JPH0741245B2 - 電磁水処理装置 - Google Patents

電磁水処理装置

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JPH0741245B2
JPH0741245B2 JP2291866A JP29186690A JPH0741245B2 JP H0741245 B2 JPH0741245 B2 JP H0741245B2 JP 2291866 A JP2291866 A JP 2291866A JP 29186690 A JP29186690 A JP 29186690A JP H0741245 B2 JPH0741245 B2 JP H0741245B2
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electromagnetic water
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電磁水処理装置に関し、特に、水中に磁場と
電場を与えることにより、水質等の外部条件の変化に速
応して水中のスケールを除去し、水質を向上することが
できるようにするための新規な改良に関する。
〔従来の技術〕
従来、用いられていたこの種の電磁水処理装置としては
種々あるが、その中で代表的なものについて述べると、
それらの構成としては、磁場中のホール電流を活用する
構成、又は、外部電源あるいは異種金属間の電池作用を
用いて電流を強制的に流し、水中あるいは電極面上に電
気化学反応を誘起制御して、排水管壁に付着するスケー
ルを防止するようにしていた。
まず、第3図および第4図の従来構成は、磁場のみを用
いる装置の1例で、両端に接続部2を有する円筒状の本
体1内には、N極とS極に着磁された永久磁石3が、一
対のブロック4と突起5によって保持されている。
前記各突起5と一体に磁極シュ6が形成され、本体1と
突起5間には、水が流れる一対のギャップ7が形成され
ており、この磁極シュ6と一対のギャップ7と本体1を
経て永久磁石3の磁速が閉路されている。
第5図は電場のみを用いる装置の1例で、アルミ製の金
属製の筒電極10の内部に同軸的にこの同電極10とは異な
る材質の炭素からなる異種の棒電極11が設けられて電池
を構成し、筒電極10の両端には、黄銅からなる固定部1
2,13が設けられている。
従って、矢印の方向に水を供給することにより、棒電極
11の周面にスケールが付着していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の電磁水処理装置は、以上のように構成されている
ため、次のような課題が存在していた。
すなわち、従来の電磁水処理装置においては、磁石又は
電池作用の何れかのみを利用しているため、水質等の条
件に応じて設定電場の調整が困難であり、また、外部電
源を用いる場合は余分な設備を必要とする等の課題が存
在していた。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされた
もので、特に、水中に磁場と電場を与えることにより、
水中等の外部条件の変化に速応して水中のスケールを除
去し、水質を向上することができるようにした電磁水処
理装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による電磁水処理装置は、水通路に微弱電流を流
して水処理をする電磁水処理装置において、 管体よりなる前記水通路の外周位置に設けられ磁場を発
生する磁場発生手段と、前記水通路に設けられ前記磁場
発生手段と重合配置の一対の電極とを有し、前記各電極
からなる電池による電圧は0.1〜3Vであり、前記磁場に
より発生する電場は0.4V/m以下であると共に、前記磁場
と電場を併用し、前記各電極をステンレスとアルミニウ
ムとした構成である。
さらに詳細には、前記各電極間の距離は、前記各電極を
移動自在に有する前記管体に設けたハンドルにより可変
とした構成である。
〔作用〕
本発明による電磁水処理装置においては、異種金属の一
対の電極を接触させて、電池を構成すると金属の組み合
わせによって発生電圧が決まるが、これによる電場は、
大略、発生電圧を電極間距離で割った値となる。磁場と
水流によって発生する(ホール)電場は、装置学上それ
ほど可変的でない。従って、組み合わせる金属とそれに
よって構成される電極間距離を可変として両電場の符号
が逆になるように電気回路を接続すれば、水中の電流密
度の符号および値を制御できる。
〔実施例〕
以下、図面と共に本発明による電磁水処理装置の好適な
実施例について詳細に説明する。
第1図および第2図は、本発明による電磁水処理装置を
示すためのもので、第1図は断面図、第2図は他の実施
例を示す断面図である。
まず、第1図において符号20で示されるものは、全体形
状がほぼ筒形をなす鉄よりなる管体であり、この管体20
内には、ステンレスからなる第1電極21およびこの第1
電極21とは異なる材質のアルミニウムからなる第2電極
22が可動式に配設されている。
前記管体20の各端壁20a,20bには、第1ハンドル23およ
び第2ハンドル24がねじ孔20aA,20bAを介して回転自在
に螺合されており、第1ハンドル23の先端23aは第1電
極21の凹部21a内に回転自在に接続され、第2ハンドル2
4の先端24aは前記第2電極22の凹部22a内に回転自在に
接続されている。
前記管体20内の各電極21,22間には、水が通過するため
の水通路25が形成されており、この管体20の外周位置に
は、N極磁石26およびS極磁石27からなる磁場発生手段
28が前記管体20内の各電極21,22と対応するように互い
に重合して配設されている。
前述の構成において、水は水通路25を各電極21,22を結
ぶ方向Aと直交する方向に流れるが、各電極21,22の材
質を流電系列に従って最適に選定し、発生する電場を、
磁場発生手段28による磁場中を流れる水流によって発生
するホール電場と逆向きになるようにした後、各ハンド
ル23,24によって水中の酸化還元反応が最適値になる電
流密度を定めることにより、浮遊スケールの析出を制御
することができる。
また、水質の電気化学反応を促進するに要する電場は比
較的低くてよく、その値はおよそ0.4V/m以下で、これは
ホール効果によるホール電場で発生できる。
さらに、各電極21,22からなる電池(図示せず)として
の作用で発生する電圧は大略0.1〜3Vであるため、前記
ホール電場と前記各電極21,22間の電池の電場の大きさ
は殆ど等しくでき、前記各電場の加算あるいは減算によ
り電流の空間密度および符号を制御することができる。
すなわち、水の電気抵抗率をη、流速をv、電流密度、
電場、磁場をE,Bとすると、オームの法則により、ηJ
=E+vBの関係が成立するので、EとvBの符号を逆に選
ぶことにより、Jは正および負の値が取られるようにな
る。
次に、第2図は本発明による電磁水処理装置の他の実施
例を示すもので、第1図と同一部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。
管体20の各端部20a,20bに形成された案内孔40には、断
面T形をなす蓋体41が嵌合されており、この各端部20a,
20bの内端壁20aB,20bBには、強磁性体の表面にコーティ
ングが施された複数の金属粒からなる電極としての第1
金属粒群50および第2金属粒群51が設けられている。
前記第1金属粒群50は、鉄の表面にステンレスがコーテ
ィングされた構成よりなると共に、前記第2金属粒群51
は、鉄の表面にアルミニウムがコーティングされた構成
よりなり、各金属粒群50,51は異種金属粒より構成され
ている。
前記各磁石26,27の中央位置には、凹部26a,27aが形成さ
れ、各磁石26,27の端部27b,27b間の磁力を強くすること
により、前記各金属粒群50,51が各内端壁20aB,20bBに強
制的に位置させるように構成されている。
従って、前述の構成で各金属粒群50,51による電池によ
って得られる電場と各磁石26,27間の磁場により、水中
のスケールが各金属粒群50,51の表面に付着するが、こ
のスケールの付着による電流設定が困難になった場合、
前記管体20を振動させることにより各金属粒群50,51の
表面のスケールを取り除くことができると共に、各金属
粒群50,51間の距離Dは粒子数を調整することにより任
意に設定することができる。
〔発明の効果〕
本発明による電磁水処理装置は、以上のように構成され
ているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、電場と磁場を併用し、外部電源を用いること
なく、機械的操作によって電流の符号を制御することが
できるように構成したので、装置が安価にでき、保守点
検も容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明による電磁水処理装置を
示すもので、第1図は第1実施例を示す断面図、第2図
は第2実施例を示す断面図、第3図から第5図は従来の
装置を示すもので、第3図は平面図、第4図は第1図の
拡大断面図、第5図は一部断面を有する平面図である。 25は水通路、28は磁場発生手段、21,22は電極、50,51は
金属粒子群(電極)である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水通路(25)に微弱電流を流して水処理を
    する電磁水処理装置において、管体(20)よりなる前記
    水通路(25)の外周位置に設けられ磁場を発生する磁場
    発生手段(28)と、前記水通路(25)に設けられ前記磁
    場発生手段(28)と重合設置の一対の電極(21,22,50,5
    1)とを有し、前記各電極(21,22,50,51)からなる電池
    による電圧は0.1〜3Vであり、前記磁場により発生する
    電場は0.4V/m以下であると共に、前記磁場と電場を併用
    し、前記各電極(21,22,50,51)をステンレスとアルミ
    ニウムで構成したことを特徴とする電磁水処理装置。
  2. 【請求項2】前記各電極(21,22,50,51)間の距離
    (D)は、前記各電極(21,22,50,51)を移動自在に有
    する管体(20)に設けたハンドル(23,24)により可変
    であることを特徴とする請求項1記載の電磁水処理装
    置。
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