JPH074055Y2

JPH074055Y2 - ゴルフ練習機

Info

Publication number: JPH074055Y2
Application number: JP1987054881U
Authority: JP
Inventors: 利昭宮前
Original assignee: 株式会社ミヤマエ
Priority date: 1987-04-11
Filing date: 1987-04-11
Publication date: 1995-02-01
Anticipated expiration: 2002-04-11
Also published as: JPS63160874U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この考案は、ゴルファのスイングフォームを撮像して画
像同時再生および録画再生するようなゴルフ練習機に関
する。

（ロ）従来の技術従来、上述のようなゴルフ練習機を構成する場合、例え
ば、特開昭61-11070号公報および特開昭62-44275号公報
に記載の如く比較的広スペースの室内の天井面や壁面
に、ゴルファのスイングフォームを撮像するビデオカメ
ラを設置し、このビデオカメラにケーブルを介してTVお
よびVTRを電気接続することにより、上述のビデオカメ
ラで撮像したゴルファのスイングフォームをTVで画像同
時再生したり或はVTRを介して画像録画再生することが
可能である。

しかし、このような構成の場合には、ビデオカメラとTV
およびVTRとが広スペースの室内において比較的離間し
た状態でそれぞれ別々に配設される関係上、係員による
操作およびチェックが必要なうえ、広いスペースを要す
るので、場所をとり、特にビデオカメラは建造物に取付
けられている関係上、持ち運びが困難な問題点を有して
いた。

（ハ）考案が解決しようとする課題この考案は、スタンスマットを載置した基台上から離間
することなく練習者自身によるフォームのチェックおよ
び機器の操作が可能で、異画像同時再生により部品点数
の削減および重量の大幅低減を図ると共に、重量配分性
を向上しつつ、設置の小型コンパクト化と、設置スペー
スの狭小化との両立を図って、装置を運搬可能に構成し
たゴルフ練習機の提供を目的とする。

（ニ）課題を解決するための手段この考案は、上面スタンス位置にスタンスマットを、マ
ット前方にスイング検出装置をそれぞれ備えた床面配設
用の水平な基台と、上記基台の前端中央位置にブラケッ
トを介して一体連結され、正面側をゴルファアイポイン
トに対向させて傾斜状にした共通キャビネットと、上記
共通キャビネットに設けられ、正面撮像と上面撮像とを
バーチカル画像分割ラインの左右に同時再生可能な一台
のTVと、上記共通キャビネットに設けられたVTRと、上
記基台に一体連結され上記共通キャビネットの側方から
上方へ延びる一本のメインポールと、上記メインポール
の中間位置に対して上下動、水平回動、垂直回動および
アングル調整可能に取付けられた正面撮像用の第１ビデ
オカメラと、上記メインポールの上部位置に対して上下
動、水平回動、垂直回動およびアングル調整可能に取付
けられた上面撮像用の第２ビデオカメラとを備えたゴル
フ練習機であることを特徴とする。

（ホ）考案の効果この考案によれば、上述の基台に一台のTV、VTRおよび
２台のビデオカメラを、ブラケットおよび一本のメイン
ポールで一体的に連結してユニット化しているので、ス
タンスマット上のゴルファと上述の各機器とはスイング
の支障にならない範囲内で比較的近距離に位置する。

このため、練習者自身によりスタンスマットを載置した
基台から離間することなくフォームのチェックおよび機
器の操作ができるうえ、正面撮像と上面撮像とをバーチ
カル画像分割ラインの左右に同時再生できるので、TVは
一台でよく、このため、部品点数の削減および載置重量
の低減を図ることができる。また上述の基台の前端中央
位置にブラケットを介してTV、VTRを一体的に取付ける
ので、装置全体の重心位置を基台内の可及的中間位置に
位置させて、重量配分性が向上し、装置全体を小型コン
パクトに構成することができ、設置スペースの大幅な狭
小化を図ることができる効果がある。

また上述の各機器を一体的に連結してユニット化してい
るので、基台上にTV、VTRおよびビデオカメラを一体的
に連結した状態のままで、運搬に供することができ、所
謂ゴルフ練習機を可搬構造と成すことができる効果があ
り、このため一般のゴルフ練習場に可搬して使用するこ
ともできる。

さらに、上述の一本のメインポールにはその中間位置、
上部位置に対して上下動、水平回動、垂直回動およびア
ングル調整可能にゴルファのフォームを異角度から撮像
する２台のビデオカメラを一体的に取付けたので、各ゴ
ルファの身長等に対応してこれら２台のビデオカメラを
最適アングルに指向調整することができる効果がある。

加えて、２台のビデオカメラを備えているので、ゴルフ
ァの正面からのフォームと、上方からのフォームとを同
時撮像して、これら異角度からの各フォームを上述の一
本のTVのCRTによって別々または同時に再生するので、
フォームチェック上、極めて有効である。

しかも、正面側をゴルファアイポイントに対応させて傾
斜状にした共通キャビネットにTVを設けたので、このTV
のCRTの向きは必然的にゴルファのアイポイントに対向
して傾斜するので、例えば、ゴルファがスタンスマット
上でアドレスをとった姿勢を崩すことなくそのままで、
しかも顔の向きを何等動かすことなく、前面のCRTを見
て、自分自身のフォームを確認チェックし、さらに、矯
正しながらフォーム作りができ、また、上述のフォーム
の確認チェックの際、フォームが崩れないので、自分の
フォームを第３者が確認するかの様に客観的にチェック
することができ、このフォームチェックおよび矯正をリ
アルタイムに行なうことができる効果を有する。

また上述の基台に対して外部に位置する傾斜状の共通キ
ャビネットにTVおよびVTRを設けたので、これら各機器
のメンテナンス性の向上を図ることができる効果があ
る。

（ヘ）実施例この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。

図面はゴルフ練習機を示し、第１図、第２図において、
下面周縁部に合計８個の支持脚１…を取付けて床面Ａ上
に載置する方形かつ水平の基台２を設け、この基台２上
面の後側（図面では右側のスタンス位置）にはゴルファ
スタンス用のゴム製のスタンスマット３を一体的に敷設
している。

また上述の基台２の上面中央部には塩化ビニール等から
形成した人工芝生製のアイアン用マット４を一体的に敷
設し、このアイアン用マット４の長手方向中央には基準
ホワイトライン５を形成している。

さらに上述の基台２の上面前側には、ショット練習時の
クラブ（ウッド）のスイング状態を複数の光電センサ６
…で検出するスイング検出装置７を配設している。

上述のスイング検出装置７は、略平板状のベース８上に
センサ・サポータ９を貼着し、このセンサ・サポータ９
から上述の各光電センサ６…を露出させて、発光ダイオ
ードとフォト・トランジスタとをそれぞれ有する上述の
各光電センサ６で、例えばウッドのソール部に貼着した
光反射テープからの反射光を検出することで、ゴルフボ
ール10の飛距離、フェイスの角度、ヘッドの軌道、ヘッ
ドスピード、ヒッティングエリアを検出する。

さらにまた上述の基台２の上面におけるスイング検出装
置７のアウトサイドには、センサ・サポータ９上に延び
る衝撃センシングラバー11およびランプ12を備えたヘッ
ドアップ検出器13を取付け、クラブヘッドが上述の衝撃
センシングラバー11上のゴルフボール10を打った時の衝
撃によりランプ12を点灯し、ゴルファにランプ12の目視
を促すことでヘッドアップ防止を促進する。

なお、上述のゴルフボール10は図示しない所定長さの紐
でヘッドアップ検出器13に連結している。

ところで、上述の基台２の前端中央には、ブラケット14
を介して一台のTV15および一台のVTR16を一体的に取付
けて、装置全体の重心位置が基台２の可及的中間位置に
位置するように構成して、可搬時の装置全体の重量バラ
ンスをとっている。

上述のTV15は、そのCRT17表示面を、ゴルファアイポイ
ントに対向させて仰角約60〜70度の傾斜状に配設した受
像機で、このTV15の正面パネル18のCRT17下部には第３
図にも示すように、水平同期調節ツマミ19、垂直同期調
節ツマミ20、輝度調節ツマミ21、コントラスト調節ツマ
ミ22を配設すると共に、上述のCRT17のネック部分には
水平偏向コイルおよび垂直偏向コイルを被着して電子ビ
ームを偏向すべく構成している。

また後述するビデオカメラ26,28からの撮像を録画するV
TR16は、ビデオテープカセットのエジェクトボタン23お
よびテープ残量表示器24等を備えている。

さらに、前述の正面パネル18にはTV15およびVTR16共用
の電源スイッチ25を配設する一方、第１ビデオカメラ26
からの撮像のみを再生操作する第１スイッチ27と、第２
ビデオカメラ28からの撮像のみを再生操作する第２スイ
ッチ29と、上述の第１、第２の各ビデオカメラ26,28か
らの両撮像を同時再生操作するミルト（mult）用の第３
スイッチ30と、第３図に仮想線で示すようにバーチカル
画像分割ライン31による左右の画像配分を調整するバラ
ンサ32とを配設している。

さらにまた前述のVTR16の上部には、傾斜状の共通キャ
ビネット33内に、CPU、RAM、ROM等の制御機器を内蔵し
たコントロールボックス34を配設している。

ところで、前述のブラケット14におけるゴルファアイポ
イントと対向する正面パネル部14aには、前述のスイン
グ検出装置７の各光電センサ６出力に基づいて表示部35
に例えばクラブフェイス角度のスクエア、クローズ、オ
ープン並びにヘッドの軌道、ヒッティングエリアを画像
表示し、またゴルフボール10の飛距離、およびヘッドス
ピードをデジタル表示するアナライザ付きのLCD36を配
設している。

一方、前述の基台２の前端には支持部材37を介して、上
下動、水平回動、垂直回動可能な２台の上述のビデオカ
メラ26,28を取付けている。これらの各ビデオカメラ26,
28は広角レンズを備えると共に、ケーブル（図示せず）
を介して前述のコントロールボックス34に電気接続され
ている。

ここで、上述の支持部材37は、第１図に示すように、基
台２の右側前端に固定したブラケット38と、このブラケ
ット38にガセット（gusset、補強部材のこと）39,39を
介して連結した一本のベースポール40と、このベースポ
ール40に連結して傾斜状の共通キャビネット33の側方か
ら上方に延びる一本のメインポール41と、このメインポ
ール41に対して矢印a,b方向に調整可能に被着した上下
のサポータ42,42と、これら各サポータ42,42にビーム4
3,43を介して矢印ｃ方向に調整可能に配設した軸状のカ
メラ台44,44と、前述のビデオカメラ26,28のカメラアン
グルを可変調整するために、球面軸受等を内蔵し、上述
のカメラ台44,44に配設したアングル調整部材45,45とを
備えている。

そして、上述の２台のビデオカメラ26,28によりスタン
スマット３上のゴルファのフォームを異角度から同時撮
像すべく構成している。

ここで、上述の第１ビデオカメラ26はゴルファのフォー
ムを正面から撮像し、第２ビデオカメラ28はゴルファの
フォームを上面から撮像する。

図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。

スタンスマット３上にスタンスしたゴルファは、基台２
上面略中央のアイアン用マット４を利用して、ロングア
イアン、ミドゥルアイアン、ショートアイアンに相当す
る通常の練習を行なう。

この練習時の正面および上面からのフォームが２台のビ
デオカメラ26,28で同時撮像され、一台のTV15のCRT17で
同時再生され、またVTR16を介して録画再生されるの
で、ゴルファはCRT17に表示されたフォーム画像を確認
して、自己のフォームを矯正することができる。

この時のCRT17によるフォーム画像は、第３図に示す各
スイッチ27,29,30およびバランサ32の操作により、正面
からのフォームのみ、上面からのフォームのみ、両フォ
ームを同時に確認することができる。

一方、スイング検出装置７を利用して例えばショットの
練習を行なうと、同スイング検出装置７の各光電センサ
６出力に基づいて、前述のLCD36の表示部35にフェイス
角度のスクエア、クローズ、オープンの各状態等が画像
表示されると共に、ゴルフボール10の飛距離、ヘッドス
ピードがデジタル表示されるので、ゴルファは自己のシ
ョットの状態を多角度から確認することができる。

この練習時のフォーム再生画像が一台のTV15のCRT17で
再生されることは既述したアイアンに相当する通常のス
イング練習時と同様である。

ところで、上述のゴルフ練習機は、基台２に一台のTV1
5、VTR16および２台のビデオカメラ26,28を、ブラケッ
ト14および一本のメインポール41で一体的に連結してユ
ニット化しているので、スタンスマット３上のゴルファ
と上述の各機器とはスイングの支障にならない範囲内で
比較的近距離に位置する。

このため、従来のように係員の手を借りることなく、ゴ
ルファ自身によりスタンスマット３を載置した基台２か
ら離間することなく、フォームのチェックおよび機器の
操作ができるうえ、正面撮像と上面撮像とをバーチカル
画像分割ライン31の左右に同時再生できるので、TV15は
一台でよく、このため部品点数の削減は勿論のこと、装
置重量の大幅な低減を図ることができる。また上述の基
台２の前端中央位置にブラケット14を介してTV15、VTR1
6を一体的に取付けたので、装置の重量配分性が向上
し、かつ装置全体を小型コンパクトに構成することがで
き、設置スペースの大幅な狭小化を図ることができる効
果がある。

また、上述のように各要素を一体的に連結してユニット
化しているので、基台２上に一台のTV15、VTR16、２台
のビデオカメラ26、28を一体的に連結した状態のまま
で、運搬に供することができ、所謂ゴルフ練習機を可搬
構造と成すことができる効果があり、このため一般のゴ
ルフ練習場に配置して使用することもできる。

さらに、上述の一本のメインポール41にはその中間位
置、上部位置に対して上下動、水平回動、垂直回動およ
びアングル調整可能にゴルファのフォームを異角度から
撮像する２台のビデオカメラ26,28を一体的に取付けた
ので、各ゴルファの身長等に対応してこれら２台のビデ
オカメラ26,28を最適アングルに指向調整することがで
きる効果がある。

加えて、２台のビデオカメラ26,28を備えているので、
ゴルファの正面からフォームと、上面からのフォームと
を、これら２台のビデオカメラ26,28で同時撮像して、
これら異角度からの各フォームを上述の一台のTV15のCR
T17によって同時再生し、またVTR16を介して録画再生す
るので、フォームチェック上、極めて有効である。

また、上述の基台２に対して外部に位置する傾斜状の共
通キャビネット33にTV15およびVTR16を設けたので、こ
れら各機器のメンテナンス性の向上を図ることができる
効果がある。

さらに前述のスイング検出装置７に基づいてクラブのフ
ェイス角度その他を可視表示するLCD36により、TV15のC
RT17で再生されるフォーム確認と併わせて、スイング時
のフェイス角度などを目視確認することができる。な
お、上述のLCD36による表示をTV15のCRT17でフォーム画
像と切換え表示すべく構成してもよいことは勿論であ
る。

さらにまた正面側をゴルファアイポイントに対応させて
傾斜状にした共通キャビネット33にTV15を設けたので、
このTV15のCRT17は必然的にゴルファアイポイントに対
向して傾斜状に配置され、フォーム確認上、極めて至便
である。

なお、TV15による同時再生時に、CRT17ネックの水平偏
向コイルの極性を逆にして、水平走査線を通常と逆方向
に走査し、かつ録画再生時に元に戻すと、ゴルファは自
身のフォームをミラーに写したのと同様の状態に目視す
ることができる。

また、上述のショット練習用のスイング検出装置７、LC
D36およびヘッドアップ検出器13に代えて、特願昭61-25
4385号（特公平4-41633号公報）で既に開示したパッテ
ィング検出装置とLCDとを用いて、パッティング練習用
の構造にしてもよいことは云うまでもない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図はゴルフ練習機の側面図、第２図は基台部分の平面図、第３図はTV配設部分の正面図である。２……基台、３……スタンスマット７……スイング検出装置、14……ブラケット 15……TV、16……VTR 26……第１ビデオカメラ、28……第２ビデオカメラ 31……バーチカル画像分割ライン 33……共通キャビネット、41……メインポール

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上面スタンス位置にスタンスマット（３）
を、マット前方にスイング検出装置（７）をそれぞれ備
えた床面配設用の水平な基台（２）と、上記基台（２）の前端中央位置にブラケット（14）を介
して一体連結され、正面側をゴルファアイポイントに対
向させて傾斜状にした共通キャビネット（33）と、上記共通キャビネット（33）に設けられ、正面撮像と上
面撮像とをバーチカル画像分割ライン（31）の左右に同
時再生可能な一台のTV（15）と、上記共通キャビネット（33）に設けられたVTR（16）
と、上記基台（２）に一体連結され上記共通キャビネット
（33）の側方から上方へ延びる一本のメインポール（4
1）と、上記メインポール（41）の中間位置に対して上下動、水
平回動、垂直回動およびアングル調整可能に取付けられ
た正面撮像用の第１ビデオカメラ（26）と、上記メインポール（41）の上部位置に対して上下動、水
平回動、垂直回動およびアングル調整可能に取付けられ
た上面撮像用の第２ビデオカメラ（28）とを備えたゴルフ練習機。