JPH0741693B2 - 製袋装置 - Google Patents

製袋装置

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JPH0741693B2
JPH0741693B2 JP4300158A JP30015892A JPH0741693B2 JP H0741693 B2 JPH0741693 B2 JP H0741693B2 JP 4300158 A JP4300158 A JP 4300158A JP 30015892 A JP30015892 A JP 30015892A JP H0741693 B2 JPH0741693 B2 JP H0741693B2
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rollers
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栄次郎 杉本
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栄次郎 杉本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、製袋装置に関し、特
に、表面フィルムと背面フィルムが両側縁部において互
いに熱融着されてなる樹脂製の袋を自動的に作製するた
めの装置に関する。
【0002】
【従来の技術】封筒や各種の物品を収納するための包装
用袋等の袋は、最近では、樹脂フィルムによって作製さ
れたものが多用されている。このような樹脂フィルム製
袋aの形態は、図9に示すように、樹脂製フィルムFを
二つに折り畳むことによって表面フィルムFaと背面フ
ィルムFbとが重ねられ、かつこれら表面フィルムと背
面フィルムとの両側縁bどうしが熱融着接合されてい
る。これにより、上部が開放し、両側部が熱融着部によ
って形成され、底部が上記樹脂フィルムの折り畳み部で
形成される樹脂フィルム製袋aができあがる。
【0003】このような樹脂フィルム製の袋aは、大
略、図10に模式化して示すようにして作製される。す
なわち、長尺状の樹脂製フィルムFを送りながらこれを
二つ折りにし、こうして二つ折りにされた樹脂フィルム
を次に所定長さごとに定寸送りしながらその送りの停止
時に加熱刃物Kを押し当て、この加熱刃物によって、上
記二つ折り状の樹脂フィルムを一定長さごとに切断する
と同時に、熱融着作用によって上下に重なるフィルムの
縁をつなげる。そうすると、上記の袋aが次々にできあ
がる。
【0004】上記のような樹脂製袋の製造を行うための
従来の代表的な装置を図11ないし図13を参照して説
明する。
【0005】図11において符号Aで示される部分は、
ロール状に巻かれた樹脂フィルムFを連続的に送りなが
ら二つ折りにする折り畳み部を、符号Bで示される部分
は上記のようにして二つ折り状に折り畳まれた樹脂製フ
ィルムを所定長さごとに間欠送りする定寸送り部を、符
号Cで示される部分は上記のようにして定寸送りされる
二つ折り状の樹脂フィルムに加熱刃物Kを押し当てて切
断するとともにこの切断部位における重ねられた二枚の
フィルムどうしを熱融着させる切断融着部を、符号Dで
示される部分は上記切断融着部によって形成された図9
および図10で示されるような袋aをさらに後流側に搬
送する製品搬送部を、それぞれ示している。
【0006】上記折り畳み部Aは、図11および図12
に示すように、機枠1の側部に支持された材料フィルム
ロール2から引き出された帯状のフィルムFを傾斜状に
配置したV字状のガイド3に沿わせて移動させることに
より二つ折り状に折り畳み、こうして二つ折り状となっ
たフィルムFを複数のローラ4…を掛け回しながら搬送
するようになっている。
【0007】図11において、符号4aで示されるロー
ラが上記のような二つ折り状のフィルムFを連続状に引
っ張り搬送するための送りローラである。
【0008】こうして定速で連続送りされる二つ折り状
のフィルムFは、次に、上記定寸送り部Bによって一定
長さごとに間欠送りされる。図11において符号5で示
すローラが、上記二つ折り状のフィルムFを一定長さご
とに引っ張り搬送するための間欠定寸送りローラを示し
ている。
【0009】上記定寸送り部Bと上記折り畳み部Aとの
間には、折り畳み部Aにおける連続送りと、定寸送り部
Bにおける間欠送りとの間の送り形態の相違を吸収する
ためのバッファ部6が設けられている。
【0010】このバッファ部6は、機枠1に幾つかのロ
ーラ7…を設ける一方、機枠1に対して図11の反時計
回り方向に付勢されながら揺動可能に支持されたアーム
8に幾つかのローラ9…を取付け、上記機枠のローラ7
…と上記揺動アーム8のローラ9…との間に、上記折り
畳み部から送られた二つ折り状のフィルムFをつづら折
り状に掛け回し、その出口を上記定寸送り部Bに供給し
ている。これにより、折り畳み部Aにおける定速送り
と、定寸送り部における間欠送りの送り形態の相違が吸
収される。
【0011】上記切断融着部Cと、その作動の結果とし
てできあがる樹脂袋aをさらに後流側に搬送するための
上記搬送部Dとの詳細を図13に示す。
【0012】図13に表れているように、上記定寸送り
部Bの後流側端部に配置される定寸送りローラ5は、二
つ折り状のフィルムFを上下から挟みつける一対のロー
ラで構成されており、図に矢印で示す方向に間欠回転さ
せられることにより、上記フィルムFを一定長さごとに
後流側に送り出すことができるようになっている。上記
一対の定寸送りローラ5,5は、その一方または双方
が、減速機構10を介してサーボモータ11等のような
回転動力源によって回転駆動させられるようになってい
る。
【0013】上記定寸送りローラ5,5のすぐ後流側に
は、上記切断融着部Cが配置されている。この切断融着
部Cは、定寸送りさせられるフィルムFの下面をバック
アップするローラ12等のバックアップ部材と、このバ
ックアップ部材の上方において上下往復運動させられる
加熱刃物Kとを有している。この加熱刃物Kは、上記定
寸送りローラ5,5の回転と同期して、この定寸送りロ
ーラがフィルムを一定長さ送り出した後の停止している
間に、上記バックアップローラ12と協働してこれとの
間にフィルムFを挟みつけるべく下動させられるように
なっている。
【0014】加熱刃物Kは、取付けベースKaの下面に
先端が尖ったナイフ状の刃体Kbを支持して通常構成さ
れ、取付けベース内に組み込まれたヒータによって上記
刃体Kbが所定の温度に加熱されるようになっている。
【0015】一方、上記バックアップローラ12は、耐
熱性ゴムが表面に貼着されており、樹脂フィルムFを間
に挟みながら上記加熱刃物Kを上記バックアップローラ
12の表面に押しつけることにより、刃物Kの熱によっ
て、上記フィルムFが切断されるとともに、重ね状のフ
ィルムどうしが切断部において互いに融着させられる。
【0016】図13に示されている例においては、上記
加熱刃物Kは、次のようにして上下動させられるように
なっている。すなわち、上記切断刃物Kは、その両端部
が上下方向に摺動可能に機枠1に対して支持された左右
一対の垂直方向ロッド13,13間に掛け渡すようにし
て支持されている。各ロッド13,13は、機枠1の側
面に取付けられた上下一対のブラケット14によって上
下動可能に支持されている。各ロッド13,13の中間
部には、リンク15の上端が枢動可能に取付けられてお
り、各リンク15の下端は、固定中心周りに揺動可能な
アーム16の先端にピン接合されている。
【0017】左右のアーム16,16は、機枠1に回転
支持された軸17にそれぞれ剛結されており、この軸1
7にはさらに、下方に延びる入力レバー18が剛結され
ている。また、この入力レバー18の中間部には、ロー
ラ状のカムフォロア19が取付けられている。
【0018】上記のカムフォロア19は、主モータ20
によってベルト21を介して回転させられるカム22の
周面に当接させられている。また、上記入力レバー18
の下端部は、水平方向に配置されたエアーシリンダ23
のピストンロッド24の先端に連結されている。このエ
アーシリンダ23は、上記カムフォロア19を常時適正
に上記カム22の周面に当接させるべく図13の左方向
に入力レバー18の下端を付勢するとともに、必要時に
上記入力レバー18を大きく図13の右方向に揺動させ
ることができるようになっている。
【0019】上記主モータ20は、上述したように、上
記定寸送りローラ5,5の送り周期と同期して、上記加
熱刃物Kを上下往復運動させるようにその回転数が設定
されている。主モータ20の回転に連動して上記カム2
2が回転させられると、カムフォロア19がカム周面に
従動するようにして、上記入力レバー18ないし上記ア
ーム16が軸17を中心として揺動する。すなわち、カ
ム22の回転運動が上記アーム16の上下方向の揺動に
変換させられるのであり、このアーム16の上下動によ
り、リンク15を介して左右一対のロッド13,13な
いしその上端間を掛け渡し状に支持されている上記加熱
刃物Kが上下動させられる。
【0020】上記切断融着部Cの作動によってできあが
った袋aを後流側に搬送するための搬送部Dは、次のよ
うに構成されている。
【0021】すなわち、袋aの搬送経路を上下に挟むよ
うにして、一対のベルト搬送装置25a,25bが配置
されている。各ベルト搬送装置25a,25bは、後流
側の駆動プーリ26a,26bと、上記切断溶着部Cの
すぐ後流側に配置される従動プーリ27a,27b間に
無端ベルト28a,28bを掛け回して構成されてい
る。ただし、上方側のベルト搬送装置25aにおける従
動プーリ27aは、軸29を中心として揺動させられる
アーム30の先端に支持されており、したがって、上記
アーム30を揺動させることにより、従動プーリ27a
は上下動させられるようになっている。
【0022】この従動プーリ27aが上動させられてい
ると、上下の従動プーリ27a,27b間を掛け回るベ
ルト28a,28b間にすきまが形成される一方、上記
従動プーリ27aが下動させられると、これら一対の従
動プーリ27a,27b間を掛け回るベルト28a,2
8bが製品の袋aを挟み付けることができる。
【0023】上記上方側のベルト搬送装置25aにおけ
る従動プーリ27aを上下動させるためのアーム30
は、次のようにして揺動させられる。
【0024】すなわち、上記揺動アーム30を支持する
軸29にカムフォロア32をもつレバーアーム31が剛
結されており、このレバーアーム31のカムフォロア3
2が、上記のように加熱刃物Kを駆動させるためのカム
22と同一回転数で回転させられるカム33に当接させ
られている。
【0025】このカム33は、上記加熱刃物Kを駆動す
るためのカム22が取付けられた軸にプーリ34を取付
けるとともに、上記カム33が取付けられる軸にも上記
プーリ34と同一外径のプーリ35を取付け、これら両
プーリ34,35間に無端ベルト36を掛け回すことに
よって上記カム22と同一回転数で回転駆動させられ
る。
【0026】したがって、上記ベルト搬送装置25aの
従動プーリ27aは、加熱刃物Kの上下動と同期して、
上下に運動させられる。
【0027】なお、上下の各ベルト搬送装置25a,2
5bのベルト28a,28bは、駆動プーリ26a,2
6bをたとえばモータ37によって回転させることによ
り、比較的高速で図13における矢印方向に走行させら
れている。もちろん、上下の駆動プーリ26a,26b
間の間隔は、これらに掛け回されているベルト28a,
28bが互いに接触するように一定に挟持されている。
【0028】図13に示しかつ上述した構成は、次のよ
うに作動する。まず、定寸送りローラ5,5が一定量回
転駆動させられることにより、二つ折りにされた樹脂フ
ィルムFが一定長さ後方に送り出される。このとき、搬
送部Dにおける上記上方側の従動プーリ27aは上動位
置をとっており、したがって上記のようにして一定量送
り出された樹脂フィルムは上下の従動プーリ27a,2
7bないしこれに掛け回されるベルト28a,28b間
に挟まれることはない。そして、加熱刃物Kはバックア
ップローラ12から離れて上方に位置している。
【0029】この状態において次に、上記加熱刃物Kが
下動させられ、樹脂フィルムFを挟むようにして先端部
が上記バックアップローラ12の周面に押しつけられ
る。上述したように、加熱刃物Kのもつ熱によってこの
刃物が接触させられる樹脂フィルムが溶かされ、樹脂フ
ィルムFは刃物Kを境にして前後に分断されるととも
に、この分断部において上下に重なる二枚のフィルムど
うしの縁が融着させられる。
【0030】加熱刃物Kは、やがて上昇を始めるが、そ
の当初においては熱融着によってこの刃物Kの両面に前
後に分断されたフィルムの縁が溶融付着している。刃物
Kの上流側のフィルムは、上記定寸送りローラ5,5に
挟まれた状態で停止しているので、上記刃物Kの上昇に
伴ってこの刃物から剥離させられる。
【0031】しかしながら、加熱刃物Kの後流側に位置
するフィルムF(袋)は、上記ベルト搬送部Dの両従動
プーリ27a,27bに掛け回されたベルト28a,2
8b間の隙間に延入してはいるが、これらのベルトによ
って挟まれていないので、上記加熱刃物Kの上昇ととも
に、上記袋aの縁が刃物Kに溶解付着したまま引き戻さ
れることになる。
【0032】そのために、上記加熱刃物Kがその切断融
着作用の後に上昇する過程において、上記樹脂フィルム
(袋)を加熱刃物Kから引き剥がすべく、上記ベルト搬
送装置25aの従動プーリ27aを下動させる。こうし
て上記従動プーリ27aが下動すると、上下の従動プー
リ27a,27bに掛け回されながら走行するベルト2
8a,28bが上記フィルム(袋)を挟みつけ、ベルト
の走行力によってこの袋aを上記加熱刃物Kから引き剥
がすとともに両ベルト28a,28b間に挟持しながら
この袋aを後流方向へ一気に搬送する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上記の図13に示され
た構成においては、次のような問題がある。上述のよう
に、加熱刃物Kによる樹脂フィルムの切断融着作用の
後、これによってできた袋aを加熱刃物Kから引き剥が
すように上記上方側のベルト搬送装置25aの従動プー
リ27aを上下駆動させる必要がある。この従動プーリ
27aの上下動は、加熱刃物Kの作動と連動して行われ
るのであるが、かかる従動プーリの上下駆動を行うため
の機構が複雑となり、しかも、この上下動を一定以上の
動作速度で行うことができない。したがって、袋の作製
能率が、上記のようにベルト搬送装置の従動プーリを上
下作動させうる速度によって制限される傾向となり、袋
の作製能率を一定以上に上げることができない。
【0034】そして、切断融着作用後に上動する切断刃
物Kから形成された袋を剥離させるべく、常時高速走行
するベルトが掛け回された従動プーリ27aを下動させ
ることによって上下ベルト28a,28b間に上記袋を
挟みつけるようにしているため、ベルトの接触時点で袋
aの表面にベルトが擦れることによる傷がつくことがあ
り、これが製品としての樹脂フィルム製袋の品位を悪化
させてしまう。
【0035】このように、従前の製袋装置においては、
樹脂フィルム製袋の作製効率を所定以上に上げることが
できず、しかも装置が複雑となって故障率が高く、さら
に製品としての樹脂フィルム製袋の品位が悪化してしま
うという問題があったのである。
【0036】本願発明は、上記のような事情のもとで考
え出されたものであって、構造が簡単であって、しかも
樹脂フィルム製袋の作製効率を一段と上向させることが
でき、しかも作製される袋の表面に傷がつくなどの品位
の悪化を回避することができるようにした新たな製袋装
置を提供することをその課題としている。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の各技術的手段を講じている。
【0038】すなわち、本願の請求項1に記載した製袋
装置は、少なくとも2枚重ね状にした長尺状の樹脂製フ
ィルムを定寸送りしつつこれに加熱刃物を当てることに
より、表面フィルムと背面フィルムが両側縁部において
互いに熱融着されてなる袋を作製するための装置であっ
て、上記樹脂製フィルムを一定長さごとに間欠送りする
定寸送り機構と、上記定寸送り機構と連動して、送りの
停止時に、上記定寸送り機構によって送り出された樹脂
製フィルムに押し当てられる加熱刃物を有し、この加熱
刃物の作動によって上記樹脂製フィルムをその送り方向
と横断する方向に溶断するとともに重ねられているフィ
ルムの溶断縁どうしを融着させるようになった切断融着
機構と、上記切断融着機構の後流側において、上記切断
融着機構の作動の結果できあがった袋を上記切断刃物か
ら引き剥がす剥離手段と、上記のようにして切断刃物か
ら引き剥がされた袋を後流側へ搬送する搬送機構と、を
備えており、上記剥離手段は、周面どうしが互いに間隔
を開けて対向するように上下に配置され、かつ回転駆動
される回転ローラの一方または双方に突起を形成してな
り、所定の回転角度範囲にあるときのみ上記突起どうし
の間、または上記突起と対向ローラの周面間に上記袋を
挟持してこれを上記切断刃物から引き剥がすようになっ
ていることを特徴としている。
【0039】本願の請求項2に記載した発明は、請求項
1の製袋装置において、上記搬送機構は、搬送するべき
袋を上下に挟むように配置された一対のベルト搬送装置
によって構成されていることを特徴とする。
【0040】本願の請求項3に記載した発明は、上記請
求項2の製袋装置において、上記各ベルト搬送装置は、
搬送方向上流側に配置された従動プーリと、搬送方向後
流側に配置された駆動プーリとに無端ベルトを掛け回し
て構成していることを特徴とする。
【0041】本願の請求項4に記載した発明は、上記請
求項3の製袋装置において、上記各ベルト搬送装置は、
その入口部において、各従動プーリに掛け回る上下ベル
ト間に間隔が開けられていることを特徴とする。
【0042】本願の請求項5に記載した発明は、上記請
求項3の製袋装置において、上記ベルト搬送装置の従動
プーリは、上記剥離手段における回転ローラを支持する
軸上に自由回転支持されていることを特徴とする。
【0043】そして、本願の請求項6に記載した発明
は、請求項5の製袋装置において、上記剥離手段におけ
る回転ローラを支持する軸は所定長さをもっており、こ
の軸上に、複数個の上記回転ローラが間隔を開けて固定
されており、この回転ローラの各隣合うものどうしの間
に、上記ベルト搬送装置の複数の従動プーリが自由回転
支持されていることを特徴とする。
【0044】
【発明の作用および効果】上述したように、この種の製
袋装置においては、定寸送りされた樹脂フィルムに上下
動する加熱刃物を押しあてて上記樹脂フィルムに対する
切断および熱融着作用を行った後、切断刃物の後流側側
面に付着したままのフィルム(できあがった袋)を適当
な時点において切断刃物から強制的に引き剥がすととも
に、こうして引き剥がされたフィルム(袋)をさらに後
流側に搬送しなければならない。
【0045】従来例の製袋機においては、上記のような
袋の剥離作用およびこれに続く搬送作用を、上下に配置
したベルト搬送装置の上方側搬送装置の従動プーリを上
下動させるようにして行っていた。すなわち、従来例に
おいては、ベルト搬送装置が、上記剥離作用と、これに
続く搬送作用の双方を行っていた。
【0046】本願発明では、上記加熱刃物からの袋の剥
離と、こうして剥離された袋の搬送とを、簡単な構成に
よって、各独立して行うようにしている。
【0047】すなわち、本願発明における剥離機構は、
上記切断刃物の後流側に隣接して、周面どうしが互いに
間隔をあけて対向するように上下に配置した一対の回転
ローラを設け、これら回転ローラの一方または双方に突
起を形成することにより、これら回転ローラが一定の回
転角度範囲にあるとき、突起どうしの間、あるいは突起
と対向ローラとの周面間にできあがった袋を挟持できる
ようにしている。
【0048】この回転ローラは、切断融着機構と同期し
て、切断刃物がフィルムの切断融着を行った後において
上記のように突起どうしの間あるいは突起と対向ローラ
との周面間にできあがった袋を挟持してこれを後流側に
引っ張るようにすればよいので、原則的に、切断融着機
構が一回作動する間に一回転させればよい。
【0049】したがって、この剥離手段を構成する上記
回転ローラの回転速度は、上記のようにしてできあがっ
た袋を挟みつけて切断刃物から引き離すに適当な速度で
回転させることができる。このため、上記突起どうしの
間あるいは上記突起と対向ローラ間にできあがった袋を
上下から挟みつける際に、袋との間に滑りが発生するこ
とがなく、従来のように、製品としての袋に高速走行す
るベルトによって擦り傷がつけられたりするといったこ
とがなくなる。このため、本願発明の製袋装置によって
作製される樹脂フィルム製袋の品位は、高度に保たれ
る。
【0050】また、従前のように、従動プーリを上下動
させるといった往復機構を必要とすることなく、回転ロ
ーラを所定の回転速度で回転させればよいので、この剥
離機構の作動速度を上昇させることができる。前述した
ように、従来例においては、搬送ベルト装置において上
記のような剥離機能を果たさせるべく従動プーリを上下
往復動させていたため、製袋機全体の作動速度が、この
上下往復動機構の速度によって制限されていたが、本願
発明では、かかる制限が取り除かれ、全体として、製袋
機の作動速度を従前に比較して格段に上昇させることが
でき、その結果、樹脂フィルム製袋の製造効率が著しく
上昇させられるのである。
【0051】上記のようにして、剥離手段によって加熱
刃物から引き剥がされた袋は、搬送機構によってさらに
後流側に搬送されるが、この搬送機構は、従前のよう
に、上下に配置した一対のベルト搬送装置によって構成
することができる。
【0052】この場合、上下の各ベルト搬送装置の従動
側プーリを支持する軸を、上記剥離手段を構成する回転
ローラの支軸と共用することができる。これには、上記
回転ローラが固定されて回転する軸上に、ベルト搬送装
置の従動プーリを自由回転支持すればよい。
【0053】好ましい実施例においては、上記回転ロー
ラはこれを支持する回転軸上に互いに間隔を開けて複数
個固定されており、各回転ローラ間のすきまにそれぞれ
上記従動プーリを回転自由に支持している。このように
すると、製造するべき袋の長さが比較的長くなっていて
も、この袋の長手方向各部位を複数の対向ローラあるい
はこれに設けられた突起によって挟みつけて加熱刃物か
ら引き剥がすことができるので、加熱刃物から引き剥が
す力を袋の長手方向各部位において平均して作用させる
ことができるようになる。この結果、できあがった袋の
側縁部の熱融着部が、長手方向各部位において一定した
品位となる。そして、加熱刃物から引き離された後にお
いて上記袋が傾くといったことはなくなり、搬送機構に
よって後流側に搬送した後、次々と排出される袋を重ね
状に揃えることが容易になる。
【0054】以上の結果、本願発明の製袋装置によれ
ば、機構が簡単化されながら、製品品位の高い樹脂フィ
ルム製袋をきわめて効率よく製造することができるよう
になる。
【0055】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例は、
図1ないし図8を参照して具体的に説明する。なお、こ
れらの図において、図11ないし図13の従来例装置と
同等および同一の部材あるいは部分には、同一の符号を
付してある。
【0056】図1および図2は、本願発明の製袋装置の
実施例の全体構成を示している。本願発明は、かかる製
袋装置における切断融着機構Cによってできあがった樹
脂フィルム製袋aを加熱刃物Kから引き剥がし、かつこ
うして引き剥がされた袋を後流側に搬送する機構に特徴
づけられるものであり、したがって、樹脂フィルムを上
記切断融着機構Cまで導入する構成は図11ないし13
の従来例と同様である。よって、上記折り畳み部Aない
し上記定寸送り部Bのここでの説明は、省略する。
【0057】図2に、本願発明の要部である剥離手段D
1 および搬送手段D2 を、切断融着機構Cとともに詳細
に示す。
【0058】二つ折りにされた樹脂フィルムFは、上下
一対の定寸送りローラ5,5によって一定長さごとに送
り出される。この定寸送りローラ5,5は、どのような
幅をもつ袋を作製するかによって、一回の送り操作での
回転量が決められる。従来例の項で説明したように、こ
の定寸送りローラ5,5は、減速機構10を介してサー
ボモータ11によって回転させられるのが適当である。
このサーボモータ11は、上記のように定寸送りローラ
5,5による一回の送り長さを変更するべく制御するの
が容易だからである。
【0059】上記定寸送りローラ5,5の後流側に隣接
して、切断融着機構Cが配置される。この切断融着機構
Cは、図13の従来例と同様、バックアップローラ12
とこれの上方において上下駆動させられる切断刃物Kと
によって構成される。切断刃物Kを上下動させるための
機構は種々考えられるが、図に示される実施例では、図
13の従来例と同様の機構が採用されている。
【0060】すなわち、加熱刃物Kの両端を支持する左
右一対のロッド13,13が装置機枠1に対して上下方
向摺動可能に支持されており、この一対のロッド13,
13が、主モータ20を駆動源とするカム・リンク機構
によって上下動させられるようになっている。
【0061】各ロッド13,13の中間部には、リンク
15の上端が枢支されており、このリンク15の下端
は、回転支持された軸17から延びるアーム16の先端
にピン接合されている。このアーム16が設けられた上
記軸17には、下方に延びるレバーアーム18が剛結さ
れており、このレバーアーム18の中間部には、カムフ
ォロア19が設けられている。カムフォロア19は、上
記主モータ20によってベルト21を介して回転させら
れるカム22の外周面に当接させられる。上記レバーア
ーム18の下端は、水平方向のエアシリンダ23のピス
トンロッド24に連結されている。
【0062】通常作動時には、エアシリンダ23は上記
レバーアーム18の下端を図の左方向へ弾力付勢してお
り、これにより、上記カムフォロア19を確実に上記カ
ム22の周面に当接させている。
【0063】上記カム22は、上記定寸送りローラ5,
5の作動と連動して、その送り作動周期の間に一回転さ
せられる。このカム22が回転すると、これに従動して
上記カムフォロア19を有するレバーアーム18ないし
アーム16が軸17を中心として揺動させられ、上記ア
ーム16の上下方向揺動がリンク15を介して左右のロ
ッド13,13の上下往復動に変換される。このように
して、上記加熱刃物Kが上下動させられる。
【0064】なお、上記カム22の回転タイミングは、
上記定寸送りローラ5,5が停止している間に上記加熱
刃物Kが上動位置からバックアップローラ12の周面に
当たる下動位置を経て再び上動位置をとるように設定さ
れる。
【0065】上記切断融着機構Cの後流側には、上記加
熱刃物Kによる切断作用の後、上動中の加熱刃物Kに付
着するフィルム(できあがった袋)を強制的に加熱刃物
Kから引き剥がす剥離手段D1 と、この剥離手段によっ
て剥離させられた袋aをさらに後方へ搬送する搬送機構
2 とが設けられている。
【0066】本願発明は、上記剥離手段D1 と搬送機構
2 が互いに独立して作動するように構成されるととも
に、特に、剥離手段D1 の構成に特徴づけられる。
【0067】すなわち、上記剥離手段D1 は、基本的
に、できあがった袋aの上下に回転ローラ38a,38
bを配するとともに、この回転ローラ38a,38bの
一方または双方に突起39a,39bを設けて大略構成
されている。より具体的には、上記各ローラ38a,3
8bは、一定位置で回転させられる軸40a,40b上
に、周面どうしが所定の隙間を介して対向するように固
定される。そして、その周面には、突起39a,39b
が形成され、この突起は、両ローラ38a,38bが所
定の回転角度範囲にあるときのみ互いに当接するように
なされる。
【0068】この回転ローラ38a,38bは、図5に
矢印で示す方向に等速で回転させられるのであり、した
がって、両ローラ38a,38b間にフィルムF(すな
わち袋a)が介在すると、上記両突起39a,39bが
互いに当接しつつ回転するときのみ上記フィルムFを後
流側に送ることになる。上記突起39a,39bは、た
とえば、ウレタンゴム等の弾性変形可能な部材で構成す
ることが、フィルムを滑りなく挟んで後方に送ることが
できるとともに、一定の角度範囲内において両突起間に
フィルムを挟持した状態を継続させる上で好都合であ
る。
【0069】上記各ローラ38a,38bを支持する軸
40a,40bは、図3または図4に表れているよう
に、作製する袋aの長さに応じて、所定の長さをもって
いる。そして、図に示す実施例では、図3および図4に
示すように上記各ローラ38a,38bを上記各軸40
a,40b上に、複数個間隔を開けて等間隔に固定支持
させている。
【0070】上記回転軸40a,40bないし各ローラ
38a,38bを図2に示す方向に等速で回転させるた
めに、たとえば、軸40a,40bの一方をたとえば減
速機構付きのサーボモータ41で回転駆動させる一方、
各軸40a,40bに互いに噛合する同一径のギヤ42
a,42bを設けておくとよい。そうすると、一方の軸
40aを回転させると、これと等速度で他方の軸40b
が反対方向に回転させられることになる。
【0071】上記の構成において重要なことは、上下に
配置された各ローラ38a,38bは、基本的にその周
面どうしが間隔をあけられており、一定の回転角度範囲
においてのみそれらの周面に取付けられた突起39a,
39bどうしが圧接状になり、これら突起間にできあが
った袋aの一部を挟圧保持して後流側へ送ることができ
るということである。したがって、この各ローラ38
a,38bの周面の突起39a,39bが、互いに押圧
する位置にない場合には、ローラ38a,38b間には
すきまが形成されており、したがって、上記定寸送りロ
ーラ5,5によって送り出された樹脂フィルムFは問題
なくこれら両ローラ38a,38b間のすきまに入り込
むことできるのである。
【0072】また、この剥離手段D1 は、加熱刃物Kの
作動によって熱溶断された後この加熱刃物の後流側の側
面に付着している袋aをこの加熱刃物Kから剥離させる
ためのものであるから、加熱刃物Kの作動と連動して、
その一回の作動周期の間に原則的に一回転させられれば
よい。また、当然のことながら、上記加熱刃物Kが下動
して、バックアップローラ12との間に樹脂フィルムF
を挟み、こうして切断溶着作用が済んで再び加熱刃物K
が上動しようとする適当な時点で、上記突起39a,3
9bどうしが上記できあがった袋aを挟みつけるタイミ
ングで各回転ローラ38a,38bが回転させられねば
ならないのはいうまでもない。
【0073】このようにして加熱刃物Kから都合よく剥
離させられた袋aは、上下一対に配置されたベルト搬送
装置25a,25bからなる搬送機構D2 によって後流
方向に送られる。
【0074】各ベルト搬送装置25a,25bは、後流
側に配置した駆動プーリ26a,26bと、上流側に配
置した従動プーリ27a,27bとの間に、それぞれ無
端ベルト28a,28bを掛け回して構成されている。
両駆動プーリ26a,26bは、そのプーリ軸をたとえ
ばサーボモータ37で駆動させることによって回転させ
られる。なお、ベルト28a,28bの走行速度は従来
例においても述べたように、比較的高速に設定されてい
る。
【0075】一方、従動プーリ27a,27bは、図に
示される実施例ではとくに、上記剥離手段D1 を構成す
る上下のローラ38a,38bを支持する軸40a,4
0b上に自由回転支持させている。前述したように、本
実施例では、上記各ローラ38a,38bは、複数個間
隔を開けて各回転軸40a,40bに固定されており、
それらの各ローラ間に、複数個の従動プーリ27a,2
7bをベアリング(図示略)を介して自由回転支持させ
ているのである。
【0076】上記のようにローラ38a,38bを支持
する軸40a,40b上に共軸上に支持された従動プー
リ27a,27bの外径は、上記各ローラ38a,38
bと略同一となっており、したがって、図4によく表れ
ているように、上下の従動プーリ27a,27bに掛け
回されるベルト28a,28bどうしは、接触するので
はなく、一定のすきまをあけて離されている。換言する
と、各上下のベルト搬送装置25a,25bは、その入
口部において両ベルト28a,28b間にすきまが開け
られており、一方、出口部においては互いのベルト28
a,28bが接触させられているのである。
【0077】したがって、定寸送りローラ5,5によっ
て、樹脂フィルムFが一定長さ送り出された場合、この
樹脂フィルムは両ベルト搬送装置25a,25bによっ
て挟まれることはないのである。
【0078】次に、上記に説明した構造の作動を図5な
いし図7を参照してを説明する。通常の作動において、
上記定寸送り機構すなわち、定寸送りローラ5,5、上
記切断融着機構C、および上記剥離手段D1 は、同期し
て作動する。すなわち、定寸送りローラ5,5の一の送
り作動周期の間に、上記切断融着機構Cの加熱刃物Kが
上動位置から下動位置を経て上動位置に復帰し、上記剥
離手段D1 の回転ローラ38a,38bは一回転する。
なお、搬送機構D2 を構成する上下のベルト搬送装置2
5a,25bは、常に作動しており、ベルトは比較的高
速で図の矢印方向に回転走行している。
【0079】図5に示すように加熱刃物Kが上動位置に
あり、かつ、剥離手段D1 の回転ローラ38a,38b
の突起39a,39bが互いに対向圧接状態にない回転
位置をとるとき、上記定寸送りローラ5,5が一定量回
転して二つ折り状態の樹脂フィルムFを定められた長さ
後流側に送り出して停止する。
【0080】次に図6に示すように、上動位置にあった
加熱刃物Kが実質的にバックアップローラ12の周面に
当接するまで下動させられ、このとき、加熱刃物Kのも
つ熱によって上記のように送り出された樹脂フィルムF
は加熱刃物Kの前後に分断されるとともに、その分断部
位において袋の表面フィルムと背面フィルムの両側縁部
を熱融着する。なおこの時、送り出されたフィルム(す
なわち加熱刃物による加熱分断以降は、分断された袋)
は、両ベルト搬送装置25a,25bの間の空間に挿入
された恰好となってはいるが、上下のベルトによる挟圧
力を受けないため、依然としてこの袋の後端部が加熱刃
物Kの後流側側面に付着したままとなる。当然、この加
熱刃物Kの上流側側面にも、分断された上流側フィルム
縁が融着している。
【0081】次に図7に示すように、上記加熱刃物Kが
上動を始めると、上流側のフィルムは停止状態にある定
寸送りローラ5,5に挟まれた状態で停止しているの
で、加熱刃物Kの上動に伴って自然にこれから引き剥が
される。一方、上記加熱刃物Kが所定距離上動した時点
において、上記剥離手段D1 を構成する一対の回転ロー
ラ38a,38bの周面の突起39a,39bが図7に
詳示するように上記袋aの所定部位を挟みつけうる回転
位置に到り、各回転ローラ38a,38bがそれ以後も
継続して回転することにより、両突起39a,39b間
に挟みつけられた袋aが後流側に比較的強い力で引っ張
られて上記加熱刃物Kから強制的に剥離させられる。剥
離手段D1 の回転ローラ38a,38bがさらに回転す
ると、両突起39a,39bによる袋aの挟持は解除さ
れる。
【0082】そうすると、この袋aは、下方のベルト搬
送装置25bの搬送ベルト28bに乗って後流方向に送
られ、やがて上方側の搬送ベルト28aが接触してこの
袋aは上下のベルト28a,28bに挟まれながらさら
に後流側に搬送されてベルト搬送機構の出口部から排出
させられる。
【0083】上記の作動を繰り返すことにより、図9に
示したような、表面フィルムFaと背面フィルムFbと
がその両側部において互いに熱融着されるとともに、折
り部によって底部が規定された一方開放状の樹脂フィル
ム製袋が次々と作製される。
【0084】本願発明においては、切断融着作用後の切
断刃物Kに後端部が付着した袋aを剥離させるための機
構は、剥離後の袋の搬送機構とは独立して作動するよう
に構成しているため、適当な挟圧力と適当な剥離速度
で、適正にこの袋を加熱刃物から引き剥がすことがで
き、安定した熱融着部をもつ樹脂フィルム製袋を製造す
ることができる。
【0085】上記剥離手段を構成する上下の回転ローラ
38a,38bは、切断融着機構の作動周期と連動して
比較的遅い速度で回転させることができ、この回転ロー
ラ38a,38bの周面に設けた突起39a,39bに
よって確実に袋を挟みつけてこれを上記加熱刃物Kから
引き剥がすことができるので、ローラないしは突起と袋
との間に滑りが生じて袋表面に擦り傷が生じるという製
品品位低下の問題は都合よく回避される。
【0086】また、剥離手段D1 は、単にローラを回転
させることによって構成することができるので、往復機
構を構成するのに比較し、作動速度を上げることができ
る。この結果、製袋装置全体の作動速度をあげて袋作製
の能率を格段に高めることができる。
【0087】また、従来例に比較してとりわけ上記剥離
手段を構成するための機構が簡略化され、故障も少な
く、また部品点数減少によるコストダウンを期待するこ
とができる。
【0088】もちろん、本願発明の範囲は上述した実施
例に限定されるものではない。たとえば、実施例では、
剥離手段D1 を構成する上下のローラ38a,38bの
双方にフィルムを挟みつけるための突起39a,39b
を設けたが、この突起39は、たとえば図8に示すよう
に、いずれか一方のローラに設けるだけでもよい。ただ
しこの場合であっても、各ローラの所定の回転位置にお
いて同図に仮想線で示すように、突起39が対向するロ
ーラの周面に当接するようにしなければならないのはも
ちろんである。
【0089】また、実施例では、上記剥離手段D1 を構
成するローラ38a,38bを支持する軸40a,40
bと搬送機構を構成するベルト搬送機構の従動プーリ2
7a,27bのための支軸と共通の軸としているが、ベ
ルト搬送機構装置における従動プーリを支持するための
軸を上記剥離手段のローラ軸と別に配置することもでき
る。
【0090】さらに、上記剥離手段を構成する上下のロ
ーラを回転させるための機構は、サーボモータによる
他、切断融着機構を駆動するための主モータ20から取
り出した回転を用いて駆動させることもできる。
【0091】さらに、上記剥離手段D1 を構成する回転
ローラ38a,38bは、前述したように、切断融着機
構Cと同期して回転させる必要があるが、一定速で回転
させる必要はなく、たとえば、両突起39a,38bに
よる挟着保持によって袋を後方に送った後、一定角度一
気に回転して、所定の回転位置で待機し、切断融着手段
との関連によって最適のタイミングで所望の回転速度で
上記両突起39a,39bが袋aを挟持して後方に送る
ように制御することもできる。このような制御を行うた
めには、サーボモータ等、回転制御可能なモータを用い
ることが適当である。
【0092】さらに、本願発明は、この種の製袋装置に
おいて、とりわけ切断刃物Kによって切断作用を受けた
後に、この切断刃物に付着する袋を強制的に剥離させる
ための機構に特徴づけられたものであるから、こうして
剥離させられた袋を後方へ搬送するための機構は、ベル
ト搬送機構の他、どのような搬送機構であってもよい。
【0093】同様に、切断融着機構の具体的構成および
その作動機構も、実施例に示したもの他、種々の機構が
採用されうる。とりわけ、図に示す実施例では、加熱刃
物を上下に往復動させるようにしているが、たとえば回
転部材の周部に加熱刃物を取付け、この回転部材の回転
により上記加熱刃物を実質的に上下動させるようにする
こともできる。この場合、加熱刃物と協働してフィルム
を挟みつけるバックアップ部材としては、ローラ状のも
のが適当となる。
【0094】さらに、上記の実施例は、一定幅の帯状の
樹脂フィルムを二つ折りにした上でこれを順次切断融着
して袋を形成するものであるが、たとえば、あらかじめ
チューブ状となった樹脂フィルムを搬送し、切断融着機
構の直前でその幅方向中央部にナイフを入れて分断し、
こうして左右に分かれて搬送される二つ折りの樹脂フィ
ルムに対して切断融着作用を行うように構成することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の製袋機の好ましい実施例の全体構成
を示す側面図である。
【図2】図1に示す装置の要部を示す側面断面図であ
る。
【図3】図2のIII −III 方向矢視図である。
【図4】図3のIV−IV方向矢視図である。
【図5】図1および図2に示す装置の作動説明図であ
り、定寸送りローラがフィルムを一定長さ送り出した状
態を示す。
【図6】図1および図2に示す装置の作動説明図であ
り、加熱刃物が下動して上記のように送り出されたフィ
ルムを切断している状態を示す。
【図7】図1および図2に示す装置の作動説明図であ
り、上記のように下動して切断作用を行った加熱刃物が
上動を始め、かつ剥離手段が上記切断刃物の後流側側面
に付着している製品袋を強制的に剥離させようとしてい
る状態を示している。
【図8】剥離手段の他の態様を示す要部断面図である。
【図9】本願発明の製袋装置によって製造される袋の例
を示す斜視図である。
【図10】本願発明のタイプの製袋機による製袋方法を
模式的に示す斜視図である。
【図11】従来の製袋機の全体構成を示す側面図であ
る。
【図12】図11のXII −XII 方向矢視図である。
【図13】図11に示す装置に要部を示す側面断面図で
ある。
【符号の説明】
a 袋 F フィルム K 加熱刃物 5 定寸送りローラ D1 送り手段 D2 搬送手段 38 回転ローラ 38a,38b 回転ローラ 39a,39b 突起 40a,40b 軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2枚重ね状にした長尺状の樹
    脂製フィルムを定寸送りしつつこれに加熱刃物を当てる
    ことにより、表面フィルムと背面フィルムが両側縁部に
    おいて互いに熱融着されてなる袋を作製するための装置
    であって、 上記樹脂製フィルムを一定長さごとに間欠送りする定寸
    送り機構と、 上記定寸送り機構と連動して、送りの停止時に、上記定
    寸送り機構によって送り出された樹脂製フィルムに押し
    当てられる加熱刃物を有し、この加熱刃物の作動によっ
    て上記樹脂製フィルムをその送り方向と横断する方向に
    溶断するとともに重ねられているフィルムの溶断縁どう
    しを融着させるようになった切断融着機構と、 上記切断融着機構の後流側において、上記切断融着機構
    の作動の結果できあがった袋を上記切断刃物から引き剥
    がす剥離手段と、 上記のようにして切断刃物から引き剥がされた袋を後流
    側へ搬送する搬送機構と、を備えており、 上記剥離手段は、周面どうしが互いに間隔を開けて対向
    するように上下に配置され、かつ回転駆動される回転ロ
    ーラの一方または双方に突起を形成してなり、所定の回
    転角度範囲にあるときのみ上記突起どうしの間、または
    上記突起と対向ローラの周面間に上記袋を挟持してこれ
    を上記切断刃物から引き剥がすようになっていることを
    特徴とする、製袋装置。
  2. 【請求項2】 上記搬送機構は、搬送するべき袋を上下
    に挟むように配置された一対のベルト搬送装置によって
    構成されている、請求項1の製袋装置。
  3. 【請求項3】 上記各ベルト搬送装置は、搬送方向上流
    側に配置された従動プーリと、搬送方向後流側に配置さ
    れた駆動プーリとに無端ベルトを掛け回して構成してい
    る、請求項2の製袋装置。
  4. 【請求項4】 上記各ベルト搬送装置は、その入口部に
    おいて、各従動プーリに掛け回る上下ベルト間に間隔が
    開けられている、請求項3の製袋装置。
  5. 【請求項5】 上記ベルト搬送装置の従動プーリは、上
    記剥離手段における回転ローラを支持する軸上に自由回
    転支持されている、請求項3の製袋装置。
  6. 【請求項6】 上記剥離手段における回転ローラを支持
    する軸は所定長さをもっており、この軸上に、複数個の
    上記回転ローラが間隔を開けて固定されており、この回
    転ローラの各隣合うものどうしの間に、上記ベルト搬送
    装置の複数の従動プーリが自由回転支持されている、請
    求項5の製袋装置。
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