JPH0742300U - ヘッドホン - Google Patents

ヘッドホン

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JPH0742300U
JPH0742300U JP7356793U JP7356793U JPH0742300U JP H0742300 U JPH0742300 U JP H0742300U JP 7356793 U JP7356793 U JP 7356793U JP 7356793 U JP7356793 U JP 7356793U JP H0742300 U JPH0742300 U JP H0742300U
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文彦 山口
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フオスター電機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周波数レスポンスは振動系の特性の他に、ハ
ウジング等のデザインや機構・構造上の理由による望ま
しくない反射の2〜3kHzのピークやディップ等の影
響を受けるので、このピークやディップ等を抑制する手
段を設ける。 【構成】 ハンガーカバー12,ハウジング1,ドライ
バーユニット3,バッフル4,アジャスタ7,イヤーパ
ッド8の順に組立られるヘッドホンにおいて、独立発泡
処理した極めて通気性の低いウレタンからなる貫通孔2
aを有する板状のアタッチメント2をバッフル4とハウ
ジング1との間のドライバーユニット3を除いた部分に
配置して、ハンガーカバー12からの2〜3kHz付近
をピークとする反射周波数を抑制する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は高域音響特性を向上させたヘッドホンに関する。
【0002】
【従来の技術】
ヘッドホンの周波数レスポンスは、良好な音質を得るには、本来、できるだけ ピーク、ディップの無い特性が望ましい。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のヘッドホンでは、これらの周波数レスポンスは振動系の持つ特 有なキャラクターが原因である場合の他に、ハウジング等のデザインや機構・構 造上の理由によりユニットの背面に対向する形で部品等が位置することでその反 射の影響を与えてしまうことが多い。 周波数的には1000Hz〜以上がその影響を受けてしまうことは周知の事実 であり、出来るだけ良好な音響特性を得ようとすると、デザイン的・構造的に制 約を受けてしまうことは否めなかった。また、逆にデザイン・構造を優先した場 合、周波数特性を犠牲にせざるを得ないという問題がある。
【0004】 本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、構造的に不可欠な部品の 影響により発生してしまう、望ましくない2〜3kHzのピークやディップ等を 抑制する手段を設け、音響特性を向上させると共に、デザイン的制約も軽減させ たヘッドホンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案によるヘッドホンでは、バッフル4とハウジ ング1との間にドライバーユニット3を取付け、かつハウジング1の背面にハン ガーカバー12を設けたヘッドホンにおいて、独立発泡処理した極めて通気性の 低いウレタンからなる板状のアタッチメント2をバッフル4とハウジング1の間 のドライバーユニット3除いた部分に配置し、ハンガーカバー12からの2〜3 kHz付近をピークとする反射周波数を抑制することに特徴を有している。
【0006】
【作用】
独立発泡処理した極めて通気性の低いウレタン3からなる板状のアタッチメン ト2をバッフル4とハウジング1の間のドライバーユニット3を除いた部分に配 置し、ドライバーユニット3の背面に設けたハンガーカバー12からの2〜3k Hz付近をピークとする反射周波数を抑制する。すなわち、独立発泡処理した極 めて通気性の低いウレタンを用い、周波数特性全体を変化させることなく該当す るハンガーカバー12からの2〜3kHz付近をピークとする反射周波数部分の みを吸収する。
【0007】
【実施例】
図1は本考案の一実施例における分解斜視図である。図中1は樹脂性のハウジ ングである。このハウジング1は平面から見てほぼ卵形をなし、中央からやや偏 心した位置に孔1aが貫設され、かつ孔1aの周囲に斜め放射方向に延びる複数 のスリット1bが形成された板状部1cと、この板状部1cの周囲に立設さたリ ブ1dと、リブ1dの近くに立設された他の部材との係合用の係合アーム1eと を備え、この係合アーム1eは、図示例では、3カ所設けられている。
【0008】 2は上記ハウジング1の板状部1c上に収納配置されるアタッチメントで、こ のアタッチメント2の外形は板状部1cに収納し得るよう対応した形状をなし、 かつ独立発泡処理した極めて通気性の低いウレタンからなる板状部材にて構成さ れている。そして、このアタッチメント2には、ほぼ円形の貫通孔2aが形成さ れ、かつ外周部には係合アーム1eを上方に案内するための切欠き2bが形成さ れている。
【0009】 3はほぼ円形のドライバーユニットであり、周知のように振動板、磁気回路等 を組み込み、それらを一体化して構成されている。3aはその前面側に設けられ た音孔である。なお、このドライバーユニット3はアタッチメント2の貫通孔2 aを介しハウジング1の板状部1cの孔1aおよびスリット1b上に背面側が対 向配置される。
【0010】 4はドライバーユニット3の前面側に設けられるバッフルである。このバッフ ル4はハウジング1よりやや大き目に形成されており、また、ハウジング1と一 体化されるべく係合アーム1eとの係合用の窓状の係合部4aが形成されている 。また、ドライバーユニット3からなる音を外部に放射するための複数の音孔4 bがドライバーユニット3との対向部に形成されている。さらに、リード線5を 引き出す切欠き4cが形成され、かつその近くにリード線5の端部に接続された ECM(エレクトレットコンデンサマイク)6を取付けるためのECM取付部4 eが形成されている。
【0011】 7はバッフル4の上部に設けられるアジャスタであり、音孔4bからの放射音 を妨げることがないよう、また、ECM6を受容すべく円形と矩形とを組み合わ せてなる鍵穴状の開口部7aが形成されている。
【0012】 8はアジャスタ7の上部に設けられる柔軟な部材からなるイヤーパッドである 。
【0013】 組み立てにあたっては、ハウジング1内にアタッチメント2を入れ、ついでそ の貫通孔2aを介しドライバーユニット3の背面をハウジング1の板状部1cに 対向配置させる。貫通孔2aを設けた理由は、アタッチメント2上に直接ドライ バーユニット3を載置してしまうと、ドライバーユニット3を駆動した際の振動 板の振動による背圧を逃がすことができなくなるためと、アタッチメント2上に 単純に載置する構造とすると、その分、アタッチメント2の厚みが高さ寸法に加 味され、若干ではあるが小型化を阻害する原因となるためである。
【0014】 しかして、本考案ではドライバーユニット3からの背圧はハウジング1のスリ ット1bにて外部に逃がすことができ、かつ薄型化を達成し得る。
【0015】 次に、ハウジング1の結合アーム1e、バッフル4の結合部4aを介しハウジ ング1に対しバッフル4を取付ければ良い。
【0016】 なお、バッフル4とアタッチメント2との間にはリード線中継用のターミナル 9が設けられる。このターミナル9に一端が接続されたリード線10の他端はア タッチメント2に設けられた切込み2cおよび孔1a等を介し外部に導出されて いる。また、ターミナル9に一端が接続されたリード線5の他端は前述のように バッフル4の切欠き4cを介しバッフル4の前面側に引き出され、かつECM6 が接続され、このECM6はECM取付部4eに取付けられている。なお、ドラ イバーユニット3にはリード線11が接続され、リード線11を介し加えられる 音声信号により音波を放射するものである。
【0017】 しかして、バッフル4の前面にはアジャスタ7、イヤーパッド8が接着剤等の 取付手段を介し取付けられる。
【0018】 上記組立体からなるユニットの背面、すなわちハウジング1の背面に、樹脂で あって板状のハンガーカバー12が着脱自在に設けられる。このハンガーカバー 12の上面の適位置にはスリワリ12aが形成された円筒状の連結部12bが突 設され、この連結部12bをハウジング1の孔1aの内に挿通する。連結部12 bは孔1aの内径より多少大径となっており、挿通時に、スリワリ12aがある ため、材質の弾性を利用して内側に撓ませて孔1a内に嵌め込めば良い。嵌合後 はその復元力により、ハウジング1から抜脱することはない。また、このハンガ ーカバー12の外周にはハンガー本体(図示せず)への取付用の位置決め兼取付 部12c、12d、12e等が形成されている。これらは本考案の要旨と直接関 係ないので、その詳細な説明は省略する。また、ハウジング1の孔1aからのリ ード線10、11等はハンガーカバー12の連結部12bの内側の孔から外部に 導出されている。
【0019】 使用にあたり、ドライバーユニット3を駆動すると、ハウジング1の背面にハ ンガーカバー12を取付けたタイプのものでは、ドライバーユニット3からの音 がスリット1b等を介しハンガーカバー12側に伝わるが、この際、ハンガーカ バー12によって2〜3kHz付近の周波数の反射を生じ、周波数レスポンスに 悪影響を与える。この2〜3kHz付近の周波数は、外耳道等による音波の回折 や共振の影響を最も受け易いこともあり、ヘッドホンの再生音として見た場合、 音質に与える影響が大きいため、音質のチューニング方法として非常に有効であ る。
【0020】 本考案では上記2〜3kHz付近の周波数の反射波をハウジング1内に設けた アタッチメント2で吸収するようにしている。この場合、アタッチメント2は単 なる発泡材ではなく、極めて通気性の低い素材からなっているため、ハンガーカ バー12からの反射波を通しにくく、かつ一部透過した反射波は発泡部分により 減衰・吸収させることができる。
【0021】 図2は本考案の一実施例におけるヘッドホンの組立断面図である。図中の符号 は図1と同じであり、説明を省略する。図において、バッフル4とハウジング1 との間にドライバーユニット3を取付け、かつハウジング1の背面にハンガーカ バー12が設けられている。本考案は、独立発泡処理した極めて通気性の低いウ レタンからなる板状のアタッチメント2をバッフル4とハウジング1の間のドラ イバーユニット3除いた部分に配置することにより、周波数特性全体を変化させ ることなくハンガーカバー12からの2〜3kHz付近をピークとする反射周波 数を抑制している。
【0022】 図3は本考案と従来例とを比較した周波数特性を示す。図中破線Lbは従来例 、実線Laは本考案であり、従来生じていた2〜3kHz付近のピーク、ディッ プを本考案ではほぼ平坦に改善することができた。
【0023】 なお、上記実施例ではオープンタイプのヘッドセットについて説明したが、密 閉タイプ、セミオープンタイプ等の他のヘッドセットについても適用し得ること は勿論である。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によるオープンタイプヘッドホンでは、独立発泡 処理した極めて通気性の低いウレタンからなる板状のアタッチメントをバッフル とハウジングの間のドライバーユニットを除いた部分に配置したので、ハンガー カバーからの2〜3kHz付近をピークとする反射周波数を抑制することができ る。 したがって、音響特性の改善が図られ、良好な音質を得ることができる。 また、このことからハウジング等のデザインにある程度の自由度をもたせるこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例における組立断面図である。
【図3】本考案と従来例との周波数特性図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 孔 1b スリット 1c 板状部 1d リブ 1e 係合アーム 2 アタッチメント 2a 貫通孔 2b 切欠き 2c 切込み 3 ドライバーユニット 3a 音孔 4 バッフル 4a 結合部 4b 音孔 4c 切欠き 4e ECM取付部 5 リード線 6 ECM 7 アジャスタ 7a 開口部 8 イヤーパッド 9 ターミナル 10 リード線 11 リード線 12 ハンガーカバー 12a スリワリ 12b 連結部 12c 取付部 12d 取付部 12e 取付部 La 本考案における周波数特性曲線 Lb 従来例における周波数特性曲線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッフル(4)とハウジング(1)の間
    にドライバーユニット(3)を取付け、このハウジング
    (1)の背面にハンガーカバー(12)を設けたヘッド
    ホンにおいて、 独立発泡処理した極めて通気性の低いウレタンからなる
    板状のアタッチメント(2)をバッフル(4)とハウジ
    ング(1)との間のドライバーユニット(3)を除いた
    部分に配置し、 ハンガーカバー(12)からの2〜3kHz付近をピー
    クとする反射周波数を抑制することを特徴としたヘッド
    ホン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010152151A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Toshiba Corp 音響処理装置、音響再生装置、及び音響処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010152151A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Toshiba Corp 音響処理装置、音響再生装置、及び音響処理方法
JP4521461B2 (ja) * 2008-12-25 2010-08-11 株式会社東芝 音響処理装置、音響再生装置、及び音響処理方法

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