JPH0740977B2 - ベッド装置 - Google Patents

ベッド装置

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JPH0740977B2
JPH0740977B2 JP2077119A JP7711990A JPH0740977B2 JP H0740977 B2 JPH0740977 B2 JP H0740977B2 JP 2077119 A JP2077119 A JP 2077119A JP 7711990 A JP7711990 A JP 7711990A JP H0740977 B2 JPH0740977 B2 JP H0740977B2
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floor
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waist
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芳雄 小熊
寿夫 臼井
勇 吉野
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France Bed Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明はベッドの状態から椅子に変換することができ
るベッド装置に関する。
(従来の技術) ベッド上で自力によって起上ることの出来ない老人や病
人などの利用者のために、ベッド本体に設けられる床部
を複数に分割し、そのうちの利用者の上半身に対応する
部分を起伏させることができるようにした、いわゆる起
伏式ベッド装置が知られている。
このようなベッド装置によれば、利用者はベッド上で上
半身を楽に起こすことができる。しかしながら、利用者
が足腰の弱った老人や病人などの場合、ベッド上で上半
身を起こされるだけでは、その状態から直ちにベッドか
ら降り、立上るということができない場合がある。
(発明が解決しようとする課題) このように、自力によってベッドから降りて立上ること
のできない足腰の弱った利用者の場合でも、ベッド上で
仰臥した状態から立上る姿勢に近い状態まで介助すれ
ば、立上ることができる場合が多くある。したがって、
そのような利用者のために、単に背を上げるだけでな
く、立上る姿勢に近い状態まで体位を変えることができ
るベッド装置の開発が望まれている。
この発明は上記事情にもとずきなされたもので、その目
的とするところは、利用者の上半身を起こすだけでな
く、ベッドを椅子の状態に変換したのち、さらに椅子に
座った状態の利用者が立上りやすいよう上記椅子を前下
がりの状態に傾斜させることができるようにしたベッド
装置を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段及び作用) 上記課題を解決するためにこの発明は、ベッド本体と、
このベッド本体の長手方向中途部に平行リンク機構によ
って揺動自在に連結され上面に腰床部が設けられた可動
フレームと、上記腰床部の一端側に並設され上記可動フ
レームに一端が枢着された背床部と、上記腰床部の他端
側に並設され一端が上記腰床部に枢着された脚床部と、
上記腰床部の下面側にベッド本体の長手方向に沿って設
けられたガイド部材と、このガイド部材にスライド自在
に設けられたスライダと、このスライダのスライドに連
動して作動し上記背床部を一端を支点として起伏させる
起伏用リンク機構と、上記スライダに一端が枢着され他
端が上記脚床部に枢着されて設けられ上記スライダのス
ライドに応じて上記脚床部を水平状態から少なくとも下
方へ回動させる連結部材と、上記背床部が起立した状態
において上記スライダを上記ガイド部材に対してスライ
ド不能に保持するストッパ機構と、一端が上記スライダ
に枢着され他端に駆動源が設けられこの駆動源によって
軸方向に進退駆動されることで上記スライダをスライド
させるとともに、このスライダが上記ストッパ機構によ
って上記可動フレームと一体的に結合された状態で作動
することで上記平行リンク機構を駆動して上記可動フレ
ームをその上面の腰床部が前下がりに傾斜する方向に揺
動させる駆動軸とを具備する。
このような構成によれば、背床部を起立させ、脚床部を
下方へ回動させることでベッドが椅子に変換されるか
ら、ベッド上に仰臥した利用者は上半身が起されて腰床
部に座った状態の姿勢をとることができる。ついで、腰
床部を前下がりに傾斜させることで、この腰床部に座っ
た利用者は身体が前方に付勢されるから、立上り易くな
る。
(実施例) 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第3図乃至第5図に示すベッド装置はベッド本体1を有
する。このベッド本体1は固定フレーム2と分離フレー
ム3とから構成されている。固定フレーム2は断面コ字
状の第1の側部材4と、この第1の側部材4よりも短い
第2の側部材5との一端が第1の横部材6の両端に連結
固定されている。第1の側部材4の両端部下面側には一
対の第1のキャスタ7が取着されている。
上記分離フレーム3は上記第1の側部材4にスライド自
在に挿入された第3の側部材8と、この第3の側部材8
に一端を連結固定した一対の第2の横部材9と、これら
第2の横部材9の他端に連結固定された第4の側部材11
とから構成され、一方の第2の横部材9の一端下面側と
第4の側部材11の両端部下面側にはそれぞれ第2のキャ
スタ12が取着されている。
上記分離フレーム3の第3の側部材8の一端には第10図
に示すようにラック13の一端が連結されている。このラ
ック13にはピニオン14が噛合している。このピニオン14
は上記第1の横部材6の中途部内面に設けられた減速機
構付きの第1の駆動源15の出力軸16に嵌着されている。
したがって、第1の駆動源15が作動してピニオン14が回
転駆動されれば、このピニオン14に噛合したラック13が
第1の側部材4内を長手方向に沿って駆動されるから、
このラック13に連結された分離フレーム3が固定フレー
ム2に対して接離する方向に駆動される。第5図は分離
フレーム3が固定フレーム2から離間された状態を示
し、この状態から接合する方向に駆動されれば、第2の
側部材5と第4の側部材11との端部にそれぞれ設けられ
たL字状の係合部材5a、11aが係合してベッド本体1が
矩形枠状となる。第3図と第4図とに示すように上記固
定フレーム2の端面にはヘッドボード17が立設され、上
記分離フレーム3の端面にはフットボード18が立設され
ている。
上記ベッド本体1の長手方向中途部の固定フレーム2に
対応する箇所には、第5図に示すようにベースフレーム
21が配設されている。このベースフレーム21は矩形枠状
をなし、両側上端が上記固定フレーム2に固定されてい
る。この固定フレーム2のヘッドボード17側に位置する
一端には第2の駆動源22と、この第2の駆動源22によっ
て進退駆動される中空状の駆動軸23と、この駆動軸23が
スライド自在に挿入された筒体23aとが一体化された駆
動ユニット24が枢着されている。駆動ユニット24の詳細
は図示しないが、第2の駆動源22によって回転駆動され
る図示しない回転軸が上記筒体23aの基端部内に設けら
れている。この回転軸の一端部には同じく図示しないナ
ット部が形成され、このナット部に上記駆動軸23の基端
部に形成された図示しないおねじ部が螺合されている。
そして、駆動軸23は回転するのが阻止された状態で上記
筒体23aに保持されている。そして、上記回転軸を第2
の駆動源22によって回転駆動すれば、上記駆動軸23を軸
方向に進退駆動させることができる。
上記固定フレーム2と対応する箇所には可動フレーム25
が配設されている。この可動フレーム25は平面形状が矩
形状に形成され、ヘッドボード17と反対側の一端側下面
の両側からは第2図に示されるように一対の連結部26が
垂設されている。各連結部26と上記ベースフレーム21の
一端部に突設された一対の支持部27とは、それぞれ平行
リンク機構を構成する第1の平行リンク28と第2の平行
リンク29との両端が枢着されている。各平行リンク28、
29の一端28a、29aは支持部27の前後方向において同じ位
置に枢着され、他端28b、29bは前後方向にずれて枢着さ
れている。つまり、第1の平行リンク28の他端28aの方
が第2の平行リンク29の他端29bより駆動ユニット24側
にずれて枢着されている。それによって、上記可動フレ
ーム25は第2図に実線で示す下降位置から鎖線で示す上
昇位置へ後述するごとく揺動できるようになっている。
上記可動フレーム25には、ヘッドボード17側に位置する
他端側に背床部31の一端が回動自在に連結され、上面に
腰床部32が載置固定されている。この腰床部32のフット
ボード18側の一端部両側にはそれぞれ長孔33が穿設され
ている。一対の長孔33には支軸34が両端部をスライド自
在かつ回動自在に挿入して設けられている。この支軸34
の上記長孔33から突出した両端には第1の脚床部35の一
端側両側が連結されている。つまり、第1の脚床部35は
腰床部32に回動自在かつ上記長孔33に沿ってスライド自
在に連結されている。第1の脚床部35の一端部両側の下
面にはローラ36が回転自在に設けられている。第1の脚
床部35をほぼ水平な状態から下方へ約90度回動させる
と、上記ローラ36が腰床部32の下面に転接する。それに
よって、第1の脚床部35は第1図に鎖線で示すように腰
床部32に対してほぼ直角な状態で上記長孔33に沿ってス
ライドすることができるようになっている。さらに、上
記分離フレーム3上には第3図と第4図とに示されるよ
うに第2の脚床部37が設けられている。
上記腰床部32の下面側には断面コ字状の一対のガイド部
材38がベッド本体1の長手方向に沿って設けられてい
る。このガイド部材38には第6図と第7図に示す第1の
スライダ39がスライド自在に挿入されている。この第1
のスライダ39は各ガイド部材38にスライド自在に嵌挿さ
れた直方体状の一対の第1のブロック41と、これら第1
のブロック41の長手方向一端側を連結した板状の第2の
ブロック42とから構成されている。一方の第1のブロッ
ク41には、その他端側に長孔43が長手方向に沿って穿設
され、また下面に開放した第1の係合孔44が形成されて
いる。さらに上記第2のブロック42の中央部分には第2
の係合孔45が厚さ方向に貫通して穿設されている。
また、一対のガイド部材38の外側には第2のスライダ46
がスライド自在に設けられている。この第2のスライダ
46は第8図に示すように中間部47と、この中間部47の両
端に立設された一対の側壁部48とから形成されている。
中間部47の前後端にはそれぞれ切欠部49が形成され、中
央部分には第3の係合孔51が穿設されており、さらに側
壁部48の上部内面にはそれぞれローラ52が回転自在に設
けられている。そして、この第2のスライダ46は一対の
ガイド部材38の上面にローラ52を転接させてこれらガイ
ド部材38の上面を除く外面を包囲する状態でスライド自
在に設けられている。
上記第2の駆動源22によって軸方向に進退駆動される駆
動軸23の先端には起伏用リンク機構53を形成する第1の
起伏リンク54の一端が支軸54aによって回動自在に連結
されている。この支軸54aは上記第1のスライダ39と一
対の第1のブロック41間に架設されている。
上記第1起伏リンク54の他端には第2の起伏リンク55の
一端が枢着されている。この第2の起伏リンク55の一端
部側にはピン56が突設され、このピン56は上記第1のス
ライダ39の一方の第1のブロック41に穿設された長孔43
にスライド自在に係合されている。
上記第2の起伏リンク55の他端には第3の起伏リンク57
の一端が枢着されている。この第3の起伏リンク57の他
端は上記可動フレーム25のヘッドボード17側の一端上部
に枢着されている。さらに、この第3の起伏リンク57の
他端側には円弧状のカム58が形成されている。このカム
58には、上記背床部31の下面中途部に一端を固着したア
ーム59の他端に設けられたローラ61が当接している。背
床部31がほぼ水平に倒伏した状態において、上記ローラ
61は第1図に示すようにカム58の下死点に当接してい
る。その状態から駆動軸23を後退方向に駆動すると、第
1のスライダ39がガイド部材38に沿ってスライドし、第
1乃至第3の起伏リンク54、55、57を第2図に示すよう
に回動する。それによって、上記ローラ61はカム58の下
死点から上死点へ移行するから、上記背床部31がアーム
59を介して起立方向に回動させられる。
上記第2のスライダ46の下面には第1図と第2図に示す
ように第1のストッパ機構である第1のソレノイド62が
ブラケット63によって設けられている。この第1のソレ
ノイド62はばね64によって上昇方向に付勢されたロッド
65を有する。このロッド65は第1のスライダ39と第2の
スライダ46とに穿設された第2の係合孔45と第3の係合
孔51とに嵌挿してこれらスライダを一体的に結合する。
したがって、第1のソレノイド62のロッド65が突出した
状態においては第1のスライダ39のスライドに第2のス
ライダ46が連動し、第1のソレノイド65に通電してその
ロッド65をばね64の付勢力に抗して下降させれば、第1
のスライダ39と第2のスライダ46との結合状態を解除で
きるようになっている。
上記第2のスライダ46の前後方向一端には連結杆66の一
端が枢着されている。この連結杆66の他端は上記第1の
脚床部35の下面中途部に設けられたブラケット67に枢着
されている。したがって、第2のスライダ46が第1のス
ライダ39とともに第1図に示す位置から第2図に示す位
置へスライドすれば、上記第1の脚床部35が支軸34を支
点として連結杆66によって水平な状態からほぼ垂直な状
態に回動させられたのち、腰床部32の一端側に穿設され
た長孔33に沿って腰床部32の下面側へスライドするよう
になっている。
上記腰床部32の下面に設けられた一対のガイド部材38の
一方の一端側下面には第1図に示すように第2のストパ
機構としての第2のソレノイド68がブラケット69によっ
て取付けられている。この第2のソレノイド68は上記第
1のソレノイド62と同様ばね71によって上昇方向に付勢
されたロッド72を有する。このロッド72の先端部は第9
図に示されるようにガイド部材38に穿設された通孔73か
ら突出している。そして、このロッド72は第1のスライ
ダ39が第2図に示す位置までスライドしてくると、一方
の第1のブロック41の先端面によって押圧されて下方へ
弾性的に変位したのち、その下面に開放して穿設された
第1の係合孔44に係合する。それによって、第1のスラ
イダ39がガイド部材38にスライド不能に保持されるよう
になっている。
第11図は上記構成のベッド装置の制御系の概略図であ
る。図中81は制御部である。この制御部81には手元操作
部82が接続されている。この手元操作部82には背上げス
イッチ83、背下げスイッチ84、椅子オンスイッチ85、椅
子オフスイッチ86、起立オンスイッチ87および起立オフ
スイッチ88が設けられている。これら各スイッチの上部
にはそれぞれ発光ダイオード83a〜88aが設けられてい
る。これら発光ダイオードは、各種作動のうち、そのと
きに作動可能なスイッチの箇所だけ点灯している。たと
えば、背上げスイッチ83の発光ダイオード83aが点灯し
ていれば、この背上げスイッチ83をオンにすることによ
って後述するごとく背上げ動作が開始される。
また、制御部81には、この制御部81によって駆動制御さ
れる被制御機器としての上記第1の駆動源15、第2の駆
動源22、第1のソレノイド62および第2のソレノイド68
が接続されている。上記第2の駆動源22にはパルス発生
装置91が接続され、そのモータの回転数である第2の駆
動源22による駆動軸23の駆動量を検出して上記制御部81
へフィードバックするようになっている。
さらに、制御部81には上記被制御機器を制御するための
信号が各種リミットスイッチから入力される。リミット
スイッチとしては、ベッド本体1の分離フレーム3が固
定フレーム2から分離されていないことを検出する第1
のリミットスイッチ92と、上記分離フレーム3が固定フ
レーム2から所定位置まで分離されたことを検出する第
2のリミットッスイッチ93とがベッド本体1のたとえば
ラック13に対応する箇所に設けられている。また、第2
の駆動源22によって第1の脚床部35が所定角度上昇方向
に駆動されるとそのことを検出する第3のリミットスイ
ッチ94と、同じく第2の駆動源22によって背床部31が所
定位置まで起立させられると、そのことを検出する第4
のリミットスイッチ95とが設けられている。上記第3、
第4のリミッチスイッチ94、95は第2の駆動源22によっ
て駆動される駆動軸23の駆動量を検出するよう設けられ
ている。
第12図は上記被制御機器と各リミットスイッチとの配置
状態の概略を示す。
なお、第4図に鎖線で示すように上記背床部31と腰床部
32との上面には第1のマットレス96が保持され、第1の
脚床部35と第2の脚床部37の上面にはそれぞれ第2、第
3のマットレス97、98が保持されている。
つぎに、上記構成のベッド装置の動作を第13図(a)〜
(g)を参照しながら説明する。まず、第13図(a)の
状態から第13図(b)の状態のように背床部31を上昇さ
せる場合には、まず手元操作部82の背上げスイッチ83を
オンにする。それによって、第1のソレノイド62に通電
されてそのロッド65が下降し、第1のスライダ39と第2
のスライダ46との結合状態を解除する。ついで、第2の
駆動源22が作動して駆動軸23を後退方向に駆動する。こ
の第2の駆動源22の作動方向を逆方向とする。それによ
って、第1のスライダ39がガイド体38の一端方向へスラ
イドさせられるとともに、第1乃至第3の起伏用リンク
54、55、57が回動するから、第3の起伏用リンク57のカ
ム59に転接したローラ61を介して上記背床部31が起立方
向に回動させられる。
上記第1のスライダ39が所定位置までスライドして背床
部31が所定の角度まで起立させられると、そのことが第
4のリミイットスイッチ95で検出され、その検出信号で
第2の駆動源22が停止させられる。その状態で第2のソ
レノイド68のロッド72が第1のスライダ39の第1のブロ
ック41に形成された第1の係合孔44に係合するから、ス
ライダ39がスライド不能に保持される。つまり、背床部
31が起立状態で回動不能に保持される。
また、上記第2の駆動源22による駆動軸23の駆動量はパ
ルス発生装置91で検出され、その検出信号は制御部81に
記憶される。
このようにして起立させられた背床部31を第13図(c)
に示すように倒伏させる場合には、手元操作部82の背下
げスイッチ83をオンにする。背下げスイッチ83をオンに
すると、第2のソレノイド68に通電されてロッド72が下
降し、第1のスライダ39の保持状態が解除される。つい
で、第2の駆動源22が駆動軸23を前進させる方向である
正方向に作動し、第1のスライダ39をガイド体38の他端
方向へスライドさせる。それによって、起伏用リンク機
構53の第1乃至第3の起伏リンク53、54、57が起立時と
逆方向に回動させられるから、第3の起伏リンク57のカ
ム58の上死点に転接したローラ61が下死点へ移行する。
ローラ61がカム58の上死点から下死点へ移行すると、こ
のローラ61が設けられたアーム59とともに背床部31が倒
伏方向へ回動する。そして、制御部81でパルス発生装置
91が発生するパルス数が起立時のパルス数と比較され、
同じパルス数になったところで上記第2の駆動源22の駆
動が停止される。つまり、背床部31を初期状態と同じ状
態に倒伏させることができる。
なお、背床部31を途中で停止する場合には、背下げスイ
ッチ83あるいは背上げスイッチ84を押す。途中で停止し
たのち、起立させる場合には背上げスイッチ83をオンに
すればよく、倒伏させる場合には背下げスイッチ4をオ
ンにすればよい。
つぎに、上記ベッド装置を椅子に変換する場合の動作を
第13図(c)〜(g)を参照して説明する。まず、手元
操作スイッチ82の椅子オンスイッチ85をオンにすると、
第2の駆動源22は、背床部31が水平に倒伏した状態から
さらに正方向へ作動し、駆動軸23を前進方向へ駆動す
る。それによって、第1乃至第3の起伏リンク54、55、
57が回動して第1のスライダ39をガイド体38の他端方向
へスライドさせるから、この第1のスライダ39に第1の
ソレノイド62によって一体的に結合された第2のスライ
ダ46もスライドする。第2のスライダ46がスライドすれ
ば、この第2のスライダ46に一端が枢着された連結杆66
によって第1の脚床部35が上方へ回動させられる。この
ように、上記駆動軸23が前進方向へ所定量駆動される
と、第3のリミットスイッチ94がオンするから、その信
号によって上記第2の駆動源22が停止する。
第2の駆動源22が停止すると、第1の駆動源15が作動
し、分離フレーム3、つまり第2の脚床部37を固定フレ
ーム2から離反する方向へ駆動する。第2の脚床部37が
駆動されて第1のリミットスイッチ92をオンにすると、
その信号によって第1の駆動源15が停止させられる。
第1の駆動源15が停止すると、第2の駆動源22が逆方向
に作動する。つまり、駆動軸23が後退方向に駆動され
る。それによって、第1のスライダ39が第2のスライダ
46とともにガイド体38に沿ってスライドするから、背床
部31が起立させられる。また、第2のスライダ46がスラ
イドすることで第1の脚床部35が支軸34を支点として第
1図に鎖線で示すように下方へ回動させられ、かつ上記
支軸34が腰床部32の長孔33に沿ってスライドする。この
状態は第13図(e)、(f)に示す。
第1の脚床部35のスライド量Sは、この上面に保持され
た第2のマットレス97の厚さ寸法とほぼ同じに設定され
ている。それによって、第1の脚床部35が下方へ折り畳
まれても、その上面の第2のマットレス97が腰床部32の
端部より突出することがない。
このように、背床部31が所定の角度まで起立すると、そ
のことが第4のリミットスイッチ95によって検出される
から、その検出信号で第2の駆動源22が停止させられ
る。また、第1のスライダ39が所定位置まで駆動される
と、背上げ時と同様にその第1のブロック41に形成され
た第1の係合孔44に第2のソレノイド68のロッド72が係
合するから、背床部31が回動不能に保持される。
したがって、ベッド装置は、利用者が腰床部32に座り、
背床部31に寄掛かることができる状態の椅子に変換され
る。ベッドから椅子に変換するに際し、第1の脚床部35
が折り畳まれることで、利用者はこの第1の脚床部35と
一緒に利用者の脚を膝の箇所から折り曲げることができ
る。この際、第1の脚床部35に並設された第2の脚床部
37は予め分離する方向に駆動されているから、利用者が
仰臥した状態で脚の先端部分が第2の脚床部37上にあっ
ても、第2の脚床部37を折り畳むときに、利用者の脚が
第2の脚床部37に引っ掛かるようなことがない。
つまり、利用者は上半身が背床部31によって持ち上げら
れ、脚が第1の脚床部35によって膝の箇所から折り曲げ
ることができるから、椅子に座った姿勢をとることがで
きる。
このように、椅子に変換された状態で、この椅子に座っ
た利用者を立上がらせたい場合には、起立オンスイッチ
87をオンにする。すると、第1のスライダ39がガイド部
材38に固定された状態で第2の駆動源22が正方向に作動
し、駆動軸23が前進方向に駆動される。そのため、上記
第1のスライダ39がスライドして起伏用リンク機構53が
作動させられるということがないから、第2図に矢印F
で示す方向に駆動軸23の推力が第1のスライダ39を介し
て腰床部32が設けられた可動フレーム25に加わる。
駆動軸23の軸方向に沿う推力Fは、上昇方向と水平方向
との力に分けることができる。そのため、可動フレーム
25は上記推力Fによって平行リンク機構の第1の平行リ
ンク28と第2の平行リンク29とを揺動させながら第2図
に鎖線で示すように前下がりの状態で上昇する。この状
態を起立状態とし、第13図(g)に示す。そして、この
起立状態は、駆動軸23を駆動する第2の駆動源22のパル
ス数をパルス発生装置91でカンウトし、そのカウント数
が所定の設定値に達することで、上記第2の駆動源22が
停止する。
可動フレーム25が起立状態に駆動されれば、この可動フ
レーム25上の腰床部32に着座した利用者は立上がる方向
に付勢される。したがって、足腰が弱く、仰臥した状態
から直ちに立上がることが困難な老人や病人などの利用
者であっても、椅子に着座した姿勢に変換されてから立
上る方向に付勢されるから、比較的容易に立上ることが
できる。
起立状態にある椅子を腰床部32がほぼ水平な状態の椅子
に戻すには起立オオフスイッチ88をオンにする。それに
よって、第2の駆動源22が逆方向に作動して駆動軸23が
後退方向に駆動される。したがって、可動フレーム25
は、第1、第2の平行リンク28、29を起立時と逆方向に
揺動させながら腰床部32が水平になる状態に戻る。この
ときの駆動軸23の駆動量は、起立時のパルス数と同じパ
ルス数だけ駆動される。
このようにして変換された椅子をベッドに戻すには、手
元操作部82の椅子オフスイッチ86をオンにする。それに
よって、まず第2のソレノイド68に通電されてそのロッ
ド72が第1のスライダ39の第1の係合孔44から外れたの
ち、第2の駆動源22が正方向に作動し、駆動軸23が前進
方向に駆動される。駆動軸23が駆動されると、上記第
1、第2のスライダ39、46がガイド体38に沿って上記駆
動軸23の駆動方向にスライドするから、背下げ時と同様
背床部31が倒伏する。また、第2のスライダ46に連結さ
れた連結杆66によって第1の脚床部35が腰床部32の下面
側から端部まで平行に移動させられたのち、ほぼ水平に
なるまで回動させられる。
上記背床部31と第1の脚床部35とが所定位置まで駆動さ
れ、そのことが第3のリミットスイッチ94によって検知
されると、その検知信号で第2の駆動源22が停止させら
れる。つぎに、第1の駆動源15が作動し、第2のリミッ
トスイッチ93が作動するまで分離フレーム3が固定フレ
ーム2に接近する方向に駆動される。それによって、第
2の脚床部37が第1の脚床部35に並設され、ベッドに変
換される。
なお、上記実施例ではベッドから椅子に変換する際、第
2の脚床部を分離するために第1の脚床部をわずかに上
昇させたのち、下降させるようにしたが、第2の床部が
第1の脚床部と非接触あるいはスライド自在な状態で接
触していれば、第1の脚床部を上方へ回動させずに上記
第2の脚床部を分離することができる。
また、第1の脚床部の長さ寸法や利用者の身長などによ
っては第2の脚床部はなくても差支えない。
[発明の効果] 以上述べたようにこの発明によれば、ベッドを椅子に変
換し、さらにこの椅子を前倒しに傾斜させることができ
るようにした。したがって、ベッド上に仰臥した利用者
を椅子に座った姿勢にしてから立上る方向に付勢するこ
とができるから、足腰が弱く、ベッド上に仰臥した姿勢
からでは立上ることが難しいような利用者であっても、
比較的容易に立上ることが可能となる。また、椅子に変
換したときに利用者が着座する座部となる腰床部の前端
側に脚床部を設け、この脚床部を下方に回動させてから
椅子に変換するようにしたから、利用者は脚を膝の部分
で折り曲げてから上半身が起こされ、そののち立上る方
向に付勢される。そのため、立上がる姿勢を十分に整え
てから立上る方向に付勢されるので、そのことによって
も、立上り易くなる。
さらに、この発明は、背床部を起立方向へ回動させる動
作と、腰床部を前倒しに傾斜させる動作とは連続してお
らず、スライダをストッパ機構によって腰床部の下面側
に設けられた可動フレームに一体的に固定することで、
上記背床部を起立方向に所定角度まで回動させたのち、
上記腰床部を前倒し方向に連動させることができるよう
になっている。そのため、上記背床部を上記腰床部に関
わりなく起伏させることができるから、背床部だけを上
昇させ、腰床部を揺動させたくない場合に便利であり、
しかもその操作を確実に行うことができるから安全性に
優れるなどの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、第1図は可動フレー
ムが駆動される前の状態の側面図、第2図は同じく駆動
された状態の側面図、第3図は全体の構成の平面図、第
4図は同じく側面図、第5図はベッド本体の斜視図、第
6図は第1、第2のスライダが設けられたガイド部材の
斜視図、第7図は第1のスライダの斜視図、第8図は第
2のスライダの斜視図、第9図は第1のスライダが第2
のソレノイドによってガイド部材に結合された状態の断
面図、第10図は第2の駆動源が取付けられた部分のベッ
ド本体の断面図、第11図は制御系の概略図、第12図は被
制御機器とリミットスイッチとの配置状態の説明図、第
13図(a)〜(g)は作動状態の説明図である。 1……ベッド本体、23……駆動軸、25……可動フレー
ム、28、29……第1、第2の平行リンク(平行リンク機
構)、31……背床部、32……腰床部、35……第1の脚床
部、38……ガイド部材、39……第1のスライダ、53……
起伏用リンク機構、66……連結杆(連結部材)、68……
第2のソレノイド(ストッパ機構)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−139352(JP,A) 特開 平3−4809(JP,A) 実開 昭48−92210(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベッド本体と、このベッド本体の長手方向
    中心部に平行リンク機構によって揺動自在に連結され上
    面に腰床部が設けられた可動フレームと、上記腰床部の
    一端側に並設され上記可動フレームに一端が枢着された
    背床部と、上記腰床部の他端側に並設され一端が上記腰
    床部に枢着された脚床部と、上記腰床部の下面側にベッ
    ド本体の長手方向に沿って設けられたガイド部材と、こ
    のガイド部材にスライド自在に設けられたスライダと、
    このスライダのスライドに連動して作動し上記背床部を
    一端を支点として起伏させる起伏用リンク機構と、上記
    スライダに一端が枢着され他端が上記脚床部に枢着され
    て設けられ上記スライダのスライドに応じて上記脚床部
    を水平状態から少なくとも下方へ回動させる連結部材
    と、上記背床部が起立した状態において上記スライダを
    上記ガイド部材に対してスライド不能に保持するストッ
    パ機構と、一端が上記スライダに枢着され他端に駆動源
    が設けられこの駆動源によって軸方向に進退駆動される
    ことで上記スライダをスライドさせるとともに、このス
    ライダが上記ストッパ機構によって上記可動フレームと
    一体的に結合された状態で作動することで上記平行リン
    ク機構を駆動して上記可動フレームをその上面の腰床部
    が前下がりに傾斜する方向に揺動させる駆動軸とを具備
    したことを特徴とするベッド装置。
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