JPH0741479A - 7−アザプテリジン類およびその製造方法 - Google Patents

7−アザプテリジン類およびその製造方法

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JPH0741479A
JPH0741479A JP5185760A JP18576093A JPH0741479A JP H0741479 A JPH0741479 A JP H0741479A JP 5185760 A JP5185760 A JP 5185760A JP 18576093 A JP18576093 A JP 18576093A JP H0741479 A JPH0741479 A JP H0741479A
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JP5185760A
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English (en)
Inventor
Tomofumi Nagamatsu
朝文 永松
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 7−アザプテリジン類の1位または8位を選
択的にアルキル化する方法、およびこれによって種々の
生理活性物質を提供すること。 【構成】 式 または (式中、R1はメチル基またはフェニル基を示し、R2
アルキル基またはシクロアルキル基を示す。)で表され
る7−アザプテリジン類およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生理活性の期待される
新規な7−アザプテリジン類およびその選択的な製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】プテリジンの7位に窒素が導入された7
−アザプテリジン類、すなわちピリミド[5,4−
−1,2,4−トリアジン−5,7−ジオン骨格を有す
る抗生物質として、トキソフラビン、フェルベヌリン、
2−メチルフェルベヌリン(MSD−92)およびレウ
マイシンがこれまで知られている。下記にこれらの構造
を示す。
【0003】
【0004】8位の置換基を有するフェルベヌリン型の
誘導体は、テトラヘドロンレターズ1973年 157
7頁に記載の方法およびブリティン オブ ザ ケミカ
ルソサイエティ オブ ジヤパン 第48巻 2884
頁(1975年)に記載の方法に準じ合成される。しか
しながら、この反応は酸化還元反応を経由し、反応操作
等が複雑で収率も低く工業的利用価値も低い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、7−
アザプテリジン類の1位または8位を選択的にアルキル
化する方法、およびこれによって種々の生理活性物質を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、7−アザプ
テリジン類の1位または8位を選択的にアルキル化する
方法を種々検討し、本発明を完成した。すなわち、本発
明は、式
【0007】
【0008】または
【0009】
【0010】(式中、R1はメチル基またはフェニル基
を示し、R2はアルキル基またはシクロアルキル基を示
す。)で表される7−アザプテリジン類である。
【0011】また、他の本発明は、式
【0012】
【0013】(式中、R1はメチル基またはフェニル基
を示す。)で表される化合物を有機溶媒中塩基存在下、
式R2−X(式中、R2はアルキル基またはシクロアルキ
ル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。)で表されるハ
ロゲン化アルキルと反応させることを特徴とする式
【0014】
【0015】または
【0016】
【0017】(式中、R1およびR2は前記と同意義であ
る。)で表される7−アザプテリジン類の製造方法であ
る。
【0018】また、他の本発明は、前記式3の化合物を
有機溶媒中塩基存在下、式R3 2SO4(式中、R3はアル
キル基を示す。)で表されるジアルキル硫酸と反応させ
ることを特徴とする式
【0019】
【0020】または
【0021】
【0022】(式中、R1およびR3は前記と同意義であ
る。)で表される7−アザプテリジン類の製造方法であ
る。
【0023】本発明において、ハロゲン原子とはフッ素
原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子である。ア
ルキル基とは炭素原子数1〜7の鎖状または分枝鎖状の
アルキル基であり、たとえばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペ
ンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル
基、ヘプチル基、イソヘプチル基などである。シクロア
ルキル基とは炭素原子数3〜8のシクロアルキル基であ
り、たとえばシクロフロピル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、シクロオクチル基などである。
【0024】出発物質の式3の化合物は、ケミカル ア
ンド ファーマシューティカル ブリティン(Che
m.Pharm.Bull),41巻,362頁(19
93年)の方法に準し合成される。
【0025】式3の化合物の選択的アルキル化反応によ
るトキソフラビン型化合物(式1)およびフェルベヌリ
ン型化合物(式2)の合成は、以下に示した方法により
試みた。
【0026】先ず、1級アルキル化剤による式3の化合
物のアルキル化について述べる。式3の化合物をジオキ
サン中、K2CO3、NaH、NaHCO3、K2CO3
どの塩基存在下、アルキル試薬として各種ジアルキル硫
酸を20〜120℃で反応させることより、トリアジン
環部位の1位のみがアルキル化された式4の化合物を得
る。
【0027】また、同様条件下、溶媒としてジオキサン
の代わりにDMFを用い同じ反応を試みたところ、この
場合はピリミジン環部位の8位のみがアルキル化された
式5の化合物を得た。このアルキル化でジアルキル硫酸
の代わりに各種ヨードアルキルを用いた場合は、溶媒の
相違に関わらず式2の化合物のみを得た。
【0028】次に、2級アルキル化剤による式3の化合
物のアルキル化について述べる。2級の各種ブロモアル
キルによるアルキル化の相違は、ジオキサン中、1級ア
ルキルと同様条件下では式1の化合物のみが得られ、ジ
オキサンの代わりにDMFを用いた場合は、主に式2の
化合物を得た。
【0029】最後に3級アルキル化剤による式3の化合
物のアルキル化について述べる。ジオキサン中での3級
アルキルの場合は7位のカルボニルの立体障害が考えら
れるため式2の化合物は得られず、式1の化合物のみを
得た。ただし、溶媒としてDMFを用いた場合はこのア
ルキル化は進行しなかった。
【0030】
【発明の効果】従来、7−アザプテリジン類の1位に置
換基を有するものはメチル基を除き知られていない。本
発明により、選択的に1位または8位にアルキル基を導
入することが可能となり、生理活性の期待される化合物
を提供できた。
【0031】
【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例1−1, Method A ジオキサン(50ml)に6−メチル−3−フェニルピ
リミド[5,4−]−1,2,4−トリアジン−5,
7(6,8)−ジオン(1a,0.51g,2ミリ
モル)、ジメチル硫酸(0.76g,6ミリモル)およ
び炭酸カリウム(0.55g,4ミリモル)を加えて、
120℃の油浴で2時間撹拌下加熱還流した。反応終了
後、反応液から炭酸カリウムを濾過除去し、濾液を減圧
下濃縮。この残渣を氷水(100ml)中に加えた後、
酢酸エチル(30ml,3回)で抽出した。抽出液を無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得られた
残渣にジエチルエーテル(100ml)を加え析出した
結晶を濾取、それを40%ジオキサン水溶液で再結晶し
て、1位がメチル化された生成物1,6−ジメチル−3
−フェニルピリミド[5,4−]−1,2,4−トリ
アジン−5,7(1,6)−ジオン(2a,0.4
9g,91%)を得た。
【0032】ジメチル硫酸の代わりに他のジアルキル硫
酸を用い、また、1aの代わりに3,6−ジフェニルピ
リミド[5,4−]−1,2,4−トリアジン−5,
7(6,8)−ジオン(1b)を用い、上記と同様
に反応、処理し、対応する1−アルキル誘導体を製造し
た。これらを下記表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】実施例1−2, Method B ジオキサン(50ml)に1a(0.51g,2ミリモ
ル)、ジメチル硫酸(0.76g,6ミリモル)および
60%鉱油懸濁状の水素化ナトリウム(0.16g,4
ミリモル)を加えて、室温(20℃)で2時間撹拌し
た。反応終了後、反応液から水素化ナトリウムを濾過除
去し、濾液を減圧下濃縮。この残渣を氷水(100m
l)中に加えた後、酢酸エチル(30ml,3回)で抽
出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下濃縮し、得られた残渣にジエチルエーテル(100m
l)を加え析出した結晶を濾取、それを40%ジオキサ
ン水溶液で再結晶して1位がメチル化された生成物2a
(0.46g,85%)を得た。 ジメチル硫酸の代
わりに他のジアルキル硫酸を用い、また、1aの代わり
1bを用い、上記と同様に反応、処理し、それぞれ表
1で示した1−アルキル誘導体を製造した。本方法によ
2b〜2hの収率は79〜85%であった。
【0035】実施例1−3, Method C ジオキサン(50ml)に1a(0.51g,2ミリモ
ル)、ジメチル硫酸(0.76g,6ミリモル)および
炭酸水素ナトリウム(0.34g,4ミリモル)を加え
て、120℃の油浴で2時間撹拌下加熱還流した。反応
終了後、反応液から炭酸水素ナトリウムを濾過除去し、
濾液を減圧下濃縮。この残渣を氷水(100ml)中に
加えた後、酢酸エチル(30ml,3回)で抽出した。
抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮
し、得られた残渣にジエチルエーテル(100ml)を
加え析出した結晶を濾取、それを40%ジオキサン水溶
液で再結晶して1位がメチル化された生成物2a
(0.47g,87%)を得た。
【0036】ジメチル硫酸の代わりに他のジアルキル硫
酸を用い、また、1aの代わりに1bを用い、上記と同
様に反応、処理し、それぞれ表1で示した1−アルキル
誘導体を製造した。本方法による2b〜2hの収率は8
1〜88%であった。
【0037】実施例2−1, Method A ジメチルホルムアミド(50ml)に1a(0.51
g,2ミリモル)、ジメチル硫酸(0.76g,6ミリ
モル)および炭酸カリウム(0.55g,4ミリモル)
を加えて、140℃の油浴で2時間撹拌下加熱還流し
た。反応終了後、反応液から炭酸カリウムを濾過除去
し、濾液を減圧下濃縮。この残渣を氷水(100ml)
中に加えた後、酢酸エチル(30ml,3回)で抽出し
た。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃
縮し、得られた残渣にジエチルエーテル(100ml)
を加え析出した結晶を濾取、それを40%ジオキサン水
溶液で再結晶して8位がメチル化された生成物6,8−
ジメチル−3−フェニルピリミド[5,4−]−1,
2,4−トリアジン−5,7(6,8)−ジオン
3a,0.48g,89%)を得た。
【0038】ジメチル硫酸の代わりに他のジアルキル硫
酸を用い、また、1aの代わりに3,6−ジフェニルピ
リミド[5,4−]−1,2,4−トリアジン−5,
7(6,8)−ジオン(1b)を用い、上記と同様
に反応、処理し、対応する8−アルキル誘導体を製造し
た。これらを下記表2に示した。
【0039】
【表2】
【0040】実施例2−2, Method B ジメチルホルムアミド(50ml)に1a(0.51
g,2ミリモル)、ジメチル硫酸(0.76g,6ミリ
モル)および60%鉱油懸濁状の水素化ナトリウム
(0.16g,4ミリモル)を加えて、室温(20℃)
で2時間撹拌した。反応終了後、反応液から水素化ナト
リウムを濾過除去し、濾液を減圧下濃縮。この残渣を氷
水(100ml)中に加えた後、酢酸エチル(30m
l,3回)で抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣にジエチルエー
テル(100ml)を加え析出した結晶を濾取、それを
40%ジオキサン水溶液で再結晶して8位がメチル化さ
れた生成物3a(0.43g,80%)を得た。
【0041】ジメチル硫酸の代わりに他のジアルキル硫
酸を用い、また、1aの代わりに1bを用い、上記と同
様に反応、処理し、それぞれ表2で示した8−アルキル
誘導体を製造した。本方法による3b〜3hの収率は7
6〜85%であった。
【0042】実施例2−3, Method C ジメチルホルムアミド(50ml)に1a(0.51
g,2ミリモル)、ジメチル硫酸(0.76g,6ミリ
モル)および炭酸水素ナトリウム(0.34g,4ミリ
モル)を加えて、140℃の油浴で2時間撹拌下加熱還
流した。反応終了後、反応液から炭酸水素ナトリウムを
濾過除去し、濾液を減圧下濃縮。この残渣を氷水(10
0ml)中に加えた後、酢酸エチル(30ml,3回)
で抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧下濃縮し、得られた残渣にジエチルエーテル(10
0ml)を加え析出した結晶を濾取、それを40%ジオ
キサン水溶液で再結晶して8位がメチル化された生成物
3a(0.47g,87%)を得た。
【0043】ジメチル硫酸の代わりに他のジアルキル硫
酸を用い、また、1aの代わりに1bを用い、上記と同
様に反応、処理し、それぞれ表2で示した8−アルキル
誘導体を製造した。本方法による3b〜3hの収率は8
0〜87%であった。
【0044】実施例2−4, Method D ジオキサンまたはジメチルホルムアミド(50ml)に
1a(0.51g,2ミリモル)、ヨウ化メチル(1.
42g,10ミリモル)および炭酸カリウム(0.55
g,4ミリモル)を加えて、140℃の油浴で2時間撹
拌下加熱還流した。反応終了後、反応液から炭酸カリウ
ムを濾過除去し、濾液を減圧下濃縮。この残渣を氷水
(100ml)中に加えた後、酢酸エチル(30ml,
3回)で抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣にジエチルエーテル
(100ml)を加え析出した結晶を濾取、それを40
%ジオキサン水溶液で再結晶して8位がメチル化された
生成物3a(0.46g,85%)を得た。
【0045】ヨウ化メチルの代わりに他のハロゲン化ア
ルキルを用い、また、1aの代わりに1bを用い、上記
と同様に反応、処理し、それぞれ表2で示した8−アル
キル誘導体を製造した。本方法による3b〜3hの収率
は78〜85%であった。
【0046】実施例2−5, Method E ジオキサンまたはジメチルホルムアミド(50ml)に
1a(0.51g,2ミリモル)、ヨウ化メチル(1.
42g,10ミリモル)および60%鉱油懸濁状の水素
化ナトリウム(0.16g,4ミリモル)を加えて、室
温(20℃)で2時間撹拌した。反応終了後、反応液か
ら水素化ナトリウムを濾過除去し、濾液を減圧下濃縮。
この残渣を氷水(100ml)中に加えた後、酢酸エチ
ル(30ml,3回)で抽出した。抽出液を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣にジ
エチルエーテル(100ml)を加え析出した結晶を濾
取、それを40%ジオキサン水溶液で再結晶して8位が
メチル化された生成物3a(0.43g,80%)を得
た。
【0047】ヨウ化メチルの代わりに他のハロゲン化ア
ルキルを用い、また、1aの代わりに1bを用い、上記
と同様に反応、処理し、それぞれ表2で示した8−アル
キル誘導体を製造した。本方法による3b〜3hの収率
は74〜80%であった。
【0048】実施例2−6, Method F ジオキサンまたはジメチルホルムアミド(50ml)に
1a(0.51g,2ミリモル)、ヨウ化メチル(1.
42g,10ミリモル)および炭酸水素ナトリウム
(0.34g,4ミリモル)を加えて、140℃の油浴
で2時間撹拌下加熱還流した。反応終了後、反応液から
炭酸水素ナトリウムを濾過除去し、濾液を減圧下濃縮。
この残渣を氷水(100ml)中に加えた後、酢酸エチ
ル(30ml,3回)で抽出した。抽出液を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣にジ
エチルエーテル(100ml)を加え析出した結晶を濾
取、それを40%ジオキサン水溶液で再結晶して8位が
メチル化された生成物3a(0.43g,80%)を得
た。
【0049】ヨウ化メチルの代わりに他のハロゲン化ア
ルキルを用い、また、1aの代わりに1bを用い、上記
と同様に反応、処理し、それぞれ表2で示した8−アル
キル誘導体を製造した。本方法による3b〜3hの収率
は82〜86%であった。
【0050】実施例3−1, Method A ジオキサン(50ml)に1a(0.51g,2ミリモ
ル)、臭化シクロペンチル(0.89g,6ミリモル)
および炭酸カリウム(0.55g,4ミリモル)を加え
て、120℃の油浴で2時間撹拌下加熱還流した。反応
終了後、反応液から炭酸カリウムを濾過除去し、濾液を
減圧下濃縮。この残渣を氷水(100ml)中に加えた
後、酢酸エチル(30ml,3回)で抽出した。抽出液
を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得ら
れた残渣にジエチルエーテル(100ml)を加え析出
した結晶を濾取、それを40%ジオキサン水溶液で再結
晶して1位がシクロペンチル化された生成物1−シクロ
ペンチル−6−メチル−3−フェニルピリミド[5,4
]−1,2,4−トリアジン−5,7(1,6
)−ジオン(2i ,0.52g,81%)を得た。
【0051】1aに臭化シクロヘキシルまたは臭化イソ
プロピル、1bに臭化シクロペンチル、臭化シクロヘキ
シル、臭化イソプロピルまたは臭化tertブチルを、上記
と同様に反応、処理し、それぞれ1−アルキル誘導体
j−2oを製造した。これらを下記表3に示した。
【0052】
【表3】
【0053】実施例3−2, Method B ジオキサン(50ml)に1a(0.51g,2ミリモ
ル)、臭化シクロペンチル(0.89g,6ミリモル)
および60%鉱油懸濁状の水素化ナトリウム(0.16
g,4ミリモル)を加えて、室温(20℃)で2時間撹
拌した。反応終了後、反応液から水素化ナトリウムを濾
過除去し、濾液を減圧下濃縮。この残渣を氷水(100
ml)中に加えた後、酢酸エチル(30ml,3回)で
抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧下濃縮し、得られた残渣にジエチルエーテル(100
ml)を加え析出した結晶を濾取、それを40%ジオキ
サン水溶液で再結晶して1位がシクロペンチル化された
生成物2i(0.47g,73%)を得た。
【0054】1aに臭化シクロヘキシルまたは臭化イソ
プロピル、1bに臭化シクロペンチル、臭化シクロヘキ
シル、臭化イソプロピルまたは臭化tertブチルを、上記
と同様に反応、処理し、それぞれ表3に示した1−アル
キル誘導体2j−2oを製造した。本方法による生成物
2j−2oの収率は73〜83%であった。
【0055】実施例3−3, Method C ジオキサン(50ml)に1a(0.51g,2ミリモ
ル)、臭化シクロペンチル(0.89g,6ミリモル)
および炭酸水素ナトリウム(0.34g,4ミリモル)
を加えて、120℃の油浴で2時間撹拌下加熱還流し
た。反応終了後、反応液から炭酸水素ナトリウムを濾過
除去し、濾液を減圧下濃縮。この残渣を氷水(100m
l)中に加えた後、酢酸エチル(30ml,3回)で抽
出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下濃縮し、得られた残渣にジエチルエーテル(100m
l)を加え析出した結晶を濾取、それを40%ジオキサ
ン水溶液で再結晶して1位がシクロペンチル化された生
成物2i(0.52g,81%)を得た。
【0056】1aに臭化シクロヘキシルまたは臭化イソ
プロピル、1bに臭化シクロペンチル、臭化シクロヘキ
シル、臭化イソプロピルまたは臭化tertブチルを、上記
と同様に反応、処理し、それぞれ表3に示した1−アル
キル誘導体2j−2oを製造した。本方法による生成物
2j−2oの収率は76〜87%であった。
【0057】実施例4−1, Method A ジメチルホルムアミド(50ml)に1a(0.51
g,2ミリモル)、臭化シクロペンチル(0.89g,
6ミリモル)および炭酸カリウム(0.55g,4ミリ
モル)を加えて、140℃の油浴で2時間撹拌下加熱還
流した。反応終了後、反応液から炭酸カリウムを濾過除
去し、濾液を減圧下濃縮。この残渣を氷水(100m
l)中に加えた後、酢酸エチル(30ml,3回)で抽
出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下濃縮し、得られた残渣にジエチルエーテル(100m
l)を加え析出した結晶を濾取、それを40%ジオキサ
ン水溶液で再結晶して8位がシクロペンチル化された生
成物8−シクロペンチル−6−メチル−3−フェニルピ
リミド[5,4−]−1,2,4−トリアジン−5,
7(6,8)−ジオン(3i,0.42g,65
%)を得た。
【0058】1aに臭化シクロヘキシル、1bに臭化シ
クロペンチル、臭化シクロヘキシルまたは臭化イソプロ
ピルを、上記と同様に反応、処理し、それぞれ8−アル
キル誘導体3j−2mを製造した。これらを下記表4に
示した。
【0059】
【表4】
【0060】a) In this preparation,toxoflavin type
compound 2j of 33% was obtainedas a by-product b) In this preparation,toxoflavin type compound 2m
of 40% was obtainedas a by-product なお、表4に示したように、この反応条件で1aおよび
1bに2級のアルキル化剤として臭化シクロヘキシルを
用いた場合、1−アルキル誘導体2jおよび2mがそれ
ぞれ副生したので、再結晶する前に混合物をシリカゲル
クロマトグラフィー(ベンゼン:酢酸エチル=9:1)
でそれぞれを分離精製した後、再結晶を行った。
【0061】実施例4−2, Method B ジメチルホルムアミド(50ml)に1a(0.51
g,2ミリモル)、臭化シクロペンチル(0.89g,
6ミリモル)および60%鉱油懸濁状の水素化ナトリウ
ム(0.16g,4ミリモル)を加えて、室温(20
℃)で2時間撹拌した。反応終了後、反応液から水素化
ナトリウムを濾過除去し、濾液を減圧下濃縮。この残渣
を氷水(100ml)中に加えた後、酢酸エチル(30
ml,3回)で抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣にジエチルエ
ーテル(100ml)を加え析出した結晶を濾取、それ
を40%ジオキサン水溶液で再結晶して8位がシクロペ
ンチル化された生成物3i(0.52g,80%)を得
た。
【0062】1aに臭化シクロヘキシル、1bに臭化シ
クロペンチル、臭化シクロヘキシルまたは臭化イソプロ
ピルを、上記と同様に反応、処理し、それぞれ表4に示
した8−アルキル誘導体3j3k3l,および3m
をそれぞれ30%,77%,38%および77%で得
た。この反応条件で1aおよび1bに2級のアルキル化
剤として臭化シクロヘキシルを用いた場合、1−アルキ
ル誘導体 2jおよび2mがそれそれ副生したので、再
結晶する前に混合物をシリカゲルクロマトグラフィー
(ベンゼン:酢酸エチル=9:1)でそれぞれを分離精
製した後、再結晶を行った。2jおよび2mの収率はそ
れぞれ35%および40%であった。
【0063】実施例4−3, Method C ジメチルホルムアミド(50ml)に1a(0.51
g,2ミリモル)、臭化シクロペンチル(0.89g,
6ミリモル)および炭酸水素ナトリウム(0.34g,
4ミリモル)を加えて、140℃の油浴で2時間撹拌下
加熱還流した。反応終了後、反応液から炭酸水素ナトリ
ウムを濾過除去し、濾液を減圧下濃縮。この残渣を氷水
(100ml)中に加えた後、酢酸エチル(30ml,
3回)で抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣にジエチルエーテル
(100ml)を加え析出した結晶を濾取、それを40
%ジオキサン水溶液で再結晶して8位がシクロペンチル
化された生成物3i(0.54g,84%)を得た。
【0064】1aに臭化シクロヘキシル、1bに臭化シ
クロペンチル、臭化シクロヘキシルまたは臭化イソプロ
ピルを、上記と同様に反応、処理し、それぞれ表4に示
した8−アルキル誘導体3j3k3lおよび3m
それぞれ36%,81%,41%および83%で得た。
この反応条件で1aおよび1bに2級のアルキル化剤と
して臭化シクロヘキシルを用いた場合、1−アルキル誘
導体2jおよび2mがそれそれ副生したので、再結晶す
る前に混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ベンゼ
ン:酢酸エチル=9:1)でそれぞれを分離精製した
後、再結晶を行った。2jおよび2mの収率はそれぞれ
32%および38%であった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 (式中、R1はメチル基またはフェニル基を示し、R2
    アルキル基またはシクロアルキル基を示す。)で表され
    る7−アザプテリジン類。
  2. 【請求項2】 式 (式中、R1はメチル基またはフェニル基を示し、R2
    アルキル基またはシクロアルキル基を示す。)で表され
    る7−アザプテリジン類。
  3. 【請求項3】 式 (式中、R1はメチル基またはフェニル基を示す。)で
    表される化合物を有機溶媒中塩基存在下、式R2−X
    (式中、R2はアルキル基またはシクロアルキル基を示
    し、Xはハロゲン原子を示す。)で表されるハロゲン化
    アルキルと反応させることを特徴とする式 または (式中、R1およびR2は前記と同意義である。)で表さ
    れる7−アザプテリジン類の製造方法。
  4. 【請求項4】 式 (式中、R1はメチル基またはフェニル基を示す。)で
    表される化合物を有機溶媒中塩基存在下、式R3 2SO4
    (式中、R3はアルキル基を示す。)で表されるジアル
    キル硫酸と反応させることを特徴とする式 または (式中、R1およびR3は前記と同意義である。)で表さ
    れる7−アザプテリジン類の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004007498A3 (en) * 2002-07-15 2004-07-08 Janssen Pharmaceutica Nv 3-phenyl analogs of toxoflavine as kinase inhibitors
WO2010014798A3 (en) * 2008-07-31 2010-05-14 The Regents Of The University Of Michigan Pyrimidotriazinediones and pyrimidopyrimidinediones and methods of using the same
JP2011510929A (ja) * 2008-01-25 2011-04-07 ハイ ポイント ファーマシューティカルズ,リミティド ライアビリティ カンパニー TNF−α合成の調節因子及びPDE4阻害剤としての三環系化合物

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