JPH0741557U - クリーニングブラシ - Google Patents
クリーニングブラシInfo
- Publication number
- JPH0741557U JPH0741557U JP253191U JP253191U JPH0741557U JP H0741557 U JPH0741557 U JP H0741557U JP 253191 U JP253191 U JP 253191U JP 253191 U JP253191 U JP 253191U JP H0741557 U JPH0741557 U JP H0741557U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cleaning brush
- cleaning
- photoconductor
- brush
- photosensitive member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 感光体の表面における局部的な傷の発生を抑
制する。 【構成】 有機系感光体11の表面に接触して、有機系感
光体11の表面における残留物を除去するクリーニングブ
ラシ14において、クリーニングブラシ14を構成するブラ
シ繊維14aの先端形状を、摩擦抵抗が小さくなる略球状
又は球の一部を形状にしたので、クリーニングブラシ14
の鋭利な先端部が有機系感光体11と接触することがなく
なり、傷の発生を抑制できる。
制する。 【構成】 有機系感光体11の表面に接触して、有機系感
光体11の表面における残留物を除去するクリーニングブ
ラシ14において、クリーニングブラシ14を構成するブラ
シ繊維14aの先端形状を、摩擦抵抗が小さくなる略球状
又は球の一部を形状にしたので、クリーニングブラシ14
の鋭利な先端部が有機系感光体11と接触することがなく
なり、傷の発生を抑制できる。
Description
【0001】
本考案は、静電複写法による画像形成方法を採用した複写機,ファクシミリ装 置,プリンタなどに適用される感光体の表面をクリーニングするクリーニングブ ラシに関する。
【0002】
図3は従来の静電複写法を採用した画像形成装置の一例を構成を示す説明図で あり、感光体1は、反時計方向に回転し、帯電チャージャ2で表面が一様に帯電 され、露光部3で画像情報に基づいて露光されて静電潜像が形成される。この静 電潜像に対して現像部4でトナー現像が行われ、トナー像は適宜のタイミングで 搬送されたコピー用紙5に対して転写チャージャ6で転写される。転写後のコピ ー用紙5は、分離チャージャ7で感光体1から分離され、定着部8で定着作成を 受けて、ハードコピーとして排紙される。
【0003】 転写後の感光体1に残留してるトナーは、感光体1の表面に接触しているクリ ーニングブレード9aとクリーニングブラシ9bを有するクリーニング部9で除去 され、かつ回収される。
【0004】 前記クリーニング部9でクリーニング作用を受けた感光体1は、除電ランプ10 で除電されて、次の画像形成動作に移ることになる。
【0005】 ところで前記クリーニング部9におけるクリーニング方法には、マグブラシク リーニングやウエブクリーニングなどの種々の方法があるが、コストやクリーニ ング効果の点から、感光体表面と接触する上述したクリーニングブレード9aと クリーニングブラシ9bとを組合せた方法が最も一般的に採用されている。
【0006】 また感光体1としては、導電性支持体上にSe、あるいはSe合金(Se−As, Se−Te,Se−As−Teなど)を主体とする光導電層を設けたもの、酸化亜鉛, 硫酸カドミウムなどの無機系光導電材料をバインダー中に分散させたもの、ポリ −N−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノンあるいはアゾ顔料などの有 機光導電材料を用いたもの(OPC)、及び非晶質シリコン系材料を用いたものな どが一般に知られている。
【0007】 特に近年では製造コストが安い、環境汚染が少ない、比較的自由な感光体設計 ができるなどの理由により、有機系感光体(OPC)の発展が著しい。
【0008】 一般に、有機系感光体は、電荷発生材料及び電荷輸送材料を結着樹脂の中へ分 散あるいは溶解して導電性支持体上に塗布したものであり、ひとつの層で電荷保 持,電荷発生,電荷輸送の機能を有する単層型と、電荷発生の機能を有する電荷 発生層(CGL)と、帯電電荷の保持とCGLから注入された電荷の輸送機能を有 する電荷輸送層(CTL)と、さらに必要に応じて支持体からの電荷の注入を阻止 したり、あるいは支持体の光の反射を防止するなどの機能を有した層などを積層 した構成の機能分離型とが知られている。
【0009】
上記の従来技術において、有機系感光体は、前述した優れた特徴を有している ものの、有機材料からなるために表面硬度が低く、静電プロセスで機械的な負荷 に対して弱く、機械的損傷が発生し易いという問題がある。
【0010】 感光体の機械的損傷のうち、特に局部的に傷が発生した場合には、ハードコピ ー上に白すじや黒すじが現われる異常画像を発生させる原因となり、感光体寿命 を左右する重要な問題となる。
【0011】 ところで、図3に示したような有機系感光体1にクリーニングブレード9aと クリーニングブラシ9bとを組合せたクリーニング部9を使用した画像形成装置 において、前記感光体1の表面に形成される局部的な深い傷(1μm以上)の発生 原因を解析した結果、クリーニングブラシ9bの鋭利なブラシ先端と繰り返して 感光体1の表面が接触することで摩耗を引き起すことが判明した。
【0012】 図4(a)〜(c)は従来のクリーニングブラシのブラシ先端(クリーニングブラシ を構成する繊維の先端)の形状を示す説明図であって、図のようにブラシ先端B1 〜B3には、加工時の破断,切断によって先鋭部bが形成されており、この先鋭 部bが感光体1の表面と接触して摩耗を引き起し、局部的な深い傷を発生させる ことが分かった。
【0013】 本考案の目的は、感光体の表面における局部的な傷の発生を抑制できるクリー ニングブラシを提供することにある。
【0014】
上記の目的を達成するため、本考案は、静電複写法で用いられる感光体の表面 に接触して、感光体の表面における残留物を除去するクリーニングブラシにおい て、クリーニングブラシを構成するブラシ繊維の先端形状を略球状又は球の一部 の形状にしたことを特徴とする。
【0015】
上記の手段によれば、感光体の表面と接触するクリーニングブラシの先端形状 が摩擦抵抗を小さくする球形状であるので、クリーニングブラシによって感光体 が局部的な傷を受けることを抑制することになる。
【0016】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】 図1は本考案の一実施例を用いたクリーニング部を示す説明図であり、11はド ラム状の有機系感光体(OPC)、12はクリーニング部であって、クリーニング部 12内には、感光体11の表面と接触するクリーニングブレード13と、感光体11と接 触し、感光体11の周方向に回転可能に設けられたブラシ繊維14aからなるクリー ニングブラシローラ14と、クリーニングブラシローラ14に付着した廃トナーを静 電的に取り去るためのバイアスローラ15など配設される。
【0018】 また16はクリーニングブラシローラ14にバイアスを付加する第1バイアス装置 、17はバイアスローラ15にバイアスを付加する第2バイアス装置である。
【0019】 前記クリーニングブラシローラ14に用いられるブラシ繊維14aの先端A1,A2 の形状を、図2(a),(b)に示したように、略球状又は球の一部の形状にしており 、感光体11の表面との摩擦抵抗が小さくなるようにしている。
【0020】 またクリーニングブラシローラ14に用いられるブラシ繊維14aとしては、ナイ ロンやポリエステルからなる合成繊維が例示でき、繊維の太さとしては5〜15( デニール/フィラメント)のものが一般的に使用され、またブラシ密度としては 1万〜10万(本/inch2)、ブラシの毛足長さとしては1〜10mmが適当である。
【0021】 またブラシ繊維14aは導電化処理されていてもよい。導電化処理としては、通 常の繊維表面にめっき,真空蒸着,スパッタなどの方法で金属を被覆する方法、 また繊維表面に導電性微粒子(カーボン,金属など)を分離させた有機層を形成さ せる方法、導電性微粒子分離重合体をブレンドあるいは多芯複合紡糸する方法な どがあげられる。
【0022】 さらに上記のブラシ繊維14aの先端A1,A2の形状を図2のように球状加工す る方法は、加熱法,溶媒法などの公知の成形方法を材質に合わせ適宜選択する。
【0023】 そして前記ブラシ繊維からクリーニングブラシローラ14として構成する方法と しては、支持体上にブラシ繊維を直接固定する方法、あるいはブラシ繊維の織物 (パイル)を支持体上に接着剤などで固定する方法がある。
【0024】 次に、より具体的な実施例1と比較例1により、作用効果を詳細に説明する。
【0025】 (実施例1) ステンレス製の芯金(直径10mm)に導電性合成繊維(東レ社製:SA−7)により 作製したパイルを固定して、密度5(万本/iuch2)、毛足長6mm、加熱により毛 先形状を球形状にした導電性ブラシローラを形成し、図1に示した構成のクリー ニング部12にクリーニングブラシローラ14として用いた。
【0026】 (比較例1) 毛先形状を球形状にすることなく、切断面のままのパイルを用いた以外は実施 例1と全く同様のクリーニングブラシローラとし、図1に示した構成のクリーニ ング部に用いた。
【0027】 前記実施例1と比較例1のクリーニング部を、感光体としてCGL,CTL積 層型有機系感光体を使用した2成分現像方式の普通紙複写機に搭載し、連続コピ ーを行い、白すじ,黒すじなどのすじ状異常画像発生の推移を調べた。その結果 を表1に示した。
【0028】 評価は、A4サイズのハーフトーンコピーを行い、その画像中に何本の黒すじ 又は白すじが存在するかをカウントすることによって行った。
【0029】
【表1】
【0030】 ただし、表1の数値は単位は、(本/A4タテ)である。
【0031】 表1より明らかなように、比較例1のクリーニング部を使用した場合は、1万 サイクル程度からすじ状異常状態が発生するのに対して、実施例1のクリーニン グ部を使用した場合は、10万サイクル後で初めてすじ状異常画像が発生し、有機 系感光体などの機械的耐久性が低い感光体においても、優れたすじ状異常画像の 防止効果が認められた。
【0032】 なお上記の実施例としては、感光体11をドラム状のものを例示したが、ベルト 状のものであっても本実施例におけるクリーニングブラシローラは適用できる。
【0033】 またクリーニングブラシローラのブラシ繊維は、先端形状が略球状又は球の一 部の形状になっていればよく、ブラシ繊維の材質,他の部位の形状、あるいは他 の構成部材を限定するものでない。
【0034】
以上説明したように、本考案によれば、感光体の表面と接触するクリーニング ブラシの先端形状が摩擦抵抗を小さくする球形状であるため、クリーニングブラ シによる摩耗を少なくなり、感光体が局部的な傷を受けることが抑制されること になり、画像形成装置において安定した高画質を維持させることができるクリー ニングブラシを提供できる。
【図1】本考案のクリーニングブラシの一実施例を用い
たクリーニング部を示す説明図である。
たクリーニング部を示す説明図である。
【図2】本実施例のクリーニングブラシのブラシ繊維の
先端形状を例示した拡大図である。
先端形状を例示した拡大図である。
【図3】従来の画像形成装置の構成を示す説明図であ
る。
る。
【図4】従来のクリーニングブラシの先端形状を例示し
た拡大図である。
た拡大図である。
11…感光体、 12…クリーニング部、 14…クリーニン
グブラシ、 14a…ブラシ繊維、 A1,A2…ブラシ繊
維の先端。
グブラシ、 14a…ブラシ繊維、 A1,A2…ブラシ繊
維の先端。
Claims (1)
- 【請求項1】 静電複写法で用いられる感光体の表面に
接触して、感光体の表面における残留物を除去するクリ
ーニングブラシにおいて、クリーニングブラシを構成す
るブラシ繊維の先端形状を略球状又は球の一部の形状に
したことを特徴とするクリーニングブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP253191U JPH0741557U (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | クリーニングブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP253191U JPH0741557U (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | クリーニングブラシ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741557U true JPH0741557U (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=11531969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP253191U Pending JPH0741557U (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | クリーニングブラシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741557U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009258272A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Canon Inc | クリーニング装置及び画像形成装置 |
-
1991
- 1991-01-30 JP JP253191U patent/JPH0741557U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009258272A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Canon Inc | クリーニング装置及び画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
GB2167199A (en) | Electrophotographic photosensitive member | |
JP4955991B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4043337B2 (ja) | 画像形成方法及びこの方法を用いる画像形成装置 | |
US6521388B2 (en) | Electrophotographic image forming apparatus, and photoreceptor therefor | |
JP2002341572A (ja) | 画像形成装置、画像形成方法、感光体及びその製造方法並びに画像形成用プロセスカートリッジ | |
EP0645682B1 (en) | Electrophotographic apparatus, process cartridge and image forming method | |
US5390015A (en) | Carrier removal in an electrophotographic image formation method | |
US5175591A (en) | Cleaning device including abrading cleaning brush for comet control | |
JP2003036011A (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP2005092019A (ja) | 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP3028345B2 (ja) | クリーニング装置 | |
JP2004258588A (ja) | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JPH0741557U (ja) | クリーニングブラシ | |
JP3260971B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3045746B2 (ja) | 電子写真方法 | |
JP4493992B2 (ja) | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP4559097B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US5923940A (en) | Cleaning brush having fibers of different lengths | |
JP3722711B2 (ja) | クリーニング装置、これを用いた画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP3852225B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008046445A (ja) | 付着物吸引除去装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
US11644788B2 (en) | Image forming apparatus capable of suppressing toner fusion on a photosensitive member | |
JP4134698B2 (ja) | 画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JPH0341456A (ja) | 電子写真感光体の表面粗面化処理方法 | |
JP3254496B2 (ja) | 電子写真法 |