JP2826798B2 - 配管溶接用ルート間隔の保持方法 - Google Patents
配管溶接用ルート間隔の保持方法Info
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Description
き合わせてアーク溶接する際に、ピットやブローホール
等の発生を防ぐために設けられるルート間隔を一定に保
持させる方法に関するものであって、アンダカット等の
溶接欠陥の発生を防止し、溶接品質を安定化させるため
の方法に係るものである。
ガスによってピットやブローホール等の溶接欠陥が発生
することは良く知られており、配管の突き合わせ溶接の
際には、一定のルート間隔を保った状態で溶接作業を行
なうことが重要である。従来、このルート間隔は溶接作
業者の経験に依存しており、現場では溶接棒をはさみ込
む等の手法がとられているが、溶接者の技量や溶接個所
の環境条件等によって溶接品質に差がでるという問題点
があった。
のルート間隔設定装置」、実開昭62−128292号
公報「配管用アウタークランプ装置」、特開平4−84
693号公報「溶接継手のルート間隔調整用充填材」に
は、ルート間隔を保つために、コマをねじ止めする方法
や、配管の周囲にクランプを巻き付ける方法、自動溶接
用ワイヤを間隙部分に挿入する方法などが開示されてい
る。
プを巻き付けたりする方法は、ねじを締め付けるための
工具を必要とし、その取り付け、取り外しの作業が面倒
であり、余計な時間がかかるために実施するのが困難で
ある。直線状の溶接用ワイヤを溶接用間隙に挿入する方
法は、平板どうしの溶接には適していても、配管の突き
合わせ部分は円形になっているので、溶接用ワイヤが脱
落してしまうという欠点がある。
の突き合わせ溶接時に、定められたルート間隔を保持し
溶接品質を安定化させるための方法を提供することにあ
る。
は、長手方向に延伸する直線状の端縁を有する可撓性シ
ート状の軟質マグネットを用意し、水平方向に延伸する
金属製の水平部材と所定のルート間隔に等しい厚みを有
する金属製の鉛直部材とが固着されて成る複数のT形ス
ペーサを用意し、前記軟質マグネットの前記直線状端縁
に各T形スペーサの水平部材の側端縁を当接させて磁力
により付着させ、各T形スペーサを前記直線状端縁に沿
って略一定の間隔で付着させることによりルート間隔保
持具を形成し、前記ルート間隔保持具の各鉛直部材の第
1の側面が第1の配管の端縁に密着するようにしながら
軟質マグネットを第1の配管の外周上に巻き付け、第2
の配管を前記ルート間隔保持具の各水平部材で包囲され
る空間内へと挿入し、第2の配管の端縁を前記ルート間
隔保持具の各鉛直部材の第2の側面に密着させ、円周方
向の隙間から溶接棒を挿入することにより第1の配管と
第2の配管とを仮付け溶接し、仮付け溶接後に前記ルー
ト間隔保持具を配管から取り外すことにより所定のルー
ト間隔を保持させることを特徴とする配管溶接用ルート
間隔の保持方法によって達成される。
方法によれば、第1の配管の外周に軟質マグネットを巻
き付けてから仮付け溶接を実施し、その後軟質マグネッ
トを引き離すだけでルート間隔保持具を脱着する作業が
完了するので、ルート間隔を保持させるための作業が迅
速で簡単に実施できることになる。従って、ルート間隔
を一定に保つことが容易になり、溶接品質の安定化が達
成できることになる。
ては、ゴム磁石、プラスチック磁石と呼ばれる可撓性磁
石を帯状にした、シート状磁石と呼ばれるものを利用す
ることができる。このシート状磁石は、ゴムやプラスチ
ック中に磁性体を分散させたものであり、金属製磁石に
比べて磁気力が小さいので、配管の外周に脱着する作業
にはきわめて好適に用いることができる。
成形したものは複合磁石とも呼ばれる。磁性体として
は、Nd Fe B のほか、サマリウムコバルト、バ
リウムフエライト等が知られている。以下、添付図面の
実施例を参照しながら、本発明についてさらに詳述す
る。
いるルート間隔保持具の全体を表しており、ルート間隔
保持具30は軟質マグネット10と5個のT形スペーサ
20とで構成されている。軟質マグネット10はいわゆ
るシート状磁石であり、長手方向に延伸する直線状の端
縁10A、前端10B、後端10Cが形成されている。
る金属板製の水平部材12と、所定のルート間隔(例え
ば1.6mm)に等しい厚みを有する金属板製の鉛直部
材14とが、スポット溶接あるいは接着剤その他の方法
により固着されて形成されている。
材14との交差部分の隅18に溶接の肉盛り部分がある
と正確なルート間隔を保持させることができないから、
アーク溶接を用いて両者を溶接することは好ましくな
い。図2に示す各部材の寸法(mm)としては、例え
ば、a=75、b=25、c=1.6、d=30、e=
15、f=50、g=15に設定することができる。
示すように、軟質マグネット10を例えば木製のテーブ
ルの周辺付近に置いて、その直線状端縁10AにT形ス
ペーサ20の水平部材12の側端縁を当接させる。両者
は磁気力によって付着するので、5個のT形スペーサ2
0を略一定の間隔で付着させることにより、図1に示す
ようなルート間隔保持具30を形成させることができ
る。
き合わせ溶接すべき第1の配管80と第2の配管90を
用意して、図3に示すようにセットする作業を実施す
る。まず、ルート間隔保持具30の各鉛直部材14の第
1の側面14A(図1)が第1の配管80の端縁80A
に密着するようにしながら、軟質マグネット10を第1
の配管80の外周上に巻き付ける。このとき、軟質マグ
ネット10の前端10Bと後端10Cとの間にわずかな
隙間が生じるような寸法に設定しておくことが望まし
い。
0は配管80上に密着し、水平部材12の先端部12A
は第1の配管80からオーバーハングした状態で突出す
ることになる。
出した部分12Aで包囲される空間内へと挿入する。第
2の配管90の端縁90Aが鉛直部材14の第2の側面
14B(図1)に当接すると、それ以上は挿入できない
から、配管80と90は、水平部材14の厚みに等しい
所定のルート間隔で位置決めされ、さらに磁力によって
好適に保持されることになる。
12の間には円周方向に沿って充分な隙間があるので、
この隙間から溶接棒を挿入することにより、円周方向に
3ヵ所あるいは4ヵ所にわたって仮付け溶接を行なうこ
とができる。
1の配管80の外周から引き離せば、ルート間隔保持具
30を容易に取り外すことができる。かくして、第1の
配管80と第2の配管90との間には所定のルート間隔
が保持されることになる。
が増減した場合でも、軟質マグネット10を巻き付ける
ことができるから、配管の外径に柔軟に対応することが
できるいう利点がある。
によれば、ルート間隔保持具を脱着する作業が迅速で簡
単に実施できることになり、作業者の技量にかかわらず
ルート間隔を一定に保つことができ、溶接品質が確保さ
れ安定化される等、その技術的効果には極めて顕著なも
のがある。
を表す斜視図である。
図B、及び側面図Cである。
態を表す斜視図である。
状態の側面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 配管を突き合わせ溶接する際に所定のル
ート間隔を保持させる方法であって、 長手方向に延伸する直線状の端縁を有する可撓性シート
状の軟質マグネットを用意し、 水平方向に延伸する金属製の水平部材と所定のルート間
隔に等しい厚みを有する金属製の鉛直部材とが固着され
て成る複数のT形スペーサを用意し、 前記軟質マグネットの前記直線状端縁に各T形スペーサ
の水平部材の側端縁を当接させて磁力により付着させ、
各T形スペーサを前記直線状端縁に沿って略一定の間隔
で付着させることによりルート間隔保持具を形成し、 前記ルート間隔保持具の各鉛直部材の第1の側面が第1
の配管の端縁に密着するようにしながら軟質マグネット
を第1の配管の外周上に巻き付け、 第2の配管を前記ルート間隔保持具の各水平部材で包囲
される空間内へと挿入し、 第2の配管の端縁を前記ルート間隔保持具の各鉛直部材
の第2の側面に密着させ、 円周方向の隙間から溶接棒を挿入することにより第1の
配管と第2の配管とを仮付け溶接し、 仮付け溶接後に前記ルート間隔保持具を配管から取り外
すことにより所定のルート間隔を保持させることを特徴
とする配管溶接用ルート間隔の保持方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9075894A JP2826798B2 (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 配管溶接用ルート間隔の保持方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9075894A JP2826798B2 (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 配管溶接用ルート間隔の保持方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07276094A JPH07276094A (ja) | 1995-10-24 |
JP2826798B2 true JP2826798B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=14007513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9075894A Expired - Lifetime JP2826798B2 (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 配管溶接用ルート間隔の保持方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2826798B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104723012B (zh) * | 2015-03-23 | 2017-03-22 | 上海外高桥造船海洋工程有限公司 | 焊接工装 |
KR102152525B1 (ko) * | 2019-02-20 | 2020-09-04 | 강영태 | 평판 맞대기 용접용 가접지그 |
KR102301203B1 (ko) * | 2020-10-26 | 2021-09-13 | 주식회사 중앙연도 | 배관 반가공 자동화장치 및 배관 제조방법 |
-
1994
- 1994-04-06 JP JP9075894A patent/JP2826798B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07276094A (ja) | 1995-10-24 |
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