JPH0742424B2 - 陸上構築物用防藻塗料 - Google Patents

陸上構築物用防藻塗料

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JPH0742424B2
JPH0742424B2 JP59078648A JP7864884A JPH0742424B2 JP H0742424 B2 JPH0742424 B2 JP H0742424B2 JP 59078648 A JP59078648 A JP 59078648A JP 7864884 A JP7864884 A JP 7864884A JP H0742424 B2 JPH0742424 B2 JP H0742424B2
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JP
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algae
building
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昌輔 今村
寛 三浦
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Hodogaya Chemical Co Ltd
Shimizu Corp
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Hodogaya Chemical Co Ltd
Shimizu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、陸上の構築物において結露等が乾燥し難い部
位に生じる汚れを防止するための、陸上構築物用防緑藻
塗料に関する。
〔従来技術の問題点〕
陸上に構築される建物等の壁面、特に冷凍倉庫の外壁、
一般のビルディングの外壁あるいは浴室の天井等で、そ
の表面が部分的に青黒くなったり、真っ黒に薄汚れてい
ることがしばしば見かけられるが、このような状況は建
築物としては非常に見苦しいものであり、あたかも建物
自体が品質的に欠陥があるように誤解を与えかねないも
のである。
従来これらの汚れは、塵芥、かびもしくは苔の発生によ
るものと考えられてきており、これを発生させないため
に湿気が生じ難いように手当をしたり、建物の外壁また
は内壁の塗装に使用する塗料中に既知の防かび剤を混入
させる方法をとったりしていたが、その効果は殆ど無か
った。
又、いったん生じた汚れを取り除くためには、清掃を頻
繁にしたり、かび除去剤を洗剤の中に混合して清掃する
ことが行われていたがあまり実効がなく、結局汚れの発
生した部分の塗料をはぎ取って防かび剤入りの塗料を再
度塗る処置をしていたが、経済的に大変であるとともに
前述の理由から再発生も有り得て、あたかも建物の品質
が悪いごとくに扱われ問題化していた。
〔発明の目的と構成〕
本発明者等は、このような状況の改善のためにこの汚れ
をつぶさに観察したところ、この汚れは塵芥の付着やか
び、苔によるものでなく、実際は緑藻類の発生で生育し
た藻もしくはその死滅した後の死骸が残っていることが
原因であるということを解明した。
さらに緑藻類の発生状況を観察した結果、緑藻類の藻は
かびや苔と異なって単に湿気があることで発生、生育す
るものでなく結露や水蒸気等による水滴の存在が必須で
あることを知った。
すなわち、藻による汚れが生じている冷凍倉庫の場合、
内部の極低温部分と接続しているコンクリート成形板の
固定用金属の外部にでている部分が冷却され結露現象に
よって水滴を生じ、次に空気中に浮遊している緑藻類の
胞子がその水滴に付着することにより、藻が発生するも
のと考えられる。又、一般のビルディングの外壁の場合
も、壁の内側にある水道管、下水管などの影響で結露現
象を生じる結果、緑藻類が発生するものと考えられる。
さらに、浴室の天井などの場合は常時水蒸気が補給され
るため発生に好条件となり、天井の表面に緑藻類が発生
するものである。
さらに観察を続けた結果、緑藻類は構築物の表面に根付
いて繁殖するものでなく、植物と同様に炭酸ガスを扱っ
て光合成を行い細胞分裂を繰り返しながら増殖している
ことを知った。
本発明者等は防藻塗料の開発に取りかかったが、先ず建
物の汚れが「藻」によって生ずることを記している文献
は存在せず、ましてその対策を論じるものは全く見当た
らなかった。そして、一般に言われている防藻剤という
のは、特開昭50−29654号公報(特公昭51−39897号公
報)に記載されているように漁網、船舶、水槽、浮き具
等水中あるいは一部水につかっている状態で使用されて
いるものに褐藻、緑藻、フサコケムシ等の貝類が付着繁
殖するのを防止するものであったり、特開昭50−160336
号公報(特公昭52−50206号公報)の記載にみられるよ
うな海水中の海藻、フジツボ等の有機生物が付着して成
長累積するのを阻止して船の速度の減少を防止するため
に船底の表面をなめらかにする組成物もしくはこれを混
入させた塗料を称しているものであり、建物のような陸
上の構築物に適用できることを示唆するものは皆無であ
った。
その理由は、水中の構築物と異なって陸上の構築物の場
合、部分的に結露が生じるとともにそれが乾燥し難い部
位がまた多いこと、さらに構築物に適用する塗料として
は紫外線にも劣化しない雨水に溶けにくい変色し
ない汚れにくい貯蔵安定性がよい等の建物特有の特
性を要求されるのに対して、上記の水中もしくは海中の
構造物は大体そのすべてが水の中にあることから、そこ
で用いる防藻剤にはこのような要求、特に紫外線にも
劣化しない変色しない汚れにくい等の特性要素が全
くなされないところからの結果であり、仮に発明者のよ
うに「藻」による汚れに気がついても、既存の防藻剤そ
のものでは陸上構築物への使用に耐え得ないからであ
る。
そこで、発明者らは上記知見に基づいて“植物”の発育
を阻害することが可能な藻剤の選択をするために種々の
検索を行い、結果として非ホルモン型の移行型除草剤で
あり土壌処理によって植物の根から吸収されて植物体内
を上部へと移行し、光合成を阻害し殺草力を発揮する3
−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素(DC
MU)が緑藻類に近似に見える「雑草」の光合成系をも阻
害することに注目した。しかしながら製造メーカーは、
DCMUを建築物の「藻」の発生防止に使用した実績はなく
適用に自信はなかった。
発明者らは、独自で開発に取りかかるべく研究を重ね
て、建築物の結露が乾燥しがたい部位に発生する「藻」
の生育防止に効果があって、しかも要求特性にも応じら
れるようなDCMUを含有する塗料を開発し、さらに各種テ
ストと長期に渡る暴露試験によってこの開発塗料が上述
の陸上構築物に求められる特有の特性をも備えているこ
とを確認して本発明を完成したものである。
本発明は、結露が乾燥し難い部位に用いる塗料であっ
て、該塗料中に3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−
ジメチル尿素(DCMU)を含有させることを特徴とする陸
上構築物用防緑藻塗料である。
本発明の塗料として使用されるのは、乾燥硬化型、酸化
重合型、反応硬化型の塗料であり、建築仕上げ材として
は吹付け材や撥水材などの湿式材料などが挙げられ、構
築物への塗布もしくは建材への含浸によってその目的を
達成できるものである。
塗料へのDCMUの含有量は、最も望ましくは0.25〜1.0重
量%である。その理由としては0.25重量%未満では防緑
藻効果が悪くなり長期間の効力の持続性に問題が生じる
こと、1.0重量%を越えると変色が発生することや経済
性に欠けてくることがあるが、その要因の程度によって
特に制限を要しなくても所望の効果は期待できるもので
ある。
〔実施例〕
次に、実施例によって本発明を具体的に説明する。
(実施例1) 塗料Vトップ(大日本塗料(株)、アクリルウレタン系
塗料)にDCMU粉末を対塗料重量で0.5%,1.0%となるよ
うに加え、十分に混合撹拌した。又、比較の防藻剤(防
かび剤)4−(2−ベンゾイミダゾリイル)チアゾール
(以下TBZと略称する)についても同様に0.5%,1.0%と
なるように調製した。
これらの塗料をシャーレ中で2cm×2cmとなるように、各
々、ガラス面に塗布し、このシャーレを開放系にしたま
ま、常に10℃に設定してある恒温槽上に放置し、別途培
養した緑藻類の一種であるクロロコックス類の培養液の
数滴を各々の塗料上に添加し、緑藻類の発生を1ヶ月
後、6ヶ月後及び12ヶ月後に調査した。
なお、塗料のみの対照区についても同様に処理し調査し
た。
これらの結果を第1表に示す。
なお、表中の記号は次の基準で表示した。
−:緑藻類未発生 +:緑藻類少量発生 :緑藻類多量発生 (実施例2) −30℃の冷却能力のある地上6階の冷凍倉庫の北側で、
コンクリート成形板の固定用金属部分の外側に、吹付材
として鈴鹿塗料(株)のラフトンローラー外部用を使
い、対塗料重量でDCMUが0.3%,0.5%,1.0%均一に含有
された塗料を各々塗布し、各50cm×30cmの試験区を2連
区づつ、作製した。
比較のため、防藻剤(防かび剤)TBZについても、0.5
%,1.0%含有の比較区を同様に作製した。また、塗料の
みを塗布した対照区も作製した。
これらの各区について1年後、2年後、3年後、5年後
及び7年後の緑藻類の発生を調査した。
結果を第2表に示す。
なお、表中の記号は次の基準で表示した。
−:緑藻類未発生 +:緑藻類少量発生 :緑藻類多量発生 (実施例3) 浴室天井の塗装に、対塗料重量比でDCMUが0.5%、及び
1.0%均一に含有されたアクローゼ100V(大日本塗料
(株)アクリルエマルジョン系塗料)を各々、塗布し、
半年後、1年後、更に2年後の緑藻類の発生を調査し
た。
なお、DCMUを含まない塗料を塗布した対照区についても
調査した。
結果を第3表に示す。
なお、表中の記号は次の基準で表示した。
−:緑藻類未発生 +:緑藻類少量発生 :緑藻類多量発生 本発明の防緑藻塗料が浴室天井の緑藻類発生を2年間以
上防止していることがわかる。
〔発明の効果〕
本発明は、結露が乾燥し難い部位に用いる塗料中に3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素(DCM
U)を含有させた陸上構築物用防緑藻塗料であるから、
これを陸上の構築物の結露が発生する部位にある外装や
内装に使用することにより、壁等に発生する緑藻類を長
期間に渡って防止する効力を発揮し、藻もしくは藻の死
滅した死骸によって建物が汚れたり変色することを無く
して、構築物の品質を保つことができるという効果を奏
するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−125029(JP,A) 特開 昭50−29654(JP,A) 特開 昭50−160336(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結露が乾燥し難い部位に用いられる塗料で
    あって、該塗料中に3−(3,4−ジクロロフェニル)−
    1,1−ジメチル尿素(DCMU)を含有させることを特徴と
    する陸上構築物用防緑藻塗料。
JP59078648A 1984-04-20 1984-04-20 陸上構築物用防藻塗料 Expired - Lifetime JPH0742424B2 (ja)

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JPS60223874A JPS60223874A (ja) 1985-11-08
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JP4711072B2 (ja) * 2006-02-09 2011-06-29 信越化学工業株式会社 防藻性縮合硬化型オルガノポリシロキサン組成物、そのコーティング方法、及び構造物

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CA1029299A (en) * 1974-03-11 1978-04-11 Harry E. Hill Surface coating compositions containing antimicrobic ureas
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