JPH0742077A - テレビ用スピーカーネットの製造方法 - Google Patents

テレビ用スピーカーネットの製造方法

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Publication number
JPH0742077A
JPH0742077A JP5188573A JP18857393A JPH0742077A JP H0742077 A JPH0742077 A JP H0742077A JP 5188573 A JP5188573 A JP 5188573A JP 18857393 A JP18857393 A JP 18857393A JP H0742077 A JPH0742077 A JP H0742077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker net
resin
television
polyester
woven
Prior art date
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Pending
Application number
JP5188573A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yoshida
茂 吉田
Hideki Hashimoto
英樹 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Glass Fiber Co Ltd
Original Assignee
Unitika Glass Fiber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Glass Fiber Co Ltd filed Critical Unitika Glass Fiber Co Ltd
Priority to JP5188573A priority Critical patent/JPH0742077A/ja
Publication of JPH0742077A publication Critical patent/JPH0742077A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】強度が強く、テレビ本体に対する貼り合わせ性
の向上を図ったテレビ用スピーカーネットを提供する。 【構成】ポリエステルのマルチフィラメントもしくはモ
ノフィラメントから構成される多重織編物に染色、樹脂
加工を施し、その後艶消し塗装を施すことによりテレビ
用スピーカーネットを製造する。これにより得られたス
ピーカーネットは表裏一体織編物からなり、表面の組織
と裏面の組織が結接されるため、組織崩れなどの発生が
なく、複雑な三次元曲面を持つテレビ本体の形状に沿わ
せて貼り合わせが容易に行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステルのフィラメ
ントからなる多重織編物に染色、樹脂加工、艶消し塗装
を施し、テレビ用スピーカーネットを製造するテレビ用
スピーカーネットの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビ用スピーカーネットは樹脂
板のパンチングを施したもの、もしくはポリエステルフ
イルムにパンチングを施したものが主体であったが、テ
レビ本体のデザイン(形状)、音響効果、廃品の再利用
などにより、ポリエステル編物またはポリエステルフイ
ルムのパンチング品にポリエステル紗を貼り合わせたも
のが使用されている。
【0003】しかし、ポリエステルメッシュ編物にポリ
エステル紗を貼り合わせる際にネットがメッシュ状のた
め、紗との接着面が少なく、望ましい接着強度を得るこ
とが難しく、接着剤の塗布剤の塗布量を増加してもネッ
ト表面にしみ出し、外観不良を呈することになり、接着
強化は余り期待できない。
【0004】また、近年デザイン面よりテレビ本体の形
状が複雑な三次元曲面が好まれ、スピーカーネットをテ
レビ本体に装着する際に種々の問題が発生している。そ
の主なる問題はスピーカーネットをテレビ本体に装着す
る際にネットと紗の貼り合わせ体からなるスピーカーネ
ットではネットが伸びるため、紗との剥離や皺が発生す
る。
【0005】この問題を解決するために伸びの少ないネ
ットを使用すると、編物の結接点が強固になり、紗との
接着面がさらに少なくなり、接着強度がさらに得難くな
る。また、前記ポリエステルフイルムのパンチング品は
編物のような形状対応性に欠け、テレビ本体の形状が複
雑な場合、微妙に貼り合わせることが困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、強度の向上およびテレビ本体に対
する貼り合わせ性の向上を図ったテレビ用スピーカーネ
ットを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、ポリエステルのマルチフィラメントもしく
はモノフィラメントから構成される多重織編物に染色、
樹脂加工を施し、その後艶消し塗装を施すテレビ用スピ
ーカーネットの製造方法を要旨とするものである。また
本発明は、多重織編物の表面または裏面が100〜10
00デニールのポリエステルフィラメントの10〜50
本/吋の密度構成からなり、裏面または表面が10〜5
0デニールのポリエステルフィラメントの30〜200
本/吋の二重織編物からなるテレビ用スピーカーネット
の製造方法を要旨とするものである。また本発明は、ポ
リエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹
脂またはこれらの樹脂を主体とした混合樹脂を用いて樹
脂加工を施すテレビ用スピーカーネットの製造方法を要
旨とするものである。さらに本発明は、ウレタンあるい
は炭酸カルシウムなどからなる樹脂ビーズを含有する塗
料を用いて艶消し塗装を施すテレビ用スピーカーネット
の製造方法を要旨とするものである。
【0008】
【作用】このように、多重織編物を用いることにより、
表裏一体織編物であるため、前記従来例のような接着強
度や貼り合わせの問題を解消できる。特に、表面の組織
と裏面の組織が結接されるため、組織崩れなどの発生が
なく、複雑な三次元曲面を持つテレビ本体の形状に沿わ
せて貼り合わせが容易に行なえる。さらに、従来の加工
に必要であったメッシュ編物と紗との貼り合わせ工程が
不要となり、加工コストを低減でき、さらには接着不良
や接着剤の表面しみ出しなどの問題も解決できる。
【0009】また、裏面に100〜1000デニールの
太いフィラメントを使用して樹脂加工を施すことによ
り、形状を維持するに必要な硬さのを得ることができ
る。また、表面に10〜50デニールの細いフィラメン
トを用い、30〜200本/吋の高密度とすることによ
り、外部からスピーカーを遮蔽するとともに、開口率3
0%以上で極小の孔部を多く作成することにより優れた
音響効果が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。 実施例1 表組織を20デニールのポリエステルモノフィラメント
を用いた平織とし、裏組織を500デニールのポリエス
テルモノフィラメントを用いた斜子織として、図1
(I)〜(IV)に示す織物を作成した。図1において
(I)は裏組織、(II)は表組織、(III )は結接点の
位置を示し、(IV)は全体の組織図を示したものであ
る。上記組織で表組織は100本/吋、裏組織は35本
/吋で構成した。
【0011】上記織物に黒色の染色加工を施した後に、
アクリル系樹脂を主体とした樹脂を用いてディップ加工
し、織物(原反)に対し重量比で25%の樹脂を付着さ
せ、硬化仕上を行なった。その後、この織物の表面にウ
レタンビーズを含有するウレタン系塗料を吹き付けて艶
消し加工を施してテレビ用スピーカーネットを得た。こ
のスピーカーネットをテレビ本体のスピーカー前面に装
着して使用した。
【0012】従来のポリエステルメッシュ編物にポリエ
ステル紗を貼り合わせてなるスピーカーネットに比較し
て、本実施例のスピーカーネットは貼り合わせ工程の省
略により約30%の生産コストの合理化が達成され、し
かも複雑な三次元曲面を持つテレビ本体の形状に沿わせ
て貼り合わせが可能である。なお、このポリエステルメ
ッシュ編物にポリエステル紗を貼り合わせてなる従来品
と本発明品の剥離強力を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表1からも本発明品は従来品に比べて遥か
に大きな剥離強力を備えていることが分かる。
【0015】実施例2 表組織を20d/12fのポリエステルマルチフィラメ
ントを80本/吋の密度で、裏組織を250d/12f
のポリエステルマルチフィラメントを40本/吋の密度
で製織して図2(I)〜(IV)に示す織物を作成した。
図1において(I)は裏組織、(II)は表組織、(III
)は結接点の位置を示し、(IV)は全体の組織図を示
したものである。上記織物に黒色の染色加工を施した後
に、ポリウレタン系樹脂を重量比で22%付着せしめ、
表面に粒径40〜80μmのウレタンビーズを含有する
ウレタン系塗料を吹き付けて艶消し加工を施してテレビ
用スピーカーネットを得た。このテレビ用スピーカーネ
ットをテレビ本体のスピーカー前面に装着したところ、
本実施例のスピーカーネットはいかなるテレビ本体の曲
面にも皺などの発生がなく装着できた。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明により製造されたス
ピーカーネットは表裏一体の多重織編物を用いているた
め、前記従来例のような接着強度や貼り合わせの問題を
解消できる。特に、表面の組織と裏面の組織が結接され
るため、組織崩れなどの発生がなく、複雑な三次元曲面
を持つテレビ本体の形状に沿わせて貼り合わせが容易に
行なえる。さらに、従来の加工に必要であったメッシュ
編物と紗との貼り合わせ工程が不要となり、加工コスト
を低減でき、さらには接着不良や接着剤の表面しみ出し
などの問題も解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(I)は本発明の実施例1におけるスピーカー
ネットの裏組織、(II)は表組織、(III )は結接点の
位置を示し、(IV)は全体の組織図である。
【図2】(I)は本発明の実施例2におけるスピーカー
ネットの裏組織、(II)は表組織、(III )は結接点の
位置を示し、(IV)は全体の組織図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D06M 101:32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルのマルチフィラメントもし
    くはモノフィラメントから構成される多重織編物に染
    色、樹脂加工を施し、その後艶消し塗装を施すことを特
    徴とするテレビ用スピーカーネットの製造方法。
  2. 【請求項2】 多重織編物の表面または裏面が100〜
    1000デニールのポリエステルフィラメントの10〜
    50本/吋の密度構成からなり、裏面または表面が10
    〜50デニールのポリエステルフィラメントの30〜2
    00本/吋の二重織編物からなることを特徴とする請求
    項1記載のテレビ用スピーカーネットの製造方法。
  3. 【請求項3】 ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
    脂、アクリル系樹脂またはこれらの樹脂を主体とした混
    合樹脂を用いて樹脂加工を施すことを特徴とする請求項
    1記載のテレビ用スピーカーネットの製造方法。
  4. 【請求項4】 ウレタンあるいは炭酸カルシウムなどか
    らなる樹脂ビーズを含有する塗料を用いて艶消し塗装を
    施すことを特徴とする請求項1記載のテレビ用スピーカ
    ーネットの製造方法。
JP5188573A 1993-07-30 1993-07-30 テレビ用スピーカーネットの製造方法 Pending JPH0742077A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016129663A1 (ja) * 2015-02-14 2016-08-18 株式会社デルタツーリング スピーカー付きヘッドレスト

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016129663A1 (ja) * 2015-02-14 2016-08-18 株式会社デルタツーリング スピーカー付きヘッドレスト
JPWO2016129663A1 (ja) * 2015-02-14 2017-11-24 株式会社デルタツーリング スピーカー付きヘッドレスト
US10271119B2 (en) 2015-02-14 2019-04-23 Delta Tooling Co., Ltd. Headrest having speaker

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