JPH0740513U - 吐出容器の吐出口部 - Google Patents

吐出容器の吐出口部

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JPH0740513U
JPH0740513U JP7523193U JP7523193U JPH0740513U JP H0740513 U JPH0740513 U JP H0740513U JP 7523193 U JP7523193 U JP 7523193U JP 7523193 U JP7523193 U JP 7523193U JP H0740513 U JPH0740513 U JP H0740513U
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liquid
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elastic body
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container
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秀幸 宇佐美
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Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 外力を加えて収容する液体の圧力を高め、こ
の圧力により液体を吐出するようにした吐出容器の吐出
口部。弾性体12と受体11との隙間を吐出口として有
し、また、該吐出口につながる弾性体12の壁面部は、
吐出中央部における弾性体12の肉厚を最も薄くするよ
うになだらかな丸みを帯びた、指先の腹形状に大略対応
する凹面部27となっている。 【効果】 液体を吐出口から滴下などしないよう少量吐
出し、指先で拭い取るようにして使用するにあたり、吐
出量そのものが少くても吐出液体をなるべく吐出口の近
傍に残存しないよう容易に拭い取ることができ、少量吐
出・少量使用という本来の機能を有効に発揮できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、外力を加えて収容する液体の圧力を高め、この圧力により液体を吐 出するようにした吐出容器の吐出口部に関する。ファンデ−ション、リップカラ −、リップクリ−ムなどの化粧料とか、接着剤など、比較的高粘度の液体を少量 吐出し、指先の腹で拭い取るようにして使用するものは好適である。
【0002】
【従来の技術とその課題】
外力を加えて収容する液体の圧力を高め、この圧力により液体を吐出するよう にした吐出容器としては、例えば、中性洗剤や歯磨などの容器として一般的な、 変形可能な収容室を外部から押圧するようにしたものとか、また、例えば、洗髪 用シャンプ−やリンスなど容器として一般的な、加圧ノズルを有するものとか、 更に例えば、手動加圧型のスプレ−容器などに見られるように、弁構造を利用し たものなどがある。
【0003】 これらの多くのものにおいて、一度に使用する液体の量は決して少くはなく、 受皿や手の平などに溜めるよう吐出される。そのため、吐出口の形状は、円孔状 とか星形孔状など、せいぜい吐出される液体の横断面形状を所望のものとするよ うに適宜設計されているに過ぎない。
【0004】 これに対し、上述したように、吐出口から滴下などしないよう少量吐出し、指 先で拭い取るようにして使用するものもある。このようなものにとっては、吐出 量そのものが少いこともあって吐出液体をなるべく吐出口の近傍に残存しないよ う容易に拭い取れるようになっていることが望まれる。吐出量が少なければ、少 ない残存量でも使用量に与える誤差は大きいものとなるからである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
弾性体と受体との隙間をして吐出口とし、また、この吐出口につながる弾性体 の壁面部は、吐出中央部における弾性体の肉厚を最も薄くするようになだらかな 丸みを帯びた、指先の腹形状に大略対応する凹面部とする。即ち、本考案は、外 力を加えて収容する液体の圧力を高め、この圧力により液体を吐出するようにし た吐出容器の吐出口部であって、弾性体と受体との隙間を吐出口として有し、ま た、該吐出口につながる前記弾性体の壁面部は、吐出中央部における弾性体の肉 厚を最も薄くするようになだらかな丸みを帯びた、指先の腹形状に大略対応する 凹面部となっている吐出容器の吐出口部を要旨とする。
【0006】
【実施例】
添付図面に基づいて一例を説明する。一般的な歯磨チュ−ブのように液体収容 部の外壁を押圧するようにした容器とすることなどもできるが、液体の乾燥とか 腐敗・変質などの点で好ましい弁構造を採用したものの一例である。
【0007】 図1において、容器本体1は上端開口部に口部材2を固定している。口部材2 は、容器本体1の内部に位置するよう軟質の袋体3を外側筒部の外壁に固定して いる。この固定は袋体3の内部に収容した液体4を漏らさないものである。袋体 3は液体4が吐出されればそれに応じて収縮する。
【0008】 口部材2の内側筒部には、ピストン部材5が固定されており、また、上部には 第一の弁6が配してある。第一の弁6は、例えば、「C」字状の切欠を有する変 形容易な軟質の板状体からなり、図面上方のみに開き得る。即ち、ピストン部材 5に対して漏れの無い摺動をするシリンダ−部材7がスプリング8によって図面 上方に付勢されており、シリンダ−部材7を図面下方に押圧変位させても、第一 の弁6の上方に存在する液体4は、第一の弁6を通って袋体3側へと移動するこ とを妨げられるが、押圧解除してスプリング8の弾撥力によってシリンダ−部材 7が上に移動するときには、第一の弁6が開放して袋体3内の液体が通過するこ とができる。
【0009】 また、シリンダ−部材7の内側には第二の弁9が配してある。第二の弁9も図 面上方のみに開き得、従って、上記したシリンダ−部材7の図面下方への押圧変 位時に、第一の弁6の上方に存在する液体4を通過させる。このシリンダ−部材 7の上にノズル体10が固定されている。
【0010】 ノズル体10は、受体11(図2参照)と弾性体12(図3〜図5参照)と蓋 体13(図6、図7参照)とからなっている。ここで、受体11は、吐出通路1 4として、第二の弁9を通り出た液体4の溜り部となる内孔15と、図2に示す ように、内孔15の出口である開孔16で連通する溝17とを有する。溝17の 上部は周壁18(この周壁18の一部は、受体11の上面外縁部へと延在してい る)を有する凹陥部19となっており、この凹陥部19の底面にリブ20を有す る。リブ20は、弾性体12との密閉性を強くすることが求められる部分に適宜 形状で形成される。また、上面に蓋体13との嵌合用の突起21を有する。
【0011】 弾性体12は、シリコ−ンゴム、SBR、ブチルゴムなどからなり、底面側に は、受体11の凹陥部19への収納部22を有する(図3、図4参照)。即ち、 受体11の凹陥部19の周壁と嵌合するように収納部22の周囲が窪んでいる。 また、収納部22の一部は、受体11の凹陥部19と連続する逆向きの凹部23 となっており、この凹部23は収納部22の斜面24の一部を切り欠いている。 尚、図4における点線及び一点鎖線は、それぞれ、受体11の凹陥部19の縁部 に対する当接部、受体11のリブ20に対する当接域(実際には、弾性変形した 状態で当接するので「線」とはならない)を示すが、凹部23が図4では二等辺 三角形状に見えるように次第に幅を狭くしているのは、液体の乾燥を極力抑制す るためのものである。また、参照符号25は受体11と蓋体13とを嵌合させる 貫通孔であり、同26は、射出成形時に肉厚が部分的に厚くなると成形品の形状 が安定しなくなることを考慮するとともに弾性体12の弾性変形の程度を調整す るために設けた突部(図5では横長の「E」字状に見える部分)である。更に、 図5におけるドット部分は、蓋体13から受ける押圧力(受体11と蓋体13と の嵌合による挟持力)が周辺より強くなる部分であることを示す。そして、この 弾性体12が上面側に凹面部27を有しているが、この点については後述する。
【0012】 蓋体13は、内面28に受体11の突起21との嵌合部29を有する。内面2 8は全体としてなだらかな丸みのある凹部となっており、図7におけるドットを 付した部分は弾性体12に強い当接力を加える部分である。図5におけるドット を付した部分に対応する。但し、切欠部30によって、内側は、弾性体12の弾 性変形に力を加えないようになっている。勿論、蓋体13は、受体11と弾性体 12とだけで十分に固定ができる場合には省略できる。
【0013】 図8と図9に、受体11、弾性体12、蓋体13の関係を拡大して示す。弾性 体11の収納部22の斜面24は、凹部23を内封するように受体11の凹陥部 19の縁部に対して当接している。当接部31として示すが、この当接は、弾性 的なものであり、外力を加えてノズル体10を下方変位させ内孔15に溜った液 体4の圧力を増すと、弾性体12の受体11に対する弾性的な当接力の弱い、こ の当接部31のところで受体11との間に部分的な隙間が形成され、液体が通過 する。即ち、当接部31のところは弁になっている。そして、この部分に続く部 分が液体溜り部としての隙間32となっている。この隙間32の端部が吐出口で ある。ここで、図9に示すように、隙間32は、幅が広く、但し、中央から幅方 向両側に向けて次第に狭くなっている。液体を滴下することなく少量吐出すると き、それでもある程度は吐出量調整できるようにするには、加圧の程度に応じて 幅方向に広がり得るものであるのが好ましいことによる。即ち、当接部31を通 過する際の液体の幅は、受体11の凹陥部19の幅にほとんど等しく、また、隙 間32には、幅方向両側の端部ほど液体を溜め続ける毛細管力が強いので、当接 部31を通過する際の液体の勢いの強さによって、吐出端部である隙間32の開 口部を吐出する液体の形状が変化する。
【0014】 さて、弾性体12に設けた凹面部27について述べる。図9にも示すように、 凹面部27は、隙間32の端部、即ち、吐出口において、その中央部における弾 性体12の肉厚を最も薄くするように、なだらかな丸みを帯びている。吐出口の 全体が常に吐出部となるものではなく、むしろ、往々にして図10に示すような 吐出状態となることもあるし、また、ここで例示しているようなものではなく、 吐出口がピンホ−ル的なものである場合も考えると、「吐出中央部における弾性 体の肉厚を最も薄くする」ということになるが、片手で容器本体1を把持しなが ら蓋体13の頭部を押圧し、例えば図10のような状態に液体を吐出し、他方の 指先によってこれを拭い取るとき、凹面部27が、このときの液体拭い取り面と なる。弾性体12の弾性変形によるソフトなタッチとともに、凹面部27の凹面 形状が指先の腹の形状にある程度対応するものであれば、液体が広がって残るこ とは抑制できる。凹面部27は指先の腹形状に大略対応するものとなっている訳 である。因みに、図示の凹面部27は、円筒の側壁の一部形状となるようにして あって直線的要素(図8参照)も有しているが、球面の一部形状となるものであ ったり、他の壁面となだらかに連続するものであったりしてもよい。
【0015】
【考案の効果】
上述したように、本考案の吐出容器の吐出口部は、弾性体と受体との隙間を吐 出口として有し、また、該吐出口につながる前記弾性体の壁面部は、吐出中央部 における弾性体の肉厚を最も薄くするようになだらかな丸みを帯びた、指先の腹 形状に大略対応する凹面部となっているので、液体を吐出口から滴下などしない よう少量吐出し、指先で拭い取るようにして使用するにあたり、吐出量そのもの が少くても吐出液体をなるべく吐出口の近傍に残存しないよう容易に拭い取るこ とができ、少量吐出・少量使用という本来の機能を有効に発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を説明する縦断面図。
【図2】図1の受体の要部斜視図。
【図3】図1の弾性体の縦断面図。
【図4】図1の弾性体の底面図。
【図5】図1の弾性体の上面図。
【図6】図1の蓋体の縦断面図。
【図7】図1の蓋体の底面図。
【図8】図1のA部拡大図。
【図9】図8の部分の正面図。
【図10】液体の吐出状態の一例を説明する上面図。
【符号の説明】
1 容器本体 2 口部材 3 袋体 4 液体 5 ピストン部材 6 第一の弁 7 シリンダ−部材 8 スプリング 9 第二の弁 10 ノズル部 11 受体 12 弾性体 13 蓋体 14 吐出通路 15 内孔 16 開孔 17 溝 18 周壁 19 凹陥部 20 リブ 21 突起 22 収納部 23 凹部 24 収納部の斜面 25 貫通孔 26 突部 27 凹面部 28 内面 29 嵌合部 30 切欠部 31 当接部 32 隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外力を加えて収容する液体の圧力を高
    め、この圧力により液体を吐出するようにした吐出容器
    の吐出口部であって、弾性体と受体との隙間を吐出口と
    して有し、また、該吐出口につながる前記弾性体の壁面
    部は、吐出中央部における弾性体の肉厚を最も薄くする
    ようになだらかな丸みを帯びた、指先の腹形状に大略対
    応する凹面部となっている吐出容器の吐出口部。
JP1993075231U 1993-12-28 1993-12-28 吐出容器の吐出口部 Expired - Lifetime JP2598410Y2 (ja)

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