JPH0741248A - 線材を送給するための万能遊星動式送給ヘッドおよび送給方法、ならびに溶接装置 - Google Patents

線材を送給するための万能遊星動式送給ヘッドおよび送給方法、ならびに溶接装置

Info

Publication number
JPH0741248A
JPH0741248A JP5230750A JP23075093A JPH0741248A JP H0741248 A JPH0741248 A JP H0741248A JP 5230750 A JP5230750 A JP 5230750A JP 23075093 A JP23075093 A JP 23075093A JP H0741248 A JPH0741248 A JP H0741248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feeding
wire
feed
axis
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5230750A
Other languages
English (en)
Inventor
David A David
アルバート デビッド デビッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
P W S Ltd
PWS Ltd
Original Assignee
P W S Ltd
PWS Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by P W S Ltd, PWS Ltd filed Critical P W S Ltd
Publication of JPH0741248A publication Critical patent/JPH0741248A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/12Automatic feeding or moving of electrodes or work for spot or seam welding or cutting
    • B23K9/133Means for feeding electrodes, e.g. drums, rolls, motors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/12Automatic feeding or moving of electrodes or work for spot or seam welding or cutting
    • B23K9/133Means for feeding electrodes, e.g. drums, rolls, motors
    • B23K9/1336Driving means

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続性の線材に作用するねじり応力を低減し
つつ送給作用と直線状矯正作用とを同時に作用する線材
送給方法および装置を提供する。 【構成】 線材を送給するための万能遊星動式送給ヘッ
ド10は送給軸線14周りに高速回転可能な中空の本体
18と、送給軸線14周りに互いに筋違いに指向するよ
う配置された一対の遊星動式ローラ26と、ローラ送給
表面28と線材間に最大接触線を提供するようにする枢
動手段と、ローラ送給表面28と線材12間の接触線に
沿い線材に対し垂直応力を作用するようにする付勢手段
と、を具備する。本体18とローラ対26とが送給軸線
14周りに回転されたときにはローラ対26が接触線に
沿ってほぼ接線方向の応力を線材12に対し作用するこ
とにより線材12を送給軸線14に沿って送給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遊星動式送給ヘッド装置
と当該装置を溶接機と共に用いる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電極用線材を連続的に遊星動式送給する
種々の方法や装置が米国特許第4,049,172号、
第4,085,880号、第4,098,445号、第
4,205,771号、第4,261,499号、第
4,261,499号、第4,605,148号等に記
載されている。
【0003】従来の遊星動式送給器は長手方向の送給軸
線を画定する本体と、その送給軸線に関して対称に配置
された、対向かつ筋違い配置された一対のローラと、を
具備する。各ローラは回転双曲面形状を有している。各
ローラはピストンを介して上記本体に取付けられ、ピス
トン自体は本体に形成された全体的に円筒形の座に対し
て軸線方向の運動が可能に取付けられている。また、各
ローラは側面側では上記円筒座の外側で協動のピストン
に送給軸線に対して所定の角度で取付けられている。
【0004】上記ピストンは互いに平行に配置され、送
給軸線に対して接近、離反動作するように設けられてい
る。ローラ間の隙間は送給されるべき電極用線材の直径
と、電極用線材に作用されるべき送給応力と、に従って
調節可能である。上記ローラ間の隙間の調節は付設され
たレバーにより各ピストンおよびローラに予め定められ
た応力が作用するように補正するばねによって、また送
給軸線に関し対称に配置された一対の応力伝達機構によ
って、ローラを調節することにより達成される。
【0005】電極用線材が送給軸線に沿うように上記ロ
ーラ間に配置されたとき本体が回転すると筋違い配置さ
れたローラが送給軸線に沿って電極用線材を送給するよ
うになる。また電極用線材がローラ間を送給されると電
極用線材を直線状に矯正することもできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の遊星動
式送給器に特有の欠点は以下の点である。すなわち、ま
ず、ピストンに対してローラを横側に配置しているので
レバーからローラへの応力の伝達がブラケット状になっ
てしまう。このため遊星動式送給器の本体が弾性変形し
てローラの不整列が生じ、その結果ローラから電極用線
材に作用するてこ作用が失われて送給速度が低下してし
まう。また、使用される電極用線材の寸法、形状が比較
的多岐にわたるので度々ばねを交換しなければならない
煩瑣がある。さらに、それぞれのローラの角度位置が固
定されているので電極用線材とローラの回転双曲面状送
給面間において電極用線材の直径が予め定められた直径
のときだけしか完全な線接触が生じない。予め定められ
た直径以外の電極用線材を用いるとローラと電極用線材
との接触面積が低減し、したがってローラから電極用線
材に作用する送給速度が低下してしまう。さらにまた、
送給軸線に対するローラの取付け角が一定角、典型的に
は約45°、に固定されているので1より大きい減少係
数(reduction coefficient)を
許容可能な溶接速度を得ることが不可能である。加え
て、ばねの調節、すなわちローラに作用する応力の調
節、したがって電極用線材に作用する、電極用線材を直
線状に矯正する応力の調節が不可能である。
【0007】すなわち従来の遊星動式送給器では、上述
した固有の欠点を有するので種々の寸法の電極用線材を
異なる溶接速度および最適速度で使用することができな
い結果になっていた。
【0008】連続溶接電極の送給装置には種々の形式の
ものが周知である。従来の送給装置の一つでは複数のロ
ーラを用い、これら複数のローラが互いに平行でかつ電
極の送給方向に対し垂直なそれぞれの軸線周りに回転す
るようにしている。
【0009】ローラ式送給装置も下記に列挙する多数の
欠点を有している。すなわち、電極に最大てこ作用が作
用させるべく、対向したローラが送給される電極を塑性
変形させるような大きな応力によって一体に保持されて
いる。このためローラやその関連要素が早期に磨耗する
ようになり、その結果頻繁な交換が必要となる。
【0010】ローラ式送給装置は電極を直線状に矯正す
る作用がなく、送給される電極と導管間に高摩擦抵抗が
発生する。このように電極を直線状に送給できないこと
により溶接速度が低減されてしまう。
【0011】また、ローラと電極間においててこ作用が
比較的小さいこと、送給される電極が塑性変形するこ
と、導管と電極間に高摩擦抵抗が有ること等から、従来
の平行ローラ式送給装置を用いるシステムでは実効効率
が低下する結果になっている。したがってタイム溶接工
程のように高速度の電極送給が必要な場合には非実用的
な形態の、極めて大型なシステムが必要になる。
【0012】さらに別の従来形式の送給装置には送給軸
線周りに同方向に回転する複数の遊星動式装置を用いる
ものがある。この従来の遊星動送りヘッド装置の欠点は
と次の点にある。
【0013】すなわち、各装置がただ一対のローラだけ
を用いるので電極に比較的小さな押圧力しか作用できな
いのである。また、電極が送給されるとき遊星動によっ
て電極はねじり作用も受け、その電極に作用するねじり
応力は作用される送給応力と遊星動式装置の回転速度と
に直接比例する。したがって、電極の送給速度は電極の
ねじり強度に制限されることが理解されるであろう。
【0014】電極に作用できるねじり応力は、とりわ
け、電極を送給する導管の摩擦抵抗によって決まる。こ
れは、導管内を走行する線材がねじられたときにねじり
作用に対する抵抗が線材と導管内側間の摩擦抵抗の形で
現れる、という事実による。ねじりに対する摩擦抵抗は
導管内における線材の長さに比例する。
【0015】したがって、電極に作用するねじり力は導
管の長さに逆比例する。そしてその結果、使用される導
管の長さはせいぜい約3〜4メートル程度に制限され
る。
【0016】本発明は連続電極用線材を送給しかつ直線
状に矯正する、改良された遊星動式送給ヘッド装置、お
よび従来の欠点を克服可能な連続電極用線材の送給およ
び直線状矯正方法を提供するものである。
【0017】また、本発明は電極を遊星動式に送給する
遊星動式送給装置および遊星動式送給方法において、線
材に作用するねじり応力を低減し、その結果使用できる
導管長を大幅に増加させ得る装置および方法を提供する
ものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】したがって本発明の好ま
しい実施例によれば、線材を送給するための万能遊星動
式送給ヘッドであって、細長状でかつ中空の本体であっ
て線材送給軸線を画定しかつ該送給軸線周りに高速回転
可能な本体と、該本体と共に上記送給軸線周りに高速回
転可能であるように上記本体に付設されると共に上記送
給軸線周りに互いに筋違いに指向するよう配置された一
対の遊星動式ローラであって、該一対の遊星動式ローラ
のそれぞれが周縁部において上記送給軸線周りに互いに
離設された送給表面を画定し、該一対の送給表面が予め
定められた接触線に沿いつつ線材と同時に係合するよう
な形状にされ、また上記送給表面のそれぞれが上記送給
軸線から或るずれ角だけずれた平面に対し直交するよう
にした遊星動式ローラ対と、上記送給軸線に対し垂直な
軸線周りに上記各ローラを枢動させることにより該ロー
ラと上記送給軸線間の上記ずれ角を調節して上記送給軸
線に対し平行なローラ送給表面形状が種々の直径を有す
る線材群から選択された線材の外形々状に一致すべく該
ローラ送給表面形状を選択し、以てローラ送給表面と上
記選択された線材間に最大接触線を提供するようにする
枢動装置と、上記ローラ対を上記軸線に向け半径方向に
同時に付勢することにより上記ローラ送給表面と上記線
材間の上記接触線に沿い線材に対し垂直応力を作用する
ようにする付勢装置と、を具備し、上記本体とローラ対
とが上記送給軸線周りに回転されたときには該ローラ対
が接触線に沿ってほぼ接線方向の応力を線材に対し作用
することにより該線材を送給軸線に沿って送給するよう
にする万能遊星動式送給ヘッドが提供される。
【0019】本発明の他の実施例によると、線材の送給
方法であって、一対の遊星動式ローラを線材送給軸線周
りに離設すると共に該送給軸線周りに回転可能に設ける
段階と、上記各ローラと選択された直径の線材間に最大
の接触線が得られるように上記各ローラを指向させる段
階と、該一対のローラを上記送給軸線に向け半径方向に
同時に付勢して各ローラと線材間の接触線に沿い該線材
に対し垂直応力を作用するようにする段階と、上記各ロ
ーラを上記送給軸線周りに回転させることにより上記接
触線に沿いほぼ接線方向の応力を該線材に作用して該線
材を送給軸線に沿い送給するようにする段階と、を備え
た線材送給方法が提供される。
【0020】本発明のさらに他の実施例によると、線材
を送給するための遊星動式送給ヘッドであって、細長状
でかつ中空の本体であって線材送給軸線を画定しかつ該
送給軸線周りに高速回転可能な本体と、上記送給軸線に
対し垂直な半径方向軸線に沿って上記本体に取付けられ
ると共に該送給軸線に隣接配置された開口端を有する、
一対の中空状のピストン部材であって、上記各ピストン
部材が互いに対向する少なくとも一対の開口が形成され
た、ほぼ半径方向に延びる側壁を有するようにし、また
本体と共に送給軸線周りに回転可能であるような一対の
ピストン部材と、それぞれが対応するピストン部材内に
収容されると共にほぼ半径方向に延びる軸線に対し垂直
に延びる回転軸を介し取付けられて上記少なくとも一対
の開口を介して突出するようにした一対の遊星動式ロー
ラであって、該ローラ対が上記送給軸線周りに互いに筋
違いに指向するよう配置され、また該ローラ対が周縁部
において上記送給軸線周りに互いに離設された送給表面
を画定し、該一対の送給表面が線材との対応する接触線
に沿いつつ同時に線材と係合するような形状にされた遊
星動式ローラ対と、上記ピストン部材を、したがって上
記ローラ対を上記軸線に向け半径方向に同時に付勢する
ことにより上記ローラ送給表面と上記線材間の上記接触
線に沿いつつ線材に対し垂直応力を作用するようにする
付勢装置と、を具備し、上記本体、ピストン対およびロ
ーラ対が上記送給軸線周りに回転されたときには該ロー
ラ対が接触線に沿ってほぼ接線方向の応力を線材に対し
作用することにより該線材を送給軸線に沿って送給する
ようにする万能遊星動式送給ヘッドが提供される。
【0021】本発明のさらに別の実施例によると、送給
軸線に沿って線材を送給するための装置であって、基部
と、該基部に線材送給軸線周りに回転可能に取付けられ
た第1および第2の遊星動式送給器であって線材を該送
給軸線に沿って送給するための第1および第2の遊星動
式送給器と、該第1遊星動式送給器を上記送給軸線周り
に予め定められた第1の回転方向に回転させることによ
り上記線材を上記送給軸線に沿いつつ予め定められた送
給方向に送給するようにする第1の回転装置と、上記第
2遊星動式送給器を上記送給軸線周りに上記第1回転方
向とは反対方向に予め定められた第2の回転方向に回転
させることにより上記線材を上記送給軸線に沿いつつ上
記送給方向に送給するようにする第2の回転装置と、を
具備する線材送給装置が提供される。
【0022】加えて本発明の実施例によると、上記の第
1および第2の遊星動式送給器は、上記送給軸線周りに
配置されて該送給軸線に沿い延びる上記線材と係合する
ようにされ、また静止時には該送給軸線に対し垂直な応
力を該線材に作用するようにする、互いに筋違い状に配
置された第1のローラ対であって、上記第1遊星動式送
給器が上記第1回転装置により回転されたときには上記
送給軸線にほぼ沿った軸方向応力成分と、上記送給軸線
周りの第1回転方向へのねじり応力成分と、を含んだ応
力を上記線材に作用するようにする第1ローラ対と、上
記送給軸線周りに配置されて該送給軸線に沿い延びる上
記線材と係合するようにされ、また該送給軸線に対し垂
直な応力を該線材に作用するようにする、互いに筋違い
状に配置された第2のローラ対であって、上記第2遊星
動式送給器が上記第2回転装置により回転されたときに
は上記送給軸線にほぼ沿った軸方向応力成分と、上記送
給軸線周りの、上記第1回転方向に対し反対方向である
第2回転方向へのねじり応力成分と、を含んだ応力を上
記線材に作用するようにする第2ローラ対と、を具備す
る。
【0023】さらに本発明によると、上記第1および第
2回転装置はそれぞれ上記第1および第2の遊星動式送
給器を上記送給軸線周りに互いに反対方向に同じ速度で
回転させて上記第1および第2ローラ対によって該線材
に第1および第2の方向に作用するそれぞれのねじり応
力成分がほぼ等しくなるように構成される。
【0024】
【実施例】本発明は添付図面を参照して記載された以下
の説明によってさらに理解されるであろう。図1から図
5を参照すると、10は本発明の好ましい実施例に従い
構成されかつ作動する万能遊星動式送給ヘッドを示す。
送給ヘッド10は電極用線材12を送給軸線14に沿っ
て矢印16で示された方向に送給する。
【0025】送給ヘッド10は複数のピストン20が取
付けられた本体18を有する。ピストン20は軸線22
に沿って互いに同軸配置されると共に送給軸線14に関
して対称に取付けられる。各ピストン20は中空形状を
なし、この中空部分内には回転軸24が配置され、これ
ら回転軸24上には送給ローラ26が取付けられる。各
送給ローラ26はその周縁部に回転双曲面形状の送給表
面28を画定する。各回転軸24はその長手方向軸線3
0が送給軸線14に対し平行となるように整列される。
本発明による実施例においてピストン20は円筒形状の
ケースキャリア32内に着座される。
【0026】回転軸24の軸線30は互いに平行な平面
内にそれぞれ配置され、またこれら軸線30間のずれ角
が典型的には70゜から110゜の範囲で調節可能に画
定されるように軸線30が指向される。回転軸24は好
ましくは送給軸線14周りに対称的に配置される。送給
ローラ26は送給軸線14の横断方向にかつ各回転軸2
4に対し平行に指向されて送給ローラ26の各送給表面
28が他に対して互いに傾斜するようにし、またこれら
間に位置する線材12が各接触線34(図8)に沿いつ
つ係合するようにする。
【0027】送給ローラ26は線材12と係合し、また
送給ローラ26には、接触線34(図8)に沿って、予
め選択された半径方向応力がピストン軸線22に沿って
作用する。以下に記載するように本体18が回転された
ときにこの応力を作用させることによって送給ローラ2
6が電極用線材12を送給しかつ直線状に矯正するよう
になる。
【0028】ピストン20に作用される応力は対称的に
配置された、一対の応力伝達機構36(図1および図
5)を介して一定にされる。各応力伝達機構36は弾性
を有する圧縮部材38と、円錐状の応力伝達部材40
と、位置44において本体18の一部分に蝶着されたレ
バー42と、ローラ要素46と、を含む。
【0029】圧縮部材38は好ましくは圧縮ばねから構
成されて本体18の半径方向フランジ部48と応力制御
部材50間において公知の圧縮応力により保持され、こ
の応力制御部材50は応力伝達部材40のフランジ52
の外表面上に螺合可能に取付けられる。ローラ要素46
は応力伝達部材40の円錐状外表面56上に形成された
溝54(図5)に沿って回転するように設けられる。
【0030】圧縮部材38は応力伝達部材40に対して
公知の軸方向応力を作用し、その結果応力伝達部材40
が円筒形状をなしかつ線材の送給方向に関し後方に延び
る、本体18の部分58に沿って後方に付勢されるよう
にする。各レバー42に取付けられたローラ要素46は
応力伝達部材40による応力によって線材の送給方向に
関し後方にかつ外側に付勢されるようにされ、したがっ
てレバー42の端部60を介して端部60に付設された
ピストン20に対し内側の応力が作用されることとな
る。各ピストン20に作用する応力の軸方向成分はピス
トン20に付設された送給ローラ26を介してこれら送
給ローラ26間に位置する線材12に伝達される。
【0031】したがって、電極用線材に作用する応力が
圧縮部材38によって作用される応力に直接的に比例
し、また圧縮部材38を調節することによって線材に作
用される応力が調節される、ことが理解されるであろ
う。
【0032】圧縮部材38によって作用される応力は応
力制御部材50によって調節される。好ましくは応力制
御部材50はナットから構成され、ナット50は上述し
たように応力伝達部材40のフランジ52の外表面上に
螺合可能に取付けられる。応力制御部材50が回転する
と応力制御部材50は送給軸線14に沿いつつ応力伝達
部材40に対して移動するようになる。
【0033】特に図1を参照すると、応力制御部材50
および応力伝達部材40は第1および第2の作動的位置
において示される。図1において送給軸線14よりも上
方には第1の相対位置にある応力制御部材50および応
力伝達部材40が示され、これに対し図1において送給
軸線14よりも下方には第2の相対位置にある応力制御
部材50および応力伝達部材40が示されている。
【0034】第1相対位置におけるローラ要素46の位
置は第2相対位置におけるローラ要素46の位置よりも
或る程度外側になっている。ローラ要素46が外側に位
置したとき程ピストン20および対応する送給ローラ2
6に作用する内側の応力は大きくなる。
【0035】図5に示すように回転軸24には戻し圧縮
部材63が設けられ、応力調節機構36によってローラ
26に作用する応力が低減されたときにローラ26が外
側に戻るようにする。
【0036】図6および図7を参照すると、図1から図
5に示した応力伝達部材40と同様な応力伝達部材4
0′が示されるが、図6および図7において圧縮部材3
8に対する応力伝達部材40′の相対位置の調節はウォ
ーム64とウォームホイール66とを介して行われる。
ウォームホイール66はその内周面にねじ山68を有
し、この内側のねじ山68は制御部材50′の外側のね
じ山70を介して制御部材50′を駆動する。
【0037】図7には図1と同様な断面図が示される。
したがって、送給軸線14よりも上方に示した応力伝達
部材40′は送給軸線14よりも下方に示した応力伝達
部材40′が矢印62の方向に移動されるときを示して
いる。
【0038】特に図2および図5を参照すると、送給ヘ
ッド10の本体18にはモータ72が連結される。線材
12はモータ72の作動に応じて送給されるが、モータ
72は本体18を回転させ、したがってケースキャリア
32、ピストン20、およびローラ26も回転させる。
本体18が回転されると各接触線34(図8)に沿って
線材12とまさに係合しているローラ26は送給方向1
6に向かう、傾斜された接線方向の押出し応力を線材1
2に対し作用し、その結果線材12が送給軸線に沿って
溶接ヘッド(図示しない)の通路内に送給される。
【0039】図1から図5を参照すると、本発明によれ
ば、ピストン20は本体18内に円筒形状のケースキャ
リア32を介して取付けられる。各ケースキャリア32
の内周面には異なる長手方向に延びる二対の溝78,8
0がそれぞれ形成される。第1の溝対78は回転軸24
の端部25が着座するように形成される。第2の溝対8
0はローラ26の端面を受取るように形成される。
【0040】ケースキャリア32はケースキャリア32
内に着座した各ローラ26が回転軸24間のずれ角に対
応した角度だけ、すなわち70゜から110゜の範囲の
角度だけ、互いに筋違いになるように配置される。
【0041】従来におけるようにローラ26をピストン
20の外部かつ横側に取付けるのではなく、ローラ26
をピストン20の内部にかつピストン20と同軸に取付
けることによってローラ26の動きが半径方向のみに可
能となる。これは本発明の重要な特徴であって、このた
め線材の送給時にローラが湾曲しなくなり、したがって
不整列が実質的になくなることが保証される。
【0042】したがって、本発明による送給ヘッドのピ
ストンおよびローラは電極用線材に対する最大接触線を
画定するローラ表面28の選択された形状に沿って最大
てこ作用を提供し、その結果電極用線材の送給速度を増
大することができ、また従来の装置におけるよりも電極
用線材の直線状矯正を効果的に行うことができる。
【0043】さらに、異なる直径の線材に対し送給ヘッ
ド10が調節可能であるようにケースキャリア32の回
転調節によってローラ間のずれ角が変更されうる。この
回転は軸線22周りに行われ、この回転によってローラ
26と線材12間の接触線34が線材の直径に関係なく
維持されるようになる。
【0044】特に図3および図4を参照すると、各ケー
スキャリア32はその外周面にねじ山付の冠部82を有
し、冠部82と駆動接触するウォーム81の回転によっ
て各ケースキャリア32が軸線22周りに回転されう
る。図3に示すように、各副尺定規84,86が設けら
れてケースキャリアおよびローラの回転された角度と、
送給するのに適当な線材の寸法と、が表される。
【0045】図8に示すように各ローラ26と線材12
間の接触線34は線材の直径に応じて調節可能である。
送給軸線14に対し垂直な仮想線88に対するローラ表
面の角度位置は「送給すべり角」として公知である。図
8において、ローラは送給すべり角αm と線Am m
示される接触線とを有し、線Am m に沿ったローラの
接触表面の形状は直径dm の電極用線材の外形に対応し
ている。dm は電極用線材の直径の選択されうる範囲に
おける中程度の直径を代表している。したがっって、角
αm はローラが直径dm の電極用線材を適当に収容する
ように配置されるべき送給すべり角を代表している。
【0046】直径d1 の電極用線材に対してはローラ2
6は軸線22周りに枢動して接触線A1 1 を提供し、
一方直径d2 の電極用線材に対してはローラ26は軸線
22周りに枢動して接触線A2 2 を提供する。
【0047】したがって、直径d1 あるいはd2 の電極
用線材を送給すべきときにはケースキャリア32および
ローラ26は軸線22周りに回転されて予め選択された
送給すべり角αm をα1 あるいはα2 に変更し、その結
果接触線Am m をA1 1あるいはA2 2 に変更し
て接触線が電極用線材の外形に適合するようにする。
【0048】接触線を所望の接触線に調節するためにロ
ーラ26は調節角δだけ枢動しなければならない。した
がって初期の送給すべり角がα=αm のとき送給すべり
角をα1 あるいはα2 にするための調節角はα1 −αm
=δ1 、あるいはαm −α2=δ2 である。
【0049】図8に示した構造からローラの角度位置を
補正するための公式は〔数3〕で表される。
【数3】 ここで、d1,2 は送給されるべき電極用線材の直径であ
り、Bはローラの幅であり、βは〔数4〕で表され、
【数4】 m はローラ形状に関する、予め定められた電極用線材
の平均直径であり、αm は送給軸線14に対し垂直な参
照軸線88とローラ間の角度である。
【0050】上述した本発明による万能遊星動式送給ヘ
ッド10は以下のさらなる利点を備えることが当業者に
は理解されるであろう。すなわち、まず間隙とローラ2
6によって電極用線材に作用される応力との両方が調節
可能であるので圧縮部材を電極用線材の寸法および型式
に依存して変更する必要がない。また、送給すべり角も
調節可能であるので、現実的ないかなる寸法の電極用線
材に対しても、電極用線材とローラの回転双曲面状送給
表面間において真の直線状接触が提供され、その結果従
来におけるよりも送給速度を増大させることが可能とな
る。さらに、送給すべり角が調節可能であることによっ
て減少係数が1以上となるような溶接速度を得ることが
可能となる。加えて、ローラによって電極用線材に作用
する垂直方向の応力とローラの送給すべり角との両方が
調節可能であるので電極用線材の直線状の矯正を高精度
で制御可能であると共に最適な結果を得ることができ
る。
【0051】図9を参照すると、図1から図5に示した
送給ヘッドと実質的に同様な送給ヘッド(図示しない)
の本体18′が示され、この本体18′は本発明による
別の実施例に基づいて構成されている。図9によれば、
溝78′,80′は本体18′の一部分に形成されて送
給軸線14に関して対称に配置された、円筒形状のくぼ
み90を画定する。
【0052】各くぼみ90はその内部にピストン20が
着座するように構成される。溝78′,80′の作用は
溝78,80(図1から図5)の作用と同様であり、す
なわち回転軸24とローラ26とを着座させる(図9
(B))。しかしながら本実施例においてこれら溝は本
体18′に直接形成されているので送給すべり角は調節
可能でない。
【0053】図1から図5を参照して記載された本発明
の実施例ではローラ26はピストン20内部にかつピス
トン20と同軸に配置されているのでローラ26の動き
が半径方向のみに可能となる。これは本発明の重要な特
徴であって、このため線材の送給時にローラが湾曲しな
くなり、したがって不整列が実質的になくなることが保
証される。
【0054】したがって、本発明による送給ヘッドのピ
ストンおよびローラは電極用線材に対し最大てこ作用を
提供し、その結果電極用線材の送給速度を増大すること
ができ、また従来の装置におけるよりも電極用線材の直
線状矯正を効果的に行うことができる。
【0055】図10は図9に示された本体と同様な本体
の頂面図および側面図を示しているが、溝78′,8
0′は本体18の側壁92を完全に貫通して延びるよう
に形成される。本実施例の特別な利点は加工が比較的簡
単であることであり、すなわちまず単純な円筒94が形
成され、次いで溝78′,80が本体の外部から形成さ
れる。
【0056】図11を参照すると、本発明の好ましい実
施例による、一体的に形成された、二重作動型遊星動式
線材送給器100が示される。送給器100は一対の遊
星動式送給ユニット102,104を備えてこれら送給
ユニット102,104が互いに逆回転する遊星動式ロ
ーラ対106,108を備えることを特徴とする。図1
1に示した実施例において、送給ユニット102のロー
ラ対106は右回りに回転し、一方送給ユニット104
のローラ対108は左回りに回転する。
【0057】作動時各ローラ対106,108は同様な
枢動速度で送給軸線110周りに枢動し、またローラ対
106,108はそれぞれの間に位置する電極用線材1
12と送給軸線110に沿って係合する。
【0058】図12に示すようにローラ対は線材に応力
を作用し、この応力は軸線110に対して垂直な直接応
力成分Nと、軸線110周りのねじり応力Tと、ほぼ接
線方向の応力(図示しない)と、矢印111(図11)
で示した送給方向において軸線に沿った送給応力Pと、
からなる。右回りに回転するローラ対106は線材11
2にねじり応力成分TR を作用し、一方左回りに回転す
るローラ対108は線材112にねじり応力成分TR
反対向きのねじり応力成分TL を作用する。各ローラ対
は軸線110周りに同様な速度で枢動すると共に同様な
寸法に構成されるのでねじり応力成分TR ,TL のそれ
ぞれの大きさは同様であり、このため線材112に作用
する全ねじり応力はほぼ零となる。
【0059】線材にはほとんどあるいは全くねじりがな
いのでそれを介して線材を送給しうる導管の長さを従来
におけるよりも非常に長くできることが理解されるであ
ろう。本発明によれば、したがって、送給導管の長さは
4.5から8.0メートルまで増大されうる。これは従
来の遊星動式送給器において用いられた導管の長さに対
し50から100%以上増大されている。
【0060】本発明によれば、ローラ対106,108
は線材112に互いに逆向きでかつ等しいねじり応力成
分が作用するように配置され、遊星動式送給ユニット1
02,104のそれぞれは図1から図10を参照して上
述された新奇な構造から構成してもよく、あるいは適当
に適合された従来の構造から構成してもよい。
【0061】本実施例において各送給ユニット102,
104は、図示されたように、図1から図10を参照し
て上述された送給ヘッドから構成され、したがって以下
には本実施例をより完全に理解するのに必要な事項以外
については詳細に説明しない。
【0062】本実施例によれば、ローラ対108が線材
112と係合するよりも先に、2つのローラ対106,
108の各係合点間の距離Lが最小になるようにし、そ
の結果線材112の所定部分に対して同時に作用するね
じり応力が最小になるようにする。
【0063】本実施例において、送給ユニット102,
104は適当な軸受116,118を介して共通の取付
けブロック114に取付けられる。送給ユニットの回転
は適当な歯車装置(図示しない)によって同期されたモ
ータ120,122によって提供されうる。
【0064】図13から図26には本発明による二重作
動型遊星動式線材送給器のさまざまな変更例が示され、
それぞれには互いに逆方向に回転する一対の送給ユニッ
トが設けられる。これら送給ユニットの構成はそれ自体
図11に示した送給器100における送給ユニットの構
成と同様である。したがって互いに逆方向に回転する一
対の送給ユニットは必要なときには参照番号102およ
び104によってそれぞれ示される。
【0065】図13、図14および図15を参照する
と、図11に示した送給器とほぼ同様な二重作動型線材
送給器が示されるが、互いに逆方向に回転する一対の送
給ユニットは分離した駆動ベルトによってそれぞれ駆動
される。図13および図14に示した送給器ではローラ
対106,108は内側に配置され、一方図15に示し
た送給器ではローラ対106,108は外側に配置され
る。特別な実施例には特別な利点があり、また上述の送
給器のようにローラ対を外側に配置することによって従
来の遊星動式送給器における導管の長さよりも非常に長
い導管を用いることができるが、本発明と共に用いられ
うる送給導管の長さはローラ対間の距離Lに反比例する
ことが理解されるであろう。
【0066】図13を参照すると二重作動型遊星動式送
給器124が提供され、右回りに回転する送給ユニット
102は本体126を有し、左回りに回転する送給ユニ
ット104は本体128を有し、これら本体126,1
28は軸受130を介して連結される。送給ユニット1
02,104はそれぞれの本体126,128を介して
共通の取付けブロック132に取付けられる。
【0067】電動モータ134は取付けブロック132
に取付けられ、ランナ135およびシャフト136を介
して、さらに右回り駆動装置組立体137および左回り
駆動装置組立体139をそれぞれ介して送給ユニット1
02および送給ユニット104を送給軸線110に周り
に互いに逆方向に駆動する。
【0068】図16を参照すると、右回り駆動装置組立
体137は第1の大歯車138と、片面のみに歯を備え
た駆動ベルト142と、第2の大歯車146と、を含
む。左回り駆動装置組立体139は第1の大歯車140
と、両面148,150に歯を備えた駆動ベルト144
と、第2の大歯車152と、を含む。
【0069】モータ134は第1大歯車138,140
を駆動し、順に各駆動ベルト142,144を回転させ
る。右回り駆動ベルト142は送給ユニット102に取
付けられた第2大歯車146をモータと同方向に駆動す
る。
【0070】左回り駆動ベルト144は交叉されて第1
歯付表面148が第1大歯車140と駆動可能に係合す
ると共に第2歯付表面150が送給ユニット104に付
設された第2大歯車152と駆動可能に係合する。した
がって、送給ユニット104はモータに対して逆方向に
駆動され、その結果送給ユニット102の回転方向に対
し逆方向に駆動される。
【0071】図14を参照すると、二重作動型遊星動式
線材送給器154が示される。送給器154は図13の
送給器124とほぼ同様であるが、本実施例において互
いに逆方向に回転する一対の送給ユニット102,10
4は取付け枠156上に独立にかつ調節可能に取付けら
れる。このように送給ユニット102,104を取付け
ると、送給ユニット104を取付け枠156上を摺動さ
せて送給ユニット102から隔離することによって、例
えば修理のためにこれら送給ユニットに容易に接近でき
るようになる。
【0072】本実施例において、互いに逆方向に回転す
る一対の送給ユニット102,104は対応する回転軸
158,160上にそれぞれ取付けられ、回転軸15
8,160は対応する軸受161,162および取付け
ブラケット163,164を介して取付け枠156上に
それぞれ取付けられる。互いに逆方向に回転する遊星動
式ローラ対106,108は送給ユニット102,10
4の各内側部分にそれぞれ設けられ、これに対し右回り
駆動装置組立体166および左回り駆動装置組立体16
8は送給ユニット102,104の各外側部分にそれぞ
れ設けられる。駆動装置組立体166,168は図13
の駆動装置組立体137,139と同様であるので詳細
な説明は省略する。
【0073】シャフト172を有するモータ170は駆
動力伝達装置組立体166,168を駆動し、これら駆
動力伝達装置組立体166,168は図13の伝達装置
組立体137,139と実質的に同様である。
【0074】本実施例において、送給ユニット102が
取付け枠156に固定されて取付けられるのに対し、送
給ユニット104および駆動装置組立体168が取付け
枠に沿いつつ摺動可能にかつ調節可能に取付けられるこ
とが理解されるであろう。取付けブラケット164は取
付け枠156の基部174に付設されるが取付けられな
い。むしろ、ブラケット164の下方部176は基部1
74に沿って摺動すべく構成された底部178を画定
し、この摺動は調節可能なねじ機構178によって行わ
れ、このねじ機構178は取付け枠156に取付けられ
て固定された一対の突起部180,182間に取付けら
れる。
【0075】図15を参照すると184は二重作動型遊
星動式線材送給器を示す。後述する特徴を除いて送給器
184は図14の送給器154とほぼ同様である。本実
施例においても右回りに回転する送給ユニット102お
よび左回りに回転する送給ユニット104には例えば修
理のために接近可能であるが、これは送給ユニット10
2,104が調節可能に取付けられるためではなく各ロ
ーラ対106,108が外側に配置されるためである。
【0076】したがって互いに逆方向に回転する遊星動
式ローラ対106,108は送給ユニット102,10
4の外側部分にそれぞれ配置され、一方送給ユニット1
02,104の内側部分のそれぞれには駆動装置組立体
166,168が互いに隣接配置される。
【0077】図17を参照すると二重作動型送給器18
6が示され、この送給器186において互いに逆方向に
回転する一対の送給ユニット102,104は送給器1
84(図16)におけるように外側に配置され、また送
給器(図13)の取付けブロック132と同様に共通の
取付けブロック188に取付けられる。
【0078】電動モータ190は取付けブロック188
に取付けられ、ランナ192およびシャフト194を介
して、さらに駆動装置組立体196,198をそれぞれ
介して送給ユニット102,104を送給軸線110に
周りに互いに逆方向に駆動する。
【0079】図18を参照すると、右回り駆動装置組立
体196(図18(C))は第1の大歯車200と、片
面のみに歯を備えた駆動ベルト202と、第2の大歯車
204と、を含む。左回り駆動装置組立体198は第1
の大歯車206と、第2の大歯車208と、を含む。
【0080】モータ190は第1大歯車200,206
を駆動する。第1大歯車200は駆動ベルト202と駆
動可能に係合して順に第2大歯車204を回転させ、そ
の結果モータシャフト194の回転方向に対し同方向に
送給ユニット102を回転させる。第1大歯車206は
第2大歯車208と駆動可能に係合し、その結果モータ
シャフト194の回転方向に対し逆方向に、したがって
送給ユニット102の回転方向に対し逆方向に送給ユニ
ット104を回転させる。
【0081】図19を参照すると240は送給器を示
し、送給器240において駆動力伝達装置は図17およ
び図18の実施例とほぼ同様である。送給器240は互
いに逆方向に回転させる駆動装置組立体242,244
を備える。駆動装置組立体242は送給器186の駆動
装置組立体196(図17および図18)と同様である
ので説明を省略する。
【0082】駆動装置組立体244はモータ190のシ
ャフト194に取付けられた第1の大歯車248と、衛
星歯車250と、駆動ベルト252と、を含み、第1大
歯車248は駆動ベルト252を介して衛星歯車250
を駆動する。第2の大歯車254は衛星歯車250と共
に回転軸256上に取付けられて回転軸256周りに回
転可能にされる。第2大歯車254が回転すると送給ユ
ニット104の回転軸260上に取付けられた第3大歯
車258が逆方向に回転するようになる。
【0083】作動時、モータ190は第1大歯車20
0,248を駆動する。第1大歯車200は駆動ベルト
202と駆動可能に係合して順に第2大歯車204を回
転させ、その結果モータシャフト194の回転方向に対
し同方向に送給ユニット102を回転させる。この回転
方向は矢印262で示される。
【0084】第1大歯車248は駆動ベルト252を介
して衛星歯車250を回転させて同方向に第2大歯車2
54を回転させ、その結果第2大歯車204の回転方向
に対し逆方向に第3大歯車258を回転させ、したがっ
てローラ対106の回転方向に対し逆方向にローラ対1
08を回転させる。この回転方向は矢印264で示され
る。
【0085】図20には図17および図18に示した送
給器186のさらに別の変更例が示される。本実施例に
おける送給器270の駆動装置組立体272は第1大歯
車200と第2大歯車204間に遊び歯車274を備え
て送給ユニット102の回転方向が送給ユニット104
の回転方向に対し逆方向になるようにしている。駆動装
置組立体276は図17および図18の送給器186の
駆動装置組立体198と実質的に同様であるので説明を
省略する。
【0086】図21を参照すると、本発明のさらに別の
実施例による、外側に配置された二重作動型遊星動式送
給器280の前面図および部分側面図が示される。
【0087】送給器280は外側に配置された、互いに
逆方向に回転する一対の送給ユニット102,104を
備えるが、これら送給ユニット102,104は図1
5、図16、図17、図18(A)、図19(A)、あ
るいは図20(A)に示した送給ユニットのいずれかと
実質的に同様であるので説明を省略する。
【0088】電動モータ282はシャフト284および
各駆動装置組立体286,288を介して対応する送給
ユニットを送給軸線110周りに互いに逆方向に回転駆
動する。
【0089】駆動装置組立体286はモータシャフト2
84に取付けられた第1の大歯車290と、衛星歯車2
92と、送給ユニット102の回転軸295に取付けら
れた第2の大歯車294と、両面に歯を備えた駆動ベル
ト296と、を含む。駆動装置組立体288は第1の大
歯車298と、片面に歯を備えた駆動ベルト300と、
送給ユニット104の回転軸303に取付けられた第2
の大歯車302と、を含む。駆動装置組立体288の衛
星歯車292および第1大歯車298は共通の回転軸3
04を介して回転可能に連結される。
【0090】モータ282は第1大歯車290を駆動
し、第1大歯車290は両面に歯を備えた駆動ベルト2
96の第1の歯付面306と駆動可能に係合して矢印3
08(図21(B))の方向に第2大歯車294を駆動
し、その結果送給ユニット102をモータシャフト28
4の回転方向と同方向に駆動する。駆動ベルト296は
その第2の歯付面310が衛星歯車292と駆動可能に
係合するように配置される。衛星歯車292と、駆動装
置組立体288の第1および第2大歯車298,302
とは矢印312で示される、モータシャフト284の回
転方向に対し逆方向に回転される。
【0091】図22、図23および図24を参照する
と、さまざまな送給器が示される。これら3つの送給器
はローラ対が内側に配置され、またさまざまな型式の駆
動力伝達装置組立体を有することを特徴とし、駆動力伝
達装置組立体は送給ユニット102,104を同時にか
つ互いに逆方向に回転駆動するために単一の駆動ベルト
を備えている。
【0092】図22には送給器320が示される。この
送給器320は図15および図17に示したいずれかの
送給器と同様に構成されるが、駆動装置組立体の構成が
異なっている。
【0093】送給器320は駆動装置組立体322を備
え、駆動装置組立体322は片面に歯を備えた駆動ベル
ト324と、モータ327の駆動シャフト326に取付
けられた駆動歯車325と、衛星歯車328と、を含
む。歯車325,328は互いに平行な軸線330,3
32周りに回転可能にそれぞれ取付けられる。送給ユニ
ット102はその回転軸324に取付けられた大歯車3
36を有し、大歯車336は駆動ベルト324と駆動可
能に係合する。送給ユニット104はその回転軸338
に取付けられた大歯車340を有し、大歯車340は駆
動ベルト324と駆動可能に係合する。
【0094】駆動ベルトはその歯付面342が4つの歯
車326,328,336,340とそれぞれ係合する
ように配置される。モータ327が作動されると4つの
歯車が駆動ベルトを介して回転され、その結果送給ユニ
ット102,104が互いに逆方向に回転されるように
なる。
【0095】図23を参照すると、図22の送給器と同
様な送給器342が示されるが、本実施例において駆動
歯車325および衛星歯車328は互いに垂直な軸線3
30,332周りに回転可能にそれぞれ配置される。
【0096】図24を参照すると、図22および図23
の送給器と同様な送給器344が示されるが、本実施例
において駆動歯車325および衛星歯車328はモータ
シャフト326によって画定された、共通の軸線346
周りに回転可能に取付けられる。本実施例によれば、衛
星歯車は適当な軸受(図示しない)を介してモータシャ
フト326に取りつけられ、このため衛星歯車はモータ
シャフト326により駆動されず、駆動ベルト324に
より駆動される。変更可能な実施例において衛星歯車を
モータシャフト326から離設しつつモータシャフト3
26と同軸配置してもよい。
【0097】図25を参照すると本発明の別の実施例に
よる二重作動型送給器210が示され、送給器210は
歯付差動式駆動力伝達装置を備えている。本実施例にお
いて、各送給ユニット102,104は対応するローラ
対106,108が外側に位置するように配置される。
【0098】送給ユニット102,104は差動式駆動
力伝達装置214を駆動する電動モータ212によって
駆動される。伝達装置214はモータシャフト218に
取付けられた駆動大歯車216を具備する。送給ユニッ
ト102には回転軸220を介して第1の大歯車222
が取付けられる。送給ユニット104には回転軸224
を介して第2の大歯車226が取付けられる。送給ユニ
ット102,104およびモータ212は大歯車216
と大歯車222とが、また大歯車216と大歯車226
とがそれぞれ駆動可能に係合するように配置され、その
結果送給ユニット102,104が互いに逆方向に回転
するようにする。
【0099】図26を参照すると二重作動型送給器23
0が示され、送給器210は駆動力伝達装置と同様な歯
付差動式駆動力伝達装置232を備えているが、本実施
例では第1大歯車222と第2大歯車226間に遊び歯
車234が設けられ、またモータ212および駆動歯車
216は駆動力伝達装置232の外側に配置される。し
たがって本実施例では駆動歯車216は第2大歯車22
2のみと直接的に係合する。第2大歯車226が駆動歯
車216により回転されると第2大歯車226の回転は
遊び歯車234を介して第1大歯車222に伝達され、
その結果第1大歯車222が回転されるようになり、し
たがって送給ユニット102が送給ユニット104の回
転方向に対し逆方向に回転されるようになる。
【0100】図27および図28を参照すると350は
溶接装置を示し、溶接装置350には本発明による、一
対の二重作動型送給器352が設けられる。本実施例に
おいて、送給器352は図14のねじ機構を備えた図1
5の送給器と実質的に同様であるので説明を省略する。
また本実施例において図15の送給器と同様の構成要素
は同一の番号で示している。しかしながら送給器352
は図11から図26に示したいずれかの送給器と実質的
に同様に構成することもできる。
【0101】溶接装置350はハウジング354と、送
給導管356と、溶接ヘッド357と、を具備する。ハ
ウジング354は電極用線材360を保持しかつ自由に
回転可能なリール358を収容すべく構成されて線材が
一対の二重作動型送給器352によって自由に送られる
ようにし、送給器352もまたハウジング354に取付
けられる。送給器352は線材360が共通の送給軸線
362に沿い送給されて送給導管356の第1の開口3
64内に導かれるように取付けられる。導管356は溶
接ヘッド357に連通して線材が導管356を介し送給
されうるようにしている。導管356の長さは3.0か
ら4.5メートルの典型的な範囲内にすることができる
が、送給器の型式、線材の直径および硬度、ならびに線
材の送給速度に依存して6から8メートルまで延長する
こともできる。
【0102】図29を参照すると370はつる首型の溶
接銃を示し、溶接銃370は本発明の実施例による二重
作動型送給器372を備えている。本実施例において、
送給器372は図15の送給器と同様に構成することが
できるので詳細な説明は省略する。また本実施例におい
て図15の送給器と同様の構成要素は同一の番号で示し
ている。
【0103】本実施例におけるように、図15の送給器
をつる首型溶接銃に適用する場合取付け枠156(図1
5)は設けられず、一方駆動装置組立体166,168
は対応する送給器102,104に隣接配置され、モー
タ170は駆動装置組立体間に配置される。モータ17
0はさらに一対の端部を備えた駆動シャフト373を有
し、駆動シャフト373の各端部は付設された駆動装置
組立体に駆動可能に係合される。図15の送給器を図示
するように変更することによってより細長い形状の送給
器形状を得ることができ、またつる首型溶接銃に取付け
るのにより適していることが理解されるであろう。
【0104】変更可能な実施例において送給器372は
上述したいずれかの送給器からも構成されうる。
【0105】溶接銃370には送給導管374が付設さ
れ、また溶接銃370はハウジング375および溶接ヘ
ッド378を具備する。ハウジング375は二重作動型
送給器372を収容するように構成されて電極用線材3
76が送給軸線378に沿いつつ送給導管374を介し
送給されるようにする。なお作動時送給器372は送給
軸線378周りに回転する。導管374の長さは3.0
から4.5メートルの典型的な範囲内にすることができ
るが、送給器の型式、線材の直径および硬度、ならびに
線材の送給速度に依存して16から28メートルまで延
長することもできる。
【0106】図30を参照すると380は拳銃型の溶接
銃を示し、溶接銃380は本発明の実施例による二重作
動型送給器382を備えている。本実施例において、送
給器382は図25の送給器と同様に構成することがで
きるので詳細な説明は省略する。また本実施例において
図25の送給器と同様の構成要素は同一の番号で示して
いる。しかしながら送給器382は上述したいずれかの
送給器から構成されうることが理解されるであろう。
【0107】溶接銃380には送給導管384が付設さ
れ、また溶接銃380はハンドル385と、ハウジング
386と、溶接ヘッド388を具備する。ハウジング3
86は二重作動型送給器382を収容するように構成さ
れて電極用線材387が送給軸線388に沿いつつ送給
導管384を介し送給されるようにする。なお作動時送
給器382は送給軸線388周りに回転する。導管38
4の長さは3.0から4.5メートルの典型的な範囲内
にすることができるが、送給器の型式、線材の直径およ
び硬度、ならびに線材の送給速度に依存して16から2
8メートルまで延長することもできる。
【0108】当業者には本発明の範囲が上述の実施例に
よって限定されないことが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により構成された万能遊星動式送給ヘッ
ドの側断面図であり、2つの作動方向を示すように分離
した状態を示している。
【図2】図1の矢印IIの方向から見た頂面図である。
【図3】本発明により構成された万能遊星動式送給ヘッ
ドの、部分的に破断した平面図である。
【図4】図3の線IV−IVに沿ってみた、送給ヘッド
の断面図である。
【図5】図3の送給ヘッドの、部分的に破断した側面図
である。
【図6】本発明に従って構成された応力伝達部材の正面
図である。
【図7】図6の線VII−VIIに沿ってみた、応力伝
達部材の断面図である。
【図8】本発明の送給器のローラの回転双曲面状送給面
と種々の選定寸法の電極用線材との接触線における種々
の選択可能な向きを示す図である。
【図9】図1および図2の送給ヘッドの一体形成本体の
頂面図および側面図である。
【図10】本発明の別の実施例による本体の頂面図およ
び側面図である。
【図11】本発明の好ましい実施例に従って構成され
た、一体的、二重動作型遊星動式送給器の部分断面図で
ある。
【図12】図11の送給器において電極用線材に作用す
る直接およびねじり応力を示す図である。
【図13】本発明の別の実施例を示す、二重動作型遊星
動式送給器の部分断面図である。
【図14】本発明のさらに別の実施例を示す、二重動作
型遊星動式送給器の部分断面図である。
【図15】本発明の他の実施例を示す、二重動作型遊星
動式送給器の部分断面図である。
【図16】図13および図15に示した送給器の作用を
示す図である。
【図17】本発明のさらに他の実施例に従って構成され
た、二重動作型送給器の部分断面図である。
【図18】二重動作型送給器の部分拡大図である。
【図19】別の実施例による二重動作型送給器の部分拡
大図である。
【図20】さらに別の実施例による二重動作型送給器の
部分拡大図である。
【図21】他の実施例による二重動作型送給器の部分拡
大図である。
【図22】単一駆動ベルトを用いた二重動作送型給器の
部分拡大図である。
【図23】別の実施例による単一駆動ベルトを用いた二
重動作型送給器の部分拡大図である。
【図24】さらに別の実施例による単一駆動ベルトを用
いた二重動作型送給器の部分拡大図である。
【図25】本発明の他の実施例による、歯付差動式動力
伝達装置を用いた二重動作型送給器の部分拡大図であ
る。
【図26】本発明のさらに他の実施例による、歯付差動
式動力伝達装置を用いた二重動作型送給器の部分拡大図
である。
【図27】図15に示した場合と同様に構成されかつ一
対の二重動作型押動送給器を用いた、溶接装置の側面断
面図である。
【図28】図27の線XXVIII−XXVIIIに沿
ってみた、溶接装置の断面図である。
【図29】つる首型溶接銃の側面断面図である。
【図30】ピストル型溶接銃の側面断面図である。
【符号の説明】
10…万能遊星動式送給ヘッド 12…電極用線材 14…送給軸線 16…送給方向 18…本体 20…ピストン 24…回転軸 26…送給ローラ 28…周方向の送給表面 34…接触線

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を送給するための万能遊星動式送給
    ヘッドであって、 細長状でかつ中空の本体であって線材送給軸線を画定し
    かつ該送給軸線周りに高速回転可能な本体と、 該本体と共に上記送給軸線周りに高速回転可能であるよ
    うに上記本体に付設されると共に上記送給軸線周りに互
    いに筋違いに指向するよう配置された一対の遊星動式ロ
    ーラであって、該一対の遊星動式ローラのそれぞれが周
    縁部において上記送給軸線周りに互いに離設された送給
    表面を画定し、該一対の送給表面が予め定められた接触
    線に沿いつつ線材と同時に係合するような形状にされ、
    また上記送給表面のそれぞれが上記送給軸線から或るず
    れ角だけずれた平面に対し直交するようにした遊星動式
    ローラ対と、 上記送給軸線に対し垂直な軸線周りに上記各ローラを枢
    動させることにより該ローラと上記送給軸線間の上記ず
    れ角を調節して上記送給軸線に対し平行なローラ送給表
    面形状が種々の直径を有する線材群から選択された線材
    の外形々状に一致すべく該ローラ送給表面形状を選択
    し、以てローラ送給表面と上記選択された線材間に最大
    接触線を提供するようにする枢動手段と、 上記ローラ対を上記軸線に向け半径方向に同時に付勢す
    ることにより上記ローラ送給表面と上記線材間の上記接
    触線に沿い線材に対し垂直応力を作用するようにする付
    勢手段と、を具備し、上記本体とローラ対とが上記送給
    軸線周りに回転されたときには該ローラ対が接触線に沿
    ってほぼ接線方向の応力を線材に対し作用することによ
    り該線材を送給軸線に沿って送給するようにする万能遊
    星動式送給ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記付勢手段が半径方向の応力を上記ロ
    ーラ対に対して同時に作用する手段を具備した請求項1
    に記載の万能遊星動式送給ヘッド。
  3. 【請求項3】 半径方向の応力を上記ローラ対に対して
    同時に作用する上記手段が、 上記本体上に取付けられた第1の端と、第2の端と、を
    有した弾性圧縮部材と、 上記遊星動式ローラ対のそれぞれに付設された一対のレ
    バーであって、該各レバーがローラに付設された第1の
    端と、第2の自由端と、を有すると共に各レバーが上記
    本体の予め定められた位置に蝶着されるようにしたレバ
    ー対と、 上記圧縮部材の上記第2端と上記各レバーの上記第2端
    間に配置されると共に上記圧縮部材による応力を対応す
    る上記レバーに伝達する応力伝達手段と、を具備し、該
    応力伝達手段により上記レバーに対し作用する応力に応
    じて上記レバーが上記ローラ対に対し相当の半径方向応
    力を作用するようにする請求項2に記載の万能遊星動式
    送給ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記応力伝達手段が、 上記各レバーの上記第2端と上記圧縮部材間に配置され
    ると共に上記レバーの第2端に接触係合している応力伝
    達部材と、 上記圧縮部材の上記第2端に関する上記応力伝達部材の
    相対位置を調節することによって該応力伝達部材から上
    記各レバーおよび上記ローラ対へ伝達される応力をも調
    節するようにする手段と、を具備する請求項3に記載の
    万能遊星動式送給ヘッド。
  5. 【請求項5】 上記送給軸線に対し垂直な半径方向軸線
    に沿って上記本体に取付けられると共に該送給軸線に隣
    接配置された開口端を有する、一対の中空状のピストン
    部材であって、上記各ピストン部材が上記ローラ対のう
    ち一方のローラを収容するような形状にされ、また各ピ
    ストン部材が互いに対向する少なくとも一対の開口が形
    成された、ほぼ半径方向に延びる側壁を有するようにし
    た一対のピストン部材、をさらに具備し、上記各ローラ
    がほぼ半径方向に延びる軸線に対し垂直に延びる回転軸
    を介し付設されたピストンに取付けられて上記少なくと
    も一対の開口を介して突出するようにした請求項1に記
    載の万能遊星動式送給ヘッド。
  6. 【請求項6】 上記各ローラが回転双曲面形状を有し、
    該形状が予め定められた各直径の線材群における中間直
    径に対応して選択される請求項1に記載の万能遊星動式
    送給ヘッド。
  7. 【請求項7】 上記枢動手段が上記各ローラを〔数1〕
    によって求められる調節角δだけ枢動させる手段を具備
    した請求項1に記載の万能遊星動式送給ヘッド。 【数1】 ここで、d1,2 は選択された線材の直径であり、 Bは上記送給軸線に対し平行な上記ローラの幅であり、 βは〔数2〕で表され、 【数2】 m は上記ローラ形状に関する、予め定められた線材の
    中間直径であり、 αm は送給軸線に対し垂直な参照軸線と上記回転軸に対
    し垂直な上記ローラの端縁間の角度である。
  8. 【請求項8】 線材の送給方法であって、 一対の遊星動式ローラを線材送給軸線周りに離設すると
    共に該送給軸線周りに回転可能に設ける段階と、 上記各ローラと選択された直径の線材間に最大の接触線
    が得られるように上記各ローラを指向させる段階と、 該一対のローラを上記送給軸線に向け半径方向に同時に
    付勢して各ローラと線材間の接触線に沿い該線材に対し
    垂直応力を作用するようにする段階と、 上記各ローラを上記送給軸線周りに回転させることによ
    り上記接触線に沿いほぼ接線方向の応力を該線材に作用
    して該線材を送給軸線に沿い送給するようにする段階
    と、を備えた線材送給方法。
  9. 【請求項9】 上記ローラを指向させる上記段階が、 各ローラを上記送給軸線に対し垂直な軸線周りに枢動さ
    せることによりローラと上記送給軸線間のずれ角を調節
    して上記送給軸線に対し平行でかつ種々の直径を有した
    線材群から選択された線材の外形に一致したローラ表面
    形状を選択するようにする段階、を備えた請求項8に記
    載の線材送給方法。
  10. 【請求項10】 線材を送給するための遊星動式送給ヘ
    ッドであって、 細長状でかつ中空の本体であって線材送給軸線を画定し
    かつ該送給軸線周りに高速回転可能な本体と、 上記送給軸線に対し垂直な半径方向軸線に沿って上記本
    体に取付けられると共に該送給軸線に隣接配置された開
    口端を有する、一対の中空状のピストン部材であって、
    上記各ピストン部材が互いに対向する少なくとも一対の
    開口が形成された、ほぼ半径方向に延びる側壁を有する
    ようにし、また本体と共に送給軸線周りに回転可能であ
    るような一対のピストン部材と、 それぞれが対応するピストン部材内に収容されると共に
    ほぼ半径方向に延びる軸線に対し垂直に延びる回転軸を
    介し取付けられて上記少なくとも一対の開口を介して突
    出するようにした一対の遊星動式ローラであって、該ロ
    ーラ対が上記送給軸線周りに互いに筋違いに指向するよ
    う配置され、また該ローラ対が周縁部において上記送給
    軸線周りに互いに離設された送給表面を画定し、該一対
    の送給表面が線材との対応する接触線に沿いつつ同時に
    線材と係合するような形状にされた遊星動式ローラ対
    と、 上記ピストン部材を、したがって上記ローラ対を上記軸
    線に向け半径方向に同時に付勢することにより上記ロー
    ラ送給表面と上記線材間の上記接触線に沿いつつ線材に
    対し垂直応力を作用するようにする付勢手段と、を具備
    し、上記本体、ピストン対およびローラ対が上記送給軸
    線周りに回転されたときには該ローラ対が接触線に沿っ
    てほぼ接線方向の応力を線材に対し作用することにより
    該線材を送給軸線に沿って送給するようにする万能遊星
    動式送給ヘッド。
  11. 【請求項11】 上記各ピストン部材に形成された少な
    くとも一対の開口が上記回転軸端を収容するための、互
    いに対向した第1の開口対と、上記ローラ対の周縁部を
    収容するための、互いに対向した第2の開口対と、を具
    備し、 上記本体には周縁面を有したくぼみが形成され、上記ピ
    ストン部材内における上記第1および第2の開口対の配
    置によって該周縁面が互いに筋違いに指向するよう配置
    された、互いに対向してほぼ半径方向に延びる二対の溝
    により画定され、第1の溝対が上記回転軸端を収容する
    ような形状にされ、一方第2の溝対が上記ローラの周縁
    部を収容するような形状にされている請求項10に記載
    の遊星動式送給ヘッド。
  12. 【請求項12】 送給軸線に沿って線材を送給するため
    の装置であって、 基部と、 該基部に線材送給軸線周りに回転可能に取付けられた第
    1および第2の遊星動式送給手段であって線材を該送給
    軸線に沿って送給するための第1および第2の遊星動式
    送給手段と、 該第1遊星動式送給手段を上記送給軸線周りに予め定め
    られた第1の回転方向に回転させることにより上記線材
    を上記送給軸線に沿いつつ予め定められた送給方向に送
    給するようにする回転手段であって、上記第2遊星動式
    送給手段を上記送給軸線周りに上記第1回転方向とは反
    対方向に予め定められた第2の回転方向に回転させるこ
    とにより上記線材を上記送給軸線に沿いつつ上記送給方
    向に送給するようにする手段をもさらに備えた回転手段
    と、を具備する線材送給装置。
  13. 【請求項13】 上記送給軸線周りに配置されて該送給
    軸線に沿い延びる上記線材と係合するようにされ、また
    静止時には該送給軸線に対し垂直な応力を該線材に作用
    するようにする、互いに筋違い状に配置された第1のロ
    ーラ対であって、上記第1遊星動式送給手段が上記回転
    手段により回転されたときには上記送給軸線にほぼ沿っ
    た軸方向応力成分と、上記送給軸線周りの第1回転方向
    へのねじり応力成分と、を含んだ応力を上記線材に作用
    するようにする第1ローラ対と、 上記送給軸線周りに配置されて該送給軸線に沿い延びる
    上記線材と係合するようにされ、また該送給軸線に対し
    垂直な応力を該線材に作用するようにする、互いに筋違
    い状に配置された第2のローラ対であって、上記第2遊
    星動式送給手段が上記回転手段により回転されたときに
    は上記送給軸線にほぼ沿った軸方向応力成分と、上記送
    給軸線周りの、上記第1回転方向に対し反対方向である
    第2回転方向へのねじり応力成分と、を含んだ応力を上
    記線材に作用するようにする第2ローラ対と、を具備す
    る請求項12に記載の線材送給装置。
  14. 【請求項14】 溶接装置であって、 ハウジングと、 該ハウジングに付設されると共に第2端を有する線材導
    管と、 溶接ヘッドと、 上記ハウジングに取付けられた送給装置であって、上記
    導管に沿って電極用線材を上記溶接ヘッドに向けて送る
    と共に線材送給軸線を画定するための送給装置と、を具
    備し、該送給装置が、 基部と、 該基部に線材送給軸線周りに回転可能に取付けられた第
    1および第2の遊星動式送給手段であって線材を該送給
    軸線に沿って送給するための第1および第2の遊星動式
    送給手段と、 該第1遊星動式送給手段を上記送給軸線周りに予め定め
    られた第1の回転方向に回転させることにより上記線材
    を上記送給軸線に沿いつつ予め定められた送給方向に送
    給するようにする回転手段であって、上記第2遊星動式
    送給手段を上記送給軸線周りに上記第1回転方向とは反
    対方向に予め定められた第2の回転方向に回転させるこ
    とにより上記線材を上記送給軸線に沿いつつ上記送給方
    向に送給するようにする手段をもさらに備えた回転手段
    と、 を具備した溶接装置。
  15. 【請求項15】 送給軸線に沿って線材を送給する方法
    であって、 少なくとも一対の遊星動式ローラを線材送給軸線周りに
    回転可能に設ける段階と、 一対の遊星動式送給器のうち一方を上記送給軸線周りに
    予め定められた第1の回転方向に回転させることにより
    上記線材を上記送給軸線に沿いつつ予め定められた送給
    方向に送給するようにする段階と、 一対の遊星動式送給器のうち他方を上記送給軸線周りに
    上記第1回転方向とは反対方向に予め定められた第2の
    回転方向に回転させることにより上記線材を上記送給軸
    線に沿いつつ上記送給方向に送給するようにする段階
    と、を備えた線材送給方法。
JP5230750A 1992-08-25 1993-08-25 線材を送給するための万能遊星動式送給ヘッドおよび送給方法、ならびに溶接装置 Pending JPH0741248A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IL102935 1992-08-25
IL10293592A IL102935A (en) 1992-08-25 1992-08-25 Palmetric feed heads

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0741248A true JPH0741248A (ja) 1995-02-10

Family

ID=11063952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5230750A Pending JPH0741248A (ja) 1992-08-25 1993-08-25 線材を送給するための万能遊星動式送給ヘッドおよび送給方法、ならびに溶接装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5427295A (ja)
EP (1) EP0585779B1 (ja)
JP (1) JPH0741248A (ja)
KR (1) KR0139770B1 (ja)
CN (1) CN1070095C (ja)
AT (1) ATE161210T1 (ja)
DE (1) DE69315771T2 (ja)
IL (1) IL102935A (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1158777A (zh) * 1996-03-05 1997-09-10 郑宝英 低飞溅二氧化碳保护焊接装置
US6225599B1 (en) 1999-05-24 2001-05-01 Illinois Tool Works Inc. Mig gun with axially aligned offset motor
GB0017736D0 (en) 2000-07-19 2000-09-06 Weatherford Lamb Tubing injector
US7303066B2 (en) * 2004-02-27 2007-12-04 Accuweb, Inc. Steering guide
US9248484B2 (en) 2010-07-06 2016-02-02 Alfred R. Austen Method and apparatus for applying uniaxial compression stresses to a moving wire
US8534108B2 (en) 2010-07-06 2013-09-17 Alfred R. Austen Method and apparatus for applying uniaxial compression stresses to a moving wire
JP5618360B2 (ja) * 2010-09-30 2014-11-05 株式会社ダイヘン 溶接ワイヤ送給装置
US8920566B2 (en) * 2010-12-30 2014-12-30 United Technologies Corporation Wire feed pressure lock system
KR101431896B1 (ko) * 2012-06-11 2014-08-26 현대중공업 주식회사 탄성부재를 이용한 유성형 와이어 공급기
JP6588058B2 (ja) * 2017-08-04 2019-10-09 矢崎総業株式会社 電線矯正装置
JP7355406B2 (ja) * 2018-11-29 2023-10-03 インダストリアル コンストルクティーズ サイモンズ ベーフェーベーアー 熱可塑性フィラメントを給送する装置及び方法
CN113302142B (zh) * 2019-01-21 2024-03-15 久益环球地下采矿有限责任公司 线缆馈送器和钻机

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3738555A (en) * 1972-07-07 1973-06-12 Hobart Brothers Co Apparatus for moving wire
BG23055A1 (ja) 1975-09-24 1977-07-12
CH616612A5 (ja) * 1975-09-24 1980-04-15 Inst Savarjavane
BG23280A1 (ja) * 1975-09-24 1977-08-10
BG23278A1 (ja) * 1975-09-24 1977-08-10
DE2628386B2 (de) * 1976-06-24 1980-02-14 Messer Griesheim Gmbh, 6000 Frankfurt Planetenrollen-Drahtvorschubgetriebe fur Lichtbogen-Schweißgerate
SE7712597L (sv) * 1976-11-24 1978-05-25 Zuv Progress Anordning for planetarisk matning av elektrodtrad med instellning av utstotningskraften
BG25847A1 (ja) * 1977-06-16 1979-01-12
DE2915320A1 (de) * 1979-04-14 1980-10-30 Cloos Gmbh Carl Planetenradvorschub fuer abschmelzende schweissdraehte
BG33327A1 (en) * 1981-04-30 1983-02-15 Zhelezov Heattransmitting mechanism
US4398445A (en) * 1981-08-27 1983-08-16 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Gun muzzle clamp
US4426046A (en) * 1981-10-02 1984-01-17 Heuckroth Carl C Wire drive system
US4605148A (en) 1984-11-15 1986-08-12 Insitute Po Technicheska Kibernetika Irobotika Planetary wire-feeding device
BG41697A1 (en) * 1984-12-10 1987-08-14 Zhelezov Planetary wire feeding mechanism
US4696175A (en) * 1986-04-29 1987-09-29 Skupien Eugene M Clutch apparatus for spring making machine
EP0496909A1 (de) * 1991-01-29 1992-08-05 Institut Po Robotisirani Systemi Planetenvorrichtung für die Zuführung von Elektrodendraht

Also Published As

Publication number Publication date
EP0585779B1 (en) 1997-12-17
IL102935A (en) 1996-10-31
KR940003655A (ko) 1994-03-12
DE69315771T2 (de) 1998-07-16
IL102935A0 (en) 1993-02-21
US5427295A (en) 1995-06-27
KR0139770B1 (ko) 1998-07-15
ATE161210T1 (de) 1998-01-15
CN1070095C (zh) 2001-08-29
CN1096724A (zh) 1994-12-28
DE69315771D1 (de) 1998-01-29
EP0585779A3 (en) 1994-03-30
EP0585779A2 (en) 1994-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0741248A (ja) 線材を送給するための万能遊星動式送給ヘッドおよび送給方法、ならびに溶接装置
SU1565340A3 (ru) Устройство дл подачи сварочной проволоки к сварочному оборудованию
US4453883A (en) Industrial robot
US5839312A (en) Spring manufacturing apparatus
US3744694A (en) Apparatus for moving wire
US4426046A (en) Wire drive system
JPS5835830B2 (ja) ネジケンサクバン
US4049172A (en) Planetary wire-feeding mechanism for electric arc-welding applications
JP3329692B2 (ja) ばね成形装置
JP2675641B2 (ja) 少なくとも一本の首振り運動をする主軸の駆動のための駆動装置およびこれを含む断続的送り装置
US4047418A (en) Combined drawing and straightening machine for metallic tubes or rods
US5862698A (en) Bending device
JPH08257609A (ja) 管状の或いは棒状の被圧延材を傾斜圧延するための装置
JPH0152904B2 (ja)
US4154079A (en) Intermittent rolling mill
US4823649A (en) Automatic dual side grinder
US2749962A (en) Helix former
US5713115A (en) Electronically regulated apparatus for coiling springs
US6792781B1 (en) Arrangement for inclined rolling of tube-shaped or bar shaped rolling products
JPH0156853B2 (ja)
EP0880415A1 (en) Wire straightening apparatus
JPH0679744B2 (ja) 非円形断面線のコイリング装置におけるコイル形成素線の捩れ矯正装置
US4700558A (en) Wire coiling method and device
GB1569358A (en) Wire feeding and bending device
EP0112422A1 (en) Wire drive system