JPH0741787B2 - 流体圧式アクティブサスペンション - Google Patents

流体圧式アクティブサスペンション

Info

Publication number
JPH0741787B2
JPH0741787B2 JP22486889A JP22486889A JPH0741787B2 JP H0741787 B2 JPH0741787 B2 JP H0741787B2 JP 22486889 A JP22486889 A JP 22486889A JP 22486889 A JP22486889 A JP 22486889A JP H0741787 B2 JPH0741787 B2 JP H0741787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
acceleration
control
process proceeds
working fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22486889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0386618A (ja
Inventor
国仁 佐藤
隆 米川
武志 後藤
修一 武馬
敏男 油谷
正樹 河西
孝美 杉山
浩一 小久保
敏明 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP22486889A priority Critical patent/JPH0741787B2/ja
Publication of JPH0386618A publication Critical patent/JPH0386618A/ja
Publication of JPH0741787B2 publication Critical patent/JPH0741787B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車等の車輛アクティブサスペンションに
係り、更に詳細には流体圧式のアクティブサスペンショ
ンに係る。
従来の技術 自動車等の車輛のアクティブサスペンションの一つとし
て、例えば特開昭63−279915号公報に記載されている如
く、各車輪と車体との間に配設された流体圧アクチュエ
ータと、アクチュエータに対し作動流体を給排する作動
流体給排手段と、各車輪に対応する部位の車高を検出す
る手段と、車体の加速度を検出する手段と、車体の加速
度に応じた第一の制御量と車高の偏差に応じた第二の制
御量との和に基き作動流体給排手段を制御する制御手段
とを有する流体圧式のアクティブサスペンションが従来
より知られている。
かかる流体圧式のアクティブサスペンションに於て、加
速度検出手段にオフセットが生じた場合には、即ち車体
の実際の加速度と加速度検出手段の出力との間に通常の
検出誤差以上の偏差が生じた場合には、加速度検出手段
よりの情報に基き作動流体給排手段が制御されると、ア
クチュエータ内の圧力が適正には制御されず、そのため
車体に不自然な傾きが生じることがある。
かかる問題に対処すべく、例えば特開昭63−134319号公
報に記載されている如く、加速度検出手段のオフセット
量を検出し、加速度検出手段により検出された車体の加
速度がオフセット量にて補正演算されるよう構成された
アクティブサスペンションが既に知られている。
発明が解決しようとする課題 しかし実際には加速度検出手段のオフセット量を正確に
検出することが非常に困難であるため、上述の如きアク
ティブサスペンションに於ては、加速度検出手段の検出
結果が適正には補正されず、アクチュエータ内の圧力の
制御に供される車体の加速度の値と実際の車体の加速度
との間の偏差が却って大きくなり、その結果車体の傾き
を適正に低減することができないばかりか、逆に車体の
姿勢が悪化することがある。
本発明は、従来の流体圧式のアクティブサスペンション
に於ける上述の如き問題に鑑み、加速度検出手段にオフ
セットが生じた場合にも、車体の姿勢制御性能の悪化を
招来することなく、車体に不自然な傾きが生じることを
確実に防止することができるよう改良された流体圧式の
アクティブサスペンションを提供することを目的として
いる。
課題を解決するための手段 上述の如き目的は、本発明によれば、各車輪と車体との
間に配設された流体圧アクチュエータと、前記アクチュ
エータに対し作動流体を給排する作動流体給排手段と、
各車輪に対応する部位の車高を検出する手段と、前記車
体の加速度を検出する加速度検出手段と、前記加速度検
出手段のオフセットを検出する手段と、前記車体の加速
度に応じた第一の制御量と基準車高の実際の車高との間
の偏差に応じた第二の制御量との和に基き前記作動流体
給排手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は
前記加速度検出手段のオフセットが検出されたときには
前記第一の制御量を低減補正し且第二の制御量を増大補
正するよう構成された流体圧式アクティブサスペンショ
ンによって達成される。
発明の作用 上述の如き構成によれば、車体の加速度に応じた第一の
制御量と車高の偏差に応じた第二の制御量との和に基き
作動流体給排手段を制御する制御手段は、加速度検出手
段のオフセットが検出されたときには第一の制御量を低
減補正し且第二の制御量を増大補正するようになってい
る。
従って加速度検出手段にオフセットが生じたときには車
体の実際の加速度とは異る加速度に基き行われるアクチ
ュエータ内の圧力に対する制御量が低減され、これによ
り加速度検出手段のオフセットに起因する車体の傾きが
低減され、また車体の加速度に応じた第一の制御量が低
減されることによる車体の姿勢制御性能の低下が車高の
偏差に応じた第二の制御量が増大されることによって補
償され、これにより車体の姿勢制御性能の低下が回避さ
れる。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例について
詳細に説明する。
実施例 第1図は本発明による流体圧式アクティブサスペンショ
ンの一つの実施例の流体回路を示す概略構成図である。
図示のアクティブサスペンションの流体回路は、それぞ
れ図には示されていない車輌の右前輪、左前輪、右後
輪、左後輪に対応して設けられたアクチュエータ1FR、1
FL、1RR、1RLを有しており、これらのアクチュエータは
それぞれ作動流体室2FR、2FL、2RR、2RLを有している。
また図に於て、4は作動流体としての作動油を貯容する
リザーブタンクを示しており、リザーブタンク4は途中
に異物を除去するフィルタ8が設けられた吸入流路10に
よりポンプ6の吸入側と連通接続されている。ポンプ6
にはその内部にて漏洩した作動流体をリザーブタンク4
に回収するドレン流路12が接続されている。ポンプ6は
エンジン14により回転駆動されるようになっており、エ
ンジン14の回転数が回転数センサ16により検出されるよ
うになっている。
ポンプ6の吐出側には高圧流路18が接続されている。高
圧流路18の途中にはポンプより各アクチュエータへ向か
う作動流体の流れのみを許す逆止弁20が設けられてお
り、ポンプ6と逆止弁20との間にはポンプより吐出され
た作動流体の圧力脈動を吸収してその圧力変化を低減す
るアテニュエータ22が設けられている。高圧流路18には
前輪用高圧流路18F及び後輪用高圧流路18Rの一端が接続
されており、これらの高圧流路にはそれぞれアキュムレ
ータ24及び26が接続されている。これらのアキュムレー
タはそれぞれ内部に高圧ガスが封入され作動流体の圧力
脈動を吸収すると供に畜圧作用をなすようになってい
る。また高圧流路18F及び18Rにはそれぞれ右前輪用高圧
流路18FR、左前輪用高圧流路18FL及び右後輪用高圧流路
18RR、左後輪高圧流路18RLの一端が接続されている。高
圧流路18FR、18FL、18RR、18RLの途中にはそれぞれフィ
ルタ28FR、28FL、28RR、28RLが設けられており、これら
の高圧流路の他端はそれぞれ圧力制御弁32、34、36、38
のパイロット操作型の3ポート切換え制御弁40、42、4
4、46のPポートに接続されている。
圧力制御弁32は切換え制御弁40と、高圧流路18FRと右前
輪用の低圧流路48FRとを連通接続する流路50と、該流路
の途中に設けられた固定絞り52及び可変絞り54とよりな
っている。切換え制御弁40のRポートには低圧流路48FR
が接続されており、Aポートには接続流路56が接続され
ている。切換え制御弁40は固定数絞り52と可変絞り54と
の間の流路50内の圧力Pp及び接続流路56内の圧力Paをパ
イロット圧力として取込むスプール弁であり、圧力Ppが
圧力Paより高いときにはポートPとポートAとを連通接
続する切換え位置40aに切換わり、圧力Pp及びPaが互い
に等しいときには全てのポートの連通を遮断する切換え
位置40bに切換わり、圧力Ppが圧力Paより低いときには
ポートRとポートAとを連通接続する切換え位置40cに
切換わるようになっている。また可変絞り54はそのソレ
ノイド58へ通電される電流を制御されることにより絞り
の実効通路断面積を変化し、これにより固定絞り52と共
働して圧力Ppを変化させるようになっている。
同様に圧力制御弁34〜38はそれぞれ圧力制御弁32の切換
え制御弁40に対応するパイロット操作型の3ポート切換
え制御弁42、44、46と、流路50に対応する流路60、62、
64と、固定絞り52に対応する固定絞り66、68、70と、可
変絞り54に対応する可変絞り72、74、76とよりなってお
り、可変絞り72〜76はそれぞれソレノイド78、80、82を
有している。
また切換え制御弁42、44、46は切換え制御弁40と同様に
構成されており、そのRポートにはそれぞれ左前輪用の
低圧流路48FL、右後輪用の低圧流路48RR、左後輪用の低
圧流路48RLの一端が接続されており、Aポートにはそれ
ぞれ接続流路84、86、88の一端が接続されている。また
切換え制御弁42〜46はそれぞれ対応する固定絞りと可変
絞りとの間の流路60〜64内の圧力Pp及び対応する接続流
路84〜88内の圧力Paをパイロット圧力として取込むスプ
ール弁であり、圧力Ppが圧力Paより高いときにはポート
PとポートAとを連通接続する切換え位置42a、44a、46
aに切換わり、圧力Pp及びPaが互いに等しいときには全
てのポートの連通を遮断する切換え位置42b、44b、46b
に切換わり、圧力Ppが圧力Paより低いときにはポートR
とポートAとを連通接続する切換え位置42c、44c、46c
に切換わるようになっている。
第1図に解図的に示されている如く、各アクチュエータ
1FR、1FL、1RR、1RLはそれぞれ作動流体室2FR、2FL、2R
R、2RLを郭定するシリンダ106FR、106FL、106RR、106RL
と、それぞれ対応するシリンダに嵌合するピストン108F
R、108FL、108RR、108RLとよりなっており、それぞれシ
リンダにて図には示されていない車体に連結され、ピス
トンのロッド部の先端にて図には示されていないサスペ
ンションアームに連結されている。尚図には示されてい
ないが、ピストンのロッド部に固定されたアッパーシー
トとシリンダに固定されたロアシートとの間にはサスペ
ンションスプリングが弾装されている。
またアクチュエータのシリンダ106FR、106FL、106RR、1
06RLにはドレン流路110、112、114、116の一端が接続さ
れている。ドレン流路110、112、114、116の他端はドレ
ン流路118に接続されており、該ドレン流路はフィルタ1
20を介してリザーブタンク4に接続されており、これに
より作動流体室より漏洩した作動流体がリザーブタンク
へ戻されるようになっている。
作動流体室2FR、2FL、2RR、2RLにはそれぞれ絞り124、1
26、128、130を介してアキュムレータ132、134、136、1
38が接続されている。まだピストン108FR、108FL、108R
R、108RLにはそれぞれ流路140FR、140FL、140RR、140RL
が設けられている。これらの流路はそれぞれ対応する流
路56、84〜88と作動流体室2FR、2FL、2RR、2RLとを連通
接続し、それぞれ途中にフィルタ142FR、142FL、142R
R、142RLを有している。またアクチュエータ1FR、1FL、
1RR、1RLに近接した位置には、それぞれ各車輪に対応す
る部位の車高XFR、XFL、XRR、XRLを検出する車高セ
ンサ144FR、144FL、144RR、144RLが設けられている。
接続流路56、84〜88の途中にはそれぞれパイロット操作
型の遮断弁150、152、154、156が設けられており、これ
らの遮断弁はそれぞれ対応する圧力制御弁40、42、44、
46より上流側の高圧流路18FR、18FL、18RR、18RL内の圧
力とドレン流路110、112、114、116内の圧力との間の差
圧が所定値以下のときには閉弁状態を維持するようにな
っている。また接続流路56、84〜88の対応する圧力制御
弁と遮断弁との間の部分がそれぞれ流路158、160、16
2、164により対応する圧力制御弁の流路50、60、62、64
の可変絞りより下流側の部分と連通接続されている。流
路158〜164の途中にはそれぞれリリーフ弁166、168、17
0、172が設けられており、これらのリリーフ弁はそれぞ
れ対応する流路158、160、162、164の上流側の部分、即
ち対応する接続流路の側の圧力をパイロット圧力として
取込み、該パイロット圧力が所定値を越えるときには開
弁して対応する接続流路内の作動流体の一部を流路50、
60〜64へ導くようになっている。
尚遮断弁150〜156はそれぞれ高圧流路18FR、18FL、18R
R、18RL内の圧力と大気圧との差圧が所定値以下のとき
に閉弁状態を維持するよう構成されてもよい。
低圧流路48FR及び48FLの他端は前輪用の低圧流路48Fの
一端には連通接続され、低圧流路48RR及びRLの他端は後
輪用の低圧流路48Rの一端に連通接続されている。低圧
流路48F及び48Rの他端は低圧流路48の一端に連通接続さ
れている。低圧流路48は途中にオイルクーラ174を有し
他端にてフィルタ176を介してリザーブタンク4に接続
されている。高圧流路18の逆止弁20とアテニュエータ22
との間の部分は流路178により低圧流路48と連通接続さ
れている。流路178の途中には予め所定の圧力に設定さ
れたリリーフ弁180が設けられている。
図示の実施例に於ては、高圧流路18R及び低圧流路48Rは
途中にフィルタ182、絞り184、及び常開型の流量調整可
能な電磁開閉弁186を有する流路188により互いに接続さ
れている。電磁開閉弁186はそのソレノイド190が励磁さ
れその励磁電流が変化されることにより開弁すると共に
通過する作動流体の流量を調整し得るよう構成されてい
る。また高圧流路18R及び低圧流路48Rは途中にパイロッ
ト操作型の開閉弁192を有する流路194により互いに接続
されている。開閉弁192は絞り184の両側の圧力をパイロ
ット圧力として取込み、絞り184の両側に差圧が存在し
ないときには閉弁位置192aを維持し、絞り184に対し高
圧流路18Rの側の圧力が高いときには開弁位置192bに切
換わるようになっている。かくして絞り184、電磁開閉
弁186及び開閉弁192は互いに共働して高圧流路18Rと低
圧流路48R、従って高圧流路18と低圧流路48とを選択的
に連通接続して高圧流路より低圧流路へ流れる作動流体
の流量を制御するバイパス弁186を構成している。
更に図示の実施例に於ては、高圧流路18R及び低圧流路4
8Rにはそれぞれ圧力センサ197及び198が設けられてお
り、これらの圧力センサによりそれぞれ高圧流路内の作
動流体の圧力Ps及び低圧流路内の作動流体の圧力Pdが検
出されるようになっている。また接続流路56、84、86、
88にはそれぞれ圧力センサ199FR、199FL、199RR、199RL
が設けられており、これらの圧力センサによりそれぞれ
作動流体室2FR、2FL、2RR、2RL内の圧力が検出されるよ
うになっている。更にリザーブタンク4には該タンクに
貯容された作動流体の温度Tを検出する温度センサ195
が設けられている。
電磁開閉弁186及び圧力制御弁32〜38は第2図に示され
た電気式制御装置200により制御されるようになってい
る。電気式制御装置200はマイクロコンピュータ202を含
んでいる。マイクロコンピュータ202は第2図に示され
ている如き一般的な構成のものであってよく、中央処理
ユニット(CPU)204と、リードオンリメモリ(ROM)206
と、ランダムアクセスメモリ(RAM)208と、入力ポート
装置210と、出力ポート装置212とを有し、これらは双方
性のコモンバス214により互いに接続されている。
入力ポート装置210には回転数センサ16よりエンジン14
の回転数Nを示す信号、温度センサ195より作動流体の
温度Tを示す信号、圧力センサ197及び198よりそれぞれ
高圧流路内の圧力Ps及び低圧流路内の圧力Pdを示す信
号、圧力センサ199FL、199FR、199RL、199RRよりそれぞ
れ作動流体室2FL、2FR、2RL、2RR内の圧力Pi(i=1、
2、3、4)を示す信号、イグニッションスイッチ(IG
SW)216よりイグニッションスイッチがオン状態にある
か否かを示す信号、車高センサ144FL、144FR、144RL、1
44RRよりそれぞれ左前輪、右前輪、左後輪、右後輪に対
応する部位の車高Xi(i=1、2、3、4)を示す信号
がそれぞれ入力されるようになっている。
また入力ポート装置210には車速センサ234より車速Vを
示す信号、前後G(加速度)センサ236より前後加速度G
aを示す信号、横G(加速度)センサ238より横加速度Gl
を示す信号、操舵角センサ240より操舵角θを示す信
号、車高設定スイッチ248より設定された車高制御のモ
ードがハイモードであるかノーマルモードであるかを示
す信号がそれぞれ入力されるようになっている。
入力ポート装置210はそれに入力された信号を適宜に処
理し、ROM206に記憶されているプログラムに基くCPU204
の指示に従いCPU及びRAM208へ処理された信号を出力す
るようになっている。ROM206は第3図、第6A図乃至第6C
図、第14図に示された制御フロー、第4図及び第5図、
第7図乃至第13図に示されたマップを記憶しており、CP
Uは各制御フローに基く信号の処理を行うようになって
いる。出力ポート装置212はCPU204の指示に従い、駆動
回路220を経て電磁開閉弁186へ制御信号を出力し、駆動
回路222〜228を経て圧力制御弁32〜38、詳細にはそれぞ
れ可変絞り54、72、74、76のソレノイド58、78、80、82
へ制御信号を出力し、駆動回路230を経て表示器232へ制
御信号を出力するようになっている。
次に第3図に示されたフロチャートを参照して図示の実
施例の作動について説明する。
尚、第3図に示された制御フローはイグニッションスイ
ッチ216が閉成されることにより開始される。また第3
図に示されたフローチャートに於て、フラグFcは高圧流
路内の作動流体の圧力Psが遮断弁150〜156を完全に開弁
させる敷居値圧力Pc以上になったことがあるか否かに関
するものであり、1は圧力Psが圧力Pc以上になったこと
があることを示し、フラグFsは圧力制御弁32〜38の後述
のスタンバイ圧力Pbi(i=1、2、3、4)に対応す
るスタンバイ圧力電流Ibi(i=1、2、3、4)が設
定されているか否かに関するものであり、1はスタンバ
イ圧力電流が設定されていることを示している。
まず最初のステップ10に於ては、図には示されていない
メインリレーがオン状態にされ、しかる後ステップ20へ
進む。
ステップ20に於ては、RAM208に記憶されている記憶内容
がクリアされると共に全てのフラグが0にリセットさ
れ、しかる後ステップ30へ進む。
ステップ30に於ては、回転数センサ16により検出された
エンジン14の回転数Nを示す信号、温度センサ195によ
り検出された作動流体の温度Tを示す信号、圧力センサ
197により検出された高圧流路内の圧力Psを示す信号、
圧力センサ198により検出された低圧流路内の圧力Pdを
示す信号、圧力センサ199FL、199FR、199RL、199RRによ
り検出された作動流体室2FL、2FR、2RL、2RR内の圧力Pi
を示す信号、イグニッションスイッチ216がオン状態に
あるか否かを示す信号、車高センサ144FL、144FR、144R
L、144RRにより検出された車高Xiを示す信号、車速セン
サ234により検出された車速Vを示す信号、前後Gセン
サ236により検出された前後加速度Gaを示す信号、横G
センサ238により検出された横加速度Glを示す信号、層
舵角センサ240により検出された操舵角θを示す信号、
車高設定スイッチ248により設定されたモードがハイモ
ードであるかノーマルモードであるかを示す信号の読込
みが行われ、しかる後ステップ40へ進む。
ステップ40に於ては、イグニッションスイッチがオフ状
態にあるか否かの判別が行われ、イグニッションスイッ
チがオフ状態にある旨の判別が行われたときにはステッ
プ200へ進み、イグニッションスイッチがオン状態にあ
る旨の判別が行われたときにはステップ50へ進む。
ステップ50に於ては、回転数センサ16により検出されス
テップ30に於て読込まれたエンジンの回転数Nが所定値
を越えているか否かを判別することによりエンジンが運
転されているか否かの判別が行われ、エンジンが運転さ
れてはいない旨の判別が行われたときにはステップ90へ
進み、エンジンが運転されている旨の判別が行われたと
きにはステップ60へ進む。
尚エンジンが運転されているか否かの判別は、エンジン
により駆動される図には示されていない発電機の発電電
圧が所定値以上であるか否かの判別により行われてもよ
い。
ステップ60に於ては、エンジンの運転が開始された時点
より後述のステップ150に於て圧力制御弁32〜38のスタ
ンバイ圧力Pbiが設定される時点までの時間Tsに関する
タイマの作動が開始され、しかる後ステップ70へ進む。
尚この場合タイマTsが既に作動されている場合にはその
ままタイマのカウントが継続される。
ステップ70に於ては、バイパス弁196の電磁開閉弁186の
ソレノイド190へ通電される電流IbがROM206に記憶され
ている第4図に示されたグラフに対応するマップに基
き、 Ib=Ib+ΔIbs に従って演算され、しかる後ステップ80へ進む。
ステップ80に於ては、ステップ70に於て演算された電流
Ibが電磁開閉弁186のソレノイド190へ通電されることに
よりバイパス弁196が閉弁方向へ駆動され、しかる後ス
テップ90へ進む。
ステップ90に於ては、高圧流路内の圧力Psが敷居値Pc以
上であるか否かの判別が行われ、Ps≧Pcではない旨の判
別が行われたときにはステップ120へ進み、Ps≧Pcであ
る旨の判別が行われたときにはステップ100へ進む。
ステップ100に於ては、フラグFcが1にセットされ、し
かる後ステップ110へ進む。
ステップ110に於ては、車輌の乗心地制御及び車体の姿
勢制御を行うべく、後に第6A図乃至第6C図及び第7図乃
至第13図を参照して詳細に説明する如く、ステップ30に
於て読込まれた各種の信号に基きアクティブ演算が行わ
れることにより、各圧力制御弁の可変絞り54、72〜76の
ソレノイド58、78、80、82へ通電される電流Iuiが演算
され、しかる後ステップ170へ進む。
ステップ120に於ては、フラグFcが1であるか否かの判
別が行われ、Fc=1である旨の判別、即ち高圧流路内の
作動流体の圧力Psが敷居値圧力Pc以上になった後これよ
りも低い値になった旨の判別が行われたときにはステッ
プ110へ進み、Fc=1ではない旨の判別、即ち圧力Psが
敷居値圧力Pc以上になったことがない旨の判別が行われ
たときにはステップ130へ進む。
ステップ130に於ては、フラグFsが1であるか否かの判
別が行われ、Fs=1である旨の判別が行われたときには
ステップ170へ進み、Fs=1ではない旨の判別が行われ
たときにはステップ140へ進む。
ステップ140に於ては、時間Tsが経過したか否かの判別
が行われ、時間Tsが経過してはいない旨の判別が行われ
たときにはステップ170へ進み、時間Tsが経過した旨の
判別が行われたときにはステップ150へ進む。
ステップ150に於ては、Tsタイマの作動が停止され、ま
たステップ30に於て読込まれた圧力Piがスタンバイ圧力
PbiとしてRAM208に記憶されると共に、ROM206に記憶さ
れている第5図に示されたグラフに対応するマップに基
き、各圧力制御弁と遮断弁との間の接続流路56、84〜88
内の作動流体の圧力をスタンバイ圧力Pbi、即ちそれぞ
れ対応する圧力センサにより検出された作動流体室2F
L、2FR、2RL、2RR内の圧力Piに実質的に等しい圧力にす
べく、圧力制御弁34、32、38、36の可変絞り72、54、7
6、74のソレノイド78、58、82、80へ通電される電流Ibi
(i=1、2、3、4)が演算され、しかる後ステップ
160へ進む。
ステップ160に於ては、フラグFsが1にセットされ、し
かる後ステップ170へ進む。
ステップ170に於ては、ステップ70に於て演算された電
流Ibが基準値Ibo以上であるか否かの判別が行われ、Ib
≧Iboではない旨の判別が行われたときにはステップ30
へ戻り、Ib≧Iboである旨の判別が行われたときにはス
テップ180へ進む。
ステップ180に於ては、ステップ30に於て読込まれた高
圧流路内の作動流体の圧力Psが基準値Pso以上であるか
否かの判別が行われ、Ps≧Psoではない旨の判別が行わ
れたときにはステップ30へ戻り、Ps≧Psoである旨の判
別が行われたときにはステップ190へ進む。
ステップ190に於ては、ステップ150に於て演算された電
流Ibi又はステップ110に於て演算された電流Iuiが各圧
力制御弁の可変絞りのソレノイド58、78〜82へ出力され
ることにより各圧力制御弁が駆動されてその制御圧力が
制御され、しかる後ステップ30へ戻り、上述のステップ
30〜190が繰り返される。
ステップ200に於ては、電磁開閉弁186のソレノイド190
への通電が停止されることにより、バイパス弁196が開
弁され、しかる後ステップ210へ進む。
ステップ205に於ては、第14図を参照して後に詳細に説
明する如く、加速度センサのチェックが行われ、しかる
後ステップ210へ進む。
ステップ210に於ては、メインリレーがオフに切換えら
れ、これにより第3図に示された制御フローが終了され
ると共に、第2図に示された電気式制御装置200への通
電が停止される。
尚上述の作動開始時に於けるバイパス弁による圧力制御
は本発明の要部をなすものではなく、この圧力制御の詳
細については本願出願人と同一の出願人の出願にかかる
特願昭63−307189号を参照されたい。また作動停止時に
於けるバイパス弁による圧力制御も本願出願人と同一の
出願人の出願にかかる特願昭63−307190号に記載されて
いる如く行なわれてもよい。
次に第6A図乃至第6C図及び第7図乃至第13図を参照して
ステップ110に於て行われるアクティブ演算について詳
細する。
まずステップ300に於ては、車体の目標姿勢に基くヒー
ブ目標値Rxh、ピッチ目標値Rxp、ロール目標値Rxrがそ
れぞれ第7図乃至第9図に示されたグラフに対応するマ
ップに基き演算され、しかる後ステップ310へ進む。
尚第7図に於て、実線及び破線はそれぞれ車高設定スイ
ッチにより設定された車高制御モードがノーマルモード
及びハイモードである場合のパターンを示している。
ステップ310に於ては、ステップ30に於て読込まれた左
前輪、右前輪、左後輪、右後輪に対応する位置の車高X1
〜X4に基き、下記の式に従ってヒーブ(Xxh)、ピッチ
(Xxp)、ロール(Xxr)、ワープ(Xxw)について変位
モード変換の演算が行われ、しかる後ステップ320へ進
む。
Xxh=(X1+X2)+(X3+X4) Xxp=−(X1+X2)+(X3+X4) Xxr=(X1−X2)+(X3−X4) Xxw=(X1−X2)−(X3−X4) ステップ320に於ては、下記の式に従って変位モードの
偏差の演算が行われ、しかる後ステップ330へ進む。
Exh=Rxh−Xxh Exp=Rxp−Xxp Exr=Rxr−Xxr Exw=Rxw−Xxw 尚この場合Rxwは0であってよく、或いはアクティブサ
スペンションの作動開始直後にステップ310に於て演算
されたXxw又は過去の数サイクルに於て演算されたXxwの
平均値であってよい。また|Exw|≦X1(正の定数)の場
合にはExw=0とされる。
ステップ330に於ては、下記の式に従って変位フィール
ドバック制御のPID補償演算が行われ、しかる後ステッ
プ340へ進む。
Cxh=Kpxh・Exh+Kixh・Ixh(n) +Kdxh{Exh(n)−Exh(n−n1)} Cxp=Kpxp・Exp+Kixp・Ixp(n) +Kdxp{Exp(n)−Exp(n−n1)} Cxr=Kpxr・Exr+Kixr・Ixr(n) +Kdxr{Exr(n)−Exr(n−n1)} Cxw=Kpxw・Exw+Kixw・Ixw(n) +Kdxw{Exw(n)−Exw(n−n1)} 尚上記各式に於て、Ej(n)(j=xh、xp、xr、xw)は
現在のEjであり、Ej(n−n1)はn1サイクル前のEjであ
る。またIj(n)及びIj(n−n1)をそれぞれ現在及び
1サイクル前のIjとし、Txを時定数として Ij(n)=Ej(n)+TxIj(n−1) であり、Ijmaxを所定値として|Ij|≦Ijmaxである。更に
係数Kpj、Kij、Kdj(j=xh、xp、xr、xw)はそれぞれ
比例定数、積分定数、微分定数であり、特に微分定数Kd
xp、Kdxrは後に詳細に説明する如くステップ205に於て
対応する加速度センサのオフセットが検出されたときに
はそれぞれ増大補正される。
ステップ340に於ては、下記の式に従って、変位モード
の逆変換の演算が行われ、しかる後ステップ350へ進
む。
Px1=1/4・Kx1(Cxh−Cxp+Cxr+Cxw) Px2=1/4・Kx2(Cxh−Cxp−Cxr−Cxw) Px3=1/4・Kx3(Cxh+Cxp+Cxr−Cxw) Px4=1/4・Kx4(Cxh+Cxp−Cxr+Cxw) 尚、Kx1、Kx2、Kx3、Kx4は比例定数である。
ステップ350に於ては、第10図及び第11図に示されたグ
ラフに対応するマップに基き、それぞれ車輌の前後方向
及び横方向についての圧力の補正分Pga、Pglが演算さ
れ、しかる後ステップ360へ進む。
ステップ360に於ては、下記の式に従ってピッチ(Cgp)
及びロール(Cgr)についてGフィードバック制御のPD
補償の演算が行われ、しかる後ステップ370へ進む。
Cgp=Kpgp・Pga+Kdgp{Pga(n) −Pga(n−n1)} Cgr=Kpgr・Pgl+Kdgr{Pgl(n) −Pgl(n−n1)} 尚上記各式に於て、Pga(n)及びPgl(n)はそれぞれ
現在のPga及びPglであり、Pga(n−n1)及びPgl(n−
n1)はそれぞれn1サイクル前のPga及びPglである。また
Kpgp及びKpgrは比例定数であり、Kdgp及びKdgrは微分定
数であり、これらの微分定数はステップ205に於て対応
する加速度センサのオフセットが検出されたときには低
減補正される。
ステップ370に於ては、第3図のフローチャートの1サ
イクル前のステップ30に於て読込まれた操舵角をθ′と
して =θ−θ′ に従い操舵角速度が演算され、この操舵角速度及び車
速Vより第12図に示されたグラフに対応するマップに基
き予測横Gの変化率、即ち が演算され、しかる後ステップ380へ進む。
ステップ380に於ては、下記の式に従って、Gモードの
逆変換の演算が行われ、しかる後ステップ390へ進む。
尚Kg1、Kg2、Kg3、Kg4はそれぞれ比例定数であり、K1f
及びK1r、K2f及びK2rはそれぞれ前後輪間の分配ゲイン
としての定数である。
ステップ390に於ては、ステップ150に於てRAM208に記憶
された圧力Pbi及びステップ340及び380に於て演算され
た結果に基き、 Pui=Pxi+Pgi+Pbi (i=1、2、3、4) に従って各圧力制御弁の目標制御圧力Puiが演算され、
しかる後ステップ400へ進む。
ステップ400に於ては、下記の式に従って各圧力制御弁
へ供給されるべき目標電流が演算され、しかる後ステッ
プ410へ進む。
I1=Ku1Pu1+Kh(Psr−Ps)−Kl・Pd−α I2=Ku2Pu2+Kh(Psr−Ps)−Kl・Pd−α I3=Ku3Pu3+Kh(Psr−Ps)−Kl・Pd I4=Ku4Pu4+Kh(Psr−Ps)−Kl・Pd 尚Ku1、Ku2、Ku3、Ku4は各車輪についての比例定数であ
り、Kh及びKlはそれぞれ高圧流路内の圧力及び低圧流路
内の圧力に関する補正係数であり、αは前後輪間の補正
定数であり、Psrは高圧流路内の基準圧力である。
ステップ410に於ては、ステップ30に於て読込まれた作
動流体の温度T及び第13図に示されグラフに対応するマ
ップに基き温度補正係数Ktが演算され、また Iti=Kt・Ii (i=1、2、3、4) に従って目標電流の温度補正演算が行われ、しかる後ス
テップ420へ進む。
ステップ420に於ては、 Iw=(It1−It2)−(It3−It4) に従って電流ワープ(車体の前後軸線周りのねじれ量)
の演算が行われ、しかる後ステップ430へ進む。
ステップ430に於ては、Riwを目標電流ワープとして下記
の式に従って電流ワープの偏差の演算が行われ、しかる
後ステップ440へ進む。
Eiw=Riw−Iw 尚上記式に於ける目標電流ワープRiwは0であってよ
い。
ステップ440に於ては、Kiwpを比例定数として、 Eiwp=Kiwp・Eiw に従って電流ワープ目標制御量が演算され、しかる後ス
テップ450へ進む。
ステップ450に於ては、下記の式に従って電流ワープの
逆変換の演算が行われ、しかる後ステップ460へ進む。
Iw1=Eiwp/4 Iw2=−Eiwp/4 Iw3=−Eiwp/4 Iw4=Eiwp/4 ステップ460に於ては、ステップ410及び450に於て演算
された結果に基き、下記の式に従って各圧力制御弁へ供
給されるべき最終目標電流Iuiが演算され、しかる後第
3図のステップ170へ進む。
Iui=Iti+Iwi (i=1、2、3、4) 次に第14図を参照してステップ205に於て行われる加速
度センサのチェックのルーチンについて説明する。
まずステップ500に於ては、それぞれ前後加速度センサ2
36及び横加速度センサ238により検出された前後加速度G
a及び横加速度Glの読込みが行われ、しかる後ステップ5
10へ進む。
ステップ510に於ては、前後加速度Gaの絶対値がオフセ
ット判別の基準値Gao(正の定数)以上であるか否かの
判別が行われ、|Ga|≧Gaoではない旨の判別が行われた
ときにはステップ560へ進み、|Ga|≧Gaoである旨の判別
が行われたときにはステップ520へ進む。
ステップ520に於ては、前後加速度センサのオフセット
が検出された回数を示すカウンタのカウント値Naが1イ
ンクレメントされ、しかる後ステップ530へ進む。
ステップ530に於ては、カウント値Naが基準値Nao(正の
一定の整数)になったか否かの判別が行われ、Na=Nao
ではない旨の判別が行われたときにはステップ560へ進
み、Na=Naoである旨の判別が行われたときにはステッ
プ540へ進む。
ステップ540に於ては、ステップ360に於て行われるGフ
ィードバック制御のPD補償演算に於けるピッチに関する
D項のゲインKdgpが所定量低減され、またステップ330
に於て行われる変位フィードバック制御のPID補償演算
に於けるピッチに関するD項のゲインKdxpが所定量増大
され、かくして補正されたゲインKdgp及びKdxpが非揮発
性のメモリにストアされ、しかる後ステップ550へ進
む。
ステップ550に於ては、駆動回路230を経て表示器232に
制御信号が出力され、これにより前後加速度センサ236
にオフセットが生じていることを示す警報が表示され、
しかる後ステップ560へ進む。
ステップ560に於ては、横加速度Glの絶対値がオフセッ
ト判別の基準値Glo(正の定数)以上であるか否かの判
別が行われ、|Gl|≧Gloではない旨の判別が行われたと
きにはステップ210へ進み、|Gl|≧Gloである旨の判別が
行われたときにはステップ570へ進む。
ステップ570に於ては、横加速度センサのオフセットが
検出された回数を示すカウンタのカウント値Nlが1イン
クレメントされ、しかる後ステップ580へ進む。
ステップ580に於ては、カウント値Nlが基準値Nlo(正の
一定の整数)になったか否かの判別が行われ、Nl=Nlo
ではない旨の判別が行われたときにはステップ210へ進
み、Nl=Nloである旨の判別が行われたときにはステッ
プ590へ進む。
ステップ590に於ては、ステップ360に於て行われるGフ
ィードバック制御のPD補償演算に於けるロールに関する
D項のゲインKdgrが所定量低減され、またステップ330
に於て行われる変位フィードバック制御のPID補償演算
に於けるロールに関するD項のゲインKdxrが所定量増大
され、かくして補正されたゲインKdgr及びKdxrが非揮発
性のメモリにストアされ、しかる後ステップ600へ進
む。
ステップ600に於ては、駆動回路230を経て表示器232に
制御信号が出力され、これにより横加速度センサ238に
オフセットが生じていることを示す警報が表示され、し
かる後ステップ210へ進む。
かくしてこの実施例によれば、車輌の停車毎に前後加速
度センサ及び横加速度センサにオフセットが生じている
か否かの判別が行われ、加速度センサにオフセットが生
じていることがそれぞれNao、Nlo回確認されると、その
後の走行時のアクティブ演算に於てそれぞれ加速度フィ
ードバック制御のPD補償演算に於けるピッチ及びロール
のD項のゲインが低減されると共に、変位フィードバッ
ク制御のPID補償演算に於けるピッチ及びロールのD項
のゲインが増大される。
従って加速度センサにオフセットが生じた場合には加速
度フィードバック制御のPD補償演算に於けるD項のゲイ
ンが低減されることにより、オフセットを生じている加
速度センサよりの出力に基き各アクチュエータの作動流
体室内の圧力が制御されることに起因する車体の傾きが
低減され、また変位フィードバック制御のPID補償演算
に於けるD項のゲインが増大されることにより、加速度
フィードバック制御による車体の姿勢制御量が低下する
ことが補償され、これにより車輌の旋回時に於ける車体
のロール及び車輌の加減速時に於ける車体のピッチが有
効に抑制される。
第15図は本発明によるアクティブサスペンションの他の
一つの実施例のゼネラルフローを示す第3図と同様のフ
ローチャートであり、第16図は第15図に示されたフロー
チャートのステップ105に於て実行される加速度センサ
のチェックのルーチンを示すフローチャートである。
尚第15図に於て、第3図に示されたステップと同一のス
テップには第3図のステップ番号と同一のステップ番号
を付してそれらの詳細な説明を省略する。
この実施例に於ては、ステップ100の次に第16図に示さ
れたルーチンに従って加速度センサのチェックが実行さ
れ、しかる後ステップ110へ進む。
第16図に示されている如く、まずステップ700に於て
は、車速Vが基準値V0(正の定数)以上であるか否か、
即ち車輌が走行中であるか否かの判別が行われ、V≧V0
ではない旨の判別が行われたときには第3図のステップ
110へ進み、V≧V0である旨の判別が行われたときには
ステップ710へ進む。
ステップ710に於ては、第3図のフローチャートの1サ
クル前のステップ30に於て読込まれた車速をV′として =V−V′ 従い車速の変化率が演算され、この車速の変化率の絶
対値が基準値(正と定数)以下であるか否か、即ち
車輌が実質的に定走行中であるか否かの判別が行われ、
||≦でない旨の判別が行われたときにはステッ
プ780へ進み、||≦である旨の判別が行われた
ときにはステップ720へ進む。
ステップ720に於ては、前後加速度センサ236により検出
された前後加速度Gaの読込みが行われ、しかる後ステッ
プ730へ進む。
ステップ730に於ては、前後加速度Gaの絶対値がオフセ
ット判別の基準値Gao(正の定数)以上であるか否かの
判別が行われ、|Ga|≧Gaoではない旨の判別が行われた
ときにはステップ780へ進み、|Ga|≧Gaoである旨の判別
が行われたときにはステップ740へ進む。
ステップ740に於ては、前後加速度センサにオフセット
が生じていることが検出された回数を示すカウンタのカ
ウント値Naが1インクレメントされ、しかる後ステップ
750へ進む。
ステップ750に於ては、カウント値Naが基準値Nao(正の
一定の整数)になったか否かの判別が行われ、Na=Nao
ではない旨の判別が行われたときにはステップ780へ進
み、Na=Naoである旨の判別が行われたときにはステッ
プ760へ進む。
ステップ760に於ては、ステップ360に於て行われる加速
度フィードバック制御のPD補償演算に於けるピッチに関
するD項のゲインKdgpが所定量低減されると共に、ステ
ップ330に於て行われる変位フィードバック制御のPID補
償演算に於けるピッチに関するD項のゲインKdxpが所定
量増大され、しかる後ステップ770へ進む。
ステップ770に於ては、駆動回路230を経て表示器232へ
制御信号が出力され、これにより前後加速度センサにオ
フセットが生じていることを示す警報が表示され、しか
る後ステップ780へ進む。
ステップ780に於ては、操舵角θの絶対値が基準値θ
(正の定数)以下であるか否かの判別が行われ、|θ|
≦θではない旨の判別が行われたときにはステップ11
0へ進み、|θ|≦θである旨の判別が行われたとき
にはステップ790へ進む。
ステップ790に於ては、第3図のフローチャートの1サ
イクル前のステップ30に於て読込まれた操舵角をθ′と
して =θ−θ′ に従い操舵角速度が演算され、この操舵角速度の絶対
値が基準値(正の定数)以下であるか否かの判別が
行われ、||≦ではない旨の判別が行われたとき
にはステップ110へ進み、||≦である旨の判別
が行われたときにはステップ800へ進む。
かくしてステップ780及び790に於ては、車輌が実質的に
直進走行状態にあるか否かの判別が行われる。
ステップ800に於ては、横加速度Glの絶対値がオフセッ
ト判別の基準値Glo(正の定数)以上であるか否かの判
別が行われ、|Gl|≧Gloではない旨の判別が行われたと
きにはステップ110へ進み、|Gl|≧Gloである旨の判別が
行われたときにはステップ810へ進む。
ステッペ810に於ては、横加速度センサにオフセットが
生じていることが検出された回数を示すカウンタのカウ
ント値Nlが1インクレメントされ、しかる後ステップ82
0へ進む。
ステップ820に於ては、カウント値Nlが基準値Nlo(正の
一定の整数)になったか否かの判別が行われ、Nl=Nlo
ではない旨の判別が行われたときにはステップ110へ進
み、Nl=Nloである旨の判別が行われたときにはステッ
プ830へ進む。
ステップ830に於ては、ステップ360に於て行われる加速
度フィードバック制御のPD補償演算に於けるロールに関
するD項のゲインKdgpが所定量低減されると共に、ステ
ップ330に於て行われる変位フィードバック制御のPID補
償演算に於けるロールに関するD項のゲインKdxpが所定
量増大され、しかる後ステップ840へ進む。
ステップ840に於ては、駆動回路230に経て表示器232へ
制御信号が出力され、これにより横加速度センサにオフ
セットが生じていることを示す警報が表示され、しかる
後ステップ110へ進む。
かくしてこの実施例によれば、車輌が実質的に定速走行
している間に前後加速度センサにオフセットが生じてい
るか否かの判別が行われ、また車輌が実質的に直進走行
している間に横加速度センサにオフセットが生じている
か否かの判別が行われ、加速度センサにオフセットか生
じていることがそれぞれNao、Nlo回確認されると、その
後のアクティブ演算に於てそれぞれ加速度フィードバッ
ク制御のPD補償演算に於けるピッチ及びロールのD項の
ゲインが低減されると共に、変位フィードバック制御の
PID補償演算に於けるピッチ及びロールのD項のゲイン
が増大される。
従ってこの実施例に於ても、加速度センサにオフセット
が生じた場合には加速度フィードバック制御のPD補償演
算のD項のゲインが低減されることにより、オフセット
を生じている加速度センサよりの出力に基き各アクチュ
エータの作動流体室内の圧力が制御されることに起因す
る車体の傾きが低減され、また変位フィードバック制御
のPID補償演算に於けるD項のゲインが増大されること
により、加速度フィードバック制御による車体の姿勢制
御量が低下することが補償され、これにより車輌の旋回
時に於ける車体のロール及び車輌の加減速時に於ける車
体のピッチが有効に抑制される。
尚上述の何れの実施例に於ても、加速度センサにオフセ
ットが生じていることが検出されたときには、対応する
D項のゲインが所定量増減補正されるようになっている
が、加速度のオフセット量の概略値を演算し、該オフセ
ット量が高いほどD項のゲインの増減補正量が増大され
てもよく、またゲインが一定に維持され、D項の演算結
果がオフセット量に基き例えばマップ演算により増減補
正されてもよい。
以上に於ては本発明を特定の実施例について詳細に説明
したが、本発明にかかる実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能である
ことは当業者にとって明らかであろう。
発明の効果 以上の説明より明らかである如く、本発明によれば、車
体の加速度に応じた第一の制御量と車高の偏差に応じた
第二の制御量との和に基き作動流体給排手段を制御する
制御手段により、加速度検出手段のオフセットが検出さ
れたときには第一の制御量が低減補正され且第二の制御
量が増大補正されるようになっている。
従って加速度検出手段にオフセットが生じたときには車
体の実際の加速度とは異る加速度に基き行われるアクチ
ュエータ内の圧力に対する制御量が低減され、これによ
り加速度検出手段のオフセットに起因する車体の傾きを
低減することができ、また車体の加速度に応じた第一の
制御量が低減されることによる車体の姿勢制御性能の低
下が車高の偏差に応じた第二の制御量が増大されること
によって補償され、これにより車体の姿勢制御性能の低
下を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による流体圧式アクティブサスペンショ
ンの一つの実施例の流体回路を示す概略構成図、第2図
は第1図に示された実施例の電気式制御装置を示すブロ
ック線図、第3図は第2図に示された電気式制御装置に
より達成される制御フローを示すフローチャート、第4
図はアクティブサスペンションの作動開始時にバイパス
弁へ供給される電流Ibを演算する際に供されるマップを
示すグラフ、第5図は各アクチュエータの作動流体室内
の圧力Piと各圧力制御弁へ供給される電流Ibiとの間の
関係を示すグラフ、第6A図乃至第6C図は第3図に示され
たフローチャートのステップ110に於て行われるアクテ
ィブ演算のルーチンを示すフローチャート、第7図は車
速Vと目標変位量Rxhとの間の関係を示すグラフ、第8
図は前後加速度Gaと目標変位量Rxpとの間の関係を示す
グラフ、第9図は横加速度Glと目標変位量Rxrとの間の
関係を示すグラフ、第10図は前後加速度Gaと圧力の補正
分Pgaとの間の関係を示すグラフ、第11図は横加速度Gl
と圧力の補正分Pglとの間の関係を示すグラフ、第12図
は車速V及び操舵角速度と予測横加速度の変化率 との間の関係を示すグラフ、第13図は作動流体の温度T
と補正係数Ktとの間の関係を示すグラフ、第14図は加速
度センサのチェックのルーチンを示すフローチャート、
第15図は本発明によるアクティブサスペンションの他の
一つの実施例のゼネラルフローを示す第3図と同様のフ
ローチャート、第16図は第15図に示された実施例に於け
る加速度センサのチェックのルーチンを示すフローチャ
ートである。 1FR、1FL、1RR、1RL……アクチュエータ,2FR、2FL、2R
R、2RL……作動流体室,4……リザーブタンク,6……ポン
プ,8……フィルタ,10……吸入流路,12……ドレン流路,1
4……エンジン,16……回転数センサ,18……高圧流路,20
……逆止弁,22……アテニュエータ,24、26……アキュム
レータ,32、34、36、38……圧力制御弁,40、42、44、46
……切換え制御弁,48……低圧流路,52……固定絞り,54
……可変絞り,56……接続流路,58……ソレノイド,66、6
8、70……固定絞り,72、74、76……可変絞り,78、80、8
2……ソレノイド、84、86、88……接続流路,110〜118…
…ドレン流路,120……フィルタ,124〜130……絞り,132
〜138……アキュムレータ,144FR、144FL、144RR、144RL
……車高センサ,150〜156……遮断弁,166〜172……リリ
ーフ弁,174……オイルクーラ,176……フィルタ,180……
リリーフ弁,182……フィルタ,184……絞り,186……電磁
開閉弁,190……ソレノイド,192……開閉弁,196……バイ
パス弁,197、198、199FR,199FL、199RR、199RL……圧力
センサ,200……電気式制御装置,202……マイクロコンピ
ュータ,204……CPU,206……ROM,208……RAM,210……入
力ポート装置,212……出力ポート装置,216……IGSW,220
〜230……駆動回路,232……表示器,234……車速センサ,
236……前後Gセンサ,238……横Gセンサ,240……操舵
角センサ,248……車高設定スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 武志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 武馬 修一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 油谷 敏男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 河西 正樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 杉山 孝美 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 小久保 浩一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 浜田 敏明 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−145115(JP,A) 特開 昭63−232014 (JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各車輪と車体との間に配設された流体圧ア
    クチュエータと、前記アクチュエータに対し作動流体を
    給排する作動流体給排手段と、各車輪に対応する部位の
    車高を検出する手段と、前記車体の加速度を検出する加
    速度検出手段と、前記加速度検出手段のオフセットを検
    出する手段と、前記車体の加速度に応じた第一の制御量
    と基準車高と実際の車高との間の偏差に応じた第二の制
    御量との和に基き前記作動流体給排手段を制御する制御
    手段とを有し、前記制御手段は前記加速度検出手段のオ
    フセットが検出されたときには前記第一の制御量を低減
    補正し且第二の制御量を増大補正するよう構成された流
    体圧式アクティブサスペンション。
JP22486889A 1989-08-31 1989-08-31 流体圧式アクティブサスペンション Expired - Lifetime JPH0741787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22486889A JPH0741787B2 (ja) 1989-08-31 1989-08-31 流体圧式アクティブサスペンション

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22486889A JPH0741787B2 (ja) 1989-08-31 1989-08-31 流体圧式アクティブサスペンション

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0386618A JPH0386618A (ja) 1991-04-11
JPH0741787B2 true JPH0741787B2 (ja) 1995-05-10

Family

ID=16820428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22486889A Expired - Lifetime JPH0741787B2 (ja) 1989-08-31 1989-08-31 流体圧式アクティブサスペンション

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0741787B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0386618A (ja) 1991-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07102768B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JP3017512B2 (ja) 車輌のロール制御装置
JPH0764175B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH0764174B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JP2508830B2 (ja) 車輌のステア特性制御装置
JP2594156B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
EP0374569B1 (en) A hydraulic suspension system for a vehicle with less abrupt change in vehicle height when started
JPH0737205B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH0717525Y2 (ja) 加速度センサのオフセット検出装置
JPH0741787B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH0751364Y2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JP2645335B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JP2715621B2 (ja) 車輌のロール制御装置
JPH0717524Y2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH0794202B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH0764176B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH0729522B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH0741785B2 (ja) 流体圧式サスペンション
JPH0733124B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH0741786B2 (ja) 流体圧式サスペンション
JPH0725247B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH0735124B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH0775936B2 (ja) 流体圧式サスペンション
JP2645336B2 (ja) 流体圧式アクティブサスペンション
JPH08132839A (ja) 車両用懸架制御装置