JPH0741538A - 加水分解性ポリウレタンフォーム - Google Patents

加水分解性ポリウレタンフォーム

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JPH0741538A
JPH0741538A JP5208684A JP20868493A JPH0741538A JP H0741538 A JPH0741538 A JP H0741538A JP 5208684 A JP5208684 A JP 5208684A JP 20868493 A JP20868493 A JP 20868493A JP H0741538 A JPH0741538 A JP H0741538A
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JP
Japan
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polyester polyol
acid
polyurethane foam
hours
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Application number
JP5208684A
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English (en)
Inventor
Noboru Kunishige
登 國重
Hachiro Wada
八郎 和田
Koji Kanetani
紘二 金谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Polyurethane Industry Co Ltd filed Critical Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた加水分解性を有するポリエステルポリ
オールを用いたポリウレタンフォームを提供する。 【構成】 多カルボン酸と多価アルコールとから得られ
るポリエステルポリオールにおいて、多カルボン酸とし
てリンゴ酸、酒石酸を用いて得られるポリウレタンフォ
ーム。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はポリウレタンフォームに
関する。さらに詳しくは、選択された原料を使用した加
水分解し易いポリウレタンフォームに関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】近年、プラスチック廃棄物による環境汚
染が世界的な問題となっている。この問題の最大の原因
は廃棄物の大部分を占めるポリスチレン、塩化ビニル、
ポリプロピレンなどのプラスチックが分解され難いた
め、埋め立て処理されても土中にそのまま残存すること
にある。また焼却するにしても、一般的にプラスチック
類は燃焼熱量が大きく、燃焼ガスによる大気汚染の原因
ともなるため、通常の焼却設備で対応することは困難で
ある。このようなな現状から、自然環境下で容易に分解
する生分解性プラスチックの検討がなされている。その
例としては、ポリ(3−ヒドロキシアルカノエート)な
どに代表される微生物生産高分子、キチン・キトサンな
どの天然高分子、デンプンを混合したポリエチレンなど
がよく知られている。 【0003】ポリウレタン樹脂はポリイソシアネートと
ポリオール、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエ
ステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、など
を主原料として製造されている。これらのポリウレタン
樹脂は、自動車、建築、土木、電気製品、農水産用品、
包装材、日用品などあらゆる用途に使用されており、そ
の形態もフォームをはじめシート、フィルム、チュー
ブ、ロール、塗膜など様々である。ポリウレタン樹脂に
ついても生分解性が検討されており、特開平4−137
10号公報には原料となるポリエステルポリオールの一
部として乳酸、グリコール酸などを使用した易分解性の
ポリウレタン樹脂が提案されている。しかしながら、乳
酸やグリコール酸などを原料としてポリエステルポリオ
ールを製造しようとすると、ポリエステルポリオール製
造装置の一般的な素材であるステンレス鋼などの金属表
面を腐食したり、ポリエステルポリオールそのものの着
色によりその製造はしばしば困難なものとなっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】生分解は常に加水分解
を始点として開始されることから、加水分解性が生分解
性の尺度となる。また、ポリウレタン樹脂の生分解性は
原料となるポリオールの加水分解性に大きく左右され
る。つまり、ポリオールの加水分解性が大きいとポリウ
レタン樹脂の生分解性も大きくなる。本発明の目的は特
定のポリエステルポリオールを使用し加水分解性に優れ
たポリウレタンフォームを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
従来の問題点を解決するため鋭意検討の結果、一般式
(1)で表されるポリエステルポリオールが加水分解さ
れやすく、該ポリエステルポリオールを使用したポリウ
レタンフォームは容易に加水分解されることを見出し本
発明に至った。すなわち本発明は、有機ポリイソシアネ
ート、ポリヒドロキシ化合物、発泡剤を、必要に応じて
触媒および整泡剤の存在下で反応させて得られるポリウ
レタンフォームにおいて、上記のポリヒドロキシ化合物
の一部または全部が一般式(1)で表されるポリエステ
ルポリオールであることを特徴とする加水分解性ポリウ
レタンフォームである。 【0006】 【化1】 (1) (式中、Rは水酸基または水素、nは1ないし5の整
数、Xは酸素に隣接する構造がメチレン基である炭化水
素基、mは1以上の整数を表す。) 本発明に用いられるポリエステルポリオールは、一般式
(1)で表すことができるが、これは分子内に1個以上
のヒドロキシ基を有するジカルボン酸および分子内に2
個以上のヒドロキシ基を有するポリオール化合物との重
縮合反応によって得られる。 【0007】ポリエステルポリオール成分として分子内
に1個以上のヒドロキシ基を有するジカルボン酸の例と
しては、D−リンゴ酸、L−リンゴ酸、D,L−リンゴ
酸、D−酒石酸、L−酒石酸、D,L−酒石酸などがあ
げられるが、これらは単独または任意の組み合わせで使
用できる。 【0008】ポリエステルポリオール成分として分子内
に2個以上のヒドロキシ基を有するポリオール化合物の
例としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジ
オール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジ
オール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、2−ブテン−1,4−ジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオー
ル、1,10−デカンジオール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、グリセリン、トリメチロールプロパンの
ほかポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリ
コール、ポリ(エチレンアジペート)ジオール、ポリ
(ブチレンアジペート)ジオール、ポリ(ジエチレンア
ジペート)ジオール、ポリ(ヘキサメチレンアジペー
ト)ジオール、ポリカプロラクトンジオール、ポリ(ヘ
キサメチレンカーボネート)ジオールなどである。 【0009】ポリエステルポリオール成分として、必要
に応じて上記の分子内に1個以上のヒドロキシ基を有す
るジカルボン酸以外に、他のポリカルボン酸を併用する
ことができる。他のポリカルボン酸の例としては、シュ
ウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マ
レイン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナ
フタレン−1,5−ジカルボン酸、ダイマー酸、トリカ
ーバリル酸および、これらの無水物、アルキルエステル
類があげられ、これらは単独または任意の組み合わせで
使用できるが、分子内に1個以上のヒドロキシ基を有す
るジカルボン酸と他のポリカルボン酸のモル比は10:
0〜1:9であることが望ましく、さらに望ましくは、
7:3〜3:7である。 【0010】本発明に用いられるポリエステルポリオー
ルの数平均分子量は500〜10000であることが望
ましいが、さらに望ましくは、1000〜5000であ
る。本発明に用いられるポリエステルポリオールを製造
するに際しては、必要に応じて触媒を使用することがで
きる。例えば、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、
などのスルホン酸類、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、酸化アンチ
モン、酢酸アンチモン、モノブチルスズオキシド、ジブ
チルスズオキシド、ジブチルスズジアセテート、ジブチ
ルスズジラウレート、ジオクチルスズジラウレート、2
−エチルヘキサン酸スズ、オクテン酸スズ、テトラブチ
ルスズ、酢酸第一スズ、テトラエチルチタネート、テト
ラプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、テト
ラステアリルチタネート、水酸化コバルト、酢酸マンガ
ンなどの金属系化合物があげられる。 【0011】本発明に用いられるポリエステルポリオー
ルを製造する方法としては、溶融重縮合法やトルエン、
キシレン、クロルベンゼンなどを用いた溶液重縮合法と
いった公知の方法があげられるが、例えば、溶融重縮合
法では、生成する水を留去しながら、常圧下に110℃
〜180℃で反応させ、次いで140℃〜250℃で徐
々に減圧度を上げながら、最終的には0.1〜5mmH
gで反応させる。本発明に用いられるポリエステルポリ
オールには必要に応じて、添加剤類を使用することがで
きる。例えば、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、
加水分解防止剤、防黴剤、脱水剤、顔料、染料、滑剤、
可塑剤、反応遅延剤などがあげられる。 【0012】本発明におけるポリウレタンフォームを製
造するに際しては、必要に応じて他の長鎖ポリオールを
併用することができる。例えば、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、2−ブテン−1,4−ジ
オール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、
1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,
4−シクロヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメ
チロールプロパンなどの多価アルコール類とシュウ酸、
マロン酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレ
ン−1,5−ジカルボン酸、ダイマー酸、トリカーバリ
ル酸および、これらの無水物、アルキルエステルなどの
多価カルボン酸類の任意の組み合わせによって得られる
ポリエステルポリオールや、ポリカーボネートポリオー
ル、ポリカプロラクトンポリオール、ポリバレロラクト
ンポリオールおよび、エチレングリコール、1,2−プ
ロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−
ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、1,5
−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メ
チル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジ
オール、1,10−デカンジオール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ソル
ビトール、シュークローズ、ポリアルカノールアミンな
どの多価アルコール類を開始剤としてエチレンオキシ
ド、プロピレンオキシドなどを付加して得られるポリエ
ーテルポリオールなどがあげられるが、一般式(1)で
表されるポリエステルポリオールとの比は0:10〜
7:3であることが望ましい。 【0013】本発明に使用できる有機ポリイソシアネー
トの例としては、2,4−トルエンジイソシアネート、
2,6−トルエンジイソシアネート、2,4´−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート、キシレンジ
イソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、4,4´−ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネートなどのジイソシアネート類、ポリメチレン
ポリフェニレンポリイソシアネートなどのポリイソシア
ネート類やこれらのトリマー変性体、ビウレット変性
体、カルボジミド変性体、あるいはイソシアネート基末
端ウレタンプレポリマーなどがあげられる。これらは単
独あるいは2種以上の組合わせで使用することができ
る。 【0014】本発明に使用できる発泡剤の例としては、
ブタン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、イソヘプタンなどの炭化水素類、あるいはジクロロ
メタン、フロン11、フロン12、フロン113、フロ
ン114、フロン123、フロン124、フロン134
a、フロン141b、フロン142bなどのハロゲン化
炭化水素類、またイソシアネート基と反応して炭酸ガス
を発生するギ酸などのカルボン酸類や水などがあげられ
る。 【0015】本発明によるポリウレタンフォームを製造
するに際しては、必要により触媒、整泡剤、その他の添
加剤類を使用する。触媒の例としては、トリエチルアミ
ン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N,
N´,N´−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,
N´,N´−テトラメチルプロピレンジアミン、トリエ
チレンジアミン、N,N´−ジメチルピペラジン、N−
メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7などのアミ
ン類およびこれらのカルボン酸塩、フェノール塩や、ス
タナスオクトエート、ジブチルスズジアセテート、ジブ
チルスズジラウレートなどの金属系触媒があげられる
が、これらは単独あるいは2種以上の組み合わせで使用
できる。整泡剤の例としては、シリコン系界面活性剤、
非イオン系およびイオン系界面活性剤があげられる。そ
の他の添加剤類の例としては、酸化防止剤、光安定剤、
紫外線吸収剤、防黴剤、脱水剤、顔料、染料、滑剤、可
塑剤、反応遅延剤などがあげられる。本発明によるポリ
ウレタンフォームを製造する方法としては、スラブ発泡
法、注入発泡法、連続ラミネート発泡法などあらゆる公
知の方法があげられる。 【0016】 【発明の効果】本発明によるポリウレタン製造用ポリエ
ステルポリオールおよびこれを使用したポリウレタンフ
ォームは容易に加水分解されるため、廃棄された場合に
も形状の崩壊、あるいは消滅を来すため自然環境を損な
うことがない。 【0017】 【実施例】以下に実施例をあげて本発明をより具体的に
説明するが、これによって本発明が限定されるものでは
ない。尚、文中の「部」は特に断りのない限り、「重量
部」をあらわすものとする。 【0018】〔ポリエステルポリオールの調製〕ポリエステルポリオール1 D,L−リンゴ酸622部、ジエチレングリコール54
5部を反応器に入れ一定速度で攪拌し、窒素でバブリン
グしながら徐々に130℃にまで加熱した。縮合水を留
去しながら130℃で6時間反応させた。この後テトラ
ブチルチタネート0.05部を加え、常圧から100m
mHgまで5時間、さらに100mmHgから3mmH
gまで5時間をかけて減圧度を増しながら160℃で反
応を続けた。次いで、3mmHg、180℃で3時間反
応させ、淡黄色の粘稠液体を得た。このポリエステルポ
リオールの水酸基価は317mgKOH/gであった。 【0019】ポリエステルポリオール2 D,L−リンゴ酸302部、アジピン酸329部、ジエ
チレングリコール531部を反応器に入れ一定速度で攪
拌し、窒素でバブリングしながら徐々に130℃にまで
加熱した。縮合水を留去しながら130℃で6時間反応
させた。この後テトラブチルチタネート0.05部を加
え、常圧から100mmHgまで5時間、さらに100
mmHgから3mmHgまで5時間をかけて減圧度を増
しながら160℃で反応を続けた。次いで、3mmH
g、180℃で3時間反応させ、淡黄色の粘稠液体を得
た。このポリエステルポリオールの水酸基価は183m
gKOH/gであった。 【0020】ポリエステルポリオール3 L−酒石酸326部、アジピン酸317部、ジエチレン
グリコール514部を反応器に入れ一定速度で攪拌し、
窒素でバブリングしながら徐々に130℃にまで加熱し
た。縮合水を留去しながら130℃で6時間反応させ
た。この後テトラブチルチタネート0.05部を加え、
常圧から100mmHgまで5時間、さらに100mm
Hgから3mmHgまで5時間をかけて減圧度を増しな
がら160℃で反応を続けた。次いで、3mmHg、1
80℃で3時間反応させ、淡黄色の粘稠液体を得た。こ
のポリエステルポリオールの水酸基価は301mgKO
H/gであった。 【0021】ポリエステルポリオール4 L−酒石酸196部、アジピン酸446部、ジエチレン
グリコール516部を反応器に入れ一定速度で攪拌し、
窒素でバブリングしながら徐々に130℃にまで加熱し
た。縮合水を留去しながら130℃で6時間反応させ
た。この後テトラブチルチタネート0.05部を加え、
常圧から100mmHgまで5時間、さらに100mm
Hgから3mmHgまで5時間をかけて減圧度を増しな
がら160℃で反応を続けた。次いで、3mmHg、1
80℃で3時間反応させ、淡黄色の粘稠液体を得た。こ
のポリエステルポリオールの水酸基価は205mgKO
H/gであった。 【0022】ポリエステルポリオール5 D,L−リンゴ酸330部、アジピン酸359部)、
1,4−ブタンジオール488部を反応器に入れ一定速
度で攪拌し、窒素でバブリングしながら徐々に130℃
にまで加熱した。縮合水を留去しながら130℃で6時
間反応させた。この後ジブチルスズオキシド0.05部
を加え、常圧から100mmHgまで5時間、さらに1
00mmHgから3mmHgまで5時間をかけて減圧度
を増しながら160℃で反応を続けた。次いで、3mm
Hg、180℃で3時間反応させ、白色ワックス状固体
を得た。このポリエステルポリオールの水酸基価は19
0mgKOH/gであった。 【0023】ポリエステルポリオール6 L−酒石酸366部、アジピン酸357部、ジエチレン
グリコール286部、1,4−ブタンジオール167部
を反応器に入れ一定速度で攪拌し、窒素でバブリングし
ながら徐々に130℃にまで加熱した。縮合水を留去し
ながら130℃で6時間反応させた。この後テトラブチ
ルチタネート0.05部を加え、常圧から100mmH
gまで5時間、さらに100mmHgから3mmHgま
で5時間をかけて減圧度を増しながら160℃で反応を
続けた。次いで、3mmHg、180℃で3時間反応さ
せ、淡黄色の粘稠液体を得た。このポリエステルポリオ
ールの水酸基価は330mgKOH/gであった。 【0024】ポリエステルポリオール7 L−酒石酸290部と水酸基価350mgKOH/gの
ジエチレンアジペート780部、トルエン700部、p
−トルエンスルホン酸2部を反応器に入れ、共沸法によ
り脱水しながら重縮合させた後、トルエンを留去して水
酸基価260mgKOH/gの淡黄色の粘稠液体を得
た。 【0025】ポリエステルポリオール8 アジピン酸640部、ジエチレングリコール518部を
反応器に入れ一定速度で攪拌し、窒素でバブリングしな
がら徐々に130℃にまで加熱した。縮合水を留去しな
がら130℃で6時間反応させた。この後テトラブチル
チタネート0.05部を加え、常圧から100mmHg
まで5時間、さらに100mmHgから3mmHgまで
5時間をかけて減圧度を増しながら160℃で反応を続
けた。次いで、3mmHg、180℃で3時間反応さ
せ、淡黄色の粘稠液体を得た。このポリエステルポリオ
ールの水酸基価は54mgKOH/gであった。 【0026】ポリエステルポリオール9 90%D,L−乳酸752部、アジピン酸274部、ジ
エチレングリコール482部を反応器に入れ一定速度で
攪拌し、窒素でバブリングしながら徐々に130℃にま
で加熱した。縮合水の留出を反応開始とし、これより5
時間をかけて徐々に180℃まで昇温した。180℃一
定で5時間反応させた後、テトラブチルチタネート0.
05部を加え、常圧から100mmHgまで5時間、1
00mmHgから3mmHgまで3時間をかけて徐々に
減圧度を増しながら、180℃で反応を続け、さらに2
30℃まで3時間をかけて昇温し、230℃一定で3時
間反応させた。こうして得られたポリエステルポリオー
ルは黄色粘稠液体で水酸基価は52.3mgKOH/g
であった。 【0027】実施例1 ポリエステルポリオール1 100部に水4部、アミン
系触媒(花王製,カオーライザーNo.22、以下同
じ)1.5部、スズ系触媒(城北化学製,KCS−40
5T、以下同じ)0.02部、シリコン系界面活性剤
(日本ユニカー製、L−532、以下同じ)1.5部を
加え、均一に混合し25℃に調節した。次いでこれに予
め25℃に調節したTDI(日本ポリウレタン工業製,
コロネートT−80、以下同じ)49.6部を加え、7
000rpmで5秒間撹拌し、直ちに250mm×25
0mm×250mmの型内に注ぎ込み自由発泡させた。
発泡開始5分後、ポリウレタンフォームを型より取り出
し、80℃の乾燥器中で20分間後硬化させた。 【0028】実施例2 ポリエステルポリオール2 100部に水4部、アミン
系触媒1.5部、スズ系触媒0.02部、シリコン系界
面活性剤1.5部を加え、均一に混合し25℃に調節し
た。次いでこれに予め25℃に調節したTDI49.6
部を加え、7000rpmで5秒間撹拌し、直ちに25
0mm×250mm×250mmの型内に注ぎ込み自由
発泡させた。発泡開始5分後、ポリウレタンフォームを
型より取り出し、80℃の乾燥器中で20分間後硬化さ
せた。 【0029】実施例3 ポリエステルポリオール3 100部に水4部、アミン
系触媒1.5部、スズ系触媒0.02部、シリコン系界
面活性剤1.5部を加え、均一に混合し25℃に調節し
た。次いでこれに予め25℃に調節したTDI49.6
部を加え、7000rpmで5秒間撹拌し、直ちに25
0mm×250mm×250mmの型内に注ぎ込み自由
発泡させた。発泡開始5分後、ポリウレタンフォームを
型より取り出し、80℃の乾燥器中で20分間後硬化さ
せた。 【0030】実施例4 ポリエステルポリオール4 100部に水4部、アミン
系触媒1.5部、スズ系触媒0.02部、シリコン系界
面活性剤1.5部を加え、均一に混合し25℃に調節し
た。次いでこれに予め25℃に調節したTDI49.6
部を加え、7000rpmで5秒間撹拌し、直ちに25
0mm×250mm×250mmの型内に注ぎ込み自由
発泡させた。発泡開始5分後、ポリウレタンフォームを
型より取り出し、80℃の乾燥器中で20分間後硬化さ
せた。 【0031】実施例5 ポリエステルポリオール5 100部に水4部、アミン
系触媒1.5部、スズ系触媒0.02部、シリコン系界
面活性剤1.5部を加え、均一に混合し25℃に調節し
た。次いでこれに予め25℃に調節したTDI49.6
部を加え、7000rpmで5秒間撹拌し、直ちに25
0mm×250mm×250mmの型内に注ぎ込み自由
発泡させた。発泡開始5分後、ポリウレタンフォームを
型より取り出し、80℃の乾燥器中で20分間後硬化さ
せた。 【0032】実施例6 ポリエステルポリオール6 100部に水4部、アミン
系触媒1.5部、スズ系触媒0.02部、シリコン系界
面活性剤1.5部を加え、均一に混合し25℃に調節し
た。次いでこれに予め25℃に調節したTDI49.6
部を加え、7000rpmで5秒間撹拌し、直ちに25
0mm×250mm×250mmの型内に注ぎ込み自由
発泡させた。発泡開始5分後、ポリウレタンフォームを
型より取り出し、80℃の乾燥器中で20分間後硬化さ
せた。 【0033】実施例7 ポリエステルポリオール7 100部に水4部、アミン
系触媒1.5部、スズ系触媒0.02部、シリコン系界
面活性剤1.5部を加え、均一に混合し25℃に調節し
た。次いでこれに予め25℃に調節したTDI49.6
部を加え、7000rpmで5秒間撹拌し、直ちに25
0mm×250mm×250mmの型内に注ぎ込み自由
発泡させた。発泡開始5分後、ポリウレタンフォームを
型より取り出し、80℃の乾燥器中で20分間後硬化さ
せた。 【0034】比較例1 ポリエステルポリオール8 100部に水4部、アミン
系触媒1.5部、スズ系触媒0.02部、シリコン系界
面活性剤1.5部を加え、均一に混合し25℃に調節し
た。次いでこれに予め25℃に調節したTDI49.6
部を加え、7000rpmで5秒間撹拌し、直ちに25
0mm×250mm×250mmの型内に注ぎ込み自由
発泡させた。発泡開始5分後、ポリウレタンフォームを
型より取り出し、80℃の乾燥器中で20分間後硬化さ
せた。 【0035】比較例2 ポリエステルポリオール9 100部に水4部、アミン
系触媒1.5部、スズ系触媒0.02部、シリコン系界
面活性剤1.5部を加え、均一に混合し25℃に調節し
た。次いでこれに予め25℃に調節したTDI49.6
部を加え、7000rpmで5秒間撹拌し、直ちに25
0mm×250mm×250mmの型内に注ぎ込み自由
発泡させたが、反応中に陥没が起こり良好なポリウレタ
ンフォームは得られなかった。 【0036】実施例1〜7および比較例1で得られたポ
リウレタンフォームの物性の試験結果を表1に示した。
また、加水分解性を調べるため実施例1〜7および比較
例1で得られたポリウレタンフォームを厚さ5mmに切
り出し、湿潤な腐葉土中に埋めた。2カ月後サンプルを
取り出したところ、実施例1〜7のポリウレタンフォー
ムは原形が殆ど残っていなかったが、比較例1のポリウ
レタンフォームは変色は見られたものの形状の変化は認
められなかった。 【0037】 【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 有機ポリイソシアネート、ポリヒドロキシ化合物、発泡
    剤を、必要に応じて触媒および整泡剤の存在下で反応さ
    せて得られるポリウレタンフォームにおいて、上記のポ
    リヒドロキシ化合物の一部または全部が下記一般式
    (1)で表されるポリエステルポリオールであることを
    特徴とする加水分解性ポリウレタンフォーム。 【化1】 (1) (式中、Rは水酸基または水素、nは1ないし5の整
    数、Xは酸素に隣接する構造がメチレン基である炭化水
    素基、mは1以上の整数を表す。)
JP5208684A 1993-07-31 1993-07-31 加水分解性ポリウレタンフォーム Pending JPH0741538A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003076488A1 (de) * 2002-03-08 2003-09-18 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur herstellung von hochfunktionellen polyetheralkoholen

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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