JPH0741595Y2 - 筒状体の隅肉溶接用くさび - Google Patents

筒状体の隅肉溶接用くさび

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JPH0741595Y2
JPH0741595Y2 JP10796091U JP10796091U JPH0741595Y2 JP H0741595 Y2 JPH0741595 Y2 JP H0741595Y2 JP 10796091 U JP10796091 U JP 10796091U JP 10796091 U JP10796091 U JP 10796091U JP H0741595 Y2 JPH0741595 Y2 JP H0741595Y2
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wedge
recessed groove
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fillet
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JP10796091U
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JPH0553788U (ja
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実 根本
寛 足立
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日本鋼管工事株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、隅肉溶接で接合する筒
状体を、所定の間隙を保持した状態で固定するのに用い
る筒状体の隅肉溶接用のくさびに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示す鋼製の本管22・22を接
合するのに、まず、一方の本管22の外側に押輪リング23
を外嵌して隅肉溶接25して接合し、この押輪リング23と
他方の本管22に筒状の継手本体24を外嵌して、それぞれ
隅肉溶接25して接合する方法が知られている。
【0003】そして、前記押輪リング23や継手本体24を
用いる継手26は、本管22と継手本体24、本管22と押輪リ
ング23、及び、押輪リング23と、継手本体24間の間隙27
が零の状態で、隅内溶接25を行なうと、隅肉溶接25のヒ
ール部に割れが生じ易い。
【0004】そこで、本管22と押輪リング23などの間の
間隙27を均一に保持するため、図8に示すように、押輪
リング23の両側から、図7に示す、断面が短形状のくさ
び31を、本管22と押輪リング23の間の挿入する。
【0005】そして、前記くさび31は、図9に示すよう
に、押輪リング23の両側から、それぞれ、略等間隔に4
個づつ、合計8個のくさび31を挿入している。そして、
前記8個のくさび31を挿入して形成される間隙27が、全
て1回の押し込みで均一の間隙27に形成できれば、理想
的であるが、現実にはそれぞれのくさび31を、除々に打
ち込んで均一の間隙27を得るようにしている。
【0006】すなわち、まず、図9に示す天場に、くさ
び31を打ち込んである程度の間隙を形成した後、次に、
両側のくさび31を打ち込む手順となる。ところが、前記
両側のくさび31のうち、1側のくさび31を打ち込んでい
るとき、既に打ち込んである他側のくさび31が、1側の
くさび31を打ち込むことにより、その打ち込み力が、押
輪リング23に伝わって、既に打ち込んである前記他側の
くさび31を落下させてしまうことがある。
【0007】さらに、従来のくさび31は、図10に示すよ
うに、下面が平面であるため、本管22の上面に打ち込ま
れたくさび31の下面は、前記本管22の上面と1本の線状
部分で接触することになる。
【0008】したがって、前記くさび31は、打ち込み方
によって、くさび31の下面の中心線37が、図11に示すよ
うに、本管22の上面の中心線36から傾いた状態に横振れ
し易い。そして、天場のくさび31の打ち込み量が大きく
なると、特にその現象が発生し易い。
【0009】前記の如く、くさび31が横振れすると、両
側のくさび31や反対側のくさび31が落下し易くなる。
【考案が解決しようとする課題】 本考案は、前記事項に
鑑みなされたものであり、筒状体の隅肉溶接用のくさび
を、落下し難く、かつ、打込時に横振れの発生し難いも
のとすることを技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の考案は、くさび本
体1の下面に、上方に向かって凹入する縦方向の凹入溝
2を設け、この凹入溝2を、載置される筒状体に対し
て、少なくとも2条の線状当接部分3で当接するように
形成し、くさび本体1の下面に、磁石で形成した吸着体
5を取り付けて筒状体の隅肉溶接用くさびとした。
【0011】第2の考案は、第1の考案の筒状体の隅肉
溶接用くさびにおいて、くさび本体1の下面に、磁石で
形成した吸着体5を取り付ける構に代えて、くさび本
体1を磁石で形成して円筒体の隅肉溶接用くさびとし
た。
【0012】第3の考案は、磁石で形成した吸着体5の
下面に、上方に凹入する縦方向の凹入溝2を設け、この
凹入溝2を、載置される筒状体に対して、少なくとも2
条の線状当接部分3で当接する凹入溝2に形成し、この
吸着体5の上面に、くさび本体1を、縦方向に摺動可能
に装着して筒状体の隅肉溶接用くさびとした。
【0013】
【作用】第1・第2及び第3の考案は、隅肉溶接用くさ
びを、本管22などの筒状体と、押輪リング23などの筒状
体の間に打ち込むと、隅肉溶接用くさびの下面は、少な
くとも2条の線状当接部分3で、筒状体の表面に当接す
る。
【0014】したがって、本考案の隅肉溶接用くさび
は、打ち込み時の横振れの発生が少なく、その打ち込ん
でいる隅肉溶接用くさびによって、急激に大きな間隙27
を形成することがない。そして、既に打ち込んである他
の隅肉溶接用くさびに、大きな力を作用させることもな
い。
【0015】また、隅肉溶接用くさびは、各筒状体間に
おいて、挟圧されない状態となっても、磁石によって内
面側の磁性体で形成された筒状体に吸着されて落下しな
い。さらに、第3の考案は、くさび本体1を打ち込む
と、下面に凹入溝2の形成された吸着体5は、下面側の
筒状体に磁力により固定され、くさび本体1は、前記吸
着体5に案内されて前進する。
【0016】
【実施例】図1ないし図3は、第1の考案の一実施例の
説明用の図である。この実施例の筒状体の隅肉溶接用く
さびは、先端部が薄く、基部が厚く形成されたくさび本
体1の下面に、上方に向かって3角形状に凹入する縦方
向の凹入溝2が、設けてあり、また、このくさび本体1
の下面には、凹部4が2箇所に設けてあり、この凹部4
内には、磁石で形成された吸着体5が接着剤で貼着して
取り付けてある。
【0017】前記隅肉溶接用くさびは、前記磁石で形成
した吸着体5により、自重を支えるだけの密着力を有し
ており、かつ、人力により容易に取り外ずせるだけの密
着力しか有していないものであり、くさび本体1の基部
を、ハンマー等で叩いたときには、本管22や押輪リング
23の上面を移動できるだけの密着力に形成されている。
【0018】そして、前記隅肉溶接用くさびは、本管22
などの表面に載置された場合に、本管22などの表面に、
くさび本体1の下面の両側部が当接して、2条の線状当
接部分3を形成するものとなっている。
【0019】前記くさび本体1は、くさび本体1に、横
振れを発生させるような力が作用しても、くさび本体1
の下面は、2条の線状当接部分3で、本管22などの表面
に当接しているので、くさび本体1が横振れし難い。
【0020】前記くさび本体1は、鋼製であるが、その
材質は、特に限定されるものでなく、例えば、エンジニ
アリングプラスチックなどとすることも可能である。そ
して、前記凹入溝2は、円弧状の凹入溝2とし、さら
に、前記その凹入溝2の円弧を、当接する本管22などの
外面の円弧と、略等しい円弧に形成し、本管22などの表
面に円弧状の面で当接するように形成することも可能で
ある。
【0021】そして、本管22などと、押輪リング23など
の間に隅肉溶接用くさびを打ち込んで間隙27(図9参
照)を均一に形成したら、隅肉溶接25すべき部分(図6
参照)を、点付け溶接した後、隅肉溶接用くさびを除去
して本溶接をする。そして、隅肉溶接25部分が磁石によ
り磁化するのを防止する。
【0022】前記考案では、くさび本体1に、磁石で形
成した吸着体5を取り付けたが、第2の考案では、くさ
び本体1を磁石で形成したもので、図で示せば図1とな
る。図4は、第3の考案の一実施例を示すものであり、
この実施例は、磁石で形成した吸着体5の下面に截頭3
角形状に凹入する縦方向の凹入溝2を設け、この吸着体
5は、両側部を上方に延長し、この両側部の上部より、
水平方向の内側にそれぞれ突出する摺動用突条14を設け
ている。
【0023】そして、前記吸着体5の下面も、前記図3
に示す隅肉溶接用くさびと同様に、筒状体の表面に当接
するものである。前記吸着体5には、くさび本体1が載
置されて縦方向に摺動可能に装着してある。すなわち、
くさび本体1の基部側の下側両側部に、それぞれ、摺動
用溝10が設けてあり、前記吸着体5の摺動用突条14に、
くさび本体1の摺動用溝10を摺動可能に嵌合して、前記
吸着体5の上面に、くさび本体1を、縦方向に摺動可能
に装着している。
【0024】前記くさび本体1の前部下面にも、凹入溝
2が設けてあり、くさび本体1の前部も、筒状体の表面
に、前記吸着体5の下面と同様にして当接できるように
形成してある。
【0025】さらに、前記くさび本体1の前部の凹入溝
2は、設けないものとすることも可能である。図5は、
第3の考案の別の実施例を示すものであり、さきの実施
例と同様の部分は同一の符号を用い説明を一部省略す
る。
【0026】この実施例は、下面に凹入溝2を設けた吸
着体5の両側に、縦方向に延びる摺動用溝10を設けてあ
る。そして、くさび本体1の下面には、短形状に形成し
た縦方向に延びる凹所18を設け、この凹所18の両側部に
は、縦方向に延びる摺動用突条14が、それぞれ設けてあ
る。
【0027】そして、前記吸着体5の摺動用溝10に、前
記くさび本体1の摺動用突条14を摺動可能に嵌合して、
前記吸着体5の上面に、くさび本体1を、縦方向に摺動
可能に装着している。
【0028】
【考案の効果】本考案は、隅肉溶接用くさびの下面に、
上方に向かって凹入する縦方向の凹入溝2を設け、この
凹入溝2を、載置される筒状体に対して、少なくとも2
条の線状当接部分3で当接するように形成してある。
【0029】したがって、隅肉溶接用くさびは、筒状体
に対して、横振れがし難く、筒状体間の間隙27を急激に
変化させることがなく、間隙27を拡大し過ぎるようなこ
とがない。
【0030】また、本考案は、隅肉溶接用くさびを、磁
石によって、筒状体に吸着させるように形成している。
したがって、この隅肉溶接用くさびは、各筒状体間にお
いて、狭圧されないような状態となっても、磁石によっ
て内面側の磁性体で形成された筒状体に吸着されていて
落下せず、くさびの打ち込みを能率良く行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1・第2の考案の一実施例の斜視図
【図2】 第1の考案の一実施例の縦断面図
【図3】 第1の考案の一実施例の設置状態を示す図
【図4】 第3の考案の一実施例の斜視図
【図5】 第3の考案の別の実施例の斜視図
【図6】 本管を継手を用いて接合する状態を示す縦断
面図
【図7】 従来例のくさびの斜視図
【図8】 従来例及び本考案の実施状態を示す図
【図9】 従来例及び本考案の実施状態を示す図
【図10】 従来例及び本考案の実施状態を示す図
【図11】 従来例の実施状態を示す図
【符号の説明】
1 くさび本体 2 凹入溝 3 線状当接部分 5 吸着体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】くさび本体1の下面に、上方に向かって凹
    入する縦方向の凹入溝2を設け、この凹入溝2を、載置
    される筒状体に対して、少なくとも2条の線状当接部分
    3で当接するように形成し、くさび本体1の下面に、磁
    石で形成した吸着体5を取り付けた筒状体の隅肉溶接用
    くさび。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の筒状体の隅肉溶接用くさ
    びにおいて、くさび本体1の下面に、磁石で形成した吸
    着体5を取り付ける構に代えて、くさび本体1を磁石
    で形成した円筒体の隅肉溶接用くさび。 【プルーフの要否】 要
  3. 【請求項3】 磁石で形成した吸着体5の下面に、上方
    に凹入する縦方向の凹入溝2を設け、この凹入溝2を、
    載置される筒状体に対して、少なくとも2条の線状当接
    部分3で当接する凹入溝2に形成し、この吸着体5の上
    面に、くさび本体1を、縦方向に摺動可能に装着した筒
    状体の隅肉溶接用くさび。
JP10796091U 1991-12-27 1991-12-27 筒状体の隅肉溶接用くさび Expired - Lifetime JPH0741595Y2 (ja)

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JPH0553788U JPH0553788U (ja) 1993-07-20
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