ケル−ホウ素めっき層3の密着性を良くする為の下地処
理のためである。次に、電気ニッケルめっき層4,5が施
されたヘッド本体1を、第3図に示す様に、ニッケル−
ホウ素溶液S中に浸漬して、金属表面部2に無電解ニッ
ケル−ホウ素めっき層3を形成させる。その後、バレル
又はサテン研磨を行ない適度な光沢の度合いで仕上げ
る。なお、実施例では、ヘッド本体1は軟鋼とされ、電
気ニッケルめっき層4の厚さ寸法T1は12.0〜15.0ミクロ
ンとされ、電気ニッケルめっき層5の厚さ寸法T2は0.3
〜0.5ミクロンとされ、無電解ニッケル−ホウ素めっき
層3の厚さ寸法T3は8.0〜10.0ミクロンとされる。ま
た、第2図に示す様に、このヘッドのネック部8にはシ
ャフト9が連結される。
製造するには、まず、ヘッド本体1の表面(つまり、金
属表面部2)に、下地用電気ニッケルめっき層4を形成
し、その上に、さらに、中間電気ニッケルめっき層5を
形成する。ここに、電気ニッケルめっき層4は、錆防止
のためであり、電気ニッケルめっき層5は、無電解ニッ
ケル−ホウ素めっき層3の密着性を良くする為の下地処
理のためである。次に、電気ニッケルめっき層4,5が施
されたヘッド本体1を、第3図に示す様に、ニッケル−
ホウ素溶液S中に浸漬して、金属表面部2に無電解ニッ
ケル−ホウ素めっき層3を形成させる。その後、バレル
又はサテン研磨を行ない適度な光沢の度合いで仕上げ
る。なお、実施例では、ヘッド本体1は軟鋼とされ、電
気ニッケルめっき層4の厚さ寸法T1は12.0〜15.0ミクロ
ンとされ、電気ニッケルめっき層5の厚さ寸法T2は0.3
〜0.5ミクロンとされ、無電解ニッケル−ホウ素めっき
層3の厚さ寸法T3は8.0〜10.0ミクロンとされる。ま
た、第2図に示す様に、このヘッドのネック部8にはシ
ャフト9が連結される。
しかして、上述の如く形成されたゴルフクラブヘッドの
表面(つまり、無電解ニッケル−ホウ素めっき層3)
は、ビッカース硬さ(HV)が800であったが、従来の電
気ニッケルめっき層にて被覆したものでは、その表面
の、ビッカース硬さ(HV)は400である。即ち、本考案
に係るゴルフクラブヘッドは、極めて硬度が高いことが
いえる。
表面(つまり、無電解ニッケル−ホウ素めっき層3)
は、ビッカース硬さ(HV)が800であったが、従来の電
気ニッケルめっき層にて被覆したものでは、その表面
の、ビッカース硬さ(HV)は400である。即ち、本考案
に係るゴルフクラブヘッドは、極めて硬度が高いことが
いえる。
なお、本考案は上述の実施例に限定されず本考案の要旨
を逸脱しない範囲で設計変更自由であり、例えば、実施
例では、金属表面部2が表面の全体に形成されている場
合を示しているが、勿論一部(例えば、ソール部)に金
属表面部2が形成されているものであってもよい。ま
た、電気ニッケルめっき層4,5の厚さ寸法T1,T2及び無
電解ニッケル−ホウ素めっき層3の厚さ寸法T3として
は、上述の各厚さ寸法T1,T2,T3の範囲内において自由
に変更することができる。
を逸脱しない範囲で設計変更自由であり、例えば、実施
例では、金属表面部2が表面の全体に形成されている場
合を示しているが、勿論一部(例えば、ソール部)に金
属表面部2が形成されているものであってもよい。ま
た、電気ニッケルめっき層4,5の厚さ寸法T1,T2及び無
電解ニッケル−ホウ素めっき層3の厚さ寸法T3として
は、上述の各厚さ寸法T1,T2,T3の範囲内において自由
に変更することができる。
本考案は上述の如く構成されているので、次に記載する
効果を奏する。
効果を奏する。
最外層が無電解ニッケル−ホウ素めっき層3である
ので、表面が黄色となってファション性に優れると共
に、硬度が高く耐摩耗性に優れ、耐久性に優れたゴルフ
クラブヘッドとなる。
ので、表面が黄色となってファション性に優れると共
に、硬度が高く耐摩耗性に優れ、耐久性に優れたゴルフ
クラブヘッドとなる。
ヘッド本体1と無電解ニッケル−ホウ素めっき層3
との間に介装される電気ニッケルめっき層は、2層から
なり、一層(内層)は、厚みが大で本体1の錆発生を防
止する層として機能させることができると共に、他層
(外層)は、厚みが薄く、活性なため、無電解ニッケル
−ホウ素めっき層3の密着性を向上させる層として機能
させることができる。しかも、各層を簡単かつ確実に形
成することができる。
との間に介装される電気ニッケルめっき層は、2層から
なり、一層(内層)は、厚みが大で本体1の錆発生を防
止する層として機能させることができると共に、他層
(外層)は、厚みが薄く、活性なため、無電解ニッケル
−ホウ素めっき層3の密着性を向上させる層として機能
させることができる。しかも、各層を簡単かつ確実に形
成することができる。
電気ニッケルめっき層5にて、無電解ニッケル−ホ
ウ素めっき層3の密着性が向上するので、安定した状態
でかつ均一厚さで該無電解ニッケル−ホウ素めっき層3
が密着する。
ウ素めっき層3の密着性が向上するので、安定した状態
でかつ均一厚さで該無電解ニッケル−ホウ素めっき層3
が密着する。
第1図は本考案の一実施例を示す要部拡大断面図、第2
図は全体の斜視図、第3図は製造方法を示す断面図であ
る。 2……金属表面部、3……無電解ニッケル−ホウ素めっ
き層。
図は全体の斜視図、第3図は製造方法を示す断面図であ
る。 2……金属表面部、3……無電解ニッケル−ホウ素めっ
き層。
Claims (1)
- 【請求項1】表面の全体又は一部に金属表面部2を有す
るゴルフクラブヘッドに於て、 上記金属表面部2上に、順次、下地用電気ニッケルめっ
き層4と中間電気ニッケルめっき層5と無電解ニッケル
−ホウ素めっき層3とを形成すると共に、上記下地用電
気ニッケルめっき層4の厚さ寸法T1を12.0〜15.0ミクロ
ンとし、上記中間電気ニッケルめっき層5の厚さ寸法T2
を0.3〜0.5ミクロンとし、上記無電解ニッケル−ホウ素
めっき層3の厚さ寸法T3を8.0〜10.0ミクロンとしたこ
とを特徴とするゴルフクラブヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989073353U JPH0742439Y2 (ja) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | ゴルフクラブヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989073353U JPH0742439Y2 (ja) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | ゴルフクラブヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0313171U JPH0313171U (ja) | 1991-02-08 |
JPH0742439Y2 true JPH0742439Y2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=31612101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989073353U Expired - Lifetime JPH0742439Y2 (ja) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | ゴルフクラブヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742439Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5383251U (ja) * | 1976-12-09 | 1978-07-10 |
-
1989
- 1989-06-21 JP JP1989073353U patent/JPH0742439Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0313171U (ja) | 1991-02-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |