JPH0740957Y2 - 工業用炉の扉シール装置 - Google Patents

工業用炉の扉シール装置

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JPH0740957Y2
JPH0740957Y2 JP9158790U JP9158790U JPH0740957Y2 JP H0740957 Y2 JPH0740957 Y2 JP H0740957Y2 JP 9158790 U JP9158790 U JP 9158790U JP 9158790 U JP9158790 U JP 9158790U JP H0740957 Y2 JPH0740957 Y2 JP H0740957Y2
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JP
Japan
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door
furnace
moving
sealing device
sealing
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一男 木原
俊幸 黒崎
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Nippon Steel Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は工業用炉において、炉口の全周辺部のシール性
の完全化を図った工業用炉の扉シール装置に関する。
[従来の技術] 従来、扉本体の押付離去機構をもたない上下動作のみを
行う工業用炉においては、扉を炉体と摺動させることに
よりシール性を保っているが、摺動するという機構上、
必然的に完全なシールが不可能であるとともに、シール
部の劣化変形によりシール性が大幅に損なわれるのが実
状であった。
その問題に対して例えば実公昭52-44904号公報(第5
図)あるいは実開昭54-61336号公報(第6図)に見られ
る扉の押付離去機構をもたせることにより上記シール性
を損なう要因は軽減できるものの、扉の押付部が扉本体
の両側端に限られる。
[考案が解決しようとする課題] 扉の押付部が扉本体の両側端に限られる為、炉幅が広い
炉においては扉本体の上下面部のシールは完全なものと
は言えない。このことにより特に高温炉においては上下
面からの炉内ガスが洩れることにより扉が熱変形を生
じ、湾曲し、シール性の悪化が促進する。また従来1200
℃以上の炉内温度を有する炉の扉は扉周囲を水冷したと
しても、上記の扉熱変形を防止するために扉長さは約6m
が最長のものであり、それ以上の炉幅をもつ炉において
は、扉を多分割としている。しかし多分割すると扉と扉
の隙間のシール性が損なわれる原因となる。
本考案はかくの如き工業用炉における従来の扉シールの
欠点を除去すべくしたものであって、炉幅が広く、かつ
高温炉においても完全にシール性を確保可能な扉のシー
ル装置を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、前記のように完全にシール性を確保可能な扉
のシール装置を提供するため、工業用炉の装入口あるい
は抽出口の全周辺部をシール可能なシール装置を、扉と
炉口間に設け、前記扉の両側端に該扉とは適宜間隔をお
いて設けた一対の垂直な移動ポストと該移動ポスト相互
を連結する複数の水平部材とから形成した扉押圧部材
を、押付離去機構を介して炉本体に設け、該扉押圧部材
により扉面を炉口に対し押圧自在にすると共に、扉の両
側に、前記移動ポストと間隔をおいてかつ移動ポストを
挟む如く位置する車輪を有する案内装置をそれぞれ設
け、扉を移動ポストにそって上下方向に移動自在にした
ことを特徴とする工業炉の扉シール装置である。
[作用] 扉と抽出口のシール部の全周辺部を隙間なく、かつ強い
力で押しつけることが可能となり、工業用炉のシール性
の完全化を図ることができる。
また、扉移動の際には、押圧離去機構により扉と炉口を
離去した状態で移動できる。そのため、扉と炉口間に設
けたシール装置を摺動させずに、扉を移動できるので、
シール部の摺動時の損傷がなくなる。
[実施例] 第1図〜第3図において、2は工業用炉1の装入口ある
いは抽出口、3は前記装入口あるいは抽出口2を開閉す
る扉であって、この扉3はチェーン4を介して巻上用チ
ェーンホイール5に掛け渡され吊下げられており、この
チェーンホイール5の正逆転により上下動される。前記
扉3の両側端の上下にはブラケット6及び車輪7からな
る案内装置20が設けられている。
各側端の車輪7の間に炉1に固定された流体圧シリンダ
ー(押付離去機構)8にて押引可能な移動ポスト(押圧
部材の垂直部)9が車輪7a及び車輪7b間に一定の隙間を
有して設けられている。その移動ポスト9の動きをスム
ーズにさせるために固定されたレール10上に、移動ポス
ト9に固装された移動用車輪11が載っている。さらに各
側端移動ポスト9間は扉3の上下面押圧用の十分剛性を
有する水平部材(押圧部材の水平部)12にて連結されて
おり、扉3に固装された座13を介して扉を押付け可能と
している。
第4図(a)の扉押圧時の状態を示す。移動ポスト9は
炉体側の車輪7-aを押し、かつ扉上下面押圧用の水平部
材12は扉3に設けた座13を押すことにより扉3は全周に
わたって炉体側に押圧され、炉口2の全周に設けたシー
ル装置のシールボックス14内の弾力圧縮性を有する耐熱
シール材15に扉3のシールプレート16が圧接されること
により、扉全周のシール性を確保できる。また流体圧シ
リンダー8のストロークを調整し炉1の耐火材17と扉3
の耐火材18の圧接を行なうことで、炉内側及び炉外側の
二重の押圧によりシール性はさらに高まる。
第4図(b)に扉離去時の状態を示す。移動ポスト9は
炉外側の車輪7-bを押すことにより炉1と扉3を離去せ
しめ、炉と扉を摺動させることなく扉の上下動作を可能
とする。
[考案の効果] 以上述べたごとく本考案によれば扉と炉口のシール部を
全周にわたり炉体を押圧でき、扉の裏面を装入口あるい
は抽出口の炉壁面に摺動させることなく扉を上下動でき
るので完全なシール性を確保でき、かつスムーズな扉開
閉動作を自動的に行なうことが可能である。
さらにシールボックス、シールプレート及び移動ポスト
を水冷すれば加熱による燃変形を防止でき円滑な動作を
欠く事なく確実なシール性を保つことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の正面図、第2図は第1図の断面A-A、
第3図は第1図の断面B-B、第4図は第2図のa部詳細
図で(a)は扉を押し付けた状態の図、(b)は扉を離
去した状態の図、第5図及び第6図は従来の扉シール方
法の図面である。 1……炉、2……装入口、抽出口(炉口)、3……扉、
4……チェーン、5……巻上用チェーンホイール、6…
…ブラケット、7……車輪、8……シリンダー(押付離
去機構)、9……移動ポスト(扉押圧部材垂直部)、10
……レール、11……移動用車輪、12……水平部材(押圧
部材の水平部)、13……座、14……シールボックス、15
……シール材、16……シールプレート、17……炉体側耐
火材、18……扉側耐火材、19……炉口シール装置、20…
…案内装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】工業炉の装入口あるいは抽出口の全周辺部
    をシール可能なシール装置を、扉と炉口間に設け、前記
    扉の両側端に該扉とは適宜間隔をおいて設けた一対の垂
    直な移動ポストと該移動ポスト相互を連結する複数の水
    平部材とから形成した扉押圧部材を、押付離去機構を介
    して炉本体に設け、該扉押圧部材により扉面を炉口に対
    し押圧自在にすると共に、扉の両側に、前記移動ポスト
    と間隔をおいてかつ移動ポストを挟む如く位置する車輪
    を有する案内装置をそれぞれ設け、扉を移動ポストにそ
    って上下方向に移動自在にしたことを特徴とする工業炉
    の扉シール装置。
JP9158790U 1990-09-03 1990-09-03 工業用炉の扉シール装置 Expired - Fee Related JPH0740957Y2 (ja)

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